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Title:
AUDIO SIGNAL CONTROLLER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/040950
Kind Code:
A1
Abstract:
A noise reduction technique which mutes the audio output and switches the playback speed in case of continuous moving images with high matching level. For this purpose, an audio and moving image playback device determines to change a playback speed of the input data including the moving image signal and audio signal. When the changeover decision section determines a changeover to a different playback speed during playback of the audio and moving image signals, a period when a matching level in the moving images exceeds the specified value is detected as a changeover timing to perform playback of the audio and moving image signals in accordance with the input data. When the changeover decision section determines to change a playback speed, the playback speed is switched at the changeover timing and the audio output is muted based on the audio signal at the changeover timing.

Inventors:
OHBITSU TOSHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/069053
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 28, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
OHBITSU TOSHIRO (JP)
International Classes:
H04N7/173; H04N5/93; H04N19/895; H04N21/439; H04N21/4402; H04N21/442
Foreign References:
JPH0779411A1995-03-20
JPH0855384A1996-02-27
JPH07212319A1995-08-11
JPH06337696A1994-12-06
JP2004214902A2004-07-29
JP2004214902A2004-07-29
JPH06337696A1994-12-06
JPH07212319A1995-08-11
Other References:
See also references of EP 2202973A4
Attorney, Agent or Firm:
MATSUKURA, Hidemi et al. (4-10 Higashi Nihonbashi 3-chome, Chuo-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 動画信号及び音信号を含む入力データの再生速度の変更を決定する変更決定部と、
 前記再生中に前記変更決定部が異なる再生速度への変更を決定した場合に、動画像の一致度が所定値以上の期間を切り替えタイミングとして検出する切り替え検出部と、
 前記入力データに基づいて音及び動画像を再生し、前記変更決定部によって再生速度の変更が決定された場合に、前記切り替えタイミングで再生速度を切り替える再生部と、
 前記切り替えタイミングで前記音信号に基づく音出力をミュートする音制御部と、
を備えた音信号制御装置。
 前記検出部が、動画信号のうち、Nフレームと該Nフレームから所定フレーム後のN+xフレームまでを比較して一致度が所定値以上の場合に、N+1フレームからN+xフレームまでを切り替えタイミングとして検出する請求項1に記載の音信号制御装置。
 前記変更決定部が、1倍未満の再生速度から1倍速へ変更、或は1倍を超えた再生速度から1倍速へ変更した場合に、
 前記音制御部が、音出力をミュートする請求項1又は2に記載の音信号制御装置。
 前記入力データの欠落を検出する欠落検出部と、
 前記欠落検出部によって前記入力データの欠落が検出された場合に、欠落が検出された部分を除く、欠落部分の前方の入力データおよび後方の入力データのうち少なくとも何れか一方の入力データを、該入力データに係る再生時間と該欠落部分に係る再生時間とを合わせた再生時間分のデータとして平均化することで代替データを生成する代替データ生成部と、を更に備え、
 前記検出部によって前記入力データの欠落が検出された場合に、前記変更決定部が1倍未満の再生速度への変更を決定し、前記再生部が、前記画像信号と前記代替データに基づいて音及び動画像を再生し、前記検出部によって前記入力データの欠落が検出されなくなった場合に、前記変更決定部が1倍の再生速度への変更を決定する請求項1から3の何れか1項に記載の音信号制御装置。
 音及び動画像の再生装置が、
 動画信号及び音信号を含む入力データの再生速度の変更を決定するステップと、
 前記再生中に前記変更決定部が異なる再生速度への変更を決定した場合に、動画像の一致度が所定値以上の期間を切り替えタイミングとして検出するステップと、
 前記入力データに基づいて音及び動画像を再生し、前記変更決定部によって再生速度の変更が決定された場合に、前記切り替えタイミングで再生速度を切り替えるステップ、
 前記切り替えタイミングで前記音信号に基づく音出力をミュートするステップと、
を実行する音信号制御方法。
 前記動画信号のうち、Nフレームと該Nフレームから所定フレーム後のN+xフレームまでを比較して一致度が所定値以上の場合に、N+1フレームからN+xフレームまでを切り替えタイミングとして検出する請求項5に記載の音信号制御方法。
 前記再生速度を1倍未満の再生速度から1倍速へ変更、或は1倍を超えた再生速度から1倍速へ変更した場合に、
 前記音出力をミュートする請求項5又は6に記載の音信号制御方法。
 前記入力データの欠落を検出するステップと、
 前記欠落検出部によって前記入力データの欠落が検出された場合に、欠落が検出された部分を除く、欠落部分の前方の入力データおよび後方の入力データのうち少なくとも何れか一方の入力データを、該入力データに係る再生時間と該欠落部分に係る再生時間とを合わせた再生時間分のデータとして平均化することで代替データを生成するステップと、を更に備え、
 前記入力データの欠落が検出された場合に、1倍未満の再生速度への変更を決定し、前記画像信号と前記代替データに基づいて音及び動画像を再生し、前記入力データの欠落が検出されなくなった場合に、1倍の再生速度への変更を決定する請求項5から7の何れか1項に記載の音信号制御方法。
 音及び動画像の再生装置に、
 動画信号及び音信号を含む入力データの再生速度の変更を決定するステップと、
 前記再生中に前記変更決定部が異なる再生速度への変更を決定した場合に、動画像の一致度が所定値以上の期間を切り替えタイミングとして検出するステップと、
 前記入力データに基づいて音及び動画像を再生し、前記変更決定部によって再生速度の変更が決定された場合に、前記切り替えタイミングで再生速度を切り替えるステップ、
 前記切り替えタイミングで前記音信号に基づく音出力をミュートするステップと、
を実行させる音信号制御プログラム。
 前記動画信号のうち、Nフレームと該Nフレームから所定フレーム後のN+xフレームまでを比較して一致度が所定値以上の場合に、N+1フレームからN+xフレームまでを切り替えタイミングとして検出する請求項9に記載の音信号制御プログラム。
 前記再生速度を1倍未満の再生速度から1倍速へ変更、或は1倍を超えた再生速度から1倍速へ変更した場合に、
 前記音出力をミュートする請求項9又は10に記載の音信号制御プログラム。
 前記入力データの欠落を検出するステップと、
 前記欠落検出部によって前記入力データの欠落が検出された場合に、欠落が検出された部分を除く、欠落部分の前方の入力データおよび後方の入力データのうち少なくとも何れか一方の入力データを、該入力データに係る再生時間と該欠落部分に係る再生時間とを合わせた再生時間分のデータとして平均化することで代替データを生成するステップと、を更に備え、
 前記入力データの欠落が検出された場合に、1倍未満の再生速度への変更を決定し、前記画像信号と前記代替データに基づいて音及び動画像を再生し、前記入力データの欠落が検出されなくなった場合に、1倍の再生速度への変更を決定する請求項9から11の何れか1項に記載の音信号制御プログラム。
Description:
音信号制御装置

 本発明は、動画再生時の音出力を制御す 技術に関する。

 動画像を倍速やスローなど1倍速以外に変 倍して再生する場合、この動画像に合わせて 音出力も制御していた。このため、再生速度 を変倍から1倍へ戻す(切り替える)場合にも音 出力を通常状態に戻す制御を行っていた。こ のとき、音量や音の周波数に大きな変動があ ると、ノイズが発生することがあった。

 このノイズの発生を避けるため、再生速 を切り替える場合に、無音期間を待って切 替えを実行する手法も提案されている。

 また、本願発明に関連する先行技術とし 、例えば、下記の特許文献に開示される技 がある。

特開2004-214902号公報

特開平06-337696号公報

特開平07-212319号公報

 しかし、上記のように無音期間を待って 生速度の切り替えを行う場合、通常の動画 は、BGM(back ground music)や効果音が絶えず流 、完全に無音になることが稀であるため、 切なタイミングで切り替えを行えないとい 問題があった。

 そこで本発明は、一致度が高い動画像が いている場合に、音出力の変動が少ないと 推し、このタイミングで音出力をミュート 、再生速度を切り替えることにより、ノイ の発生を抑える技術を提供する。

 上記課題を解決するため、本発明は、以下 構成を採用した。
 即ち、本発明の音信号制御装置は、
 動画信号及び音信号を含む入力データの再 速度の変更を決定する変更決定部と、
 前記再生中に前記変更決定部が異なる再生 度への変更を決定した場合に、動画像の一 度が所定値以上の期間を切り替えタイミン として検出する切り替え検出部と、
 前記入力データに基づいて音及び動画像を 生し、前記変更決定部によって再生速度の 更が決定された場合に、前記切り替えタイ ングで再生速度を切り替える再生部と、
 前記切り替えタイミングで前記音信号に基 く音出力をミュートする音制御部と、
を備えた。

 前記検出部は、動画信号のうち、Nフレー ムと該Nフレームから所定フレーム後のN+xフ ームまでを比較して一致度が所定値以上の 合に、N+1フレームからN+xフレームまでを切 替えタイミングとして検出しても良い。

 前記変更決定部が、1倍未満の再生速度か ら1倍速へ変更、或は1倍を超えた再生速度か 1倍速へ変更した場合に、前記音制御部は、 音出力をミュートしても良い。

 前記音信号制御装置は、
 前記入力データの欠落を検出する欠落検出 と、
 前記欠落検出部によって前記入力データの 落が検出された場合に、欠落が検出された 分を除く、欠落部分の前方の入力データお び後方の入力データのうち少なくとも何れ 一方の入力データを、該入力データに係る 生時間と該欠落部分に係る再生時間とを合 せた再生時間分のデータとして平均化する とで代替データを生成する代替データ生成 と、を更に備え、
 前記検出部によって前記入力データの欠落 検出された場合に、前記変更決定部が1倍未 満の再生速度への変更を決定し、前記再生部 が、前記画像信号と前記代替データに基づい て音及び動画像を再生し、前記検出部によっ て前記入力データの欠落が検出されなくなっ た場合に、前記変更決定部が1倍の再生速度 の変更を決定しても良い。

 また、本発明の音信号制御方法は、
 音及び動画像の再生装置が、
 動画信号及び音信号を含む入力データの再 速度の変更を決定するステップと、
 前記再生中に前記変更決定部が異なる再生 度への変更を決定した場合に、動画像の一 度が所定値以上の期間を切り替えタイミン として検出するステップと、
 前記入力データに基づいて音及び動画像を 生し、前記変更決定部によって再生速度の 更が決定された場合に、前記切り替えタイ ングで再生速度を切り替えるステップ、
 前記切り替えタイミングで前記音信号に基 く音出力をミュートするステップと、
を実行する。

 前記音信号制御方法において、前記動画 号のうち、Nフレームと該Nフレームから所 フレーム後のN+xフレームまでを比較して一 度が所定値以上の場合に、N+1フレームからN+ xフレームまでを切り替えタイミングとして 出しても良い。

 前記音信号制御方法において、前記再生 度を1倍未満の再生速度から1倍速へ変更、 は1倍を超えた再生速度から1倍速へ変更した 場合に、前記音出力をミュートしても良い。

 前記音信号制御方法において、前記入力デ タの欠落を検出するステップと、
 前記欠落検出部によって前記入力データの 落が検出された場合に、欠落が検出された 分を除く、欠落部分の前方の入力データお び後方の入力データのうち少なくとも何れ 一方の入力データを、該入力データに係る 生時間と該欠落部分に係る再生時間とを合 せた再生時間分のデータとして平均化する とで代替データを生成するステップと、を に備え、
 前記入力データの欠落が検出された場合に 1倍未満の再生速度への変更を決定し、前記 画像信号と前記代替データに基づいて音及び 動画像を再生し、前記入力データの欠落が検 出されなくなった場合に、1倍の再生速度へ 変更を決定しても良い。

 また、本発明は、上記音信号制御方法を ンピュータに実行させる音信号制御プログ ムであっても良い。更に、本発明は、この 信号制御プログラムをコンピュータが読み り可能な記録媒体に記録したものであって 良い。コンピュータに、この記録媒体のプ グラムを読み込ませて実行させることによ 、その機能を提供させることができる。

 ここで、コンピュータが読み取り可能な 録媒体とは、データやプログラム等の情報 電気的、磁気的、光学的、機械的、または 学的作用によって蓄積し、コンピュータか 読み取ることができる記録媒体をいう。こ ような記録媒体の内コンピュータから取り し可能なものとしては、例えばフレキシブ ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、D VD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。

 また、コンピュータに固定された記録媒 としてハードディスクやROM(リードオンリー メモリ)等がある。

 本発明によれば、一致度が高い動画像が いている場合に、音出力をミュートし、再 速度を切り替えることにより、ノイズの発 を抑える技術を提供できる。

本実施形態の概要を示す図である。 実施形態に係るパーソナルコンピュー の機能構成図である。 実施形態に係るパーソナルコンピュー の詳細構成の例を示す図である。 実施形態における代替データ生成処理 概要を示す図である。 実施形態における代替データ生成処理 概要を示す図である。 図5に示す代替データ生成処理を行った 場合に表示される映像の例を示す図である。 実施形態における信号出力処理の全体 流れを示すフローチャートである。 実施形態における代替データ生成処理 流れを示すフローチャートである。 実施形態における代替データ生成処理 び再生速度切替処理の流れを示すフローチ ートである。 ユーザ操作に応じた再生速度切替処理 の説明図である。 音声ポップノイズの発生原因の説明図 である。 音声ポップノイズの発生原因の説明 である。 音声ポップノイズの発生原因の説明 である。 H.264/AVCのデータ構成を示す図である。

符号の説明

  14 放送受信部
  18 操作部
  21 出力制御部
  22 検知部
  23 出力信号生成部
  26 バッファ部
  27 検出部
  28 代替データ生成部
  40 表示部

 〈概要〉
 動画信号及び音信号を含む入力データに基 いて動画を再生する装置において、動画の 生中に、早送り、コマ送りなど、1倍速以外 の変倍速度に切り替えることがある。この場 合、音信号についても動画像の変倍に合わせ た制御となる。例えば、1倍未満の再生速度 あれば、音を伸長して再生時間を延ばし、1 以上の再生速度であれば無音期間を省くな して再生時間を短くすることによって動画 に合わせる制御を行う。このため、再生速 を変更した場合、変更前と変更後とで音の 態が急激に変化するので音声ノイズが発生 ることがある。

 ここで再生スピードの急激な変更によっ 発生する音声ポップノイズについて、図11 参照して説明する。なお、以下の説明にお て、音信号は、どのような音の信号であっ も良いが、テレビ放送等においては、人の が主要な要素であり、また、BGMや効果音が 合された音響であることが一般的であるの 、便宜上、音声信号、音響信号とも記す。 様に、音信号に基づく音を音声或は音響と 記す。

 図11中、期間3Aは1倍速未満の低速再生し いる部分、期間3Bは1倍速で通常再生してい 部分である。”Nxx”は1秒間のフレームN01~N15 を示す。

 期間Aでは、音声の再生速度も1倍速未満 して周波数を低くする、或は音声を所定単 でサンプリングして該単位毎の再生時間を ばすことで周波数を変えずに音声を再生す 。何れにしても期間3Aの音声と期間3Bの音声 では異なる状態となる。図12Aと図12Bは、1/2 の速度で再生した音声の周波数と、通常(1 )の速度で再生した音声の周波数との違いを している。図12A,B中、横軸が周波数、縦軸 音の大きさ(dB)を示している。

 そして、この1倍速未満の再生から1倍速 変更するポイントを”3C”とする。即ち、ポ イント3Cで突然に音声の周波数が変更される 従来ではこの期間をミュートすることはな 。よって、大きな音声レベルの違いが発生 る。ここで周波数の隔たりは音質の変化と て現れ、デシベル[dB]の隔たりは音量の変化 として現れる。従って、これらがある時間を 持って現れると音声ノイズとして聞こえる。

 そこで、本実施形態では、図1に示すよう に再生速度の切り替え時に音出力をミュート してノイズの発生を抑えた。図1は本実施形 の概略の説明図である。

 まず、入力データに基づいて動画を再生 ている際に、ユーザの操作或いは装置によ て再生速度の変更を決定する。例えば、変 速から1倍速への切り替えを決定する。

 この場合、入力データをサーチし、動画 構成する各フレーム(動画像)の一致度が所 値以上の期間4Cを検出する。このように同じ ようなフレームが続いている場合には、音声 も同じ状況が続いており、変化が少ないこと が類推できるので、ここを再生スピードの切 り替えタイミングとする。

 そして、この切り替えタイミングで、音 のミュート及び再生速度の切り替えを行う このミュート及び再生速度の切り替えは、 1に示すように、ミュートの開始時101に、時 間軸に対して、レベルを漸減しながら無音声 にする。よって、いきなり無音になることが ないため、これによる音声ノイズは発生しな い。

 その後、再生速度の切り替え102を行い、 声レベルを漸増してミュートを解除103する

 この切り替えタイミングでは、N frameと(N +1) frameから(N+5) frame(図1では、N06~N10)までが 定以上の画面の一致があるため急激な音声 音圧或いは周波数の変動はない。即ち、こ では同じシーンが続くため、爆発音等の激 い音の切り替わりはない。よってアプリケ ションによる一時的な無音声区間を作成し もその動画を視聴するときに違和感はない このため、短い期間でミュートの開始及び ュートの解除を行ってもノイズとして認識 れない。

 従って、本実施形態によれば、ノイズの 生を抑えつつ適時に再生速度の切り替えを うことができる。

 ここで記述した所定以上の動画像の一致 は、決まった値ではなく、アプリ(音制御プ ログラム)の設計者がその再生コンテンツに って設定するものである。

 例えば動画を構成する各フレームを画素 位で比較し、所定値(本例では90%)以上の画 が一致するか否かによって判定する。即ち 一致度が90%以上の映像が続く場合に再生速 を1倍に切り替える。

 〈実施形態1〉
 以下にデジタルテレビ(ワンセグ)放送の視 機能を備えるコンピュータ(パーソナルコン ュータ)として実施した場合の実施の形態を 説明する。以下の実施形態の構成は例示であ り、本実施形態は実施形態の構成には限定さ れない。

 ワンセグ放送では、動画データの圧縮符 化方式としてH.264/AVC(レベル1.2、320x240また 320x180、最小フレーム間隔1/15秒)が用いられ いる。この方式では、圧縮された動画デー よりピクチャを生成する方法として、フレ ム間予測によるピクチャ生成が採用されて る。

 図13は、H.264/AVCのデータ構成を示す図で る。H.264/AVCのデータには、シーケンス全体 符号に関わる情報が含まれるヘッダであるSP S(Sequence Parameter Set)、ピクチャ全体の符号化 モードを示すヘッダであるPPS(Picture Parameter  Set)、必要な場合に付加されるSEI(Supplemental En hancement Information)、IDRピクチャ(Instantaneous Dec oding Refresh Picture)等が含まれる。ワンセグ放 送では、3枚以内の参照ピクチャからフレー 間予測が行われ、Pピクチャ(Predictive Picture) 生成される。また、IDRピクチャによって区 られる、ひとまとまりのフレーム群は、GOP( Group Of Picture)と呼ばれる。本実施形態では GOPは原則として再生時間にして1秒分の15フ ームとする。

 本実施形態に係るパーソナルコンピュー は、ワンセグ放送の受信チューナ、および 号手段を備え、表示部(ディスプレイ)に復 した映像信号に基づく画像を表示し、復号 た音響信号に基づく音響を再生することに ってワンセグ放送を視聴することが可能な ーソナルコンピュータである。このような ーソナルコンピュータでは、パーソナルコ ピュータに備えられた機器自体が発する電 や周囲の電波の状況等により、一時的にフ ームの受信等に失敗し、データに欠落が発 することが考えられる。

 ここで、従来のワンセグ放送視聴装置で 、データに欠落が発生した場合、そのまま 報不足の映像または音響が出力されるか、 像または音響が出力されない(ブラックアウ ト)という問題が発生する。

 そこで、本実施形態に係るパーソナルコ ピュータは、再生時間にして3秒分のデータ をバッファ(即ち、コンピュータ上のメモリ ら削除しない)しつつ遅延出力を行い、動画 ータまたは音響データに欠落がある場合に 、バッファされたデータに基づいてスロー 生を行うことで、欠落部分に映像途切れや 途切れ等が発生しないようにする。

 即ち、本実施形態に係るパーソナルコン ュータに拠れば、動画データまたは音響デ タに欠落が発生した場合でも、情報不足の 像が出力されたり、映像がブラックアウト たり、音声が途切れたりすることなく、視 者に違和感を殆ど与えない映像が表示され 音響が再生されるような映像信号および音 信号を出力することが可能である。

 本実施形態において、バッファされる入 データの量は、動画および音響として再生 る場合の時間に換算して3秒分とする。例え ば、動画データでは、ワンセグ放送は毎秒15 レームであるため、おおよそ45フレームの 画データがバッファされる。このバッファ および遅延時間は、可能な限り多くするこ が好ましいが、実際に視聴する際の遅延の 容範囲や、パーソナルコンピュータ上に確 できるバッファ領域のサイズを考慮して、 実施形態では3秒とした。但し、このバッフ 量および遅延時間は、実施の形態毎に適宜 適な値に設定されることが好ましい。例え 、常駐するアプリケーションや不要なアプ ケーションを終了させるか、メインメモリ 一部をビデオメモリとして使用しない(単独 のビデオメモリを設ける)ことで確保可能な インメモリの容量を増やし、バッファ量を やすこと等が考えられる。

 また、本実施形態に係るパーソナルコン ュータは、このバッファを利用して3秒間の 遅延出力を行う。遅延出力を行うことによっ て、データの欠落によって動画データまたは 音響データが欠落している場合にも、欠落し ている映像信号または音響信号をそのまま出 力してしまうことなく、バッファされた未出 力のデータをスロー再生することで、欠落部 分の映像または音響を補間することが可能と なる。

 <パーソナルコンピュータの機能構成>
 図2は、本実施形態に係るパーソナルコンピ ュータ10の機能構成図である。本パーソナル ンピュータ10は、ユーザの操作を受けて、 ーソナルコンピュータ10を操作する操作部18 、操作部18における操作を検知する検知部22 と、テレビジョン放送を受信する放送受信部 14と、放送受信部14より出力されたデータに づいて復号された映像信号および音響信号 表示部(音出力部を含む)40へ出力する信号出 装置10Aと、入力された映像信号に基づいて 送受信部14で受信された放送番組を表示す 表示部40、とを有する。

 さらに、信号出力装置10Aは、放送受信部1 4より出力されたデータを一定量記憶するバ ファ部26と、放送受信部14より出力されたデ タを復号することで映像信号および音響信 を生成する出力信号生成部23と、データの 落を検出する検出部(欠落検出部)27と、検出 27によって欠落が検出された場合に代替デ タを生成する代替データ生成部28と、映像信 号および音響信号を表示部40へ出力する出力 御部(再生部に相当)21と、入力データの再生 速度の変更を決定する変更決定部31と、切り えタイミングを検出する切り替え検出部32 、音出力をミュートする音制御部33を有する 。

 これらの各機能部は、CPU、メモリ等を含 コンピュータとコンピュータ上で実行され プログラムによって実現することができる

 ここで、操作部18は、コンピュータの入 装置や、赤外線受光部と赤外線リモコンと 組み合わせによるリモコン操作部、チャン ル操作用のつまみ、操作ボタン等である。

 検知部22は、操作部18とCPUとのインターフ ェースと、インターフェースの信号を処理す るデバイスドライバと、デバイスドライバを 通じて操作部18との間で信号を授受するOS(オ レーティングシステム)と、を通じて、操作 部18への操作(例えば、受信チャンネルの切り 替え)を検知する。ただし、検知部22として、 専用のハードウェアを設けてもよい。例えば 、操作部用の入力信号処理回路を設けて、CPU の処理を分担してもよい。このような処理回 路としては、キーボードコントローラ、マウ スコントローラ等が知られている。

 また、例えば、操作部18からの信号を処 する専用の入力制御プロセッサを別途設け もよい。入力制御プロセッサは、操作部18の 信号を所定の信号に変換し、出力制御部21に 号を伝達すればよい。

 放送受信部14は、所謂ワンセグチューナ ある。放送受信部14は、アンテナで放送波を 受信し、受信した放送波に基づいたデータス トリーム(例えば、TS信号)を出力する。

 出力信号生成部23は、放送受信部14より出 力されたデータを、直接またはバッファ部26 介して取得し、取得したデータに基づいて 映像信号および音響信号を生成する。出力 号生成部23は、CPU上で実行されるコンピュ タプログラムとして構成すればよい。ただ 、出力信号生成部23は、入力データに基づい て映像信号および音響信号を生成し、生成し た映像信号および音響信号を出力する専用プ ロセッサとして構成されてもよい。

 バッファ部26は、入力されたデータを一 的に記憶する。バッファ部26は、放送受信部 14より出力されたデータの入力を受け付け、 生時間にして3秒分の入力データをバッファ する。バッファ部26は、CPU上で実行されるコ ピュータプログラムによって制御される電 バックアップされた揮発性メモリ、フラッ ュメモリ等の不揮発性のメモリ、ハードデ スクあるいは可搬媒体等の記録媒体として 成すればよい。ただし、バッファ部26は、 力された入力データをバッファする専用メ リとして構成されてもよい。

 出力制御部21は、表示部40とのインターフ ェースを有し、表示部40へ出力する映像信号 よび音響信号を制御する。出力制御部21は 検知部22によって検知された信号に従って、 出力信号生成部23によって生成された映像信 および音響信号を、表示部40へ出力する。 の際、出力制御部21は、放送が受信された時 間から3秒遅延させて出力を行う。また、出 制御部21は、変更決定部31から通知された再 速度に基づいて出力を制御する。即ち、1倍 速未満であれば各フレームの出力時間を延ば し、1倍速以上であればフレームを間引くな して動画像の再生速度を変更する。これに い音響信号も伸長或は間引いて動画像に合 せる。出力制御部21は、CPU上で実行されるコ ンピュータプログラムとして構成すればよい 。ただし、出力制御部21は、映像信号および 響信号を出力する専用プロセッサとして構 されてもよい。

 検出部27は、放送受信部14より入力された データ(入力データ)の完全性を監視し、デー の欠落を検出する。欠落が検出された場合 検出部27は、欠落の発生しているデータブ ック(動画であればGOP)を特定し、代替データ 生成部28及び変更決定部31へ通知する。代替 ータ生成部28は、この通知を受けて、代替デ ータ生成処理を開始する。

 代替データ生成部28は、検出部27によって データの欠落が通知された場合に、変換用デ ータブロックを取得し、これを平均化するこ とで、欠落部分の映像または音響を補間する ための代替データを生成する。代替データ生 成部28による処理の詳細については、図4およ び図5を用いて説明する。また、表示部40は、 いわゆるモニタおよびスピーカであり、出力 制御部21より出力された映像信号および音響 号の入力を受けて映像を表示し、音響を再 する。

 変更決定部31は、ユーザの操作或は変更 定部31の通知に基づき動画信号及び音信号を 含む入力データの再生速度の変更を決定する 。例えば、ユーザが操作部18の操作により早 りやスロー再生等の変倍を指示した場合に 検知部22で検知した該指示に応じて再生速 を決定して出力制御部21に通知する。また、 検出部27によってデータの欠落が検出された 合、動画像が代替データによって平均化さ 、1倍未満の再生速度になるため、この再生 速度を欠落したフレーム数に応じて求めて出 力制御部21に通知する。また、検出部27によ てデータの欠落が検出されなくなった場合 再生速度を1倍に決定する、即ち1倍速に戻す (変更する)ことを決定し、出力制御部12へ通 する。

 切り替え検出部32は、前記再生中に前記 更決定部が異なる再生速度への変更を決定 た場合に、映像信号をサーチし、フレーム( 画像)の一致度が所定値以上の期間を切り替 えタイミングとして検出する。この一致度の 検出としては、例えば、出力信号生成部23で 成した映像信号のうち、あるフレーム(Nフ ーム)と該Nフレームから所定フレーム後のN+x フレームまでを画素単位で比較して相関を求 め、一致度が所定値以上(例えば90%以上)の場 に、N+1フレームからN+xフレームまでを切り えタイミングとして検出する。また、放送 信部14で受信した入力データのうち、IBPフ ームのPピクチャのデータ量(差分量)をモニ し、連続する所定数(例えば5枚)のPピクチャ データ量が所定数以下或はGOP内で最も少な なる期間を求め、この期間のピクチャに基 くフレームN+1フレームからN+xの再生期間を り替えタイミングとしても良い。

 音制御部33は、前記切り替え検出部32で検 出した切り替えタイミングに基づき、前記音 信号に基づく音出力をミュートする。具体的 には、出力制御部21から表示部40のスピーカ 出力される音響信号を減衰させる構成でも いし、出力制御部21にミュートのタイミング を通知して音響信号をミュートさせる構成で も良い。

 <パーソナルコンピュータの構成>
 図3は、本発明の一実施形態に係るパーソナ ルコンピュータ10の詳細構成の例を示す図で る。図3のように、パーソナルコンピュータ 10は、コンピュータプログラムを実行し、パ ソナルコンピュータ10を制御するCPU11と、CPU 11で実行されるコンピュータプログラム、あ いはCPU11が処理するデータを記憶するメモ 12と、CPU11を各種の装置に接続するインター ェース13と、インターフェース13を通じて接 続される放送受信部14、通信部15、ハードデ スク駆動装置16、可搬媒体駆動装置17、操作 18、および表示部40等の装置を有している。

 ここで、CPU11は、コンピュータプログラ (音信号制御プログラム等)を実行し、パーソ ナルコンピュータ10の各部を制御することで パーソナルコンピュータ10を、検知部22、放 送受信部14、出力制御部21、出力信号生成部23 、バッファ部26、検出部27、代替データ生成 28、出力制御部21、変更決定部31、切り替え 出部32、及び音制御部33等の各機能部を有す 装置として機能させる。メモリ12は、CPU11で 実行されるプログラム、およびCPU11で処理さ るデータを記憶する。メモリ12は、揮発性 RAM(Random Access Memory)と、不揮発性のROM(Read O nly Memory)を含む。ROMには、フラッシュメモリ 、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、EEPROM (Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)の ような書き換え可能な半導体メモリを含む。

 インターフェース13は、USB等のシリアル ンターフェース、あるいは、PCI(Peripheral Comp onent Interconnect)、ISA(Industry Standard Architecture) 、EISA(Extended ISA)、ATA(AT Attachment)、IDE(Integrate d Drive Electronics)、IEEE1394、SCSI(Small Computer Sy stem Interface)等のパラレルインターフェース いずれでもよい。

 なお、図3では、インターフェース13と記 されているが、CPU11と各装置との間を異な インターフェースで接続してもよい。また 複数のインターフェースをブリッジ接続し もよい。

 放送受信部14は、ワンセグ放送用のテレ ジョンチューナである。放送受信部14は、同 調回路と増幅器を含む高周波部の他、デジタ ル信号の復号器(OFDM(Orthogonal Frequency Division  Multiplexing)の復調器)等を含む。

 ここで、高周波部は、高周波の電磁波を ースバンド信号に変換する。また、OFDMの復 調器は、FFT(Fast Fourier Transform)処理回路およ 直交復調器を含み、ベースバンド信号から ジタル信号を生成する。これらの処理は、 和演算を実行する専用のデジタル回路で構 されてもよい。また、DSPのようなプロセッ とプログラムで構成されてもよい。また、 レビジョン放送の規格にしたがって製造さ 販売されている復調用LSIを用いてもよい。

 通信部15は、ブロードバンドネットワー とのインターフェースである。ブロードバ ドネットワークは、例えば、LAN(Local Area Net work )、ケーブルテレビネットワーク、xDSL(x  Digital Subscriber Line)、ADSL、光ネットワーク等 の有線ネットワーク、あるいは、無線LAN、固 定無線アクセス(FWA)等の無線アクセス可能な ットワークである。通信部15は、例えば、 ットワーク上のサーバから、ハードディス 駆動装置16にインストールされるコンピュー タプログラムや、テレビジョン放送の電子番 組表等を取得する。これらのブロードバンド ネットワークは、一般的には、インターネッ トに接続可能である。

 ハードディスク駆動装置16は、メモリ12に ロードされるプログラムを格納する。また、 ハードディスク駆動装置16は、CPU11で処理さ るデータを記憶する。

 なお、ハードディスク駆動装置16は、1台 限定されず、複数台設けられてもよい。ま 、例えば、ハードディスク駆動装置16は、 ットワーク上の他のコンピュータ、例えば ディスクサーバが管理するものであっても い。その場合には、CPU11が、通信部15を介し ディスクサーバと通信するようにすればよ 。そして、CPU11が、ディスクサーバから取 したEPG等を表示部40に表示すればよい。

 可搬媒体駆動装置17は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、HD-DVD、ブルー イディスク等の駆動装置である。また、可 媒体駆動装置17は、フラッシュメモリ等の 揮発性メモリを有するカード媒体の入出力 置であってもよい。可搬媒体駆動装置17が駆 動する媒体は、例えば、ハードディスク駆動 装置16にインストールされるコンピュータプ グラム、入力データ等を保持する。

 操作部18は、コンピュータの入力装置、 えば、キーボード、ポインティングデバイ 等である。また、操作部18として、赤外線受 光部と赤外線リモコンとの組み合わせによる リモコン操作部や、各種のスイッチ、チャン ネル操作用のつまみ等が含まれる。ポインテ ィングデバイスの種類には特に限定はなく、 マウス、トラックボール、ダイヤル式操作部 、スティック形式で表示部40上のポインタを 動する装置、静電容量によってユーザの指 操作を検出するデバイス、タッチパネル、 ョイスティック等、パーソナルコンピュー 10の特性、ユーザのニーズ等に応じて、適 なものを使用すればよい。

 キーボードは、ユーザの入力操作に応じ 、入力されたキーに対応する電気信号を不 示のキーボードコントローラに送信する。 ーボードコントローラは、その電気信号に 応する符号をCPU11に送信する。

 ポインティングデバイスは、ユーザ操作 検知して、操作信号を不図示のポインティ グデバイス制御装置(例えば、不図示のマウ スコントローラ、または、インターフェース 13等)に送信する。操作信号を受けたポインテ ィングデバイス制御装置は、操作の方向およ び操作量を生成するための情報をCPU11に送信 る。CPU11のデバイスドライバは、ポインテ ングデバイス制御装置からの操作信号に基 き、表示部40上の画面にポインタを表示し、 画面上を移動させる。

 また、CPU11のOSは、ポインタと、画面上の オブジェクト(ウィンドウ、ボタン、メニュ 、リスト等)との位置関係を判定する。そし 、そして、ポインタが存在する位置にある ブジェクトを選択状態、あるいは、フォー ス状態にする。さらに、ポインティングデ イスに対する選択確定操作、例えば、マウ ボタンの押下によって、そのオブジェクト 選択を確定する。

 表示部40は、例えば、液晶表示装置、プ ズマディスプレイパネル、CRT(Cathode Ray Tube) 、エレクトロルミネッセンスパネル等である 。なお、図示されていないが、表示部40には 画像データを格納するRAM、およびRAMのデー に基づき表示部40を駆動する駆動回路が含 れる。ただし、画像データを格納するRAM、 示部40を駆動する駆動回路等は、画像処理基 板として独立に設けても良い。その場合に、 画像処理基板には、CPU11からの画面情報を構 するデータが入力される。

 また、表示部40には、スピーカ(音出力部) が付属し、出力制御部21より出力された音響 号に基づく音響、ハードディスク駆動装置1 6または可搬媒体駆動装置17から読み出され、 不図示の音声合成基板で再生された音を出力 する。音声合成基板は、例えば、MP3等のデジ タルデータを音に変換する。

 本発明に係る情報機器は、以上のような ーソナルコンピュータ10として構成できる ただし、本発明に係る情報機器は、パーソ ルコンピュータに限定されず、同等の機能 有する他の装置、例えば、テレビジョン受 装置であってもよい。また、テレビジョン 送受信用のチューナ、セットトップボック 、テレビジョン放送受信機能付きの携帯電 、携帯情報端末(PDA)、ゲーム機、テレビジョ ン放送受信機能付きの車載器等によっても実 現できる。

 図4は、本実施形態における代替データ生 成処理(1)の概要を示す図である。代替データ 生成処理は、代替データ生成部28によって行 れる。図4の(a)は、正常な入力データが受信 され、出力されている状態を示す。図中の長 方形は1秒分のデータブロックを表し、N1、N2 N3・・・の順に入力される。本実施形態に るパーソナルコンピュータは、3秒分のデー をバッファするため、N4が入力される時に 3秒前に入力されたN1が出力される。

 図4の(b)は、(a)から1秒後の状態を示す。 こで、入力されるN5のデータが正常でない場 合、このまま処理を続けると3秒後に正常で いデータが出力されてしまう。そこで、本 施形態では、正常でないN5よりも後方、且つ 現在の出力ポイントであるN2よりも前方のデ タブロックN3およびN4を、N3-N5の代替となる 替データブロックM3-M5へ平均化する。

 図4の(c)は、(b)から1秒後の状態を示す。 こでは、N3に代えて、M3に基づいて生成され 出力信号(映像信号および音響信号)が出力 れる。出力、再生された動画および音響は 代替データ生成処理(1)が行われなかった場 の2/3の速度のスロー再生となる。以降、M4、 M5が続いて出力される。M4およびM5が出力され て表示された動画および音響についても、通 常の2/3の速度のスロー再生である。

 上記説明した代替データ生成処理(1)によ て、欠落したデータブロック分の再生時間 補間することが可能である。但し、このま 通常の再生処理に戻り、入力されたデータ 基づく出力を行うこととすると、欠落した ータブロック(図4におけるN5)分の動きがス ップされてしまい、また、通常の2/3倍の速 のスロー再生から瞬時に通常の等倍の再生 戻るため、表示される動画および音響を視 する視聴者に与える違和感が大きくなって まう。このため、本実施形態では、代替デ タ生成処理(1)に続いて、以下に説明する代 データ生成処理(2)を実行する。

 図5は、本実施形態における代替データ生 成処理の概要を示す図である。また、図6は 図5に示す代替データ生成処理を行った場合 表示される映像の例を示す図である。図5に 示す処理では、代替データ生成処理(1)におい て、N3が欠落し、N1およびN2がM1-M3へ平均化さ たものとする。ここで、正常なN4が入力さ るが、上記した理由から視聴者に与える違 感が大きくなってしまうため、データブロ クN4はそのまま出力されない。代替データ生 成部28は、代替データ生成処理(1)で平均化さ た代替データブロックM2、M3およびデータブ ロックN4のデータを、代替データブロックM4 平均化する。なお、平均化処理の際、欠落 たデータブロックN3に係るピクチャまたは音 響は、平均化処理に伴う予測処理によって生 成される。例えば、動画データの平均化処理 においては、先述したフレーム間予測と同様 の予測処理によって、欠落した動き(フレー )が補完される。

 このとき、代替データブロックM2およびM3 の情報量は、通常のデータブロックに比較し て2/3であるため、M4の情報量は、通常のデー ブロックの(2/3+2/3+1)/3=7/9倍となる。即ち、M4 に基づく出力は、代替データ生成処理が行わ れなかった場合の7/9倍の速度のスロー再生と なる。この速度は、M1からM3に基づく出力信 が再生された場合の見た目の速度が通常の2/ 3倍であったのと比較して若干速い。以降、 様の方法で、代替データブロックM5、M6への 均化を行う。この際、再び入力データに欠 が発生しない限り、平均化に使用される新 入力データは常に通常の等倍の情報量を有 るため、代替データブロックは徐々に通常 情報量、即ち、通常の速度に近づいていく( 図6を参照)。本実施形態の場合、代替データ ロックM5は通常の23/27倍の情報量(速度)、代 データブロックM6は通常の73/81倍の情報量( 度)となる(図5の計算式を参照)。

 なお、図5に示す計算式では、再計算され た代替データブロックを、「´(ダッシュ)」 付して示している。例えば、代替データブ ックM5の生成に用いられているM3´は、代替 ータブロックM4の生成に伴う平均化処理にお いて生成されたデータブロックである。この ため、M3´の情報量は、代替データブロックM3 の情報量が通常の2/3倍であるのと異なり、通 常の7/9倍である。

 上記代替データ生成処理(2)によって新規 力データを追加しながら代替データブロッ への平均化を行ったとしても、代替データ ロックの生成方法がデータの平均化である 上、生成される代替データブロックの情報 が通常の等倍となることはない。即ち、見 目の再生速度が通常の再生速度に追いつか い状態が継続してしまうこととなる。そこ 、本実施形態では、再生速度が所定速度(例 えば73/81倍)以上となった場合、動画を構成す るフレームの一致度をモニタし、一致度が所 定値(例えば90%)以上のフレームが所定数(例え ば5フレーム)続く期間を切り替えタイミング して検出し、この切り替えタイミングで1倍 速に変更する。これを代替データ生成処理(3) と称する。例えば、図5の例に拠れば、代替 ータブロックM6で73/81倍速に達するので、デ タブロックN7のフレームをサーチし、ある レーム(Nフレーム)と該N+1以降のフレームと 比較し、一致度が90%から所定フレーム後のN+ xフレームまでを画素単位で比較して相関を め、一致度が所定値以上(例えば90%以上)の場 合に、N+1フレームからN+xフレームまでを切り 替えタイミングとして検出する。

 該切り替えタイミングが検出された場合 は、前述のとおり、音出力をミュートし、1 倍速に切り替える。以降、次にデータの欠落 が検出されるまで代替データ生成処理は行わ れず、入力データに基づく出力信号が出力さ れる。

 <処理フロー>
 図7~図9に、パーソナルコンピュータ10の処 フローを示す。図7は、本実施形態における 号出力処理の全体の流れを示すフローチャ トである。本フローチャートに示される信 出力処理は、操作部18におけるテレビジョ 視聴開始操作を検知部22が受信し、検知部22 よって信号出力処理の開始指示が出力制御 21に対して出されたことによって実行され 。

 ステップS101では、放送受信部14より出力 れた3秒分のデータがバッファされる。バッ ファ部26は、放送受信部14より出力されたデ タを、再生時間にして3秒分バッファする。 の後、処理はステップS102へ進む。

 ステップS102では、出力信号が生成される 。出力信号生成部23は、バッファ部26より入 データを取得し、取得した入力データに基 いて、映像信号および音響信号を生成する ここで、映像信号とは、動画表示に必要な フレームのピクチャを含む情報である。そ 後、処理はステップS103へ進む。

 ステップS103では、映像信号が遅延出力さ れる。出力制御部21は、3秒分の入力データが バッファされた状態で、出力信号生成部23に って生成された映像信号および音響信号を 放送が受信された時間から3秒遅延させて、 表示部40へ出力する。即ち、出力制御部21は バッファ部26を利用して3秒間の遅延出力を う。その後、処理はステップS104へ進む。

 ステップS104では、データの欠落が監視さ れる。検出部27は、バッファ部26によってバ ファされた入力データに、情報不足のデー ブロックがあるか否か、即ち、データの欠 の有無を監視する。データの欠落が発見さ ない場合、ステップS101からステップS104に示 された処理が繰り返される。データの欠落が 発見された場合、処理はステップS105へ進む

 ステップS105では、欠落を有するデータブ ロックが1つ(即ち、1秒分)であるか否かが判 される。検出部27は、ステップS104で検出さ た欠落部分を含むデータブロックを特定し 、代替データ生成部28及び変更決定部31へ通 する。また、欠落の通知を受けた変更決定 31は、該欠落部分を含むデータブロックが1 であるか否かを判定する。ここで、欠落し データブロックが1つであると判定した場合 、スロー再生(本例では2/3倍)への再生速度の 更を決定し、ステップS108へ進む。一方、欠 落したデータブロックが1つではない(2つ以上 である)と判定した場合、これを出力制御部21 に通知し、ステップS106へ進む。

 ステップS106では、正常な表示が出来ない 旨のメッセージが表示される。出力制御部21 、代替データ生成部28において代替データ 生成ができないことを検知して、表示部40へ 正常な表示が出来ない旨のメッセージを含む 映像信号を出力する。これをうけて表示部40 は正常な表示が出来ない旨のメッセージが 示され、視聴者は何らかの要因により視聴 出来ない状況となっていることを把握する とが出来る。その後、処理はステップS107へ 進む。

 ステップS107では、正常なデータが受信さ れるまでの待機処理が行われる。放送受信部 14によって正常なデータが受信された場合、 理はステップS101へ進み、映像の出力および 表示が再開される。

 ステップS108では、代替データ生成処理が 行われる。代替データ生成部28は、バッファ 26によってバッファされた入力データより 欠落データブロックの後方、且つ出力制御 のその時点の出力に係るデータブロックの 方のデータブロックを変換用データブロッ として取得し、この変換用データブロック 、変換用データブロックに係る再生時間(本 施形態では2秒)に欠落部分のデータブロッ の再生時間(本実施形態では1秒)を加えた再 時間(本実施形態では3秒)分の代替データブ ックへ平均化し、代替データの生成を行う 代替データ生成処理の詳細については、図8 用いて後述する。その後、処理はステップS 101へ進む。

 図8,9は、本実施形態における代替データ 成処理の流れを示すフローチャートである 本フローチャートに示される代替データ生 処理は、図7に示されたステップS108に相当 る。

 ステップS201では、変換用データブロック が取得される。代替データ生成部28は、バッ ァ部26によってバッファされた入力データ り、欠落しているデータブロックの1つ前お び2つ前のデータブロック(即ち、2秒分のデ タブロック)を、変換用データブロックとし て取得する。図4を例として用いて説明する 、データブロックN5が欠落している場合、変 換用データブロックとしてN3およびN4を取得 る。その後、処理はステップS202へ進む。

 ステップS202では、取得した変換用データ ブロックが使用可能であるか否かが判定され る。代替データ生成部28は、ステップS201で取 得した変換用データブロックが代替データの 生成に使用可能な正常なデータブロックであ るか否かを判定する。取得された変換用デー タブロックがデータの欠落部分を含む等、変 換用データブロックとして使用出来ないと判 定された場合、処理はステップS213へ進む。 得されたデータブロックが変換用データブ ックとして使用出来ると判定された場合、 理はステップS203へ進む。

 ステップS203では、変換用データブロック として取得された2秒分のデータブロックが 3秒分の代替データブロックへ平均化される 代替データ生成部28は、変換用データブロ クとして取得された2秒分のデータブロック 、変換用データブロックに係る再生時間(本 実施形態では2秒)に欠落部分のデータブロッ の再生時間(本実施形態では1秒)を加えた再 時間(本実施形態では3秒)分の代替データブ ックへ平均化する。図4の例に拠れば、合わ せて2秒分(2ブロック分)のデータブロックN3お よびN4を、3秒分の代替データブロックM3、M4 M5へ平均化する。その後、処理はステップS20 4へ進む。

 ステップS204では、代替データブロックに 基づく映像信号が出力される。代替データ生 成部28は、ステップS203で得られた代替データ ブロックM3、M4、M5に基づいて出力信号を生成 する。生成された出力信号は、順次出力制御 部21によって映像信号および音響信号として 示部40へ出力される。その後、処理はステ プS205へ進む。

 ステップS205では、次のデータブロックが 取得される。代替データ生成部28は、バッフ 部26より次に出力の対象となるデータブロ クを取得する。その後、処理はステップS206 進む。

 ステップS206では、再生速度が所定値(例 ば73/81倍)に達したか否かを変更決定部31が判 定する。ここで、所定値は、スロー再生を終 了しても視聴者に違和感を起こさせない程度 の値に設定される。所定値以上の再生速度の 場合、変更決定部31は、1倍速へ変更すること を決定し、ステップS209へ進む。一方、再生 度が所定値未満である場合、変更決定部は ステップS207へ進み、代替データ生成処理(2) 行って速度を上げる、即ち再生速度を1倍に 近づけることを決定する。

 ステップS207では、次の変換用データブロ ックが取得される。代替データ生成部28は、 回の代替データ生成処理で得られた3つの代 替データブロックのうち前方(即ち、出力対 データブロックに近い側)の2つの代替データ ブロックを取得する。図5の例に拠れば、ス ップS205で取得されたデータブロックN4に代 て出力される代替データブロックM4を得るた めに、代替データ生成部28は、前回の代替デ タ生成処理で得られた代替データブロックM 2およびM3を取得する。その後、処理はステッ プS208へ進む。

 ステップS208では、変換用データブロック および出力対象データブロックが、3秒分の 替データブロックへ平均化される。代替デ タ生成部28は、ステップS205およびステップS2 07で取得されたデータブロックを平均化する とで、次の出力対象データブロックに代え 出力される代替データブロックを得る。図5 の例に拠れば、データブロックN4に代えて出 される代替データブロックM4を得るために 代替データ生成部28は、データブロックN4、 回の代替データ生成処理で得られた代替デ タブロックM2およびM3を取得し、これらの3 のデータブロックを平均化することで、直 に出力された代替データブロックM3に連続し て出力された場合に、視聴者にとって違和感 を与えない代替データブロックM4を得る。そ 後、処理はステップS204へ進む。

 そして、代替データ生成処理(2)を繰り返 、ステップS206で、再生速度が所定値以上と 判定された場合、ステップS209で、切り替え 出部32がステップS205で取得したデータブロ ク(例えばN7)をサーチし、該データブロック 各フレーム(動画像)の一致度が所定値以上 期間を検出する(S210)。このように同じよう フレームが続いている場合には、音声も同 状況が続いており、変化が少ないことが類 できるので、ここを再生スピードの切り替 タイミングとする。なお、切り替えタイミ グを検出できなかった場合は、ステップS207 進み、代替データ生成処理(2)を行い、次の ータブロックをサーチし(S209)、再度切り替 タイミングを検出する。

 そして、この検出した期間内、即ち一致 が所定値以上のフレームの再生時に、ミュ トを開始し(S211)、再生速度を1倍に切り替え (S212)、ミュートを解除する(S213)。即ち、ここ で代替データ生成処理は終了し、以降は再び データ欠落が発生するまで通常の出力処理が 行われる。その後、本フローチャートに示さ れた処理は終了し、図7のステップS101へ進む

 <変形例>
 なお、本実施形態では、入力データは1秒単 位のデータブロックを有し、3秒分のバッフ を行い、代替データ生成は3ブロック単位で われることとしているが、これらの値は、 施の形態によって適宜最適な値が選択され ことが好ましい。例えば、入力データが0.5 単位のデータブロックを有する場合、バッ ァ時間を2秒、代替データ生成を4ブロック 位とすれば、データの欠落を受けて生成さ る代替データブロックの初期情報量が通常 3/4倍となり、より視聴者に違和感を与えに い補間を行うことが可能となる。

 図7~図9では、図2に示したパーソナルコン ピュータ10の内部構成、すなわち、検知部22 放送受信部14、出力制御部21、出力信号生成 23、バッファ部26、検出部27、代替データ生 部28、および出力制御部21等をCPU11で実行さ るプログラムで実現する例を示した。しか 、このような構成に代えて、<パーソナル コンピュータの概要構成>で説明したよう 、パーソナルコンピュータ10の内部構成のい ずれか1以上をCPU11とは異なるプロセッサ、ハ ードウェア回路等によって実現してもよい。 すなわち、CPU11の処理能力と、処理量によっ は、図2のそれぞれの構成要素を異なるプロ セッサ、あるいは、デジタル回路で構成すれ ばよい。CPU11以外のプロセッサあるいはデジ ル回路を含む場合であっても、それらの処 手順は、図7および図8に示したものと同様 ある。すなわち、本実施形態のパーソナル ンピュータ10は、CPU11のプログラムとして、 るいは、専用プロセッサによって、さらに 、専用のデジタル回路によって実現できる

 <ユーザの操作による再生速度の切替え例 >
 上述の例では、データの欠落を検知して自 的に再生速度の切り替えを検出した場合に 出力をミュートしたが、ユーザの操作に応 て再生速度を切り替える場合にも音出力の ュートを行う。

 図10はユーザ操作に応じた切り替え方法の 明図である。
 まず、装置を起動し、入力データに基づい 動画を再生する(S301)。

 次に、検知部22がユーザの操作、例えば 生(1倍)、早送り、スロー再生のボタンが押 れたこと等を検知し、変更決定部31に通知す る(S302)。

 変更決定部31は、通知された操作が、現 の再生速度と異なる速度の再生であれば、 生速度の変更を決定し、切替検出部32及び出 力制御部22に通知する(S303)。例えば、変倍速 ら1倍速、1倍速から変倍速、変倍速から異 る変倍速への切り替えを通知する。

 この通知を契機に切替検出部32は、入力 ータをサーチし(S304)、動画を構成する各フ ーム(動画像)の一致度が所定値以上の期間を 切り替えタイミングとして検出し、これを出 力制御部22へ通知する(S305)。なお、検出でき かった場合にはステップ304に戻って次のデ タブロックをサーチする。

 そして、これらフレームの再生を開始す 際に、音制御部33が音出力のミュートを開 (フェードアウト)し(S306)、該ミュート開始後 、出力制御部22が変更決定部から通知に従い 生速度を変更する(S307)。

 出力制御部22は、このタイミングで、例 ば、動画信号を1フレームおきに間引いて2倍 速で再生している状態から、間引かずに全て のフレームを出力することに変えて1倍速に る、或は2フレームおきに出力することに変 て3倍速にする。また、同じフレームを2度 つ出力して1/2倍速で再生している状態から 各フレームを1度づつ出力することに変えて1 倍速にする、或は各フレームを3度づつ出力 ることに変えて1/3倍速にする。

 該再生速度の切り替え後、再生音制御部3 3が音出力のミュートを終了(フェードイン)さ せる(S308)。

 このように本例によれば、再生速度を変 する際、一致度の高いフレームが連続する 間内に、ミュート開始、再生速度の切り替 、そしてミュートの解除を行うので、ノイ を発生させること無く適時に切り替えを行 ことができる。

 即ち、音のミュート中に切り替えを行う で、ノイズの発生が無い。そして、従来の うに無音期間を待つのでは無く、一致度の いフレームの連続を検出してミュートを行 、即ち無音期間を作成するので、適時に切 替えを行うことができる。更に、一致度の いフレームの連続を検出して切り替えを行 ので、違和感なく切り替えを行うことがで る。また、一致度の高いフレームの連続し いる場合には、音声についても同じような 態がつづき、変動が少ないため、ミュート 始及びミュート解除を短い期間で行っても 和感が少なく、ノイズとして認識されるこ がない。

 〈その他〉
 本発明は、上述の図示例にのみ限定される のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範 内において種々変更を加え得ることは勿論 ある。また、上記構成要素は可能な限り組 合わせることができる。