Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
BRAKE LIQUID PRESSURE CONTROLLER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/050961
Kind Code:
A1
Abstract:
A brake liquid pressure controller (10) comprises a pair of front forks (30) for supporting the front wheel rotatably and on which wheel cylinders (103, 106) are arranged, a stabilizer (31) having the both ends to be coupled with the pair of front forks (30), a steering handle (32) on which master cylinders (101, 104) are arranged at the both ends, a supporting member (33) having one end coupled with the steering handle (32) and the other end coupled with the stabilizer (31), and a hydraulic pressure control unit (10) connected between the wheel cylinders (103, 106) and the master cylinders (101, 104) through pipings (108, 113) and controlling the brake liquid pressure. The stabilizer (31), the steering handle (32), the supporting member (33) and the front forks (30) are steered integrally with the front wheel. The hydraulic pressure control unit (10) is fixed to be interlocked with the steering handle (32) as it is steered.

Inventors:
ATSUSHI HIROAKI (JP)
MASUNO TOHRU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066231
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
September 09, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
BOSCH CORP (JP)
ATSUSHI HIROAKI (JP)
MASUNO TOHRU (JP)
International Classes:
B60T8/34; B62L3/00; B62L3/08
Foreign References:
JPH03109154A1991-05-09
JPH03121963A1991-05-23
JP2005178632A2005-07-07
JP2007168456A2007-07-05
JP2006273041A2006-10-12
JPH10175534A1998-06-30
Attorney, Agent or Firm:
ONO, Shinjiro et al. (Section 206 New Ohtemachi Bldg.,2-1, Ohtemachi 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo 04, JP)
Download PDF:
Claims:
 自動二輪車両の前輪を回動可能に支持し、ホイールシリンダが配設される一対のフロントフォークと、
 その両端部が前記一対のフロントフォークに連結されるスタビライザーと、
 その端部にマスタシリンダが配設される操向ハンドルと、
 一端が前記操向ハンドルに連結され、他端が前記スタビライザーに連結される支持部材と、
 前記ホイールシリンダと前記マスタシリンダとの間に配管を介して接続され、ブレーキ液圧を制御する油圧制御ユニットと、を備えるブレーキ液圧制御装置であって、
 前記スタビライザー、前記操向ハンドル、前記支持部材、及び前記フロントフォークは、前輪と共に一体的に操向され、
 前記油圧制御ユニットは、前記操向ハンドルの操向に従って、該操向ハンドルと一体的に連動するように取付けられている、ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
 請求項1記載のブレーキ液圧制御装置であって、
 前記油圧制御ユニットは、前記フロントフォーク、前記スタビライザー、前記操向ハンドル、及び前記支持部材のうち少なくとも1つに取付けられている、ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
 請求項2記載のブレーキ液圧制御装置であって、
 前記油圧制御ユニットは、前記スタビライザーにブラケットを介して取付けられている、ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のブレーキ液圧制御装置であって、
 前記油圧制御ユニットと前記マスタシリンダとは、剛性の配管を介して接続されている、ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
 請求項1乃至4のうちいずれか1項記載のブレーキ液圧制御装置であって、
 前記油圧制御ユニットと前記マスタシリンダとを接続する前記配管は、前記操向ハンドルの操向に従って、該操向ハンドルと一体的に連動する、ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のブレーキ液圧制御装置であって、
 前記フロントフォーク、前記スタビライザー、前記操向ハンドル及び前記支持部材のうち少なくとも1つを覆うフロントカウル部を更に備え、
 前記油圧制御ユニットは、前記フロントカウル部と前記支持部材との間に配設されている、ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。 
 請求項1乃至6のうちいずれか1項記載のブレーキ液圧制御装置であって、
 前記油圧制御ユニットは、
 内部に前記ブレーキ液が流動するための流路が形成されていると共に、その側面に前記流路に連通する複数の取付孔が形成されてなるブロック状のハウジングと、
 該ハウジングにおける略矩形状の側面に形成された前記取付孔へ夫々摺動可能に挿入されると共に、前記流路を連通状態と遮断状態とに切り替えて、前記ホイールシリンダへ供給されるブレーキ液の圧力を制御する4つの電磁弁と、
 前記ハウジングの側面の取付孔内へ挿入され、かつ前記4つの電磁弁の略中心に位置する共に、前記ホイールシリンダへ供給されるブレーキ液の圧力を検出する圧力センサと、
 前記側面に取付けられ、前記圧力センサが接続されると共に、前記電磁弁を駆動制御する電子制御ユニットと、
 を有する、ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
Description:
ブレーキ液圧制御装置

 本発明は、ブレーキ液圧を制御するブレ キ液圧制御装置に関し、例えば、マスタシ ンダとホイールシリンダとの間に配設され マスタシリンダからホイールシリンダへ供 されるブレーキ液の圧力を制御して、車両 アンチロックブレーキ制御を行うブレーキ 圧制御装置に関するものである。

 従来、操向ハンドルの一端部に付設され 第1マスタシリンダと油圧式の前輪ブレーキ とを可撓導管を介して接続すると共に、この 可撓導管の途中にアンチロック制御用の油圧 モジュレータ(油圧制御ユニット)を介装した 動二輪車のアンチロックブレーキ装置が知 れている(例えば、特許文献1参照)。

 このアンチロックブレーキ装置において、 向ハンドル及び前輪を支持するフロントフ ークを覆う車体のフロントカウル部内に油 モジュレータが配設されている。また、操 ハンドルとフロントフォークとは連結され 一体となり、車本体側に固定されたヘッド イプにより、回転自在に支持されている。 らに、上記油圧モジュレータは、このヘッ パイプにブラケットを介して固定されてい 。

特開平9-216547

 しかしながら、操向ハンドルが、車両本 側に固定されたヘッドパイプに対して相対 に回動すると、油圧モジュレータから延び 可撓導管に捩れが生じることがある。これ より、例えば、可撓導管の膨張に起因して レーキ液損が増加し、当該アンチロックブ ーキ装置の制動性能が低下する虞がある。

 本発明は、上記従来の有する問題点に鑑 てなされたものであり、ブレーキ液圧制御 置の制動性能を確実に維持することを主た 目的とする。

 上記目的を達成するための本発明の一態様 、
 自動二輪車両の前輪を回動可能に支持し、 イールシリンダが配設される一対のフロン フォークと、
 その両端部が前記一対のフロントフォーク 連結されるスタビライザーと、
 その端部にマスタシリンダが配設される操 ハンドルと、
 一端が操向ハンドルに連結され、他端がス ビライザーに連結される支持部材と、
 ホイールシリンダとマスタシリンダとの間 配管を介して接続され、ブレーキ液圧を制 する油圧制御ユニットと、を備えるブレー 液圧制御装置であって、
 スタビライザー、操向ハンドル、支持部材 及びフロントフォークは、前輪と共に一体 に操向され、
 油圧制御ユニットは、操向ハンドルの操向 従って、操向ハンドルと一体的に連動する うに取付けられている、ことを特徴とする レーキ液圧制御装置である。

 この一態様によれば、ブレーキ液圧制御 置の制動性能を確実に維持することができ 。

 この一態様において、油圧制御ユニット 、フロントフォーク、スタビライザー、操 ハンドル、及び支持部材のうち少なくとも1 つに取付けられていてもよい。これにより、 油圧制御ユニットは、操向ハンドルの操向に 従って、操向ハンドルと一体的に連動するこ とができる。

 この一態様において、油圧制御ユニット 、スタビライザーにブラケットを介して取 けられていてもよい。これにより、油圧制 ユニットをスタビライザーに簡易かつ確実 取付けることができる。

 この一態様において、油圧制御ユニット マスタシリンダとは、剛性の配管を介して 続されていてもよい。これにより、ブレー 液の液損をより確実に抑制することができ 。

 この一態様において、油圧制御ユニット マスタシリンダとを接続する配管は、操向 ンドルの操向に従って、操向ハンドルと一 的に連動してもよい。

 この一態様において、フロントフォーク スタビライザー、操向ハンドル及び支持部 のうち少なくとも1つを覆うフロントカウル 部を更に備え、油圧制御ユニットは、フロン トカウル部と前記支持部材との間に配設され てもよい。これにより、油圧制御ユニットを コンパクトに配置しつつ、フロントカウル部 によって確実に保護することができる。

 この一態様において、油圧制御ユニット 、内部に前記ブレーキ液が流動するための 路が形成されていると共に、その側面に流 に連通する複数の取付孔が形成されてなる ロック状のハウジングと、ハウジングにお る略矩形状の側面の端辺に沿って形成され 取付孔へ夫々摺動可能に挿入されると共に 流路を連通状態と遮断状態とに切り替えて ホイールシリンダへ供給されるブレーキ液 圧力を制御する4つの電磁弁と、ハウジング の側面の取付孔内へ挿入され、かつ4つの電 弁の略中心に位置する共に、ホイールシリ ダへ供給されるブレーキ液の圧力を検出す 圧力センサと、側面に取付けられ、圧力セ サが接続されると共に、電磁弁を駆動制御 る電子制御ユニットと、を有していてもよ 。これにより、油圧制御ユニットの小型・ 量化を図ることができる。

 本発明によれば、ブレーキ液圧制御装置 制動性能を確実に維持することができる。

本発明の一実施形態に係るブレーキ液 制御装置の油圧回路を示す図である。 本発明の一実施形態に係る油圧制御ユ ットの概略の分解斜視図である。 (a)本発明の一実施形態に係るブレーキ 圧制御装置を車両前方から見た正面図であ 。

  (b)図3(a)に示すブレーキ液圧制御装置を車 側方から見た側面図である。
本発明の一実施形態に係るブレーキ液 制御装置の他の実施形態を示す図であり、 両前方から見た正面図である。

符号の説明

  1   前輪用EV電磁弁
  2   前輪用AV電磁弁
  3   後輪用EV電磁弁
  4   後輪用AV電磁弁
  5   前輪用ポンプ
  6   後輪用ポンプ
  7   モータ
  8   電子制御ユニット
  9   アキュムレータ
 10   ブレーキ液圧制御装置
 11   前輪用流路
 12   アキュムレータ
 13   圧力センサ
 21   後輪用流路
 30   フロントフォーク
 31   スタビライザー
 32   操向ハンドル
 33   支持部材
 34   メインフレーム
 35   ブラケット
 101   前輪用マスタシリンダ
 103   前輪用ホイールシリンダ
 104   後輪用マスタシリンダ
 106   後輪用ホイールシリンダ
 107   第1配管
 108   第2配管
 109   第3配管
 112   第4配管
 113   第5配管

 以下、本発明を実施するための最良の形 について、添付図面を参照しながら説明す 。図1は、本発明の一実施形態に係るブレー キ液圧制御装置1の油圧回路を示す図である

 図1に示す油圧回路100は、例えば、自動二 輪車両に搭載されるものであり、周知のアン チロックブレーキ制御用の油圧回路に適用さ れている。ここで、アンチロックブレーキ制 御(いわゆるABS制御)とは、例えば、車両制動 において、ブレーキ液圧を断続的に減少さ て、車輪のロック状態を抑制するような制 を指す。なお、アンチロックブレーキ制御 作動原理、及び基本的な制御手法等につい は、当業者には既知であるため、詳しい説 を省略する。

 油圧回路100は、前輪に対する制動力を発 させるための前輪用マスタシリンダ(Front M/ C)101、前輪用リザーバタンク102及び前輪用ホ ールシリンダ(Front W/C)103と、後輪に対する 動力を発生させるための後輪用マスタシリ ダ(Rear M/C)104、後輪用リザーバタンク105及 後輪用ホイールシリンダ(Rear W/C)106と、油圧 制御ユニット10と、を備えている。

 油圧制御ユニット10は、前輪用及び後輪 マスタシリンダ101、104と、前輪用及び後輪 ホイールシリンダ103、106との間に配設され いる。また、油圧制御ユニット10は、前輪用 マスタシリンダ101から前輪用ホイールシリン ダ103へ供給されるブレーキ液の圧力を制御し て、及び/又は、後輪用マスタシリンダ104か 後輪用ホイールシリンダ106へ供給されるブ ーキ液の圧力を制御して、上述のアンチロ クブレーキ制御を行う。

 前輪用マスタシリンダ101には、第1配管107 を介して前輪用リザーバタンク102が接続され ている。また、前輪用マスタシリンダ101には 、第2配管108、油圧制御ユニット10及び第3配 109を介して、前輪用ホイールシリンダ103が 続されている。

 前輪用マスタシリンダ101は、例えば、車 右側のハンドルレバー110により駆動される 、油圧制御ユニット10を介して、前輪用ホ ールシリンダ103に対するブレーキ液圧が発 する。また、前輪用ホイールシリンダ103は 供給されるブレーキ液圧に応じて前輪用デ スクブレーキ装置111を駆動し、前輪を制動 る。

 後輪用マスタシリンダ104には、第4配管112 を介して後輪用リザーバタンク105が接続され ている。また、後輪用マスタシリンダ104には 、第5配管113、油圧制御ユニット10及び第6配 114を介して、後輪用ホイールシリンダ106が 続されている。

 後輪用マスタシリンダ104は、例えば、車 左側のハンドルレバー115により駆動される 、油圧制御ユニット10を介して、後輪用ホ ールシリンダ106に対するブレーキ液圧が発 する。また、後輪用ホイールシリンダ106は 供給されるブレーキ液圧に応じて後輪用デ スクブレーキ装置116を駆動し、後輪を制動 る。

 次に、本実施形態に係る油圧制御ユニッ 10について、詳細に説明する。

 図2は、本実施形態に係る油圧制御ユニッ ト10の概略の分解斜視図である。油圧制御ユ ット10は、主要な構成として、前輪用EV電磁 弁1、前輪用AV電磁弁2、後輪用EV電磁弁3、後 用AV電磁弁4、前輪用ポンプ(ピストン)5、後 用ポンプ(ピストン)6、モータ7、電子制御ユ ット(ECU)8及びハウジング40を有している。

 なお、前輪用ポンプ5及び後輪用ポンプ6 、モータ7により駆動される所謂プランジャ ポンプを構成している。

 ハウジング40内には、前輪用マスタシリ ダ101から前輪用ホイールシリンダ103へ供給 れるブレーキ液が流動するための前輪用流 11と、後輪用マスタシリンダ104から後輪用ホ イールシリンダ106へ供給されるブレーキ液が 流動するための後輪用流路21と、が独立して 成されている。また、ブロック状のハウジ グ40の各側面には、前輪用及び後輪用流路11 、21に連通する複数の取付孔40aが、形成され いる。これら前輪用流路11及び後輪用流路21 は、ブロック状のハウジング40内に無駄なス ースを生じさせることなく、効率的に形成 れている。これにより、油圧制御ユニット1 0の小型・軽量化を実現することができる。

 前輪用EV電磁弁1、前輪用AV電磁弁2、後輪 EV電磁弁3、及び後輪用AV電磁弁4は、ハウジ グ40の取付孔40aへ夫々摺動可能に挿入され いる。また、圧力センサ13が各電磁弁1~4の略 中心に位置する取付孔40aに挿入され、前輪用 ホイールシリンダ103及び/又は後輪用ホイー シリンダ106へ供給されるブレーキ液の圧力 検出している。さらに、電子制御ユニット8 、各電磁弁1~4及び圧力センサ13が取付けら るハウジング40の側面上に取付けられている 。

 このように、前輪用EV電磁弁1、前輪用AV 磁弁2、後輪用EV電磁弁3、後輪用AV電磁弁4、 輪用ポンプ5、後輪用ポンプ6、モータ7、電 制御ユニット8、アキュムレータ9、12、及び 圧力センサ13を、ハウジング40に一体的にか コンパクトに構成している。したがって、 圧制御ユニット10の小型・軽量化を、効率的 に実現することができる。

 前輪用流路11において、第1流路11aの一端 が、第2配管108に接続されており、第1流路11 aの他端側が前輪用EV電磁弁1に接続されてい (図1)。第2流路11bの一端側が前輪用EV電磁弁1 接続されており、第2流路11bの他端側が第3 管109に接続されている。第1流路11aには第3流 路11cの一端側が接続されており、第3流路11c 他端側が前輪用ポンプ5の吐出側に接続され いる。第4流路11dの一端側が前輪用ポンプ5 吸引側に接続されており、第4流路11dの他端 が前輪用AV電磁弁2に接続されている。第4流 路11dには、ブレーキ液の圧力を保持するアキ ュムレータ9が接続されている。第2流路11bに 第5流路11eの一端側が接続されており、第5 路11eの他端が前輪用AV電磁弁2に接続されて る。第2流路11bには、前輪用ホイールシリン 103へ供給されるブレーキ液の圧力を検出す ための圧力センサ13が設けられている。

 一方、後輪用流路21において、上述した 輪用流路11と略同様に、第1流路21aの一端側 第2配管113に接続されており、第1流路21aの他 端側が後輪用EV電磁弁3に接続されている。第 2流路21bの一端側が後輪用EV電磁弁3に接続さ ており、第2流路21bの他端側が第3配管114に接 続されている。第1流路21aには、第3流路21cの 端が接続されており、第3流路21cの他端が後 輪用ポンプ6の吐出側に接続されている。第4 路21dの一端側が後輪用ポンプ6の吸引側に接 続されており、第4流路21dの他端側が後輪用AV 電磁弁4に接続されている。第4流路21dには、 レーキ液の圧力を保持するアキュムレータ1 2が接続されている。第2流路21bには、第5流路 21eの一端が接続されており、第5流路21eの他 が後輪用AV電磁弁4に接続されている。

 以上、油圧制御ユニット10のハウジング40 内に、アンチロックブロック制御用の前輪用 流路11及び後輪用流路21が、無駄なスペース 生じさせることなく効率的に形成されてい 。さらに、ブレーキ液圧制御に必要な最小 成、すなわち、前輪用EV電磁弁1、前輪用AV電 磁弁2、後輪用EV電磁弁3、後輪用AV電磁弁4、 輪用ポンプ5、後輪用ポンプ6、モータ7、電 制御ユニット8、及びアキュムレータ9、12が ハウジング40に一体的かつコンパクトに取 けられている。したがって、自動二輪車両 用の油圧制御ユニット10の小型・軽量化を図 ることができる。

 上述の如く、油圧制御ユニット10の小型 軽量化を図ることにより、当該油圧制御ユ ット10による慣性力を小さく抑えることがで きる。したがって、例えば、油圧制御ユニッ ト10を操向ハンドル32の操向に連動する部材 取付けることが可能となる。以下、小型・ 量化を図った油圧制御ユニット10の取付方法 について、詳細に説明する。

 図3(a)は、本実施形態に係るブレーキ液圧 制御装置1の車両前方から見た正面図である 図3(b)は、図3(a)に示すブレーキ液圧制御装置 1を車両側方から見た側面図である。

 本実施形態に係るブレーキ液圧制御装置1 は、一対のフロントフォーク30と、スタビラ ザー31と、操向ハンドル32と、支持部材33と 上述の油圧制御ユニット10と、を備えてい 。

 一対のフロントフォーク30は、車両上下 向に延在し、前輪を回動可能に支持してい 。

 また、フロントフォーク30の下方側には 前輪用ホイールシリンダ103が配設されてい 。さらに、フロントフォーク30の下方側には 、ショックアブソーバ30aが配設されており、 このショックアブソーバ30aにより、前輪へ入 力された路面からのショックが吸収される。

 スタビライザー31は車両幅方向に延在し おり、その両端部31aが一対のフロントフォ ク30に夫々連結されている。スタビライザー 31には、車両上下方向へ延在し、操向ハンド 32を支持する支持部材33が連結されている。

 支持部材33は、その一端がスタビライザ 31の略中央部に連結される支軸部33aと、支軸 部33aの他端に連結され車両幅方向に延在する ステムアッパーホルダ33bと、を有している。 ステムアッパーホルダ33bの両端には、各フロ ントフォーク30の上端が夫々連結されている また、支軸部33aには、車両前後方向へ延在 る車両本体側のメインフレーム34の前端部 連結されている。支持部材33は、このメイン フレーム34に対して相対回動が可能なように 持されている。

 操向ハンドル32は、車両幅方向に延在し おり、支持部材33に対して一体的に連結され ている。操向ハンドル32の車両右側端部(図3(a )における左側)には、ハンドルレバー110、前 用マスタシリンダ101及び前輪用リザーバタ ク102が配設されている。同様に、操向ハン ル32の車両左側端部(図3(a)における右側)に 、ハンドルレバー115、後輪用マスタシリン 104及び後輪用リザーバタンク105が配設され いる。

 上述の構成により、操向ハンドル32が操 (回動)されたときに、この操向ハンドル32、 タビライザー31、支持部材33、及びフロント フォーク30は、全体として剛性を維持しつつ 前輪と共に一体的に操向される。

 油圧制御ユニット10は、ブラケット35を介 してスタビライザー31の上方側に取付けられ いる。ブラケット35は、略コ字状に形成さ ており、その両端部35aがスクリュー、リベ ト等の締結部材によりスタビライザー31に締 結されている。

 一方、油圧制御ユニット10の下面には、 方に突出するセンターピン部10aが設けられ いる。上述のように小型・軽量化された油 制御ユニット10は、例えば、このセンターピ ン部10aを介して、一点支持され、ブラケット 35の略中央部に固定することができる。これ より、当該油圧制御ユニット10を、より簡 に自動二輪車両本体に取付けることが可能 なりつつも、確実に固定することが可能と る。

 上述の如く、油圧制御ユニット10はスタ ライザー31に取付けられることで、当該油圧 制御ユニット10は、操向ハンドル32、スタビ イザー31、支持部材33、及びフロントフォー 30と共に、一体的に連動し操向される。

 なお、フロントフォーク30及び支持部材33 の前方側は、例えば、フロントカウル部(不 示)によって覆われており、油圧制御ユニッ 10は、このフロントカウル部と支持部材33の 支軸部33aとの間にコンパクトに配設される。 これにより、油圧制御ユニット10をフロント ウル部によって確実に保護しつつも、自動 輪車両全体のデザイン性を向上させること できる。

 上述の如く、油圧制御ユニット10の小型 軽量化を図ることにより、この油圧制御ユ ット10による慣性力を小さく抑えることが可 能となる。したがって、油圧制御ユニット10 、操向ハンドル32と同位相で可動するスタ ライザー31に取付けることが可能となる。

 また、第2配管108及び第5配管113は、略V字 なし車両上下方向に延在している。また、 2配管108の一端は、油圧制御ユニット10の上 部に接続されており、その他端は操向ハン ル32の前輪用マスタシリンダ101に接続され いる。同様に、第5配管113の一端は油圧制御 ニット10の上面部に接続されており、その 端は後輪用マスタシリンダ104に接続されて る。

 上述の構成により、第2配管108及び第5配 113は、油圧制御ユニット10、操向ハンドル32 スタビライザー31、支持部材33、及びフロン トフォーク30と共に、一体的に連動し操向さ る。これにより、操向ハンドル32が操向さ たときでも、第2配管108及び第5配管113には、 捻れ等の応力が作用することがない。したが って、例えば、第2配管108及び/又は第5配管113 が膨張して内部のブレーキ液の液損(前輪用 び後輪用マスタシリンダ101、104の無効スト ーク)が増加する、又はこれら第2配管108及び /又は第5配管113が疲労、接触等により破損す 、等の不具合の発生を確実に抑制すること できる。したがって、前輪用及び後輪用マ タシリンダ101、104からのブレーキ液圧を、 圧制御ユニット10へ確実に伝達することが 能となり、ブレーキ液圧制御装置1の制動性 を確実に維持することができる。

 また、第2配管108及び第5配管113として、 えば、金属等の剛性の配管を用いることが きる。このように剛性の第2配管108及び第5配 管113により、上記不具合、すなわち、第2及 第5配管108、113におけるブレーキ液の液損及 破損を、さらに確実に抑制することができ 。これにより、ブレーキ液圧制御装置1の制 動性能をより確実に維持することができる。

 以上、本発明を、例示の実施形態を参照 て説明したが、本発明の範囲から逸脱する となく、様々な変更を行ってもよく、各要 を均等物と交換してもよいということは当 者には理解されよう。更に、本発明の要旨 ら逸脱することなく、多くの変更を行って 特定の状況又は材料を本発明の教示に対し 合させることができる。従って、本発明を 実施する上で考えられる最良の態様として 示した特定の実施形態に限定しようとする のではなく、本発明は、特許請求の範囲の 疇における全ての実施形態を含むものとす 。

 例えば、上記一実施形態において、支持 材33は支軸部33aと、車両幅方向に延在する テムアッパーホルダ33bと、を有する構成で るが、その一端がスタビライザー31に連結さ れる支軸部43aと、その他端が支軸部43a及び操 向ハンドル32に連結される連結部材43bと、を する構成であってもよい(図4)。この構成で 、一対のフロントフォーク44の端部が、夫 、スタビライザー31の両端部31aに連結され、 より小型・軽量化を図ることができる。

 また、上記一実施形態において、油圧制 ユニット10はスタビライザー31に取付けられ ているが、これに限られず、例えば、支持部 材(支軸部33a又はステムアッパーホルダ33b)33 フロントフォーク30に取付けることが可能で ある。すなわち、油圧制御ユニット10は、操 ハンドル32、スタビライザー31、支持部材33 及びフロントフォーク30と共に、一体的に 動し操向され、かつ操作性に対し影響を与 ない位置であれば、任意の位置に取付け可 である。この場合でも、上記スタビライザ 31に取付けられた場合と同様の効果を奏する ことができる。

 さらに、上記一実施形態において、油圧 御ユニット10はブラケット35を介してスタビ ライザー31に取付けられているが、このブラ ット35を介することなく、直接的にスタビ イザー31に取付けられていてもよい。

 なお、上記一実施形態において、操向ハ ドル32と支持部材33とが一体的に構成されて いてもよく、又はフロントフォーク30と支持 材33とが一体的に構成されていてもよい。 らに、スタビライザー31と支持部材33とが一 的に構成されていてもよく、フロントフォ ク30とスタビライザー31とが一体的に構成さ れていてもよい。

 上記一実施形態において、後輪用マスタ リンダ104は車両左側のハンドルレバー115に り駆動される構成であるが、車両下方に配 されるフットレバーにより駆動される構成 あってもよい。この構成では、特に、第2配 管108におけるブレーキ液の液損及び破損を確 実に抑制することができる。