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Title:
CHANNEL ASSIGNING DEVICE AND METHOD FOR MULTICHANNEL REPRODUCTION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126161
Kind Code:
A1
Abstract:
A channel assigning device for a multichannel reproduction system containing loudspeakers measures the distances between each of the loudspeakers and each of the measurement positions on the left and right of, in front of, and behind the listening position. From the distances to the left and right measurement positions of the listening position, the left and right positions of each loudspeaker with respect to the listening position are determined; from the distances to the front and rear measurement positions of the listening position, the front and rear positions of each loudspeaker with respect to the listening position are determined. From the combination of the left, right, front, and rear positions, the relative position of each loudspeaker with respect to the listening position is determined. According to the determined relative position, a channel for the reproduction signal is assigned to each of the loudspeakers.

Inventors:
SANO KENICHI (JP)
OTAKE MASATOMO (JP)
KINOSHITA KAZUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/054262
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
March 06, 2007
Export Citation:
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Assignee:
PIONEER CORP (JP)
SANO KENICHI (JP)
OTAKE MASATOMO (JP)
KINOSHITA KAZUYA (JP)
International Classes:
H04S5/02
Foreign References:
JP2006174094A2006-06-29
JPH02122799A1990-05-10
JPH03136600A1991-06-11
JP2002199487A2002-07-12
JP2005057545A2005-03-03
JP2006129147A2006-05-18
Attorney, Agent or Firm:
NAKAMURA, Toshinobu et al. (3rd Floor Oak Building Kyobashi, 16-10, Kyobashi 1-chome, Chuou-k, Tokyo 31, JP)
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Claims:
 複数のスピーカを備えるマルチチャンネル再生システムのチャンネル割り当て装置であって、
 前記複数のスピーカの各々について、当該スピーカと視聴位置の左側の第1の測定位置との間の第1の距離、当該スピーカと前記視聴位置の後方の第2の測定位置との間の第2の距離、当該スピーカと前記視聴位置の右側の第3の測定位置との間の第3の距離、及び、当該スピーカと前記視聴位置の前方の第4の測定位置との間の第4の距離を示す量を測定する測定手段と、
 前記第1及び第3の距離を示す量に基づいて、前記視聴位置に対する各スピーカの左右位置を判定する左右位置判定手段と、
 前記第2及び第4の距離を示す量に基づいて、前記視聴位置に対する各スピーカの前後位置を判定する前後位置判定手段と、
 前記左右位置及び前記前後位置の組み合わせに基づいて、前記視聴位置に対する各スピーカの相対位置を判定する相対位置判定手段と、
 前記相対位置に基づいて、前記複数のスピーカの各々に、再生信号のチャンネルを割り当てるチャンネル割り当て手段と、を備えることを特徴とするチャンネル割り当て装置。
 前記第1乃至第4の測定位置は、前記視聴位置から等距離にあることを特徴とする請求項1に記載のチャンネル割り当て装置。
 前記距離測定手段は、前記複数のスピーカの各々から測定用信号を出力し、前記第1乃至第4の位置で前記測定用信号を集音し、前記測定用信号の出力から集音までの所要時間に基づいて前記第1乃至第4の距離を測定することを特徴とする請求項1に記載のチャンネル割り当て装置。
 前記距離測定手段は、2つのマイクを用いて、前記第1及び第3の距離の測定を同時に行い、前記第2及び第4の距離の測定を同時に行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のチャンネル割り当て装置。
 前記距離測定手段は、4つのマイクを用いて、前記第1乃至第4の距離の測定を同時に行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のチャンネル割り当て装置。
 複数のスピーカを備えるマルチチャンネル再生システムのチャンネル割り当て方法であって、
 前記複数のスピーカの各々について、当該スピーカと視聴位置の左側の第1の測定位置との間の第1の距離、当該スピーカと前記視聴位置の後方の第2の測定位置との間の第2の距離、当該スピーカと前記視聴位置の右側の第3の測定位置との間の第3の距離、及び、当該スピーカと前記視聴位置の前方の第4の測定位置との間の第4の距離を示す量を測定する測定工程と、
 前記第1及び第3の距離を示す量に基づいて、前記視聴位置に対する各スピーカの左右位置を判定する左右位置判定工程と、
 前記第2及び第4の距離を示す量に基づいて、前記視聴位置に対する各スピーカの前後位置を判定する前後位置判定工程と、
 前記左右位置及び前記前後位置の組み合わせに基づいて、前記視聴位置に対する各スピーカの相対位置を判定する相対位置判定工程と、
 前記相対位置に基づいて、前記複数のスピーカの各々に、再生信号のチャンネルを割り当てるチャンネル割り当て工程と、を備えることを特徴とするチャンネル割り当て方法。
Description:
マルチチャンネル再生システム チャンネル割り当て装置及び方法

 本発明は、複数のスピーカを備えるオー ィオシステムにおいて、複数のスピーカを 定する手法に関する。

 近年普及しているマルチチャンネルサラ ンドオーディオシステムは、例えば5~8程度 チャンネルを有し、これらのチャンネルの 声出力を制御するアンプ装置と、これらの ャンネルに対応する数のスピーカを備えて る。サラウンド再生を実現するためには、 スピーカを適切な位置に設置する必要があ 。通常、オーディオシステムのアンプ装置 は、その背面パネルなどに複数のスピーカ 接続するスピーカ接続端子が設けられてい 。各スピーカ接続端子には、例えばフロン 左スピーカ、センタスピーカ、フロント右 ピーカなど、各スピーカのチャンネル情報 表記されており、ユーザはリスニング環境 の各位置に配置されたスピーカを、対応す 端子に接続する。

 しかし、近年のオーディオシステムでは チャンネル数が多い、スピーカ接続端子が くチャンネルを示す表記が見にくい、スピ カ接続端子が背面パネルに設けられるため 業性が悪い、などの理由により、ユーザに る接続ミスが生じやすい。接続が誤ってい 場合には、適正な音場を得ることができな ため、接続を修正する必要が生じる。

 上記のような接続ミスを発見する方法と て、2個のマイクを用いて左右方向の判別を 行い、接続ミスがある場合にユーザに告知す るものが提案されている。また、2つのマイ を用いて、音源方向を検出する手法が特許 献1に記載されている。

特開2005-151042号公報

 しかし、上記の手法では、接続ミスをユ ザに告知するのみであるので、接続ミスそ ものをなくすことはできず、また、ユーザ 身が接続ミスの修正を行わなければならな 。

 本発明が解決しようとする課題としては 上記のようなものが例として挙げられる。 発明は、ユーザが接続した複数のスピーカ 対して自動的にチャンネルの割り当てを行 ことにより、接続ミスの問題を解消するこ を課題とする。

 請求項1に記載の発明は、複数のスピーカ を備えるマルチチャンネル再生システムのチ ャンネル割り当て装置であって、前記複数の スピーカの各々について、当該スピーカと視 聴位置の左側の第1の測定位置との間の第1の 離、当該スピーカと前記視聴位置の後方の 2の測定位置との間の第2の距離、当該スピ カと前記視聴位置の右側の第3の測定位置と 間の第3の距離、及び、当該スピーカと前記 視聴位置の前方の第4の測定位置との間の第4 距離を示す量を測定する測定手段と、前記 1及び第3の距離を示す量に基づいて、前記 聴位置に対する各スピーカの左右位置を判 する左右位置判定手段と、前記第2及び第4の 距離を示す量に基づいて、前記視聴位置に対 する各スピーカの前後位置を判定する前後位 置判定手段と、前記左右位置及び前記前後位 置の組み合わせに基づいて、前記視聴位置に 対する各スピーカの相対位置を判定する相対 位置判定手段と、前記相対位置に基づいて、 前記複数のスピーカの各々に、再生信号のチ ャンネルを割り当てるチャンネル割り当て手 段と、を備えることを特徴とする。

 請求項6に記載の発明は、複数のスピーカ を備えるマルチチャンネル再生システムのチ ャンネル割り当て方法であって、前記複数の スピーカの各々について、当該スピーカと視 聴位置の左側の第1の測定位置との間の第1の 離、当該スピーカと前記視聴位置の後方の 2の測定位置との間の第2の距離、当該スピ カと前記視聴位置の右側の第3の測定位置と 間の第3の距離、及び、当該スピーカと前記 視聴位置の前方の第4の測定位置との間の第4 距離を示す量を測定する測定工程と、前記 1及び第3の距離を示す量に基づいて、前記 聴位置に対する各スピーカの左右位置を判 する左右位置判定工程と、前記第2及び第4の 距離を示す量に基づいて、前記視聴位置に対 する各スピーカの前後位置を判定する前後位 置判定工程と、前記左右位置及び前記前後位 置の組み合わせに基づいて、前記視聴位置に 対する各スピーカの相対位置を判定する相対 位置判定工程と、前記相対位置に基づいて、 前記複数のスピーカの各々に、再生信号のチ ャンネルを割り当てるチャンネル割り当て工 程と、を備えることを特徴とする。

本発明を適用したマルチチャンネルオ ディオシステムの概略構成を示すブロック である。 チャンネル割り当て処理のための距離 定の方法を模式的に示す。 チャンネル割り当て処理のフローチャ トである。 距離測定結果の例を示す。 測定された距離に基づいてスピーカ位 を判定するルールを示す。 スピーカ位置の判定結果の例を示す。 2つのマイクを使う測定方法を説明する 図である。 4つのマイクを使う測定方法を説明する 図である。

符号の説明

 1 マルチチャンネルオーディオシステム
 3 信号ソース
 4 スピーカ
 5 マイク
 10 アンプ装置
 11 信号処理ユニット
 12 測定用信号発生器
 13 D/A変換器
 14、15 増幅器
 16 A/D変換器

 本発明の好適な実施形態では、複数のス ーカを備えるマルチチャンネル再生システ のチャンネル割り当て装置は、前記複数の ピーカの各々について、当該スピーカと視 位置の左側の第1の測定位置との間の第1の 離、当該スピーカと前記視聴位置の後方の 2の測定位置との間の第2の距離、当該スピー カと前記視聴位置の右側の第3の測定位置と 間の第3の距離、及び、当該スピーカと前記 聴位置の前方の第4の測定位置との間の第4 距離を示す量を測定する測定手段と、前記 1及び第3の距離を示す量に基づいて、前記視 聴位置に対する各スピーカの左右位置を判定 する左右位置判定手段と、前記第2及び第4の 離を示す量に基づいて、前記視聴位置に対 る各スピーカの前後位置を判定する前後位 判定手段と、前記左右位置及び前記前後位 の組み合わせに基づいて、前記視聴位置に する各スピーカの相対位置を判定する相対 置判定手段と、前記相対位置に基づいて、 記複数のスピーカの各々に、再生信号のチ ンネルを割り当てるチャンネル割り当て手 と、を備える。

 上記のチャンネル割り当て装置は、例え マルチチャンネルのDVDソフトなどを再生す マルチチャンネル再生システムなどに適用 ることができる。ユーザは、複数のスピー を、そのチャンネルを意識することなく、 ルチチャンネル再生システムに接続する。 数のスピーカが接続された状態で、まず、 る1つのスピーカと、ユーザの視聴位置の左 側の第1の測定位置との間の第1の距離を示す が測定される。この「距離を示す量」は、 離自体の他、距離に対応する信号の遅延時 とすることができる。同様に、当該スピー と視聴位置の後方の第2の測定位置との間の 第2の距離、当該スピーカと視聴位置の右側 第3の測定位置との間の第3の距離、及び、当 該スピーカと視聴位置の前方の第4の測定位 との間の第4の距離、をそれぞれ示す量が測 される。

 次に、第1及び第3の距離を示す量に基づ て、視聴位置に対する各スピーカの左右位 が判定され、第2及び第4の距離を示す量に基 づいて、前記視聴位置に対する各スピーカの 前後位置が判定される。そして、左右位置及 び前後位置の組み合わせに基づいて、視聴位 置に対する各スピーカの相対位置が判定され る。視聴位置に対する、各スピーカの相対位 置が判定されると、複数のスピーカに、各チ ャンネルの再生信号が供給され、再生が行わ れる。

 上記のチャンネル割り当て装置の一態様 は、前記第1乃至第4の測定位置は、前記視 位置から等距離にある。これにより、左右 向及び前後方向の判定精度が確保できる。

 好適な例では、前記距離測定手段は、前 複数のスピーカの各々から測定用信号を出 し、前記第1乃至第4の位置で前記測定用信 を集音し、前記測定用信号の出力から集音 での所要時間に基づいて前記第1乃至第4の距 離を示す量を測定する。

 他の好適な例では、前記距離測定手段は 2つのマイクを用いて、前記第1及び第3の距 の測定を同時に行い、前記第2及び第4の距 の測定を同時に行う。さらに他の好適な例 は、前記距離測定手段は、4つのマイクを用 て、前記第1乃至第4の距離の測定を同時に う。

 本発明の他の好適な実施形態では、複数 スピーカを備えるマルチチャンネル再生シ テムのチャンネル割り当て方法は、前記複 のスピーカの各々について、当該スピーカ 視聴位置の左側の第1の測定位置との間の第 1の距離、当該スピーカと前記視聴位置の後 の第2の測定位置との間の第2の距離、当該ス ピーカと前記視聴位置の右側の第3の測定位 との間の第3の距離、及び、当該スピーカと 記視聴位置の前方の第4の測定位置との間の 第4の距離を示す量を測定する測定工程と、 記第1及び第3の距離を示す量に基づいて、前 記視聴位置に対する各スピーカの左右位置を 判定する左右位置判定工程と、前記第2及び 4の距離を示す量に基づいて、前記視聴位置 対する各スピーカの前後位置を判定する前 位置判定工程と、前記左右位置及び前記前 位置の組み合わせに基づいて、前記視聴位 に対する各スピーカの相対位置を判定する 対位置判定工程と、前記相対位置に基づい 、前記複数のスピーカの各々に、再生信号 チャンネルを割り当てるチャンネル割り当 工程と、を備える。

 この方法によっても、各スピーカの相対 置が自動的に判定され、対応するスピーカ 正しいチャンネルの信号が供給される。

 以下、図面を参照して本発明の好適な実 例について説明する。

 図1は、本発明を適用したマルチチャンネ ルオーディオシステムの構成およびアンプ装 置の構成を示している。本実施例では、マル チチャンネルオーディオシステム1は、9チャ ネルのマルチチャンネル再生を実現するこ ができるオーディオシステムである。

 信号ソース3は、例えばDVDプレーヤなどの 情報再生装置であり、音声データを再生し、 音声データに対応する音声信号を出力する。 信号ソース3は、マルチチャンネル再生に対 しており、本実施例では信号ソース3は9チャ ンネルの音声信号SA~SIを出力する。なお、信 ソース3から出力される音声信号SA~SIは、ア ログ信号でもデジタル信号でもよいが、本 施例における信号ソース3はデジタル信号の 音声信号SA~SIを出力するものとする。

 アンプ装置10は、マルチチャンネル対応 音声出力制御装置である。アンプ装置10は、 信号ソース3から出力された9チャンネルの音 信号SA~SIを受け取り、これら音声信号SA~SIの 周波数特性、遅延特性および音圧レベル等を 調整し、さらに、これら音声信号SA~SIをチャ ネルごとに9個のスピーカ4A~4Iに分配して出 する。また、アンプ装置10は、自動音場補 処理を行う機能を有している。自動音場補 処理とは、各チャンネルの音声信号SA~SIの周 波数特性、遅延特性および音圧レベルを自動 的に設定する機能である。

 アンプ装置10には9個のスピーカ4A~4Iが接 されている。9個のスピーカ4A~4Iは、図2に示 ように、フロント左(L)スピーカ、センタス ーカ、フロント右(R)スピーカ、サイド左(L) ピーカ、天井スピーカ、サイド右(R)スピー 、サラウンド左(L)スピーカ、サラウンドバ クスピーカ、及び、サラウンド右(R)スピー を含む。なお、図2に示す9個のスピーカを 1における9個のスピーカ4A~4Iに割り当てる方 が本発明の中心であり、後に詳しく説明す 。

 アンプ装置10にはマイク5が接続されてい 。マイク5は、アンプ装置10が自動音場補正 理を行うときに用いられる。また、マイク5 は、本発明のチャンネル割り当て処理におい て、ユーザの視聴位置の周辺に配置され、ス ピーカ4A~4Iから出力された測定音を集音する めに使用される。

 アンプ装置10は、信号処理ユニット11、測 定用信号発生器12、9個のD/A(デジタル/アナロ )変換器13A~13I、9個の可変増幅器14A~14I、増幅 器15、およびA/D(アナログ/デジタル)変換器16 備えている。

 信号処理ユニット11は、例えばDSP(Digital S ignal Processor)などにより構成され、信号ソー 3からアンプ装置10に入力された音声信号SA~S Iの周波数特性、遅延特性および音圧レベル 設定・調整する。また、信号処理ユニット11 は、後述のチャンネル割り当て処理を実行す る。即ち、信号処理ユニット11は、本発明に ける測定手段、左右位置判定手段、前後位 判定手段、相対位置判定手段及びチャンネ 割り当て手段として機能する。

 測定用信号発生器12は、自動音場補正処 及びチャンネル割り当て処理を実行すると に用いられるものである。自動音声補正処 を行うとき、測定信号発生器12は、測定用信 号を生成し、これを信号処理ユニット11に出 する。自動音場補正を行う場合、測定用信 としては例えばピンクノイズが使用される また、測定用信号発生器12は、本発明によ チャンネル割り当て処理において、ユーザ 視聴位置から各スピーカまでの距離の測定 ためにも使用される。この場合、測定用信 としてはインパルス性の信号が使用される

 D/A変換器13A~13Iは、信号処理ユニット11か 出力された音声信号SA~SI(デジタル信号)をア ナログ信号にそれぞれ変換する回路である。

 可変増幅器14A~14Iは、D/A変換器13A~13Iから 力された音声信号SA~SIを増幅する回路である 。可変増幅器14A~14Iの増幅率は、信号処理ユ ット11内の制御部から出力される増幅制御信 号によって制御される。

 増幅器15は、自動音場補正処理及びチャ ネル割り当て処理を行うときに、マイク5か 出力される集音信号を増幅する回路である

 A/D変換器16は、自動音場補正処理及びチ ンネル割り当て処理を行うときに、マイク5 ら出力され、増幅器15によって増幅された 音信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換 し、これを集音信号STとして信号処理ユニッ 11に供給する。

 次に、本発明によるチャンネル割り当て 理について説明する。一般的なマルチチャ ネルオーディオシステムでは、複数のスピ カの接続端子がアンプ装置の背面パネルな に設けられており、ユーザが対応する接続 子に各スピーカを接続する。しかし、チャ ネル数が多いと、接続ミスが発生すること ある。

 この点に鑑み、本発明では、ユーザは特 チャンネルを意識することなく、各スピー をアンプ装置10に接続する。例えば図2に示 ように9個のスピーカを用いて9チャンネル オーディオ再生を行う場合、ユーザは図2に す9個のスピーカを、特にチャンネルを意識 することなく、アンプ装置10に設けられてい 9個のスピーカ接続端子に接続する。

 9個のスピーカがアンプ装置10に接続され ときには、図2に示す9個のスピーカが、図1 示す9個のスピーカ4A~4Iとしてアンプ装置10 接続されたことになるが、9個のスピーカ4A~4 Iがそれぞれ図2におけるどのスピーカである かは不明である。そこで、アンプ装置10の 号処理ユニット11がチャンネル割り当て処理 を実行し、9個のスピーカ4A~4Iが、それぞれ図 2に示すどのスピーカであるのかを判定する 以下、詳細に説明する。

 図2において、ユーザは、リスニングルー ムなどに9個のスピーカを設置した後、視聴 置LPを決定する。そして、ユーザは、マイク 5を視聴位置LPの前後左右の4点に順に配置す 。

 図3はチャンネル割り当て処理のフローチ ャートである。この処理は、基本的には信号 処理ユニット11が実行する。具体的には、ま 、ユーザはマイク5を視聴位置LPの左側の第1 の測定位置MP1に配置する。そして、測定用信 号発生器12がインパルス性の測定用信号を生 し、これを1番目のスピーカ4Aから測定音と て出力する。同時に、第1の測定位置MP1に配 置されたマイク5が測定音を集音し、集音デ タを信号処理ユニット11に供給する。測定用 信号はインパルス性の信号であるので、集音 データには、測定用信号中のインパルス成分 が含まれている。但し、集音データ中のイン パルス成分は、測定用信号と比較すると、当 該スピーカ4Aと第1の測定位置MP1との距離に対 応する分の時間だけ時間軸上で遅れている。 よって、信号処理ユニット11は、測定用信号 び集音データに含まれるインパルス成分の 間差(時間遅延量)に基づいて、第1の測定位 MP1と当該スピーカ4Aとの第1の距離D1を算出 、一時的に記憶する。

 次に、信号処理ユニット11は、上記の処 を2番目のスピーカ4B~9番目のスピーカ4Iまで 行し、各スピーカに対応する距離D1を算出 て記憶する。こうして、図4に示すように、 1の測定位置MP1とスピーカ4A~4Iとの間の第1の 距離D1-A~D1-Iが得られる。

 信号処理ユニット11は、同様の処理を第2 至第4の測定位置MP2~MP4についても実行し、 測定位置についての距離を測定する。即ち 図4に示すように、第2の測定位置MP2について 第2の距離D2-A~D2-Iを測定し、第3の測定位置MP3 ついて第3の距離3-A~D3-Iを測定し、第4の測定 位置MP4について第4の距離D4-A~D4-Iを測定する( テップS101)。

 次に、信号処理ユニット11は、9個のスピ カ4A~4Iの位置を判定する。即ち、各スピー 4A~4Iが、図2に示すどの位置のスピーカであ かを判定する。図5(A)~(C)は、スピーカ位置の 判定ルールを示す。図5(A)は左右位置の判定 ールを示し、図5(B)は前後位置の判定ルール 示し、図5(C)は前後左右を含む相対位置の判 定ルールを示す。

 まず、信号処理ユニット11は、各スピー の左右位置の判定を行う(ステップS102)。図5( A)に示すように、スピーカの左右位置は、視 位置LPの左側の第1の測定位置MP1で測定した 1の距離D1と、視聴位置LPの右側の第3の測定 置で測定した第3の距離D3との大小関係に基 いて判定される。図2に示すように、あるス ピーカについて、第3の距離D3が第1の距離D1よ り小さい場合、そのスピーカは視聴位置LPよ 右側に位置している。逆に、第3の距離D3が 1の距離D1よりも大きければ、そのスピーカ 視聴位置より左側に位置している。また、 3の距離D3が第1の距離D1とほぼ等しければ、 のスピーカは左右方向においては視聴位置L Pとほぼ同じ位置、即ち左右方向におけるほ 中央に位置している。よって、信号処理ユ ット11は、図4に示す測定結果を利用し、第1 距離D1と第3の距離D3の大小関係に基づいて スピーカ4A~4Iの左右位置、即ち、左側、右側 、中央のいずれかを判定する。

 次に、信号処理ユニット11は、各スピー の前後位置を判定する(ステップS103)。図5(B) 示すように、スピーカの前後位置は、視聴 置LPの後方の第2の測定位置MP2で測定した第2 の距離D2と、視聴位置LPの前方の第4の測定位 で測定した第4の距離D4の大小関係に基づい 判定される。図2に示すように、あるスピー カについて、第4の距離D4が第2の距離D2より小 さい場合、そのスピーカは視聴位置LPより前 に位置している。逆に、第4の距離D4が第2の 距離D2よりも大きければ、そのスピーカは視 位置LPより後方に位置している。また、第4 距離D4が第2の距離D2とほぼ等しければ、そ スピーカは前後方向においては視聴位置LPと ほぼ同じ位置、即ち前後方向におけるほぼ中 央に位置している。よって、信号処理ユニッ ト11は、図4に示す測定結果を利用し、第4の 離D4と第2の距離D2の大小関係に基づいて、ス ピーカ4A~4Iの前後位置、即ち、前方、後方、 央のいずれかを判定する。

 こうして、各スピーカ4A~4Iについて、左 方向及び前後方向の位置が判定されると、 号処理ユニット11は、それらの組み合わせに より前後左右を含めた相対位置を判定する( テップS104)。図5(C)は相対位置の判定ルール 示す。図2を参照するとわかるように、例え 、あるスピーカが左右方向における左側に り、かつ、前後方向における前方にある場 、そのスピーカはフロントLスピーカと判定 される。また、あるスピーカが左右方向及び 前後方向の中央にある場合、そのスピーカは 天井スピーカと判定される。9個のスピーカ 相対位置の判定結果の一例を図6に示す。

 そして、信号処理ユニット11は、左右方 の位置及び前後方向の位置の組み合わせに り、各スピーカの相対位置を判定すると、 定結果に基づいて各スピーカ4A~4Iのチャンネ ルを設定する(ステップS105)。その後は、各ス ピーカ4A~4Iに対して、対応するチャンネルの 号を供給する。例えば、図6の例において、 スピーカ4AはフロントRスピーカであると判定 されたので、信号処理ユニット11は、スピー 4Aに対しては、信号ソース3から供給される9 チャンネルのオーディオ信号のうち、フロン トRチャンネルの信号を供給する。

 [変形例]
 上記の実施例では、1つのマイク5を第1~第4 測定位置MP1~MP4に順に配置して各スピーカの 離を測定している。その代わりに、複数の イクを同時に使用して測定を短時間で行う うにしてもよい。

 図7は、2つのマイクを使用する例を示す 図示のように、マイク装置21は、例えばプラ スチックのプレート、布又はビニールなどの テープなど本体の両端にそれぞれ1つのマイ 5を設けた治具とする。本体の中央には目印 どを設け、その目印が視聴位置LPと一致す ようにマイク装置21を配置する。例えば、第 1及び第3の測定位置MP1及びMP3に2つのマイクが 位置するようにマイク装置21を配置すれば、 1及び第3の距離を同時に測定することがで る。その後、矢印25に示すように、中心位置 を維持したまま両端のマイクを90度回転させ ことにより、2つのマイクは第2及び第4の測 位置MP2及びMP4に配置される。この状態で、 2及び第4の距離を同時に測定することがで る。複数の測定位置について同時に測定を うメリットとしては、測定時間が短縮され ことに加えて、測定環境の時間的変化、特 ノイズ状態の時間的変化などの影響を受け くくなることが挙げられる。

 このマイク装置21を用いれば、測定時間 短縮されるとともに、マイクの配置精度を 上させることもできる。マイク5を第1~第4の 定位置に順に移動させて測定を行う場合、 イク5の実際の配置位置と視聴位置LPとの距 との誤差が大きくなると、左右位置及び前 位置判定精度が低下する。この点、マイク 置21は、中央の目印から両端のマイクまで 距離が等しくなるように製作されるので、 央の目印を視聴位置LPに正しく配置すれば、 2つのマイクは視聴位置LPから等距離に正しく 配置されることになる。

 図8は、4つのマイクを使用する例を示す この例では、マイク装置22は十字型の本体の 4つの端部にそれぞれマイクを設けた治具と て構成される。このマイク装置22を用いれば 、4つの測定位置での距離測定を一度で行う とができる。これにより、図7の例と同様に 測定時間の短縮、測定環境の変化に起因す 誤差の低減、マイクの配置精度の向上など メリットが得られる。

 また、上記の実施例では、第1~第4の測定 置と各スピーカとの間の距離Dを測定し、距 離Dの大小関係に基づいてスピーカの位置を 定している。その代わりに、距離Dに対応す 信号遅延時間を用いてスピーカの位置を判 してもよい。前述のように、測定用信号は ンパルス成分を含み、距離Dはそのインパル ス成分の遅延時間に対応する。よって、イン パルス成分の信号遅延時間を、距離を示す量 として使用し、各スピーカ位置の判定を行っ てもよい。

 本発明は、例えばホームシアター製品、 ーディオ製品、映画館の音響設備など、マ チチャンネルオーディオ信号を再生する各 の装置やシステムに利用することができる