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Title:
CLEANING SOLUTION AND INKJET PRINTER CLEANING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175034
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention provides: a cleaning solution containing a compound represented by formula (1), a compound represented by formula (2), and water, wherein the content percentage of the compound represented by formula (2) is 0.2 mass% to 2 mass%; and an inkjet printer cleaning method using the same. In the formulas, R1 represents a linear or branched C1-C30 alkyl group. EO represents an ethyleneoxy group, and PO represents a propyleneoxy group. m and n each independently represent an integer of 1-5. m:n, which is the ratio between m and n, is at least 1:2 and smaller than 3:2. m1, n1, and L1 each independently represent an integer of at least 1, and satisfy the condition of {(m1+L1)/(m1+n1+L1)}×100>27. Formula (1): R1-O(EO)m(PO)nH. Formula (2): HO-(EO)m1-(PO)n1-(EO)L1-H.

Inventors:
TAKAHASHI HIROTOSHI (JP)
SAI HA (JP)
ISHII TORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/004131
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 04, 2020
Export Citation:
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Assignee:
NIPPON KAYAKU KK (JP)
International Classes:
C11D17/08; B41J2/165; C11D1/722; C11D3/20; C11D3/43
Foreign References:
JP2012528047A2012-11-12
JP2018094851A2018-06-21
JP2002105500A2002-04-10
JP2013146952A2013-08-01
JPS63299939A1988-12-07
JP2009144070A2009-07-02
Attorney, Agent or Firm:
SHOBAYASHI Masayuki et al. (JP)
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Claims:
\¥02020/175034 20 卩(:17 2020/004131 請求の範囲

[請求項 1] 下記式 (1) で表される化合物と、 下記式 (2) で表される化合物 と、 水とを含有し、 該式 (2) で表される化合物の含有率が 0. 2質 量%〜 2質量%である洗浄液。

[化 1] -〇㈣ 〇 ⑴

[式 ( 1) 中、 030アルキル基 を表す。 巳〇はエチレンオキシ基を表し、 〇はプロピレンオキシ基 を表す。 巳〇と 〇とが結合する順序は任意である。 及び nはそれ ぞれ独立に 1〜 5の整数を表す。 〇1と nとの比である nは 1 : 2 以上かつ 3 : 2より小さい。 ]

[化 2] (2)

[式 (2) 中、 巳〇はエチレンオキシ基を表し、 〇はプロピレンオ キシ基を表す。 巳〇と 〇とが結合する順序は任意である。 1、 n 1、 及びいはそれぞれ独立に 1以上の整数を表す。 ただし、 1、 门 1、 及び 1_ 1は { (〇11 +1_ 1) / (m 1 + n 1 +L 1) } X 1 0 0>27の条件を満たす。 ]

[請求項 2] 前記式 (2) で表される化合物の含有率が〇. 4質量%〜 2質量% である請求項 1 に記載の洗浄液。

[請求項 3] さらに、 有機溶剤を含有する請求項 1又は 2に記載の洗浄液。

[請求項 4] 前記有機溶剤がグリコールエーテルである請求項 3に記載の洗浄液

[請求項 5] 請求項 1〜 4のいずれか 1項に記載の洗浄液の、 インクジェッ トプ リンタの洗浄における使用。 〇 2020/175034 21 卩(:171? 2020 /004131

[請求項 6] インクジェッ トプリンタに付着したインクジェッ トインクの固形物 に対して請求項 1〜 4のいずれか 1項に記載の洗浄液を接触させるこ とにより、 前記固形物を溶解除去するインクジェッ トプリンタの洗浄 方法。

[請求項· 7] インクジェッ トヘッ ドに前記洗浄液を充填し、 インク流路内に前記 洗浄液を通液することにより、 前記インク流路内に付着した前記固形 物を溶解除去する請求項 6に記載の洗浄方法。

[請求項 8] インクジエツ トへッ ドのノズルを前記洗浄液に浸潰することにより

、 前記ノズルに付着した前記固形物を溶解除去する請求項 6に記載の 洗浄方法。

Description:
\¥02020/175034 1 卩(:17 2020/004131

明 細 書

発明の名称 : 洗浄液及びインクジェットプリンタの洗浄方 法 技術分野

[0001 ] 本発明は、 洗浄液、 特にインクジェッ トプリンタの洗浄に用いられる洗浄 液、 及びそれを用いたインクジェッ トプリンタの洗浄方法に関する。

背景技術

[0002] インクジェッ トプリンタによる印刷方法 (インクジェッ ト印刷方法) は、 インクの小滴を発生させ、 これを紙等の記録メディアに付着させ印刷を 行う 方法である。

[0003] 近年、 インクジェッ ト印刷方法は、 産業用途としての応用が進んでいる。

インクジェッ トインクが含有する着色剤は、 水溶性の着色剤と水不溶性の着 色剤とに大別される。 これらのうち、 顔料等の水不溶性の着色剤は、 水溶性 の着色剤と比較して、 一般に各種の堅牢性に優れる。 このため、 産業用のイ ンクジェッ トインクは、 水不溶性の着色剤を含有することが多い。

[0004] 産業用途に用いられる記録メディアは、 各種の紙、 繊維、 フィルムなど多 様化しており、 樹脂フィルム等のインク非吸収性の記録メデ ィア、 又はコー 卜紙等のインク難吸収性の記録メディアも多 い。 そのようなインク非吸収性 又はインク難吸収性の記録メディアの印刷に 用いられるインクとしては、 非 水系の溶剤インク、 硬化性インク等が知られている。 しかし、 自然環境、 生 体等に対する安全性の観点から、 これらのインクに代わる水性インクが強く 要望されている。 そのような水性インクは、 水不溶性の着色剤、 及び分散剤 を含有し、 さらに、 耐擦過性、 耐溶剤性等を向上させる目的で、 一般にポリ マー、 ワックス等も含有する。 このため、 そのような水性インクは固形分の 含有量が多く、 極めて乾燥しやすい。 インクの乾燥は、 長期の保管、 高温又 は低湿度環境での保管等において、 インクジェッ トへッ ドのノズル部やイン ク流路内での固形物の形成を生じ、 目詰まりが発生しやすい。 このようにイ ンクジェッ トへッ ド内で目詰まりが生じると、 インクの吐出が安定して行え 〇 2020/175034 2 卩(:171? 2020 /004131

ず、 印刷画質の劣化、 画像濃度の低下等の問題が生じる。 そのため、 一般に 産業用インクジェッ トヘッ ドには、 ノズル部にキャップ部材を装備し、 イン クの乾燥を防止する等の工夫がされている。 しかし、 インクジェッ トプリン 夕が稼働する環境が過酷な場合には、 インクの乾燥を完全に回避することは 難しぃ。

[0005] 上記のような状況から、 インクが乾燥して固形物を生じることにより イン クジェッ トへッ ドが目詰まりしても、 これを溶解除去できる洗浄液 (クリー ニング液、 メンテナンス液等とも称される) が強く要望されている。 特許文 献 1〜 6には、 インクジェッ トプリンタの洗浄に用いられる洗浄液が開示 さ れている。

先行技術文献

特許文献

[0006] 特許文献 1 :特許第 5 0 2 7 4 4 4号公報

特許文献 2 :特許第 4 6 4 9 8 2 3号公報

特許文献 3 :特許第 4 3 9 7 2 2 0号公報

特許文献 4 :特許第 5 6 1 8 2 5 0号公報

特許文献 5 :特許第 5 8 1 9 2 0 6号公報

特許文献 6 :特許第 5 8 1 9 2 0 5号公報 発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007] 本発明は、 着色インクが乾燥して固形物を生じたときで も、 その固形物を 溶解除去できる洗浄液、 及びそれを用いたインクジェッ トプリンタの洗浄方 法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0008] 上記課題を解決するための具体的な手段には 、 以下の実施態様が含まれる \¥02020/175034 3 卩(:17 2020/004131

下記式 (1) で表される化合物と、 下記式 (2) で表される化合物と、 水 とを含有し、 該式 (2) で表される化合物の含有率が〇. 2質量%〜 2質量 %である洗浄液。

[化 1]

[式 ( 1) 中、 030アルキル基を表す。 巳〇はエチレンオキシ基を表し、 〇はプロピレンオキシ基を表す。 巳〇と 〇とが結合する順序は任意である。 01及び nはそれぞれ独立に 1〜 5の整 数を表す。 111と 11との比でぁる111 : : 2以上かつ 3 : 2より小さい。

]

[化 2] (2)

[式 (2) 中、 巳〇はエチレンオキシ基を表し、 〇はプロピレンオキシ基 を表す。 巳〇と 〇とが結合する順序は任意である。 1、 n 1、 及び !_ 1 はそれぞれ独立に 1以上の整数を表す。 ただし、 n 1、 及び !_ 1は { ( 1 +1_ 1) / (m 1 +n 1 +L 1) } X 1 00>27の条件を満たす。

]

2)

上記式 (2) で表される化合物の含有率が〇. 4質量%〜 2質量%である 上記 1) に記載の洗浄液。

3)

さらに、 有機溶剤を含有する上記 1) 又は 2) に記載の洗浄液。

4)

上記有機溶剤がグリコールエーテルである上 記 3) に記載の洗浄液。 〇 2020/175034 4 卩(:171? 2020 /004131

上記 1) 〜 4) のいずれか 1項に記載の洗浄液の、 インクジェッ トプリン 夕の洗浄における使用。

6)

インクジェッ トプリンタに付着したインクジェッ トインクの固形物に対し て上記 1) 〜 4) のいずれか 1項に記載の洗浄液を接触させることにより 前記固形物を溶解除去するインクジェッ トプリンタの洗浄方法。

7)

インクジェッ トへッ ドに上記洗浄液を充填し、 インク流路内に上記洗浄液 を通液することにより、 上記インク流路内に付着した上記固形物を溶 解除去 する上記 6) に記載の洗浄方法。

8)

インクジェッ トへッ ドのノズルを上記洗浄液に浸潰することによ り、 上記 ノズルに付着した上記固形物を溶解除去する 上記 6) に記載の洗浄方法。 発明の効果

[0009] 本発明によれば、 着色インクが乾燥して固形物を生じたときで も、 その固 形物を溶解除去できる洗浄液、 及びそれを用いたインクジェッ トプリンタの 洗浄方法を提供することができる。

発明を実施するための形態

[0010] 本明細書においては、 特に断りの無い限り、 「%」 及び 「部」 は、 いずれ も質量基準で記載する。

[001 1 ] <洗浄液>

本実施形態に係る洗浄液は、 上記式 (1) で表される化合物と、 上記式 ( 2) で表される化合物と、 水とを含有し、 該式 (2) で表される化合物の含 有率が〇. 2質量%〜 2質量%である。 上記式 (1) 及び式 (2) でそれぞ れ表される化合物を併用し、 上記式 (2) で表される化合物の含有率を適切 に調整することにより、 均一な溶液である洗浄液を得ることができる 。 また 、 洗浄液を均一な溶液とすることにより、 高い洗浄能力を安定的に示すこと が可能となる。 〇 2020/175034 5 卩(:171? 2020 /004131

[0012] 以下、 本実施形態に係る洗浄液が含有する成分につ いて詳細に説明する。

なお、 以下に説明する各成分は、 そのうちの 1種類を単独で使用してもよく 、 2種類以上を併用してもよい。

[0013] [式 (1) で表される化合物]

上記式 (1) 中、 アルキル基を表 し、 01 0-01 8アルキル基が好ましく、 01 2-01 5アルキル基がよ り好ましい。 これらの中では直鎖状のアルキル基が好まし い。

[0014] 上記式 (1) 中、 巳〇はエチレンオキシ基を表し、 〇はプロピレンオキ シ基を表す。 巳〇と 〇とが結合する順序は任意であり、 上記式 (1) に示 される順序に限定されるものではないが、 上記式 (1) に示される順序が好 ましい。

[0015] 上記式 (1) 中、 及び nはそれぞれ独立に 1〜 5の整数を表す。 n の比は 1 : 2以上かつ 3 : 2より小さい範囲である。 〇1と との組み合わせ (111 : 1^) としては、 1 : 2、 2 : 3、 3 : 4、 4 : 5、 5 : 5、 4 : 4、 3 : 3、 2 : 2、 1 : 1、 5 : 4、 及び 4 : 3が好ましく、 4 : 4がより好 ましい。

[0016] なお、 及び はいずれも平均値である。 このため、 本明細書において 及び〇が小数点以下の数値を有するときは、 小数点以下 1桁目を四捨五入し て整数とした数値を 及び nの値とする。

[0017] 上記式 (1) で表される化合物は、 公知の方法により合成することができ る。 また、 市販品としても入手できる。 市販品の具体例としては、 例えば、 クラリアント社製の◦巳 八 〇 !_ 巳 2424、 巳 2544等が挙げ られる。

[0018] 洗浄液の総質量中における上記式 ( 1) で表される化合物の総含有率は、 通常〇. 1 %〜 2 %であり、 好ましくは〇. 5 %〜 1 %である。

[0019] [式 (2) で表される化合物]

上記式 (2) 中、 巳〇はエチレンオキシ基を表し、 〇はプロピレンオキ シ基を表す。 巳〇と 〇とが結合する順序は任意であり、 上記式 (2) に示 〇 2020/175034 6 卩(:171? 2020 /004131

される順序に限定されるものではないが、 上記式 (2) に示される順序が好 ましい。

[0020] 上記式 (2) 中、 n 1、 及び !_ 1はそれぞれ独立に 1以上の整数を 表す。 1、 n 1、 及び !_ 1の範囲は特に制限されない。 通常、 1 以上 40以下、 n 1が 25以上 58以下、 !_ 1が 1 1以上 40以下であり、 好ましくは、 1以上 39以下、 门 1が 27以上 58以下、 !_ 1が 1 1以上 39以下であり、 より好ましくは、 以下、 n 1が 29以上 56以下、 !_ 1が 1 3以上 37以下である。

) } X 1 00>27の条件を満たす。 { ( 1 +1_ 1 ) / (m 1 +n 1 +L 1 ) ) X 1 00の値の下限は 28以上であることが好ましい。 また、 { 1 +1_ 1 ) / (m 1 +n 1 +L 1 ) } X I 00の値の上限は、 通常 76以下 であり、 好ましくは 7 1以下、 より好ましくは 62以下である。

L 1 ) / (m 1 +n 1 +L 1 ) } X I 00の値の範囲は、 通常 27より大き く 76以下、 好ましくは 28以上 7 1以下、 より好ましくは 35以上 62以 下、 さらに好ましくは 40以上 60以下、 特に好ましくは 45以上 60以下 、 極めて好ましくは 47以上 57以下である。

[0022] なお、 n 1、 及び !_ 1はいずれも平均値である。 このため、 本明細 書において 1、 n 1、 及び !_ 1が小数点以下の数値を有するときは、 小数 点以下 1桁目を四捨五入して整数とした数値を 1、 n 1、 及び !_ 1の値と する。

[0023] また、 本明細書において { / (m 1 +n 1 +L 1 ) } X I

00の算出結果が小数点以下の数値を有すると は、 小数点以下 1桁目を四 捨五入した数値を算出結果とする。

[0024] 上記式 (2) で表される化合物は、 公知の方法により合成することができ る。 また、 市販品としても入手できる。 市販品の具体例としては、 例えば、 クラリアント社製の◦巳 八 〇 !_ 40、 第一工業製薬社製のエバン

11— 1 05等が挙げられる。 〇 2020/175034 7 卩(:171? 2020 /004131

[0025] 洗浄液の総質量中における上記式 (2) で表される化合物の総含有率は、 〇. 2 %〜 2 %であり、 好ましくは〇. 4 %〜 2 %である。

[0026] [水]

本実施形態に係る洗浄液は、 溶媒として水を含有する。 水は、 イオン性の 不純物を極力低減することを目的として、 イオン交換水、 蒸留水等を用いる ことが好ましい。

[0027] 洗浄液の総質量中における水の含有率は、 通常 6 0 %〜 8 0 %であり、 好 ましくは 6 5 %〜 8 0 %である。

[0028] [有機溶剤]

本実施形態に係る洗浄液は、 さらに有機溶剤を含有していてもよい。 有機 溶剤としては、 例えば、 メタノール、 エタノール、 プロパノール、 イソプロ パノール、 ブタノール、 イソブタノール、 第ニブタノール、 第三ブタノール 等の、 ヒドロキシ基を 1つ有する〇 1 -〇 6アルカノール; 1\1 , 1\1 -ジメチ ルホルムアミ ド、 1\1 , 1\1 -ジメチルアセトアミ ド等のアミ ド類; 2 -ピロリ ドン、 1\1—メチルー 2—ピロリ ドン、 1\1—メチルピロリジンー 2—オン等の ラクタム; 1 , 3—ジメチルイミダゾリジンー 2—オン、 1 , 3—ジメチル ヘキサヒドロピリミ ドー 2—オン等の環式尿素; アセトン、 2—メチルー 2 —ヒドロキシペンタンー 4—オン、 エチレンカーボネート等の、 ケトン又は ケトアルコール;テトラヒドロフラン、 ジオキサン等の環状エーテル;エチ レングリコール、 ジエチレングリコール、 1 , 2—プロピレングリコール、

1 , 3—プロピレングリコール、 1 , 4—ブチレングリコール、 1 , 6—へ キシレングリコール、 1 , 2—ヘキサンジオール、 1 , 2—ペンタンジオー ル、 4—メチルー 1 , 2—ペンタンジオール、 3 , 3—ジメチルー 1 , 2 - ブタンジオール、 1 , 2—オクタンジオール、 5—メチルー 1 , 2—へキサ ンジオール、 4—メチルー 1 , 2—ヘキサンジオール、 4 , 4—ジメチルー 1 , 2—ペンタンジオール、 ジエチレングリコール、 トリエチレングリコー ル、 テトラエチレングリコール、 ジプロピレングリコール、 分子量が 4 0 0 以上のポリエチレングリコール又はポリプロ ピレングリコール、 チオジグリ 〇 2020/175034 8 卩(:171? 2020 /004131

コール、 ジチオジグリコール等の、 〇 2 _〇 8アルキレン単位を有するモノ 、 オリゴ、 若しくはポリアルキレングリコール又はチオ グリコール; グリセ リン、 ジグリセリン、 ヘキサンー 1 , 2 , 6—トリオール、 トリメチロール プロパン等のポリオール (トリオール) ; アーブチロラクトン、 ジメチルス ルホキシド; グリコールエーテル;などが挙げられる。 これらの中ではグリ コールエーテルが好ましい。

[0029] グリコールエーテルとしては、 ジ又はトリ〇2—〇4アルキレングリコー ルのモノアルキルエーテルが好ましい。 〇 2—〇4アルキレングリコール部 分としては、 エチレングリコール、 プロピレングリコール、 及びプチレング リコールが挙げられる。 これらの中では、 エチレングリコール及びプロピレ ングリコールが好ましく、 エチレングリコールがより好ましい。 モノアルキ ルエーテル部分のアルキルの炭素数の範囲は 、 通常〇 1 _〇6、 好ましくは 0 1 - 0 5 , より好ましくは〇 2 -〇 4、 さらに好ましくは〇 3 -〇 4、 特 に好ましくは〇 4である。

[0030] グリコールエーテルの具体例としては、 例えば、 エチレングリコールモノ メチルエーテル、 エチレングリコールモノエチルエーテル、 ジエチレングリ コールモノエチルエーテル、 ジエチレングリコールモノプロピルエーテル 、 ジエチレングリコールモノプチルエーテル (プチルジグリコール) 、 トリエ チレングリコールモノメチルエーテル、 トリエチレングリコールモノエチル エーテル、 エチレングリコールモノアリルエーテル、 エチレングリコールモ ノイソプロピルエーテル、 ジエチレングリコールモノメチルエーテル、 プロ ピレングリコールモノプロピルエーテル、 トリエチレングリコールモノプチ ルエーテル等が挙げられる。 これらの中ではプチルジグリコールが好まし い

[0031 ] 洗浄液の総質量中における有機溶剤の総含有 率は、 通常〇〜 6 0 %、 好ま しくは〇. 1〜 5 0 %、 より好ましくは〇. 2〜 4 0 %、 さらに好ましくは 0 . 5〜 3 0 %である。 また、 有機溶剤として少なくともグリコールエーテ ルを含有するとき、 グリコールエーテルの総含有率は、 通常〇〜 1 5 %、 好 〇 2020/175034 9 卩(:171? 2020 /004131

ましくは〇. 1〜 1 5 %、 より好ましくは〇. 2〜 1 3 %、 さらに好ましく は 0 . 5〜 1 0 %である。

[0032] なお、 グリコールエーテルとそれ以外の有機溶剤と を併用するときは、 そ れそれの含有率の和が、 洗浄液の総質量中における有機溶剤の総含有 率とな る。 このときも、 グリコールエーテルの総含有率は上記のとお りである。

[0033] [調製剤]

本実施形態に係る洗浄液は、 上記した成分以外に、 必要に応じて各種の調 製剤をさらに含有していてもよい。 そのような調製剤としては、 例えば、 界 面活性剤 (ただし、 上記式 (1) で表される化合物及び上記式 (2) で表さ れる化合物を除く) 、 防腐剤、 防黴剤、 ! ~ 1調整剤、 キレート試薬、 防鲭剤 、 水溶性紫外線吸収剤、 酸化防止剤等が挙げられる。

[0034] 洗浄液の総質量中における調製剤の総含有率 は、 通常 0 %〜 3 0 %、 好ま しくは 0 %〜 2 0 %、 より好ましくは 0 %〜 1 0 %程度である。

[0035] 本実施形態に係る洗浄液は、 実質的に着色剤を含有しない。 本明細書にお いて 「実質的に」 とは、 洗浄液中に、 意図的に着色剤を加えないことを意味 する。

[0036] 界面活性剤としては、 アニオン、 カチオン、 ノニオン、 両性、 シリコーン 系、 及びフッ素系の各界面活性剤が挙げられる。 これらの中ではノニオン界 面活性剤が好ましい。

[0037] アニオン界面活性剤としては、 例えば、 アルキルスルホカルボン酸塩、 《 -オレフインスルホン酸塩、 ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩 、 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩 、 1\1 -アシルアミノ酸又はその 塩、 1\1—アシルメチルタウリン塩、 アルキル硫酸塩ポリオキシアルキルエー テル硫酸塩、 アルキル硫酸塩ポリオキシエチレンアルキル エーテル燐酸塩、 ロジン酸石鹸、 ヒマシ油硫酸エステル塩、 ラウリルアルコール硫酸エステル 塩、 アルキルフエノール型燐酸エステル、 アルキル型燐酸エステル、 アルキ ルアリールスルホン酸塩、 ジエチルスルホ琥珀酸塩、 ジエチルヘキシルスル ホ琥珀酸塩、 ジオクチルスルホ琥珀酸塩等が挙げられる。 〇 2020/175034 10 卩(:171? 2020 /004131

[0038] カチオン界面活性剤としては、 例えば、 2—ビニルピリジン誘導体、 ポリ

4 -ビニルピリジン誘導体等が挙げられる。

[0039] ノニオン界面活性剤としては、 例えば、 ポリオキシエチレンノニルフエニ ルエーテル、 ポリオキシエチレンオクチルフエニルエーテ ル、 ポリオキシエ チレンドデシルフエニルエーテル、 ポリオキシエチレンオレイルエーテル、 ポリオキシエチレンラウリルエーテル、 ポリオキシエチレンアルキルエーテ ル、 ポリオキシエチレンジスチレン化フエニルエ ーテル等のエーテル系;ポ リオキシエチレンオレイン酸エステル、 ポリオキシエチレンジステアリン酸 エステル、 ソルビタンラウレート、 ソルビタンモノステアレート、 ソルビタ ンモノオレエート、 ソルビタンセスキオレエート、 ポリオキシエチレンモノ オレエート、 ポリオキシエチレンステアレート等のエステ ル系; 2 , 4 , 7

, 9—テトラメチルー 5—デシンー 4 , 7—ジオール、 3 , 6—ジメチルー 4—オクチンー 3 , 6—ジオール、 3 , 5—ジメチルー 1 —ヘキシンー 3— 才 _ ル等のアセチレングリコ _ ル (アルコール) 系;などが挙げられる。

[0040] 両性界面活性剤としては、 例えば、 ラウリルジメチルアミノ酢酸べタイン 、 2—アルキルー 1\1—カルボキシメチルー 1\1—ヒドロキシエチルイミダゾリ ニウムベタイン、 ヤシ油脂肪酸アミ ドプロピルジメチルアミノ酢酸べタイン 、 ポリオクチルポリアミノエチルグリシン、 イミダゾリン誘導体等が挙げら れる。

[0041 ] シリコーン系界面活性剤としては、 例えば、 ポリエーテル変性シロキサン 、 ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン等 が挙げられる。

[0042] フッ素系界面活性剤としては、 例えば、 パーフルオロアルキルスルホン酸 化合物、 パーフルオロアルキルカルボン酸系化合物、 パーフルオロアルキル リン酸エステル化合物、 パーフルオロアルキルエチレンオキサイ ド付加物、 及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖 に有するポリオキシアルキレン エーテルポリマー化合物等が挙げられる。

[0043] 防腐剤としては、 例えば、 有機硫黄系、 有機窒素硫黄系、 有機ハロゲン系 、 ハロアリールスルホン系、 ヨードプロパギル系、 ハロアルキルチオ系、 二 〇 2020/175034 1 1 卩(:171? 2020 /004131

トリル系、 ピリジン系、 8—オキシキノリン系、 ベンゾチアゾール系、 イソ チアゾリン系、 ジチオール系、 ピリジンオキシド系、 ニトロプロパン系、 有 機スズ系、 フェノール系、 第 4アンモニウム塩系、 トリアジン系、 チアジン 系、 アニリ ド系、 アダマンタン系、 ジチオカーバメイ ト系、 ブロム化インダ ノン系、 ベンジルブロムアセテート系、 無機塩系等の化合物が挙げられる。

[0044] 防黴剤としては、 例えば、 デヒドロ酢酸ナトリウム、 安息香酸ナトリウム 、 ナトリウムピリジンチオンー 1 -オキシド、 ーヒドロキシ安息香酸ェチ ルェステル、 1 , 2 -ベンズイソチアゾリンー 3 -オン及びその塩等が挙げ られる。

[0045] 1 ~ 1調整剤としては、 調製される洗浄剤に悪影響を及ぼさずに、 その 1 ~ 1 を 5〜 1 1 に調整できるものであれば、 任意の物質を使用することができる 。 その具体例としては、 例えば、 ジェタノールアミン、 トリェタノールアミ ン、 1\1—メチルジェタノールアミン等のアルカノ ールアミン;水酸化リチウ ム、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物 ;水酸 化アンモニウム (アンモニア水) ;炭酸リチウム、 炭酸ナトリウム、 炭酸水 素ナトリウム、 炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;ケ イ酸ナトリウム 、 酢酸カリウム等の有機酸のアルカリ金属塩; リン酸ニナトリウム等の無機 塩基;などが挙げられる。

[0046] キレート試薬としては、 例えば、 ェチレンジアミン四酢酸ニナトリウム、 ニトリロ三酢酸ナトリウム、 ヒドロキシェチルェチレンジアミン三酢酸ナ ト リウム、 ジェチレントリアミン五酢酸ナトリウム、 ウラシルニ酢酸ナトリウ ム等が挙げられる。

[0047] 防鲭剤としては、 例えば、 酸性亜硫酸塩、 チオ硫酸ナトリウム、 チオグリ コール酸アンモニウム、 ジイソプロピルアンモニウムナイ トライ ト、 四硝酸 ペンタェリスリ トール、 ジシクロヘキシルアンモニウムナイ トライ ト等が挙 げられる。

[0048] 水溶性紫外線吸収剤としては、 例えば、 スルホ化されたベンゾフェノン系 化合物、 ベンゾトリアゾール系化合物、 サリチル酸系化合物、 桂皮酸系化合 〇 2020/175034 12 卩(:171? 2020 /004131

物、 トリアジン系化合物等が挙げられる。

[0049] 酸化防止剤としては、 例えば、 各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤 を使用することができる。 有機系の褪色防止剤としては、 例えば、 ハイ ドロ キノン類、 アルコキシフエノール類、 ジアルコキシフエノール類、 フエノー ル類、 アニリン類、 アミン類、 インダン類、 クロマン類、 アルコキシアニリ ン類、 複素環類等が挙げられる。

[0050] [洗浄液の調製方法等]

本実施形態に係る洗浄液は、 上記式 (1) で表される化合物、 上記式 (2 ) で表される化合物、 水、 並びに必要に応じて有機溶剤及び/又は調製 を 加え、 十分に混合することにより得ることができる 。 得られた洗浄液は、 狭 雑物を除くために精密濾過を行ってもよい。 特に、 洗浄液をインクジェッ ト ヘッ ドに充填する場合には、 洗浄液を精密濾過するのが好ましい。 精密濾過 には、 メンブランフイルター、 ガラス濾紙等を用いることができる。 精密濾 過を行うときのフイルター等の孔径は、 通常〇. 5 〜 2 0 であり、 好ましくは 0 . 5 111 ~ 1 〇 である。

[0051 ] 本実施形態に係る洗浄液の 2 5 °〇における 1 ~ 1は、 インクジヱッ トプリン 夕の部材を腐食させないため、 通常 1 ~ 1 5〜 1 1であり、 好ましくは 1 ~ 1 7 〜 1 〇. 5である。

本実施形態に係る洗浄液の 2 5 °〇における表面張力は、 通常 1 0 1\1 / である。 本実施形態に係る洗浄液の 2 5 °〇における粘度は、 3以 下であり、 好ましくは 2 0〇1 3 3以下、 下限は 0 . 1 01 3 3程度で ある。

[0052] [洗浄液の用途]

本実施形態に係る洗浄液は、 各種の着色剤を含有する水系インクが固化し た固形物を溶解除去する際に使用することが できる。 水系インクとしては、 酸性染料、 直接染料、 反応染料等の水溶性染料を含有する水系イン ク ;分散 染料、 顔料等の水不溶性着色剤を含有する水系イン ク ;などが挙げられる。 〇 2020/175034 13 卩(:171? 2020 /004131

本実施形態に係る洗浄液は洗浄力が高いた め、 水不溶性着色剤、 特に顔料を 含有する水系インクが固化した固形物を溶解 除去する際に使用することが好 ましい。 また、 本実施形態に係る洗浄液は、 その洗浄力の高さから、 顔料と ともに各種の樹脂を含有する水系インクが固 化した固形物を溶解除去する際 の洗浄液として、 極めて高い能力を発揮する。

[0053] <インクジェッ トプリンタの洗浄方法>

本実施形態に係るインクジェッ トプリンタの洗浄方法は、 インクジェッ ト プリンタに付着したインクジェッ トインクの固形物に対して上述した本実施 形態に係る洗浄液を接触させることにより、 固形物を溶解除去するものであ る。

[0054] インクジェッ トインクとしては、 酸性染料、 直接染料、 反応染料等の水溶 性染料を含有する水系インク ;分散染料、 顔料等の水不溶性着色剤を含有す る水系インク ;などが挙げられる。 特に、 本実施形態に係る洗浄液は洗浄力 が高いため、 水不溶性着色剤、 特に顔料を含有する水系インクが固化した固 形物を溶解除去することが可能である。

[0055] インクジェッ トインクの固形物に対して本実施形態に係る 洗浄液を接触さ せる方法は特に限定されない。 例えば、 洗浄液をスポンジ、 布等に吸収させ て、 着色インクの固形物が付着した部分の汚れを ふき取ってもよい。 また、 着色インクがインクジェッ トへッ ド上で乾燥し、 インクジェッ トへッ ドの汚 れが激しいときは、 着色インクの代わりに洗浄液をインクジェッ トヘッ ドに 充填し、 インク流路内に洗浄液を通液してもよい。 このように洗浄液を通液 することにより、 インクジェッ トヘッ ド内、 インク流路内、 ノズル等に付着 した着色インクの固形物を溶解除去すること ができる。 あるいは、 着色イン クの固形物によってインクジェッ トへッ ドのノズルが閉塞したような場合に は、 ノズルを洗浄液に浸潰してもよい。 このように洗浄液に浸潰することに より、 ノズルに付着した着色インクの固形物を溶解 除去することができる。

[0056] 上述した全ての事項について、 好ましいもの同士の組み合わせはより好ま しく、 より好ましいもの同士の組み合わせはさらに 好ましい。 好ましいもの 〇 2020/175034 14 卩(:171? 2020 /004131

とより好ましいものとの組み合わせ、 より好ましいものとさらに好ましいも のとの組み合わせ等についても同様である。

実施例

[0057] 以下、 本発明を実施例によって具体的に説明するが 、 本発明は、 以下の実 施例に限定されるものではない。 洗浄液及び着色インクの調製は、 特に断り のない限り、 いずれも撹拌下に行った。 また、 実施例中で使用した 「水」 は 、 イオン交換水である。

[0058] [実施例 1〜 3 :洗浄液の調製]

下記表 1 に記載の各成分を混合して、 それぞれ総量 1 〇〇部の洗浄液を得 た。 得られた液を孔径 3 のメンブランフイルターで濾過することによ り 、 実施例 1〜 3の洗浄液を得た。

[0059] [比較例 1〜 1 1 :比較用の洗浄液の調製]

下記表 1 に記載の各成分を使用する以外は実施例 1〜 3と同様にして、 比 較例 1〜 1 1の比較用の洗浄液を得た。

[0060] 下記表 1中の略号等は、 以下の意味を有する。 また、 表 1中の数値は 「部

」 である。

◦ I ソ : グリセリン

2 9 V : 2—ピロリ ドン

6 0 0 : プチルジグリコール

リアント社製ノニオン界面活性剤、 〇巳 八 〇!_ º リアント社製ノニオン界面活性剤、 〇巳 八 〇!_ º 9 2 5 4 4

巳 2 5 6 4 : クラリアント社製ノニオン界面活性剤、 〇巳 八 〇1_ 巳 2 5 6 4

巳 2 5 8 4 : クラリアント社製ノニオン界面活性剤、 〇巳 八 〇1_ º 2 5 8 4

2 0 : クラリアント社製ノニオン界面活性剤、 〇巳 八 〇1_ P F 2 〇 2020/175034 15 卩(:171? 2020 /004131

0

P F 40 : クラリアント社製ノニオン界面活性剤、 〇巳 八 〇1_ P F 4 0

II 1 05 :第一工業製薬株式会社製ノニオン界面活性 、 エバン 1)_ 1 0 5

丁巳八 : トリエタノールアミン

0X1- (3) : ロンザ社製、 プロキセル 0X1- (3) 。

[0061] なお、 巳 2424は、 上記式 ( 1) 中、 アルキル基 、 が 2、 が4、 01 : が 1 : 2の化合物である。

巳 2544は、 上記式 ( 1) 中、 アルキル基、 が 4、 が4、 01 : が 1 : 1の化合物である。

巳 2564は、 上記式 ( 1) 中、 アルキル基、 が 6、 nが 4、 nが 3 : 2の化合物であり、 上記式 (1) には含まれない 化合物である。

巳 2584は、 上記式 ( 1) 中、 アルキル基、 が 8、 nが 4、 nが 2 : 1の化合物であり、 上記式 (1) には含まれない 化合物である。

20は、 上記式 (2) 中、

1 +1_ 1) / (m 1 +n 1 +L 1) } X I 00 = 25の化合物であり、 上記 式 (2) には含まれない化合物である。

40は、 上記式 ( 2) 中、 n 1が 29、 !_ 1が 1 3、 {

(〇11 +1_ 1) / (m 1 +n 1 +L 1) } X I 〇〇 = 47の化合物である。

II 1 05は、 上記式 ( 2) 中、 n 1が 56、 !_ 1が 37、 {

(〇11 +1_ 1) / (m 1 +n 1 +L 1) } X I 00 = 57の化合物である。

[0062] [表 1]

[0063] [調製例 1 :樹脂 Aの調製]

ジヨンクリル 678 (質量平均分子量 = 8500) ( 25部) 及びトリエ タノールアミン (1 4. 3部) をイオン交換水 (60. 7部) に溶解し、 1 時間撹拌して溶液を得た。 得られた溶液を 「樹脂 A」 とする。

[0064] [調製例 2 :着色分散液の調製]

国際公開第 201 3/1 1 507 1号の合成例 3に記載のブロック共重合 体を調製し、 得られた高分子分散剤 (5部) を 2 -ブタノン (20部) に溶 解し、 均一な溶液とした。 この溶液に、 水酸化ナトリウム (0. 4部) を水 (50. 6部) に溶解した液を加え、 さらに樹脂 A (4部) を添加した後、

1時間携拌して乳化液を得た。 この乳化液に c. I . P i g me n t Ye I I ow 74 (20咅1 クラリアント社製 H A N S A YE L LOW 5 GX 01 — J P) を加え、 1 500 r p mの条件下で 1 5時間、 サンドグ ラインダ—中で分散処理を行って液を得た。 得られた液に水 (1 〇〇部) を 滴下した後、 この液を濾過して濾液を得た。 得られた濾液から、 エバポレー 夕で 2—ブタノン及び水の一部を減圧留去するこ により、 顔料含有率が 1 2. 4 %の着色分散液を得た。 〇 2020/175034 17 卩(:171? 2020 /004131

着色分散液中の顔料含有率は、 株式会社エイ · アンド ·デイ製、 1\/13_7 0を用いて、 乾燥重量法により、 液中の全固形分から顔料のみの換算値とし て求めた。

[0065] [調製例 3 :樹脂巳の調製]

国際公開第 201 5/1 47 1 92号の調製例 4を追試することにより、 酸価が 6<〇! ~ 1 9/9、 ガラス転移温度が 0°〇、 固形分が 25%の樹脂エ マルシヨンを調製した。 この樹脂エマルシヨンを 「樹脂巳」 とする。

[0066] [調製例 4 :着色インクの調製]

下記表 2に記載の各成分を混合して総量 1 00部の液を得た後、 得られた 液を孔径 3 のメンブランフイルターで濾過することによ り、 洗浄液の評 価に用いる着色インクを得た。

[0067] 下記表 2中の略号等は、 以下の意味を有する。 また、 下記表 2中の数値は 「部」 である。 なお、 樹脂巳及び 〇 5 1 5の表 2中の部数は固形分換算値 である。

口 1 :調製例 2で得た着色分散液

丁巳〇 : トリエチレングリコール

3 465 : 日信化学株式会社製ノニオン界面活性剤、 サーフイノール 4 65

八〇 5 1 5 : ビックケミー社製ポリエチレンワックス、 八〇11八〇巳[¾ 5 1 5 (固形分 35. 0%)

[0068] 〇 2020/175034 18 2020 /004131

[表 2]

[0069] [安定性試験]

実施例 1〜 3及び比較例 1〜 1 1で得た各洗浄液を室温で 1 2時間静置し た後、 洗浄液の状態を目視で観察し、 その安定性を評価した。 評価基準は以 下の 2段階とした。 評価結果を下記表 3に示す。

評価基準

八 :洗浄液の状態に変化はなかった。

〇 :洗浄液から分離した液状成分が、 洗浄液の表面に浮いているのが観察さ れた。

[0070] なお、 安定性試験において 「 」 評価の洗浄液のみを使用して、 後述する 洗浄性試験を行った。

[0071 ] [洗浄性試験]

調製例 4で得た着色インクをガラスシャーレ上に 2〇 し滴下し、 6 0 °〇 の恒温槽に 1時間静置して乾燥させることにより、 着色インクが固化した固 形物を得た。 得られた固形物に実施例 1〜 3及び比較例 2〜 4、 7、 8、 1 1の各洗浄液を 1 0 !_滴下し、 固形物を溶解できるか否かを目視で評価し た。 評価基準は以下の 4段階とした。 評価結果を下記表 3に示す。 表 3にお いて 「一」 は、 洗浄性試験を行わなかったことを表す。

評価基準

八 :固形物の残存が認められず、 均一な液となった。 〇 2020/175034 19 卩(:171? 2020 /004131

巳 :ほぼ均一な液となったが、 わずかに固形物の残存が認められる。

〇 :明らかに固形物が残存し、 均一な液とは認められなかった。

0 :固形物の形状が全く変化しなかったか、 又はほとんど変化しなかった。

[0072] なお、 少量であっても固形物が残存することは、 インクジェッ トヘッ ドの 目詰まり等を解消できない可能性があること を意味する。 このため、 洗浄性 が 「 」 評価以外の洗浄液は実用的ではない。

[0073] [表 3]

[0074] 上記の結果から明らかなように、 実施例 1〜 3の洗浄液は、 安定性及び洗 浄性に優れることが確認された。