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Title:
EXPOSURE APPARATUS, EXPOSURE METHOD AND DEVICE MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078443
Kind Code:
A1
Abstract:
An exposure apparatus exposes a subject to exposure light. The exposure apparatus is provided with a mobile body which moves within a prescribed surface by holding the subject and has a scale member including a lattice; a measuring system which measures positional information of the mobile body within the prescribed surface by using the scale member; a detection system which detects information on foreign materials on the surface of the scale member and the size of the scale member; and a cleaning apparatus for cleaning the scale member. Cleaning operation is performed to the scale member, corresponding to detection results obtained from the detection system.

Inventors:
SHIBAZAKI YUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072998
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIKON CORP (JP)
SHIBAZAKI YUICHI (JP)
International Classes:
G01B11/00; H01L21/027; G01D5/12; G01N21/88; G03F7/20
Domestic Patent References:
WO2007083758A12007-07-26
Foreign References:
JPH11344361A1999-12-14
JP2006134999A2006-05-25
JP2003028673A2003-01-29
JP2008300839A2008-12-11
JP2009033166A2009-02-12
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 露光光で物体を露光する露光装置であって、
 前記物体を保持して所定面内を移動可能で且つ、格子を含むスケール部材が配置される移動体と、
 前記スケール部材を用いて前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測する計測システムと、
 前記スケール部材の表面の異物及びそのサイズに関する情報を検出する検出システムと、
 前記スケール部材をクリーニング可能なクリーニング装置と、を備え、
 前記検出システムの検出結果に応じて、前記スケール部材に対するクリーニング動作が実行される露光装置。
 前記計測システムは、前記スケール部材と対向可能なヘッドを有するエンコーダシステムを含む請求項1記載の露光装置。
 前記計測システムの計測情報に基づいて前記移動体を制御するとともに、前記検出システムの検出結果に基づいて前記クリーニング装置を制御する制御装置を備える請求項1又は2記載の露光装置。
 前記制御装置は、前記検出システムの検出結果に基づいて、前記スケール部材に対するクリーニング動作を実行するか否かを判断する請求項3記載の露光装置。
 前記検出システムによって検出される異物のサイズが予め定められた許容値を超える場合、前記制御装置は、前記クリーニング動作を実行する請求項4記載の露光装置。
 前記検出システムによって検出される異物の数が予め定められた許容値を超える場合、前記制御装置は、前記クリーニング動作を実行する請求項4又は5記載の露光装置。
 前記検出システムによって検出される異物の位置が前記スケール部材の表面の許容領域の外に存在する場合、前記制御装置は、前記クリーニング動作を実行する請求項4~6のいずれか一項記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記所定面と直交する方向に関する前記スケール部材の表面の位置情報を高さ情報として検出し、前記異物のサイズは、前記異物の高さ情報を含む請求項4~7のいずれか一項記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記所定面内の少なくとも複数の検出点に検出光を照射し、前記各検出点で前記高さ情報を検出する請求項8記載の露光装置。
 前記検出システムによって前記露光で許容できない異物が検出される場合、前記制御装置は、前記クリーニング動作又は前記移動体の制御モードの変更を実行する請求項3~9のいずれか一項記載の露光装置。
 露光光で物体を露光する露光装置であって、
 前記物体を保持して所定面内を移動可能で且つ、格子を含むスケール部材が配置される移動体と、
 前記スケール部材と対向可能なヘッドを有するエンコーダシステムを含み、前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測する計測システムと、
 前記スケール部材の表面の異物を検出する検出システムと、
 前記スケール部材をクリーニング可能なクリーニング装置と、
 前記計測システムの計測情報に基づいて前記移動体を制御するとともに、前記クリーニング動作、及び前記移動体の制御モードの変更を制御可能であり、前記検出システムによって前記露光で許容できない異物が検出される場合、前記クリーニング動作又は前記制御モードの変更を実行する制御装置と、を備えた露光装置。
 前記露光で許容できない異物は、前記エンコーダシステムの計測情報を前記移動体の制御で使用不能とする異物を含む請求項10又は11記載の露光装置。
 前記クリーニング動作は、前記露光で許容できない異物の検出情報が許容値を超える場合に実行され、前記制御モードの変更は、前記検出情報が許容値以下である場合に実行される請求項10~12記載の露光装置。
 前記検出情報は、単位面積当たりの異物占有面積を含む請求項13記載の露光装置。
 前記計測システムは、前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測する干渉計システムを含み、前記制御装置は、前記移動体の制御に使用する計測情報を、前記エンコーダシステムから前記干渉計システムに変更可能である請求項10~14のいずれか一項記載の露光装置。
 前記スケール部材の表面との間に液体で液浸空間を形成可能な液浸部材を備え、
 前記クリーニング装置は、前記液浸部材を含む請求項1~15のいずれか一項記載の露光装置。
 前記クリーニング装置は、前記液浸空間の液体と前記異物とを接触させるために、前記液浸部材と前記移動体とを相対移動する請求項16記載の露光装置。
 前記クリーニング装置は、前記液浸空間の液体と前記異物とを接触させるために、前記液浸空間を拡大する請求項16又は17記載の露光装置。
 前記露光光を射出する光学部材を備え、
 前記液浸部材は、前記物体の露光時に、前記光学部材と前記物体との間の前記露光光の光路を露光用液体で満たして液浸空間を形成可能である請求項16~18のいずれか一項記載の露光装置。
 前記スケール部材のクリーニング時に形成する液浸空間を、前記物体の露光時に形成する液浸空間より拡大する請求項19記載の露光装置。
 光学部材を介して露光光で物体を露光する露光装置であって、
 前記物体を保持して所定面内を移動可能で且つ、格子を含むスケール部材が配置される移動体と、
 前記スケール部材と対向可能なヘッドを有するエンコーダシステムを含み、前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測する計測システムと、
 前記光学部材と前記物体との間の前記露光光の光路を液体で満たして液浸空間を形成可能な液浸部材と、
 前記物体の露光時に比べて前記液浸空間を拡大して、前記スケール部材のクリーニングを行うクリーニング装置と、を備えた露光装置。
 前記スケール部材の表面の異物を検出する検出システムを備える請求項21記載の露光装置。
 前記計測システムの計測情報に基づいて前記移動体を制御するとともに、前記クリーニング動作、及び前記移動体の制御モードの変更を制御可能であり、前記検出システムによって前記露光で許容できない異物が検出される場合、前記クリーニング動作又は前記制御モードの変更を実行する制御装置を備える請求項22記載の露光装置。
 前記液浸部材は、前記液浸空間を形成するために液体を供給する供給口と、前記液体供給と並行して、液体を回収する回収口とを有し、
 前記液浸空間の拡大は、前記回収口を用いる単位時間当たりの液体回収量の低減を含む請求項18、20~23のいずれか一項記載の露光装置。
 前記液浸部材は、前記液浸空間を形成するために液体を供給する供給口と、前記液体供給と並行して、液体を回収する回収口とを有し、
 前記液浸空間の拡大は、前記供給口を用いる単位時間当たりの液体供給量の増大を含む請求項18、20~24のいずれか一項記載の露光装置。
 前記クリーニング時、前記液浸空間は露光用液体で満たされる請求項16~25のいずれか一項記載の露光装置。
 前記クリーニング時、前記液浸空間は露光用液体と異なるクリーニング用液体で満たされる請求項16~26のいずれか一項記載の露光装置。
 前記クリーニング用液体は、所定の気体を水に溶解させたクリーニング水を含む請求項27記載の露光装置。
 前記クリーニング時、前記液浸空間の液体と前記移動体とを相対的に振動又は揺動する請求項16~28のいずれか一項記載の露光装置。
 前記液浸部材と前記移動体との相対移動速度の最高値は、前記露光時よりも前記クリーニング時で低い請求項16~29のいずれか一項記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記異物のサイズ、数、及び位置の少なくとも1つに関する情報を検出可能である請求項1~20、22、23のいずれか一項記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記移動体に保持された物体の表面の位置情報を検出可能である請求項1~20、22、23、31のいずれか一項記載の露光装置。
 前記移動体と異なる、別の移動体を更に備え、
 前記検出システムは、前記別の移動体に配置されたスケール部材の表面の異物を検出可能である請求項1~20、22、23、31、32のいずれか一項記載の露光装置。
 前記クリーニング装置は、前記別の移動体の前記スケール部材をクリーニング可能である請求項33記載の露光装置。
 前記スケール部材は、その表面が前記移動体の上面とほぼ同一平面となるように配置される請求項1~34のいずれか一項記載の露光装置。
 前記移動体は、前記スケール部材の表面と前記物体の表面とがほぼ同一平面内に配置されるように、前記物体を保持する請求項1~35のいずれか一項記載の露光装置。
 請求項1~36のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
 露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
 物体を露光光で露光する露光方法であって、
 前記物体を保持する移動体のスケール部材を用いるエンコーダシステムによって所定面内での前記移動体の位置情報を計測しつつ前記移動体を移動して、前記物体を露光することと、
 前記スケール部材の表面の異物及びそのサイズに関する情報を検出することと、
 前記検出結果に基づいて、前記スケール部材をクリーニングするか否かを判断することと、を含む露光方法。
 前記クリーニングは、前記検出される異物の数が予め定められた許容値を超える場合、あるいは前記検出される異物の位置が前記スケール部材の表面の許容領域外である場合に実行される請求項38記載の露光方法。
 前記露光で許容できない異物が検出される場合、前記クリーニング又は前記移動体の制御モードの変更を実行する請求項38又は39記載の露光方法。
 露光光で物体を露光する露光方法であって、
 前記物体を保持する移動体のスケール部材を用いるエンコーダシステムによって所定面内での前記移動体の位置情報を計測しつつ前記移動体を移動して、前記物体を露光することと、
 前記スケール部材の表面の異物を検出することと、
 前記露光で許容できない異物が検出される場合、前記クリーニング又は前記制御モードの変更を実行することと、を含む露光方法。
 前記露光で許容できない異物は、前記エンコーダシステムの計測情報を前記移動体の制御で使用不能とする異物を含む請求項40又は41記載の露光方法。
 前記クリーニングは、前記露光で許容できない異物の検出情報が許容値を超える場合に実行され、前記制御モードの変更は、前記検出情報が許容値以下である場合に実行される請求項40~42記載の露光方法。
 前記検出情報は、単位面積当たりの異物占有面積を含む請求項43記載の露光方法。
 前記制御モードの変更は、前記移動体の制御に使用する計測情報を、前記エンコーダシステムから干渉計システムに変更することを含む請求項40~44のいずれか一項記載の露光方法。
 前記スケール部材の表面との間に液体で液浸空間を形成し、前記クリーニングでは、前記移動体を移動して前記液体と前記異物とを接触させる請求項38~45のいずれか一項記載の露光方法。
 前記スケール部材の表面との間に液体で液浸空間を形成し、前記クリーニングでは、前記液浸空間を拡大して前記液体と前記異物とを接触させる請求項38~46のいずれか一項記載の露光方法。
 光学部材を介して露光光で物体を露光する露光方法であって、
 前記光学部材と前記物体との間の前記露光光の光路を液体で満たして液浸空間を形成することと、
 前記物体を保持する移動体のスケール部材を用いるエンコーダシステムによって所定面内での前記移動体の位置情報を計測しつつ前記移動体を移動して、前記液体を介して前記物体を露光することと、
 前記露光時に比べて前記液浸空間を拡大して、前記スケール部材のクリーニングを行うことと、を含む露光方法。
 前記スケール部材の表面の異物を検出することを含み、前記露光で許容できない異物が検出される場合、前記クリーニング又は前記制御モードの変更が実行される請求項48記載の露光方法。
 前記クリーニング時、前記液浸空間は露光用液体で満たされる請求項46~49のいずれか一項記載の露光方法。
 前記クリーニング時、前記液浸空間は露光用液体と異なるクリーニング用液体で満たされる請求項46~50のいずれか一項記載の露光方法。
 前記クリーニング用液体は、所定の気体を水に溶解させたクリーニング水を含む請求項51記載の露光方法。
 前記クリーニング時、前記液浸空間の液体と前記移動体とを相対的に振動又は揺動する請求項46~52のいずれか一項記載の露光方法。
 前記移動体のスケール部材を交換することを含む請求項38~53のいずれか一項記載の露光方法。
 前記移動体を露光装置から引き出して前記スケール部材のメンテナンスを行うことを含む請求項38~54のいずれか一項記載の露光方法。
 前記メンテナンスは、前記スケール部材のクリーニング及び/又は交換を含む請求項55記載の露光方法。
 前記スケール部材のクリーニングはアルカリ溶剤による洗浄を含む請求項56記載の露光方法。
 請求項38~57のいずれか一項記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
 露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
 基板を露光光で露光する露光装置であって、
 格子を含むスケール部材が配置され、前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体と、
 前記スケール部材と対向可能なヘッドを有し、前記ヘッドによって前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
 前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動可能な駆動システムと、
 前記スケール部材の表面状態に関する情報を検出する検出システムと、
 前記基板の走査露光中、前記検出システムの検出情報に基づいて前記駆動システムによる前記移動体の駆動を制御する制御装置と、を備えた露光装置。
 前記検出システムは、前記スケール部材の表面の欠陥情報を検出し、
 前記制御装置は、前記走査露光中に前記スケール部材の欠陥により前記エンコーダシステムが計測誤差を生じる前記基板上の特定領域を決定する請求項59記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記スケール部材の表面の欠陥情報を検出し、
 前記制御装置は、前記スケール部材の欠陥が前記ヘッドの計測領域に配置されるときに前記露光光の照射領域の少なくとも一部と重なる前記基板上の特定領域を決定する請求項59記載の露光装置。
 前記欠陥情報は、前記スケール部材上の異物のサイズ及び位置の少なくとも一方に関する情報を含む請求項60又は61記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記スケール部材上の異物を検出可能である請求項60~62のいずれか一項記載の露光装置。
 前記所定面内における前記移動体の位置情報を計測可能な計測システムで前記移動体の位置情報を計測しながら前記検出システムで前記異物を検出し、
 前記制御装置は、前記検出システムの検出結果と前記計測システムの計測結果とに基づいて、前記計測システムで規定される座標系における前記異物の情報を求める請求項63記載の露光装置。
 前記計測システムは、前記エンコーダシステムを含む請求項64記載の露光装置。
 前記制御装置は、前記特定領域の走査露光が行われる第1状態と、前記基板の前記特定領域以外の領域の走査露光が行われる第2状態とで、前記駆動システムによる前記移動体の駆動を異ならせる請求項60~65のいずれか一項記載の露光装置。
 前記駆動システムは、前記計測情報に対するゲイン係数を調整可能であり、
 前記制御装置は、前記第1状態における前記ゲイン係数を、前記第2状態における前記ゲイン係数より小さくする請求項66記載の露光装置。
 前記制御装置は、前記第1状態における前記ゲイン係数をゼロにする請求項67記載の露光装置。
 前記制御装置は、前記第2状態における前記ゲイン係数をほぼ一定の所定値にする請求項67又は68記載の露光装置。
 前記制御装置は、前記基板上で前記特定領域を含むショット領域の走査露光中に前記ゲイン係数を小さくする請求項67~69のいずれか一項記載の露光装置。
 前記制御装置は、前記特定領域が前記露光光の照射領域を通過するとき、前記ゲイン係数を小さくする請求項67~70のいずれか一項記載の露光装置。
 前記駆動システムは、前記第1状態において前記エンコーダシステムの計測情報を用いない請求項66記載の露光装置。
 基板を露光光で露光する露光装置であって、
 格子を含むスケール部材が配置され、前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体と、
 前記スケール部材と対向可能なヘッドを有し、前記ヘッドによって前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
 前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動可能な駆動システムと、
 前記スケール部材上の異物を検出する検出システムと、
 前記ヘッドの計測領域に前記異物が配置されるときに前記露光光の照射領域の少なくとも一部と重なる前記基板上の特定領域を決定する制御装置と、を備え、
 前記駆動システムは、前記特定領域の走査露光が行われる第1状態において、前記エンコーダシステムの計測情報を用いることなく前記移動体を駆動する露光装置。
 前記基板上で前記特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記特定領域では前記エンコーダシステムの計測情報を用いることなく前記移動体が駆動される請求項73記載の露光装置。
 前記駆動システムは、前記基板の前記特定領域以外の領域の走査露光が行われる第2状態において、前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて前記移動体を駆動する請求項66、72~74のいずれか一項記載の露光装置。
 前記移動体の位置情報を計測可能な干渉計システムを備え、
 前記駆動システムは、前記第1状態において、前記干渉計システムの計測情報に基づいて、前記移動体を移動する請求項75記載の露光装置。
 前記基板の移動によって前記第1状態及び前記第2状態の一方から他方に変化するとき、前記移動体の駆動で用いる前記エンコーダシステムの計測情報と前記干渉計システムの計測情報とを切り替える請求項76記載の露光装置。
 前記第1状態では、前記駆動システムによる前記移動体のサーボ制御が行われない請求項66、72~75のいずれか一項記載の露光装置。
 露光光で基板を露光する露光装置であって、
 前記基板を保持して所定面内を移動可能で且つ、格子を含むスケール部材が配置される移動体と、
 前記スケール部材と対向可能なヘッドを有し、前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測するエンコーダシステムと、
 前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動可能な駆動システムと、
 前記スケール部材の表面状態に関する情報を検出する検出システムと、
 前記検出システムの検出情報に基づいて、前記移動体の駆動で前記計測情報が実質的に使用不能となる前記基板上の特定領域を決定する制御装置と、を備えた露光装置。
 前記特定領域は、前記エンコーダシステムによる前記移動体の位置計測が不能となる領域を含む請求項79記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記スケール部材の表面の欠陥情報を検出し、
 前記特定領域は、前記露光時に前記スケール部材の欠陥により前記エンコーダシステムが計測誤差を生じる領域を含む請求項79記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記スケール部材の表面の欠陥情報を検出し、
 前記特定領域は、前記スケール部材の欠陥が前記ヘッドの計測領域に配置されるときに前記露光光の照射領域の少なくとも一部と重なる領域を含む請求項79~81のいずれか一項記載の露光装置。
 前記欠陥情報は、前記スケール部材上の異物のサイズ及び位置の少なくとも一方に関する情報を含む請求項81又は82記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記スケール部材上の異物を検出可能である請求項79~83のいずれか一項記載の露光装置。
 前記基板は、前記移動体による前記露光光との相対移動によって走査露光され、
 前記制御装置は、前記基板上で前記特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記駆動システムのサーボゲインを変更する請求項79~84のいずれか一項記載の露光装置。
 前記制御装置は、前記ショット領域の前記特定領域以外の領域に比べて前記特定領域で前記サーボゲインを小さくする請求項85記載の露光装置。
 前記特定領域では前記サーボゲインをゼロとする請求項86記載の露光装置。
 前記基板は、前記移動体による前記露光光との相対移動によって走査露光され、
 前記制御装置は、前記基板上で前記特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記特定領域では前記駆動システムによる前記移動体のサーボ制御を行わない請求項79~85のいずれか一項記載の露光装置。
 前記基板は、前記移動体による前記露光光との相対移動によって走査露光され、
 前記制御装置は、前記基板上で前記特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記駆動システムによる前記移動体の駆動を異なる制御モードで実行する請求項79~85のいずれか一項記載の露光装置。
 前記異なる制御モードは、前記ショット領域の前記特定領域以外の領域で使用され且つ前記エンコーダシステムの計測情報を用いる第1モードと、前記特定領域で使用される第2モードとを含む請求項89記載の露光装置。
 前記第2モードは、前記第1モードに比べて前記駆動システムのサーボゲインが小さい請求項90記載の露光装置。
 前記第2モードは、前記エンコーダシステムの計測情報が用いられない請求項90記載の露光装置。
 前記第2モードは、前記駆動システムによる前記移動体のサーボ制御を行わない請求項90記載の露光装置。
 前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測する、前記エンコーダシステムとは別の計測装置を備え、前記第2モードは、前記計測装置の計測情報を用いる請求項90記載の露光装置。
 前記第1モードと前記第2モードとの切替時に前記エンコーダシステムと前記計測装置とで出力座標が実質的に連続となるように、前記切替後に用いる前記エンコーダシステム又は前記計測装置の出力座標を前記切替時又はその前に設定する請求項94記載の露光装置。
 前記第1モードから前記第2モードへの切替時と前記第2モードから前記第1モードへの切替時とで、前記エンコーダシステム及び前記計測装置の出力座標を連続とする方式を異ならせる請求項94又は95記載の露光装置。
 前記第1モードから前記第2モードへの切替では、前記エンコーダシステムの出力座標と一致するように前記計測装置の出力座標を設定する座標つなぎが用いられる請求項96記載の露光装置。
 前記第2モードから前記第1モードへの切替では、前記干渉計システムの出力座標と前記エンコーダシステムの位相情報とを用いて前記エンコーダシステムの出力座標を設定する位相つなぎが用いられる請求項96又は97記載の露光装置。
 前記計測装置は、干渉計システムを含む請求項94~98のいずれか一項記載の露光装置。
 前記検出システムは、前記移動体に保持された前記基板の表面の面位置情報を検出可能である請求項59~99のいずれか一項記載の露光装置。
 露光光で基板を露光する露光装置であって、
 前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体と、
 前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測可能なエンコーダシステムと、
 前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動可能な駆動システムと、
 前記基板上で前記エンコーダシステムの計測情報が異常となる特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記特定領域で前記駆動システムのサーボゲインの変更あるいは前記移動体のサーボ制御の停止を実行可能な制御装置と、を備えた露光装置。
 前記特定領域は、前記エンコーダシステムが計測誤差を生じる領域を含む請求項101記載の露光装置。
 前記特定領域は、前記エンコーダシステムによる前記移動体の位置計測が不能となる領域を含む請求項101又は102記載の露光装置。
 前記特定領域は、前記エンコーダシステムのスケール部材の欠陥に起因して前記計測情報が異常となる領域を含む請求項101~103のいずれか一項記載の露光装置。
 前記欠陥は、前記スケール部材上に存在する異物を含む請求項104記載の露光装置。
 前記特定領域は、前記スケール部材の欠陥が前記エンコーダシステムの計測領域に配置されるときに前記露光光の照射領域の少なくとも一部と重なる領域を含む請求項104又は105記載の露光装置。
 露光光で基板を露光する露光装置であって、
 前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体と、
 前記所定面内での前記移動体の位置情報を計測可能なエンコーダシステム及び干渉計システムを有する計測システムと、
 前記計測システムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動可能な駆動システムと、
 前記移動体の駆動に用いる計測情報を、前記エンコーダシステム及び前記干渉計システムの一方から他方に切替可能であるとともに、前記切替時に前記エンコーダシステムと前記干渉計システムとで出力座標が実質的に連続となるように前記切替後に用いる他方のシステムの出力座標を設定し、前記エンコーダシステム及び前記干渉計システムの一方から他方への切替時と他方から一方への切替時とで、前記出力座標を実質的に連続とする方式を異ならせる制御装置と、を備えた露光装置。
 前記基板は、前記移動体による前記露光光との相対移動によって走査露光され、
 前記制御装置は、前記基板のショット領域の走査露光中に前記切替を実行可能である請求項107記載の露光装置。
 前記基板の露光動作では、前記移動体の駆動に前記エンコーダシステムの計測情報が用いられ且つ、前記干渉計システムの計測情報は、前記エンコーダシステムの計測情報が異常であるときに用いられる請求項107又は108記載の露光装置。
 前記干渉計システムの計測情報は、前記エンコーダシステムが計測誤差を生じる、あるいは前記エンコーダシステムによる前記移動体の位置計測が不能であるときに用いられる請求項109記載の露光装置。
 前記干渉計システムの計測情報は、前記エンコーダシステムのスケール部材の欠陥に起因して計測情報が異常となるときに用いられる請求項109又は110記載の露光装置。
 前記欠陥は、前記スケール部材上に存在する異物を含む請求項111記載の露光装置。
 前記エンコーダシステムから前記干渉計システムへの切替では、前記エンコーダシステムの出力座標と一致するように前記干渉計システムの出力座標を設定する座標つなぎが用いられる請求項107~112のいずれか一項記載の露光装置。
 前記干渉計システムから前記エンコーダシステムへの切替では、前記干渉計システムの出力座標と前記エンコーダシステムの位相情報とを用いて前記エンコーダシステムの出力座標を設定する位相つなぎが用いられる請求項107~113のいずれか一項記載の露光装置。
 前記エンコーダシステムは、前記移動体にスケール部材とヘッドとの一方が設けられ且つ、他方が前記移動体と対向可能に設けられる請求項101~114のいずれか一項記載の露光装置。
 前記エンコーダシステムは、前記移動体に配置されるスケール部材と対向可能なヘッドを有する請求項101~115のいずれか一項記載の露光装置。
 前記基板との間に液体で液浸空間を形成可能な液浸部材を備え、
 前記スケール部材は、前記液浸空間の液体と接触する請求項59~60、のいずれか一項記載の露光装置。
 前記露光光を射出する光学部材を備え、
 前記液浸部材は、前記光学部材と前記基板との間の前記露光光の光路を露光用液体で満たすように液浸空間を形成可能である請求項117記載の露光装置。
 前記スケール部材は、その表面が前記移動体の上面とほぼ同一平面となるように配置される請求項59~100、116~118のいずれか一項記載の露光装置。
 前記移動体は、前記スケール部材の表面と前記基板の表面とがほぼ同一平面内に配置されるように、前記基板を保持する請求項59~100、116~のいずれか一項記載の露光装置。
 請求項59~120のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
 露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
 基板を露光光で露光する露光方法であって、
 前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体に配置されるスケール部材の表面状態に関する情報を検出することと、
 前記スケール部材と対向可能なヘッドを有するエンコーダシステムで前記移動体の位置情報を計測することと、
 前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動しつつ前記基板を走査露光することと、
 前記基板の走査露光中、前記検出された情報に基づいて前記移動体の駆動を制御することと、を含む露光方法。
 前記検出された情報は、前記スケール部材の表面の欠陥情報を含む請求項122記載の露光方法。
 前記欠陥情報は、前記スケール部材上の異物のサイズ及び位置の少なくとも一方に関する情報を含む請求項123記載の露光方法。
 基板を露光光で露光する露光方法であって、
 前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体に配置されるスケール部材上の異物に関する情報を検出することと、
 前記スケール部材と対向可能なヘッドを有するエンコーダシステムで前記移動体の位置情報を計測することと、
 前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動しつつ前記基板を走査露光することと、
 前記ヘッドの計測領域に前記異物が配置されるときに前記露光光の照射領域の少なくとも一部と重なる前記基板上の特定領域を決定することと、を含み、
 前記特定領域の走査露光が行われる第1状態において、前記エンコーダシステムの計測情報を用いることなく前記移動体を駆動する露光方法。
 前記基板の前記特定領域以外の領域の走査露光が行われる第2状態において、前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて前記移動体を駆動する請求項125記載の露光方法。
 前記第1状態では、前記移動体の位置情報を干渉計システムで計測して前記移動体を駆動する請求項125又は126記載の露光方法。
 前記第1状態では、前記駆動システムによる前記移動体のサーボ制御が行われない請求項125又は126記載の露光方法。
 露光光で基板を露光する露光方法であって、
 前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体に配置されるスケール部材の表面状態に関する情報を検出することと、
 前記スケール部材と対向可能なヘッドを有するエンコーダシステムで前記移動体の位置情報を計測することと、
 前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動しつつ前記基板を走査露光することと、
 前記検出された情報に基づいて、前記移動体の駆動で前記計測情報が実質的に使用不能となる前記基板上の特定領域を決定することと、を含む露光方法。
 前記検出された情報は、前記スケール部材の表面の欠陥情報を含む請求項129記載の露光方法。
 前記基板上で前記特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記移動体を駆動する駆動システムのサーボゲインを変更することを含む請求項129又は130記載の露光方法。
 前記ショット領域の前記特定領域以外の領域に比べて前記特定領域で前記サーボゲインを小さくする請求項131記載の露光方法。
 前記基板上で前記特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記特定領域では前記移動体のサーボ制御を行わない請求項129又は130記載の露光方法。
 前記基板上で前記特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記移動体の駆動を異なる制御モードで行うことを含む請求項129又は130記載の露光方法。
 露光光で基板を露光する露光方法であって、
 前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体の位置情報をエンコーダシステムで計測することと、
 前記エンコーダシステムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動しつつ前記基板を走査露光することと、
 前記基板上で前記エンコーダシステムの計測情報が異常となる特定領域を含むショット領域の走査露光中、前記特定領域で前記移動体を駆動する駆動システムのサーボゲインの変更あるいは前記移動体のサーボ制御の停止を実行することと、を含む露光方法。
 露光光で基板を露光する露光方法であって、
 前記基板を保持して所定面内を移動可能な移動体の位置情報を計測システムで計測することと、
 前記計測システムの計測情報に基づいて、前記移動体を駆動しつつ前記基板を走査露光することと、
 前記移動体の駆動に用いる計測情報を、前記計測システムのエンコーダシステム及び干渉計システムの一方から他方に切り替えるとともに、前記切替時に前記エンコーダシステムと前記干渉計システムとで出力座標が実質的に連続となるように前記切替後に用いる他方のシステムの出力座標を設定することと、を含み、
 前記エンコーダシステム及び前記干渉計システムの一方から他方への切替時と他方から一方への切替時とで、前記出力座標を実質的に連続とする方式を異ならせる露光方法。
 前記切替は、前記基板のショット領域の走査露光中に行われる請求項136記載の露光方法。
 前記走査露光中、前記移動体の駆動に前記エンコーダシステムの計測情報が用いられ且つ、前記干渉計システムの計測情報は前記エンコーダシステムの計測情報が異常であるときに用いられる請求項136又は137記載の露光方法。
 液体を介して前記基板を露光光で露光する請求項122~138のいずれか一項記載の露光方法。
 請求項122~139のいずれか一項記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
 露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
Description:
露光装置、露光方法及びデバイ 製造方法

 本発明は、露光装置、露光方法及びデバイ 製造方法に関する。
 本願は、2007年12月17日に出願された特願2007- 325078号、及び2007年12月28日に出願された特願2 007-340875号に基づき優先権を主張し、その内 をここに援用する。

 半導体デバイス、電子デバイス等のマイク デバイスの製造工程において、露光光で基 を露光する露光装置が使用される。露光装 は、基板を保持して移動する基板ステージ の移動体を備え、その移動体の位置情報を 測し、その計測情報を用いて移動体を移動 ながら、基板を露光光で露光する。下記特 文献には、スケール部材を用いて移動体の 置情報を計測する技術の一例が開示されて る。

米国特許出願公開第2006/0227309号明細書

 スケール部材を用いて移動体の位置情報 計測する場合において、例えばスケール部 の表面に異物が存在する等、そのスケール 材の表面状態が劣化していると、計測誤差 発生し、移動体の位置情報を精確に計測で なくなる可能性があり、その位置情報を用 る移動体の位置制御を良好に行うことが困 となる可能性がある。その結果、露光不良 発生したり、不良デバイスが発生したりす 可能性がある。

 本発明の態様は、移動体の位置制御を良 に行うことができ、露光不良の発生を抑制 きる露光装置及び露光方法を提供すること 目的とする。また本発明の態様は、不良デ イスの発生を抑制できるデバイス製造方法 提供することを目的とする。

 本発明の第1の態様に従えば、露光光で物 体を露光する露光装置であって、物体を保持 して所定面内を移動可能で且つ、格子を含む スケール部材が配置される移動体と、スケー ル部材を用いて所定面内での移動体の位置情 報を計測する計測システムと、スケール部材 の表面の異物及びそのサイズに関する情報を 検出する検出システムと、スケール部材をク リーニング可能なクリーニング装置と、を備 え、検出システムの検出結果に応じて、スケ ール部材に対するクリーニング動作が実行さ れる露光装置が提供される。

 本発明の第2の態様に従えば、露光光で物 体を露光する露光装置であって、物体を保持 して所定面内を移動可能で且つ、格子を含む スケール部材が配置される移動体と、スケー ル部材と対向可能なヘッドを有するエンコー ダシステムを含み、所定面内での移動体の位 置情報を計測する計測システムと、スケール 部材の表面の異物を検出する検出システムと 、スケール部材をクリーニング可能なクリー ニング装置と、計測システムの計測情報に基 づいて移動体を制御するとともに、クリーニ ング動作、及び移動体の制御モードの変更を 制御可能であり、検出システムによって露光 で許容できない異物が検出される場合、クリ ーニング動作又は制御モードの変更を実行す る制御装置と、を備えた露光装置が提供され る。

 本発明の第3の態様に従えば、光学部材を 介して露光光で物体を露光する露光装置であ って、物体を保持して所定面内を移動可能で 且つ、格子を含むスケール部材が配置される 移動体と、スケール部材と対向可能なヘッド を有するエンコーダシステムを含み、所定面 内での移動体の位置情報を計測する計測シス テムと、光学部材と物体との間の露光光の光 路を液体で満たして液浸空間を形成可能な液 浸部材と、物体の露光時に比べて液浸空間を 拡大して、スケール部材のクリーニングを行 うクリーニング装置と、を備えた露光装置が 提供される。

 本発明の第4の態様に従えば、第1~第3の態 様の露光装置を用いて基板を露光することと 、露光された基板を現像することと、を含む デバイス製造方法が提供される。

 本発明の第5の態様に従えば、物体を露光 光で露光する露光方法であって、物体を保持 する移動体のスケール部材を用いるエンコー ダシステムによって所定面内での移動体の位 置情報を計測しつつ移動体を移動して、物体 を露光することと、スケール部材の表面の異 物及びそのサイズに関する情報を検出するこ とと、検出結果に基づいて、スケール部材を クリーニングするか否かを判断することと、 を含む露光方法が提供される。

 本発明の第6の態様に従えば、露光光で物 体を露光する露光方法であって、物体を保持 する移動体のスケール部材を用いるエンコー ダシステムによって所定面内での移動体の位 置情報を計測しつつ移動体を移動して、物体 を露光することと、スケール部材の表面の異 物を検出することと、露光で許容できない異 物が検出される場合、クリーニング又は制御 モードの変更を実行することと、を含む露光 方法が提供される。

 本発明の第7の態様に従えば、光学部材を 介して露光光で物体を露光する露光方法であ って、光学部材と物体との間の露光光の光路 を液体で満たして液浸空間を形成することと 、物体を保持する移動体のスケール部材を用 いるエンコーダシステムによって所定面内で の移動体の位置情報を計測しつつ移動体を移 動して、液体を介して物体を露光することと 、露光時に比べて液浸空間を拡大して、スケ ール部材のクリーニングを行うことと、を含 む露光方法が提供される。

 本発明の第8の態様に従えば、第5~第7の態 様の露光方法を用いて基板を露光することと 、露光された基板を現像することと、を含む デバイス製造方法が提供される。

 本発明の第9の態様に従えば、基板を露光 光で露光する露光装置であって、格子を含む スケール部材が配置され、基板を保持して所 定面内を移動可能な移動体と、スケール部材 と対向可能なヘッドを有し、ヘッドによって 所定面内での移動体の位置情報を計測するエ ンコーダシステムと、エンコーダシステムの 計測情報に基づいて、移動体を駆動可能な駆 動システムと、スケール部材の表面状態に関 する情報を検出する検出システムと、基板の 走査露光中、検出システムの検出情報に基づ いて駆動システムによる移動体の駆動を制御 する制御装置と、を備えた露光装置が提供さ れる。

 本発明の第10の態様に従えば、基板を露 光で露光する露光装置であって、格子を含 スケール部材が配置され、基板を保持して 定面内を移動可能な移動体と、スケール部 と対向可能なヘッドを有し、ヘッドによっ 所定面内での移動体の位置情報を計測する ンコーダシステムと、エンコーダシステム 計測情報に基づいて、移動体を駆動可能な 動システムと、スケール部材上の異物を検 する検出システムと、ヘッドの計測領域に 物が配置されるときに露光光の照射領域の なくとも一部と重なる基板上の特定領域を 定する制御装置と、を備え、駆動システム 、特定領域の走査露光が行われる第1状態に いて、エンコーダシステムの計測情報を用 ることなく移動体を駆動する露光装置が提 される。

 本発明の第11の態様に従えば、露光光で 板を露光する露光装置であって、基板を保 して所定面内を移動可能で且つ、格子を含 スケール部材が配置される移動体と、スケ ル部材と対向可能なヘッドを有し、所定面 での移動体の位置情報を計測するエンコー システムと、エンコーダシステムの計測情 に基づいて、移動体を駆動可能な駆動シス ムと、スケール部材の表面状態に関する情 を検出する検出システムと、検出システム 検出情報に基づいて、移動体の駆動で計測 報が実質的に使用不能となる基板上の特定 域を決定する制御装置と、を備えた露光装 が提供される。

 本発明の第12の態様に従えば、露光光で 板を露光する露光装置であって、基板を保 して所定面内を移動可能な移動体と、所定 内での移動体の位置情報を計測可能なエン ーダシステムと、エンコーダシステムの計 情報に基づいて、移動体を駆動可能な駆動 ステムと、基板上でエンコーダシステムの 測情報が異常となる特定領域を含むショッ 領域の走査露光中、特定領域で駆動システ のサーボゲインの変更あるいは移動体のサ ボ制御の停止を実行可能な制御装置と、を えた露光装置が提供される。

 本発明の第13の態様に従えば、露光光で 板を露光する露光装置であって、基板を保 して所定面内を移動可能な移動体と、所定 内での移動体の位置情報を計測可能なエン ーダシステム及び干渉計システムを有する 測システムと、計測システムの計測情報に づいて、移動体を駆動可能な駆動システム 、移動体の駆動に用いる計測情報を、エン ーダシステム及び干渉計システムの一方か 他方に切替可能であるとともに、切替時に ンコーダシステムと干渉計システムとで出 座標が実質的に連続となるように切替後に いる他方のシステムの出力座標を設定し、 ンコーダシステム及び干渉計システムの一 から他方への切替時と他方から一方への切 時とで、出力座標を実質的に連続とする方 を異ならせる制御装置と、を備えた露光装 が提供される。

 本発明の第14の態様に従えば、第9~第13の 様の露光装置を用いて基板を露光すること 、露光された基板を現像することと、を含 デバイス製造方法が提供される。

 本発明の第15の態様に従えば、基板を露 光で露光する露光方法であって、基板を保 して所定面内を移動可能な移動体に配置さ るスケール部材の表面状態に関する情報を 出することと、スケール部材と対向可能な ッドを有するエンコーダシステムで移動体 位置情報を計測することと、エンコーダシ テムの計測情報に基づいて、移動体を駆動 つつ基板を走査露光することと、基板の走 露光中、検出された情報に基づいて移動体 駆動を制御することと、を含む露光方法が 供される。

 本発明の第16の態様に従えば、基板を露 光で露光する露光方法であって、基板を保 して所定面内を移動可能な移動体に配置さ るスケール部材上の異物に関する情報を検 することと、スケール部材と対向可能なヘ ドを有するエンコーダシステムで移動体の 置情報を計測することと、エンコーダシス ムの計測情報に基づいて、移動体を駆動し つ基板を走査露光することと、ヘッドの計 領域に異物が配置されるときに露光光の照 領域の少なくとも一部と重なる基板上の特 領域を決定することと、を含み、特定領域 走査露光が行われる第1状態において、エン ーダシステムの計測情報を用いることなく 動体を駆動する露光方法が提供される。

 本発明の第17の態様に従えば、露光光で 板を露光する露光方法であって、基板を保 して所定面内を移動可能な移動体に配置さ るスケール部材の表面状態に関する情報を 出することと、スケール部材と対向可能な ッドを有するエンコーダシステムで移動体 位置情報を計測することと、エンコーダシ テムの計測情報に基づいて、移動体を駆動 つつ基板を走査露光することと、検出され 情報に基づいて、移動体の駆動で計測情報 実質的に使用不能となる基板上の特定領域 決定することと、を含む露光方法が提供さ る。

 本発明の第18の態様に従えば、露光光で 板を露光する露光方法であって、基板を保 して所定面内を移動可能な移動体の位置情 をエンコーダシステムで計測することと、 ンコーダシステムの計測情報に基づいて、 動体を駆動しつつ基板を走査露光すること 、基板上でエンコーダシステムの計測情報 異常となる特定領域を含むショット領域の 査露光中、特定領域で移動体を駆動する駆 システムのサーボゲインの変更あるいは移 体のサーボ制御の停止を実行することと、 含む露光方法が提供される。

 本発明の第19の態様に従えば、露光光で 板を露光する露光方法であって、基板を保 して所定面内を移動可能な移動体の位置情 を計測システムで計測することと、計測シ テムの計測情報に基づいて、移動体を駆動 つつ基板を走査露光することと、移動体の 動に用いる計測情報を、計測システムのエ コーダシステム及び干渉計システムの一方 ら他方に切り替えるとともに、切替時にエ コーダシステムと干渉計システムとで出力 標が実質的に連続となるように切替後に用 る他方のシステムの出力座標を設定するこ と、を含み、エンコーダシステム及び干渉 システムの一方から他方への切替時と他方 ら一方への切替時とで、出力座標を実質的 連続とする方式を異ならせる露光方法が提 される。

 本発明の第20の態様に従えば、第15~第19の 態様の露光方法を用いて基板を露光すること と、露光された基板を現像することと、を含 むデバイス製造方法が提供される。

 本発明によれば、露光不良の発生を抑制 き、不良デバイスの発生を抑制できる。

第1実施形態に係る露光装置の一例を示 す概略構成図である。 第1実施形態に係る露光装置の制御シス テムの一例を示す図である。 終端光学素子、液浸部材及び基板ステ ジの近傍を示す断面図である。 第1実施形態に係る基板ステージ及び計 測ステージを示す平面図である。 第1実施形態に係るアライメントシステ ム、検出システム及びエンコーダシステムの 近傍を示す平面図である。 第1実施形態に係るエンコーダシステム のヘッドの一例を示す図である。 第1実施形態に係る検出システムの一例 を示す側面図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一 例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一 例を示す図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 第1実施形態に係る接液領域の一例を す模式図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 第2実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 第2実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の 例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 第3実施形態に係る特定領域の一例を す図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の 例を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を 説明するためのフローチャートである。

符号の説明

 1…マスクステージ、2…基板ステージ、3 計測ステージ、4…第1駆動システム、5…第2 駆動システム、6…ガイド面、9…制御装置、1 0…記憶装置、11…液浸部材、12…干渉計シス ム、13…検出システム、14…エンコーダシス テム、15…アライメントシステム、16…終端 学素子、19…供給口、20…回収口、21…液体 給装置、24…液体回収装置、48…Yヘッド、49 Xヘッド、CA…接液領域、CP1…第1基板交換位 置、CP2…第2基板交換位置、EL…露光光、EP… 光位置、EX…露光装置、H1…第1領域、H2…第 2領域、LQ…液体、LS…液浸空間(液浸領域)、NC A…非接液領域、P…基板、PL…投影光学系、RG …回折格子、T1…第1プレート、T2…スケール 材

発明を実施するための形態

 以下、本発明の実施形態について図面を 照しながら説明するが、本発明はこれに限 されない。以下の説明においては、XYZ直交 標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照し つ各部材の位置関係について説明する。水 面内の所定方向をX軸方向、水平面内におい てX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向 及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すな ち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y 軸及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ 、θX、θY及びθZ方向とする。

 <第1実施形態>
 第1実施形態について説明する。図1は、第1 施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略 成図、図2は、第1実施形態に係る露光装置EX 制御システムの一例を示す図である。本実 形態においては、露光装置EXが、例えば米 特許第6897963号明細書及び欧州特許出願公開 1713113号明細書等に開示されているような、 基板Pを保持して移動可能な基板ステージ1と 基板Pを保持せずに、露光に関する所定の計 測を実行可能な計測部材等を搭載して移動可 能な計測ステージ2とを備えた露光装置であ 場合を例にして説明する。

 また、本実施形態においては、露光装置E Xが、例えば米国特許出願公開第2005/0280791号 細書及び米国特許出願公開第2007/0127006号明 書等に開示されているような、液体LQを介し て露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置で ある場合を例にして説明する。

 図1及び図2において、露光装置EXは、マス クMを保持して移動可能なマスクステージ3と 基板Pを保持して移動可能な基板ステージ1 、基板Pを保持せずに、露光に関する所定の 測を実行可能な計測部材等を搭載して移動 能な計測ステージ2と、マスクステージ3を 動する第1駆動システム4と、基板ステージ1 び計測ステージ2を移動する第2駆動システム 5と、基板ステージ1及び計測ステージ2のそれ ぞれを移動可能に支持するガイド面6を有す ベース部材(定盤)7と、マスクMを露光光ELで 明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマ クMのパターンの像を基板Pに投影する投影 学系PLと、基板Pを搬送する搬送システム8と 露光装置EX全体の動作を制御する制御装置9 、制御装置9に接続され、露光に関する各種 情報を記憶可能な記憶装置10とを備えている

 また、露光装置EXは、露光光ELの光路の少 なくとも一部を液体LQで満たすように液浸空 LSを形成可能な液浸部材11を備えている。液 浸空間LSは、液体LQで満たされた空間である 本実施形態においては、液体LQとして、水( 水)を用いる。

 また、露光装置EXは、マスクステージ3、 板ステージ1及び計測ステージ2の位置情報 計測する干渉計システム12と、基板ステージ 1に保持された基板Pの表面の位置情報を検出 る検出システム(フォーカス・レベリング検 出システム)13と、基板ステージ1の位置情報 計測するエンコーダシステム14と、基板Pの 置情報を計測するアライメントシステム15と を備えている。

 干渉計システム12は、マスクステージ3の 置情報を計測する第1干渉計ユニット12Aと、 基板ステージ1及び計測ステージ2の位置情報 計測する第2干渉計ユニット12Bとを含む。検 出システム13は、検出光を射出する照射装置1 3Aと、照射装置13Aに対して所定の位置関係で 置され、検出光を受光可能な受光装置13Bと 含む。エンコーダシステム14は、Y軸方向に する基板ステージ1の位置情報を計測するY ニアエンコーダ14A、14C、14E、14Fと、X軸方向 関する基板ステージ1の位置情報を計測する Xリニアエンコーダ14B、14Dとを含む。アライ ントシステム15は、プライマリアライメント システム15Aと、セカンダリアライメントシス テム15Bとを含む。

 基板Pは、デバイスを製造するための基板 である。基板Pは、例えばシリコンウエハの うな半導体ウエハ等の基材に感光膜が形成 れたものを含む。感光膜は、感光材(フォト ジスト)の膜である。また、基板Pにおいて 感光膜と別の各種の膜が形成されてもよい 例えば、基板Pにおいて、感光膜上に保護膜( トップコート膜)が形成されてもよい。マス Mは、基板Pに投影されるデバイスパターンが 形成されたレチクルを含む。マスクMは、例 ばガラス板等の透明板上にクロム等の遮光 を用いて所定のパターンが形成された透過 マスクを含む。透過型マスクは、遮光膜で ターンが形成されるバイナリーマスクに限 れず、例えばハーフトーン型、あるいは空 周波数変調型等の位相シフトマスクも含む 本実施形態においては、マスクMとして透過 マスクを用いる。なお、マスクMとして、反 射型マスクを用いることもできる。

 照明系ILは、例えば米国特許出願公開第2003/ 0025890号明細書等に開示されるような、光源 オプティカルインテグレータ等を含む照度 一化光学系及びブラインド機構等を含み、 定の照明領域IRを均一な照度分布の露光光EL 照明する。照明系ILは、照明領域IRに配置さ れたマスクMの少なくとも一部を均一な照度 布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出 れる露光光ELとして、例えば水銀ランプか 射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシ マレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArF エキシマレーザ光(波長193nm)及びF 2 レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が 用いられる。本実施形態においては、露光光 ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキ マレーザ光を用いる。

 マスクステージ3は、マスクMを保持する スク保持部3Hを有する。マスク保持部3Hは、 スクMを着脱可能である。本実施形態におい て、マスク保持部3Hは、マスクMの下面(パタ ン形成面)とXY平面とがほぼ平行となるよう 、マスクMを保持する。第1駆動システム4は リニアモータ等のアクチュエータを含む。 スクステージ3は、第1駆動システム4の作動 より、マスクMを保持してXY平面内を移動可 である。本実施形態においては、マスクス ージ3は、マスク保持部3HでマスクMを保持し 状態で、X軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に 動可能である。

 投影光学系PLは、所定の照射領域(投影領 PR)に露光光ELを照射する。投影光学系PLは、 投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一 部に、マスクMのパターンの像を所定の投影 率で投影する。投影光学系PLは、基板Pと対 可能な終端光学素子16を有する。終端光学素 子16は、投影光学系PLの複数の光学素子のう 、投影光学系PLの像面に最も近い光学素子で ある。終端光学素子16は、投影光学系PLの像 に向けて露光光ELを射出する射出面(下面)16U 有する。終端光学素子16の下面16Uから射出 れた露光光ELは、基板Pに照射される。

 投影光学系PLの複数の光学素子は、鏡筒PK で保持される。図示していないが、鏡筒PKは 防振機構を介して3本の支柱で支持されるフ レーム部材(鏡筒定盤)に搭載される。なお、 えば国際公開第2006/038952号パンフレットに 示されているように、投影光学系PLの鏡筒PK 、投影光学系PLの上方に配置される支持部 に吊り下げられてもよい。

 本実施形態の投影光学系PLは、その投影 率が例えば1/4、1/5又は1/8等の縮小系である なお、投影光学系PLは、等倍系及び拡大系の いずれでもよい。本実施形態においては、投 影光学系PLの光軸AXは、Z軸とほぼ平行である また、投影光学系PLは、反射光学素子を含 ない屈折系、屈折光学素子を含まない反射 、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反 屈折系のいずれでもよい。また、投影光学 PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成して もよい。

 基板ステージ1及び計測ステージ2のそれ れは、ベース部材7のガイド面6上を移動可能 である。本実施形態においては、ガイド面6 、XY平面とほぼ平行である。基板ステージ1 、基板Pを保持して、ガイド面6に沿って、XY 面内を移動可能である。計測ステージ2は、 基板ステージ1と独立して、ガイド面6に沿っ 、XY平面内を移動可能である。基板ステー 1及び計測ステージ2のそれぞれは、終端光学 素子16の下面16Uと対向する位置に移動可能で る。終端光学素子16の下面16Uと対向する位 は、終端光学素子16の下面16Uから射出される 露光光ELの照射位置EPを含む。以下の説明に いて、終端光学素子16の下面16Uと対向する露 光光ELの照射位置EPを適宜、露光位置EP、と称 する。

 基板ステージ1は、基板Pを保持する基板 持部1Hを有する。基板保持部1Hは、基板Pを着 脱可能である。本実施形態において、基板保 持部1Hは、基板Pの表面(露光面)とXY平面とが ぼ平行となるように、基板Pを保持する。第2 駆動システム5は、リニアモータ等のアクチ エータを含む。基板ステージ1は、第2駆動シ ステム5の作動により、基板Pを保持してXY平 内を移動可能である。本実施形態において 、基板ステージ1は、基板保持部1Hで基板Pを 持した状態で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及び Z方向の6つの方向に移動可能である。

 基板ステージ1は、基板保持部1Hの周囲に 置された上面17を有する。本実施形態にお て、基板ステージ1の上面17は、平坦であり XY平面とほぼ平行である。基板ステージ1は 凹部を有する。基板保持部1Hは、凹部の内側 に配置される。本実施形態において、基板ス テージ1の上面17と、基板保持部1Hに保持され 基板Pの表面とが、ほぼ同一平面内に配置さ れる(面一となる)。すなわち、基板ステージ1 は、その上面17と、基板Pの表面とがほぼ同一 平面内に配置されるように(面一になるよう )、基板保持部1Hで基板Pを保持する。

 計測ステージ2は、基板Pを保持せずに、 光に関する所定の計測を実行可能な計測器 び計測部材(光学部品)を搭載する。計測ステ ージ2は、第2駆動システム5の作動により、XY 面内を移動可能である。本実施形態におい は、計測ステージ2は、計測器の少なくとも 一部及び計測部材を搭載した状態で、X軸、Y 、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6つの方向に移 可能である。

 計測ステージ2は、計測部材の周囲に配置 された上面18を有する。本実施形態において 計測ステージ2の上面18は、平坦であり、XY 面とほぼ平行である。本実施形態において 、制御装置9は、第2駆動システム5を作動し 、基板ステージ1の上面17と、計測ステージ2 上面18とがほぼ同一平面内に配置されるよ に(面一になるように)、基板ステージ1と計 ステージ2との位置関係を調整することがで る。

 搬送システム8は、基板Pを搬送可能であ 。本実施形態において、搬送システム8は、 光前の基板Pを基板保持部1Hに搬入(ロード) 能な搬送部材8Aと、露光後の基板Pを基板保 部1Hから搬出(アンロード)可能な搬送部材8B を備えている。なお、搬送システム8は、1つ の搬送部材を用いて、基板Pを基板保持部1Hに ロードするとともに、基板Pを基板保持部1Hか らアンロードしてもよい。

 制御装置9は、基板Pを基板保持部1Hにロー ドするとき、基板ステージ1を、露光位置EPと 異なる第1基板交換位置(ローディングポジシ ン)CP1に移動する。また、制御装置9は、基 Pを基板保持部1Hからアンロードするとき、 板ステージ1を、露光位置EPと異なる第2基板 換位置(アンローディングポジション)CP2に 動する。本実施形態において、第1基板交換 置CP1と第2基板交換位置CP2とは異なる。なお 、第1基板交換位置CP1と第2基板交換位置CP2と 同じでもよい。

 基板ステージ1は、露光位置EP及び第1、第 2基板交換位置CP1、CP2を含むガイド面6の所定 域内を移動可能である。搬送システム8は、 第1基板交換位置CP1に移動した基板ステージ1 基板保持部1Hに対して、基板Pの搬入動作(ロ ーディング動作)を実行可能であり、第2基板 換位置CP2に移動した基板ステージ1の基板保 持部1Hから、基板Pの搬出動作(アンローディ グ動作)を実行可能である。制御装置9は、搬 送システム8を用いて、第1、第2基板交換位置 CP1、CP2に移動した基板ステージ1(基板保持部1 H)より、露光後の基板Pを搬出するアンローデ ィング動作、及び次に露光されるべき露光前 の基板Pを基板ステージ1(基板保持部1H)にロー ドするローディング動作を含む基板交換処理 を実行可能である。

 液浸部材11は、露光光ELの光路の少なくと も一部が液体LQで満たされるように液体LQで 浸空間LSを形成可能である。本実施形態にお いて、液浸部材11は、終端光学素子16の近傍 配置されている。液浸部材11は、露光位置EP 配置される物体と対向可能な下面11Uを有す 。本実施形態において、液浸部材11は、終 光学素子16と、露光位置EPに配置された物体 の間の露光光ELの光路を液体LQで満たすよう に、その物体との間に液体LQで液浸空間LSを 成する。液浸空間LSは、終端光学素子16の下 16Uと、露光位置EPに配置された物体との間 露光光ELの光路が液体LQで満たされるように 成される。本実施形態において、液浸空間L Sは、終端光学素子16及び液浸部材11と、その 端光学素子16及び液浸部材11と対向する物体 との間に保持される液体LQによって形成され 。

 終端光学素子16及び液浸部材11と対向可能 な物体は、終端光学素子16の射出側(投影光学 系PLの像面側)で移動可能な物体を含む。本実 施形態においては、終端光学素子16の射出側 移動可能な物体は、基板ステージ1及び計測 ステージ2の少なくとも一方を含む。また、 体は、基板ステージ1に保持されている基板P を含む。また、物体は、計測ステージ2に搭 されている各種の計測部材(光学部品)を含む 。

 例えば、終端光学素子16及び液浸部材11は 、露光位置EPに配置された基板ステージ1の上 面17及び基板Pの表面との間に液体LQを保持し 、液体LQで液浸空間LSを形成可能である。ま た、終端光学素子16及び液浸部材11は、露光 置EPに配置された計測ステージ2の上面18との 間に液体LQを保持して、液体LQで液浸空間LSを 形成可能である。

 基板Pの露光時には、基板ステージ1に保 された基板Pが、終端光学素子16及び液浸部 11と対向するように、露光位置EPに配置され 。液浸部材11は、少なくとも基板Pの露光時 、終端光学素子16と基板Pとの間の露光光EL 光路を液体LQで満たして液浸空間LSを形成可 である。少なくとも基板Pの露光時には、終 端光学素子16の下面16Uから射出される露光光E Lの光路が液体LQで満たされるように、終端光 学素子16及び液浸部材11と基板Pとの間に液体L Qが保持され、液浸空間LSが形成される。

 本実施形態においては、投影光学系PLの 影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域が 体LQで覆われるように液浸空間LSが形成され 。液体LQの界面(メニスカス、エッジ)は、液 浸部材11の下面11Uと基板Pの表面との間に形成 される。すなわち、本実施形態の露光装置EX 、局所液浸方式を採用する。

 また、計測ステージ2を用いる計測時には 、計測ステージ2に搭載された計測部材が、 端光学素子16及び液浸部材11と対向するよう 、露光位置EPに配置される。液浸部材11は、 少なくとも計測部材を用いる計測時に、終端 光学素子16と基板Pとの間の露光光ELの光路を 体LQで満たして液浸空間LSを形成可能である 。計測部材を用いる計測時には、終端光学素 子16の下面16Uから射出される露光光ELの光路 液体LQで満たされるように、終端光学素子16 び液浸部材11と計測部材との間に液体LQが保 持され、液浸空間LSが形成される。

 図3は、終端光学素子16、液浸部材11及び 光位置EPに配置された基板ステージ1の近傍 示す断面図である。液浸部材11は、環状の部 材である。液浸部材11は、終端光学素子16の 囲に配置されている。液浸部材11は、終端光 学素子16の下面16Uと対向する位置に開口11Kを する。液浸部材11は、液体LQを供給可能な供 給口19と、液体LQを回収可能な回収口20とを備 えている。

 供給口19は、液浸空間LSを形成するために 、露光光ELの光路に液体LQを供給可能である 供給口19は、露光光ELの光路の近傍において その光路と対向する液浸部材11の所定位置 配置されている。また、露光装置EXは、液体 供給装置21を備えている。液体供給装置21は 清浄で温度調整された液体LQを送出可能であ る。供給口19と液体供給装置21とは、流路22を 介して接続されている。流路22は、液浸部材1 1の内部に形成された供給流路、及びその供 流路と液体供給装置21とを接続する供給管で 形成される流路を含む。液体供給装置21から 出された液体LQは、流路22を介して供給口19 供給される。供給口19は、液体供給装置21か らの液体LQを露光光ELの光路に供給する。ま 、本実施形態においては、液体供給装置21は 、バルブ機構及びマスフローコントローラ等 を含む液体供給量調整装置を含む。液体供給 装置21は、液体供給量調整装置を用いて、供 口19に供給される単位時間当たりの液体供 量を調整可能である。

 回収口20は、液浸部材11の下面11Uと対向す る物体上の液体LQの少なくとも一部を回収可 である。本実施形態においては、回収口20 、露光光ELの光路の周囲に配置されている。 回収口20は、物体の表面と対向する液浸部材1 1の所定位置に配置されている。回収口20には 、複数の孔(openingsあるいはpores)を含むプレー ト状の多孔部材23が配置されている。なお、 収口20に、網目状に多数の小さい孔が形成 れた多孔部材であるメッシュフィルタが配 されてもよい。本実施形態において、液浸 材11の下面11Uの少なくとも一部が、多孔部材 23の下面で構成される。また、露光装置EXは 液体LQを回収可能な液体回収装置24を備えて る。液体回収装置24は、真空システムを含 、液体LQを吸引して回収可能である。回収口 20と液体回収装置24とは、流路25を介して接続 されている。流路25は、液浸部材11の内部に 成された回収流路、及びその回収流路と液 回収装置24とを接続する回収管で形成される 流路を含む。回収口20から回収された液体LQ 、流路25を介して、液体回収装置24に回収さ る。また、本実施形態においては、液体回 装置24は、例えばバルブ機構及びマスフロ コントローラ等を含む液体回収量調整装置 含む。液体回収装置24は、液体回収量調整装 置を用いて、回収口20より回収される単位時 当たりの液体回収量を調整可能である。

 本実施形態においては、制御装置9は、供 給口19を用いる液体供給動作と並行して、回 口20を用いる液体回収動作を実行すること よって、終端光学素子16及び液浸部材11と、 端光学素子16及び液浸部材11と対向する物体 との間に液体LQで液浸空間LSを形成可能であ 。

 基板ステージ1は、基板Pを着脱可能な基 保持部1Hを備えている。本実施形態において 、基板保持部1Hは、所謂、ピンチャック機構 含む。基板保持部1Hは、基板Pの裏面と対向 、基板Pの裏面を保持する。基板ステージ1 上面17は、基板保持部1Hの周囲に配置されて る。基板保持部1Hは、基板Pの表面とXY平面 がほぼ平行となるように、基板Pを保持する 本実施形態においては、基板保持部1Hに保 された基板Pの表面と基板ステージ1の上面17 は、ほぼ平行である。また、本実施形態に いては、基板保持部1Hに保持された基板Pの 面と基板ステージ1の上面17とは、ほぼ同一 面内に配置されている(ほぼ面一である)。

 本実施形態においては、基板ステージ1は 、基板保持部1Hに保持された基板Pの周囲に配 置されるプレート部材Tを有する。本実施形 において、基板ステージ1は、プレート部材T を着脱可能である。本実施形態において、基 板ステージ1は、プレート部材Tを着脱可能な レート部材保持部1Tを備えている。本実施 態において、プレート部材保持部1Tは、所謂 、ピンチャック機構を含む。プレート部材保 持部1Tは、基板保持部1Hの周囲に配置されて る。プレート部材保持部1Tは、プレート部材 Tの下面と対向し、プレート部材Tの下面を保 する。

 プレート部材Tは、基板Pを配置可能な開 THを有する。プレート部材保持部1Tに保持さ たプレート部材Tは、基板保持部1Hに保持さ た基板Pの周囲に配置される。本実施形態に おいて、プレート部材保持部1Tに保持された レート部材Tの開口THの内面と、基板保持部1 Hに保持された基板Pの外面とは、所定のギャ プを介して対向するように配置される。プ ート部材保持部1Tは、プレート部材Tの上面 XY平面とがほぼ平行となるように、プレー 部材Tを保持する。本実施形態においては、 板保持部1Hに保持された基板Pの表面と、プ ート部材保持部1Tに保持されたプレート部 Tの上面とは、ほぼ平行である。また、本実 形態においては、基板保持部1Hに保持され 基板Pの表面と、プレート部材保持部1Tに保 されたプレート部材Tの上面とは、ほぼ同一 面内に配置されている(ほぼ面一である)。

 すなわち、本実施形態においては、基板 テージ1の上面17は、プレート部材保持部1T 保持されたプレート部材Tの上面の少なくと 一部を含む。

 図4は、基板ステージ1及び計測ステージ2 上方から見た平面図である。図4に示すよう に、本実施形態において、XY平面内における レート部材Tの外形(輪郭)は、矩形である。 板Pを配置可能なプレート部材Tの開口THは、 円形である。

 本実施形態において、プレート部材Tは、低 熱膨張率の材料で形成されている。プレート 部材Tは、例えば、光学ガラス部材又はセラ ックス部材(ショット社のゼロデュア(商品名 )、Al 2 O 3 あるいはTiC等)で形成されている。プレート 材Tの上面は、液体LQに対して撥液性である 本実施形態において、プレート部材Tの上面 、撥液性処理されている。本実施形態にお ては、プレート部材Tの上面に、フッ素を含 む材料の膜が形成されており、液体LQに対し 撥液性である。膜を形成する材料は、例え PFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether  copolymer)、PTFE(Poly tetra fluoro ethylene)、テフロ ン(登録商標)等を含む。なお、膜を形成する 料が、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂で よい。

 本実施形態においては、プレート部材Tは 、開口THを有する第1プレートT1と、第1プレー トT1の周囲に配置される第2プレートT2とを含 。XY平面内における第1プレートT1の外形(輪 )は、矩形であり、第2プレートT2の外形(輪 )は、矩形である。また、第1プレートT1が配 される第2プレートT2の開口は、矩形である 第2プレートT2の開口は、第1プレートT1の外 と同じ形状である。

 本実施形態においては、基板ステージ1に 、格子RGを含むスケール部材が配置される。 ケール部材は、基板保持部1Hの周囲に配置 れる。本実施形態において、スケール部材 、基板ステージ1の上面17の少なくとも一部 形成する。本実施形態においては、第2プレ トT2が、格子RGを含むスケール部材として機 能する。以下の説明において、第2プレートT2 を適宜、スケール部材T2、と称する。

 本実施形態において、スケール部材T2の 面は、液体LQに対して撥液性である。スケー ル部材T2の上面は、基板保持部1Hに保持され 基板Pの表面とほぼ面一となる。基板ステー 1は、スケール部材T2の上面と基板Pの表面と がほぼ同一平面内に配置されるように、基板 Pを保持する。スケール部材T2は、その上面が 基板ステージ1の第1プレートT1及び基板Pの表 とほぼ同一平面内となるように配置される

 スケール部材T2は、Y軸方向に関する基板 テージ1の位置情報を計測するためのYスケ ル26、27と、X軸方向に関する基板ステージ1 位置情報を計測するためのXスケール28、29と を含む。Yスケール26は、開口THに対して-X側 配置され、Yスケール27は、開口THに対して+X に配置されている。Xスケール28は、開口TH 対して-Y側に配置され、Xスケール29は、開口 THに対して+Y側に配置されている。

 Yスケール26、27のそれぞれは、X軸方向を 手方向とし、Y軸方向に所定ピッチで配置さ れた複数の格子(格子線)RGを含む。すなわち Yスケール26、27は、Y軸方向を周期方向とす 一次元格子を含む。

 Xスケール28、29のそれぞれは、Y軸方向を 手方向とし、X軸方向に所定ピッチで配置さ れた複数の格子(格子線)RGを含む。すなわち Xスケール28、29は、X軸方向を周期方向とす 一次元格子を含む。

 本実施形態において、格子RGは、回折格 である。すなわち、本実施形態において、Y ケール26、27は、Y軸方向を周期方向とする 折格子RGを有し、Xスケール28、29は、X軸方向 を周期方向とする回折格子RGを有する。

 また、本実施形態においては、Yスケール 26、27は、Y軸方向を周期方向とする反射型格 (反射回折格子)が形成された反射型スケー である。Xスケール28、29は、X軸方向を周期 向とする反射型格子(反射回折格子)が形成さ れた反射型スケールである。

 なお、図示の便宜上、図4において、回折 格子RGのピッチは、実際のピッチに比べて格 に大きく示されている。その他の図におい も同様である。

 図3等に示すように、スケール部材T2は、 り合わされた2枚の板状部材30A、30Bを含む。 板状部材30Aは、板状部材30Bの上側(+Z側)に配 されている。回折格子RGは、下側の板状部材 30Bの上面(+Z側の面)に設けられている。上側 板状部材30Aは、下側の板状部材30Bの上面を う。すなわち、上側の板状部材30Aは、下側 板状部材30Bの上面に配置されている回折格 RGを覆う。これにより、回折格子RGの劣化、 傷等が抑制される。

 プレート部材Tの上面17は、開口THの周囲 配置される第1撥液領域17Aと、第1撥液領域17A の周囲に配置される第2撥液領域17Bとを含む 第1撥液領域17Aの外形(輪郭)は、矩形である 第2撥液領域17Bの外形(輪郭)は、矩形である 本実施形態において、第1プレートT1の上面 、第1撥液領域17Aであり、スケール部材(第2 レート)T2の上面が、第2撥液領域17Bである。 1撥液領域17Aは、例えば基板Pの露光動作時 基板Pの表面からはみ出す液浸空間(液浸領域 )LSの液体LQと接触する。

 基板Pの露光動作において、第1プレートT1 には、露光光ELが照射される可能性が高い。 えば、基板Pの周縁のショット領域(所謂、 ッジショット領域)の露光時に、その基板Pの 周囲に配置されている第1プレートT1の上面( 1撥液領域17A)にも、露光光ELが照射される。 方、スケール部材T2には、露光光ELが照射さ れる可能性は低い。本実施形態においては、 第1プレートT1及びスケール部材T2それぞれに する露光光ELの照射量を考慮して、第1プレ トT1の上面に形成される膜の材料と、スケ ル部材T2の上面に形成される膜の材料とが異 なる。本実施形態においては、第1プレートT1 の上面に形成される膜のほうが、スケール部 材T2の上面に形成される膜より、露光光ELに する耐性が高い。一般に、ガラス部材には 露光光EL(真空紫外光)に対する耐性が高い膜 形成することが困難である可能性が高い。 なわち、例えば第1プレートT1をガラス部材 形成する場合、その第1プレートT1に露光光E Lに対する耐性が高い膜を形成することが困 である可能性が高くなる。したがって、本 施形態のように、第1プレートT1と、その周 のスケール部材T2との2つの部分に分離する とは有効である。

 なお、これに限らず、同一のプレートの 面に、露光光ELに対する耐性が異なる2種類 膜を形成して、第1撥液領域17Aと第2撥液領 17Bとを形成することができる。また、第1撥 領域17Aの膜の種類と、第2撥液領域17Bの膜の 種類とが同一でも良い。例えば、同一のプレ ートに1つの撥液領域を形成するだけでも良 。また、本実施形態において、プレート部 Tの上面の少なくとも一部が基板Pの表面と面 一でなくてもよい。すなわち、基板Pの表面 プレート部材Tの上面の少なくとも一部とが なる高さでもよい。また、本実施形態では プレート部材Tは、第1プレートT1とスケール 部材T2を組み合わせたものであるが、単一の レートでも良い。あるいは、3以上のプレー トを組み合わせてもよい。

 図4に示すように、本実施形態において、 第1プレートT1の-Y側のエッジに、長方形の切 きが形成されている。切欠きは、X軸方向に 関して、第1プレートT1のほぼ中央に形成され ている。第1プレートT1の切欠きと、スケール 部材T2とで形成される長方形の空間の内側(切 欠きの内側)に、計測プレート31が配置されて いる。X軸方向に関して計測プレート31のほぼ 中央に、基準マークFMが配置されている。ま 、X軸方向に関して基準マークFMの+X側及び-X 側のそれぞれに、空間像を計測するためのス リット状の計測用パターン(スリットパター )SLが形成されている。スリットパターンSLは 、計測プレート31に形成されている。スリッ パターンSLは、空間像計測装置32の一部を構 成する。空間像を計測するための一対のスリ ットパターンSLは、基準マークFMの中心に関 て対称に配置されている。スリットパター SLは、例えば、X軸方向とY軸方向とに沿った を有するL字状のスリットパターン、あるい はX軸方向及びY軸方向のそれぞれに延びる2つ の直線状のスリットパターンである。

 空間像計測装置32は、スリットパターンSL と、スリットパターンSLを介した光が入射す 光学系と、光学系を介した光を受光する受 素子とを含む。本実施形態において、空間 計測装置32の光学系の少なくとも一部が、 板ステージ1の内部に配置されている。

 次に、干渉計システム12について説明す 。干渉計システム12は、XY平面内におけるマ クステージ3、基板ステージ1及び計測ステ ジ2のそれぞれの位置情報を計測する。干渉 システム12は、XY平面内におけるマスクステ ージ3の位置情報を計測する第1干渉計ユニッ 12Aと、XY平面内における基板ステージ1及び 測ステージ2それぞれの位置情報を計測する 第2干渉計ユニット12Bとを備えている。

 図1に示すように、第1干渉計ユニット12A 、レーザ干渉計33を備えている。第1干渉計 ニット12Aは、レーザ干渉計33によりマスクス テージ3の計測面3Rに計測光を照射し、その計 測面3Rを介した計測光を用いて、X軸、Y軸及 θZ方向に関するマスクステージ3(マスクM)の 置情報を計測する。

 図1及び図4に示すように、第2干渉計ユニ ト12Bは、レーザ干渉計34、35、36、37を備え いる。第2干渉計ユニット12Bは、レーザ干渉 34、36により基板ステージ1の計測面1RY、1RX 計測光を照射し、その計測面1RY、1RXを介し 計測光を用いて、X軸、Y軸及びθZ方向に関す る基板ステージ1(基板P)の位置情報を計測す 。また、第2干渉計ユニット12Bは、レーザ干 計35、37により計測ステージ2の計測面2RY、2R Xに計測光を照射し、その計測面2RY、2RXを介 た計測光を用いて、X軸、Y軸及びθZ方向に関 する計測ステージ2の位置情報を計測する。

 レーザ干渉計34は、基板ステージ1の計測 1RYに計測光を照射する。計測面1RYは、基板 テージ1の+Y側の端面に配置され、Y軸に垂直 な反射面を含む。レーザ干渉計36は、基板ス ージ1の計測面1RXに計測光を照射する。計測 面1RXは、基板ステージ1の+X側の端面に配置さ れ、X軸に垂直な反射面を含む。第2干渉計ユ ット12Bは、レーザ干渉計34、36により、計測 面1RY、1RXのそれぞれに計測光を照射し、その 計測面1RY、1RXで反射した計測光を受光して、 基準位置に対する各計測面1RY、1RXの位置(変 )、すなわちXY平面内(X軸、Y軸及びθZ方向)に ける基板ステージ1の位置情報を計測する。 また、本実施形態においては、レーザ干渉計 34、36はそれぞれ、光軸を複数有する多軸干 計を含む。レーザ干渉計34、36の計測値は、 御装置9に出力される。制御装置9は、レー 干渉計34、36の計測結果に基づいて、X軸、Y 、θX、θY及びθZ方向の5つの方向に関する基 ステージ1の位置情報を求めることができる 。

 レーザ干渉計35は、計測ステージ2の計測 2RYに計測光を照射する。計測面2RYは、計測 テージ2の-Y側の端面に配置され、Y軸に垂直 な反射面を含む。レーザ干渉計37は、計測ス ージ2の計測面2RXに計測光を照射する。計測 面2RXは、計測ステージ2の+X側の端面に配置さ れ、X軸に垂直な反射面を含む。第2干渉計ユ ット12Bは、レーザ干渉計35、37により、計測 面2RY、2RXのそれぞれに計測光を照射し、その 計測面2RY、2RXで反射した計測光を受光して、 基準位置に対する各計測面2RY、2RXの位置(変 )、すなわちXY平面内(X軸、Y軸及びθZ方向)に ける計測ステージ2の位置情報を計測する。 また、本実施形態においては、レーザ干渉計 35、37はそれぞれ、光軸を複数有する多軸干 計を含む。レーザ干渉計35、37の計測値は、 御装置9に出力される。制御装置9は、レー 干渉計35、37の計測結果に基づいて、X軸、Y 、θX、θY及びθZ方向の5つの方向に関する計 ステージ2の位置情報を求めることができる 。

 次に、図1、図2及び図4を参照して、計測 テージ2について説明する。計測ステージ2 、露光に関する各種計測を行うための複数 計測器及び計測部材(光学部品)を備えている 。計測ステージ2の上面18の所定位置には、露 光光ELを透過可能な開口パターンが形成され 第1計測部材38が設けられている。第1計測部 材38は、例えば米国特許出願公開第2002/0041377 明細書に開示されているような、投影光学 PLによる空間像を計測可能な空間像計測シ テム39の一部を構成する。第1計測部材38には 、投影光学系PLの結像特性を計測するために 影光学系PLからの露光光ELが照射される。空 間像計測システム39は、第1計測部材38と、第1 計測部材38の開口パターンを介した露光光EL 受光する受光素子とを備えている。制御装 9は、第1計測部材38に露光光ELを照射し、そ 第1計測部材38の開口パターンを介した露光 ELを受光素子で受光して、投影光学系PLの結 特性の計測を実行する。

 また、計測ステージ2の上面18の所定位置 は、露光光ELを透過可能な透過パターンが 成された第2計測部材40が設けられている。 2計測部材40は、例えば欧州特許第1079223号明 書に開示されているような、投影光学系PL 波面収差を計測可能な波面収差計測システ 41の一部を構成する。第2計測部材40には、投 影光学系PLの波面収差を計測するために投影 学系PLからの露光光ELが照射される。波面収 差計測システム41は、第2計測部材40と、第2計 測部材40の開口パターンを介した露光光ELを 光する受光素子とを備えている。制御装置9 、第2計測部材40に露光光ELを照射し、その 2計測部材40の開口パターンを介した露光光EL を受光素子で受光して、投影光学系PLの波面 差の計測を実行する。

 また、計測ステージ2の上面18の所定位置 は、露光光ELを透過可能な透過パターンが 成された第3計測部材42が設けられている。 3計測部材42は、例えば米国特許第4465368号明 書に開示されているような、露光光ELの照 むらを計測可能な照度むら計測システム43の 一部を構成する。第3計測部材42には、投影光 学系PLの像面側に照射される露光光ELの照度 らを計測するために投影光学系PLからの露光 光ELが照射される。照度むら計測システム43 、第3計測部材42と、第3計測部材42の開口パ ーンを介した露光光ELを受光する受光素子と を備えている。制御装置9は、第3計測部材42 露光光ELを照射し、その第3計測部材42の開口 パターンを介した露光光ELを受光素子で受光 て、露光光ELの照度むらの計測を実行する

 本実施形態においては、第1計測部材38の 面と、第2計測部材40の上面と、第3計測部材 42の上面と、それら各計測部材38、40、42の上 の周囲に配置される計測ステージ2の上面18 は、ほぼ同一平面内(XY平面内)に配置される (ほぼ面一である)。

 本実施形態においては、空間像計測シス ム39、波面収差計測システム41、及び照度む ら計測システム43のそれぞれは、投影光学系P L及び液体LQを介して露光光ELを受光する。

 なお、例えば第3計測部材42が、例えば米 特許第6721039号明細書に開示されているよう な投影光学系PLの露光光ELの透過率の変動量 計測するための計測システム、例えば米国 許出願公開第2002/0061469号明細書等に開示さ ているような照射量計測システム(照度計測 ステム)等、露光光ELの露光エネルギーに関 る情報を計測する計測システムの一部を構 するものであってもよい。

 なお、本実施形態において、例えば、終 光学素子16及び液浸部材11の状態を観察可能 な撮像装置(観察カメラ)が計測ステージ2に配 置されていてもよい。

 本実施形態においては、計測ステージ2の +Y側の側面に、基準部材44が配置されている 本実施形態において、基準部材44は、X軸方 に長い直方体であり、フィデュシャルバー(F Dバー)、あるいはコンフィデンシャルバー(CD ー)とも呼ばれる。基準部材44は、フルキネ ティックマウント構造によって、計測ステ ジ2にキネマティックに支持されている。

 基準部材44は、原器(計測基準)として機能 する。基準部材44は、例えば低熱膨張率の光 ガラス部材又はセラミックス部材で形成さ る。本実施形態において、基準部材44は、 えばショット社のゼロデュア(商品名)によっ て形成されている。基準部材44の上面(表面、 +Z側の面)の平坦度は高く、基準平面として機 能することができる。基準部材44の+X側の端 の近傍及び-X側の端部の近傍のそれぞれには 、Y軸方向を周期方向とする基準格子45が形成 されている。基準格子45は、回折格子を含む 基準格子45のそれぞれは、X軸方向に関して 所定距離を隔てて配置されている。基準格 45は、X軸方向に関する基準部材44の中心に して対称に配置されている。また、図4に示 ように、基準部材44の上面には、複数の基 マークAMが形成されている。

 また、本実施形態においては、基準部材4 4の上面及び計測ステージ2の上面18は、液体LQ に対して撥液性である。本実施形態において 、基準部材44の上面及び計測ステージ2の上面 18には、例えばフッ素を含む材料の膜が形成 れている。また、計測部材38、40、42の上面 、液体LQに対して撥液性である。

 次に、図5を参照して、アライメントシス テム15について説明する。図5は、アライメン トシステム15、検出システム13及びエンコー システム14の近傍を示す平面図である。なお 、図5においては、計測ステージの図示が省 されている。

 アライメントシステム15は、基板Pの位置 報を検出するプライマリアライメントシス ム15Aと、セカンダリアライメントシステム1 5Bとを備えている。プライマリアライメント ステム15Aは、Y軸と平行で、投影光学系PLの 軸AXを通る直線LV上に検出中心(検出基準)を する。本実施形態において、プライマリア イメントシステム15Aの検出中心は、投影光 系PLの光軸AXに対して+Y側に配置されている プライマリアライメントシステム15Aの検出 心と投影光学系PLの光軸AXとは、所定距離離 れている。プライマリアライメントシステム 15Aは、支持部材46に支持されている。

 本実施形態において、セカンダリアライ ントシステム15Bは、4つのセカンダリアライ メントシステム15Ba、15Bb、15Bc、15Bdを含む。 ライマリアライメントシステム15Aに対して +X側に、セカンダリアライメントシステム15B a、15Bbが配置され、-X側に、セカンダリアラ メントシステム15Bc、15Bdが配置されている。 セカンダリアライメントシステム15Ba、15Bbの 出中心(検出基準)と、セカンダリアライメ トシステム15Bc、15Bdの検出中心(検出基準)と 、直線LVに関してほぼ対称に配置されてい 。セカンダリアライメントシステム15Ba~15Bd それぞれは、回転中心Oを中心として、XY平 内において回転可能である。セカンダリア イメントシステム15Ba~15Bdが回転することに って、それら各セカンダリアライメントシ テム15Ba~15BdのX軸方向に関する位置が調整さ る。

 本実施形態において、プライマリアライ ントシステム15A及び4つのセカンダリアライ メントシステム15Ba~15Bdのそれぞれは、例えば 米国特許5493403号明細書に開示されているよ な、基板P上の感光膜を感光させないブロー バンドな検出光を対象マーク(基板P上のア イメントマーク等)に照射し、その対象マー からの反射光によって受光面に結像された 象マークの像と指標(各アライメントシステ ム内に設けられた指標板上の指標マーク)の とをCCD等の撮像素子を用いて撮像し、それ の撮像信号を画像処理することでマークの 置を計測するFIA(Field Image Alignment)方式のア イメントシステムを採用する。プライマリ ライメントシステム15A及び4つのセカンダリ アライメントシステム15Ba~15Bdそれぞれの撮像 信号は、制御装置9に出力される。

 次に、エンコーダシステム14について、 5を参照して説明する。本実施形態において エンコーダシステム14は、XY平面内における 基板ステージ1の位置情報を計測可能である エンコーダシステム14は、スケール部材T2を いてXY平面内での基板ステージ1の位置情報 計測する。エンコーダシステム14は、Y軸方 に関する基板ステージ1の位置情報を計測す るYリニアエンコーダ14A、14Cと、X軸方向に関 る基板ステージ1の位置情報を計測するXリ アエンコーダ14B、14Dとを備えている。

 Yリニアエンコーダ14Aは、スケール部材T2 対向可能なヘッドユニット47Aを備えている Xリニアエンコーダ14Bは、スケール部材T2と 向可能なヘッドユニット47Bを備えている。Y リニアエンコーダ14Cは、スケール部材T2と対 可能なヘッドユニット47Cを備えている。Xリ ニアエンコーダ14Dは、スケール部材T2と対向 能なヘッドユニット47Dを備えている。4つの ヘッドユニット47A~47Dは、液浸部材11を囲むよ うに配置されている。

 ヘッドユニット47Aは、投影光学系PLの-X側 に配置されている。ヘッドユニット47Cは、投 影光学系PLの+X側に配置されている。ヘッド ニット47A、47Cのそれぞれは、X軸方向に長い ヘッドユニット47Aとヘッドユニット47Cとは 投影光学系PLの光軸AXに関して対称に配置さ れている。XY平面内において、投影光学系PL 光軸AXとヘッドユニット47Aとの距離と、投影 光学系PLの光軸AXとヘッドユニット47Cとはほ 同じである。

 ヘッドユニット47Bは、投影光学系PLの-Y側 に配置されている。ヘッドユニット47Dは、投 影光学系PLの+Y側に配置されている。ヘッド ニット47B、47Dのそれぞれは、Y軸方向に長い ヘッドユニット47Bとヘッドユニット47Dとは 投影光学系PLの光軸AXに関して対称に配置さ れている。XY平面内において、投影光学系PL 光軸AXとヘッドユニット47Bとの距離と、投影 光学系PLの光軸AXとヘッドユニット47Dとはほ 同じである。

 ヘッドユニット47Aは、X軸方向に沿って配 置された複数(本実施形態では6個)のYヘッド48 を備えている。ヘッドユニット47AのYヘッド48 は、投影光学系PLの光軸AXを通り、X軸と平行 直線LH上に所定間隔で配置されている。

 ヘッドユニット47Cは、X軸方向に沿って配 置された複数(本実施形態では6個)のYヘッド48 を備えている。ヘッドユニット47CのYヘッド48 は、投影光学系PLの光軸AXを通り、X軸と平行 直線LH上に所定間隔で配置されている。

 ヘッドユニット47A、47CのYヘッド48のそれ れは、スケール部材T2と対向可能である。

 ヘッドユニット47Aは、Yヘッド48及びスケ ル部材T2のYスケール26を用いて、基板ステ ジ1のY軸方向の位置を計測する。ヘッドユニ ット47Aは、複数(6個)のYヘッド48を有し、所謂 、多眼(6眼)のYリニアエンコーダ14Aを構成す 。

 ヘッドユニット47Cは、Yヘッド48及びスケ ル部材T2のYスケール27を用いて、基板ステ ジ1のY軸方向の位置を計測する。ヘッドユニ ット47Cは、複数(6個)のYヘッド48を有し、所謂 、多眼(6眼)のYリニアエンコーダ14Cを構成す 。

 ヘッドユニット47Aにおいて、隣接するYヘ ッド48(Yヘッド48の計測光)のX軸方向に関する 隔は、Yスケール26、27のX軸方向の幅(回折格 子RGの長さ)より小さい。同様に、ヘッドユニ ット47Cにおいて、隣接するYヘッド48(Yヘッド4 8の計測光)のX軸方向に関する間隔は、Yスケ ル26、27のX軸方向の幅(回折格子RGの長さ)よ 小さい。

 ヘッドユニット47Bは、Y軸方向に沿って配 置された複数(本実施形態では7個)のXヘッド49 を備えている。ヘッドユニット47BのXヘッド49 は、投影光学系PLの光軸AXを通り、Y軸と平行 直線LV上に所定間隔で配置されている。

 ヘッドユニット47Dは、Y軸方向に沿って配 置された複数(本実施形態では11個)のXヘッド4 9を備えている。ヘッドユニット47DのXヘッド4 9は、投影光学系PLの光軸AXを通り、Y軸と平行 な直線LV上に所定間隔で配置されている。

 ヘッドユニット47B、47DのXヘッド49のそれ れは、スケール部材T2と対向可能である。

 なお、図5においては、ヘッドユニット47D の複数のXヘッド49のうち、プライマリアライ メントシステム15Aと重なるXヘッド49の一部の 図示が省略されている。

 ヘッドユニット47Bは、Xヘッド49及びスケ ル部材T2のXスケール28を用いて、基板ステ ジ1のX軸方向の位置を計測する。ヘッドユニ ット47Bは、複数(7個)のXヘッド49を有し、所謂 、多眼(7眼)のXリニアエンコーダ14Bを構成す 。

 ヘッドユニット47Dは、Xヘッド49及びスケ ル部材T2のXスケール29を用いて、基板ステ ジ1のX軸方向の位置を計測する。ヘッドユニ ット47Dは、複数(11個)のXヘッド49を有し、所 、多眼(11眼)のXリニアエンコーダ14Dを構成す る。

 ヘッドユニット47Bにおいて、隣接するXヘ ッド49(Xヘッド49の計測光)のY軸方向に関する 隔は、Xスケール28、29のY軸方向の幅(回折格 子RGの長さ)より小さい。同様に、ヘッドユニ ット47Dにおいて、隣接するXヘッド49(Xヘッド4 9の計測光)のY軸方向に関する間隔は、Xスケ ル28、29のY軸方向の幅(回折格子RGの長さ)よ 小さい。

 また、エンコーダシステム14は、セカン リアライメントシステム15Baの+X側に配置さ たYヘッド48Aを含むYリニアエンコーダ14Eと、 セカンダリアライメントシステム15Bdの-X側に 配置されたYヘッド48Bを含むYリニアエンコー 14Fとを備えている。Yヘッド48A及びYヘッド48 Bのそれぞれは、スケール部材T2と対向可能で ある。

 Yヘッド48A、48Bのそれぞれは、プライマリ アライメントシステム15Aの検出中心を通るX に平行な直線上に配置される。Yヘッド48AとY ヘッド48Bとは、プライマリアライメントシス テム15Aの検出中心に対してほぼ対称に配置さ れる。Yヘッド48AとYヘッド48Bとの間隔は、基 部材44の一対の基準格子45間の間隔にほぼ等 しい。

 図5に示すように、基板ステージ1に保持 れている基板Pの中心が直線LV上に配置され いるとき、Yヘッド48AとYスケール27とが対向 、Yヘッド48BとYスケール26とが対向する。エ ンコーダシステム14は、Yヘッド48A、48Bを用い て、Y軸及びθZ方向に関する基板ステージ1の 置情報を計測可能である。

 また、本実施形態においては、基準部材4 4の一対の基準格子45と、Yヘッド48A、48Bとが れぞれ対向し、Yヘッド48A、48Bは、基準格子4 5を計測して、基準部材44のY軸方向の位置を 測可能である。

 上述した6つのリニアエンコーダ14A~14Fの 測値は、制御装置9に出力される。制御装置9 は、リニアエンコーダ14A~14Dの計測値に基づ て、XY平面内における基板ステージ1の位置 制御するとともに、リニアエンコーダ14E、14 Fの計測値に基づいて、θZ方向に関する基準 材44の位置を制御する。

 本実施形態において、各リニアエンコー 14A~14Fは、投影光学系PLを支持するフレーム 材に支持されている。各リニアエンコーダ1 4A~14Fのそれぞれは、支持部材を介してフレー ム部材に吊り下げられている。各リニアエン コーダ14A~14Fは、基板ステージ1及び計測ステ ジ2の上方に配置される。

 図6は、Yリニアエンコーダ14Aが備えるYヘ ド48の一例を示す構成図である。図6には、Y エンコーダ14AのYヘッド48とYスケール26とが対 向している状態が示されている。ここで、Y ニアエンコーダ14AのYヘッド48の構成と、Yリ アエンコーダ14CのYヘッド48、Xリニアエンコ ーダ14B、14DのXヘッド49、Yリニアエンコーダ14 E、14FのYヘッド48A、48Bの構成とは、ほぼ同じ ある。以下、図6を用いて、Yリニアエンコ ダ14AのYヘッド48について説明し、他のエン ーダ14B~14Fのヘッドについての説明は省略す 。

 Yリニアエンコーダ14Aは、Yヘッド48によっ て基板ステージ1の位置情報を計測する。Yヘ ド48は、計測光を射出する照射装置50と、計 測光が通過する光学系51と、Yスケール26を介 た計測光を受光する受光装置52とを備えて る。

 照射装置50は、計測光(レーザ光)LBを発生 る光源50Aと、光源50Aから射出される計測光L Bが入射可能な位置に配置されたレンズ系50B を含む。光源50Aは、例えば半導体レーザを む。照射装置50は、Y軸及びZ軸のそれぞれに して45度傾斜した方向に計測光LBを射出する 。

 光学系51は、偏光ビームスプリッタ53と、 一対の反射ミラー54A、54Bと、レンズ55A、55Bと 、λ/4板56A、56Bと、反射ミラー57A、57Bとを備 ている。本実施形態において、偏光ビーム プリッタ53は、その偏光分離面がXZ平面とほ 平行である。

 受光装置52は、偏光子(検光子)及び光検出 器等を含む。受光装置52は、受光した光に応 た信号を制御装置9に出力する。

 Yリニアエンコーダ14Aにおいて、光源50Aか ら射出された計測光LBは、レンズ系50Bを介し 、偏光ビームスプリッタ53に入射し、偏光 離される。偏光ビームスプリッタ53は、入射 した計測光LBを、P偏光成分を主成分とする計 測光LB1と、S偏光成分を主成分とする計測光LB 2とに分離する。

 偏光ビームスプリッタ53の偏光分離面を 過した計測光LB1は、反射ミラー54Aを介して Yスケール26に配置された回折格子RGに到達す る。偏光ビームスプリッタ53の偏光分離面で 射した計測光LB2は、反射ミラー54Bを介して 回折格子RGに到達する。

 計測光LB1、LB2の照射によって、回折格子R Gは、回折光を生成する。回折光学素子RGで発 生した所定次数の回折光(例えば1次回折光)の それぞれは、レンズ55A、55Bを介して、λ/4板56 A、56Bに入射する。λ/4板56A、56Bは、入射した を、円偏光に変換する。λ/4板56A、56Bで円偏 光に変換された光は、反射ミラー57A、58Bに入 射し、その反射ミラー57A、58Bで反射して、再 び、λ/4板56A、56Bに入射する。λ/4板56A、56Bに 射した光は、そのλ/4板56A、56Bを介して、Y ケール26に配置された回折格子RGに照射され 。回折格子RGを介した光は、偏光ビームス リッタ53に到達する。本実施形態においては 、反射ミラー57A、57Bで反射した光は、往路と 同じ光路を逆方向に辿って、偏光ビームスプ リッタ53に到達する。

 偏光ビームスプリッタ53に到達した2つの 測光はそれぞれ、その偏光方向が元の方向 対して90度回転している。このため、先に 光ビームスプリッタ53を透過した計測光LB1の 1次回折光は、偏光ビームスプリッタ53で反射 して、受光装置52に入射する。先に偏光ビー スプリッタ53で反射した計測光LB2の1次回折 は、偏光ビームスプリッタ53を透過して、 測光LB1の1次回折光と同軸に合成されて、受 装置52に入射する。

 そして、受光装置52に入射した2つの1次回 折光は、受光装置52の内部で、検光子によっ 偏光方向が揃えられ、相互に干渉して干渉 となり、この干渉光が光検出器によって検 され、干渉光の強度に応じた電気信号に変 される。

 本実施形態においては、例えばYリニアエ ンコーダ14Aにおいて、干渉させる2つの光の 路長が極短くかつほぼ等しいため、空気揺 ぎの影響をほとんど無視できる。そして、Y ケール26(基板ステージ1)が計測方向(この場 、Y軸方向)に移動すると、2つの光のそれぞ の位相が変化して、干渉光の強度が変化す 。干渉光の強度変化は、受光装置52によっ 検出される。Yリニアエンコーダ14Aは、その 度変化に応じた位置情報を、計測値として 力する。

 次に、図1、図2、図5及び図7を参照して、 検出システム13について説明する。図7は、検 出システム13を示す側面図である。

 検出システム13は、基板ステージ1に保持 れた基板Pの表面の位置情報、基板ステージ 1の上面17(プレート部材Tの上面)の位置情報、 及び計測ステージ2の上面18の位置情報を検出 する。以下の説明において、検出システム13 よって検出される、XY平面とほぼ平行な、 板ステージ1に保持された基板Pの表面、基板 ステージ1の上面17(第1プレートT1及びスケー 部材T2を含むプレート部材Tの上面)、及び計 ステージ2の上面18のそれぞれを適宜、被検 、と称する。

 検出システム13は、Z軸、θX及びθY方向に する被検面の位置情報を検出する。検出シ テム13は、例えば米国特許第5448332号明細書 に開示されているような、所謂、斜入射方 の多点フォーカス・レベリング検出システ を含む。

 検出システム13は、被検面内(XY平面内)の 数の検出点Kijに検出光LUを照射し、それら 検出点KijでZ軸方向に関する被検面の位置情 を検出する。検出システム13は、XY平面内の 複数の検出点Kijのそれぞれに対して、Z軸方 と傾斜した方向から検出光LUを照射する照射 装置13Aと、検出点Kijを介した検出光LUを受光 能な受光装置13Bとを備えている。

 照射装置13Aは、被検面の複数の検出点Kij それぞれに対して、被検面の上方から検出 LUを照射する。照射装置13Aは、基板Pの感光 に対して非感光性の検出光LUを射出する。 光装置13Bは、照射装置13Aより射出され、被 面で反射した検出光LUを受光可能である。照 射装置13Aは、検出光LUを射出する射出部13Sを 数備える。照射装置13Aは、複数の射出部13S それぞれより検出光LUを射出して、被検面 複数の検出光(光束)LUを照射する。

 本実施形態において、検出システム13の 数の検出点Kijは、被検面内においてX軸方向 沿って所定間隔で配置される。照射装置13A 、XY平面内においてX軸方向に沿って設定さ た複数の検出点Kijのそれぞれに検出光LUを 射可能である。本実施形態においては、検 点Kijは、X軸方向に沿って一列に配置される 検出光LUが照射される複数の検出点Kijは、 5に示すように、X軸方向に長い検出領域AFの 側に配置される。検出領域AFは、照射装置13 Aと受光装置13Bとの間に配置される。本実施 態において、X軸方向に関する検出領域AFの きさ(長さ)は、基板Pの直径とほぼ同じであ 。

 なお、複数の検出点Kijが、XY平面内にお てマトリクス状に配置されてもよい。例え 、X軸方向に沿って配置される複数の検出点K ijが、Y軸方向に2つ(2列)配置されてもよい。 ちろん、Y軸方向に3つ以上配置されてもよい 。すなわち、XY平面内において、複数の検出 Kijを、i行j列(i、jは任意の自然数)で配置す ことができる。なお、X軸方向に沿って配置 される複数の検出点KijをY軸方向に2つ(2列)以 配置する場合、異なる列間において、X軸方 向の位置を異ならせることが好ましい。

 図5に示すように、本実施形態においては 、エンコーダシステム14のヘッドユニット47C +X側の端の+Y側に照射装置13Aが配置され、ヘ ッドユニット47Aの-X側の端の+Y側に受光装置13 Bが配置されている。

 本実施形態において、検出システム13の 出領域AFは、第1、第2基板交換位置CP1、CP2と 光位置EPとの間に配置される。検出システ 13は、第1、第2基板交換位置CP1、CP2と露光位 EPとの間において、被検面の位置情報を検 する。換言すれば、検出システム13は、第1 第2基板交換位置CP1、CP2と露光位置EPとの間 配置される被検面の位置情報を検出する。

 本実施形態において、検出領域AFは、Y軸 向に関して、液浸部材11(終端光学素子16)と ライメントシステム15の検出領域との間に 置される。本実施形態においては、検出シ テム13を用いる検出動作の少なくとも一部と 並行して、アライメントシステム15を用いる 出動作を実行することができる。

 本実施形態において、検出システム13は Z軸方向に関する被検面の位置情報を高さ情 Zijとして検出する。検出システム13は、XY平 面内の複数の検出点Kijに検出光LUを照射し、 検出点KijにおけるZ軸方向に関する被検面の 位置情報を高さ情報Zijとして検出する。検出 システム13は、被検面の複数の検出点Kijのそ ぞれに検出光LUを照射して、それら複数の 出点Kijのそれぞれにおける被検面のZ軸方向( 高さ方向)の位置に対応した高さ情報Zijを検 する。

 検出システム13(受光装置13B)の受光結果は 、制御装置9に出力される。制御装置9は、検 システム13の出力に基づいて、被検面のZ軸 向(高さ方向)、及び傾斜方向(θX、及びθY方 )に関する位置情報を検出可能である。すな わち、制御装置9は、複数の検出点Kijのそれ れに関する高さ情報Zijに基づいて、被検面 Z軸方向(高さ方向)、及び傾斜方向(θX、及び Y方向)に関する位置情報(面位置情報)を取得 能である。

 また、制御装置9は、受光装置13Bから出力 された高さ情報Zijを用いて、所定の基準面Zo( 例えば、投影光学系PLの像面、最良結像面)に 対する、各検出点Kijのそれぞれにおける被検 面の高さ方向の位置情報を取得する。

 例えば、複数の検出点Kijのうち、所定の 出点における被検面が基準面Zoに配置され いる場合(あるいは、被検面が基準面Zoに対 て所定の位置関係の場合)、検出システム13 、所定状態(例えば零レベル状態)の高さ情報 Zijを出力する。換言すれば、被検面と基準面 Zoとが合致しているときに(あるいは、被検面 と基準面Zoとが所定の位置関係のときに)、受 光装置13Bから所定状態の高さ情報Zijが出力さ れるように、検出システム13の状態が調整(キ ャリブレーション)されている。また、検出 ステム13から出力される各計測点Kijでの高さ 情報Zijは、基準面Zoと検出点KijでのZ軸方向( さ方向)での位置との差に比例するように変 する。なお、検出システム13のキャリブレ ションは、例えば空間像計測システム39を用 いて実行することができ、そのキャリブレー ションの方法の一例が、例えば米国特許出願 公開2002/0041377号明細書に開示されている。

 制御装置9は、各検出点Kijのそれぞれに関 する高さ情報Zijに基づいて、各検出点Kijのそ れぞれにおける基準面Zoに対する高さ方向(Z 方向)の位置を求めることができる。換言す ば、制御装置9は、各検出点Kijのそれぞれの 高さ方向の位置と基準面Zoの位置関係とを求 ることができる。

 また、制御装置9は、各検出点Kijのそれぞ れに関する高さ情報Zijに基づいて、基準面Zo 基準とした、被検面の形状(近似平面、凹凸 情報)を求めることができる。

 本実施形態においては、例えば基板Pの表 面の位置情報を検出するとき、制御装置9は エンコーダシステム14及び干渉計システム12( 第2干渉計ユニット12B)の少なくとも一方を用 て、XY平面内における基板ステージ1の位置 報を計測しつつ、基板ステージ1をXY平面内 おいて移動しながら、検出システム13の照 装置13Aより、基板保持部1Hに保持されている 基板Pに検出光LUを照射する。

 上述したように、本実施形態においては X軸方向に関する検出領域AFの大きさ(長さ) 、基板Pの直径とほぼ同じである。したがっ 、制御装置9は、Y軸方向に関して、検出領 AFに対して基板Pを1回移動するだけで、基板P の表面のほぼ全域に検出光LUを照射すること できる。基板Pの表面の複数の検出点Kijのそ れぞれに照射された検出光LUは、基板Pの表面 で反射して、受光装置13Bに受光される。受光 装置13Bは、複数の検出点Kijのそれぞれにおけ る基板Pの表面の高さ方向の位置に対応した さ情報Zijに応じた検出信号を制御装置9に出 する。制御装置9は、検出システム13(受光装 置13B)より出力された検出信号に基づいて、 板Pの表面のほぼ全域において、その基板Pの 表面の位置情報を求めることができる。

 図5において、基板ステージ1は、終端光 素子16から射出される露光光ELが照射される 光位置EPと、基板ステージ1上への基板Pのロ ードが行われる第1基板交換位置(ローディン ポジション)CP1と、基板ステージ1上の基板P アンロードが行われる第2基板交換位置(ア ローディングポジション)CP2とを移動可能で る。本実施形態においては、第1基板交換位 置CP1と、第2基板交換位置CP2とは、直線LVに関 して対称である。

 本実施形態において、検出システム13は 基板保持部1Hに保持され、露光位置EPに移動( 配置)される前の基板P(露光前の基板P)の表面 位置情報を、第1基板交換位置(ローディン ポジション)CP1と露光位置EPとの間において 出する。すなわち、本実施形態においては 検出システム13は、基板Pに露光光ELが照射さ れる前に(基板Pの露光処理が開始される前に) 、その基板Pの表面の位置情報を予め取得す 。

 また、本実施形態において、検出システ 13は、スケール部材T2の上面を含む、プレー ト部材Tの上面の異物を検出可能である。ま 、検出システム13は、スケール部材T2(プレー ト部材T)の上面における異物のサイズに関す 情報を検出可能である。異物のサイズは、Z 軸方向におけるサイズ、及びXY平面内におけ サイズを含む。また、検出システム13は、 ケール部材T2の上面における異物の数に関す る情報を検出可能である。また、検出システ ム13は、スケール部材T2の上面における異物 位置に関する情報を検出可能である。また 検出システム13は、スケール部材T2の上面に ける単位面積当たりの異物占有面積を検出 能である。すなわち、本実施形態において 検出システム13による異物の検出情報は、 物のサイズ、数、位置、及び単位面積当た の異物占有面積の少なくとも一つを含む。

 例えば、検出システム13は、スケール部 T2の上面の複数の検出点Kijに検出光LUを照射 、それら各検出点KijでZ軸方向に関するスケ ール部材T2の上面の位置情報を高さ情報Zijと て検出し、その高さ情報Zijに基づいて、ス ール部材T2の上面の異物を検出する。検出 ステム13は、スケール部材T2の上面で高さ情 Zijが異常な位置(検出点Kij)に、異物が存在 ると判断する。

 本実施形態においては、検出システム13 用いて検出される、スケール部材T2の上面の 複数の検出点Kijのそれぞれにおける高さ情報 Zijの少なくとも一つが異常であるか否かが判 断され、その判断結果に基づいて、スケール 部材T2の上面に異物が存在するか否かが判断 れる。

 高さ情報Zijの異常は、例えば基準面Zo(基 高さ情報Zr)に対する高さ情報Zij(基準面Zoと さ情報ZijとのZ軸方向に関する差)が、予め められている第1許容値を超える状態を含む 基準面Zoに対する高さ情報Zijが第1許容値以 である場合、スケール部材T2の上面には、 物が存在しないと判断する。

 スケール部材T2の上面に異物が存在する 合、その異物が存在する部分に対応する検 点Kijにおける高さ情報Zijは、異物が存在し い場合に対して異なる値となる。また、ス ール部材T2の上面に異物が存在し、その異物 の大きさ(高さ方向に関する大きさ)が予め定 られた第1許容値を超える場合、その異物が 存在する部分に対応する検出点Kijにおける高 さ情報Zijは、異常となる。

 本実施形態においては、スケール部材T2 上面が初期状態において、検出システム13に よって、複数の検出点Kijのそれぞれにおける スケール部材T2の上面の高さ情報(基準高さ情 報)Zrが検出される。その初期状態でのスケー ル部材T2の上面に関する高さ情報(基準高さ情 報)Zrは、記憶装置10に記憶される。

 ここで、スケール部材T2の上面の初期状 は、スケール部材T2の上面に異物が存在しな い状態を含む。例えば、スケール部材T2の上 の初期状態は、スケール部材T2のクリーニ グ後の状態を含む。また、スケール部材T2の 上面の初期状態は、スケール部材T2上に液体L Qの液浸空間(液浸領域)LSが位置する前の状態 含む。

 検出システム13は、記憶装置10に記憶され た、初期状態でのスケール部材T2の上面の高 情報に基づいて、異物を検出する。制御装 9は、検出システム13の検出結果(高さ情報Zij )と、記憶装置10に記憶された高さ情報(基準 さ情報)Zrとに基づいて、異物を検出する。 なわち、制御装置9は、検出システム13の検 結果(高さ情報Zij)と、記憶装置10に記憶され 高さ情報(基準高さ情報)Zrとを比較し、記憶 装置10に記憶されている基準高さ情報Zrに対 る、検出システム13で検出された高さ情報Zij (基準高さ情報Zrと高さ情報ZijとのZ軸方向に する差)が、予め定められている第1許容値以 上である場合、スケール部材T2の上面の検出 Kijに対応する位置に、異物が存在すると判 する。

 また、制御装置9は、検出システム13で検 された高さ情報Zijに基づいて、Z軸方向(高 方向)における異物のサイズを求めることが きる。Z軸方向に関する異物のサイズは、基 準面Zo(基準高さ情報Zr)に対する高さ情報Zij( 準面Zoと高さ情報ZijとのZ軸方向に関する差) 含む。すなわち、本実施形態において、異 のサイズは、異物の高さ情報Zijを含む。

 また、本実施形態においては、制御装置9 は、エンコーダシステム14及び干渉計システ 12の少なくとも一方を用いて、基板ステー 1の位置情報を計測しつつ、検出システム13 検出領域AFに対して基板ステージ1をXY平面内 で移動しながら、検出システム13を用いて、 ケール部材T2の上面の複数の検出点Kijのそ ぞれにおけるスケール部材T2の上面の高さ情 報Zij、ひいては異物を検出する。また、本実 施形態においては、エンコーダシステム14(又 は干渉計システム12)によって規定される座標 系内でのスケール部材T2の上面における各検 点Kijの位置情報(照射装置13Aの各射出部13Sか ら射出される検出光LUの位置情報)は既知であ る。したがって、制御装置9は、エンコーダ ステム14(又は干渉計システム12)によって規 される座標系内での各検出点Kijの位置情報 求めることができる。したがって、制御装 9は、検出システム13の検出結果と、エンコ ダシステム14(又は干渉計システム12)の計測 果とに基づいて、エンコーダシステム14(又 干渉計システム12)によって規定される座標 内での、高さ情報Zijが異常な検出点Kijの位 情報、すなわち異物の位置に関する情報を めることができる。

 また、制御装置9は、検出システム13の検 結果と、エンコーダシステム14及び干渉計 ステム12の少なくとも一方の計測結果とに基 づいて、異物の数に関する情報を求めること ができる。

 また、制御装置9は、検出システム13の検 結果と、エンコーダシステム14及び干渉計 ステム12の少なくとも一方の計測結果とに基 づいて、XY平面内における異物のサイズを求 ることができる。

 また、制御装置9は、異物の数、及びXY平 内における異物のサイズに基づいて、単位 積当たりの異物占有面積を求めることがで る。

 本実施形態において、スケール部材T2の 面を含むプレート部材Tの上面に付着する可 性がある異物として、例えば露光装置EXが 置されている空間を浮遊するパーティクル 挙げられる。また、本実施形態においては 液体LQを介して基板Pが露光され、プレート 材Tの上面に付着する可能性がある異物とし 、液体LQ(液体LQの滴)が挙げられる。また、 レート部材Tの上面に付着する可能性がある 異物として、基板Pから発生する物質の一部 ある可能性がある。例えば、基板Pから感光 の一部、あるいは保護膜(トップコート膜) 一部が分離し、プレート部材Tの上面に付着 る可能性がある。また、液浸空間LSの液体LQ と基板Pとが接触することによって、感光膜 び保護膜等、基板Pの物質の一部が液浸空間L Sの液体LQに溶出し、その溶出した物質を含む 液体LQの液浸空間(液浸領域)LSがプレート部材 T上に位置し、その液浸空間(液浸領域)LSの液 LQとプレート部材Tとが接触することによっ 、プレート部材Tの上面に、溶出した物質に 起因する異物が付着する可能性もある。

 次に、上述した構成を有する露光装置EX 動作の一例について、図8のフローチャート 及び図9~図14の模式図を参照して説明する。 なお、図示の便宜上、図9~図14において、エ コーダシステム14及びアライメントシステム 15の図示を省略する。

 本実施形態においては、基板Pの露光動作 を含む露光シーケンスSAと、スケール部材T2 上面の異物の検出動作を含む異物処理シー ンスSBとを含む。

 露光シーケンスSAにおいては、例えばロ ディング動作、アライメント動作、基板Pの 光動作及びアンローディング動作等が実行 れる。本実施形態においては、制御装置9は 、基板Pのアライメント動作及び露光動作に いて、干渉計システム12(第1干渉計ユニット1 2A)の計測結果に基づいて、第1駆動システム4 作動し、マスク保持部3Hに保持されている スクMの位置制御を行う。また、本実施形態 おいては、制御装置9は、基板Pのアライメ ト動作及び露光動作において、エンコーダ ステム14の計測結果及び検出システム13の検 結果に基づいて、第2駆動システム5を作動 、基板保持部1Hに保持されている基板Pの位 制御を行う。エンコーダシステム14は、少な くとも基板Pのアライメント動作及び露光動 において、スケール部材T2を用いて、XY平面 における基板ステージ1の位置情報を計測す る。

 また、本実施形態においては、第2干渉計 ユニット12Bのレーザ干渉計34、36の計測値は エンコーダシステム14の計測値の長期的変動 (例えばスケール部材の経時的な変形)を補正( 較正)する場合等に補助的に用いられる。

 また、ローディング動作及びアンローデ ング動作を含む基板交換処理のために、基 ステージ1が第1,第2基板交換位置CP1、CP2付近 に移動した際、制御装置9は、レーザ干渉計34 を用いて、基板ステージ1のY軸方向に関する 置情報を計測し、その計測結果に基づいて 基板ステージ1の位置制御を行う。また、制 御装置9は、例えばローディング動作とアラ メント動作との間、及び/又は露光動作とア ローディング動作との間における基板ステ ジ1の位置情報を、第2干渉計ユニット12Bに って計測し、その計測結果に基づいて、基 ステージ1の位置制御を行う。

 また、本実施形態においては、基板Pのア ライメント動作及び露光動作のために基板ス テージ1が移動する範囲において、Xスケール2 8、29と、ヘッドユニット47B、47D(Xヘッド49)と それぞれ対向し、Yスケール26、27と、ヘッ ユニット47A,47C(Yヘッド48)とがそれぞれ対向 る。また、基板Pのアライメント動作及び露 動作のために基板ステージ1が移動する範囲 において、Yスケール26、27と、Yヘッド48A、48B とが対向可能である。したがって、制御装置 9は、基板Pのアライメント動作及び露光動作 ための基板ステージ1の移動範囲(有効スト ーク範囲)において、リニアエンコーダ14A、1 4B、14C、14Dの少なくとも3つの計測値に基づい て、XY平面内(X軸、Y軸及びθZ方向)における基 板ステージ1の位置情報を求めることができ 。また、制御装置9は、その位置情報に基づ て、第2駆動システム5を作動することによ て、XY平面内における基板ステージ1の位置 御を精度良く実行できる。リニアエンコー 14A~14Dの計測値が受ける空気揺らぎの影響は レーザ干渉計に比べて十分に小さいので、 気揺らぎに対する計測値の短期安定性は、 ンコーダシステムのほうが干渉計システム 比べて良好である。

 まず、露光シーケンスSAについて説明す 。なお、露光シーケンスSAにおいては、前提 として、プライマリアライメントシステム15A のベースライン計測動作、及びセカンダリア ライメントシステム15Ba~15Bdのベースライン計 測動作が、既に実行されている。プライマリ アライメントシステム15Aのベースラインは、 投影光学系PLの投影位置とプライマリアライ ントシステム15Aの検出基準(検出中心)との 置関係(距離)である。セカンダリアライメン トシステム15Ba~15Bdのベースラインは、プライ マリアライメントシステム15Aの検出基準(検 中心)に対する各セカンダリアライメントシ テム15Ba~15Bdの検出基準(検出中心)の相対位 である。プライマリアライメントシステム15 Aのベースラインは、例えば、基準マークFMが プライマリアライメントシステム15Aの検出領 域(視野)内に配置された状態で、基準マークF Mを計測するとともに、基準マークFMが投影光 学系PLの投影領域PRに配置された状態で、例 ば米国特許出願公開第2002/0041377号明細書等 開示される方法と同様に、一対のスリット ターンSLを用いるスリットスキャン方式の空 間像計測動作によって、一対の計測マークの 空間像をそれぞれ計測し、それぞれの検出結 果及び計測結果に基づいて算出する。また、 セカンダリアライメントシステム15Ba~15Bdのベ ースラインは、例えば、事前に、ロット先頭 の基板P(プロセス基板)上の特定のアライメン トマークをプライマリアライメントシステム 15A及びセカンダリアライメントシステム15Ba~1 5Bdのそれぞれで検出し、その検出結果とその 検出時のエンコーダ14A~14Dの計測値とに基づ て算出する。なお、制御装置9は、セカンダ アライメントシステム15Ba~15BdのX軸方向の位 置を、アライメントショット領域の配置に合 わせて事前に調整している。

 例えば、制御装置9は、図9に示すように 終端光学素子16及び液浸部材11と対向する位 に計測ステージ2を配置して、終端光学素子 16及び液浸部材11と計測ステージ2との間に液 LQで液浸空間LSを形成した状態で、基板ステ ージ1を、第1基板交換位置CP1へ移動する。な 、基板ステージ1に露光後の基板Pが保持さ ている場合には、制御装置9は、基板ステー 1を第2基板交換位置CP2へ移動して、搬送シ テム8を用いて、第2基板交換位置CP2に配置さ れた基板ステージ1から、露光後の基板Pのア ロードを実行した後、基板ステージ1を第1 板交換位置CP1へ移動する。制御装置9は、搬 システム8を用いて、第1基板交換位置CP1に 置された基板ステージ1に、露光前の基板Pを ロードする(ステップSA1)。

 また、基板ステージ1が第1基板交換位置CP 1へ移動しているとき、必要に応じて、制御 置9は、計測ステージ2を用いる計測動作を実 行する。例えば、制御装置9は、終端光学素 16及び液浸部材11と計測ステージ2の第1計測 材38との間に液体LQで液浸空間LSを形成した 態で、第1計測部材38に露光光ELを照射する。 上述のように、第1計測部材38は、空間像計測 システム39の一部を構成し、空間像計測シス ム39は、第1計測部材38に照射された露光光EL に基づいて、投影光学系PLの結像特性を求め ことができる。また、制御装置9は、波面収 差計測システム41を用いる計測動作、及び照 むら計測システム43を用いる計測動作の少 くとも一方を、必要に応じて実行する。制 装置9は、計測ステージ2を用いる計測動作の 結果に基づいて、投影光学系PLの光学特性等 調整することができる。

 基板ステージ1に基板Pがロードされた後 制御装置9は、第2駆動システム5を作動して 第1基板交換位置CP1から露光位置EPへ向けて 基板ステージ1の移動を開始する(ステップSA2 )。

 本実施形態において、アライメントシス ム15の検出領域が、第1基板交換位置CP1と露 位置EPとの間に配置されている。本実施形 においては、制御装置9は、アライメントシ テム15を用いて、基板Pの露光動作前に、そ 基板Pに設けられているアライメントマーク を検出する(ステップSA3)。

 基板Pには、露光対象領域であるショット 領域が、例えばマトリクス状に複数設けられ ている。アライメントマークは、各ショット 領域に対応するように基板P上に設けられて る。制御装置9は、基板ステージ1が第1基板 換位置CP1から露光位置EPへ移動する途中にお いて、アライメントシステム15を用いて、基 Pに設けられたアライメントマークを検出す る。アライメントシステム15は、基板ステー 1に保持されている露光前の基板P上のアラ メントマークを、第1基板交換位置CP1と露光 置EPとの間において検出する。

 制御装置9は、アライメントシステム15の 出領域に対して基板ステージ1に保持されて いる基板Pを移動して、基板Pに設けられたア イメントマークを検出する。本実施形態に いては、アライメントシステム15(15A、15Ba~15 Bd)は、複数の検出領域を有しており、基板P 設けられた複数のアライメントマークをほ 同時に検出することができる。

 本実施形態においては、制御装置9は、基 板P上の複数のショット領域のうち、一部の ョット領域(例えば、8~16個程度)をアライメ トショット領域として選択し、その選択さ たショット領域に対応するアライメントマ クを、アライメントシステム15(15A、15Ba~15Bd) 用いて検出する。そして、制御装置9は、例 えば米国特許第4780617号明細書等にされてい ような、検出されたアライメントマークの 置情報を統計演算して基板P上の各ショット 域の位置情報(配列座標)を算出する、所謂 EGA(エンハンスト・グローバル・アライメン )処理を実行する(ステップSA4)。

 これにより、制御装置9は、XY平面内にお る基板Pの各ショット領域の位置情報を求め ることができる。また、制御装置9は、EGA処 によって、基板Pのスケーリング、ローテー ョンなどに関する情報を求めることもでき 。

 また、本実施形態において、検出システ 13の検出領域AFが、第1基板交換位置CP1と露 位置EPとの間に配置されている。本実施形態 においては、制御装置9は、検出システム13を 用いて、基板Pの露光動作前に、その基板Pの 面の位置情報を検出する(ステップSA5)。

 制御装置9は、基板ステージ1が第1基板交 位置CP1から露光位置EPへ移動する途中にお て、検出システム13を用いて、基板Pの表面 位置情報を検出する。検出システム13は、基 板ステージ1に保持されている露光前の基板P 表面の位置情報を、第1基板交換位置CP1と露 光位置EPとの間において検出する。

 制御装置9は、検出システム13の検出領域A Fに対して基板ステージ1に保持されている基 Pを移動して、基板Pの表面の位置情報を検 する。本実施形態において、制御装置9は、 出システム13を用いて、基板Pの露光動作前 、その基板Pの表面の位置情報を予め取得す る。

 制御装置9は、検出システム13を用いて検 した、各検出点Kijのそれぞれにおける高さ 報Zijに基づいて、基準面Zoを基準とした、 板Pの表面の形状(近似平面、凹凸情報)を求 る(ステップSA6)。

 制御装置9は、基板Pの露光動作を実行す ために、終端光学素子16及び液浸部材11と基 Pの表面との間に液体LQで液浸空間LSを形成 る。

 本実施形態においては、例えば米国特許 願公開第2006/0023186号明細書、米国特許出願 開第2007/0127006号明細書等に開示されている うに、制御装置9は、基板ステージ1及び計 ステージ2の少なくとも一方が終端光学素子1 6及び液浸部材11との間で液体LQを保持可能な 間を形成し続けるように、図10に示すよう 、基板ステージ1の上面17と計測ステージ2の 面18(基準部材44の上面)とを接近又は接触さ た状態で、基板ステージ1の上面17及び計測 テージ2の上面18の少なくとも一方と終端光 素子16の下面16U及び液浸部材11の下面11Uとを 対向させつつ、終端光学素子16及び液浸部材1 1に対して、基板ステージ1と計測ステージ2と をXY方向に同期移動させる。これにより、制 装置9は、液体LQの漏出を抑制しつつ、基板 テージ1の上面17と計測ステージ2の上面18と 間で液体LQの液浸空間LSを移動可能である。 本実施形態においては、基板ステージ1の上 17と計測ステージ2の上面18とで液体LQの液浸 間LSを移動するとき、制御装置9は、基板ス ージ1の上面17と計測ステージ2の上面18とが ぼ同じ高さ(面一)となるように、第2駆動シ テム5を作動して、基板ステージ1と計測ス ージ2との位置関係を調整する。

 以下の説明において、基板ステージ1の上 面17と計測ステージ2の上面18とで液体LQの液 空間LSを移動するために、基板ステージ1の 面17と計測ステージ2の上面18とを接近又は接 触させた状態で、基板ステージ1の上面17及び 計測ステージ2の上面18の少なくとも一方と終 端光学素子16の下面16U及び液浸部材11の下面11 Uとを対向させつつ、終端光学素子16及び液浸 部材11に対して、基板ステージ1と計測ステー ジ2とをXY方向に同期移動させる動作を適宜、 スクラムスイープ動作、と称する。

 スクラムスイープ動作後、図11に示すよ に、終端光学素子16及び液浸部材11と基板Pの 表面とが対向し、終端光学素子16及び液浸部 11と基板Pの表面との間に液体LQで液浸空間LS が形成される。

 制御装置9は、ステップSA4において求めた 、基板Pのショット領域の位置情報と、ステ プSA6において求めた、基板Pの近似平面とに づいて、投影光学系PLの投影領域PRと基板P ショット領域との位置関係、及び投影光学 PLの像面と基板Pの表面との位置関係を調整 つつ、基板Pの複数のショット領域を、液浸 間LSの液体LQを介して順次露光する(ステッ SA7)。

 本実施形態においては、少なくとも基板P の露光動作中において、基板ステージ1の位 情報がエンコーダシステム14によって計測さ れる。制御装置9は、エンコーダシステム14及 びスケール部材T2を用いて、XY平面内での第1 板ステージ1の位置情報を計測して、基板P 露光する。

 制御装置9は、エンコーダシステム14の計 値に基づいて、XY平面内における基板ステ ジ1の位置を制御しながら、基板Pの複数のシ ョット領域を順次露光する。また、制御装置 9は、基板Pの露光動作前に予め導出されてい 基板Pの近似平面に基づいて、投影光学系PL 像面と基板Pの表面との位置関係を調整しな がら、基板Pを露光する。

 本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基 Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マ スクMのパターンの像を基板Pに投影する走査 露光装置(所謂スキャニングステッパ)であ 。本実施形態においては、基板Pの走査方向( 同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査 方向(同期移動方向)もY軸方向とする。露光装 置EXは、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに してY軸方向に移動するとともに、その基板P のY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照 明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動し つ、投影光学系PLと液体LQとを介して基板Pに 露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。

 なお、制御装置9は、基板Pの露光中、基 ステージ1の上面17と計測ステージ2の上面18 を接近又は接触させた状態で、基板ステー 1と計測ステージ2とをXY方向に同期移動させ ことができる。

 基板Pの露光が終了した後、制御装置9は 基板ステージ1の上面17から計測ステージ2の 面18へ液体LQの液浸空間LSを移動するために 基板ステージ1の上面17と計測ステージ2の上 面18とを接近又は接触させた状態で、スクラ スイープ動作を実行する。スクラムスイー 動作終了後、終端光学素子16及び液浸部材11 と計測ステージ2の上面18との間に液体LQの液 空間LSが形成される。

 制御装置9は、露光後の基板Pを基板ステ ジ1からアンロードするために、第2駆動シス テム5を作動して、露光位置EXから第2基板交 位置CP2へ向けて基板ステージ1の移動を開始 る。制御装置9は、基板ステージ1を第2基板 換位置CP2へ移動して、搬送システム8を用い て、第2基板交換位置CP2に配置された基板ス ージ1から、露光後の基板Pのアンロードを実 行する(ステップSA8)。その後、制御装置9は、 基板ステージ1を第1基板交換位置CP1へ移動し 、その基板ステージ1に対して、搬送システ ム8を用いて、露光前の基板Pをロードする。

 本実施形態において、制御装置9は、液浸 空間LSが計測ステージ2上に配置された後、そ の計測ステージ2の一部を構成する基準部材44 の基準マークAMを用いて、プライマリアライ ントシステム15Aの検出中心に対する、セカ ダリアライメントシステム15の検出中心の 対的な位置関係(ベースライン)を計測する。 制御装置9は、Yヘッド48A、48Bを用いて、基準 材44上の一対の基準格子45を計測する。制御 装置9は、Yヘッド48A、48Bの計測値に基づいて θZ方向に関する基準部材44の位置を調整す 。また、制御装置9は、プライマリアライメ トシステム15Aを用いて、基準部材44上の基 マークAMを計測し、その計測値に基づいて、 例えば第2干渉計ユニット12Bの計測値を用い 、X軸及びY軸方向に関する基準部材44の位置 調整する。

 そして、この状態で、制御装置9は、4つ セカンダリアライメントシステム15Ba~15Bdを いて、それぞれのセカンダリアライメント ステム15Ba~15Bdの視野内にある基準部材44上の 基準マークAMを同時に計測して、4つのセカン ダリアライメントシステム15Ba~15Bdのベースラ インをそれぞれ求める。

 また、制御装置9は、基板ステージ1が基 交換処理を実行している間、第2駆動システ 5を制御して、スクラムスイープ動作を実行 するための最適位置(最適スクラム位置)へ、 測ステージ2を移動する。

 以下、露光シーケンスSAにおいて、上述 同様の処理が繰り返される。すなわち、制 装置9は、第2駆動システム5を作動して、第1 板交換位置CP1から露光位置EPに向けて基板 テージ1を移動する。アライメントシステム1 5は、第1基板交換位置CP1から露光位置EPへの 板ステージ1の移動を含む動作中に、基板Pに 設けられているアライメントマークを検出す る。また、検出システム13は、第1基板交換位 置CP1から露光位置EPへの基板ステージ1の移動 を含む動作中に、基板Pの表面の位置情報を 出する。その後、制御装置9は、基板Pを保持 した基板ステージ1を露光位置EPに移動して、 基板Pの露光を実行する。

 次に、異物処理シーケンスSBについて説 する。異物処理シーケンスSBは、検出システ ム13を用いて、スケール部材T2の上面の異物 検出する動作を含む。また、本実施形態に いては、異物処理シーケンスSBは、検出シス テム13の検出結果に応じて、スケール部材T2 対するクリーニング動作を実行するかどう を判断する処理を含む。クリーニング動作 、スケール部材T2の上面の異物を除去する動 作を含む。また、本実施形態においては、異 物処理シーケンスSBは、検出システム13の検 結果に応じて、基板ステージ1の制御モード 変更を実行するかどうかを判断する処理を む。

 本実施形態においては、検出システム13 よる異物の検出情報に関して、第1許容値と 2許容値とが予め定められている。異物の検 出情報は、異物のサイズ、数、位置、及び単 位面積当たりの異物占有面積の少なくとも一 つを含む。本実施形態において、第2許容値 、第1許容値より大きい。

 本実施形態において、異物の検出情報が 第1許容値以下の場合、露光で許容できない 異物は存在しないと判断される。露光で許容 できない異物は、スケール部材T2を用いるエ コーダシステム14の計測情報を、基板ステ ジ1の制御で使用不能とする異物を含む。基 ステージ1の制御は、基板ステージ1の位置 御及び移動制御の少なくとも一方を含む。 えば、本実施形態においては、異物の検出 報が、第1許容値以下の場合、異物は存在し いと判断される。あるいは、異物の検出情 が、第1許容値以下の場合、異物が存在が検 出されても、その異物は露光で許容できる異 物(スケール部材T2を用いるエンコーダシステ ム14の計測情報を、基板ステージ1の制御で使 用可能とする異物)であると判断される。

 本実施形態において、異物の検出情報が 第1許容値を超え且つ、第2許容値以下の場 、基板ステージ1の制御モードの変更が実行 れる。また、本実施形態において、異物の 出情報が、第2許容値を超える場合、クリー ニング動作が実行される。

 以下の説明においては、一例として、異 の検出情報が、異物のサイズである場合を にして説明する。したがって、制御装置9は 、検出システム13によって検出された異物の イズが、第1許容値以下であると判断した場 合、例えば異物が存在しないと判断し、第1 容値を超え且つ、第2許容値以下であると判 した場合、基板ステージ1の制御モードの変 更を実行し、第2許容値を超えると判断した 合、クリーニング動作を実行する。

 なお、本実施形態においては、検出シス ム13によって検出される異物の位置が、ス ール部材T2の上面の許容領域外に存在する場 合、制御モードの変更、及びクリーニング動 作の少なくとも一方が実行され、異物の位置 が、スケール部材T2の上面の許容領域内に存 する場合、制御モードの変更、及びクリー ング動作は実行されない。スケール部材T2 上面の許容領域は、その許容領域に異物が 在しても、エンコーダシステム14の計測動作 に影響を与えない領域である。許容領域は、 例えば、スケール部材T2のうち、回折格子RG 存在しない領域を含む。

 本実施形態においては、少なくとも基板P の露光動作が行われていない所定の期間に異 物処理シーケンスSBが実行される。本実施形 においては、異物処理シーケンスSBは、ロ ディング動作、アライメント動作、基板Pの 光動作及びアンローディング動作が行われ いない期間、すなわち露光装置EXがアイド 状態の期間に、異物処理シーケンスSBが実行 される。

 基板Pの露光動作が行われていない所定の 期間に異物処理シーケンスSBが実行されるよ に、所定のタイミングで、異物処理シーケ スSBの実行が指令される。制御装置9は、基 Pの露光動作が行われていない所定の期間に おいて、検出システム13を用いる、スケール 材T2の上面の異物の検出動作を開始する(ス ップSB1)。

 制御装置9は、エンコーダシステム14及び 渉計システム12の少なくとも一方を用いて 基板ステージ1の位置情報を計測しつつ、検 システム13の検出領域AFに対して基板ステー ジ1をXY平面内で移動しながら、検出システム 13を用いて、スケール部材T2の上面の異物を 出する。制御装置9は、検出システム13の検 結果と、エンコーダシステム14(又は干渉計 ステム12)の計測結果とに基づいて、異物を 出する。上述したように、本実施形態にお ては、制御装置9は、検出システム13の検出 果と、エンコーダシステム14(又は干渉計シ テム12)の計測結果とに基づいて、異物のサ ズ、数、位置、及び単位面積当たりの異物 有面積の少なくとも一つを求めることがで る。

 本実施形態においては、検出システム13 、基板Pの露光動作が行われていない期間中 スケール部材T2の上面の異物の検出動作を 行可能な位置に配置されているので、スケ ル部材T2の上面の異物の有無等を良好に検出 できる。

 図12は、検出システム13を用いて、スケー ル部材T2の上面を含むプレート部材Tの上面の 異物を検出している状態を示す図である。図 12に示すように、制御装置9は、基板Pの露光 作が行われていない所定の期間において、 レート部材Tの上面の異物を検出するために 検出システム13の検出領域AFに対して基板ス テージ1をXY平面内で移動する。本実施形態に おいては、基板ステージ1の上面17と計測ステ ージ2の上面18とを接近又は接触させた状態で 、基板ステージ1の上面17及び計測ステージ2 上面18の少なくとも一方と終端光学素子16の 面16U及び液浸部材11の下面11Uとを対向させ つ、基板ステージ1と計測ステージ2とをXY方 に同期移動させる。これにより、終端光学 子16及び液浸部材11と計測ステージ2との間 液体LQで液浸空間LSを形成した状態で、検出 ステム13の検出領域AFに対して基板ステージ 1を移動させることができる。すなわち、液 空間LSを形成した状態で、XY平面内において 検出領域AFに対して、基板ステージ1を大き 移動させることができ、基板ステージ1の上 面(プレート部材Tの上面)17のほぼ全域につい 異物の検出動作を実行することができる。

 本実施形態においては、異物の検出動作 、基板保持部1Hに基板Pが保持される。なお 異物の検出動作中、基板保持部1Hにダミー 板が保持されてもよい。ダミー基板は、露 用の基板Pとは別の、異物を放出しにくい高 清浄度を有する(クリーンな)部材である。 ミー基板は、基板Pとほぼ同じ外形である。 板保持部1Hは、ダミー基板を保持可能であ 。基板保持部1Hで基板P又はダミー基板を保 することによって、異物の検出動作中にお て、基板P又はダミー基板で、基板保持部1H 保護することができる。なお、基板保持部1H で基板P又はダミー基板等の部材を保持しな 状態で、異物の検出動作を実行することも きる。

 本実施形態においては、制御装置9は、少 なくとも、スクラムスイープ動作中及び基板 Pの露光動作中に液浸空間LSの液体LQと接触し スケール部材T2の上面の所定領域の異物を 出する。

 例えば基板Pのエッジショット領域を露光 するとき、液浸空間LSの液体LQが基板Pの表面 り外側にはみ出て、スケール部材T2と接触 る可能性がある。スケール部材T2に対して露 光光ELが照射される可能性は低いものの、XY 面内における液浸空間(液浸領域)LSの大きさ 、露光光ELの照射領域である投影領域PRより 大きいので、スケール部材T2に液体LQが接触 る可能性がある。また、本実施形態におい は、スクラムスイープ動作を実行して、基 ステージ1の上面17と計測ステージ2の上面18 の間で液体LQの液浸空間LSを移動することに って、スケール部材T2の上面の一部の領域 、液浸空間LSの液体LQと接触する。以下の説 において、スクラムスイープ動作中及び基 Pの露光動作中に液浸空間LSの液体LQと接触 るプレート部材Tの上面の一部の領域を適宜 接液領域CA、と称する。

 図13は、接液領域CAを説明するための模式 図である。図13に示すように、本実施形態に いては、基板Pの露光動作(液浸露光動作)に って、プレート部材Tの上面のうち、基板P 周囲の輪帯状の領域CA1が、液浸空間LSの液体 LQと接触する可能性がある。また、スクラム イープ動作において、計測ステージ2の上面 18と接近又は接触する基板ステージ1の上面17 -Y側の一部の領域CA2が、液浸空間LSの液体LQ 接触する可能性がある。すなわち、本実施 態において、露光シーケンスSAにより生成 れる接液領域CAは、領域CA1及び領域CA2を含む 。

 上述のように、プレート部材Tの上面に付 着する可能性がある異物として、液体LQ(液体 LQの滴)が挙げられる。液浸空間LSの液体LQと 触する接液領域CAには、例えば液浸空間LSの 体LQが残留したり、液体LQに溶出した基板P 物質の一部が付着したりする可能性が高い

 検出システム13を用いて、第1プレートT1 上面及びスケール部材T2の上面を含むプレー ト部材Tの上面のうち、異物が存在する可能 が高い接液領域CAの異物の検出動作を重点的 に実行することによって、効率良く且つ精度 良く、異物を検出することができる。

 また、制御装置9は、検出システム13を用 て、プレート部材Tの上面の接液領域CAの異 の検出動作を実行するとともに、接液領域C A以外の非接液領域NCAについても異物の検出 作を実行する。液浸空間LSの液体LQと接触し い非接液領域NCAにも、例えば液浸空間LSの 体LQの一部が飛散して付着したり、露光装置 EXが置かれている環境を浮遊するパーティク が付着したりして、異物が存在する可能性 ある。制御装置9は、検出システム13を用い 、プレート部材Tの上面の非接液領域NCAの異 物の有無を検出することもできる。

 本実施形態においては、制御装置9は、検 出システム13の検出領域AFに対して基板ステ ジ1をXY平面内で移動して、接液領域CA及び非 接液領域NCAの両方を含む、プレート部材Tの 面のぼぼ全域について、異物の検出動作を 行する。

 制御装置9は、検出システム13の検出結果 基づいて、その検出システム13による異物 サイズが、第1許容値を超えているかどうか 判断する(ステップSB2)。すなわち、制御装 9は、露光で許容できない異物が存在するか うかを判断する。

 ステップSB2において、異物のサイズが第1 許容値以下であると判断した場合、すなわち 露光で許容できない異物の存在が検出されな い場合、制御装置9は、例えば露光シーケン SAの実行(再開)等、所定の処理を実行する。

 一方、ステップSB2において、異物のサイ が第1許容値を超えていると判断した場合、 制御装置9は、異物のサイズが第1許容値より きい第2許容値を超えているかどうかを判断 する(ステップSB3)。

 ステップSB3において、異物のサイズが第2 許容値を超えていると判断した場合、制御装 置9は、スケール部材T2に対するクリーニング 動作を実行する(ステップSB4)。本実施形態に いては、制御装置9は、液浸部材11を用いて スケール部材T2の上面に対するクリーニン 動作を実行する。

 図14は、スケール部材T2のクリーニング動 作の一例を示す図である。図14に示すように 液浸部材11は、スケール部材T2の上面との間 に液体LQで液浸空間LSを形成可能である。上 のように、制御装置9は、XY平面内での、ス ール部材T2(プレート部材T)の上面における異 物の位置を求めることができる。制御装置9 、液浸空間LSの液体LQとスケール部材T2の上 の異物とを接触させるために、液浸部材11に 対して基板ステージ1を移動して、液浸部材11 (液浸空間LS)とスケール部材T2(基板ステージ1) との位置関係を調整する。

 本実施形態において、液浸空間LSの液体LQ とスケール部材T2の上面の異物とを接触させ ために、液浸部材11に対して基板ステージ1 移動する際、制御装置9は、液浸部材11と基 ステージ1との相対移動速度の最高値を、基 板Pの露光時よりもスケール部材T2のクリーニ ング時で低くする。すなわち、制御装置9は スケール部材T2のクリーニング時における基 板ステージ1の移動速度の最高値を、基板Pの 光時における基板ステージ1の移動速度の最 高値より低くする。例えば、異物が非接液領 域NCAに存在する場合、その異物を除去するた めに、制御装置9は、液浸空間LSの液体LQと非 触領域NCAとを接触させるように、液浸部材1 1と基板ステージ1との位置関係を調整する。 13に示したように、非接触領域NCAが基板ス ージ1の上面17の周縁領域に配置されている 合において、その非接触領域NCA上に液浸空 LSを形成した場合、液体LQが基板ステージ1か ら流出する可能性がある。スケール部材T2の リーニング時における基板ステージ1の移動 速度の最高値を低下させることによって、液 体LQの流出を抑制することができる。また、 浸空間LSに対する基板ステージ1の移動速度 最高値を低下させることによって、スケー 部材T2のクリーニング時においてスケール 材T2の上面に液体LQが残留することを抑制す ことができる。また、液浸空間LSに対する 板ステージ1の移動速度の最高値を低下させ ことによって、液浸空間LSの液体LQで異物を 良好に除去することができる。

 制御装置9は、液浸部材11と、スケール部 T2の上面の異物が存在する領域とを対向さ た状態で、供給口19を用いる液体供給動作と 並行して、回収口20を用いる液体回収動作を 行する。これにより、スケール部材T2のク ーニング時に、液浸空間LSが液体LQで満たさ る。供給口19を用いる液体供給動作と回収 20を用いる液体回収動作とによって発生する 液体LQの流れによって、スケール部材T2の上 に存在する異物を、スケール部材T2の上面か ら離すことができる。スケール部材T2の上面 ら離れた異物は、液体LQとともに、回収口20 より回収される。また、異物が液体LQの滴で る場合、液浸空間LSの液体LQとスケール部材 T2上の液体LQの滴とを接触させることによっ 、その滴を除去することができる。このよ に、本実施形態においては、液浸部材11を用 いて、スケール部材T2の上面をクリーニング る。本実施形態においては、液浸部材11は 異物を除去可能なクリーニング装置として 能する。

 また、本実施形態においては、制御装置9 は、スケール部材T2のクリーニング時に、液 空間LSの液体LQに対して、基板ステージ2(ス ール部材T2)を揺動又は振動させる。制御装 9は、第2駆動システム5を用いて、基板ステ ジ2を、例えばXY平面内で揺動又は振動させ ことができる。これにより、スケール部材T 2のクリーニング効果を高めることができる なお、基板ステージ2及び液浸部材11の少な とも一方に、圧電素子等、振動(超音波振動) を発生可能な振動発生装置を設け、その振動 発生装置を用いて、スケール部材T2のクリー ング時に、基板ステージ2及び液浸部材11の なくとも一方を振動させてもよい。こうす ことによっても、液浸空間LSの液体LQと基板 ステージ2(スケール部材T2)とを相対的に振動 せることができるので、スケール部材T2の リーニング効果を高めることができる。

 クリーニング動作が終了した後、制御装 9は、例えば露光シーケンスSAの実行(再開) 、所定の処理を実行する。

 ステップSB3において、異物のサイズが、 1許容値を超え且つ、第2許容値以下である 判断した場合、制御装置9は、基板ステージ1 の制御モードの変更を実行する(ステップSB5)

 基板ステージ1の制御モードの変更は、基 板ステージ1の位置制御(移動制御)に使用する ヘッドユニットの変更を含む。本実施形態に おいては、基板Pの露光動作のために基板ス ージ1が移動する有効ストローク範囲におい 、Xスケール28、29と、ヘッドユニット47B、47 D(Xヘッド49)とがそれぞれ対向し、Yスケール26 、27と、ヘッドユニット47A,47C(Yヘッド48)とが れぞれ対向する。制御装置9は、基板ステー ジ1の有効ストローク範囲において、ヘッド ニット47A、47B、47C、47Dの少なくとも3つの計 値に基づいて、XY平面内(X軸、Y軸及びθZ方 )における基板ステージ1の位置情報を求め、 その位置情報に基づいて、XY平面内(X軸、Y軸 びθZ方向)における基板ステージ1の位置制 (移動制御)を実行する。制御装置9は、異物 検出情報に応じて、基板ステージ1の位置制 (移動制御)に使用するヘッドユニットを変 する。

 一例として、例えばXスケール28の上面に 物が存在する場合、制御装置9は、そのXス ール28と対向可能なヘッドユニット47Bの計測 値を用いずに、Xスケール29と対向可能なヘッ ドユニット47Dの計測値を用いる。例えば、ヘ ッドユニット47B、47A、47Cの計測値に基づいて 、有効ストローク範囲内において基板ステー ジ1の位置制御が実行されている状態におい 、ヘッドユニット47BのXヘッド49の計測領域 にXスケール28の上面の異物が配置される場 、制御装置9は、その計測領域内に異物が配 される直前に、基板ステージ1の位置制御に 使用する計測値を、ヘッドユニット47Bより出 力される計測値から、ヘッドユニット47Dより 出力される計測値へ切り替えるように、制御 モードを変更する。これにより、制御装置9 、ヘッドユニット47D、47A、47Cから出力され 計測値に基づいて、XY平面内(X軸、Y軸及びθZ 方向)における基板ステージ1の位置情報を求 、その位置情報に基づいて、XY平面内(X軸、 Y軸及びθZ方向)における基板ステージ1の位置 制御(移動制御)を実行(継続)することができ 。

 また、例えばXスケール28の上面に異物が 在する場合、制御装置9は、有効ストローク 範囲内における基板ステージ1の位置制御に ヘッドユニット47D、47A、47Cから出力される 測値を使用し、ヘッドユニット47Bより出力 れる計測値を予め使用しないように、制御 ードを変更することもできる。

 また、基板ステージ1の制御モードの変更 は、1つのヘッドユニットに配置されている 数のヘッドのうち、基板ステージ1の位置制 (移動制御)に使用するヘッドの変更を含む 制御装置9は、異物の検出情報に応じて、1つ のヘッドユニットに配置されている複数のヘ ッドのうち、基板ステージ1の位置制御に使 するヘッドを変更する。

 一例として、例えば基板ステージ1の位置 情報を計測するために、ヘッドユニット47Bの 複数のXヘッド49のそれぞれでXスケール28を計 測している状態において、Xスケール28の上面 に異物が存在する場合、制御装置9は、そのX ケール28を計測するためのXヘッド49を変更 る。例えば、複数のXヘッド49のうち、第1のX ヘッド49の計測値に基づいて、有効ストロー 範囲内において基板ステージ1の位置制御が 実行されている状態において、第1のXヘッド4 9の計測領域内にXスケール28の上面の異物が 置される場合、制御装置9は、その計測領域 に異物が配置される直前に、基板ステージ1 の位置制御に使用する計測値を、第1のXヘッ 49より出力される計測値から、第1のXヘッド 49と別の第2のXヘッド49より出力される計測値 へ切り替えるように、制御モードを変更する 。これにより、制御装置9は、第2のXヘッド49 ら出力される計測値に基づいて、基板ステ ジ1の位置情報を求め、その位置情報に基づ いて、基板ステージ1の位置制御(移動制御)を 実行(継続)することができる。

 また、基板ステージ1の制御モードの変更 は、基板ステージ1の位置制御(移動制御)に使 用する計測情報を、エンコーダシステム14か 干渉計システム12へ変更することを含む。 御装置9は、異物の検出情報に応じて、基板 テージ1の位置制御に使用する計測値を、エ ンコーダシステム14より出力される計測値か 、干渉計システム12より出力される計測値 変更する。

 一例として、基板ステージ1の位置情報を 計測するために、エンコーダシステム14でス ール部材T2を計測している状態において、 えばXスケール28の上面に異物が存在する場 、制御装置9は、X軸方向における基板ステー ジ1の位置制御に使用する計測値を、エンコ ダシステム14(ヘッドユニット47B)より出力さ る計測値から、干渉計システム12(レーザ干 計36)より出力される計測値へ、瞬時に切り える。例えば、ヘッドユニット48Bの計測値 基づいて、有効ストローク範囲内において 板ステージ1のX軸方向の位置制御が実行さ ている状態において、そのヘッドユニット47 B(Xヘッド49)の計測領域内にXスケール28の上面 の異物が配置される場合、制御装置9は、そ 計測領域内に異物が配置される直前に、基 ステージ1の位置制御に使用する計測値を、 ッドユニット47Bより出力される計測値から レーザ干渉計36より出力される計測値へ切 替えるように、制御モードを変更する。本 施形態においては、切り替え直前のエンコ ダシステム14の出力座標と連続するように、 干渉計システム12の出力座標が補正される。 れにより、制御装置9は、干渉計システム12( レーザ干渉計36)から出力される計測値に基づ いて、X軸方向に関する基板ステージ1の位置 報を求め、その位置情報に基づいて、基板 テージ1の位置制御(移動制御)を実行(継続) ることができる。

 そして、その変更後の制御モードに基づ て、制御装置9は、露光シーケンスSAを実行( 再開)する。

 なお、ここでは、異物の検出情報が、異 のサイズである場合を例にして説明したが 異物の検出情報は、異物の数、単位面積当 りの異物占有面積等も含む。例えば、検出 ステム13によって検出される異物の数が、 め定められた許容値を超える場合、制御装 9は、クリーニング動作を実行することがで る。また、単位面積当たりの異物占有面積 、予め定められた許容値を超える場合、制 装置9は、クリーニング動作を実行すること ができる。

 なお、ここでは、スケール部材T2の上面 異物を検出し、その検出結果に応じて、液 部材11を用いるクリーニング動作を実行して いるが、検出システム13の検出結果に応じて 第1プレートT1に対するクリーニング動作を 行することができる。

 以上説明したように、本実施形態によれ 、検出システム13を用いて、スケール部材T2 の上面の異物を検出することができる。また 、本実施形態によれば、検出システム13を用 て、異物のサイズを検出できるので、その イズに応じた処置を講ずることができる。 えば、検出システム13の検出結果に基づい 、異物のサイズが露光で許容できるサイズ あると判断される場合には、クリーニング 作を省略しても、基板ステージ1の位置制御( 移動制御)を良好に実行できる。換言すれば 不要なクリーニング動作を行うことなく、 板ステージ1の位置制御を良好に実行できる したがって、クリーニング動作に伴う露光 置EXの稼動率(スループット)の低下を抑制で きる。また、異物のサイズが露光で許容でき ないサイズであるものの、ある程度小さいサ イズ(第1許容値以下のサイズ)であると判断さ れる場合には、クリーニング動作を実行せず に、その異物を考慮して、基板ステージ1の 御モードの変更を行うことで、スケール部 T2を用いる基板ステージ1の位置計測、及び 板ステージ1の位置制御(移動制御)を実行す ことができる。また、異物のサイズが大き 場合には、クリーニング動作を実行するこ によって、異物を除去でき、その後の基板 テージ1の位置計測及び位置制御を良好に実 できる。このように、本実施形態によれば 異物の影響を抑制した状態で、基板ステー 1の位置計測、及び基板ステージ1の位置制 を実行することができる。したがって、基 ステージ1の移動性能の低下を抑制できる。 たがって、露光不良の発生を抑制でき、不 デバイスの発生を抑制できる。

 また、本実施形態によれば、計測値の短 安定性が良好なエンコーダシステム14によ て、XY平面内における基板ステージ1の位置 報を計測するので、空気揺らぎなどの影響 抑制しつつ、高精度に計測できる。

 <第2実施形態>
 次に、第2実施形態について説明する。以下 の説明において、上述の実施形態と同一又は 同等の構成部分については同一の符号を付し 、その説明を簡略若しくは省略する。

 図15A及び15Bは、第2実施形態に係る液浸部 材11の動作の一例を示す図である。本実施形 の特徴的な部分は、スケール部材T2のクリ ニング時に形成する液浸空間LSを、基板Pの 光時に形成する液浸空間LSより拡大する点に ある。

 図15Aは、基板Pの露光時に形成される液浸 空間LSの一例を示す図、図15Bは、スケール部 T2のクリーニング時に形成される液浸空間LS の一例を示す図である。図15Bに示すように、 液浸部材11は、基板Pの露光時に比べて液浸空 間LSを拡大して、スケール部材T2の上面のク ーニングを実行する。液浸部材11は、液浸空 間LSの液体LQとスケール部材T2の上面の異物と を接触させるために、液浸空間LSを拡大する 制御装置9は、基板Pの露光時よりスケール 材T2のクリーニング時のほうが、XY平面内に ける液浸空間LSの大きさが大きくなるよう 、供給口19を用いる液体供給動作及び回収口 20を用いる液体回収動作の少なくとも一方を 整する。

 例えば、液浸空間LSの拡大は、供給口19を 用いる単位時間当たりの液体供給量の増大を 含む。上述のように、液体供給装置21は、液 供給量調整装置を用いて、供給口19に供給 れる単位時間当たりの液体供給量を調整可 である。制御装置9は、液体供給量調整装置 用いて、スケール部材T2のクリーニング時 おいて供給口19に供給される単位時間当たり の液体供給量を、基板Pの露光時において供 口19に供給される単位時間当たりの液体供給 量より多くすることによって、液浸空間LSを 大することができる。

 また、液浸空間LSの拡大は、回収口20を用 いる単位時間当たりの液体回収量の低減を含 む。上述のように、液体回収装置24は、液体 収量調整装置を用いて、回収口20より回収 れる単位時間当たりの液体回収量を調整可 である。制御装置9は、液体回収量調整装置 用いて、スケール部材T2のクリーニング時 おいて回収口20より回収される単位時間当た りの液体回収量を、基板Pの露光時において 収口20より回収される単位時間当たりの液体 回収量より少なくすることによって、液浸空 間LSを拡大することができる。

 液浸空間LSを拡大することによって、基 ステージ1の上面17(スケール部材T2の上面)の 縁領域を含む、基板ステージ1の上面17のほ 全域に対する異物の除去動作を、良好に実 することができる。例えば、基板ステージ1 の上面17(スケール部材T2の上面)の周縁領域に 異物が存在する場合でも、液浸空間LSを拡大 て、液体LQと異物とを、液体LQの流出を抑制 しつつ、接触させることができる。これによ り、その異物を除去することができる。

 なお、上述の第1、第2実施形態において 、液浸部材11により形成される液体LQの液浸 間LSを用いてスケール部材T2(プレート部材T) の上面をクリーニングする場合を例にして説 明したが、スケール部材T2のクリーニング時 液浸空間LSが、液浸露光に用いられる液体LQ と異なる液体(クリーニング用液体)で満たさ てもよい。例えば、クリーニング用液体を 給口19より供給し、そのクリーニング用液 で、液浸部材11とスケール部材T2との間に液 空間を形成して、スケール部材T2をクリー ングすることができる。

 クリーニング用液体として、例えば、水 ガスを水に溶解させた水素水(水素溶解水) 用いることができる。また、クリーニング 液体として、オゾンガスを水に溶解させた ゾン水(オゾン溶解水)、窒素ガスを水に溶解 させた窒素水(窒素溶解水)、アルゴンガスを に溶解させたアルゴン水(アルゴン溶解水) 二酸化炭素ガスを水に溶解させた二酸化炭 水(二酸化炭素溶解水)等、所定のガスを水に 溶解させた溶解ガス制御水を用いてもよい。 また、大気圧下の溶解度以上にガスを溶解さ せたガス過飽和水でもよい。また、クリーニ ング用液体として、過酸化水素を水に添加し た過酸化水素水、塩酸(次亜塩素酸)を水に添 した塩素添加水、アンモニアを水に添加し アンモニア水、コリンを溶解させたコリン 、及び硫酸を水に添加した硫酸添加水等、 定の薬液を水に添加した薬液添加水を用い もよい。また、クリーニング用液体として エタノール、及びメタノール等のアルコー 類、エーテル類、ガンマブチロラクトン、 ンナー類、界面活性剤、HFE等のフッ素系溶 を用いてもよい。

 なお、上述の第1、第2本実施形態におい は、露光シーケンスSAとは別に、異物処理の ための専用のシーケンス(異物処理シーケン )SBを設けているが、制御装置9は、例えば露 シーケンス中SAに、異物の検出動作を実行 きる。例えば、複数の基板Pを順次露光する 合において、基板ステージ1に対する基板P 交換毎のインターバル期間毎に、すなわち 基板Pを1枚露光する毎に、検出システム13を いる異物の検出動作を実行することができ 。また、異物の検出動作のタイミングとし は、基板Pを1枚露光する毎に限られず、所 枚数の基板Pを露光する毎、所定時間経過す 毎等、所定間隔毎に実行することもできる

 また、上述の各実施形態においては、基 ステージ1が第1基板交換位置CP1から露光位 EPで移動する間、及び露光位置EPから第2基板 交換位置CP2へ移動する間に、スケール部材T2 上面が、検出システム13の検出領域AFを通過 するので、その基板ステージ1の移動の途中 おいて、スケール部材T2の上面の異物の検出 動作を実行することができる。

 また、上述の各実施形態においては、基 ステージ1に保持されている基板Pが、露光 ELの照射領域である投影光学系PLの投影領域P Rに配置されているときに、スケール部材T2の 少なくとも一部が、検出システム13の検出領 AFに配置されるように、投影光学系PLと検出 システム13との位置関係が定められている。 たがって、制御装置9は、基板Pの露光動作 少なくとも一部と並行して、検出システム13 を用いるスケール部材T2の上面の異物の検出 作を実行することができる。この場合、露 動作と並行して、スケール部材T2の全面で 異物検出を行なわなくても良い。すなわち 露光動作と並行して、スケール部材T2の一部 の異物検出を行い、スケール部材T2の残りの 物検出は、露光シーケンス中の、露光動作 外の期間、あるいは前述の異物処理シーケ スで行うようにしても良い。

 また、上述の各実施形態においては、基 ステージ1に保持されている基板Pが、アラ メントシステム15の検出領域に配置されてい るときに、スケール部材T2の少なくとも一部 、検出システム13の検出領域AFに配置される ように、アライメントシステム15と検出シス ム13との位置関係が定められている。した って、制御装置9は、基板Pのアライメントマ ークの検出動作と並行して、検出システム13 用いるスケール部材T2の上面の異物の検出 作を実行することができる。

 このように、基板Pの露光動作を含む露光 シーケンスSA中に、スケール部材T2(プレート 材T)の上面の異物の検出動作を実行するこ もできる。この場合、露光シーケンスSAの1 の動作(期間)中に、スケール部材T2の全面の 物検出を行っても良いし、露光シーケンスS Aの異なる期間(動作)中に、スケール部材T2の 面の異物検出を行っても良い。さらに、露 シーケンスSAの一部と前述の異物処理シー ンスとでスケール部材T2の全面の異物検出を 行っても良い。

 また、例えば基板ステージ1を第1基板交 位置CP1から露光位置EPへ移動する動作、及び 基板Pのアライメントマークを検出する動作 含む、基板Pの露光動作前の所定の動作中に 異物の検出動作が実行され、その検出動作 よって異物が検出された場合、制御装置9は 、液浸部材11を用いて、スケール部材T2の上 をクリーニングした後、基板ステージ1に保 されている基板Pの露光動作を開始すること ができる。また、制御装置9は、基板Pの露光 作前に、基板ステージ1の制御モードを変更 することができる。

 また、例えば基板Pの露光動作中に、異物 の検出動作が実行され、その検出動作によっ て異物が検出された場合、制御装置9は、基 P上の全てのショット領域の露光が終了した 、その露光後の基板Pを保持した基板ステー ジ1を第2基板交換位置CP2へ移動する前に、液 部材11を用いて、スケール部材T2の上面をク リーニングすることができる。

 また、例えば基板Pの露光動作中に、異物 の検出動作が実行され、例えば全てのショッ ト領域の露光が終了する前に、その検出動作 によって異物が検出された場合、制御装置9 、所定のショット領域に対する露光動作の 了後、その基板Pの露光動作を中断し、液浸 材11を用いて、スケール部材T2の上面をクリ ーニング動作を実行した後、残りのショット 領域に対する露光動作を再開することもでき る。

 また、例えば基板Pの露光動作中に、異物 の検出動作が実行され、その検出動作によっ て異物が検出された場合、制御装置9は、基 Pの露光動作中に、基板ステージ1の制御モー ドを変更することができる。

 また、例えば基板ステージ1を露光位置EP ら第2基板交換位置CP2へ移動する動作を含む 、基板Pの露光動作後の所定の動作中に、異 の検出動作が実行され、その検出動作によ て異物が検出された場合、制御装置9は、液 部材11を用いて、スケール部材T2の上面をク リーニングした後、基板Pのアンロードを実 することができる。

 また、基板Pの露光動作後の異物の検出動 作によって異物が検出された場合、制御装置 9は、露光後の基板Pをアンロードした後、液 部材11を用いて、スケール部材T2の上面のク リーニング動作を実行することができる。露 光後の基板Pをアンロードした後、スケール 材T2の上面のクリーニング動作を実行する場 合、基板保持部1Hに新たな(露光前の)基板Pを 持させてもよいし、ダミー基板を保持させ もよいし、何も保持させないようにしても い。

 また、制御装置9に対して操作信号を入力 可能な入力装置を制御装置9に接続し、例え 作業者が入力装置により操作信号を入力し ときに、異物処理シーケンスが実行されて よい。なお、入力装置は、例えばキーボー 、タッチパネル、操作ボタン等を含む。

 また、異物処理シーケンスが所定間隔毎 複数回実行される場合、例えば第n回目の異 物処理シーケンスSBにおいては、スケール部 T2の上面の第1の領域に対する異物検出動作 実行し、第n+1回目の異物処理シーケンスに いては、スケール部材T2の上面の第2の領域 対する異物検出動作を実行してもよい。

 また、上述の各実施形態において、検出 ステム13を用いて、計測ステージ2の上面18 異物を検出することができる。また、検出 ステム13の検出結果に基づいて、計測ステー ジ2の上面18に対するクリーニング動作を実行 することができる。計測ステージ2の上面の 物を検出し、その検出結果に基づいてクリ ニング動作を実行することによって、計測 テージ2を用いる計測動作を精度良く実行で る。

 また、上述の各実施形態において、検出 ステム13を用いて、基準格子45を含む基準部 材44の上面の異物を検出することができる。 た、検出システム13の検出結果に基づいて 基準部材44のクリーニング動作を実行するこ とができる。基準部材44の上面の異物を検出 、その検出結果に基づいてクリーニング動 を実行することによって、基準部材44を用 る計測動作、アライメントシステム15の調整 動作等を良好に実行できる。

 なお、上述の各実施形態において、制御 置9は、エンコーダシステム14で、XY平面内 おける基板ステージ1の位置情報を計測しつ 、検出システム13の検出領域AFに対して基板 ステージ1(プレート部材T)の上面を移動して プレート部材Tの上面の少なくとも一部の異 の検出動作を実行し、フォーカス・検出シ テム13の検出結果とエンコーダシステム14の 計測結果とに基づいて、XY平面内での異物の 置を求めることとしてもよいし、干渉計シ テム12で、XY平面内における基板ステージ1 位置情報を計測しつつ、検出システム13の検 出領域AFに対して基板ステージ1(プレート部 T)の上面を移動して、プレート部材Tの上面 少なくとも一部の異物の検出動作を実行し フォーカス・検出システム13の検出結果と干 渉計システム12の計測結果とに基づいて、XY 面内での異物の位置を求めることとしても い。

 なお、上述の各実施形態において、干渉 システム12(第2干渉計ユニット12B)によって 測される基板ステージ1の位置情報が、基板P のアライメント動作及び露光動作では用いら れず、主としてエンコーダシステム14のキャ ブレーション動作(すなわち、計測値の較正 )などに用いられるものとしたが、干渉計シ テム12の計測情報(すなわち、X軸、Y軸、θX、 θY及びθZ方向の5つの方向の位置情報の少な とも1つ)を、例えば基板Pのアライメント動 及び露光動作で用いてもよい。本実施形態 おいては、エンコーダシステム14は、X軸、Y 及びθZ方向の3つの方向にける基板ステージ 1の位置情報を計測する。そこで、基板Pのア イメント動作及び露光動作において、干渉 システム12の計測情報のうち、エンコーダ ステム14による基板ステージ1の位置情報の 測方向(X軸、Y軸及びθZ方向)と異なる方向、 えばθX方向及び/又はθY方向に関する位置情 報のみを用いてもよいし、その異なる方向の 位置情報に加えて、エンコーダシステム14の 測方向と同じ方向(すなわち、X軸、Y軸及び Z方向の少なくとも1つ)に関する位置情報を いてもよい。また、干渉計システム12は、基 板ステージ1のZ軸方向の位置情報を計測可能 してもよい。この場合、基板Pのアライメン ト動作及び露光動作において、Z軸方向の位 情報を用いてもよい。

 また、スケール部材T2(プレート部材T)の 面をクリーニングするために、露光光ELの光 路を液体LQで満たすように液浸空間を形成す ための液浸部材11とは別の液浸部材を設け その液浸部材とプレート部材Tとの間に液浸 間を形成して、プレート部材Tの上面をクリ ーニングしてもよい。

 また、気体を噴射可能な噴射口を有する 体供給装置を露光装置EXに設け、その噴射 よりプレート部材Tの上面に向けて気体を噴 して、異物を吹き飛ばすことによっても、 レート部材Tの上面をクリーニングすること ができる。また、気体を吸引可能な吸引口を 有するバキューム装置を露光装置EXに設け、 の吸引口を用いてプレート部材Tの上面の異 物を吸引することによっても、プレート部材 Tの上面をクリーニングすることができる。

 なお、上述の各実施形態において、所定 タイミングで、スケール部材T2を交換する とができる。例えば、液浸部材11等を用いる クリーニング動作によっても、異物を除去し きれない場合には、そのスケール部材T2を、 たなスケール部材T2と交換することができ 。

 また、上述の各実施形態において、露光 置EXに報知装置を設け、検出システム13の検 出結果に基づいて、報知装置を作動させるよ うにしてもよい。すなわち、検出システム13 スケール部材T2の上面の異物を検出したと 、報知装置が、異物を検出した旨を作業者 報知する。報知装置は、例えば光、音、画 等を用いて、作業者に報知する。これによ 、作業者が、露光装置EXの作動を停止して、 基板ステージ1を露光装置EXから引き出して、 スケール部材T2のメンテナンスを実行するこ ができる。作業者は、メンテナンスとして スケール部材T2をクリーニングすることが きる。スケール部材T2のクリーニングは、例 えば、アルカリ溶剤による洗浄を含む。例え ば、基板Pから発生する物質がスケール部材T2 に異物として付着している場合、アルカリ溶 剤による洗浄は効果的である。また、作業者 は、スケール部材T2を新たなスケール部材Tと 交換することができる。

 <第3実施形態>
 次に、第3実施形態について説明する。以下 の説明において、上述の実施形態と同一又は 同等の構成部分については同一の符号を付し 、その説明を簡略若しくは省略する。

 本実施形態の特徴的な部分は、スケール 材T2の欠陥によりエンコーダシステム14が計 測誤差を生じる基板P上の特定領域を決定可 な点にある。

 本実施形態においても、検出システム13 、スケール部材T2の上面を含む、プレート部 材Tの上面の状態(表面状態)に関する情報を検 出可能である。本実施形態において、スケー ル部材T2(プレート部材T)の表面状態は、スケ ル部材T2の上面の欠陥情報を含む。欠陥情 は、スケール部材T2上の異物に関する情報を 含む。すなわち、検出システム13は、スケー 部材T2の上面の欠陥情報として、スケール 材T2上の異物を検出可能である。

 本実施形態において、検出システム13は スケール部材T2の上面における異物のサイズ に関する情報を検出可能である。異物のサイ ズは、Z軸方向におけるサイズ、及びXY平面内 におけるサイズを含む。また、検出システム 13は、スケール部材T2の上面における異物の に関する情報を検出可能である。また、検 システム13は、スケール部材T2の上面におけ 異物の位置に関する情報を検出可能である また、検出システム13は、スケール部材T2の 上面における単位面積当たりの異物占有面積 を検出可能である。すなわち、本実施形態に おいて、スケール部材T2の上面の欠陥情報は 異物のサイズ、数、位置、及び単位面積当 りの異物占有面積の少なくとも一つに関す 情報を含む。

 本実施形態における露光装置EXの動作の 例について、図9~図13の模式図、図16のフロ チャート、及び図17A~図19の模式図を参照し 説明する。なお、図示の便宜上、図9~図13、 び図17A~図19において、エンコーダシステム1 4及びアライメントシステム15の図示を省略す る。

 本実施形態においては、基板Pの露光動作 を含む露光シーケンスSAと、スケール部材T2 上面の状態(表面状態)の検出動作を含む検出 シーケンスSBとを含む。

 露光シーケンスSAにおいては、例えばロ ディング動作、アライメント動作、基板Pの 光動作及びアンローディング動作等が実行 れる。本実施形態においては、制御装置9は 、基板Pのアライメント動作及び露光動作に いて、干渉計システム12(第1干渉計ユニット1 2A)の計測結果に基づいて、第1駆動システム4 作動し、マスク保持部3Hに保持されている スクMの位置制御を行う。また、本実施形態 おいては、制御装置9は、基板Pのアライメ ト動作及び露光動作において、エンコーダ ステム14の計測結果及び検出システム13の検 結果に基づいて、第2駆動システム5を作動 、基板保持部1Hに保持されている基板Pの位 制御を行う。エンコーダシステム14は、少な くとも基板Pのアライメント動作及び露光動 において、スケール部材T2を用いて、XY平面 における基板ステージ1の位置情報を計測す る。

 また、本実施形態においては、第2干渉計 ユニット12Bのレーザ干渉計34、36の計測値は エンコーダシステム14の計測値の長期的変動 (例えばスケール部材の経時的な変形)を補正( 較正)する場合等に補助的に用いられる。

 また、ローディング動作及びアンローデ ング動作を含む基板交換処理のために、基 ステージ1が第1,第2基板交換位置CP1、CP2付近 に移動した際、制御装置9は、レーザ干渉計34 を用いて、基板ステージ1のY軸方向に関する 置情報を計測し、その計測結果に基づいて 基板ステージ1の位置制御を行う。また、制 御装置9は、例えばローディング動作とアラ メント動作との間、及び/又は露光動作とア ローディング動作との間における基板ステ ジ1の位置情報を、第2干渉計ユニット12Bに って計測し、その計測結果に基づいて、基 ステージ1の位置制御を行う。

 また、本実施形態においては、基板Pのア ライメント動作及び露光動作のために基板ス テージ1が移動する範囲において、Xスケール2 8、29と、ヘッドユニット47B、47D(Xヘッド49)と それぞれ対向し、Yスケール26、27と、ヘッ ユニット47A,47C(Yヘッド48)とがそれぞれ対向 る。また、基板Pのアライメント動作及び露 動作のために基板ステージ1が移動する範囲 において、Yスケール26、27と、Yヘッド48A、48B とが対向可能である。したがって、制御装置 9は、基板Pのアライメント動作及び露光動作 ための基板ステージ1の移動範囲(有効スト ーク範囲)において、リニアエンコーダ14A、1 4B、14C、14Dの少なくとも3つの計測値に基づい て、XY平面内(X軸、Y軸及びθZ方向)における基 板ステージ1の位置情報を求めることができ 。また、制御装置9は、その位置情報に基づ て、第2駆動システム5を作動することによ て、XY平面内における基板ステージ1の位置 御を精度良く実行できる。リニアエンコー 14A~14Dの計測値が受ける空気揺らぎの影響は レーザ干渉計に比べて十分に小さいので、 気揺らぎに対する計測値の短期安定性は、 ンコーダシステムのほうが干渉計システム 比べて良好である。

 まず、露光シーケンスSAについて説明す 。なお、露光シーケンスSAにおいては、前提 として、プライマリアライメントシステム15A のベースライン計測動作、及びセカンダリア ライメントシステム15Ba~15Bdのベースライン計 測動作が、既に実行されている。プライマリ アライメントシステム15Aのベースラインは、 投影光学系PLの投影位置とプライマリアライ ントシステム15Aの検出基準(検出中心)との 置関係(距離)である。セカンダリアライメン トシステム15Ba~15Bdのベースラインは、プライ マリアライメントシステム15Aの検出基準(検 中心)に対する各セカンダリアライメントシ テム15Ba~15Bdの検出基準(検出中心)の相対位 である。プライマリアライメントシステム15 Aのベースラインは、例えば、基準マークFMが プライマリアライメントシステム15Aの検出領 域(視野)内に配置された状態で、基準マークF Mを計測するとともに、基準マークFMが投影光 学系PLの投影領域PRに配置された状態で、例 ば米国特許出願公開第2002/0041377号明細書等 開示される方法と同様に、一対のスリット ターンSLを用いるスリットスキャン方式の空 間像計測動作によって、一対の計測マークの 空間像をそれぞれ計測し、それぞれの検出結 果及び計測結果に基づいて算出する。また、 セカンダリアライメントシステム15Ba~15Bdのベ ースラインは、例えば、事前に、ロット先頭 の基板P(プロセス基板)上の特定のアライメン トマークをプライマリアライメントシステム 15A及びセカンダリアライメントシステム15Ba~1 5Bdのそれぞれで検出し、その検出結果とその 検出時のエンコーダ14A~14Dの計測値とに基づ て算出する。なお、制御装置9は、セカンダ アライメントシステム15Ba~15BdのX軸方向の位 置を、アライメントショット領域の配置に合 わせて事前に調整している。

 例えば、制御装置9は、図9に示すように 終端光学素子16及び液浸部材11と対向する位 に計測ステージ2を配置して、終端光学素子 16及び液浸部材11と計測ステージ2との間に液 LQで液浸空間LSを形成した状態で、基板ステ ージ1を、第1基板交換位置CP1へ移動する。な 、基板ステージ1に露光後の基板Pが保持さ ている場合には、制御装置9は、基板ステー 1を第2基板交換位置CP2へ移動して、搬送シ テム8を用いて、第2基板交換位置CP2に配置さ れた基板ステージ1から、露光後の基板Pのア ロードを実行した後、基板ステージ1を第1 板交換位置CP1へ移動する。制御装置9は、搬 システム8を用いて、第1基板交換位置CP1に 置された基板ステージ1に、露光前の基板Pを ロードする(ステップSA1)。

 また、基板ステージ1が第1基板交換位置CP 1へ移動しているとき、必要に応じて、制御 置9は、計測ステージ2を用いる計測動作を実 行する。例えば、制御装置9は、終端光学素 16及び液浸部材11と計測ステージ2の第1計測 材38との間に液体LQで液浸空間LSを形成した 態で、第1計測部材38に露光光ELを照射する。 上述のように、第1計測部材38は、空間像計測 システム39の一部を構成し、空間像計測シス ム39は、第1計測部材38に照射された露光光EL に基づいて、投影光学系PLの結像特性を求め ことができる。また、制御装置9は、波面収 差計測システム41を用いる計測動作、及び照 むら計測システム43を用いる計測動作の少 くとも一方を、必要に応じて実行する。制 装置9は、計測ステージ2を用いる計測動作の 結果に基づいて、投影光学系PLの光学特性等 調整することができる。

 基板ステージ1に基板Pがロードされた後 制御装置9は、第2駆動システム5を作動して 第1基板交換位置CP1から露光位置EPへ向けて 基板ステージ1の移動を開始する(ステップSA2 )。

 本実施形態において、アライメントシス ム15の検出領域が、第1基板交換位置CP1と露 位置EPとの間に配置されている。本実施形 においては、制御装置9は、アライメントシ テム15を用いて、基板Pの露光動作前に、そ 基板Pに設けられているアライメントマーク を検出する(ステップSA3)。

 基板Pには、露光対象領域であるショット 領域SHが、例えばマトリクス状に複数設けら ている。アライメントマークは、各ショッ 領域SHに対応するように基板P上に設けられ いる。制御装置9は、基板ステージ1が第1基 交換位置CP1から露光位置EPへ移動する途中 おいて、アライメントシステム15を用いて、 基板Pに設けられたアライメントマークを検 する。アライメントシステム15は、基板ステ ージ1に保持されている露光前の基板P上のア イメントマークを、第1基板交換位置CP1と露 光位置EPとの間において検出する。

 制御装置9は、アライメントシステム15の 出領域に対して基板ステージ1に保持されて いる基板Pを移動して、基板Pに設けられたア イメントマークを検出する。本実施形態に いては、アライメントシステム15(15A、15Ba~15 Bd)は、複数の検出領域を有しており、基板P 設けられた複数のアライメントマークをほ 同時に検出することができる。

 本実施形態においては、制御装置9は、基 板P上の複数のショット領域SHのうち、一部の ショット領域(例えば、8~16個程度)をアライメ ントショット領域として選択し、その選択さ れたショット領域に対応するアライメントマ ークを、アライメントシステム15(15A、15Ba~15Bd )を用いて検出する。そして、制御装置9は、 えば米国特許第4780617号明細書等にされてい るような、検出されたアライメントマークの 位置情報を統計演算して基板P上の各ショッ 領域の位置情報(配列座標)を算出する、所謂 、EGA(エンハンスト・グローバル・アライメ ト)処理を実行する(ステップSA4)。

 これにより、制御装置9は、XY平面内にお る基板Pの各ショット領域SHの位置情報を求 ることができる。また、制御装置9は、EGA処 理によって、基板Pのスケーリング、ローテ ションなどに関する情報を求めることもで る。

 また、本実施形態において、検出システ 13の検出領域AFが、第1基板交換位置CP1と露 位置EPとの間に配置されている。本実施形態 においては、制御装置9は、検出システム13を 用いて、基板Pの露光動作前に、その基板Pの 面の位置情報を検出する(ステップSA5)。

 制御装置9は、基板ステージ1が第1基板交 位置CP1から露光位置EPへ移動する途中にお て、検出システム13を用いて、基板Pの表面 位置情報を検出する。検出システム13は、基 板ステージ1に保持されている露光前の基板P 表面の位置情報を、第1基板交換位置CP1と露 光位置EPとの間において検出する。

 制御装置9は、検出システム13の検出領域A Fに対して基板ステージ1に保持されている基 Pを移動して、基板Pの表面の位置情報を検 する。本実施形態において、制御装置9は、 出システム13を用いて、基板Pの露光動作前 、その基板Pの表面の位置情報を予め取得す る。

 制御装置9は、検出システム13を用いて検 した、各検出点Kijのそれぞれにおける高さ 報Zijに基づいて、基準面Zoを基準とした、 板Pの表面の形状(近似平面、凹凸情報)を求 る(ステップSA6)。

 制御装置9は、基板Pの露光動作を実行す ために、終端光学素子16及び液浸部材11と基 Pの表面との間に液体LQで液浸空間LSを形成 る。

 本実施形態においては、例えば米国特許 願公開第2006/0023186号明細書、米国特許出願 開第2007/0127006号明細書等に開示されている うに、制御装置9は、基板ステージ1及び計 ステージ2の少なくとも一方が終端光学素子1 6及び液浸部材11との間で液体LQを保持可能な 間を形成し続けるように、図10に示すよう 、基板ステージ1の上面17と計測ステージ2の 面18(基準部材44の上面)とを接近又は接触さ た状態で、基板ステージ1の上面17及び計測 テージ2の上面18の少なくとも一方と終端光 素子16の下面16U及び液浸部材11の下面11Uとを 対向させつつ、終端光学素子16及び液浸部材1 1に対して、基板ステージ1と計測ステージ2と をXY方向に同期移動させる。これにより、制 装置9は、液体LQの漏出を抑制しつつ、基板 テージ1の上面17と計測ステージ2の上面18と 間で液体LQの液浸空間LSを移動可能である。 本実施形態においては、基板ステージ1の上 17と計測ステージ2の上面18とで液体LQの液浸 間LSを移動するとき、制御装置9は、基板ス ージ1の上面17と計測ステージ2の上面18とが ぼ同じ高さ(面一)となるように、第2駆動シ テム5を作動して、基板ステージ1と計測ス ージ2との位置関係を調整する。

 以下の説明において、基板ステージ1の上 面17と計測ステージ2の上面18とで液体LQの液 空間LSを移動するために、基板ステージ1の 面17と計測ステージ2の上面18とを接近又は接 触させた状態で、基板ステージ1の上面17及び 計測ステージ2の上面18の少なくとも一方と終 端光学素子16の下面16U及び液浸部材11の下面11 Uとを対向させつつ、終端光学素子16及び液浸 部材11に対して、基板ステージ1と計測ステー ジ2とをXY方向に同期移動させる動作を適宜、 スクラムスイープ動作、と称する。

 スクラムスイープ動作後、図11に示すよ に、終端光学素子16及び液浸部材11と基板Pの 表面とが対向し、終端光学素子16及び液浸部 11と基板Pの表面との間に液体LQで液浸空間LS が形成される。

 制御装置9は、ステップSA4において求めた 、基板Pのショット領域SHの位置情報と、ステ ップSA6において求めた、基板Pの近似平面と 基づいて、投影光学系PLの投影領域PRと基板P のショット領域SHとの位置関係、及び投影光 系PLの像面と基板Pの表面との位置関係を調 しつつ、基板Pの複数のショット領域を、液 浸空間LSの液体LQを介して順次露光する(ステ プSA7)。

 本実施形態においては、少なくとも基板P の露光動作中において、基板ステージ1の位 情報がエンコーダシステム14によって計測さ れる。制御装置9は、エンコーダシステム14及 びスケール部材T2を用いて、XY平面内での基 ステージ1の位置情報を計測して、基板Pを露 光する。

 制御装置9は、エンコーダシステム14の計 値に基づいて、XY平面内における基板ステ ジ1の位置を制御しながら、基板Pの複数のシ ョット領域SHを順次露光する。また、制御装 9は、基板Pの露光動作前に予め導出されて る基板Pの近似平面に基づいて、投影光学系P Lの像面と基板Pの表面との位置関係を調整し がら、基板Pを露光する。

 本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基 Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マ スクMのパターンの像を基板Pに投影する走査 露光装置(所謂スキャニングステッパ)であ 。本実施形態においては、基板Pの走査方向( 同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査 方向(同期移動方向)もY軸方向とする。露光装 置EXは、基板Pのショット領域SHを投影光学系P Lの投影領域PRに対してY軸方向に移動すると もに、その基板PのY軸方向への移動と同期し て、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY 軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと液体LQ を介して基板Pに露光光ELを照射して、その 板Pを露光する。

 なお、制御装置9は、基板Pの露光中、基 ステージ1の上面17と計測ステージ2の上面18 を接近又は接触させた状態で、基板ステー 1と計測ステージ2とをXY方向に同期移動させ ことができる。

 基板Pの露光が終了した後、制御装置9は 基板ステージ1の上面17から計測ステージ2の 面18へ液体LQの液浸空間LSを移動するために 基板ステージ1の上面17と計測ステージ2の上 面18とを接近又は接触させた状態で、スクラ スイープ動作を実行する。スクラムスイー 動作終了後、終端光学素子16及び液浸部材11 と計測ステージ2の上面18との間に液体LQの液 空間LSが形成される。

 制御装置9は、露光後の基板Pを基板ステ ジ1からアンロードするために、第2駆動シス テム5を作動して、露光位置EXから第2基板交 位置CP2へ向けて基板ステージ1の移動を開始 る。制御装置9は、基板ステージ1を第2基板 換位置CP2へ移動して、搬送システム8を用い て、第2基板交換位置CP2に配置された基板ス ージ1から、露光後の基板Pのアンロードを実 行する(ステップSA8)。その後、制御装置9は、 基板ステージ1を第1基板交換位置CP1へ移動し 、その基板ステージ1に対して、搬送システ ム8を用いて、露光前の基板Pをロードする。

 本実施形態において、制御装置9は、液浸 空間LSが計測ステージ2上に配置された後、そ の計測ステージ2の一部を構成する基準部材44 の基準マークAMを用いて、プライマリアライ ントシステム15Aの検出中心に対する、セカ ダリアライメントシステム15の検出中心の 対的な位置関係(ベースライン)を計測する。 制御装置9は、Yヘッド48A、48Bを用いて、基準 材44上の一対の基準格子45を計測する。制御 装置9は、Yヘッド48A、48Bの計測値に基づいて θZ方向に関する基準部材44の位置を調整す 。また、制御装置9は、プライマリアライメ トシステム15Aを用いて、基準部材44上の基 マークAMを計測し、その計測値に基づいて、 例えば第2干渉計ユニット12Bの計測値を用い 、X軸及びY軸方向に関する基準部材44の位置 調整する。

 そして、この状態で、制御装置9は、4つ セカンダリアライメントシステム15Ba~15Bdを いて、それぞれのセカンダリアライメント ステム15Ba~15Bdの視野内にある基準部材44上の 基準マークAMを同時に計測して、4つのセカン ダリアライメントシステム15Ba~15Bdのベースラ インをそれぞれ求める。

 また、制御装置9は、基板ステージ1が基 交換処理を実行している間、第2駆動システ 5を制御して、スクラムスイープ動作を実行 するための最適位置(最適スクラム位置)へ、 測ステージ2を移動する。

 以下、露光シーケンスSAにおいて、上述 同様の処理が繰り返される。すなわち、制 装置9は、第2駆動システム5を作動して、第1 板交換位置CP1から露光位置EPに向けて基板 テージ1を移動する。アライメントシステム1 5は、第1基板交換位置CP1から露光位置EPへの 板ステージ1の移動を含む動作中に、基板Pに 設けられているアライメントマークを検出す る。また、検出システム13は、第1基板交換位 置CP1から露光位置EPへの基板ステージ1の移動 を含む動作中に、基板Pの表面の位置情報を 出する。その後、制御装置9は、基板Pを保持 した基板ステージ1を露光位置EPに移動して、 基板Pの露光を実行する。

 次に、検出シーケンスSBについて説明す 。検出シーケンスSBは、検出システム13を用 て、スケール部材T2の上面の状態(表面状態) に関する情報を検出する動作を含む。スケー ル部材T2の表面状態に関する情報は、スケー 部材T2の上面の欠陥情報を含む。欠陥情報 、スケール部材T2上の異物の検出情報を含む 。以下の説明において、欠陥情報が、異物の 検出情報である場合を例にして説明する。

 異物の検出情報は、異物のサイズ、数、 置、及び単位面積当たりの異物占有面積の なくとも一つを含む。すなわち、本実施形 において、検出シーケンスSBは、スケール 材T2上の異物を検出する動作を含む。また、 本実施形態においては、検出シーケンスSBは 基板Pの走査露光中に、スケール部材T2の欠 により、エンコーダシステム14が計測誤差 生じる基板P上の特定領域TAを決定する動作 含む。また、本実施形態においては、検出 ーケンスSBは、検出システム13の検出結果に じて、基板ステージ1の制御モードを変更す る動作を含む。

 本実施形態においては、検出システム13 よる異物の検出情報に関して、許容値が予 定められている。本実施形態において、異 の検出情報が、許容値以下の場合、露光で 容できない異物は存在しないと判断される 露光で許容できない異物は、基板Pを露光す ときの第2駆動システム5を用いる基板ステ ジ1の駆動においてエンコーダシステム14の 測情報が実質的に使用不能となる異物を含 。換言すれば、露光で許容できない異物は エンコーダシステム14による基板ステージ1 位置計測が不能となる異物を含む。

 例えば、本実施形態においては、異物の 出情報が、許容値以下の場合、異物は存在 ないと判断される。あるいは、異物の検出 報が、許容値以下の場合、異物が存在が検 されても、その異物は露光で許容できる異 、換言すれば、基板ステージ1の駆動におい てエンコーダシステム14の計測情報が実質的 使用可能となる異物(スケール部材T2を用い エンコーダシステム14の位置計測が可能で る異物)であると判断される。

 一方、異物の検出情報が、許容値を超え 場合、その異物は露光で許容できない異物 換言すれば、基板ステージ1の駆動において エンコーダシステム14の計測情報が実質的に 用不能となる異物(スケール部材T2を用いる ンコーダシステム14の位置計測が不能とな 異物)であると判断される。

 本実施形態において、異物の検出情報が 許容値を超える場合、基板P上の特定領域TA 決定され、基板ステージ1の制御モードの変 更が実行される。

 以下の説明においては、一例として、異 の検出情報が、異物のサイズである場合を にして説明する。したがって、制御装置9は 、検出システム13によって検出された異物の イズが、許容値以下であると判断した場合 例えば異物が存在しないと判断し、許容値 超えると判断した場合、基板P上の特定領域 TAを決定し、基板ステージ1の制御モードの変 更を実行する。

 なお、本実施形態においては、検出シス ム13によって検出される異物の位置が、ス ール部材T2の上面の許容領域外に存在する場 合、特定領域TAの決定、及び制御モードの変 の少なくとも一方が実行され、異物の位置 、スケール部材T2の上面の許容領域内に存 する場合、特定領域TAの決定、及び制御モー ドの変更は実行されない。スケール部材T2の 面の許容領域は、その許容領域に異物が存 しても、エンコーダシステム14の計測動作 影響を与えない領域である。許容領域は、 えば、スケール部材T2のうち、回折格子RGが 在しない領域を含む。

 本実施形態においては、少なくとも基板P の露光動作が行われていない所定の期間に検 出シーケンスSBが実行される。本実施形態に いては、検出シーケンスSBは、ローディン 動作、アライメント動作、基板Pの露光動作 びアンローディング動作が行われていない 間、すなわち露光装置EXがアイドル状態の 間に、検出シーケンスSBが実行される。

 基板Pの露光動作が行われていない所定の 期間に検出シーケンスSBが実行されるように 所定のタイミングで、検出シーケンスSBの 行が指令される。制御装置9は、基板Pの露光 動作が行われていない所定の期間において、 検出システム13を用いる、スケール部材T2の 面の異物の検出動作を開始する(ステップSB1) 。

 制御装置9は、エンコーダシステム14及び 渉計システム12の少なくとも一方を用いて 基板ステージ1の位置情報を計測しつつ、検 システム13の検出領域AFに対して基板ステー ジ1をXY平面内で移動しながら、検出システム 13を用いて、スケール部材T2の上面の異物を 出する。制御装置9は、検出システム13の検 結果と、エンコーダシステム14(又は干渉計 ステム12)の計測結果とに基づいて、異物を 出する。上述したように、本実施形態にお ては、制御装置9は、検出システム13の検出 果と、エンコーダシステム14(又は干渉計シ テム12)の計測結果とに基づいて、異物のサ ズ、数、位置、及び単位面積当たりの異物 有面積の少なくとも一つを求めることがで る。

 本実施形態においては、検出システム13 、基板Pの露光動作が行われていない期間中 スケール部材T2の上面の異物の検出動作を 行可能な位置に配置されているので、スケ ル部材T2の上面の異物の有無等を良好に検出 できる。

 図12は、検出システム13を用いて、スケー ル部材T2の上面を含むプレート部材Tの上面の 異物を検出している状態を示す図である。図 12に示すように、制御装置9は、基板Pの露光 作が行われていない所定の期間において、 レート部材Tの上面の異物を検出するために 検出システム13の検出領域AFに対して基板ス テージ1をXY平面内で移動する。本実施形態に おいては、基板ステージ1の上面17と計測ステ ージ2の上面18とを接近又は接触させた状態で 、基板ステージ1の上面17及び計測ステージ2 上面18の少なくとも一方と終端光学素子16の 面16U及び液浸部材11の下面11Uとを対向させ つ、基板ステージ1と計測ステージ2とをXY方 に同期移動させる。これにより、終端光学 子16及び液浸部材11と計測ステージ2との間 液体LQで液浸空間LSを形成した状態で、検出 ステム13の検出領域AFに対して基板ステージ 1を移動させることができる。すなわち、液 空間LSを形成した状態で、XY平面内において 検出領域AFに対して、基板ステージ1を大き 移動させることができ、基板ステージ1の上 面(プレート部材Tの上面)17のほぼ全域につい 異物の検出動作を実行することができる。

 本実施形態においては、異物の検出動作 、基板保持部1Hに基板Pが保持される。なお 異物の検出動作中、基板保持部1Hにダミー 板が保持されてもよい。ダミー基板は、露 用の基板Pとは別の、異物を放出しにくい高 清浄度を有する(クリーンな)部材である。 ミー基板は、基板Pとほぼ同じ外形である。 板保持部1Hは、ダミー基板を保持可能であ 。基板保持部1Hで基板P又はダミー基板を保 することによって、異物の検出動作中にお て、基板P又はダミー基板で、基板保持部1H 保護することができる。なお、基板保持部1H で基板P又はダミー基板等の部材を保持しな 状態で、異物の検出動作を実行することも きる。

 本実施形態においては、制御装置9は、少 なくとも、スクラムスイープ動作中及び基板 Pの露光動作中に液浸空間LSの液体LQと接触し スケール部材T2の上面の所定領域の異物を 出する。

 例えば基板Pのエッジショット領域を露光 するとき、液浸空間LSの液体LQが基板Pの表面 り外側にはみ出て、スケール部材T2と接触 る可能性がある。スケール部材T2に対して露 光光ELが照射される可能性は低いものの、XY 面内における液浸空間(液浸領域)LSの大きさ 、露光光ELの照射領域である投影領域PRより 大きいので、スケール部材T2に液体LQが接触 る可能性がある。また、本実施形態におい は、スクラムスイープ動作を実行して、基 ステージ1の上面17と計測ステージ2の上面18 の間で液体LQの液浸空間LSを移動することに って、スケール部材T2の上面の一部の領域 、液浸空間LSの液体LQと接触する。以下の説 において、スクラムスイープ動作中及び基 Pの露光動作中に液浸空間LSの液体LQと接触 るプレート部材Tの上面の一部の領域を適宜 接液領域CA、と称する。

 図13は、接液領域CAを説明するための模式 図である。図13に示すように、本実施形態に いては、基板Pの露光動作(液浸露光動作)に って、プレート部材Tの上面のうち、基板P 周囲の輪帯状の領域CA1が、液浸空間LSの液体 LQと接触する可能性がある。また、スクラム イープ動作において、計測ステージ2の上面 18と接近又は接触する基板ステージ1の上面17 -Y側の一部の領域CA2が、液浸空間LSの液体LQ 接触する可能性がある。すなわち、本実施 態において、露光シーケンスSAにより生成 れる接液領域CAは、領域CA1及び領域CA2を含む 。

 上述のように、プレート部材Tの上面に付 着する可能性がある異物として、液体LQ(液体 LQの滴)が挙げられる。液浸空間LSの液体LQと 触する接液領域CAには、例えば液浸空間LSの 体LQが残留したり、液体LQに溶出した基板P 物質の一部が付着したりする可能性が高い

 検出システム13を用いて、第1プレートT1 上面及びスケール部材T2の上面を含むプレー ト部材Tの上面のうち、異物が存在する可能 が高い接液領域CAの異物の検出動作を重点的 に実行することによって、効率良く且つ精度 良く、異物を検出することができる。

 また、制御装置9は、検出システム13を用 て、プレート部材Tの上面の接液領域CAの異 の検出動作を実行するとともに、接液領域C A以外の非接液領域NCAについても異物の検出 作を実行する。液浸空間LSの液体LQと接触し い非接液領域NCAにも、例えば液浸空間LSの 体LQの一部が飛散して付着したり、露光装置 EXが置かれている環境を浮遊するパーティク が付着したりして、異物が存在する可能性 ある。制御装置9は、検出システム13を用い 、プレート部材Tの上面の非接液領域NCAの異 物の有無を検出することもできる。

 本実施形態においては、制御装置9は、検 出システム13の検出領域AFに対して基板ステ ジ1をXY平面内で移動して、接液領域CA及び非 接液領域NCAの両方を含む、プレート部材Tの 面のぼぼ全域について、異物の検出動作を 行する。

 制御装置9は、検出システム13の検出結果 基づいて、その検出システム13による異物 サイズが、許容値を超えているかどうかを 断する(ステップSB2)。すなわち、制御装置9 、露光で許容できない異物が存在するかど かを判断する。

 ステップSB2において、異物のサイズが許 値以下であると判断した場合、すなわち露 で許容できない異物の存在が検出されない 合、制御装置9は、例えば露光シーケンスSA 実行(再開)等、所定の処理を実行する。

 一方、ステップSB2において、異物のサイ が許容値を超えていると判断した場合、制 装置9は、基板P上の特定領域TAを決定する( テップSB3)。

 図17Aは、上面に異物が存在するスケール 材T2の一例を示す模式図、図17Bは、基板P上 特定領域TAの一例を示す模式図である。ま 、図18は、特定領域TAを含むショット領域SH 一例を示す模式図である。

 特定領域TAは、スケール部材T2上の欠陥( 物)が、Yヘッド48(又はXヘッド49)の計測領域 配置されているときに、露光光ELの照射領域 (投影領域)PRの少なくとも一部と重なる基板P の領域である。例えばスケール部材T2上に 容値を超えている異物が存在する場合、そ スケール部材T2の異物の存在により、基板P 走査露光中に、特定領域TAでは、エンコーダ システム14が計測誤差を生じる。すなわち、 定領域TAが投影領域PRの少なくとも一部に配 置されているときにおいて、エンコーダシス テム14の計測値は、スケール部材T2上の異物 存在により、誤差を生じる。

 スケール部材T2上に、許容値を超えてい 異物が存在する場合、特定領域TAでは、基板 Pを走査露光するときの第2駆動システム5を用 いる基板ステージ1の駆動において、エンコ ダシステム14の計測情報が実質的に使用不能 となる。換言すれば、特定領域TAでは、エン ーダシステム14による基板ステージ1の位置 測が不能となる。

 特定領域TAでは、スケール部材T2の異物( 陥)に起因して、エンコーダシステム14の計 情報が異常となる。すなわち、特定領域TAが 投影領域PRの少なくとも一部に配置されてい ときのエンコーダシステム14の計測値は、 ケール部材T2上の異物の存在により異常値と なる。エンコーダシステム14の計測情報の異 は、例えば計測値の急激な変化、あるいは ンコーダシステム14の計測値と干渉計シス ム12の計測値との過剰なずれ等を含む。

 エンコーダシステム14(又は干渉計システ 12)によって規定される座標系(XY座標系)内に おける、Xヘッド48(又はYヘッド49)の計測領域 、露光光ELの照射領域PRとの位置関係は、例 えば設計値等から既知である。また、上述の ように、検出システム13の検出結果と、エン ーダシステム14(又は干渉計システム12)の計 結果とに基づいて、エンコーダシステム14( は干渉計システム12)によって規定される座 系(XY座標系)内における異物の位置に関する 情報が求められる。したがって、制御装置9 、スケール部材T2上の欠陥(異物)が、Yヘッド 48(又はXヘッド49)の計測領域に配置されてい ときに、露光光ELの照射領域(投影領域)PRの なくとも一部と重なる基板P上の特定領域TA 決定することができる。

 特定領域TAを決定した後、制御装置9は、 の特定領域TAに応じて、基板ステージ1の制 モードの変更を実行する(ステップSB4)。そ て、その変更後の制御モードに基づいて、 御装置9は、露光シーケンスSAを実行(再開)す る。

 以下、制御モードの一例及びその制御モ ドに基づく動作の一例について説明する。 実施形態において、基板ステージ1の制御モ ードの変更は、基板P上で特定領域TAを含むシ ョット領域SHの走査露光中における、第2駆動 システム5による基板ステージ1の駆動の制御 ードの変更を含む。すなわち、制御装置9は 、特定領域TAを含まないショット領域SHの走 露光中における第2駆動システム5による基板 ステージ1の駆動に関する制御モードに対し 、特定領域TAを含むショット領域SHの走査露 中における第2駆動システム5による基板ス ージ1の駆動に関する制御モードを異ならせ 。制御装置9は、特定領域TAを含むショット 域SHの走査露光中、第2駆動システム5による 基板ステージ1の駆動を、特定領域TAを含まな いショット領域SHの走査露光中に用いる制御 ードと異なる制御モードで実行する。

 特定領域TAを含むショット領域SHを走査露 光中に用いる制御モードは、ショット領域SH 特定領域TA以外の領域NAで使用される第1モ ドと、特定領域TAで使用される第2モードと 含む。すなわち、基板ステージ1による露光 ELに対する相対移動によって基板Pのショッ 領域SHを走査露光する場合において、領域NA を露光する場合、制御装置9は、第2駆動シス ム5を第1モードで制御する。また、特定領 TAを露光する場合、制御装置9は、第2駆動シ テム5を第2モードで制御する。すなわち、 御装置9は、領域NAの走査露光が行われる状 と、特定領域TAの走査露光が行われる状態と で、第2駆動システム5による基板ステージ1の 駆動を異ならせる。

 本実施形態において、第1モードでは、エ ンコーダシステム14の計測情報が用いられる 本実施形態においては、第1モードでは、制 御装置9は、エンコーダシステム14の計測結果 に基づいて、第2駆動システム5を制御(フィー ドバック制御)する。第2駆動システム5は、エ ンコーダシステム14の計測情報に対するサー ゲイン(ゲイン係数)を調整可能であり、制 装置9は、第1モードにおけるサーボゲインを ほぼ一定の所定値にして、領域NAの走査露光 実行する。

 また、本実施形態においては、特定領域T Aを含まないショット領域SHを走査露光すると きにも、制御装置9は、サーボゲインをほぼ 定の所定値にして、エンコーダシステム14の 計測結果に基づいて、第2駆動システム5を制 (フィードバック制御)して、そのショット 域SHの走査露光を実行する。

 一方、本実施形態においては、第2モード では、エンコーダシステム14の計測情報は用 られず、干渉計システム12の計測情報が用 られる。第2モードでは、制御装置9は、干渉 計システム12の計測結果に基づいて、第2駆動 システム5を制御(フィードバック制御)する。

 このように、制御装置9は、領域NAの走査 光が行われている状態において、エンコー システム14の計測情報に基づいて、第2駆動 ステム5を制御して、基板ステージ1を駆動 、特定領域TAの走査露光が行われる状態にお いて、干渉計システム12の計測情報に基づい 、第2駆動システム5を制御して、基板ステ ジ1を駆動するように、制御モードを変更す 。

 すなわち、基板Pの露光動作では、基板ス テージ1の駆動に、エンコーダシステム14の計 測情報が用いられるものの、エンコーダシス テム14の計測情報が、例えばスケール部材T2 欠陥(異物の存在)に起因して異常であるとき 、エンコーダシステム14が計測誤差を生じる き、エンコーダシステム14による基板ステ ジ1の位置計測が不能であるときに、干渉計 ステム12の計測情報が基板ステージ1の駆動 用いられる。

 本実施形態において、制御装置9は、基板 Pのショット領域SHの走査露光中に、基板ステ ージ1の駆動に用いる計測情報を、エンコー システム14及び干渉計システム12の一方から 方に切り替え可能である。本実施形態にお て、制御装置9は、領域NAの走査露光が行わ る状態から特定領域TAの走査露光が行われ 状態に変化するとき、基板ステージ1の駆動 用いる計測情報を、エンコーダシステム14 ら干渉計システム12に切り替える。また、制 御装置9は、特定領域TAの走査露光が行われる 状態から領域NAの走査露光が行われる状態に 化するとき、基板ステージ1の駆動に用いる 計測情報を、干渉計システム12からエンコー システム14に切り替える。換言すれば、制 装置9は、第1モードから第2モードに切り替 るとき、基板ステージ1の駆動に用いる計測 報を、エンコーダシステム14から干渉計シ テム12に切り替える。また、制御装置9は、 2モードから第1モードに切り替えるとき、基 板ステージ1の駆動に用いる計測情報を、干 計システム12からエンコーダシステム14に切 替える。

 制御装置9は、第1モードと第2モードとの 替時に、エンコーダシステム14と干渉計シ テム12とで出力座標が実質的に連続となるよ うに、切替後に用いるエンコーダシステム14 は干渉計システム12の出力座標を、切替時 はその前に設定する。

 本実施形態においては、第1モードから第 2モードへの切替時と、第2モードから第1モー ドへの切替時とで、エンコーダシステム14及 干渉計システム12の出力座標を連続とする 式を異ならせる。換言すれば、第1モードか 第2モードへの切替時と、第2モードから第1 ードへの切替時とで、エンコーダシステム1 4の出力座標と干渉計システム12の出力座標と のつなぎ処理の方式を異ならせる。

 本実施形態においては、第1モードから第 2モードへの切替では、エンコーダシステム14 の出力座標と一致するように、干渉計システ ム12の出力座標を設定する、座標つなぎ処理 用いられる。

 一方、第2モードから第1モードへの切替 は、干渉計システム12の出力座標とエンコー ダシステム14の位相情報とを用いてエンコー システム14の出力座標を設定する位相つな 処理が用いられる。

 図19は、エンコーダシステム14による基板 ステージ1のサーボ制御から干渉計システム14 による基板ステージ1のサーボ制御への切り え、及び干渉計システム12による基板ステー ジ1のサーボ制御からエンコーダシステム14に よる基板ステージ1のサーボ制御への切り替 における、つなぎ処理を説明するための模 図である。図19中、横軸は、1つのショット 域SH内でのY軸方向に関する位置(座標)、縦軸 は、エンコーダシステム14及び干渉計システ 12の計測誤差(位置誤差)を示す。また、ライ ンL1は、エンコーダシステム14の計測値、ラ ンL2は、干渉計システム12の計測値である。 お、ラインL1eは、つなぎ処理を行わなかっ 場合における、異物に起因して発生するエ コーダシステム14の計測値の異常値を示す

 ショット領域SHを走査露光する際、基板 テージ1の位置制御のサンプリングクロック( 制御クロック)が、所定の発生タイミングCSで 発生し、エンコーダシステム14(及び干渉計シ ステム12)の計測のサンプリングクロック(計 クロック)が、所定の発生タイミングMSで発 する。

 まず、エンコーダシステム14による基板 テージ1のサーボ制御から干渉計システム14 よる基板ステージ1のサーボ制御への切り替 におけるつなぎ処理(座標つなぎ処理)につ て説明する。制御装置9は、制御クロック(CS) 毎に、つなぎ処理のための前処理を実行する 。計測クロック(MS)時において、制御装置9は エンコーダシステム14の出力信号及び干渉 システム12の出力信号の両方をモニタする。

 領域NAでの制御クロック(CS)時において、制 装置9は、エンコーダシステム14の計測結果 基づいて、基板ステージ1の位置座標(X,Y,θZ) を求めるとともに、干渉計システム12の計測 果に基づいて、基板ステージ1の位置座標(X ,Y’,θZ’)を求める。また、制御装置9は、2 の位置座標(X,Y,θZ)と(X’,Y’,θZ’)の差分を 出する。また、制御装置9は、領域NAでの所 のクロック数について、差分の移動平均MA K {(X,Y,θZ)-(X’,Y’,θZ’)}を導出し、座標オフセ ットOとして保持する。

 制御装置9は、領域NAを露光するときに、 ンコーダシステム14の計測結果に基づいて められた位置座標(X,Y,θZ)を用いて、基板ス ージ1のサーボ制御を実行する。

 制御装置9は、エンコーダシステム14から 渉計システム12へのつなぎ処理(座標つなぎ 理)を実行する。例えば、第2制御クロック に、エンコーダシステム14の出力信号が異常 となるものとし、その直前の第1制御クロッ 時のタイミングでエンコーダシステム14から 干渉計システム12に切り替えるものとする。 の場合、制御装置9は、直前の制御クロック 時(第1制御クロック時)においてエンコーダシ ステム14の計測結果に基づいて求められた基 ステージ1の位置座標(X,Y,θZ)と一致するよう に、第2制御クロック時に、干渉計システム12 の計測結果に基づいて求められた基板ステー ジ1の位置座標(X’,Y’,θZ’)に、直前の第1制 クロック時に保持された座標オフセットOを 加える。これにより、エンコーダシステム14 出力座標と一致するように、干渉計システ 12の出力座標が設定される。このように、 渉計システム12の出力座標が、第2制御クロ ク前に設定され、第2制御クロック時以降は 干渉計システム12の計測情報に基づいて、 定領域TAの走査露光が実行される。具体的に は、制御装置9は、特定領域TAにおいて、座標 オフセットOによって補正(オフセット補正)さ れた位置座標[(X’,Y’,θZ’)+O]を参照して、 板ステージ1のサーボ制御を行う。

 このように、エンコーダシステム14の計 値に基づいて、有効ストローク範囲内にお て基板ステージ1の位置制御が実行されてい 状態において、そのエンコーダシステム14( ヘッド48、49)の計測領域内にスケール部材T2 上の異物が配置される場合、制御装置9は、 の計測領域内に異物が配置される直前に、 板ステージ1の位置制御に使用する計測値を エンコーダシステム14より出力される計測 から、干渉計システム12より出力される計測 値へ切り替える。本実施形態においては、切 り替え直前のエンコーダシステム14の出力座 と連続するように、干渉計システム12の出 座標が補正される。これにより、制御装置9 、特定領域TAを露光するときに、干渉計シ テム12から出力される計測値に基づいて、基 板ステージ1の位置情報を求め、その位置情 に基づいて、基板ステージ1の位置制御(移動 制御)を実行(継続)することができる。

 次に、干渉計システム12による基板ステ ジ1のサーボ制御からエンコーダシステム12 よる基板ステージ1のサーボ制御への切り替 におけるつなぎ処理(位相つなぎ処理)につ て説明する。例えば、第4制御クロック時に 特定領域TAが投影領域PRと重ならない位置に 移動するものとする。制御装置9は、その第4 御クロック時の後の、第5制御クロック時の タイミングで、干渉計システム12からエンコ ダシステム14に切り替えるものとする。制 装置9は、オフセット補正されている干渉計 ステム12から出力される位置座標[(X’,Y’,θ z’)+O]と、エンコーダシステム14の位相情報 を用いて、エンコーダシステム14の出力座標 を設定する。

 例えば、XY平面内(X軸、Y軸及びθZ方向)にお る基板ステージ1の位置情報は、少なくとも 3つのヘッドを用いて求められ、XY座標系にお ける、3つのヘッドの位置(X,Y)をそれぞれ(p 1 ,q 1 )、(p 2 ,q 2 )、(p 3 ,q 3 )とした場合において、基板ステージ1が座標( X,Y,θZ)に位置する場合、3つのヘッドの計測値 は、理論上、次式(1A)~(1C)で表すことができる 。

  C 1 =-(p 1 -X)sinθZ+(q 1 -Y)cosθZ   ……(1A)
  C 2 =-(p 2 -X)sinθZ+(q 2 -Y)cosθZ   ……(1B)
  C 3 = (p 3 -X)cosθZ+(q 3 -Y)sinθZ   ……(1C)

 干渉計システム12から供給される位置座 を、連立方程式(1A)~(1C)に代入して解くこと よって、3つのヘッドから出力されるべき計 値が算出される。このように、干渉計シス ム12の出力座標に基づいて、エンコーダシ テム14の出力座標を求めることができる。制 御装置9は、求めたエンコーダシステム14の出 力座標を用いて、エンコーダシステム14を初 設定する。

 制御装置9は、第5制御クロック以降、エ コーダシステム14によるサーボ制御を実行す る。このように、エンコーダシステム14の出 座標が、第5制御クロック前に設定され、第 5制御クロック時以降は、エンコーダシステ 14の計測情報に基づいて、領域NAの走査露光 実行される。

 以上説明したように、本実施形態によれ 、検出システム13を用いて、スケール部材T2 の上面の異物を検出することができる。また 、本実施形態によれば、基板Pの走査露光中 検出システム13の検出情報に基づいて、第2 動システム5による基板ステージ1の駆動が制 御されるので、例えばスケール部材T2上の異 を考慮して、基板ステージ1の制御モードの 変更を行うことで、スケール部材T2を用いる 板ステージ1の位置計測、及び基板ステージ 1の位置制御(移動制御)を良好に実行すること ができる。このように、本実施形態によれば 、異物の影響を抑制した状態で、基板ステー ジ1の位置計測、及び基板ステージ1の位置制 を実行することができる。したがって、基 ステージ1の移動性能の低下を抑制できる。 したがって、露光不良の発生を抑制でき、不 良デバイスの発生を抑制できる。

 また、本実施形態によれば、計測値の短 安定性が良好なエンコーダシステム14によ て、XY平面内における基板ステージ1の位置 報を計測するので、空気揺らぎなどの影響 抑制しつつ、高精度に計測できる。

 <第4実施形態>
 次に、第4実施形態について説明する。以下 の説明において、上述の実施形態と同一又は 同等の構成部分については同一の符号を付し 、その説明を簡略若しくは省略する。

 上述の第3実施形態においては、第1モー では、エンコーダシステム14の計測結果に基 づいて、第2駆動システム5の制御が実行され 第2モードでは、干渉計システム12の計測結 に基づいて、第2駆動システム5の制御が実 されることとしたが、第4実施形態の特徴的 部分は、第2モードにおいて、エンコーダシ ステム14の計測情報に対するサーボゲイン(ゲ イン係数)を変更する点にある。

 第2駆動システム5は、エンコーダシステ 14の計測情報に対するサーボゲイン(ゲイン 数)を調整可能(変更可能)であり、制御装置9 、第1モードにおけるサーボゲインをほぼ一 定の所定値にして、領域NAの走査露光を実行 る。

 一方、制御装置9は、第2モードにおける ーボゲインを、第1モードにおけるサーボゲ ンに比べて、小さくする。すなわち、制御 置9は、ショット領域SHの領域NAに比べて、 定領域TAでサーボゲインを小さくする。本実 施形態においては、第2モードにおけるサー ゲインをゼロにする。すなわち、第2モード は、エンコーダシステム14の計測情報が実 的に用いられない。これにより、特定領域TA では、サーボゲインがゼロとなる。

 本実施形態においては、第2モードでは、 第2駆動システム5による基板ステージ1のサー ボ制御を行わない。制御装置9は、基板ステ ジ1のサーボ制御の停止を実行可能であり、 定領域TAを含むショット領域SHの走査露光中 、特定領域TAでは、第2駆動システム5による 板ステージ1のサーボ制御を行わない。

 このように、本実施形態においては、制 装置9は、特定領域TAを含むショット領域SH 走査露光中、特定領域TAでサーボゲインを変 更する。制御装置9は、特定領域TAが投影領域 PRを通過するとき、サーボゲインを小さくす 。制御装置9は、特定領域TAの走査露光が行 れる状態において、エンコーダシステム14 計測情報に対するサーボゲインをゼロにし 、エンコーダシステム14の計測情報を用いる ことなく、基板ステージ1を駆動する。特定 域TAを含むショット領域SHの走査露光中、特 領域TAでは、エンコーダシステム14の計測情 報を用いることなく、基板ステージ1が駆動 れる。

 本実施形態において、制御装置9は、基板 Pのショット領域SHの走査露光中において、領 域NAの走査露光中には、サーボゲインを所定 にして、エンコーダシステム14の計測情報 用いて基板ステージ1を駆動し、領域NAの走 露光が行われる状態から特定領域TAの走査露 光が行われる状態に変化するとき、サーボゲ インをゼロにし、特定領域TAの走査露光中に 、サーボゲインをゼロにした状態で、サー 制御を行わずに、基板ステージ1を移動し、 領域NAの走査露光が行われる状態から特定領 TAの走査露光が行われる状態に変化すると 、サーボゲインを所定値に戻し、その後の 域NAの走査露光中に、エンコーダシステム14 計測情報を用いて基板ステージ1を駆動する 。

 本実施形態においても、異物の影響を抑 した状態で、基板ステージ1の位置計測、及 び基板ステージ1の位置制御を実行すること できる。したがって、基板ステージ1の移動 能の低下を抑制できる。したがって、露光 良の発生を抑制でき、不良デバイスの発生 抑制できる。

 なお、本実施形態においては、サーボゲ ンをゼロとしたが、領域NAに比べて特定領 TAでサーボゲインを小さくし、異物の影響を 抑制した状態で、基板ステージ1のサーボ制 を行うようにしてもよい。

 なお、上述の第3、第4実施形態において 、露光シーケンスSAとは別に、異物検出のた めの専用のシーケンス(検出シーケンス)SBを けているが、制御装置9は、例えば露光シー ンス中SAに、異物の検出動作を実行できる 例えば、複数の基板Pを順次露光する場合に いて、基板ステージ1に対する基板Pの交換 のインターバル期間毎に、すなわち、基板P 1枚露光する毎に、露光動作の少なくとも一 部と並行して、検出システム13を用いる異物 検出動作を実行することができる。この場 、露光動作と並行して、スケール部材T2の 面での異物検出を行なわなくても良い。す わち、露光動作と並行して、スケール部材T2 の一部の異物検出を行い、スケール部材T2の りの異物検出は、露光シーケンス中の、露 動作以外の期間、あるいは前述の異物処理 ーケンスで行うようにしても良い。また、 物の検出動作のタイミングとしては、基板P を1枚露光する毎に限られず、所定枚数の基 Pを露光する毎、所定時間経過する毎等、所 間隔毎に実行することもできる。

 また、上述の第3、第4実施形態において 、基板ステージ1が第1基板交換位置CP1から露 光位置EPで移動する間、及び露光位置EPから 2基板交換位置CP2へ移動する間に、スケール 材T2の上面が、検出システム13の検出領域AF 通過するので、その基板ステージ1の移動の 途中において、スケール部材T2の上面の異物 検出動作を実行することができる。

 また、上述の第3、第4実施形態において 、基板ステージ1に保持されている基板Pが、 露光光ELの照射領域である投影光学系PLの投 領域PRに配置されているときに、スケール部 材T2の少なくとも一部が、検出システム13の 出領域AFに配置されるように、投影光学系PL 検出システム13との位置関係が定められて る。したがって、制御装置9は、基板Pの露光 動作と並行して、検出システム13を用いるス ール部材T2の上面の異物の検出動作を実行 ることができる。

 また、上述の第3、第4実施形態において 、基板ステージ1に保持されている基板Pが、 アライメントシステム15の検出領域に配置さ ているときに、スケール部材T2の少なくと 一部が、検出システム13の検出領域AFに配置 れるように、アライメントシステム15と検 システム13との位置関係が定められている。 したがって、制御装置9は、基板Pのアライメ トマークの検出動作と並行して、検出シス ム13を用いるスケール部材T2の上面の異物の 検出動作を実行することができる。

 このように、基板Pの露光動作を含む露光 シーケンスSA中に、スケール部材T2(プレート 材T)の上面の異物の検出動作を実行するこ もできる。この場合、露光シーケンスSAの1 の動作(期間)中に、スケール部材T2の全面の 物検出を行っても良いし、露光シーケンスS Aの異なる期間(動作)中に、スケール部材T2の 面の異物検出を行っても良い。さらに、露 シーケンスSAの一部と前述の異物処理シー ンスとでスケール部材T2の全面の異物検出を 行っても良い。

 また、例えば基板ステージ1を第1基板交 位置CP1から露光位置EPへ移動する動作、及び 基板Pのアライメントマークを検出する動作 含む、基板Pの露光動作前の所定の動作中に 異物の検出動作が実行され、その検出動作 よって異物が検出された場合、制御装置9は 、基板Pの露光動作前に、基板ステージ1の制 モードを変更することができる。

 また、例えば基板Pの露光動作中に、異物 の検出動作が実行され、その検出動作によっ て異物が検出された場合、制御装置9は、基 Pの露光動作中に、基板ステージ1の制御モー ドを変更することができる。

 また、制御装置9に対して操作信号を入力 可能な入力装置を制御装置9に接続し、例え 作業者が入力装置により操作信号を入力し ときに、検出シーケンスが実行されてもよ 。なお、入力装置は、例えばキーボード、 ッチパネル、操作ボタン等を含む。

 また、検出シーケンスが所定間隔毎に複 回実行される場合、例えば第n回目の検出シ ーケンスSBにおいては、スケール部材T2の上 の第1の領域に対する異物検出動作を実行し 第n+1回目の検出シーケンスにおいては、ス ール部材T2の上面の第2の領域に対する異物 出動作を実行してもよい。

 また、上述の第3、第4実施形態において 検出システム13を用いて、計測ステージ2の 面18の異物を検出することができる。また、 検出システム13の検出結果に基づいて、計測 テージ2の駆動を制御することができる。ま た、本実施形態において、検出システム13を いて、基準格子45を含む基準部材44の上面の 異物を検出することができる。

 なお、上述の第3、第4実施形態において 制御装置9は、エンコーダシステム14で、XY平 面内における基板ステージ1の位置情報を計 しつつ、検出システム13の検出領域AFに対し 基板ステージ1(プレート部材T)の上面を移動 して、プレート部材Tの上面の少なくとも一 の異物の検出動作を実行し、フォーカス・ 出システム13の検出結果とエンコーダシステ ム14の計測結果とに基づいて、XY平面内での 物の位置を求めることとしてもよいし、干 計システム12で、XY平面内における基板ステ ジ1の位置情報を計測しつつ、検出システム 13の検出領域AFに対して基板ステージ1(プレー ト部材T)の上面を移動して、プレート部材Tの 上面の少なくとも一部の異物の検出動作を実 行し、フォーカス・検出システム13の検出結 と干渉計システム12の計測結果とに基づい 、XY平面内での異物の位置を求めることとし てもよい。

 なお、上述の第3、第4実施形態において 干渉計システム12(第2干渉計ユニット12B)によ って計測される基板ステージ1の位置情報が 基板Pのアライメント動作及び露光動作では いられず、主としてエンコーダシステム14 キャリブレーション動作(すなわち、計測値 較正)などに用いられるものとしたが、干渉 計システム12の計測情報(すなわち、X軸、Y軸 θX、θY及びθZ方向の5つの方向の位置情報の 少なくとも1つ)を、例えば基板Pのアライメン ト動作及び露光動作で用いてもよい。本実施 形態においては、エンコーダシステム14は、X 軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向にける基板ス ージ1の位置情報を計測する。そこで、基板 Pのアライメント動作及び露光動作において 干渉計システム12の計測情報のうち、エンコ ーダシステム14による基板ステージ1の位置情 報の計測方向(X軸、Y軸及びθZ方向)と異なる 向、例えばθX方向及び/又はθY方向に関する 置情報のみを用いてもよいし、その異なる 向の位置情報に加えて、エンコーダシステ 14の計測方向と同じ方向(すなわち、X軸、Y 及びθZ方向の少なくとも1つ)に関する位置情 報を用いてもよい。また、干渉計システム12 、基板ステージ1のZ軸方向の位置情報を計 可能としてもよい。この場合、基板Pのアラ メント動作及び露光動作において、Z軸方向 の位置情報を用いてもよい。

 なお、上述の第1~第4実施形態では、検出 ステムによってスケール部材の上面の全域 異物検出を行うものとしたが、これに限ら 、スケール部材の上面の一部のみで異物検 を行うものとしても良い。この場合、異物 出を行うスケール部材の一部は、少なくと 、露光シーケンス中にエンコーダのビーム 照射される範囲を含む。

 なお、上述の各実施形態においては、ス ール部材T2が、2枚の板状部材30A、30Bによっ 形成されていることとしたが、これに限ら 、スケール部材T2を1枚の板状部材で構成し その上面に直接回折格子を形成することと てもよい。また、スケール部材の上面に回 格子を形成し、そのスケール部材の上面に ッド48、48A、48B、49の計測光が透過可能な保 護部材(例えば、薄膜)を設け、回折格子の損 等を抑制してもよい。また、基板ステージ1 がスケール部材T2を着脱可能とせずに、基板 テージとスケール部材とを一体としてもよ 。すなわち、基板ステージ1の少なくとも一 部に、回折格子を直接形成してもよい。

 なお、上述の各実施形態においては、基 ステージ1にスケール部材T2が配置され、エ コーダシステム14が、そのスケール部材T2を 計測して、基板ステージ1の位置情報を計測 ることとしたが、基板ステージ1と同様、計 ステージ2にも、回折格子を含むスケール部 材を配置することができる。エンコーダシス テム14は、そのスケール部材を用いて、XY平 内における計測ステージ2の位置情報を計測 ることができる。制御装置9は、エンコーダ システム14の計測結果及び検出システム13の 出結果に基づいて、第2駆動システム5を作動 し、計測ステージ2の位置制御を行うことが きる。また、検出システム13は、計測ステー ジに配置されたスケール部材の上面の異物を 検出可能である。また、上述の第1、第2実施 態では、液浸部材11等のクリーニング装置 用いて、計測ステージのスケール部材をク ーニングすることができる。さらに、作業 は、計測ステージを露光装置EXから引き出し て、その計測ステージのスケール部材をメン テナンスすることができる。一方、上述の第 3、第4実施形態では、検出システム13の検出 報に基づいて、第2駆動システム5を用いる基 板ステージ1の駆動を制御することができる

 また、マスクステージ3にも、回折格子を 含むスケール部材を配置することができる。 マスクステージ3に配置されたスケール部材 計測可能なエンコーダシステムを配置する とによって、そのエンコーダシステムは、 スクステージ3に配置されたスケール部材を いて、XY平面内におけるマスクステージ3の 置情報を計測することができる。また、マ クMのパターン形成面の位置情報を計測可能 な検出システムを設けることができる。そし て、その検出システムを用いて、マスクステ ージ3に配置されたスケール部材の異物を検 することができる。

 なお、上述の各実施形態においては、移 体である基板ステージ(計測ステージ、マス クステージ)にスケール部材を配置し、その ケール部材と対向可能な位置(基板ステージ 上方)にエンコーダシステムが配置される場 合を例にして説明したが、例えば米国特許出 願公開第2006/0227309号明細書等に開示されてい るような、基板ステージにエンコーダシステ ムのヘッドが配置され、そのヘッドと対向可 能な位置(基板ステージの上方)にスケール部 (グリッド板)が配置される露光装置にも、 述の各実施形態で説明した構成を適用する とができる。すなわち、基板ステージに保 された基板の表面の位置情報を検出可能な 出システムを設け、その検出システムで、 板ステージに配置されているエンコーダシ テムのヘッドの上面の異物を検出すること できる。また、その検出システムの検出結 に応じて、上述の第1、第2実施形態では、ク リーニング装置を用いてそのエンコーダヘッ ドの上面をクリーニングすることができる。 クリーニング装置として、上述したような、 例えば液体を用いてクリーニングする液浸部 材、気体を噴射可能な噴射口を有する気体供 給装置、気体を吸引可能な吸引口を有するバ キューム装置等を用いることができる。一方 、上述の第3、第4実施形態では、その検出シ テムの検出結果に応じて、その基板ステー の駆動を制御することができる。

 なお、上述の各実施形態においては、異 を検出するために、基板Pの表面の位置情報 を検出可能な検出システム(フォーカス・レ リング検出システム)13を用いているが、異 及びそのサイズを検出可能であれば、検出 ステム13と別の検出システムを露光装置EXに け、その検出システムで異物を検出しても い。また、検出システム13は撮像方式など 良い。

 なお、上述の各実施形態においては、ス ール部材の欠陥が、スケール部材上に存在 る異物である場合を例にして説明したが、 えば傷である場合でも、上述の各実施形態 説明した構成を採用することにより、露光 良の発生を抑制でき、不良デバイスの発生 抑制できる。

 なお、上述の各実施形態において、投影 学系PLは、終端光学素子の射出側(像面側)の 光路を液体で満たしているが、米国特許出願 公開第2005/0248856号明細書に開示されているよ うに、終端光学素子の入射側(物体面側)の光 も液体で満たす投影光学系を採用すること できる。

 なお、上述の各実施形態の液体LQは水で るが、水以外の液体であってもよい。液体LQ としては、露光光ELに対する透過性があって きるだけ屈折率が高く、投影光学系、ある は基板の表面を形成する感光膜に対して安 なものが好ましい。例えば、液体LQとして ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリ エーテル(PFPE)、フォンブリンオイル、セダー 油等を用いることも可能である。また、液体 LQとして、屈折率が1.6~1.8程度のものを使用し てもよい。更に、石英及び蛍石よりも屈折率 が高い(例えば1.6以上)材料で、液体LQと接触 る投影光学系PLの光学素子(終端光学素子な )を形成してもよい。また、液体LQとして、 々の流体、例えば、超臨界流体を用いるこ も可能である。

 また、例えば露光光ELがF 2 レーザ光である場合、このF 2 レーザ光は水を透過しないので、液体LQとし はF 2 レーザ光を透過可能なもの、例えば、過フッ 化ポリエーテル(PFPE)、フッ素系オイル等のフ ッ素系流体を用いることができる。この場合 、液体LQと接触する部分には、例えばフッ素 含む極性の小さい分子構造の物質で薄膜を 成することで親液化処理する。

 なお、上述の各実施形態において、投影 学系PLを介して照明光ELが照射される投影領 域PRは、投影光学系PLの視野内で光軸AXを含む オンアクシス領域であるが、例えば国際公開 第2004/107011号パンフレットに開示されるよう 、複数の反射面を有しかつ中間像を少なく も1回形成する光学系(反射系又は反屈系)が の一部に設けられ、かつ単一の光軸を有す 、いわゆるインライン型の反射屈折系と同 に、その露光領域は光軸AXを含まないオフ クシス領域でも良い。

 また、上述の各実施形態においては、照 領域IR及び投影領域PRは、その形状が矩形で あるものとしたが、これに限らず、例えば円 弧、台形、あるいは平行四辺形などでも良い 。

 上述の各実施形態においては、投影光学 PLを備えた露光装置を例に挙げて説明して たが、投影光学系PLを用いない露光装置及び 露光方法に本発明を適用することができる。 このように投影光学系PLを用いない場合であ ても、露光光はレンズ等の光学部材を介し 基板に照射され、そのような光学部材と基 との間に液浸空間が形成される。

 なお、上述の各実施形態においては、露 装置EXが液浸露光装置である場合を例にし 説明したが、液体を介さずに基板Pを露光す ドライ露光装置でもよい。

 また、上述の各実施形態において、露光 置EXが、軟X線領域のEUV(Extreme Ultraviolet)光を 用いて基板Pを露光するEUV露光装置でもよい

 なお、上述の各実施形態の基板Pとしては 、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみ ならず、ディスプレイデバイス用のガラス基 板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、 あるいは露光装置で用いられるマスクまたは レチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ) が適用される。

 露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを 同期移動してマスクMのパターンを走査露光 るステップ・アンド・スキャン方式の走査 露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マ スクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパ ターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ 動させるステップ・アンド・リピート方式 投影露光装置(ステッパ)にも適用することが できる。露光装置EXがステッパの場合におい も、基板を保持するステージの位置をエン ーダで計測することにより、空気揺らぎに 因する計測誤差の発生を抑制して、ステー の位置制御を高精度に実行できる。

 さらに、ステップ・アンド・リピート方 の露光において、第1パターンと基板Pとを ぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1 ターンの縮小像を基板P上に転写した後、第 2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、 影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第 1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露 してもよい(スティッチ方式の一括露光装置 )。また、スティッチ方式の露光装置として 、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分 的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させる テップ・アンド・スティッチ方式の露光装 にも適用できる。

 また、例えば米国特許第6611316号明細書に 開示されているように、2つのマスクのパタ ンを、投影光学系を介して基板上で合成し 1回の走査露光によって基板上の1つのショッ ト領域をほぼ同時に二重露光する露光装置な どにも本発明を適用することができる。また 、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープ ロジェクション・アライナーなどにも本発明 を適用することができる。

 また、本発明は、米国特許第6341007号明細 書、米国特許第6400441号明細書、米国特許第65 49269号明細書、米国特許第6590634号明細書、米 国特許第6208407号明細書及び米国特許第6262796 明細書等に開示されているような、複数の 板ステージを備えたツインステージ型の露 装置にも適用できる。

 また、本発明は、複数の基板ステージと 測ステージとを備えた露光装置にも適用す ことができる。また、本発明は、基板ステ ジを1つだけ有する露光装置にも適用するこ とができる。

 露光装置の種類としては、基板Pに半導体 素子パターンを露光する半導体素子製造用の 露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又 はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁 気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、M EMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスク などを製造するための露光装置などにも広く 適用できる。

 また、上述の各実施形態では、露光光EL してArFエキシマレーザ光を発生する光源装 として、ArFエキシマレーザを用いてもよい 、例えば、米国特許7023610号明細書に開示さ ているように、DFB半導体レーザ又はファイ ーレーザなどの固体レーザ光源、ファイバ アンプなどを有する光増幅部、及び波長変 部などを含み、波長193nmのパルス光を出力 る高調波発生装置を用いてもよい。

 なお、上述の各実施形態においては、光 過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位 相パターン・減光パターン)を形成した光透 型マスクを用いたが、このマスクに代えて 例えば米国特許第6778257号明細書に開示され いるように、露光すべきパターンの電子デ タに基づいて透過パターン又は反射パター 、あるいは発光パターンを形成する可変成 マスク(電子マスク、アクティブマスク、あ るいはイメージジェネレータとも呼ばれる) 用いてもよい。可変成形マスクは、例えば 発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種で あるDMD(Digital Micro-mirror Device)等を含む。ま 、可変成形マスクとしては、DMDに限られる のでなく、DMDに代えて、以下に説明する非 光型画像表示素子を用いても良い。ここで 非発光型画像表示素子は、所定方向へ進行 る光の振幅(強度)、位相あるいは偏光の状態 を空間的に変調する素子であり、透過型空間 光変調器としては、透過型液晶表示素子(LCD:L iquid Crystal Display)以外に、エレクトロクロミ ックディスプレイ(ECD)等が例として挙げられ 。また、反射型空間光変調器としては、上 のDMDの他に、反射ミラーアレイ、反射型液 表示素子、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electro Phonetic Display)、電子ペーパー(または電子イ ク)、光回折型ライトバルブ(Grating Light Valv e)等が例として挙げられる。

 また、非発光型画像表示素子を備える可 成形マスクに代えて、自発光型画像表示素 を含むパターン形成装置を備えるようにし も良い。この場合、照明系は不要となる。 こで自発光型画像表示素子としては、例え 、CRT(Cathode Ray Tube)、無機ELディスプレイ、 有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Di ode)、LEDディスプレイ、LDディスプレイ、電界 放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、プ ラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等 挙げられる。また、パターン形成装置が備 る自発光型画像表示素子として、複数の発 点を有する固体光源チップ、チップを複数 アレイ状に配列した固体光源チップアレイ または複数の発光点を1枚の基板に作り込ん タイプのもの等を用い、該固体光源チップ 電気的に制御してパターンを形成しても良 。なお、固体光源素子は、無機、有機を問 ない。

 また、例えば国際公開第2001/035168号パン レットに開示されているように、干渉縞を 板P上に形成することによって、基板P上にラ イン・アンド・スペースパターンを露光する 露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明 適用することができる。

 以上のように、露光装置は、各構成要素 含む各種サブシステムを、所定の機械的精 、電気的精度、光学的精度を保つように、 み立てることで製造される。これら各種精 を確保するために、この組み立ての前後に 、各種光学系については光学的精度を達成 るための調整、各種機械系については機械 精度を達成するための調整、各種電気系に いては電気的精度を達成するための調整が われる。各種サブシステムから露光装置へ 組み立て工程は、各種サブシステム相互の 機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回 の配管接続等が含まれる。この各種サブシ テムから露光装置への組み立て工程の前に 各サブシステム個々の組み立て工程がある とはいうまでもない。各種サブシステムの 光装置への組み立て工程が終了したら、総 調整が行われ、露光装置全体としての各種 度が確保される。なお、露光装置の製造は 度およびクリーン度等が管理されたクリー ルームで行うことが望ましい。

 半導体デバイス等のマイクロデバイスは 図20に示すように、マイクロデバイスの機 ・性能設計を行うステップ201、この設計ス ップに基づいたマスク(レチクル)を製作する ステップ202、デバイスの基材である基板を製 造するステップ203、上述の実施形態に従って 、マスクのパターンを用いて露光光で基板を 露光すること、及び露光された基板を現像す ることを含む基板処理(露光処理)を含む基板 理ステップ204、デバイス組み立てステップ( ダイシング工程、ボンディング工程、パッケ ージ工程などの加工プロセスを含む)205、検 ステップ206等を経て製造される。

 なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組 合わせることができる。また、上述の各実 形態及び変形例で引用した露光装置などに する全ての文献及び米国特許の開示を援用 て本文の記載の一部とする。
 




 
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