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Title:
FUEL CELL SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157149
Kind Code:
A1
Abstract:
A fuel cell system is comprised of a fuel cell (1) which uses a fuel gas and an oxidizer gas to generate electricity, an DC/AC converter (9) for converting the DC power from the fuel cell (1) to AC power, a storage water route (15) which makes the storage water flow to recover the exhaust heat of the fuel cell (1) and the exhaust heat of the DC/AC converter (9), a cooler (10) which uses the storage water to cool the DC/AC converter (9), a first condenser (3) which condenses the moisture in the anode off-gas exhausted from the anode of the fuel cell (1) by heat exchange with the storage water, and a combustor (6) for burning the anode off-gas exhausted from the first condenser (3). The first condenser (3) and the cooler (10) are arranged in the order of the first condenser (3) and the cooler (10) in the storage water route (15) in the flow of the storage water.

Inventors:
MIYAUCHI SHINJI
TAKEBE YASUO
KATOU MOTOMICHI
Application Number:
PCT/JP2009/002694
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 15, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
MIYAUCHI SHINJI
TAKEBE YASUO
KATOU MOTOMICHI
International Classes:
H01M8/04
Foreign References:
JP2004111208A2004-04-08
JPH09213355A1997-08-15
JP2007242491A2007-09-20
JP2006111472A2006-04-27
JP2006164541A2006-06-22
JP2004111209A2004-04-08
JP2004303495A2004-10-28
JPH09161829A1997-06-20
Attorney, Agent or Firm:
PATENT CORPORATE BODY ARCO PATENT OFFICE (JP)
Patent business corporation Owner old patent firm (JP)
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Claims:
 燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池からの直流電力を交流電力に変換する直交変換器と、前記燃料電池の排熱及び前記直交変換器の排熱を回収する熱媒体が流れる熱媒体経路と、前記熱媒体により前記直交変換器を冷却する冷却器と、前記熱媒体との熱交換により前記燃料電池のアノードから排出されたアノードオフガス中の水分を凝縮する第1凝縮器と、前記第1凝縮器より排出された前記アノードオフガスを燃焼する燃焼器とを備え、前記第1凝縮器及び前記冷却器は、前記熱媒体経路上に、前記熱媒体の流れに対して前記第1凝縮器、前記冷却器の順に配設されていることを特徴とする燃料電池システム。
 記燃料電池の発電に伴う排熱を前記熱媒体により回収するための第1熱交換器を備え、前記第1熱交換器は、前記冷却器の下流の前記熱媒体経路上に設けられていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
 記熱媒体との熱交換により前記燃料電池のカソードから排出されるカソードオフガス中の水分を凝縮する第2凝縮器を備え、前記第2凝縮器は、前記冷却器と前記1熱交換器との間の前記熱媒体経路上に、設けられていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
 前記燃焼器の燃焼排ガス中の排熱を前記熱媒体により回収する第2熱交換器を備え、前記第2熱交換器は、前記冷却器と前記第1熱交換器との間に設けられていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
 前記熱媒体との熱交換により前記燃料電池のカソードから排出されるカソードオフガス中の水分を凝縮する第2凝縮器と、前記燃料電池の発電に伴う排熱を前記熱媒体により回収するための第1熱交換器と、前記燃焼器の燃焼排ガス中の排熱を前記熱媒体により回収する第2熱交換器と、を備え、前記第2凝縮器、第1熱交換器、及び第2熱交換器は、前記冷却器の下流の前記熱媒体経路上に、前記熱媒体の流れに対して前記第2凝縮器、第2熱交換器、第1熱交換器の順に配設されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
Description:
燃料電池システム

 本発明は、燃料電池の直流電力を交流電 に変換する直交変換器の冷却器を含む燃料 池システムの排熱回収系に関する。

 従来の燃料電池システムは、通常、燃料 池本体の排熱や、燃料電池のアノードまた カソードから排出されるガス(アノードオフ ガスまたはカソードオフガス)中の排熱を回 する排熱回収系を有するが、この燃料電池 排熱回収系に直流電力を交流電力に変換す 直交変換器(インバータ)の冷却器を含む燃料 電池システムが提案されている(例えば、特 文献1参照)。

 図3に示すように、水系統40は、貯湯タン 52の底部に接続された冷水管54からの水をラ ジエータ42、インバータ48aを冷却する冷却器4 8b、凝縮器38、熱交換器36、温水管56を経由し 貯湯タンク52の頂部に戻す系統と、冷水管54 からの水を水タンク44,精製器46を経由して改 器32に供給する系統とからなり、ラジエー 42の上流側と水タンク44の下流側の配管には ンプ41、45が、水タンク44の上流側には電磁 43が取り付けられている。冷却器48bは、イ バータ48aの熱を伝熱により貯湯タンク52の底 部からの水に伝達して放熱する一般的な冷却 器として構成されている。ラジエータ42には 冷却ファン42aが取り付けられており、この 却ファン42aはラジエータ42への流入水の温 が所定温度(例えば、35℃)以上か否かにより ンオフするサーモスタット42bによって駆動 よび駆動停止するように接続されている。

 電力変換回路48は、上述したようにイン ータ48aを中心として構成されており、イン ータ48aの他に昇圧回路などの回路と電圧セ サや電流センサなどのセンサを備えており 燃料電池スタック34からの直流電力を交流電 力に変換して商用電源に接続された負荷に供 給できるよう接続されている。

 そして、貯湯タンク52の底部からの水に りインバータ48aを冷却し、燃料電池スタッ 34の動作温度に拘わらず、インバータ48aを冷 却するように接続されている。また、冷却器 48bに供給される水は冷却ファン42a付きのラジ エータ42で冷却され、貯湯タンク52の底部の の温度が高いときでもインバータ48aを十分 冷却するように構成されている。

特開2004-111209号公報(第1図)

 ところで、上記従来のコージェネレーシ ン装置では、貯湯タンク52の底部に接続さ た冷水管54からの水をラジエータ42、インバ タ48aを冷却する冷却器48b、凝縮器38、熱交 器36、温水管56を経由して貯湯タンク52の頂 に戻すように排熱回収配管系統が構成され いる。つまり、インバータ48aを冷却する冷 器48bによって熱交換された温水を次の凝縮 38に供給している。この冷却器48bによって加 温された水によって燃料電池スタック34のア ードからの排ガス中の水分を凝縮させるよ 構成されているため、凝縮器38の凝縮能力 低くなり、排ガス中の水分を十分凝縮でき いまま改質器32内部へ供給されている。この 場合、通常、排ガスはアノードオフガスであ り、改質器32を加熱するためのバーナで燃焼 せるが、凝縮器38ではアノードオフガス中 水分を十分除去できないためにバーナ不着 ・失火等の不具合を招くといった課題があ た。

 本発明は、上記従来の課題を解決するも で、排熱回収系に直交変換器の排熱を回収 る冷却器及び燃料電池のアノードオフガス 水分を凝縮させる凝縮器を含むとともに、 縮器より排出されたアノードオフガスを燃 する燃焼器を備える場合に、従来よりも燃 器の燃焼安定性が向上する燃料電池システ を提供することを目的とするものである。

 上記従来の課題を解決するための、第1の本 発明に係る燃料電池システムは、
 燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行 燃料電池と、前記燃料電池からの直流電力 交流電力に変換する直交変換器と、前記燃 電池の排熱及び前記直交変換器の排熱を回 する熱媒体が流れる熱媒体経路と、前記熱 体により前記直交変換器を冷却する冷却器 、前記熱媒体との熱交換により前記燃料電 のアノードから排出されたアノードオフガ 中の水分を凝縮する第1凝縮器と、前記第1 縮器より排出された前記アノードオフガス 燃焼する燃焼器とを備え、前記第1凝縮器及 前記冷却器は、前記熱媒体経路上に、前記 媒体の流れに対して前記第1凝縮器、前記冷 却器の順に配設されていることを特徴とする 。

 かかる構成によれば、熱媒体経路を流れ 熱媒体は、冷却器において加温される前に まず第1凝縮器と熱交換するよう構成されて いるため、従来の燃料電池システムよりも、 アノードオフガスの水分除去量が向上し、第 1凝縮器から排出されたアノードオフガスを 焼させる燃焼器での燃焼安定性が向上する

 また、第2の本発明の燃料電池システムは 、前記燃料電池の発電に伴う排熱を前記熱媒 体により回収するための第1熱交換器を備え 前記熱交換器は、前記冷却器の下流の前記 媒体経路上に設けられていることを特徴と る。

 かかる構成によれば、上記第1の本発明の 燃料電池システムで得られる効果に加え、次 に冷却器による直交変換器の冷却を第1熱交 器で貯湯水が、さらに昇温される前に行う う構成されているため、直交変換器を構成 る電力パワー素子の冷却が良好に行われる また、熱伝達係数が大きい液体同士の熱交 を実行する第1熱交換器を冷却器よりも下流 に配設することで、貯湯水による排熱回収 効率が向上にする。

 また、第3の本発明の燃料電池システムは 、前記熱媒体との熱交換により前記燃料電池 のカソードから排出されるカソードオフガス 中の水分を凝縮する第2凝縮器を備え、前記 2凝縮器は、前記冷却器と前記第1熱交換器と の間の前記熱媒体経路上に、設けられている ことを特徴とする。

 かかる構成によれば、上記第1の本発明の 燃料電池システムで得られる効果に加え、冷 却器による直交変換器の冷却を第2凝縮器で 湯水が、さらに昇温される前に行うよう構 されているため、直交変換器を構成する電 パワー素子の冷却が良好に行われる。また 熱伝達係数が大きい液体同士の熱交換を実 する第1熱交換器を、第2凝縮器の下流側に配 設することで、カソードオフガス中の水分除 去が良好に行われるとともに、貯湯水による 排熱回収の効率が向上する。

 また、第4の本発明の燃料電池システムは 、前記燃焼器の燃焼排ガス中の排熱を前記熱 媒体により回収する第2熱交換器を備え、前 第2熱交換器は、前記冷却器と前記第1熱交換 器との間に設けられていることを特徴とする 。

 かかる構成によれば、上記第1の本発明の 燃料電池システムで得られる効果に加え、冷 却器による直交変換器の冷却を第2熱交換器 貯湯水が、さらに昇温される前に行うよう 成されているため、直交変換器を構成する 力パワー素子の冷却が良好に行われる。ま 、熱伝達係数が大きい液体同士の熱交換を 行する第1熱交換器を、第2熱交換器の下流側 に配設することで、燃焼排ガス中の水分除去 が良好に行われるとともに、貯湯水による排 熱回収の効率が向上する。

 また、前記熱媒体との熱交換により前記 料電池のカソードから排出されるカソード フガス中の水分を凝縮する第2凝縮器と、前 記燃料電池の発電に伴う排熱を前記熱媒体に より回収するための第1熱交換器と、前記燃 器の燃焼排ガス中の排熱を前記熱媒体によ 回収する第2熱交換器と、を備え、前記第2凝 縮器、第1熱交換器、及び第2熱交換器は、前 冷却器の下流の前記熱媒体経路上に、前記 媒体の流れに対して前記第2凝縮器、第2熱 換器、第1熱交換器の順に配設されているこ を特徴とする。

 かかる構成によれば、上記第1の本発明の 燃料電池システムにより得られる効果に加え 、冷却器による直交変換器の冷却を第2熱交 器で貯湯水が、さらに昇温される前に行う う構成されているため、直交変換器を構成 る電力パワー素子の冷却が良好に行われる また、熱伝達係数が大きい液体同士の熱交 を実行する第1熱交換器を、第2凝縮器及び第 2熱交換器の下流側に配設することで、カソ ドオフガス及び燃焼排ガス中の水分除去が 好に行われるとともに、貯湯水による排熱 収の効率が向上する。

 本発明の上記目的、他の目的、特徴、及 利点は、添付図面参照の下、以下の好適な 施態様の詳細な説明から明らかにされる。

 本発明の燃料電池システムによれば、従 の燃料電池システムよりも、第1凝縮器での アノードオフガスの水分除去量が向上し、第 1凝縮器から排出されたアノードオフガスを 焼させる燃焼器での燃焼安定性が向上する

図1は、本発明の実施の形態1に係る燃 電池システムの排熱回収構成を示すブロッ 図である。 図2は、本発明の実施の形態2に係る燃 電池システムの排熱回収構成を示すブロッ 図である。 図3は、従来の燃料電池システムの排熱 回収構成を示すブロック図である。

 以下に、本発明の実施の形態を、図面を 照して説明する。

 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料電 システムにおける排熱回収構成を示すブロ ク図である。

 図1に示すように、本発明の実施の形態1 係る燃料電池システムは、水素を含む燃料 スを生成する水素生成装置1を備えている。 素生成装置1は、メタン、プロパン、都市ガ ス等の炭化水素や、メタノール、エタノール 等のアルコールに例示される含水素有機化合 物を含む原料を供給する原料供給器2から原 が供給されるとともに、第1凝縮器3で凝縮さ れた凝縮水を貯える凝縮水タンク4から水供 器5を介して水が供給されるように構成され いる。また、水素生成装置1は、原料供給器 2から供給された原料と水供給器5から供給さ た水を用いて改質反応により水素を含む燃 ガスを生成する改質器(図示せず)と、第1凝 器3からのアノードオフガスを燃焼させて改 質器を加熱する燃焼器6とを備えている。そ て、本実施の形態1に係る燃料電池システム 、水素生成装置1から供給される燃料ガスと 酸化剤ガス供給器7からの酸化剤ガスとを用 て発電を行う燃料電池8と、燃料電池8で発電 した直流電力を交流電力に変換する直交変換 器(インバータ)9とを備える。ここで、酸化剤 ガス供給器7は、例えば、酸化剤ガスとして 空気を供給するブロアファンが用いられる

 また、少なくとも燃料電池8のアノードオ フガス中の排熱と直交変換器9の排熱とを回 した熱媒体を貯える蓄熱器の一例である、 湯タンク14を備える。貯湯タンク14から熱媒 として取り出された水は、本発明の熱媒体 路としての貯湯水経路15を流れ、上記燃料 池8のアノードオフガス中の排熱と、直交変 器9の排熱を回収する各機器を通過し、加熱 された後、貯湯タンク14に戻るよう構成され いる。

 ここで、燃料電池のアノードオフガス中 排熱を回収する機器は、第1凝縮器3であり 第1凝縮器3は、燃料電池8のアノードオフガ が流れるアノードオフガス経路101内のアノ ドオフガスと貯湯水経路15内の貯湯水との間 で熱交換し、アノードオフガス中の水分が凝 縮するよう構成されている。なお、ここでは 、熱媒体として、水(貯湯水)を使用したが、 れに限定されず、例えば、不凍液(例:エチ ングリーコール含有液)等に例示される他の 媒体を使用してもよい。

 また、直交変換器9の排熱を回収する機器 は、冷却器10であり、これは、直交変換器9を 構成する電力変換素子であるパワー半導体(IG BT、MOSFET等)部品等などが取り付けられた基板 上に設けられた放熱ブロック(図示せず)によ 構成されている。この放熱ブロックは、基 上に設けられた貫通路部とこの貫通路部内 通過するよう構成された貯湯水経路15とに り構成される。なお、上記第1凝縮器3及び冷 却器10は、貯湯水経路15内の貯湯水の流れに して第1凝縮器3及び冷却器10の順になるよう 設されている。

 また、本実施の形態における燃料電池シ テムにおいて、貯湯水経路15を、第1凝縮器3 、冷却器10だけでなく、その他にも排熱を回 する機器と接続され、システム内の各機器 排熱を回収している。具体的には、冷却器1 0の下流の貯湯水経路15には、燃料電池8の発 に伴う排熱を回収する第1熱交換器13が設け れ、貯湯水経路15内の貯湯水と燃料電池8を 却する冷却水が流れる冷却水経路11内の冷却 水との間で熱交換可能なように構成されてい る。そして、第1熱交換器13で加熱された貯湯 水は高温の温水として貯湯タンク14上部に戻 よう貯湯水経路15と貯湯タンク14の上部が接 続されている。また、制御器17は、原料供給 2、水供給器5、酸化剤ガス供給器7、冷却水 出器12及び貯湯ポンプ16のそれぞれについて 、燃料電池システムの運転において、安定し た運転が可能になるよう適宜操作量を制御す るように構成されている。

 以上のように構成された燃料電池システ の排熱構成について、以下その動作、作用 説明する。

 まず、上記特許文献1に開示されているよ うな従来の燃料電池発電システムでは、図3 示すように、貯湯タンクからの水は、イン ータ48aを冷却する冷却器48bに供給される。 のとき、冷却器48bは、インバータ48aのパワ 半導体等の発熱を吸収し冷却するが、イン ータ48a内の発熱ロスとしては、燃料電池ス ック34の出力にほぼ比例して、燃料電池の出 力が1kWでは数十W(50~100W)程度、4~5kWでは、数百 W(200~500W)程度となる。例えば、燃料電池の出 が1kWで冷水管54を流れる水の流量が約1.0L/分 程度の場合に、インバータ48aの発熱を冷却器 48bで熱交換すると、水の温度は、数K(約1~5K) 昇する。ついで、冷却器48bで温度が上昇し 水は、凝縮器38に供給され、燃料電池スタッ ク34からの排ガス(アノードオフガス)の熱を 収し、排ガス中の水蒸気を凝縮する。

 ところで、貯湯タンクに貯えられた水は 外気の温度変動(例えば、昼夜の温度差や季 節等)によって、25~30℃程度になる場合がある 。このような温度の水が、冷却器48bで熱交換 すると、最悪の場合、26~35℃にまで上昇する このような温度の高い水を凝縮器38に供給 ても、排ガスの露点を充分に下げることが きず、その結果、水分を過剰に含む排ガス 改質器を加熱するためのバーナに供給され 。このため、バーナでは、排ガス中に含ま る水分によって、燃焼状態が不安定となり 最悪の場合には、失火が発生することとな 。

 一方、本実施の形態1に係る燃料電池シス テムの運転時において、制御器17により、水 生成装置1に原料を原料供給器2を介して供 する。この原料は、水素生成装置1の改質器( 図示せず)に供給され、最終的に水素を含む 料ガスとして、燃料電池8に供給される。燃 電池8で発電に用いられなかったアノードオ フガスは、第1凝縮器3に供給される。第1凝縮 器3には、貯湯タンク14から供給された貯湯水 が、冷却器10よりも先に供給されるので、ア ードオフガスは、上記従来の燃料電池シス ムに比べて、第1凝縮器3においてガス中の 分がより多く凝縮され、生成した凝縮水が 縮水タンク4に貯えられる。このため、従来 燃料電池システムに比して、より多くの水 が低減されたアノードオフガスがバーナに 給されるので、バーナの燃焼安定性が向上 るとともに、失火が発生するおそれが低減 れる。

 そして、第1凝縮器3を通過したアノード フガスは燃焼器6に供給され、燃焼すること なる。ここで、制御器17は、貯湯ポンプ16の 操作量を制御して、貯湯タンク14下部から貯 水を取り出し、第1凝縮器3に送り熱交換さ るが、例えば、燃料電池8の発電出力が1kWで 湯水の流量が約1.0L/分程度の場合、第1凝縮 3を通過した貯湯水の温度は約15~20K程度上昇 する。

 次に、第1凝縮器3で昇温した貯湯水は、 却器10(具体的には、上述の直交変換器(イン ータ)9を構成する電力変換素子が取り付け れた基板上に設けられた放熱ブロック内の 通路部内)を流通する。これにより、動作中 インバータの排熱回収が行われる。ここで 例えば、貯湯水の流量が約1.0L/分程度の場 、冷却器10を通過した貯湯水の温度は、約1~5 K程度上昇する。

 ここで、上述したように、第1凝縮器3を 過した貯湯水の温度は、約15~20K程度上昇す ため、外気の温度変動によっては、最悪の 合、40~50℃にまで上昇する。しかしながら、 直交変換器(インバータ)9におけるパワー半導 体等の発熱する部品は、表面温度として70~90 まで上昇しているため、第1凝縮器3を通過 た貯湯水の温度が40~50℃であっても、直交変 換器(インバータ)9を充分に冷却することが可 能であり、冷却器10において、直交変換器9の 温度上昇を抑制することができる。

 次に、冷却器10で昇温した貯湯水は、第1 交換器13に供給され、燃料電池8の冷却水と 交換し、燃料電池8の発電に伴う排熱が貯湯 水により回収される。ここで、貯湯水の流量 が約1.0L/分程度の場合、第1熱交換器13を通過 た貯湯水の温度は、燃料電池8の発電時の冷 却水温度(約60~80℃)程度の温度まで温度上昇 ることとなる。そして、第1熱交換器13で昇 した貯湯水は、貯湯タンク14の上層部から貯 湯される。

 以上のように、本実施の形態の燃料電池 ステムにおいて、燃料電池システム内の各 器の排熱を回収する熱媒体は、冷却器10よ も前に第1凝縮器3において熱交換を行うこと で、温度差の大きい段階で、液体と気体の熱 交換を行われるため、従来の燃料電池に比べ 、アノードオフガスの水分除去量が向上し、 第1凝縮器3から排出されたアノードオフガス 燃焼させる燃焼器6での燃焼安定性が向上す る。

 また、冷却器10による直交変換器9の冷却 、第1熱交換器13で貯湯水が、さらに昇温さ る前に行うよう構成されているため、直交 換器9を構成する電力パワー素子の動作時の 半導体接合部などの発熱部の冷却が良好に行 われる。また、熱伝達係数が大きい液体同士 の熱交換である第1熱交換器13を冷却器10より 下流側に配設することで、貯湯水による排 回収の効率が向上する。

 なお、本実施の形態の燃料電池システム おいて、本発明の燃焼器の一例として水素 成装置に内蔵された改質器を加熱する燃焼 6を挙げたが、本発明の燃焼器は、本例に限 定されるものでなく、第1凝縮器を通過した ノードオフガスを燃焼する燃焼器(例えば、 湯タンクから熱負荷に供給される貯湯水を 熱する補助燃焼器)であれば、上述の燃焼安 定性の向上の効果が得られることは明らかで あり、その構成は限定されるものではない。

 (実施の形態2)
 本発明の実施の形態2に係る燃料電池システ ムは、基本的構成は、実施の形態1に係る燃 電池システムと同じであるが、以下の点で なる。

 図2は、実施の形態2に係る燃料電池シス ムにおける排熱回収構成を模式的に示すブ ック図である。

 図2に示すように、本実施の形態に係る燃 料電池システムでは、冷却器10と第1熱交換器 13との間の貯湯水経路15に、燃料電池8で発電 用いられなかったカソードオフガス中の水 を貯湯水との熱交換により凝縮するための 2凝縮器18と、その下流に、燃焼器6から排出 された燃焼排ガス中の熱を貯湯水との熱交換 により回収するための第2熱交換器19とを備え ることをその特徴としている。

 以上のように構成された燃料電池システ の排熱回収構成について、以下その動作、 用を説明する。上記実施の形態1と同様の構 成及び動作により、第1凝縮器3及び冷却器10 排熱回収した貯湯水は第2凝縮器18に導入さ 、ここで、燃料電池8のカソードオフガスと 交換しカソードオフガスの排熱を回収する この熱交換により、カソードオフガス中の 分が凝縮し、生成した凝縮水は、凝縮水タ ク4に貯えられ、燃料電池システムの運転時 に図2に示すように水素生成装置での改質反 時に用いられる改質水として再利用される

 次に、第2凝縮器18を通過した貯湯水は、 焼器6から排出される燃焼排ガスと熱交換す る第2熱交換器19に導入され、燃焼排ガスの排 熱を回収するよう構成されており、燃料電池 システムの排熱回収効率がさらに向上する。

 そして、実施の形態1の燃料電池システム と同様に、貯湯水は、最後に、燃料電池8に けられた冷却水経路11の冷却水と熱交換する 第1熱交換器13に導入され、燃料電池8の発電 伴う排熱を回収する。これにより、貯湯水 より排熱回収系において、熱伝達係数が大 い液体同士の熱交換である第1熱交換器13を 複数の熱交換器の中で最下流に配設するこ で、上記排熱回収系における排熱回収効率 向上する。

 上記説明から、当業者にとっては、本発 の多くの改良や他の実施形態が明らかであ 。従って、上記説明は、例示としてのみ解 されるべきであり、本発明を実行する最良 態様を当業者に教示する目的で提供された のである。本発明の精神を逸脱することな 、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に 変更できる。

 本発明にかかる燃料電池システムは、従 の燃料電池システムよりも、第1凝縮器での アノードオフガスの水分除去量が向上し、第 1凝縮器から排出されたアノードオフガスを 焼させる燃焼器での燃焼安定性を向上する とが可能になるので、家庭用燃料電池シス ム等として有用である。

 1  水素生成装置
 3  第1凝縮器
 6  燃焼器
 8  燃料電池
 9  直交変換器
 10  冷却器
 13  第1熱交換器
 14  貯湯タンク
 15  貯湯水経路
 17  制御器
 18  第2凝縮器
 19  第2熱交換器




 
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