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Patent Searching and Data


Title:
HAND OPERATED BREAKER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/013854
Kind Code:
A1
Abstract:
First and second arms (2, 4) are rotatably held by a rotation shaft (6). Plate glass in which a scribe line is formed in advance is held between a roller (24) and a roller (45). When handles (20, 40) are operated so as to reduce a gap between the rollers (24, 45), the roller (45) moves in the Y-axis direction, which causes an impact shaft (51) to apply an impact to the plate glass. As a result, the plate glass is easily cut along the scribe line, and the cut surfaces have smooth cross sections.

Inventors:
HARAGUCHI HIROTAKE (JP)
MAEKAWA KAZUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001543
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
June 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBOSHI DIAMOND IND CO LTD (JP)
HARAGUCHI HIROTAKE (JP)
MAEKAWA KAZUYA (JP)
International Classes:
C03B33/12; B28D5/00
Foreign References:
JPH11228162A1999-08-24
JP3056772U1999-03-05
JP2000044266A2000-02-15
JPH11228162A1999-08-24
JPH0356772A1991-03-12
Other References:
See also references of EP 2174918A4
Attorney, Agent or Firm:
OKAMOTO, Yoshiki (Shori Building 7-7-19,Takaidahondori, Higashi-Osaka-shi, Osaka 66, JP)
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Claims:
 回転軸によって互いに連結された第1,第2アームを具備するハンドブレーカであって、
 前記第1アームは、
 ハンドル部と、
 前記回転軸が貫通する回転軸孔と、
 前記回転軸を挟んで前記ハンドル部と対称な位置に、前記回転軸に垂直な方向に沿って対称に設けられ、回転自在に保持される第1,第2のローラとを具備し、
 前記第2アームは、
 ハンドル部と、
 前記回転軸が貫通する回転軸孔と、
 前記回転軸を挟んで前記ハンドル部と対称な位置に設けられ、前記第1,第2のローラと対向して前記第1,第2のアームの夫々のハンドル部の操作によりガラス板を挟み込むインパクタとを具備するものであり、
 前記インパクタは、
 前記第1,第2のローラに対向し、前記第1,第2のローラとの間隔が変化するように摺動自在に保持された第3のローラと、
 前記第3のローラの上下動に伴って待機位置と解除位置との間で移動するトリガ部材と、
 前記トリガ部材が待機位置にあるときに所定の位置に予め保持され、前記トリガ部材が解除位置に移動することで所定の位置から前記第1,第2のローラの押圧に向けて付勢されて前記ガラス板に衝撃を与える衝撃軸と、
 前記衝撃軸を前記ガラス板に向けて付勢する引張バネと、を具備するハンドブレーカ。
 前記インパクタは、前記衝撃軸に係合して前記トリガ部材を待機位置に移動させるレバーを更に具備する請求項1記載のハンドブレーカ。
 前記インパクタは、前記第3のローラが押圧されたときに前記ガラス板を保持する第4のローラを更に具備する請求項1記載のハンドブレーカ。
 前記第2アームの回転軸孔は、前記第1,第2のローラとの間隔を変化させる長孔である請求項1記載のハンドブレーカ。
Description:
ハンドブレーカ

 本発明は、板ガラスを分断するためのハ ドブレーカに関するものであり、特に、厚 ガラスを容易に分断するためのハンドブレ カに関するものである。

 従来板ガラスといえば、そのほとんどが さ10mm以下のものを指して言っていた。しか し、近年建築物で用いられる板ガラスとして 、その厚さが10mmを超え、25mmにも迫る厚板ガ スが多く用いられるようになってきた。そ に伴い建築現場などでは、このような厚板 ラスを建築物に合わせて最適な大きさに分 する必要が生じている。そこで、厚板ガラ を含めた板ガラスを分断面が滑らかである うに、かつできるだけ容易に分断できる分 器が求められている。

 いわゆる3点曲げを用いて板ガラスを分断 する従来のハンドブレーカとして、例えば特 許文献1、及び特許文献2が知られている。特 文献1は、厚板の板ガラスを分断するための ガラスブレーカである。ここでは、2つの固 支持アンビルの間の下部の位置に昇降駆動 構を設け、この昇降駆動機構の上部に可動 圧子を設けている。昇降駆動機構は可動加 子を上昇させることで、板ガラスを2つの固 支持アンビルに接するまで移動させる。こ とき2つの固定支持アンビルと可動加圧子と は板ガラスを挟持して3点曲げの状態を作り しているので、可動加圧子が昇降駆動機構 よってさらに上昇することで、板ガラスを 断する。

 また特許文献2は、板ガラスを分断するため のガラス割り器である。このガラス割り器は 、上方フレームの幅員調整フレームに2つの え付け部を保持し、下方フレームに2つの押 付け部に対向するように加圧子を保持して る。この2つの押え付け部と、加圧子との3 で板ガラスを挟持して3点曲げの状態を作り し、さらに挟持する力を増すことで板ガラ を分断する。

特開平11-228162号公報

実用新案第3056772号

 特許文献1のガラスブレーカは、昇降駆動 機構に電動モータを備える大掛かりなもので あって、ガラスブレーカの重量、体積ともに 大きなものであり、実際の作業では扱いにく いものである。また、特許文献2のガラス割 器は、ガラスに加える力が人の握力に依存 るので、上述の厚板ガラスを容易に確実に 断することには向いていない。

 本発明はこのような従来の問題点を解決 るものであって、厚板ガラスを含めた板ガ スを分断面が滑らかな断面品質となり、か できるだけ容易に板ガラスを分断できるハ ドブレーカを提供することを目的とする。

 この課題を解決するために、本発明のハ ドブレーカは、回転軸によって互いに連結 れた第1,第2アームを具備するハンドブレー であって、前記第1アームは、ハンドル部と 、前記回転軸が貫通する回転軸孔と、前記回 転軸を挟んで前記ハンドル部と対称な位置に 、前記回転軸に垂直な方向に沿って対称に設 けられ、回転自在に保持される第1,第2のロー ラとを具備し、前記第2アームは、ハンドル と、前記回転軸が貫通する回転軸孔と、前 回転軸を挟んで前記ハンドル部と対称な位 に設けられ、前記第1,第2のローラと対向し 前記第1,第2のアームの夫々のハンドル部の 作によりガラス板を挟み込むインパクタと 具備するものであり、前記インパクタは、 記第1,第2のローラに対向し、前記第1,第2の ーラとの間隔が変化するように摺動自在に 持された第3のローラと、前記第3のローラの 上下動に伴って待機位置と解除位置との間で 移動するトリガ部材と、前記トリガ部材が待 機位置にあるときに所定の位置に予め保持さ れ、前記トリガ部材が解除位置に移動するこ とで所定の位置から前記第1,第2のローラの押 圧に向けて付勢されて前記ガラス板に衝撃を 与える衝撃軸と、前記衝撃軸を前記ガラス板 に向けて付勢する引張バネと、を具備するも のである。

 ここで前記インパクタは、前記衝撃軸に 合して前記トリガ部材を待機位置に移動さ るレバーを更に具備するようにしてもよい

 ここで前記インパクタは、前記第3のロー ラが押圧されたときに前記ガラス板を保持す る第4のローラを更に具備するようにしても い。

 ここで前記第2アームの回転軸孔は、前記 第1,第2のローラとの間隔を変化させる長孔と してもよい。

 このような特徴を有する本発明によれば 厚板ガラスを含めた板ガラスを容易に分断 ることができる。又分断の際に板ガラスの 断面を滑らかな断面品質にすることができ 。

図1は本発明のハンドブレーカの一実施 の形態を示す側面図である。 図2は本発明のハンドブレーカの一実施 の形態を示す斜視図である。 図3は本発明のハンドブレーカの一実施 の形態を示す正面図である。 図4は本発明のハンドブレーカの一実施 の形態におけるローラ部を示す平面図である 。 図5Aは本発明のハンドブレーカの一実 の形態におけるインパクタ部の内部の構成 示す側面図である。 図5Bは本発明のハンドブレーカの一実 の形態におけるインパクタ部の内部の構成 示す側面図である。 図6は本発明のハンドブレーカの一実施 の形態におけるインパクタ部をローラ部の側 から見た平面図である。 図7は本発明のハンドブレーカの一実施 の形態において、ハンドブレーカが厚板ガラ スを挟んでいる様子を示す正面図である。

符号の説明

 1 ハンドブレーカ
 2 第1アーム
 4 第2アーム
 6 回転軸
 20,40 ハンドル部
 21 ローラヘッド
 22 本体軸
 23 ローラ軸
 24,45 ローラ
 25 ガイド溝
 26 ガイド穴
 27 ローラガイド
 28 ボルト
 41 ガイド孔
 42 インパクタ
 43 ガイド孔
 44 架台
 46 軸
 47 軸ガイド孔
 48 作動コマ
 49 ピストン
 50 圧縮バネ
 51 衝撃軸
 55 引張バネ
 56 レバー
 58 荷重ローラ

 図1は本発明の実施の形態によるハンドブ レーカ1の側面図であり、図2はハンドブレー 1の斜視図である。また図3は、図1のハンド レーカ1をX軸正の方向から見た正面図であ 。

 ハンドブレーカ1は、第1アーム2及び第2ア ーム4が回転軸6によって連結されている。第1 アーム2は、ハンドル部20と、回転軸が貫通す る回転軸孔と、回転軸孔を挟んでハンドル部 20と対称な位置に設けられるローラヘッド21 有している。第2アーム4は、ハンドル部40と 回転軸が貫通するガイド孔41と、ガイド孔41 を挟んでハンドル部40と対称な位置に設けら るインパクタ42を有している。ガイド孔41は Y軸方向に沿った長孔の回転軸孔である。第1 ーム2の回転軸孔と、第2アーム4のガイド孔4 1にはZ軸に平行に回転軸6が貫通しており、第 1,第2アーム2,4は相対的に回動自在となってい る。よって第1アーム2及び第2アーム4を、回 軸6を中心に回動させ、またガイド孔41の長 方向に平行移動させることで、ローラヘッ 21とインパクタ42との間隔を変化させること できる。

 次に、各構成要素について詳細に説明する
 (ローラヘッド)
 ローラヘッド21について図4を参照しながら 明する。図4は、ハンドブレーカ本体2をY軸 向から見たときのローラヘッド21の平面図 ある。ローラヘッド21は、Z軸に沿って円柱 のローラ軸23が左右の長さがほぼ等しくなる ように固定されている。ローラ軸23には、一 の第1,第2のローラ24が回転自在に保持され おり、更にその軸に沿ったガイド溝25が左右 対称に形成されている。左右のガイド溝25は れぞれ5つのガイド穴26が一列に設けられる

 ローラ24は円柱状のローラガイド27と互い の平面の中心を同軸に接している。ローラ24 びローラガイド27は、ローラ軸23の直径にほ ぼ等しい円形の貫通孔を有しており、この貫 通孔にローラ軸23を挿入することで、ローラ 23に保持されている。また図4に示すように ローラガイド27にはガイド軸止めねじ28が備 えられており、ガイド軸止めねじ28をいずれ のガイド穴26に嵌合することで、ローラ24の 位置が固定される。図4では、ガイド軸止め じ28がいずれも第1アーム2に最も近いガイド 26と嵌合してローラ24が固定されている状態 を示している。

 (インパクタ)
 次にインパクタ42について、図1,図2及び図5A ,図5Bを用いて説明する。図5A,図5Bは、インパ タ42の内部の構成を示す側面図であって、 ンパクタ42を図1と同じ方向から見た図であ 。

 インパクタ42においては、破線で示す直 体状の架台44にその部材が取付けられる。図 5A,図5Bでは架台44に取付けられる部材を実線 示している。架台44は第3のローラ45を軸46に って回動自在に保持しており、軸46を貫通 せる長円形の軸ガイド孔47を有している。ロ ーラ45はその下部で作動コマ48と接しており 作動コマ48の上下動にあわせて上下(Y軸方向) に移動する。しかしその移動は、軸46が軸ガ ド孔47内で上下に移動することができる範 に限られている。なお図5Aでは、ローラ軸46 軸ガイド孔47の最下部に位置している。

 作動コマ48は、円柱を底面から側面に向 って平面で切断した部材であり、下方に突 を有している。作動コマ48の下方にはピスト ン49があり、作動コマ48の突端とピストン49が 接している。ピストン49は、X軸に平行に一定 範囲で移動自在であり、その右端に凸部を有 し、さらにその全長の中ほどに切欠きを備え ている。図5Aに示すように、ピストン49の切 きの縁と作動コマ48の突端の斜面とが接して いる。ピストン49は圧縮バネ50によってX軸正 方向に付勢されて、衝撃軸51と接している 図5Aに示すように圧縮バネ50は、ピストン49 架台44に固定されたプラグ52との間に配置さ ている。

 ここで作動コマ48,ピストン49及び圧縮バ 50はトリガ部材を構成している。トリガ部材 はローラの上下動に基づき図5Aに示す解除位 と図5Bに示す待機位置との間で移動するも である。

 衝撃軸51は、例えば円柱状の部材であっ 、Y軸に沿って一定範囲で移動自在とする。 撃軸51の一端はほぼ半球状であり、他端に ン53を備えている。衝撃軸51は、その全長の ほどに切欠きを有し、その切欠きに隣接し ピン52を備えている。衝撃軸51のピン52と第2 アーム4に固定されたピン54との間には、引張 バネ55が張架されている。インパクタ42の下 にはレバー56がピン57によって第2アーム4に 動自在に保持されており、図5Aに示すように レバー56の作用点とピン53が当接している。 張バネ55は図5Aに示すように上向きに衝撃軸5 1を引き付けると共に、レバー56が第2アーム4 当接する位置に衝撃軸51を保持している。

 又ローラ45に隣接して荷重ローラ58が設け られる。荷重ローラ58は、架台44に軸59を介し て回転自在に保持された第4のローラである 荷重ローラ58はローラ45が押圧されたときに ラス板を保持するものである。

 図6は、図1におけるインパクタ42をY軸正 方向から見たときの平面図である。図6には 第2アーム4、ローラ45、軸46、衝撃軸51、荷 ローラ58、及び軸59が示されている。図6に示 す各要素は、図の左右方向に対称となるよう に配置されている。

 次に本実施の形態によるハンドブレーカ1 を用いて、厚板ガラスを分断する方法につい て図7を用いて説明する。まず厚板ガラス70に 対して、分断したい線に沿ったスクライブラ イン71を描く。次に厚板ガラス70の寸法及び みに応じて2つのローラ24の間隔を調整する

 続いてインパクタ42のレバー56をピン57を 心に左周りに回転させる。図5Aの状態から バー56を左回りに回動させると、レバー56の 用点がピン53を押し下げ、衝撃軸51が下方に 移動し、衝撃軸51の切欠きにピストン49の凸 が嵌合する。この嵌合によって、衝撃軸51の 位置は固定され、インパクタ42は図5Bに示す 態となる。このとき、ピン52とピン54との距 が広がって引張バネ55が伸長する。又ピス ン49が衝撃軸51の方向に移動すると、図5A、 5Bで示すようにピストン49の切欠きと作動コ 48の突端との接点が変わるので、図5Bでの作 動コマ48の位置は図5Aと比べて上方に移動す 。この作動コマ48の移動によってローラ45が 方に押し上げられる。このときローラ軸46 、軸ガイド孔47の最上部に位置している。こ の状態では厚板ガラス70と衝撃軸51とは接し おらず、トリガ部材は待機位置にある。

 スクライブライン71が描かれた厚板ガラ 70の面が2つのローラ24と接し、かつスクライ ブライン71が2つのローラ24の真ん中の位置に るように厚板ガラス70に対してハンドブレ カ1を配置する。図7はこのようにしてハンド ブレーカ1で厚板ガラスを挟んだ状態を示す 面図であり、スクライブライン71の下に荷重 ローラ58、ローラ45、及び衝撃軸51が位置して いる。この状態からハンドル部20及びハンド 部40に力を加えて強く厚板ガラス70を挟むと 、厚板ガラス70がローラ45を押し下げると共 、2つのローラ24とローラ45とによる3点曲げ モーメントがスクライブライン71に集中する 。このときローラ45の下端が作動コマ48を下 に押し下げて、ピストン49を徐々にX軸負の 向へ移動させる。ローラ45とローラ58とがほ 同一面に達すると、ピストン49の先端が衝 軸51の切欠きから突出するためトリガ部材は 解除位置となる。この瞬間に衝撃軸51は引張 バネ55によって上方へ跳ね上がり、インパ タ42は図5Bの状態から図5Aの状態になる。引 りバネ55によって上方へ跳ね上がった衝撃軸 51は厚板ガラス70に非常に強い力で衝突する そのときの衝撃はハンドル部20及びハンドル 部40に加えた力とともに、曲げモーメントが 中したスクライブライン71の深さ方向に亀 を伸展させる。さらに亀裂がスクライブラ ンに沿っても伸展するので、厚板ガラス70は スクライブライン71に沿って分断される。

 本実施の形態のハンドブレーカ1では、ス クライブライン71に十分な曲げモーメントを 生させ、その上で衝撃軸51がスクライブラ ン71の亀裂伸展のきっかけを与えるため、短 時間で亀裂が伸展し分断が完了する。これに よって、厚板ガラスを容易に分断することが できるとともに、滑らかな断面品質の分断面 が得られる。

 ハンドブレーカ1の本体の材質は金属であ ることが望ましいが、厚板ガラスと接するロ ーラ24、ローラ45、衝撃軸51、荷重ローラ58な は、ガラスを傷付けるのを防ぐために、例 ばプラスチックなどの樹脂や硬質ゴムであ ことが望ましい。また、必要な強度が得ら るのならば、ハンドブレーカ1の本体は金属 以外の材質でも構わない。ガラスを傷つけな い材料であれば、厚板ガラスと接する部分も 樹脂や硬質ゴムでなくても良い。

 尚本実施の形態では、トリガ部材を作動 マ48,ピストン49及び圧縮バネ50によって形成 しているが、ローラ45のY軸方向への移動に伴 って衝撃軸51を待機状態から解除状態に設定 きるものであれば、トリガ部材は他の種々 構成を用いることができる。

 本発明は厚板ガラスを含むガラス板をス ライブラインに沿って分断することができ 。このため本発明は種々の厚さのガラスを 断するのに用いられる。