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Patent Searching and Data


Title:
IMAGING DEVICE AND CAMERA BODY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/099605
Kind Code:
A1
Abstract:
An imaging device and a camera body that have enhanced convenience. A camera system (1) has an interchangeable lens (2) and also has the camera body (3) to which the interchangeable lens (2) can be mounted or to which the interchangeable lens (2) can be mounted with an adaptor (4) in between. A lens microcomputer (20) of the interchangeable lens (2) stores lens information including information on focal point detection methods. A body microcomputer (12) of the camera body (3) selects a focal point detection method based on the lens information. When the interchangeable lens (2) can be used for a contrast detection method, the body microcomputer (12) selects the contrast detection method as the focal point detection method. When the interchangeable lens (2) cannot be used for the contrast detection system and simultaneously when the adaptor (4) can be used for a phase difference detection method, the body microcomputer (12) selects the phase difference detection method as the focal point detection method.

Inventors:
SHINTANI DAI
HONJO KENICHI
KATSUYAMA NORIKAZU
Application Number:
PCT/JP2008/000217
Publication Date:
August 21, 2008
Filing Date:
February 13, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
SHINTANI DAI
HONJO KENICHI
KATSUYAMA NORIKAZU
International Classes:
G02B7/28; G02B7/34; G02B7/36; G03B13/36; G03B17/14
Foreign References:
JP2003043344A2003-02-13
JP2000098474A2000-04-07
JP2004109864A2004-04-08
JPH10333024A1998-12-18
JP2000075197A2000-03-14
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka 54, JP)
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Claims:
 被写体の画像を取得するための撮像装置であって、
 前記被写体の光学像を形成する撮像光学系と、焦点検出方式に関する情報を含むレンズ情報を格納するレンズ制御部と、を有する交換レンズと、
 前記被写体の光学像を画像信号に変換する撮像部と、前記画像信号に基づいてコントラスト値を検出し前記コントラスト値に基づいて前記光学像の合焦状態を判定する焦点検出部と、前記レンズ制御部に格納された前記レンズ情報を取得可能であり前記レンズ情報に基づいて焦点検出方式を選択する本体制御部と、を有し、前記交換レンズを装着可能あるいはアダプタを介して前記交換レンズを装着可能なカメラ本体と、を備え、
 前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応可能である場合、前記本体制御部は焦点検出方式としてコントラスト検出方式を選択し、
 前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応しておらず、かつ、前記アダプタが位相差検出方式に対応可能である場合、前記本体制御部は、焦点検出方式として位相差検出方式を選択する、
撮像装置。
 前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応可能であり、かつ、前記アダプタが位相差検出方式に対応可能である場合、前記本体制御部は焦点検出方式としてコントラスト検出方式および位相差検出方式のうち一方を選択する、
請求項1に記載の撮像装置。
 前記本体制御部は、前記レンズ情報に基づいて、前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応可能か否かの判断を行う、
請求項2に記載の撮像装置。
 前記アダプタは、焦点検出方式に関する情報を含むアダプタ情報を格納するアダプタ制御部を有しており、
 前記本体制御部は、前記アダプタ情報に基づいて、前記アダプタが位相差検出方式に対応可能か否かの判断を行う、
請求項3に記載の撮像装置。
 前記交換レンズは、前記撮像光学系に含まれるフォーカスレンズ群と、前記フォーカスレンズ群の位置を検出する位置検出部と、を有する焦点調節部を有しており、
 前記レンズ情報は、前記交換レンズを特定するための情報、前記フォーカスレンズ群の駆動余裕範囲の有無に関する情報、および前記位置検出部の仕様に関する情報、のうち少なくとも1つの情報を有している、
請求項4に記載の撮像装置。
 前記交換レンズが前記駆動余裕範囲を有している場合、前記本体制御部は、前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応可能であると判断し、
 前記交換レンズが前記駆動余裕範囲を有していない場合、前記本体制御部は、前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応していないと判断する、
請求項5に記載の撮像装置。
 前記位置検出部は、前記フォーカスレンズ群の移動量および移動方向を検出する相対位置検出部を有しており、
 前記レンズ情報は、前記相対位置検出部の仕様に関する情報を含んでおり、
 前記相対位置検出部が2相式エンコーダを有している場合、前記本体制御部は、前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応可能であると判断し、
 前記相対位置検出部が1相式エンコーダを有している場合、前記本体制御部は、前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応できないと判断する、
請求項6に記載の撮像装置。
 前記カメラ本体および交換レンズの間において前記カメラ本体および交換レンズに装着可能なユニットであって、前記撮像光学系から出射した光の一部を反射するミラーと、前記ミラーで反射された光を利用して位相差検出方式により合焦状態を判定する第2焦点検出部と、を有するアダプタをさらに備えた、
請求項7に記載の撮像装置。
 前記ミラーは、ペリクルミラーである、
請求項8に記載の撮像装置。
 被写体の画像を取得するための撮像装置であって、
 前記被写体の光学像を形成する撮像光学系を有する交換レンズと、
 前記被写体の光学像を画像信号に変換する撮像部と、前記画像信号に基づいてコントラスト値を検出し前記コントラスト値に基づいて前記光学像の合焦状態を判定する焦点検出部と、前記アダプタが装着されたことを検出する装着検出部と、前記装着検出部の検出結果に基づいて焦点検出方式を選択する本体制御部と、を有し、前記交換レンズを装着可能あるいはアダプタを介して前記交換レンズを装着可能なカメラ本体と、
を備えた撮像装置。
 前記装着検出部により前記アダプタが装着されたと判断された場合、前記本体制御部は、焦点検出方式として位相差検出方式を選択する、
請求項10に記載の撮像装置。
 被写体の画像を取得するための撮像装置に交換レンズとともに用いられ、前記被写体の光学像を形成する撮像光学系と、焦点検出方式に関する情報を含むレンズ情報を格納するレンズ制御部と、を有する前記交換レンズが装着可能あるいはアダプタを介して前記交換レンズが装着可能なカメラ本体であって、
 前記被写体の光学像を画像信号に変換する撮像部と、
 前記画像信号に基づいてコントラスト値を検出し前記コントラスト値に基づいて前記光学像の合焦状態を判定する焦点検出部と、
 前記レンズ制御部に格納された前記レンズ情報を取得可能であり前記レンズ情報に基づいて焦点検出方式を選択する本体制御部と、を有し、
 前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応可能である場合、前記本体制御部は焦点検出方式としてコントラスト検出方式を選択し、
 前記交換レンズがコントラスト検出方式に対応しておらず、かつ、前記アダプタが位相差検出方式に対応可能である場合、前記本体制御部は、焦点検出方式として位相差検出方式を選択する、
カメラ本体。
Description:
撮像装置およびカメラ本体

 本発明は、撮像装置に関し、特に一眼レ デジタルカメラに関する。

 近年、被写体の光学的な像を電気的な画 信号に変換して出力可能な一眼レフデジタ カメラが、急速に普及している。この一眼 フデジタルカメラでは、撮影者がファイン を用いて被写体を観察する際、撮影レンズ 撮像素子との間の撮影用光路上に反射ミラ を介在させる。撮影レンズに入射した光(す なわち被写体像)を反射ミラーで反射するこ により光路を変更し、ペンタプリズム等を して被写体像を正像にして光学ファインダ 導く。これにより、撮影レンズを通した被 体像を光学ファインダから観察することが 能となる。したがって通常は、ファインダ 光路を形成する位置が反射ミラーの定位置 なっている。

 一方、撮影レンズを撮影用として使用す 場合は、反射ミラーが瞬時に位置を変え、 影用光路から待避することで、ファインダ 光路を撮影用光路に切り換え、撮影が終了 ると定位置に瞬時に戻る。この方式は、一 レフ方式であれば、従来の銀塩カメラでも デジタルカメラでも同様である。

 また、反射ミラーと撮像素子との間の撮影 光路上には、さらにサブミラーが退避可能 設けられている。サブミラーは、焦点距離 定時に撮影用光路上に置かれ、撮影レンズ 入射した光を反射し焦点距離測定部に導く 焦点距離測定部は、例えば位相差検出方式 より焦点距離を測定する。測定された焦点 離は、自動焦点検出に利用される。

特開2001-125173号公報

 このように、従来の一眼レフデジタルカメ は、撮影レンズと撮像素子との間に、ファ ンダ用光路を形成するための反射ミラーと 焦点距離検出用光路を形成するためのサブ ラーとが介在する空間を有している。した って、カメラ本体における光軸方向(すなわ ち、装着される交換レンズの光軸に沿った方 向)の大きさを小さくできない。
 そこで、反射ミラーおよびサブミラーを配 する必要がなくなるよう、コントラスト検 方式で焦点検出を行う一眼レフデジタルカ ラが提案されている。
 しかし、焦点検出方式がそれぞれ異なる交 レンズおよびカメラ本体が組み合わされる 合も考えられる。例えば、コントラスト検 方式に対応していない交換レンズが装着さ た場合にカメラ本体が対応できないおそれ あり、利便性に欠ける。
 本発明の課題は、撮像装置およびカメラ本 の利便性を高めることにある。

 第1の発明に係る撮像装置は、被写体の画像 を取得するための撮像装置であって、交換レ ンズと、交換レンズが装着可能あるいはアダ プタを介して交換レンズが装着可能なカメラ 本体と、を備えている。交換レンズは、被写 体の光学像を形成する撮像光学系と、焦点検 出方式に関する情報を含むレンズ情報を格納 するレンズ制御部と、を有している。カメラ 本体は、撮像部と、第1焦点検出部と、本体 御部と、を有している。撮像部は被写体の 学像を画像信号に変換する。第1焦点検出部 、画像信号に基づいてコントラスト値を検 し、コントラスト値に基づいて光学像の合 状態を判定する。本体制御部は、レンズ制 部に格納されたレンズ情報を取得可能であ 、レンズ情報に基づいて焦点検出方式を選 する。交換レンズがコントラスト検出方式 対応可能である場合、本体制御部は焦点検 方式としてコントラスト検出方式を選択す 。交換レンズがコントラスト検出方式に対 しておらず、かつ、アダプタが位相差検出 式に対応可能である場合、本体制御部は、 点検出方式として位相差検出方式を選択す 。
 この撮像装置では、交換レンズがコントラ ト検出方式に対応可能である場合、本体制 部によりコントラスト検出方式が焦点検出 式として選択される。交換レンズがコント スト検出方式に対応しておらず、かつ、ア プタが位相差検出方式に対応可能である場 、本体制御部により位相差検出方式が焦点 出方式として選択される。つまり、交換レ ズがコントラスト検出方式に対応していな ても、アダプタが位相差検出方式に対応し いれば、位相差検出方式により焦点検出が 能である。このため、この撮像装置では、 々な交換レンズに対応可能となり、利便性 高めることができる。
 なお、「本体制御部がレンズ情報を取得可 である」とは、本体制御部がレンズ情報を 接的あるいは間接的に取得する場合を含む このため、本体制御部およびレンズ制御部 間に他の制御部が接続されており、その制 部を介してレンズ情報が本体制御部に送ら る場合や、レンズ情報に基づいてその制御 により新たに生成された情報が本体制御部 送られる場合なども、本体制御部がレンズ 報を取得可能であることに含まれる。
 第2の発明に係る撮像装置は、第1の発明に る撮像装置において、交換レンズがコント スト検出方式に対応可能であり、かつ、ア プタが位相差検出方式に対応可能である場 、本体制御部は焦点検出方式としてコント スト検出方式および位相差検出方式のうち 方を選択する。
 第3の発明に係る撮像装置は、第1または第2 発明に係る撮像装置において、本体制御部 、レンズ情報に基づいて、交換レンズがコ トラスト検出方式に対応可能か否かの判断 行う。
 第4の発明に係る撮像装置は、第1から第3の ずれかの発明に係る撮像装置において、ア プタが、焦点検出方式に関する情報を含む ダプタ情報を格納するアダプタ制御部を有 ている。本体制御部は、アダプタ情報に基 いて、アダプタが位相差検出方式に対応可 か否かの判断を行う。
 第5の発明に係る撮像装置は、第1から4のい れかの発明に係る撮像装置において、交換 ンズが、撮像光学系に含まれるフォーカス ンズ群と、フォーカスレンズ群の位置を検 する位置検出部と、を有する焦点調節部を している。レンズ情報は、交換レンズを特 するための情報、フォーカスレンズ群の駆 余裕範囲の有無に関する情報、および位置 出部の仕様に関する情報、のうち少なくと 1つの情報を有している。
 第6の発明に係る撮像装置は、第1から5のい れかの発明に係る撮像装置において、交換 ンズが駆動余裕範囲を有している場合、本 制御部は、交換レンズがコントラスト検出 式に対応可能であると判断する。交換レン が駆動余裕範囲を有していない場合、本体 御部は、交換レンズがコントラスト検出方 に対応していないと判断する。
 第7の発明に係る撮像装置は、第1から第6の ずれかの発明に係る撮像装置において、位 検出部が、フォーカスレンズ群の移動量お び移動方向を検出する相対位置検出部を有 ている。レンズ情報は、相対位置検出部の 様に関する情報を含んでいる。相対位置検 部が2相式エンコーダを有している場合、本 体制御部は、交換レンズがコントラスト検出 方式に対応可能であると判断する。相対位置 検出部が1相式エンコーダを有している場合 本体制御部は、交換レンズがコントラスト 出方式に対応できないと判断する。
 第8の発明に係る撮像装置は、第1から第7の ずれかの発明に係る撮像装置において、ア プタをさらに備えている。アダプタは、カ ラ本体および交換レンズの間においてカメ 本体および交換レンズに装着可能なユニッ であって、撮像光学系から出射した光の一 を反射するミラーと、ミラーで反射された を利用して位相差検出方式により合焦状態 判定する第2焦点検出部と、を有している。
 第9の発明に係る撮像装置は、第1から第8の ずれかの発明に係る撮像装置において、ミ ーがペリクルミラーである。
 第10の発明に係る撮像装置は、被写体の画 を取得するための撮像装置であって、交換 ンズと、交換レンズを装着可能あるいはア プタを介して交換レンズを装着可能なカメ 本体と、を備えている。交換レンズは被写 の光学像を形成する撮像光学系を有してい 。カメラ本体は、撮像部と、焦点検出部と 装着検出部と、本体制御部と、を有してい 。撮像部は被写体の光学像を画像信号に変 する。焦点検出部は、画像信号に基づいて ントラスト値を検出し、コントラスト値に づいて光学像の合焦状態を判定する。装着 出部はアダプタが装着されたことを検出す 。本体制御部は装着検出部の検出結果に基 いて焦点検出方式を選択する。
 この撮像装置では、アダプタがカメラ本体 装着されたことに基づいて、焦点検出方式 選択されるため、例えば、アダプタが位相 検出方式に対応している場合には、焦点検 方式として位相差検出方式を選択すること 、焦点検出方式の選択幅が広がる。これに り、撮像装置の利便性を高めることができ 。
 第11の発明に係る撮像装置は、第10の発明に 係る撮像装置において、装着検出部によりア ダプタが装着されたと判断された場合、本体 制御部は、焦点検出方式として位相差検出方 式を選択する。
 第10の発明に係るカメラ本体は、被写体の 像を取得するための撮像装置に交換レンズ ともに用いられ、交換レンズが装着可能あ いはアダプタを介して交換レンズが装着可 である。交換レンズは、被写体の光学像を 成する撮像光学系と、焦点検出方式に関す 情報を含むレンズ情報を格納するレンズ制 部と、を有している。このカメラ本体は、 像部と、焦点検出部と、本体制御部と、を えている。撮像部は被写体の光学像を画像 号に変換する。焦点検出部は、画像信号に づいてコントラスト値を検出し、コントラ ト値に基づいて光学像の合焦状態を判定す 。本体制御部は、レンズ制御部に格納され レンズ情報を取得可能であり、レンズ情報 基づいて焦点検出方式を選択する。交換レ ズがコントラスト検出方式に対応可能であ 場合、本体制御部は焦点検出方式としてコ トラスト検出方式を選択する。交換レンズ コントラスト検出方式に対応しておらず、 つ、アダプタが位相差検出方式に対応可能 ある場合、本体制御部は、焦点検出方式と て位相差検出方式を選択する。
 このカメラ本体では、交換レンズがコント スト検出方式に対応可能である場合、本体 御部によりコントラスト検出方式が焦点検 方式として選択される。交換レンズがコン ラスト検出方式に対応しておらず、かつ、 ダプタが位相差検出方式に対応可能である 合、本体制御部により位相差検出方式が焦 検出方式として選択される。つまり、交換 ンズがコントラスト検出方式に対応してい くても、アダプタが位相差検出方式に対応 ていれば、位相差検出方式により焦点検出 可能である。このため、このカメラ本体で 、様々な交換レンズに対応可能となり、利 性を高めることができる。

カメラシステム1の全体構成図 カメラシステム100の全体構成図 交換レンズおよびカメラ本体の組み合 せによる接続概略図 第1のアダプタを使用したカメラシステ ムの全体構成図 コントラスト検出方式におけるフォー スレンズの動作説明図 絶対位置検出部による相対位置検出部 パルスカウンタ値のプリセット動作説明図 プリセット誤差の説明図 コントラスト検出方式におけるプリセ ト誤差の影響の説明図 コントラスト値検出方式における相対 置検出の説明図(プリセットなし) 相対位置検出部を用いた駆動方向の判 定を説明する図(1相式の場合) 相対位置検出部を用いた駆動方法の判 定を説明する図(2相式の場合) 第1および第2のカメラ本体(タイプ2)と 換レンズの組み合わせによる選択可能なAF 式の判断処理説明図 第1および第2のカメラ本体(タイプ2)で 理されるAF方式選択処理に関するフローチ ート(1) 第1および第2のカメラ本体(タイプ2)で 理されるAF方式選択処理に関するフローチ ート(2) 第1および第2のカメラ本体(タイプ2)で 理されるAF方式選択処理に関するフローチ ート(3) 第2のアダプタを使用したカメラシス ムの全体構成図 第3のアダプタを使用したカメラシス ムの全体構成図 第4のアダプタを使用したカメラシス ムの全体構成図 第5のアダプタを使用したカメラシス ムの全体構成図 第6のアダプタを使用したカメラシス ムの全体構成図

符号の説明

  1 カメラシステム(撮像装置)
  2 第1の交換レンズ
  3 第1のカメラ本体
  4 第1のアダプタ

 以下、本発明に係る撮像装置について、 面を参照しながら説明する。なお、実質的 同一の機能を有する構成については、同一 符号を付し、その説明を省略している。

 また、本文中における前方とは、カメラ 体に対して被写体側をいい、例えば図1にお いては左方向に相当する。後方とは、カメラ 本体に対して被写体側の反対側、すなわち、 撮像光学系に対して撮像素子側をいい、図1 おいては右方向に相当する。上側とは、撮 画像の長辺方向を水平方向とした場合にお る鉛直方向上方に相当し、図1においては、 方向に相当する。通常、カメラ本体におい レリーズボタンが配置される側が上側に相 する。また、下側とは、上側と反対方向を い、図面においては下方向に相当する。ま 各部において、前方、後方、上側、下側の 面をそれぞれ前面、背面、上面、下面とい 。

 <1:第1のカメラシステムの全体構成>
 図1に第1実施形態に係るカメラシステム1の 体構成図を示す。

 図1に示すように、撮像装置としてのカメラ システム1は、例えば交換レンズ式の一眼レ デジタルカメラに用いられるシステムであ 、主に、カメラシステム1の主要な機能を有 るカメラ本体3と、カメラ本体3に取り外し 能に装着された交換レンズ2と、から構成さ ている。交換レンズ2は、カメラ本体3の前 に設けられた第1のレンズマウント70に装着 れている。
 ここで、このカメラシステム1の概要につい て説明する。
 カメラ本体3の焦点検出方式としてコントラ スト検出方式が採用されている。例えば交換 レンズ2のようにコントラスト検出方式に対 可能な交換レンズが装着された場合は、カ ラシステム1の焦点検出方式としてコントラ ト検出方式を選択すればよい。
 しかし、装着される可能性がある交換レン としては、交換レンズ2以外に、様々な交換 レンズが考えられ、装着される交換レンズが コントラスト検出方式に対応していない場合 も想定しておく必要がある。以下、主に想定 しているカメラ本体および交換レンズの構成 について説明する。

  (1.1:第1のカメラ本体の構成)
 図1に示す第1のカメラ本体3は主に、撮像部 しての撮像センサ11と、本体制御部として ボディーマイコン12と、画像表示部16と、画 表示制御部15と、画像記録部18と、画像記録 制御部17と、第1のレンズマウント70と、から 成されている。第1のレンズマウント70には 第1のボディマウント80を有する交換レンズ2 が取り外し可能に装着されている。
 撮像センサ11は、撮像面に形成された被写 の光学像を光電変換して画像信号を得るた のセンサであり、CCDあるいはCMOSなどである ボディーマイコン12は、各部の動作を制御 る。画像表示部16は撮影された画像や各種情 報を表示する。画像表示制御部15は、画像表 部16の動作を制御する。画像記録部18は画像 データを記録媒体から読み出し又は記録媒体 に記録する。画像記録制御部17は画像記録部1 8の制御を行う。
 第1のカメラ本体3はさらに、不揮発性メモ 53と、コントラスト値検出ユニット31と、ぶ 検知ユニット30と、シャッターユニット10と 、シャッター制御部14と、撮像センサ制御部1 3と、を備えている。コントラスト値検出ユ ット31は、撮像センサ11により取得された画 信号からコントラスト値を検出する。ぶれ 知ユニット30は、手振れなどに起因するカ ラ本体3の動きを検出する。シャッターユニ ト10は撮像センサ11の露光状態を調節する。 シャッター制御部14は、ボディーマイコン12 らの制御信号に基づいてシャッターユニッ 10の駆動を制御する。撮像センサ制御部13は 像センサ11の動作を制御する。

 ボディーマイコン12は、カメラ本体3の中 を司る制御装置であり、各種シーケンスを ントロールする。具体的には、ボディーマ コン12にはCPU、ROM、RAMが搭載されており、RO Mに格納されたプログラムがCPUに読み込まれ ことで、ボディーマイコン12は様々な機能を 実現することができる。例えば、ボディーマ イコン12は、交換レンズ2がカメラ本体3に装 されたことを検知する機能、アダプタ(後述) がカメラ本体3に装着されたことを検知する 能、レンズ情報(後述)およびアダプタ情報( 述)に基づいてコントラスト検出方式あるい 位相差検出方式に対応可能か否かを判断す 機能、焦点検出方式を選択する機能、およ 像ぶれ補正部(後述)を補正可能状態および 正不能状態に設定する機能などを有してい 。図1に示すように、ボディーマイコン12は メラ本体3に設けられた各部と接続されてい 。

 ぶれ検知ユニット30は、手振れなどに起 するカメラ本体3の動きを検出する角速度セ サを有している。角速度センサは、カメラ 体3が静止している状態での出力を基準とし て、カメラ本体3が動く方向に応じて正負の 速度信号を出力する。なお、本実施の形態 は、ヨーイング方向およびピッチング方向 2方向を検出するために2つの角速度センサが 設けられている。出力された角速度信号は、 フィルタ処理あるいはアンプ処理等を経て、 A/D変換部によりデジタル信号に変換されてボ ディーマイコン12に送られる。ボディーマイ ン12は、第1のレンズマウント70に設けられ 電気接片(図示せず)を介してレンズマイコン 20に角速度信号を送る。そして、レンズマイ ン20は角速度信号に対してフィルタリング 積分処理、位相補償、ゲイン調整、クリッ 処理等を順次施して、像ぶれ補正に必要な ぶれ補正レンズ群22の駆動制御量を算出し、 制御信号として出力する。出力された制御信 号は、D/A変換部を介してレンズ用像ぶれ補正 部28に出力される。

 また、カメラ本体3には、カメラシステム 1の電源の入切を操作する電源スイッチ(図示 ず)と、撮影者がフォーカシング時およびレ リーズ時に操作するレリーズボタン(図示せ )と、が設けられている。電源スイッチによ 電源がON状態になると、カメラ本体3および 換レンズ2の各部に電源が供給される。

 さらに、不揮発性メモリ53には、カメラ 体3に関する各種情報(本体情報)が格納され いる。この本体情報には、例えば、カメラ 体3のメーカー名、製造年月日、型番、ボデ ーマイコン12にインストールされているソ トのバージョン、およびファームアップに する情報などのカメラ本体3を特定するため 型式に関する情報(本体特定情報)、カメラ 体3が像ぶれ補正部を搭載しているか否かに する情報、ぶれ検知ユニット30の型番およ 感度などの検出性能に関する情報、エラー 歴なども含まれている。なお、これらの情 は、不揮発性メモリ53の代わりにボディーマ イコン12内のメモリ部に格納されていてもよ 。

 また、カメラ本体3には、レリーズボタン (図示せず)と、レリーズボタンと接続されレ ーズボタンの半押しで作動する第1スイッチ S1と、レリーズボタンと接続されレリーズボ ンの全押しで作動する第2スイッチS2とが設 られている。すなわち、レリーズボタンが 押しの状態では、第1スイッチS1がON状態と り、全押し状態では、第1スイッチS1および 2スイッチS2がON状態となる。レリーズボタン が半押しになり第1スイッチS1がON状態になる 、ボディーマイコン12、レンズマイコン20を はじめとする各部に電力が供給される。

 コントラスト値検出ユニット31は、撮像 ンサ11により取得された画像信号からコント ラスト値を検出し、ボディーマイコン12に出 する。コントラスト値は、後述するオート ォーカス機能を実現するために用いられる

 なお、カメラ本体3は、ファインダ用光路 を形成するための反射ミラーと、焦点距離検 出用光路を形成するためのサブミラーとを有 していない。そして、第1のレンズマウント70 の前面から撮像センサ11の撮像面までの光軸 向の距離(以下、フランジバック(Flange focal distance)という)は、従来のカメラシステム1の フランジバックよりも小さくなっている。し たがって、本実施の形態のカメラ本体3は、 来のカメラ本体よりも光軸方向(すなわち、 着される交換レンズ2の光軸Xの方向)の大き を小さくすることが可能となる。また、光 式ファインダの代わりに画像表示部16で撮 センサ11の撮影画像をリアルタイムで表示す る。

  (1.2:第1の交換レンズの構成)
 第1の交換レンズ2は主に、撮像センサ11の撮 像面に被写体像を結ぶための撮像光学系Lと フォーカシングを行うフォーカス調節部42と 、絞りを調節する絞り調節部41と、レンズ用 ぶれ補正部28と、交換レンズ2の動作を制御 るレンズ制御部としてのレンズマイコン20 、不揮発性メモリ52と、第1のレンズマウン 70に装着可能な第1のボディマウント80と、か ら構成されている。レンズ用像ぶれ補正部28 、光路を調節することにより、カメラ本体3 の動きに起因する画像のぶれ(像ぶれ)を補正 るためのユニットである。

 フォーカス調節部42は主に、光軸方向に 動可能に設けられ光軸方向への移動により ォーカスを調節するフォーカスレンズ群24と 、フォーカスレンズ群24の駆動を制御するフ ーカスレンズ群制御部25と、から構成され いる。

 フォーカスレンズ群24は、第1の交換レン 2の規格として定められた最至近合焦位置F1 ら無限合焦位置F2までの規格範囲Fで光軸方 に移動可能である。また、フォーカスレン 群24は、後述するコントラスト方式による 焦位置検出により、合焦位置を挟んで光軸 向前後に移動可能である必要があるため、 述の最至近合焦位置F1から無限合焦位置F2ま の規格範囲Fよりもさらに光軸方向前後に移 動可能な駆動余裕範囲H1およびH2を有してい 。

 フォーカスレンズ群制御部25は、フォー スレンズ群24の光軸方向の相対位置を検出す る相対位置検出部90を有している。相対位置 出部90は、それのみでは絶対位置を検出す ことができないが、移動方向は検出可能で る。相対位置検出部90として、例えば2相式 ンコーダを用いている。2相式エンコーダと ては、例えば、回転パルスエンコーダ、MR 子(磁気抵抗素子)、ホール素子が挙げられる 。2相式エンコーダには2つのセンサが設けら ている。各センサは、フォーカスレンズ群2 4の光軸方向の位置に応じて等しいピッチで2 の信号を交互に出力する。これらのピッチ 位相をずらすように、2つのセンサは配置さ れている。レンズマイコン20は、相対位置検 部90の出力からフォーカスレンズ群24の光軸 方向の相対位置を算出する。

 絞り調節部41は主に、絞りまたは開放を 節する絞り部26と、絞り部26の動作を制御す 絞り制御部27と、から構成されている。

 レンズ用像ぶれ補正部28は主に、像ぶれ 正レンズ群22と、像ぶれ補正制御部23とを備 ている。像ぶれ補正制御部23は、像ぶれ補 レンズ群22を駆動および制御するユニットで あり、撮像光学系Lの光軸に直交する平面内 、像ぶれ補正レンズ群22を上下左右に移動さ せる。さらに、レンズ用像ぶれ補正部28は移 量検出部(図示せず)を備えている。移動量 出部は、像ぶれ補正レンズ群22の実際の移動 量を検出する検出部であり、像ぶれ補正制御 部23と共に像ぶれ補正レンズ群22を駆動制御 るための帰還制御ループを形成している。

 レンズマイコン20は、交換レンズ2の中枢 司る制御装置であり、交換レンズ2に搭載さ れた各部に接続されている。具体的には、レ ンズマイコン20には、CPU、ROM、RAMが搭載され おり、ROMに格納されたプログラムがCPUに読 込まれることで、様々な機能を実現するこ ができる。例えば、レンズマイコン20は、 ディーマイコン12からの信号に基づいてレン ズ用像ぶれ補正部を補正可能状態または補正 不能状態に設定する機能を有している。また 、第1のレンズマウント70および第1のボディ ウント80にそれぞれ設けられた電気接片(図 せず)を介してボディーマイコン12およびレ ズマイコン20は電気的に接続されており、互 いに情報の送受信が可能となっている。なお 、これら通信は光通信や無線電波によるもの でも良い。レンズマイコン20は交換レンズ2に 設けられた各部と接続されている。

 また、不揮発性メモリ52には、交換レン 2に関する各種情報(レンズ情報)が格納され いる。このレンズ情報には、例えば、交換 ンズ2のメーカー名、製造年月日、型番、レ ズマイコン20にインストールされているソ トのバージョンおよびファームアップに関 る情報などの交換レンズ2を特定するための 式に関する情報(レンズ特定情報)、交換レ ズ2が像ぶれ補正部を搭載しているか否かに する情報、像ぶれ補正部を搭載している場 は、ぶれ検知ユニット21の型番および感度 どの検出性能に関する情報、像ぶれ補正部 型番および最大補正可能角度などの補正性 に関する情報(レンズ側補正性能情報)、像ぶ れ補正を行うためのソフトのバージョンなど が含まれている。さらに、レンズ情報には、 像ぶれ補正部の駆動に必要な消費電力に関す る情報(レンズ側消費電力情報)および像ぶれ 正部の駆動方式に関する情報(レンズ側駆動 方式情報)も含まれている。また、ボディー イコン12から送信された情報を格納可能であ る。なお、これらの情報は、不揮発性メモリ 52の代わりに、レンズマイコン20内のメモリ に格納されていてもよい。

 <2:第2のカメラシステムの構成>
  (2.1:第2のカメラ本体の構成)
 図2に示す第2のカメラ本体300は、第1のカメ 本体3に加えて、さらに、撮像センサ駆動部 319と、撮像センサ駆動制御部320と、を備えて いる。撮像センサ駆動部319は、ぶれ検知ユニ ット30の出力に応じて像ぶれを補正するよう 撮像センサ11を駆動する。撮像センサ駆動 御部320は撮像センサ駆動部319の動作を制御 る。図2に示すように、ボディーマイコン12 撮像センサ駆動制御部320と接続されている

 カメラ本体用像ぶれ補正部328は主に、撮 センサ駆動部319と、撮像センサ駆動制御部3 20と、を有している。撮像センサ駆動制御部3 20は、撮像センサ駆動部319を制御して、撮像 学系Lの光軸に直交する平面内で、撮像セン サ11を上下左右に移動させる。さらに、カメ 本体用像ぶれ補正部328は移動量検出部(図示 せず)を有している。移動量検出部は、撮像 ンサ11の実際の移動量を検出するユニットで あり、撮像センサ駆動制御部320と共に撮像セ ンサ11を駆動制御するための帰還制御ループ 形成している。

  (2.2:第2の交換レンズの構成)
 図2を参照して第2の交換レンズ200について 明する。第2の交換レンズ200は、第1の交換レ ンズ2から像ぶれ補正部を除いた交換レンズ あり、その他の構成については第1の交換レ ズ2と同様である。

  (2.3:交換レンズとカメラ本体の組み合わせ )
 図1に記載された第1のカメラシステム1では 像ぶれ補正部の内蔵されていない第1のカメ ラ本体3と、像ぶれ補正部28が内蔵された第1 交換レンズ2と、の組み合わせである。図2に 記載された第2のカメラシステム100では、像 れ補正部328の内蔵されている第2のカメラ本 300と、像ぶれ補正部が内蔵されていない第2 の交換レンズ200と、の組み合わせである。あ らゆる組み合わせにおいても機能するように 、ボディーマイコン12、レンズマイコン20は 報を交換することができる。
 たとえば、図2に示すように、像ぶれ補正部 を内蔵する第2のカメラ本体300と、図1に示す ぶれ補正部を内蔵する第1の交換レンズ2と を組み合わせた場合、像ぶれ補正部28を内蔵 している旨の情報が第1の交換レンズ2からボ ィーマイコン12に送られる。第2のカメラ本 300はどちらの像ぶれ補正部を使用するか、 影者に判断を要求する、あるいは、あらか め設定された像ぶれ補正部がボディーマイ ン12により自動的に選択される。

 <3:カメラ本体と交換レンズとの互換性>
 上述のように、第1および第2のカメラ本体3, 300は、ファインダ用光路を形成するための反 射ミラーと、焦点距離検出用光路を形成する ためのサブミラーと、を有していない。この ため、第1のレンズマウント70の前面から撮像 センサ11の撮像面までの光軸方向の距離、い ゆるフランジバックは、従来の一眼レフカ ラシステムのフランジバックよりも小さく 定されている。さらに、このカメラ本体3は 、位相差検出方式のオートフォーカスに対応 していない。
 以上より、第1のカメラ本体3に対応した第1 交換レンズ2以外の交換レンズがカメラ本体 3に装着される場合を考慮して、このカメラ 体3では、様々な交換レンズとの互換性を以 のように実現する。
  (3.1:フランジバック)
 図3は交換レンズとの組み合わせによる接続 概略図である。図3においては、本体の種類 タイプ1とタイプ2とに分類されており、さら にレンズの種類がタイプ1-Aとタイプ1-Bとに分 類されている。図3は、異なるタイプのカメ 本体と交換レンズとを接続する場合の概略 を表している。

 タイプ1のカメラ本体903は、例えば従来の カメラ本体であり、光学ファインダー(図示 ず)に光路を導く反射ミラー904と、焦点検出 ニット6に光路を導くサブミラー4と、撮像 ンサ11と、を有する。一方、タイプ2のカメ 本体は、例えば本実施の形態に係る第1およ 第2のカメラ本体3,300である。タイプ1のカメ ラ本体903のフランジバックは、タイプ2のカ ラ本体3のフランジバックよりも大きい。

 タイプ1-Aの交換レンズ720とタイプ1-Bの交 レンズ920とは、いずれもタイプ1のカメラ本 体903のフランジバックに対応した交換レンズ である。すなわち、タイプ1のカメラ本体903 レンズマウント71に着脱可能なボディマウン ト81を有しており、撮像光学系Lの後ろ側焦点 位置とボディマウント81の背面との光軸方向 距離(以下、バックフォーカス(Back focus)と う)はタイプ1のカメラ本体903のフランジバッ クと等しくなっている。なお、タイプ1-Aおよ びタイプ1-Bの交換レンズの相違点については 後述する。

 フランジバックが小さいタイプ2のカメラ 本体3にタイプ1-Aまたはタイプ1-Bの交換レン 720、920を直接装着すると、合焦点が撮像セ サ11から大きく後方にずれてしまう。そこで 、タイプ2のカメラ本体3とタイプ1-Aまたはタ プ1-Bの交換レンズ720、920の間に、タイプ1の カメラ本体のフランジバックとタイプ2のカ ラ本体のフランジバックとの差を補正する ダプタを装着することが考えられる。アダ タを用いる場合、タイプ1-Aまたはタイプ1-B 交換レンズ720、920のフォーカスレンズ群24に より焦点位置を撮像センサ11の撮像面に位置 けすることが可能になる。

  (3.2:オートフォーカス方式)
 タイプ1のカメラ本体903は位相差検出方式に よる合焦位置検出(位相差検出AF(Autofocus))が可 能である。一方、タイプ2のカメラ本体3は位 差検出方式により合焦位置検出ができない また、タイプ2のカメラ本体3はコントラス 検出方式による合焦位置検出(コントラストA F(Autofocus))が可能である。

 図3においては、さらにバックフォーカス を調整するためのアダプタとして2種類のア プタAおよびBを挙げている。アダプタAは、 部に焦点検出ユニット6を有しており、アダ タBは焦点検出ユニット6を有していない。 点検出ユニットは、セパレータレンズで2つ 像を生成し2つの像の間隔を計測する位相差 検出器などがある。

 次に、タイプ1-Aおよびタイプ1-Bの交換レ ズについて説明する。タイプ1-Aの交換レン 720は、コントラスト検出方式に対応してい いが位相差検出方式に対応した交換レンズ ある。一方、タイプ1-Bの交換レンズ720は、A F方式において位相差検出方式およびコント スト検出方式に対応した交換レンズである タイプ1-Bの交換レンズ920は、コントラスト 出方式に対応するために、後述するように ォーカスレンズ群24が移動する範囲およびフ ォーカスレンズ群24の位置検出方式がタイプ1 -Aとは異なる。

 上記で説明したタイプ1およびタイプ2の メラ本体3とタイプ1-Aおよびタイプ1-Bの交換 ンズ、アダプタAおよびアダプタBの組み合 せにより、選択できるAF方式について説明す る。

 タイプ1-Aの交換レンズ720を接続した条件 おいては、コントラスト検出方式に対応し いないため、カメラ本体およびアダプタの 様に関係なく、コントラスト検出方式は使 できない。また、タイプ1-Bの交換レンズ920 接続した条件においては、コントラスト検 方式に対応しているため、カメラ本体およ アダプタの仕様に関係なく、コントラスト 出方式は使用できる。

 タイプ1のカメラ本体903を使用する条件に おいては、位相差検出方式用のサブミラー4 よび焦点検出ユニット6を有するため、交換 ンズおよびアダプタの仕様に関係なく、位 差検出方式は使用できる。タイプ2のカメラ 本体3およびアダプタAを使用する条件におい は、位相差検出方式用のサブミラー4および 焦点検出ユニット6を有するため、交換レン によらず位相差検出方式は使用できる。タ プ2のカメラ本体3とアダプタBを使用する条 においては、位相差検出方式用のサブミラ 4および焦点検出ユニット6を有していないた め、交換レンズによらず位相差検出方式は使 用できない。

 以上をまとめると、図3に記載の方式が使 用可能となる。

 ここで簡単に位相差検出方式の動作につ て説明する。位相差検出方式では、サブミ ー4によって焦点検出ユニット6に導かれた を焦点検出ユニット6で受光して、受光した 報から検出したデフォーカス量(以下、Df量 もいう)に基づいて交換レンズへフォーカス レンズ群24を駆動するように指令を出し、交 レンズでは本指令に基づいてフォーカスレ ズ群24を移動させ、撮像センサ11の撮像面に 対して焦点が合った状態(すなわち合焦状態) るいは焦点がほぼ合った状態になるように ォーカスレンズ群24の位置を調節する。

 なお、いずれの組み合わせにおいても、 ニュアルフォーカス動作は可能であること 言うまでもない。

 <4:アタプタを用いた一眼レフカメラシス ムの構成>
 以下、上述のアダプタAについて、第1のア プタ4を例に説明する。説明の便宜上、図4で は、第1のカメラ本体3と、上述のタイプ1-Aに 当する第3の交換レンズ720(像ぶれ補正機能 き)と、を使用した場合について説明する。 4は、第1のカメラ本体3と、第3の交換レンズ 720と、これらの間に接続される第1のアダプ 4と、の組み合わせを示す。

  (4.1:第3の交換レンズ)
 第3の交換レンズ720について、第1の交換レ ズ2と相違する部分を説明する。第3の交換レ ンズ720の焦点位置から第2のボディマウント81 の背面までの光軸方向の距離(いわゆるバッ フォーカス)は、第1の交換レンズ2のバック ォーカスと比べて長い。

 フォーカスレンズ群24は、第3の交換レン 720の規格として定められた最至近合焦位置F 1から無限合焦位置F2までの規格範囲Fで光軸 向に移動可能であるが、規格範囲Fよりも外 に光軸方向前後に移動できない。すなわち 交換レンズ720は、第1の交換レンズ2が有す 駆動余裕範囲H1およびH2を有していない。こ は、交換レンズ720がコントラスト検出方式 オートフォーカスに対応していないことを 味している。

 フォーカスレンズ群制御部725は、フォー スレンズ群24の光軸方向の相対位置を検出 る相対位置検出部725bを有している。相対位 検出部725bは、それのみでは絶対位置を検出 することができず、移動方向についても検出 できない。例えば1相エンコーダを用いてい 。1相エンコーダとしては、回転パルスエン ーダ、MR素子、ホール素子が挙げられる。1 エンコーダには、1つのセンサが設けられて いる。このセンサは、フォーカスレンズ群24 光軸方向の位置に応じて等しいピッチで2値 の信号を交互に出力する。

 フォーカスレンズ群制御部725は、フォー スレンズ群24の光軸方向の絶対位置を検出 る絶対位置検出部725aをさらに有している。 対位置検出部725aによるフォーカスレンズ群 24の光軸方向の位置の検出ピッチは、相対位 検出部725bによるフォーカスレンズ群24の光 方向の位置の検出ピッチよりも大きい。

  (4.2:第1のアダプタ)
 第1のアダプタ4は、第1のカメラ本体が有す 第1のレンズマウント70と接続可能な第2のボ ディマウント81と、第3の交換レンズ720の第1 ボディマウント80と接続可能な第2のレンズ ウント71と、焦点位置検出ユニット6と、ア プタマイコン7と、ハーフミラー8と、ミラー 駆動部9と、を備える。
 図4に示すように、被写体(図示せず)からの は、第3の交換レンズ720を透過し、第1のア プタ4に入射した光の一部はハーフミラー8に より反射して焦点検出ユニット6に入射し、 りの光は透過してカメラ本体3の撮像センサ1 1に被写体像として入射する。この被写体像 、電気的に正立像に変換され、画像表示部16 に表示される。これにより、被写体の正立像 を観察できる。

 交換レンズ720のフランジバックはレンズ ウント71からカメラ本体3の撮像センサ11と ぼ等しい。つまり、前述のカメラシステム1 たは100で示すレンズマウント70とカメラ本 3または300の撮像センサ11または311との距離 アダプタ4のそれぞれのレンズマウント70か レンズマウント71の距離を合計した距離と等 しい構成である。

  (4.3:撮影時の動作)
 撮影者が画像表示部16を観察し撮影する場 、電源スイッチにより電源がON状態になると 、カメラ本体3およびアダプタ4、交換レンズ7 20の各部に電源が供給される。撮影者により リーズボタンが半押しされると、カメラ本 3のボディーマイコン12および各種ユニット 電力が供給され、第1のレンズマウント70、 1のボディマウント80、第2のレンズマウント 71、第2のボディマウント81に設けられた電気 片(図示せず)を介してボディーマイコン12、 アダプタマイコン7、および、レンズマイコ 20は電気的に接続され、互いに情報の送受信 が可能となっている。なお、これら通信は光 通信や無線電波によるものでも良い。

 ボディーマイコン12およびレンズマイコ 20は、起動時に互いに情報を送受信するよう プログラミングされており、例えばレンズマ イコン20のメモリ部からボディーマイコン12 交換レンズ720に関するレンズ情報が送信さ 、このレンズ情報はボディーマイコン12のメ モリ部に格納される。アダプタマイコン7は レンズマウント70の電気接片(図示せず)を介 て、アダプタが接続された旨の情報をボデ ーマイコン12に送信する。このとき、アダ タマイコン7は、交換レンズ720が像ぶれ補正 を搭載しているかどうかに関する情報も受 し、撮影動作に係わる各機能の使いわけを 断し、ボディーマイコン12に送信する。た えば、図4に示す構成であれば、像ぶれ補正 能は交換レンズ720が担い、焦点検出はアダ タに内蔵した焦点検出ユニット6で行うよう に指示を出す。

 次に、撮影者によりレリーズボタンが半 しされると、ハーフミラー8からの反射光に 基づいて焦点検出ユニット6により焦点ずれ (以後、Df量という)が取得される。アダプタ イコン7は該Df量をボディーマイコン12に送 し、ボディーマイコン12からレンズマイコン 20へ、そのDf量分だけフォーカスレンズ群24を 駆動するように命令が送信される。具体的に は、レンズマイコン20によりフォーカスレン 群制御部725がコントロールされ、Df量分だ フォーカスレンズ群724が移動する。このよ に焦点検出とフォーカスレンズ群724の駆動 繰り返すことにより、Df量を小さくできる。 Df量が所定量以下になった時点でボディーマ コン12により合焦と判断され、フォーカス ンズ群724の駆動が停止される。

 この後、撮影者によりレリーズボタンが 押しされると、測光センサ(図示せず)から 出力に基づいて計算された絞り値にするよ ボディーマイコン12からレンズマイコン20へ 令が送信される。そして、レンズマイコン2 0により絞り制御部27がコントロールされ、指 示された絞り値まで絞りを絞り込む。絞り値 の指示と同時に、アダプタマイコン7は、ミ ー駆動部9にミラーアップの指示を送り、ハ フミラー8が光路X内から退避する。退避完 後、撮像センサ制御部13から撮像センサ11の 動命令が出力され、シャッターユニット10 動作が指示される。撮像センサ制御部13は、 測光センサ(図示せず)からの出力に基づいて 算されたシャッタースピードの時間だけ、 像センサ11を露光する。

 露光完了後、撮像センサ制御部13は、撮 センサ11から画像データを読み出し、所定の 画像処理後、ボディーマイコン12を介して画 表示制御部15へ画像データが出力される。 れにより、画像表示部16に撮影画像が表示さ れる。また、画像記録制御部17および画像記 部18を介して、記憶媒体に画像データが格 される。また、露光終了後、ボディーマイ ン12により、シャッターユニット10が初期位 にリセットされる。また、ボディーマイコ 12からアダプタマイコン7にハーフミラー8を 光路X内に駆動するようミラー制御部9へ命令 下される。それと同時に、ボディーマイコ 12からレンズマイコン20へ絞りを開放位置に リセットするよう絞り制御部27に命令が下さ 、レンズマイコン20から各ユニットへリセ ト命令が送信される。リセット完了後、ア プタマイコン7およびレンズマイコン20は、 ディーマイコン12にリセット完了を伝える。 ボディーマイコン12は、アダプタマイコン7お よびレンズマイコン20からのリセット完了情 と露光後の一連処理の完了を待ち、その後 レリーズボタンの状態が、押し込みされて ないことを確認し、撮影シーケンスを終了 る。

 <5:オートフォーカス>
 図5を用いてコントラスト検出方式の説明を 行う。図5に、コントラスト検出方式におけ フォーカスレンズの動作説明図を示す。

  (5.1:コントラスト検出方式の基本動作)
 図5に示すように、コントラスト値のピーク は、機械的構成によって決まるフォーカスレ ンズ群24を光軸方向に移動可能な範囲(以下、 可動範囲という)内で移動させることにより 解像度、周辺光量、歪み等のレンズ性能を たすことのできる交換レンズの規格として められた最至近合焦位置F1から無限合焦位置 F2までの区間(以下、規格範囲という)内で検 される。そのため、規格範囲でコントラス 値を検出するためには、可動範囲が規格範 よりも広く、最至近合焦位置F1の後方(Near)側 、無限合焦位置F2の前方(Far)側の両端に駆動 裕範囲H1およびH2を設ける必要がある。

 フォーカスレンズ群24は例えばDCモータや 超音波モータなどのフォーカス駆動用モータ の回転運動を、伝達機構を介して直線運動へ 変換することにより光軸方向に駆動を行う。 また、伝達機構には相対位置検出部が取り付 けられており、回転位置を相対位置検出する ことにより間接的にフォーカスレンズ群24の 対位置を検出する。

 コントラスト検出方式でのフォーカスレン 群24の基本的な動作は、第1のフォーカス駆 動作、第2のフォーカス駆動動作、第3のフ ーカス駆動動作の3つの動作で構成される。
 まず、フォーカスレンズ群24が図5のコント スト検出開始位置にあると仮定すると、コ トラスト検出開始位置からフォーカスレン 群24をB方向に駆動する(第1のフォーカス駆 動作)。これにより、撮像センサ11に入射さ る光学像が変化し、撮像センサ11から出力さ れる映像信号も変化する。コントラスト値検 出ユニット31は、この映像信号のコントラス 値およびコントラスト値の変化を検出し、 ントラスト値のピークとなる場合のフォー スレンズ群24の位置を記憶する。記憶され 位置にフォーカスレンズ群24が配置されてい る場合、撮像光学系Lにより形成された光学 が合焦状態となる。フォーカスレンズ群24の 位置は、相対位置検出部725bにより検出され 位置情報により決定される。コントラスト のピーク位置を検出した後、フォーカスレ ズ群24は図5のコントラスト検出終了位置で 止し、第2のフォーカス駆動動作に移る。

 第2のフォーカス駆動動作では、第1のフ ーカス駆動動作とは逆方向であるA方向へフ ーカスレンズ群24が駆動される。フォーカ レンズ群24の移動方向が変わる際、フォーカ スレンズ群駆動用モータとフォーカスレンズ 群とを連結する伝達機構においてバッククラ ッシュが発生する。バックラッシュとは、部 材間に形成された隙間により伝達機構を介し て回転運動が直線運動に変換されない現象を いう。バックラッシュが発生している間、回 転位置を検出する相対位置検出部725bの出力 は変化するが、フォーカスレンズ群24は移動 しない。そのため、第2のフォーカス駆動動 でコントラスト値のピーク位置に対応する 置にフォーカスレンズ群24を移動させても正 確な位置では停止することができない。そこ で、第2のフォーカス駆動動作ではコントラ ト値のピーク位置では停止させず、これを 過するようにする。

 第3のフォーカス駆動動作でのフォーカス レンズ群24の駆動方向は、コントラスト値の ーク位置を検出した際の第1のフォーカス駆 動動作と同じ方向になるため、バックラッシ ュの影響が低減する。コントラスト値のピー ク位置に対応する合焦位置にフォーカスレン ズ群24を停止させ、合焦動作が終了する。

  (5.2:一眼レフカメラシステムにおけるコン トラストAF方式の課題)
 コントラストAF方式は、撮像センサ11で検知 した映像信号におけるコントラスト値のピー クをコントラスト値検出ユニット31にて検出 ることによりフォーカスレンズ群24の合焦 置調整を行うAF方式であり、フォーカスレン ズ群24を検出したピーク位置に再度位置決め ることが重要となる。

 コントラストAF方式は、一般的にコンパ トタイプのデジタルスチルカメラに主に採 されており、フォーカスレンズ駆動用モー としてのステッピングモータと、モータ軸 直結されたスクリューによるネジ送り機構 、が使用されている。ステッピングモータ 指令したパルス数に応じて微小ステップを ることにより回転を行うモータである為位 決め精度がよい。また、上記ネジ送り機構 光軸方向へフォーカスレンズ群を付勢して るため、バックラッシュはほとんど発生し い。そのため、ピーク位置を検出した時点 のステッピングモータの駆動パルス数を記 することにより、再度フォーカスレンズ群 ピーク位置に位置決めすることが可能であ 。しかしながら、ステッピングモータは発 するトルクが小さいため一眼レフカメラの 換レンズに搭載可能なサイズの小型ステッ ングモータではフォーカスレンズ群24を駆動 させるためのトルクを発生させることが難し い。そのためデジタル一眼レフカメラシステ ムにおいてコントラストAF方式を行う場合、 ンパクトタイプのデジタルスチルカメラと 様のフォーカス駆動系を構成することが困 となる。

 一眼レフカメラシステムのフォーカス駆 系の構成として、フォーカス駆動用モータ は主にDCモータや超音波モータが使用され いる。DCモータや超音波モータはステッピン グモータと異なり、モータ自体では回転位置 を把握することができない為、外部に位置検 出器を設けている。

 従来の一眼レフカメラシステムにおける 置検出器は主に絶対位置検出部725aと相対位 置検出部725bの二つにより構成されており、 対位置検出部725aはフォーカスレンズ群24の 置を検出する。ただし、細かな分解能で検 するは困難である。そのため、モータの相 的な回転位置を細かな分解能で検出する相 位置検出部が用いられている。

 また、従来の一眼レフカメラシステムに いては、AF方式として一般的に位相差検出 式が用いられており、焦点検出ユニット6に り得られたDf量とフォーカスレンズ群24の現 在位置から合焦位置までの移動量を算出し、 これを基にモータを駆動させている。このよ うなAF方式においてはモータの駆動指令をす 為に絶対位置検出部725aによる合焦前のフォ ーカスレンズ群24の現在位置が必要となり、 の位置を基準として制御用の指令を算出す 必要がある。そのため図6に示すように、2 の位置検出器の関係としては、絶対位置検 部を基準としてこの立ち上がりと同時に相 位置検出部の値をプリセットするように構 されている。実施の形態では、絶対位置検 部の立ち上がり1、2、3に対し相対位置検出 は自動的に6、11、16とプリセットされる。

 このような2つの位置検出器の構成を有す る従来の一眼レフカメラシステムにおいてコ ントラストAF方式を行う場合、絶対位置検出 725aによる相対位置検出部725bのプリセット に発生するプリセット誤差が問題となる。

 図7にプリセット誤差による相対位置検出 部の出力パルスの関係図を示す。図7に示す うに、絶対位置検出部725aの立ち上がりタイ ングの理想状態を実線で示し、これより立 上がりが早い場合と遅い場合を破線で示す 理想状態での立ち上がりにおいては、相対 置検出部725bのパルスを6にプリセットして 相対位置検出部のパルスカウントは絶対位 検出部725aの立ち上がり前から連続的に増え いくが、立ち上がりに誤差を生じた場合、 対位置検出部のパルスカウントは強制的に6 にプリセットされてしまうため、プリセット 前の状態から連続的なパルスのカウントが行 うことが出来なくなってしまう。位相差検出 方式においてはDf量を徐々に減らすように指 を更新していくためこのようなプリセット よる誤差は大きな問題とはならないが、コ トラストAFを行う場合においてはこのプリ ット誤差が位置決め精度に大きく影響して る。

 図8にプリセット誤差によるコントラスト AF時の位置決めへの影響を示す。図8を用いて 絶対位置検出部725aのプリセット誤差の影響 ついて説明を行う。説明に際し図8における 動パターンの条件を設定する。

 (条件)
・第1および第2のフォーカス駆動動作ではピ ク位置を越えてから4パルスカウント後に停 止する。
・絶対位置検出部によるプリセットタイミン グであるPreset1、2において相対位置検出部の を、往路では6に、復路では5にプリセット る。

 以下、フォーカス駆動動作について説明 る。

 (1)第1のフォーカス駆動動作
 駆動開始から相対位置検出部725bのパルス数 をカウント開始し、フォーカス駆動用モータ の正転駆動によってパルス数をカウントアッ プしていく。 Preset 1 のタイミングで相対 置検出部725bのパルスカウント数を6にプリセ ットする。Preset 1 の時点では設定通りのプ セットが掛かり相対位置検出部のパルスカ ントは 駆動開始から連続的に続行される パルスカウント値が8の位置で、パスルカウ ト値が7の位置がコントラスト値のピークで あったことを検出し、ピーク位置のパルスカ ウント値である7を記憶する。設定条件通り ピーク位置から4パルス進んだパスルカウン 値が11の位置で停止する。以上により第1の ォーカス駆動動作を終了し第2のフォーカス 駆動動作へ移る。

 (2)第2のフォーカス駆動動作
 第1のフォーカス駆動動作で検出したピーク 位置のパルスカウント値7から設定条件であ 4パルス分戻ったパルスカウント値3までフォ ーカス駆動用モータの回転を正転駆動から反 転さて逆転駆動するように指令し、逆転動作 を開始する。反転後しばらくはバックラッシ ュの影響がでる。すなわち、逆転動作開始後 、フォーカス駆動用モータがパスルカウント 値で2つ分逆転駆動してもフォーカスレンズ 24の位置は変わらない。バックラッシュの影 響がなくなると、フォーカス駆動用モータの 逆転駆動によってパルス数をカウントダウン していく。Preset 2 のタイミングでプリセッ され相対位置検出部のパルスカウント値を5 にプリセットする。ここで、プリセット誤差 により、Preset 1と違う位置でプリセットされ たため、パルスカウント値がずれている。ま た、バックラッシュの影響により、コントラ ストのピーク位置でのパスルカウント値が5 なりずれが生じている。さらに、バックラ シュの影響により、記憶したパルスカウン 値7の位置はピーク位置からずれている。

 指令通りパルスカウント値3の信号が入っ てきた所で停止して第2のフォーカス駆動動 を終了し、第3のフォーカス駆動動作へ移る

 (3)第3のフォーカス駆動動作
 ピークを検出したパルスカウント値である7 までフォーカス駆動用モータの回転を逆転駆 動から反転させて正転駆動するように指令し 、正転動作を開始する。反転後しばらくはバ ックラッシュの影響がでる。指令通り、パル スカウント値7の位置で駆動し、第3のフォー ス駆動動作を終了させフォーカス駆動動作 体を終了する。

 このように絶対位置検出部725aの立ち上が りばらつきの影響で発生したPreset 1とPreset 2 のプリセット誤差により、第1のフォーカス 動動作にて検出したコントラスト値のピー 位置とは別の位置で停止を判断してしまい 停止位置誤差を生じてしまう結果となった 絶対位置検出部を使い相対位置検出部の値 プリセットする方式では、繰り返し位置精 が悪く、コントラストAF方式を行うことが難 しいことがわかる。

  (5.3:第1および第2の一眼レフカメラシステ のコントラスト検出方式)
 このように、コントラストAF方式において 、フォーカスレンズ群24の現在位置の情報と いうものは必要ではなく、検出したピーク位 置へいかに再度位置決めするかが重要となる 。
 そこで、第1および第2の一眼レフカメラシ テム1,100のコントラストAF方式においては、 来方式のように絶対位置検出部725aと相対位 置検出部725bの2つの位置検出器を使用するの はなく、相対位置検出部90の出力パルスの で位置検出を行う方式を用いる。

 図9に相対位置検出部のみを用いた場合に おける一眼レフカメラのコントラストAF方式 動作の一例を示す。図9より、絶対位置検出 部によるプリセットが入らず、常に相対位置 検出部のパルス情報を把握することが可能と なるため、パルスカウント数に誤差を持つこ となく第1のフォーカス駆動動作にて検出し コントラスト値のピークに対応する位置へ ちんと位置決めが出来ていることが分かる このように相対位置検出部90のみを用いてコ ントラストAFを行うことにより絶対位置検出 によるプリセット誤差の影響を受けず、ピ クに対応する位置への位置決め精度が向上 る。

 また、使用する相対位置検出部90について 駆動方向の判定が可能であるものを用いて る。相対位置検出部90としては、フォトセン サ、MR素子(磁気抵抗素子)、ホール素子、PSD(P osition Sensitive Detector)などが考えられるが、 ォトセンサやMR素子を使用する場合はセン を2相式にする必要がある。図10および図11は 、相対位置検出部90を用いたフォーカスレン 群24の駆動方向の判定を説明する図である 図10が1相式の場合、図11が2相式の場合であ 。
 図10より、1相式エンコーダでは、ロータの 転中はモータへの入力指令によりモータが 転しているのか逆転しているのかを判断す ことができる。そのため、モータへの入力 号がある場合はそのモータ信号と相対位置 出部か検出したパルス数とによりどちらの 向へどれくらい回転したのかを判断するこ ができる。
 しかしながら、反転時にモータが一旦停止 る場合、モータの入力信号は停止しても慣 によりモータのロータ自体はすぐに停止す ことが出来ない。そのため、ある程度回転 てから停止することになるが、このとき回 停止まで常に同じ方向へロータが回転して るとは限らず、機械的構造の影響により戻 れ、逆回転する可能性もある。そのため、 ータの入力信号が無くなり、慣性でモータ 回転しているときに出力されるパルスは、 対位置検出部が1相式である場合、回転方向 を検出することができず、この分が誤差とな ってしまう可能性がある。

 しかし、図11に示すように、相対位置検 部が2相式である場合は、モータの入力信号 かかわらず、CH1とCH2の相互のパルス関係に り、モータの回転方向を常に把握すること 可能になる。そのため、反転時の誤差も無 なり常に正しい出力パルスのカウントを行 ことが可能となる。

 <6:AF方式の選択動作>
 図12は第1および第2のカメラ本体3,300(タイプ 2)と交換レンズとの組み合わせによる選択可 なAF方式の判断処理説明図である。図12にお いて、交換レンズに搭載された情報あるいは アダプタに搭載された情報、アダプタの装着 有無情報によって、第1および第2のカメラ本 3,300にてAF方式を選択する判断処理について 説明する。

 上述したように、タイプ2のカメラ本体に相 当する第1および第2のカメラ本体3,300は、従 のカメラ本体(タイプ1)に比べフランジバッ が短い。また、タイプ1-Aとタイプ1-Bの交換 ンズはいずれも、フランジバックが長い従 のカメラ本体(タイプ1)に対応した交換レン である。
 さらに、タイプ1-Aの交換レンズは、AF方式 おいて位相差検出方式に対応している。一 、タイプ1-Bの交換レンズは、AF方式において 位相差検出方式に加えてコントラスト検出方 式に対応している。タイプ1-Bの交換レンズは 、コントラスト検出方式に対応するために、 第1および第2の交換レンズ2,200と同様のフォ カスレンズ群の駆動を行うことができる。 なわち、タイプ1-Aの交換レンズは、第1およ 第2の交換レンズ2,200と同様に駆動余裕範囲H 1およびH2を有し、方向判定が可能な相対位置 検出部90を有する。タイプ2の交換レンズは、 従来のカメラ本体(タイプ1)よりもフランジバ ックの短い第1および第2のカメラ本体3,300(タ プ2)に対応した交換レンズである。

 交換レンズの不揮発性メモリ52にレンズID とコントラスト検出方式可否情報とがレンズ 情報として格納されていることを主に想定し ている。レンズIDとは、交換レンズの種類を し、ここでは交換レンズがタイプ1-A、タイ 1-Bおよびタイプ2のいずれに該当するかが判 定可能な情報である。また、このコントラス ト検出方式可否情報とは、交換レンズがコン トラスト検出方式に対応しているか否かに関 する情報である。タイプ1-Aの交換レンズの場 合、レンズ情報は、交換レンズがコントラス ト検出方式に対応していないという情報を含 んでいる。タイプ1-Bおよびタイプ2の交換レ ズの場合、レンズ情報は、交換レンズがコ トラスト検出方式に対応しているという情 を含んでいる。

 また、アダプタとして、上述したようなア プタAおよびアダプタBのように2つのタイプ 考えられる。アダプタAおよびBとして、以 の4つの場合が考えられる。
 (1)アダプタマイコン7と位相差検出方式に対 応する焦点検出ユニット6とが搭載されてい 場合
 (2)アダプタマイコン7は搭載されているが位 相差検出方式に対応する焦点検出ユニット6 搭載されていない場合
 (3)アダプタマイコン7と位相差検出方式に対 応する焦点検出ユニット6とがともに搭載さ ていない場合
 (4)アダプタマイコン7は搭載されていないが 位相差検出方式に対応する焦点検出ユニット 6が搭載されている場合
 なお、アダプタに搭載されるアダプタマイ ン7は、例えば、(a)カメラ本体と交換レンズ との間、(b)カメラ本体とアダプタとの間、(c) 交換レンズとアダプタとの間、でやり取りさ れる情報やカメラ本体から交換レンズあるい はアダプタに供給される電源などの信号線を 制御する機能を有している。位相差検出方式 に対応する焦点検出ユニット6がアダプタ内 搭載されている場合には、焦点検出ユニッ 6から得られる情報に基づいてDf量を算出す 機能を有する。上記(4)の条件の場合には、 点検出ユニット6から得られる情報に基づい 交換レンズあるいはカメラ本体でDf量を算 する。

 ここでは、位相差検出方式に対応する焦点 出ユニットがアダプタに搭載されているか かの判断をカメラ本体で行う例を示す。ア プタには上記(1)の条件と上記(2)の条件を想 し、カメラ本体ではアダプタに搭載された ダプタマイコン7から位相差検出方式に対応 する焦点検出ユニット6が搭載されているか うかを読み取って、アダプタを用いた位相 検出方式可否の判断を行うことが可能であ 。具体的には、アダプタマイコン7に格納さ たアダプタ情報に基づいて、アダプタ4が位 相差検出方式に対応しているか否かをボディ ーマイコン12が判断する。
 アダプタ情報は、アダプタAおよびアダプタ Bのいずれに該当するかが判断可能な情報を んでいる。アダプタAの場合にはボディーマ コン12は位相差検出方式に対応可能と判断 、アダプタBの場合はボディーマイコン12は 相差検出方式に非対応と判断する。タイプ1- Aの交換レンズとアダプタAとをタイプ2のカメ ラ本体に接続した場合には、ボディーマイコ ン12は位相差検出方式に対応可能と判断し、 イプ1-Aの交換レンズとアダプタBとをタイプ 2のカメラ本体に接続した場合には、ボディ マイコン12は位相差検出方式に非対応と判断 する。タイプ1-Bの交換レンズとアダプタAと タイプ2のカメラ本体に接続した場合には、 ディーマイコン12は位相差検出方式に対応 能と判断し、タイプ1-Bの交換レンズとアダ タBとをタイプ2のカメラ本体に接続した場合 には、ボディーマイコン12は位相差検出方式 非対応と判断する。また、タイプ2の交換レ ンズとタイプ2のカメラ本体とはアダプタを さず直接接続するため、アダプタからの情 はない。

 次に、上述したレンズ情報とアダプタ情報 を用いて、タイプ2のカメラ本体で選択可能 なAF方式を判断する処理について説明する。 ず、レンズ情報には、レンズIDあるいはコ トラスト検出方式に対応しているか否かに する情報が含まれている。このレンズ情報 用いてコントラスト検出方式の可否判断が 能である。
 具体的には、タイプ1-Aの交換レンズの場合 交換レンズがコントラスト検出方式に対応 ていないという情報をレンズ情報は含んで る。タイプ1-Bおよびタイプ2の交換レンズの 場合、コントラスト検出方式に対応可能であ るという情報をレンズ情報は含んでいる。
 アダプタ情報の中で位相差検出方式に対応 ているか否かに関する情報(あるいはアダプ タID情報)を用いて位相差検出方式の可否判断 が可能である。具体的には、アダプタが装着 されている場合、このアダプタ情報に基づい て、位相差検出方式に対応可能(アダプタAが 着された場合)、位相差検出方式に非対応( ダプタBが装着された場合)であると判断する ことができる。

 したがって、タイプ2のカメラ本体にタイ プ1-Aの交換レンズがアダプタAを介して接続 れている場合には、カメラ本体として選択 能なAF方式は位相差検出方式となる。タイプ 2のカメラ本体にタイプ1-Aの交換レンズがア プタBを介して接続されている場合には、カ ラ本体として選択可能なAF方式はなく、マ ュアルフォーカス(MF)のみが使用可能である タイプ2のカメラ本体にタイプ1-Bの交換レン ズがアダプタAを介して接続されている場合 は、カメラ本体として選択可能なAF方式は位 相差検出方式あるいはコントラスト検出方式 である。タイプ2のカメラ本体にタイプ1-Bの 換レンズがアダプタBを介して接続されてい 場合には、カメラ本体として選択可能なAF 式はコントラスト検出方式となる。タイプ2 カメラ本体にタイプ2の交換レンズがアダプ タを介さずに接続されている場合には、カメ ラ本体として選択可能なAF方式はコントラス 検出方式となる。

 なお、位相差検出方式の焦点検出ユニッ がアダプタに搭載されているかどうかの判 は、アダプタに搭載されるアダプタマイコ から出力される情報に基づいて、カメラ本 あるいは交換レンズで行うことができる。 た、交換レンズあるいはカメラ本体とアダ タが当接する箇所に突起や凹部をアダプタ に設けるなどの構成をとることによって、 換レンズあるいはカメラ本体内の機構的あ いは電気的なスイッチの変化を検出するこ でアダプタの装着の有無と位相差検出方式 対応しているかどうかの判断が可能となる また、所定の電気接点から得られる電圧レ ルや信号の種類が単に異なるような構成を ることも可能である。このようにアダプタ 搭載されるマイコンを介さずとも、カメラ 体ではアダプタの種類を判別することが可 となる。

 図13は、第1および第2のカメラ本体(タイプ2) で処理されるAF方式選択処理に関するフロー ャート1である。図13は、第1および第2のカ ラ本体3,300(タイプ2)に搭載されているボディ ーマイコン12の処理フローを表している。AF 式選択処理からフローが開始される。
 Step1では、交換レンズに搭載されているレ ズマイコン20から、カメラ本体のボディーマ イコン12がレンズ情報を取得する。図12を用 て説明したように、レンズ情報は、タイプ1- A、タイプ1-B、タイプ2などの交換レンズの種 を表すレンズIDおよびコントラスト検出方 に対応しているか否かに関する情報のうち なくとも一方を含んでいる。
 Step2では、アダプタが装着されているか否 の判断を行う。前述のように、アダプタの 着の有無については、機構的あるいは電気 に検出するなど、いずれの方式で検出して よい。ここで、アダプタが装着されていな とボディーマイコン12により判断された場合 には、Step3に進む。Step3では、図12で説明した ように、アダプタが装着されていない状態で 使用する交換レンズはタイプ2の交換レンズ ある。この場合、ボディーマイコン12は、コ ントラスト検出方式をAF方式として選択して AF方式選択処理を終了させる。

 Step2において、アダプタが装着されている 合にはStep4に進む。Step4ではアダプタに搭載 れているアダプタマイコン7からアダプタ情 報を取得する。図12を用いて説明したように アダプタ情報は、位相差検出方式に対応し いるアダプタ(アダプタIDがアダプタAを示し ている場合)と位相差検出方式に対応してい いアダプタ(IDがアダプタBを示している場合) 、あるいはその他のアダプタが装着されてい ることに関する情報やアダプタが装着されて いないという情報の場合がある。Step5では、 ダプタ情報に基づいて、アダプタが位相差 出方式に対応しているかどうかの判断をボ ィーマイコン12が行う。アダプタが位相差 出方式に対応している場合にはStep6に進む。
 Step6では、Step1で取得したレンズ情報に基づ いて、交換レンズがコントラスト検出方式に 対応しているかどうかの判断を行う。コント ラスト検出方式に対応している場合には、Ste p8に進む。ここまでのフローで、コントラス 検出方式に対応したタイプ1-Bの交換レンズ 位相差検出方式に対応したアダプタAとが、 カメラ本体に装着されていることを特定する ことができる。
 Step8に進んだ場合、AF方式としてコントラス ト検出方式あるいは位相差検出方式のいずれ かが選択可能であるので、カメラ本体で自動 選択(デフォルト指定した方あるいは静止画 動画などの機能別に優位な方を選択)、ある は、ユーザが指定した方式を選択するかの ずれかにより、AF方式が選択される。ここ 、コントラスト検出方式が選択された場合 はStep3に進みコントラスト検出方式が設定さ れ、位相差検出方式が選択された場合にはSte p9に進み位相差検出方式が設定される。

 Step6において、コントラスト検出方式に 応していない場合には、Step9に進む。Step9で 、コントラスト検出方式に対応していない イプ1-Aの交換レンズと位相差検出方式に対 したアダプタAとがカメラ本体に装着されて いることが分かっているため、位相差検出方 式がAF方式としてボディーマイコン12により 択される。

 Step5において、位相差検出方式に対応し いないアダプタが装着されている場合には Step7に進む。Step7では、交換レンズがコント スト検出方式に対応しているかどうかの判 を行い、コントラスト検出方式に対応して る場合にはStep3に進む。ここでは、コント スト検出方式に対応しているタイプ1-Bの交 レンズと位相差検出方式に対応していない ダプタBが装着されていることが分かり、コ トラスト検出方式がAF方式として選択され 。

 Step7において、交換レンズがコントラス 検出方式に対応していない場合にはStep10に む。ここでは、コントラスト検出方式に対 していないタイプ1-Aの交換レンズと位相差 出方式に対応していないアダプタBとがカメ 本体に装着されているため、AF方式として 択する方式がなく、マニュアルフォーカス 定となる。

 なお、ここではカメラ本体に直接あるい アダプタを介して接続された交換レンズか レンズ情報を取得したり、本体に接続され アダプタからアダプタ情報を取得したりす 例を用いて説明したが、これらの情報を取 せずとも、アダプタが装着されたかどうか AF方式を選択するようにしてもよい。以下 図14を用いて、この場合のフローについて説 明する。

 図14は第1および第2のカメラ本体(タイプ2)で 処理されるAF方式選択処理に関するフローチ ート2である。図14においては、タイプ2のカ メラ本体に搭載されているボディーマイコン 12の処理フローを表し、AF方式選択処理開始 ら処理が開始される。Step11では、アダプタ 装着されているかどうかの判断がボディー イコン12により行われる。
 なお、アダプタが装着されているかどうか 判断については、アダプタに搭載されるア プタマイコン7から出力される情報の他に、 アダプタが装着されることにより交換レンズ あるいはカメラ本体の機構的あるいは電気的 にスイッチがON/OFFされるか、電圧レベルや信 号の種類が変化するか、などを検出すること によって可能となる(装着検出部)。
 アダプタが装着されていない場合にはStep12 進み、コントラスト検出方式が選択される ここでは、タイプ2の交換レンズがタイプ2 カメラ本体に装着されている状態を示し、AF 方式としてはコントラスト検出方式が選択さ れる。
 一方、Step11でアダプタが装着されていると 断された場合にはStep13に進み、位相差検出 式が選択される。ここでは、タイプ1-Aある はタイプ1-Bの交換レンズが位相差検出方式 対応したアダプタAを介してタイプ2のカメ 本体に接続されている状態を示し、AF方式と しては位相差検出方式が有効となる。

 本フローチャート2では、位相差検出方式 に対応していないアダプタBの用途の頻度が ないあるいはアダプタBが存在しないことを 定している。

 図15は第1および第2のカメラ本体(タイプ2)で 処理されるAF方式選択処理に関するフローチ ート3である。図15においては、タイプ2のカ メラ本体に搭載されているボディーマイコン 12の処理フローを表し、AF方式選択処理開始 ら処理が開始される。Step21では、アダプタ 装着されているかどうかの判断を行う。
 なお、アダプタが装着されているかどうか 判断については、アダプタに搭載されるア プタマイコン7から出力される情報の他に、 アダプタが装着されることにより交換レンズ あるいはカメラ本体の機構的あるいは電気的 にスイッチがON/OFFされるか電圧レベルや信号 の種類が変化することなどを検出することに よって可能となる。
 アダプタが装着されていない場合にはStep22 進み、コントラスト検出方式が選択される ここでは、タイプ2の交換レンズがタイプ2 カメラ本体に装着されている状態を示し、AF 方式としてはコントラスト検出方式が選択さ れる。
 一方、Step21でアダプタが装着されていると 断された場合にはStep23に進み、マニュアル ォーカスが選択される。ここでは、タイプ1 -Aあるいはタイプ1-Bの交換レンズが位相差検 方式に対応したアダプタAを介してタイプ2 カメラ本体に接続されている状態を示し、 ニュアルフォーカスが選択される例を示す

 本フローチャート3は、位相差検出方式に 対応するアダプタAが装着された場合、位相 検出方式に対応しないアダプタBが装着され 場合のいずれの場合でもマニュアルフォー スがデフォルトで選択される例を示してい 。位相差検出方式に対応するアダプタAが装 着されている場合には、マニュアルフォーカ スがデフォルトで設定されるが、ユーザ指定 によって位相差検出方式も選択することが可 能である。

 以上のように、本実施の形態では、場合に じて次にように焦点検出方式が設定される
 (1)コントラスト検出方式のオートフォーカ に対応可能な交換レンズ(タイプ2)が装着さ た場合にはコントラスト検出方式のオート ォーカスが選択される。
 (2)コントラスト検出方式のオートフォーカ に対応可能な交換レンズ(タイプ1-B)が位相 検出ユニットを有するアダプタ(アダプタA) 介して装着された場合にはコントラスト検 方式のオートフォーカスまたは位相差検出 式のオートフォーカスのいずれかが選択さ る。
 (3)コントラスト検出方式のオートフォーカ に対応できない交換レンズ(タイプ1-A)が位 差検出ユニットを有するアダプタ(アダプタA )を介して装着された場合には位相差式のオ トフォーカスが選択される。

 コントラスト検出方式のオートフォーカ に対応可能か否かの判断は、レンズ情報、 ンズの品番、レンズシフト余裕範囲H1およ H2の有無、相対位置検出部がフォーカスレン ズの移動方向を判断可能かどうか、相対位置 検出部が1相式のエンコーダと2相式のエンコ ダのいずれに該当するか、などにより判断 能である。

 <7:第2のアダプタを用いた変形例>
 以下、上述のアダプタAの変形例1について 明する。説明の便宜上、図16では第1のカメ 本体3と第3の交換レンズ720を使用した場合に ついて説明する。図16は、第1のカメラ本体3 、第3の交換レンズと、これらの間に接続さ る第2のアダプタの組み合わせを示す。

  (7.1:第2のアダプタ)
 第2のアダプタ40は、第1のカメラ本体が有す る第1のレンズマウント70と接続可能な第2の ディマウント81と、第3の交換レンズが有す 第1のボディマウント80と接続可能な第2のレ ズマウント71と、焦点位置検出ユニット6と アダプタマイコン7と、ハーフミラー8と、 ーフミラー8を駆動するミラー駆動部49と、 レー光学系100と、を備える。

  (7.2:第2のアダプタを用いたカメラシステ の全体構成)
 図16に示すように、被写体(図示せず)からの 光は、交換レンズ720を透過し、アダプタ40に 射した光はリレー光学系100を透過し、光の 部はハーフミラー8により反射して焦点検出 ユニット6に入射する。残りの光は透過して メラ本体3の撮像センサ11に被写体像として 射する。この被写体像は、電気的に正立像 変換され画像表示部16に表示し、被写体の正 立像を観察できる。

 交換レンズ720のバックフォーカスは第2の レンズマウント71からカメラ本体3の撮像セン サ11までの光軸方向の距離(フランジバック) りも長い。したがって、リレー光学系100に って第2のレンズマウント71からカメラ本体3 撮像センサ11までの光学的距離が交換レン 720のバックフォーカスと等しくなるように リレー光学系100は設計されている。

  (7.3:撮影時の動作)
 撮影時の動作は上述する図4に示す第1のア プタ4を備えたカメラシステムと概ね同じで るため、説明を省略する。

 <8:第3のアダプタを用いた変形例>
 以下、上述のアダプタAの第2変形例につい 説明する。説明の便宜上、図17では第1のカ ラ本体3と第4の交換レンズ820(像ぶれ補正機 なし)とを使用した場合について説明する。 17は、第1のカメラ本体3と、第4の交換レン と、これらの間に接続される第3のアダプタ 、の組み合わせを示す。

  (8.1:第3の交換レンズ)
 第4の交換レンズ820は、ぶれ検知ユニット21 よび像ぶれ補正制御部23を有していない点 、第3の交換レンズ720と相違する。その他の 成は、第3の交換レンズ720と同様である。

  (8.2:第3のアダプタ)
 第3のアダプタ400は、第1のカメラ本体3が有 る第1のレンズマウント70と接続可能な第2の ボディマウント81と、第4の交換レンズが有す る第1のボディマウント80と接続可能な第2の ンズマウント71と、焦点位置検出ユニット6 、アダプタマイコン7と、ハーフミラー8と、 ハーフミラー8を駆動するミラー駆動部49と、 リレー光学系101と、を備える。第3のアダプ 400は、さらに、ぶれ検知ユニット21、像ぶれ 補正制御部23を有している。さらに、リレー 学系101はぶれ補正レンズ101aを有している。

 ぶれ検知ユニット21および像ぶれ補正制 部23については、第1の交換レンズ2で説明し ものと同様であるため、説明を省略する。

  (8.3:アダプタCを用いたカメラシステムの 体構成)
 図17に示すように、被写体(図示せず)からの 光は、第4の交換レンズ820を透過し、アダプ 400に入射した光はリレー光学系100を透過し 光の一部はハーフミラー8にて反射して焦点 出ユニット6に入射する。残りの光は透過し てカメラ本体3の撮像センサ11に被写体像とし て入射する。この被写体像は、電気的に正立 像に変換され画像表示部16に表示し、被写体 正立像を観察できる。

 交換レンズ820のバックフォーカスは第2の レンズマウント71からカメラ本体3の撮像セン サ11までの距離(フランジバック)よりも長く 定されている。したがって、リレー光学系10 0によって第2のレンズマウント71からカメラ 体3の撮像センサ11までの光学的距離が交換 ンズ820のフランジバックと等しくなるよう 、リレー光学系100は設計されている。

 さらに、リレー光学系101のぶれ補正レン 101aを光軸Xに直行する平面内で駆動するこ により、像ぶれを補正することが可能であ 。

  (8.4:撮影時の動作)
 撮影時の動作は上述する図4に示す第1のア プタ4を備えた一眼レフカメラシステムと概 同じであるため、相違点についてのみ説明 る。

 アダプタマイコン7は、レンズマウント70 電気接片(図示せず)を介して、アダプタが 続された旨の情報をボディーマイコン12に送 信する。このとき、アダプタマイコンは、交 換レンズ820が像ぶれ補正部を搭載しているか どうかに関する情報も受信し、撮影動作に係 わる各機能の使いわけを判断し、ボディーマ イコン12に送信する。たとえば、図17に示す 成であれば、像ぶれ補正機能はアダプタ400 担い、焦点検出はアダプタに内蔵した焦点 出ユニット6で行うように指示を出す。

 なお、これまで説明した第1、第2および 3のアダプタと第1および第2のカメラ本体は ずれの組み合わせでも機能することができ 。上述する交換レンズの種類やぶれ補正機 の有無など多彩な組み合わせにおいてオー フォーカスや像ぶれ補正を最適な状態で撮 者に供給することが可能となる。

 <9:第4のアダプタを用いた変形例>
 以下、上述のアダプタAの変形例3について 明する。説明の便宜上、図18では第1のカメ 本体3と第3の交換レンズ720を使用した場合に ついて説明する。図18は、第1のカメラ本体3 、第3の交換レンズと、これらの間に接続さ る第4のアダプタの組み合わせを示す。

  (9.1:第4のアダプタ)
 第4のアダプタ5は、図4に示す第1のアダプタ 4のハーフミラー8およびミラー駆動部9を有し ておらず、ペリクルミラー58と保護ガラス板5 9を有している点で、第1のアダプタ4と異なる 。その他の構成については、第1のアダプタ4 実質的に同じである。

  (9.2:第4のアダプタを用いたカメラシステ の全体構成)
 図18に示すように、被写体(図示せず)からの 光は、交換レンズ720の撮像光学系Lを透過し アダプタ5に入射する。アダプタ5に入射した 光の一部は、ペリクルミラー58により反射さ 、焦点検出ユニット66に入射する。残りの は、ペリクルミラー58を透過して、カメラ本 体3の撮像センサ11に被写体像として入射する 。この被写体像は、電気的に正立像に変換さ れ、画像表示部16に表示される。これにより 被写体の正立像を画像表示部16で観察でき 。また、ペリクルミラー58は非常に薄い半透 過薄膜であるため、外力が直接加わらないよ うに保護ガラス板59が第1のボディマウント80 よび第2のレンズマウント71の双方の開口部 覆うように設けられている。

 ペリクルミラー58は、撮影時においても 光路上に配置されたままである。撮影時に 、ペリクルミラー58を透過した光が撮像セン サ11にて受光される。

 <10:第5のアダプタを用いた変形例>
 図19に示す第5のアダプタ500は、図16に示す 2のアダプタ40のハーフミラー8およびミラー 動部49を有しておらず、ペリクルミラー58と 保護ガラス板59とを有している点で、第2のア ダプタ40と異なる。その他の構成については 第2のアダプタ40と同様である。

 <11:第6のアダプタを用いた変形例>
 図20に示す第6のアダプタ550は、図17に示す 3のアダプタ400のハーフミラー8およびミラー 駆動部49を有しておらず、ペリクルミラー58 保護ガラス板59を有している点で、第3のア プタ400と異なる。その他の構成については 第3のアダプタ400と同様である。

 <12:カメラシステムの特徴>
 以上に述べたカメラシステムの特徴は以下 通りである。
 (1)
 前述のカメラシステムでは、交換レンズが ントラスト検出方式に対応可能である場合 ボディーマイコン12によりコントラスト検 方式が焦点検出方式として選択される。交 レンズがコントラスト検出方式に対応して らず、かつ、アダプタが位相差検出方式に 応可能である場合、ボディーマイコン12によ り位相差検出方式が焦点検出方式として選択 される。つまり、交換レンズがコントラスト 検出方式に対応していなくても、アダプタが 位相差検出方式に対応していれば、位相差検 出方式により焦点検出が可能である。このた め、このカメラシステムでは、様々な交換レ ンズに対応可能となり、利便性を高めること ができる。
 また、アダプタを装着することで、カメラ 体3のフランジバックと交換レンズのバック フォーカスと差を補正することができ、フラ ンジバックとバックフォーカスとが対応して いない組み合わせの交換レンズおよびカメラ 本体であっても、アダプタを介してカメラシ ステムとして使用することができる。
 (2)
 交換レンズがコントラスト検出方式に対応 能であり、かつ、アダプタが位相差検出方 に対応可能である場合、ボディーマイコン1 2は焦点検出方式としてコントラスト検出方 および位相差検出方式のうち一方を選択す 。このため、位相差検出方式およびコント スト検出方式のいずれの焦点検出方式も選 することができ、交換レンズやアダプタの 能を最大限に生かすことができる。
 (3)
 ボディーマイコン12が、レンズ情報に基づ て、交換レンズがコントラスト検出方式に 応可能か否かの判断を行うため、カメラ本 3が様々な交換レンズに対応することができ 互換性の範囲を広げることができる。
 (4)
 ボディーマイコン12が、アダプタ情報に基 いて、アダプタが位相差検出方式に対応可 か否かの判断を行うため、カメラ本体3が位 差検出ユニットを有していなくても、アダ タの位相差検出ユニットを利用して位相差 出方式によるAFを行える。
 (5)
 レンズ情報がレンズIDおよび焦点検出方式 関する情報を含んでいるため、カメラ本体3 交換レンズの焦点検出方式を容易にかつ正 に判断することができる。これにより、交 レンズの焦点検出方式に合わせて適正な判 をすることができる。
 なお、レンズ情報がフォーカスレンズ群24 駆動余裕範囲H1およびH2の有無に関する情報 含んでいてもよい。この情報に基づいて、 換レンズがコントラスト検出方式に対応し いるか否かを判断することができる。
 例えば、交換レンズが駆動余裕範囲を有し いる場合、ボディーマイコン12は、交換レ ズがコントラスト検出方式に対応可能であ と判断する。交換レンズがレンズシフト余 範囲を有していない場合、ボディーマイコ 12は、交換レンズがコントラスト検出方式に 対応していないと判断する。
 (6)
 また、交換レンズがコントラスト検出方式 対応しているか否かを、相対位置検出部の 様に関する情報に基づいて判断することも えられる。この情報は、例えばレンズ情報 含まれている。相対位置検出部が2相式エン コーダを有している場合、ボディーマイコン 12は、交換レンズがコントラスト検出方式に 応可能であると判断する。相対位置検出部 1相式エンコーダを有している場合、ボディ ーマイコン12は、交換レンズがコントラスト 出方式に対応できないと判断する。
 (7)
 アダプタが位相差検出方式の焦点検出ユニ ト6を有しているため、交換レンズがコント ラスト検出方式に対応していれば、位相差検 出方式およびコントラスト検出方式のいずれ かを選択することができ、利便性が高まる。
 (8)
 アダプタがカメラ本体3に装着されたことを 検出し、その検出結果に基づいて焦点検出方 式が選択される場合、より簡単なシステムで 焦点検出方式を選択することができる。
 (9)
 以上に説明したように、このカメラシステ 1およびカメラ本体3では、様々な交換レン に対応することができるため、利便性を高 ることができる。
 <13:他の実施例>
 本発明に係る一眼レフカメラシステム、カ ラ本体、交換レンズ、アダプタは、前述の 施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱し い範囲で種々の修正および変更が可能であ 。

 本発明に係る撮像装置およびカメラ本体 は、利便性を高めることができるため、本 明は、光学機器の分野において有用である