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Patent Searching and Data


Title:
LIGHTING DEVICE, AND DISPLAY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/133641
Kind Code:
A1
Abstract:
A lighting device (8) comprising a cold cathode fluorescent tube (light source) (9), and a chassis (8a) for housing the cold cathode fluorescent tube (9) is further provided with an inverter circuit (16) having a transformer (16a) connected with the cold cathode fluorescent tube (9) and driving the cold cathode fluorescent tube (9). In the lighting device (8), the inverter circuit (16) drives the cold cathode fluorescent tube (9) with a frequency higher than a predetermined fundamental frequency during a predetermined period in the lighting period of the cold cathode fluorescent tube (9).

Inventors:
ARAI MASAHIRO
Application Number:
PCT/JP2008/070119
Publication Date:
November 05, 2009
Filing Date:
November 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
ARAI MASAHIRO
International Classes:
H05B41/24; F21V23/00; G02F1/133; G02F1/13357; H05B41/392; F21Y103/00
Foreign References:
JPH11299248A1999-10-29
JP2002196326A2002-07-12
Attorney, Agent or Firm:
IKEUCHI SATO & PARTNER PATENT ATTORNEYS (JP)
Patent business corporation Ikeuchi and Sato and partners (JP)
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Claims:
光源と、前記光源を収容するシャーシを備えた照明装置であって、
 前記光源に接続されるトランスを有するとともに、当該光源を駆動するインバータ回路を備え、
 前記インバータ回路は、前記光源の点灯期間のうち所定の期間の間、所定の基本周波数よりも高い周波数を用いて、前記光源を駆動する、
 ことを特徴とする照明装置。
外部から調光指示信号が入力されるとともに、入力された調光指示信号を用いて、PWM調光でのデューティ比を決定する制御部を備え、
 前記制御部は、決定したデューティ比に基づき、前記光源を駆動するための駆動信号を生成して前記インバータ回路に出力する請求項1に記載の照明装置。
前記インバータ回路は、前記所定の期間の間、前記基本周波数の2倍以上の周波数を用いて、前記光源を駆動する請求項1または2に記載の照明装置。
前記光源には、冷陰極蛍光管が用いられている請求項1~3のいずれか1項に記載の照明装置。
請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置を用いたことを特徴とする表示装置。
Description:
照明装置、及び表示装置

 本発明は、照明装置、特に冷陰極蛍光管 どを光源に使用した照明装置、及びこれを いた表示装置に関する。

 近年、例えば家庭用のテレビ受信装置で 、液晶表示装置に代表されるように、在来 ブラウン管に比べ薄型、軽量等の多くの特 を有するフラットな表示部としての液晶パ ルを備えた表示装置が主流になりつつある このような液晶表示装置には、光を発光す 照明装置(バックライト)と、照明装置に設 られた光源からの光に対してシャッターの 割を果たすことで、所望画像を表示する液 パネルとが設けられている。そして、テレ 受信装置では、テレビ放送の映像信号に含 れた文字、画像等の情報を液晶パネルの表 面上に表示するようになっている。

 また、上記照明装置では、液晶パネルに する光源の配置の仕方によって直下型とエ ジライト型とに大別されるが、20インチ以 の液晶パネルを備えた液晶表示装置では、 ッジライト型よりも高輝度・大型化を図り い直下型の照明装置が一般的に使用されて る。すなわち、直下型の照明装置は、液晶 ネルの背後(非表示面)側に、複数の光源を配 置して構成されており、液晶パネルのすぐ裏 側に光源を配置できるため、多数の光源を使 用することが可能となり、高輝度が得やすく 高輝度・大型化に適している。また、直下型 の照明装置は、装置内部が中空構造であるた め、大型化しても軽量であることからも、高 輝度・大型化に適している。

 また、上記のような従来の直下型の照明 置では、例えば特開2002-196326号公報に記載 れているように、光源としての複数の冷陰 蛍光管を金属製のシャーシに収容するとと に、シャーシの内面に金属製の反射板を設 することにより冷陰極蛍光管の光利用効率 高めることが提案されている。

 また、従来の照明装置には、例えば特開2 002-231034号公報に記載されているように、複 の各冷陰極蛍光管に対してインバータ回路 接続して、当該インバータ回路による高周 点灯によって各冷陰極蛍光管を駆動するこ が提案されている。

 しかしながら、上記のような従来の照明 置では、冷陰極蛍光管(光源)をインバータ 路によって点灯駆動したときに、冷陰極蛍 管やインバータ回路の近傍からノイズ音が じて、外部に伝えられるという問題点を生 ることがあった。

 具体的にいえば、上記従来の照明装置で 、冷陰極蛍光管はインバータ回路に設けら たトランスを介在させて、電力が供給され ようになっている。つまり、この従来の照 装置では、トランスの二次側が冷陰極蛍光 に接続されており、冷陰極蛍光管では、外 から要求された発光量に応じて決定された 流(ランプ電流)がトランスの二次側から供 されるよう構成されている。

 ところが、上記のような従来の照明装置 は、インバータ回路のトランスが磁歪振動 発生して、この磁歪振動に起因するノイズ が外部に漏れ出ることがあった。

 また、従来の照明装置では、冷陰極蛍光 の発光面の反対側には金属製の反射板及び ャーシが設けられており、冷陰極蛍光管で 反射板及びシャーシとの各間などの冷陰極 光管の周辺部に存在する寄生容量によって れ電流が生じた。また、このような漏れ電 が生じると、音波が漏れ電流の大きさなど 応じてシャーシの内部に発生し、当該シャ シが振動して、ノイズ音として外部に漏れ ることがあった。

 また、上記のような漏れ電流の発生を防 方法として、金属製の反射板及びシャーシ 代えて、合成樹脂製の反射板及びシャーシ 使用することが考えられる。しかしながら 合成樹脂製の反射板及びシャーシを使用し 場合には、金属製の反射板及びシャーシを 用した場合に比べて、冷陰極蛍光管を点灯 動するインバータ回路での漏れインダクタ スが著しく小さい値となり、インバータ回 での電力効率の低下が発生して、冷陰極蛍 管を効率よく点灯駆動できないという別の 題点を生じた。

 以上のように従来の照明装置では、冷陰 蛍光管のインバータ点灯に起因するノイズ が外部に伝えられることがあった。

 上記の課題を鑑み、本発明は、光源のイ バータ点灯に起因するノイズ音を低減する とができる照明装置、及びこれを用いた表 装置を提供することを目的とする。

 上記の目的を達成するために、本発明にか る照明装置は、光源と、前記光源を収容す シャーシを備えた照明装置であって、
 前記光源に接続されるトランスを有すると もに、当該光源を駆動するインバータ回路 備え、
 前記インバータ回路は、前記光源の点灯期 のうち所定の期間の間、所定の基本周波数 りも高い周波数を用いて、前記光源を駆動 ることを特徴とするものである。

 上記のように構成された照明装置では、 ンバータ回路が光源の点灯期間のうち所定 期間の間、所定の基本周波数よりも高い周 数を用いて、当該光源を駆動することによ 、本発明の発明者は、光源のインバータ点 に起因するノイズ音を可聴範囲外のノイズ に移行できることを見出した。つまり、本 明の発明者は、光源を所定の基本周波数で 灯する点灯期間において、所定の期間の間 基本周波数よりも高い周波数で光源をイン ータ点灯することにより、当該インバータ 灯に起因するノイズ音を、ユーザが可聴で ないノイズ音にすることができることを取 した。本発明は、上述のような知見に基づ 完成されたものであり、光源のインバータ 灯に起因するノイズ音を低減することがで る照明装置を構成することができる。

 また、上記照明装置において、外部から調 指示信号が入力されるとともに、入力され 調光指示信号を用いて、PWM調光でのデュー ィ比を決定する制御部を備え、
 前記制御部は、決定したデューティ比に基 き、前記光源を駆動するための駆動信号を 成して前記インバータ回路に出力すること 好ましい。

 この場合、制御部が上記光源に対してPWM 光にて調光制御を行ったときでも、上記ノ ズ音の発生を確実に防止することができる

 また、上記照明装置において、前記イン ータ回路は、前記所定の期間の間、前記基 周波数の2倍以上の周波数を用いて、前記光 源を駆動することが好ましい。

 この場合、上記ノイズ音の発生をより確 に防止することができる。

 また、上記照明装置において、前記光源 は、冷陰極蛍光管が用いられてもよい。

 この場合、コンパクトで発光効率に優れ 照明装置を容易に構成することができる。

 また、本発明の表示装置は、上記いずれ の照明装置を用いたことを特徴とするもの ある。

 上記のように構成された表示装置では、 源のインバータ点灯に起因するノイズ音を 減することができる照明装置が用いられて るので、上記ノイズ音の発生が防がれた低 音な表示装置を容易に構成することができ 。

 本発明によれば、光源のインバータ点灯 起因するノイズ音を低減することができる 明装置、及びこれを用いた表示装置を提供 ることが可能となる。

本発明の一実施形態にかかるテレビ受 装置及び液晶表示装置を説明する分解斜視 である。 上記液晶表示装置の要部構成を説明す 図である。 図2に示した照明装置の要部構成を説明 する図である。 図3に示したインバータ回路の構成例を 説明する図である。 図2に示した照明制御部の具体的な構成 を示すブロック図である。 上記インバータ回路から冷陰極蛍光管 供給される具体的な電流波形を示す波形図 ある。

 以下、本発明の照明装置、及びこれを用 た表示装置の好ましい実施形態について、 面を参照しながら説明する。なお、以下の 明では、本発明を透過型の液晶表示装置に 用した場合を例示して説明する。また、各 中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の 法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表 たものではない。

 図1は、本発明の一実施形態にかかるテレ ビ受信装置及び液晶表示装置を説明する分解 斜視図である。図において、本実施形態のテ レビ受信装置1は、表示装置としての液晶表 装置2を備えており、アンテナやケーブル(図 示せず)などによりテレビ放送を受信可能に 成されている。液晶表示装置2は、表キャビ ット3及び裏キャビネット4に収納された状 で、スタンド5によって立設されるようにな ている。また、テレビ受信装置1では、液晶 表示装置2の表示面2aが表キャビネット3を介 させて視認可能に構成されている。この表 面2aは、スタンド5により、重力の作用方向( 直方向)に平行となるように設置されている 。

 また、テレビ受信装置1では、液晶表示装 置2と裏キャビネット4との間に、支持板6に取 り付けられるTVチューナー回路基板6a、後述 照明装置等のテレビ受信装置1の各部を制御 る制御回路基板6b、及び電源回路基板6cが配 置されている。そして、テレビ受信装置1で 、TVチューナー回路基板6a上のTVチューナー 受信されたテレビ放送の映像信号に応じた 像が表示面2a上に表示されるとともに、表キ ャビネット3に設けられたスピーカ3aから音声 が再生出力される。なお、裏キャビネット4 は、多数の通気孔が形成されており、照明 置や電源等で発生した熱を適切に放熱でき ようになっている。

 次に、図2を参照して、液晶表示装置2に いて具体的に説明する。

 図2は、上記液晶表示装置の要部構成を説 明する図である。図において、液晶表示装置 2には、文字及び画像などの情報を表示する 示部としての液晶パネル7と、液晶パネル7の 非表示面側(図の下側)に配置されて、当該液 パネル7を照明する照明光を発生する本発明 の照明装置8とが設けられており、これらの 晶パネル7と照明装置8とが透過型の液晶表示 装置2として一体化されている。また、液晶 示装置2では、液晶パネル7の非表示面側及び 表示面側に、透過軸が互いにクロスニコルに 配置された一対の偏光板12及び13がそれぞれ 置されている。

 照明装置8には、有底状のシャーシ8aと、 ャーシ8aに収容された複数本の冷陰極蛍光 (CCFL)9が互いに等ピッチで設けられている。 ャーシ8aの内面には、例えば反射シート8bが 設置されており、光源としての冷陰極蛍光管 9からの光を液晶パネル7側に反射させること て当該冷陰極蛍光管9の光利用効率を向上さ せるようになっている。

 また、各冷陰極蛍光管9には、直管状のも のが用いられており、その両端部に設けられ た電極部(図示せず)がシャーシ8aの外側にて 持されている。また、各冷陰極蛍光管9には 直径3.0~4.0mm程度の発光効率に優れた細管化 れたものが使用されており、コンパクトで 光効率に優れた照明装置8を容易に構成する ことができるようになっている。また、各冷 陰極蛍光管9は、図示しない光源保持具によ て拡散板10及び反射シート8bとの各間の距離 所定の距離に保たれた状態で、シャーシ8a 内部に保持されている。

 さらに、複数の冷陰極蛍光管9は、その長 手方向が重力の作用方向と直交する方向に平 行となるように配置されている。これにより 、冷陰極蛍光管9では、その内部に封入され 水銀(蒸気)が重力の作用により長手方向の一 方の端部側に集まるのが防がれて、ランプ寿 命が大幅に向上されている。

 また、上記シャーシ8aの外側には、液晶 ネル7を駆動する液晶駆動部14、照明装置8の 御部としての照明制御部15、及びこの照明 御部15からの制御信号を用いて、複数の各冷 陰極蛍光管9をインバータ駆動にて高周波点 させるインバータ回路16が設置されている。 これらの液晶駆動部14、照明制御部15、及び ンバータ回路16は、制御回路基板6b(図1)上に けられており、シャーシ8aの外側と対向す ように配置されている。

 また、照明装置8では、シャーシ8aの開口 を覆うように設置された拡散板10と、拡散 10の上方に設置された光学シート11とが設け れている。拡散板10は、例えば厚さ2mm程度 長方形状の合成樹脂またはガラス材を用い 構成されている。また、拡散板10は、シャー シ8a上で移動可能に保持されており、冷陰極 光管9の発熱やシャーシ8aの内部の温度上昇 の熱の影響により、当該拡散板10に伸縮(塑 )変形が生じたときでも、シャーシ8a上で移 することで変形を吸収可能になっている。

 光学シート11には、例えば厚さ0.2mm程度の合 成樹脂フィルムにて構成された拡散シートが 含まれており、液晶パネル7への上記照明光 適度に拡散して当該液晶パネル7の表示面で 表示品位を向上させるように構成されてい 。また、光学シート11には、液晶パネル7の 示面での表示品位の向上を行うためなどの リズムシート、偏光反射シートなどの公知 光学シート材が必要に応じて適宜積層され ようになっている。そして、光学シート11 、拡散板10から出射された面状光を、所定の 輝度(例えば、10000cd/m 2 )以上で、かつ、ほぼ均一な輝度を有する面 光に変換して照明光として液晶パネル7側に 射させるように構成されている。

 尚、上記の説明以外に、例えば液晶パネ 7の上方(表示面側)に当該液晶パネル7の視野 角を調整するための拡散シートなどの光学部 材を適宜積層してもよい。

 ここで、図3~図5も参照して、本実施形態 照明装置8について具体的に説明する。

 図3は、図2に示した照明装置の要部構成 説明する図である。図4は図3に示したインバ ータ回路の構成例を説明する図であり、図5 図2に示した照明制御部の具体的な構成を示 ブロック図である。

 図3に示すように、照明装置8には、複数 各冷陰極蛍光管9の駆動制御を行うための上 照明制御部15と、冷陰極蛍光管9毎に設けら 、照明制御部15からの制御信号(駆動信号)を 基に対応する冷陰極蛍光管9を点灯駆動するCC FL駆動回路としての上記インバータ回路16と 設置されている。このインバータ回路16は、 各冷陰極蛍光管9の長手方向での一端部側に 置されており、対応する冷陰極蛍光管9に対 て、上記一端部側から電流を供給するよう 成されている。

 また、インバータ回路16には、後に詳述 るように、例えばハーフブリッジタイプの のが用いられており、インバータ回路16は、 上記駆動信号に基づいて、PWM調光を用いて、 対応する冷陰極蛍光管9を駆動可能に構成さ ている。

 また、照明装置8において、上記PWM調光の 具体的な周波数は、100~600Hz程度の範囲内の値 (例えば、500Hz)である。また、PWM調光のオン 間において、各冷陰極蛍光管9への供給電流( ランプ電流)、すなわち各冷陰極蛍光管9の具 的な動作周波数(光源の駆動周波数)には、 の点灯期間での基本周波数として、30~60KHz程 度の範囲内の値(例えば、33.5KHz)が選択されて いる。

 また、インバータ回路16では、上記基本 波数を用いて冷陰極蛍光管9を点灯する点灯 間のうち所定の期間の間、当該基本周波数 りも高い周波数を用いて、冷陰極蛍光管9を 駆動するようになっている(詳細は後述。)。

 さらに、照明装置8は、インバータ回路16( 冷陰極蛍光管9)毎に設けられて、対応する冷 極蛍光管9を流れるランプ電流値を検出する ランプ電流検出回路RCを備えており、照明装 8では、各ランプ電流検出回路RCにて検出さ たランプ電流値が各冷陰極蛍光管9に応じて 設置されたフィードバック回路FBを経て照明 御部15に出力されるようになっている。

 また、照明制御部15には、外部からの指 信号として、例えば照明装置8の発光面の輝 を変更する調光指示信号が入力されるよう なっており、液晶表示装置2では、ユーザが 液晶パネル7の表示面での輝度(明るさ)を適宜 変更可能に構成されている。すなわち、照明 制御部15には、例えば液晶表示装置2側に設け られたリモートコントローラ等の操作入力器 (図示せず)から調光指示信号が入力されるよ に構成されている。そして、照明制御部15 、入力された調光指示信号を用いて、PWM調 でのデューティ比を決定するとともに、各 陰極蛍光管9への供給電流の目標値を決定す ようになっている。

 その後、照明制御部15は、決定した目標 を基に各インバータ回路16への駆動信号を生 成して出力することにより、対応する冷陰極 蛍光管9に流れるランプ電流値が変化する。 の結果、各冷陰極蛍光管9から出射される出 光の光量が、調光指示信号に応じて変化し 、照明装置8の発光面での輝度及び液晶パネ ル7の表示面での輝度がユーザの操作指示に じて適切に変更される。

 また、各冷陰極蛍光管9に実際に供給され たランプ電流値は、対応するランプ電流検出 回路RC及びフィードバック回路FBを介して、 明制御部15に検出電流値としてフィードバッ クされる。そして、照明制御部15では、検出 流値と、上記調光指示信号を基に決定され 供給電流の目標値とを用いたフィードバッ 制御が実行されることにより、ユーザが所 する輝度での表示が維持される。

 図4に例示するように、インバータ回路16 は、トランス16aと、照明制御部15に接続さ るとともに、トランス16aの一次巻線側で互 に直列に設けられた第1及び第2のスイッチン グ部材16b、16cと、第1のスイッチング16bに接 された駆動電源16dとを備えたハーフブリッ タイプのものが用いられている。

 第1及び第2の各スイッチング部材16b、16c は、例えば電界効果トランジスタ(FET)が用い られており、後に詳述するように、照明制御 部15から上記駆動信号として位相が180°互い 異なる第1及び第2の駆動信号がそれぞれ入力 されることによって、トランス16aの二次巻線 側に接続された冷陰極蛍光管9への電力供給 オン/オフ制御を行うようになっている。

 そして、インバータ回路16は、対応する 陰極蛍光管9(図3)を高周波点灯するようにな ている。すなわち、トランス16aの二次巻線 は、いずれかの冷陰極蛍光管9の高電圧側端 子が接続されており、第1及び第2のスイッチ グ部材16b、16cが照明制御部15からの第1及び 2の駆動信号を基にスイッチング動作を行う ことにより、トランス16aは、対応する冷陰極 蛍光管9に電力供給を行い、当該冷陰極蛍光 9を点灯動作させる。また、トランス16aの二 巻線には、上記ランプ電流検出回路RCが接 されており、対応する冷陰極蛍光管9での上 ランプ電流値が検出されるようになってい 。

 また、図5に示すように、照明制御部15に 、駆動信号発生部15aと、調光信号生成部15b 、駆動信号出力部15cとが設けられており、 記調光指示信号を基に、各冷陰極蛍光管9に 接続されたインバータ回路16への駆動信号を 成して出力するようになっている。また、 明制御部15の各部には、例えばICやLSIなどが 用いられており、照明制御部15は、外部から 調光指示信号を基にPWM調光でのデューティ を決定し、かつ上記駆動信号を生成するこ で冷陰極蛍光管9をインバータ点灯させるよ うになっている。

 具体的にいえば、照明制御部15では、駆 信号発生部15aは冷陰極蛍光管(光源)9を駆動 るための駆動信号を発生するものであり、 述したように、例えば33.5KHzの所定の駆動信 を発生し、駆動信号出力部15cに出力するよ になっている。尚、この駆動信号発生部15a は、照明制御部15に含まれたICやLSIなどのク ロック信号発生部を用いることができる。

 また、調光信号生成部15bには、デューテ 比決定部15b1が設けられており、このデュー ティ比決定部15b1が外部からの調光指示信号( 示信号)を使用して、冷陰極蛍光管9毎に、PW M調光におけるPWM周期でのオン期間とオフ期 とのデューティ比を決定する。そして、調 信号生成部15bは、決定したデューティ比に づいて、例えば上記500Hzの調光周波数を有す る調光信号を生成して、駆動信号出力部15cに 出力するようになっている。

 また、駆動信号出力部15cは、調光信号生 部15bからの調光信号に従って、決定された ューティ比でのオン期間の間に、駆動信号 生部15aからの駆動信号をインバータ回路16 出力する。また、この駆動信号出力部15cに 、駆動周波数変更部15c1が設けられており、 ンバータ回路16への駆動信号の周波数が変 されるようになっている。すなわち、駆動 波数変更部15c1は、例えば工場出荷時におい 、照明制御部15に設けられたメモリ(図示せ )内に予め設定された設定指示情報に基づい て、駆動信号の周波数を変更するように構成 されている。具体的には、駆動周波数変更部 15c1は、上記基本周波数の33.5KHzで冷陰極蛍光 9を点灯駆動する点灯期間のうち所定の期間 の間、例えば基本周波数の2倍の周波数(つま 、67.0KHz)の周波数で冷陰極蛍光管9を点灯駆 するように、インバータ回路16への駆動信 の周波数を変更するようになっている。

 以下、図6も参照して、上記のように構成 された本実施形態の液晶表示装置2の動作に いて具体的に説明する。なお、以下の説明 は、照明装置8での冷陰極蛍光管9の点灯動作 について主に説明する。

 図6は、上記インバータ回路から冷陰極蛍 光管に供給される具体的な電流波形を示す波 形図である。

 図6に示すように、本実施形態の照明装置 8では、インバータ回路16は駆動信号出力部15c からの駆動信号に従って、PWM調光でのオン期 間の間に冷陰極蛍光管9に電流を供給する。 た、インバータ回路16は、冷陰極蛍光管9の ン期間(点灯期間)のうち所定の期間の間、上 記基本周波数の2倍の周波数を用いて、当該 陰極蛍光管9を駆動するようになっている。

 具体的にいえば、駆動信号出力部15cでは 上記設定指示情報に基づいて、点灯期間の ち、点灯開始時点からの立ち上がり期間T1 、点灯終了前の立ち下がり期間T3において、 基本周波数の2倍の周波数により、冷陰極蛍 管9がインバータ点灯されるように、駆動信 の周波数を変更する。これにより、冷陰極 光管9では、図6に示すように、インバータ 路16から立ち上がり期間T1及び立ち下がり期 T3では、基本周波数の2倍の周波数で電流供 が行われ、立ち上がり期間T1と立ち下がり 間T3との間の期間T2では、基本周波数で電流 給が行われる。

 尚、上記立ち上がり期間T1及び立ち下が 期間T3は、例えば各々オン期間(点灯期間)の1 /10に設定されている。また、これらの期間T1 T3の値は、高くする周波数の値やオン時間 値などで適宜変更可能なものである。

 また、上記設定指示情報は、照明装置8の 実製品を用いた試験やシミュレーション結果 を基に定められており、基本周波数よりも高 くする具体的な周波数(例えば、上記67.0KHz)と 、その周波数を高くする期間T1、T3の時間を 定指示するようになっている。そして、設 指示情報は、照明装置8の製品出荷時に上記 モリに予め記憶されている。

 ここで、本願の発明者による検証試験の 験結果について、具体的に説明する。

 検証試験では、8本の冷陰極蛍光管9を備 た照明装置において、図6に示したように、 灯期間(オン期間)において、立ち上がり期 と立ち下がり期間の間、所定の基本周波数 2倍の周波数で冷陰極蛍光管をインバータ点 させた本実施形態品を準備した。また、こ 本実施形態品と比較するために、本実施形 品と同じ構成の照明装置において、同じ点 期間の間中、所定の基本周波数で冷陰極蛍 管をインバータ点灯させた比較品を準備し 。そして、検証試験では、FFT(Fast Fourier Tra nsform)アナライザを用いて、本実施形態品及 比較品からのノイズ音の周波数解析を実施 た。その検証結果の一例を表1に示す。

 表1より明らかなように、本実施形態品で は、比較品に比べて、可聴範囲のノイズ音の レベルが大きく低減されていることが実証さ れた。すなわち、本実施形態品では、冷陰極 蛍光管をインバータ点灯させたときに、当該 インバータ点灯に起因するノイズ音が比較品 と異なって外部に伝えられるのを防止できた ことが確認された。

 これは、冷陰極蛍光管の駆動周波数が2倍 にされることにより、当該冷陰極蛍光管とシ ャーシとの間で、漏れ電流に起因して生じる 振動やトランスの磁歪振動が基本周波数で駆 動しているときの2倍とされることにより、 記ノイズ音が照明装置の外部に漏れ出るの 防がれたと考えられる。

 以上のように構成された本実施形態の照 装置8では、インバータ回路16が冷陰極蛍光 (光源)の点灯期間のうち所定の期間の間、 定の基本周波数の2倍の周波数を用いて、当 冷陰極蛍光管9を駆動している。これにより 、本実施形態の照明装置8では、冷陰極蛍光 9のインバータ点灯に起因するノイズ音を低 することができる。

 また、本実施形態の照明装置8では、照明 制御部15が外部からの調光指示信号を用いて PWM調光でのデューティ比を決定するととも 、決定したデューティ比に基づき、冷陰極 光管9を駆動するための駆動信号を生成して インバータ回路16に出力している。これによ 、本実施形態の照明装置8では、照明制御部 15が冷陰極蛍光管9に対して、PWM調光にて調光 制御を行ったときでも、上記ノイズ音の発生 を確実に防止することができる。

 また、本実施形態の液晶表示装置2では、 冷陰極蛍光管9のインバータ点灯に起因する イズ音を低減することができる照明装置8が いられているので、上記ノイズ音の発生が がれた低騒音な液晶表示装置2を容易に構成 することができる。

 尚、上記の実施形態はすべて例示であっ 制限的なものではない。本発明の技術的範 は特許請求の範囲によって規定され、そこ 記載された構成と均等の範囲内のすべての 更も本発明の技術的範囲に含まれる。

 例えば、上記の説明では、本発明を透過 の液晶表示装置に適用した場合について説 したが、本発明の照明装置はこれに限定さ るものではなく、光源の光を利用して、画 、文字などの情報を表示する非発光型の表 部を備えた各種表示装置に適用することが きる。具体的には、半透過型の液晶表示装 、あるいは液晶パネルをライトバルブに用 た投写型表示装置に本発明の照明装置を好 に用いることができる。

 また、上記の説明以外に、本発明は、レ トゲン写真に光を照射するシャウカステン るいは写真ネガ等に光を照射して視認をし くするためのライトボックスや、看板や駅 内の壁面などに設置される広告等をライト ップする発光装置の照明装置として好適に いることができる。

 また、上記の説明では、冷陰極蛍光管を いた場合について説明したが、本発明の光 はこれに限定されるものではなく、熱陰極 光管やキセノン蛍光管などの他の放電蛍光 、あるいはU字管や擬似U字管などの非直管 の放電蛍光管を使用することもできる。

 すなわち、本発明は、光源に接続される ランスを有するとともに、当該光源を駆動 るインバータ回路を備え、インバータ回路 、光源の点灯期間のうち所定の期間の間、 定の基本周波数よりも高い周波数を用いて 光源を駆動するものであればよく、光源の 類、設置数、駆動方式、あるいはインバー 回路の構成等は何等上記のものに限定され い。

 具体的には、上記の説明では、ハーフブ ッジタイプのインバータ回路を用いた場合 ついて説明したが、例えば4個のスイッチン グ部材を有する、フルブリッジタイプのイン バータ回路に適用することが可能である。ま た、上記キセノン蛍光管等の水銀レスの放電 蛍光管を用いた場合には、重力の作用方向に 平行に配列された放電管を有する長寿命な照 明装置を構成することができる。

 また、上記の説明では、図6に示したよう に、点灯期間において、立ち上がり期間と立 ち下がり期間の間、所定の基本周波数よりも 高い周波数を用いて、冷陰極蛍光管(光源)を 動した場合について説明したが、本発明は れに限定されるものではなく、点灯開始(立 ち上がり期間)直後及び点灯終了(立ち下がり 間)直前の一方の期間の間や点灯開始から所 定時間経過後の点灯期間の途中で所定の期間 の間、基本周波数よりも高い周波数で光源を 駆動する構成でもよい。

 但し、上記実施形態のように、インバー 回路が所定の期間の間、基本周波数の2倍以 上の周波数を用いて、光源を駆動する場合の 方が、上記ノイズ音の発生をより確実に防止 することができる点で好ましい。

 また、上記の説明では、冷陰極蛍光管の 手方向での一端部側にインバータ回路を設 して、当該冷陰極蛍光管に対して、上記一 部側から電流を供給する構成について説明 たが、本発明はこれに限定されるものでは く、冷陰極蛍光管の長手方向での一端部側 び他端部側の各々にインバータ回路を設置 て、当該冷陰極蛍光管に対して、一端部側 び他端部側の双方から電流を供給する構成 もよい。

 本発明は、光源のインバータ点灯に起因 るノイズ音を低減することができる照明装 、及びこれを用いた表示装置に対して有用 ある。