Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
LIVING BODY INFORMATION REGISTERING DEVICE, LIVING BODY INFORMATION REGISTERING METHOD AND LIVING BODY INFORMATION REGISTERING PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/011401
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS TO BE SOLVED] It is an object to provide a living body information registering device, etc. that can be configured to increase versatility while suppressing redundancy of registered living body information. [MEANS FOR SOLVING THE PROBLEMS] A living body information registering device is provided with a living body information memory unit that stores registered living body information on registrants, a living body information acquiring unit that acquires living body information of a person to be authenticated at checking time to compare it with the registered living body information, and a living body information registering means that judges whether or not the registered living body information and the living body information at checking time have been acquired under conditions regarded as the same, if the judged result is positive, the living body information at checking time is not stored at the living body information memory unit, and, if the judged result is negative, the living body information at checking time is stored at the living body information memory unit.

Inventors:
SUZUKI TETSUAKI (JP)
HARASAKI HIDENOBU (JP)
ISHIYAMA RUI (JP)
HOSOI TOSHINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062949
Publication Date:
January 22, 2009
Filing Date:
July 17, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NEC CORP (JP)
SUZUKI TETSUAKI (JP)
HARASAKI HIDENOBU (JP)
ISHIYAMA RUI (JP)
HOSOI TOSHINORI (JP)
International Classes:
G06T7/00
Foreign References:
JP2007094637A2007-04-12
JP2001229380A2001-08-24
JP2005050103A2005-02-24
JP2006350683A2006-12-28
JP2000306095A2000-11-02
JP2003248661A2003-09-05
Attorney, Agent or Firm:
TAKAHASHI, Isamu (Shinoda Bldg.10-7, Higashi Kanda 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo 31, JP)
Download PDF:
Claims:
 生体情報を記憶管理する生体情報登録装置であって、
 登録者の登録生体情報を記憶する登録特徴量記憶部と、
 前記登録生体情報と照合するための被認証者の照合時生体情報を取得する生体情報抽出手段と、
 前記登録生体情報と前記照合時生体情報とが、同一とみなすことができる条件で取得されたか否かを判定し、この判定の結果が肯定である場合には前記生体情報記憶部に前記照合時生体情報を登録せず、前記判定の結果が否定である場合に前記生体情報記憶部に前記照合時生体情報を登録する生体情報登録手段と含むことを特徴とする生体情報登録装置。
 前記登録生体情報は、前記登録者の認証部位の画像から抽出された特徴量であり、前記照合時生体情報は、前記登録者の認証部位の画像から抽出された特徴量であることを特徴とする請求項1に記載の生体情報登録装置。
 前記生体情報登録手段は、前記登録生体情報と前記照合時生体情報とを比較して前記判定を行うことを特徴とする請求項2に記載の生体情報登録装置。
 前記照合時生体情報を前記登録生体情報と照合し、その照合結果に基づいて前記登録者と前記被認証者が同一人物であるか否かを判定する生体情報照合手段を備え、
 前記生体情報登録手段は、前記生体情報照合手段が前記登録者と前記被認証者が同一人物であると判定した場合に作動することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記生体情報登録手段は、前記判定結果が否定である場合に、被験者に対する問い合わせを行い、登録を指示する入力が得られた場合に前記照合時生体情報の登録を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記条件は、照明、経年、表情、姿勢、装飾品などによる隠蔽、化粧の有無、外傷の有無のいずれかに関する条件をひとつ以上含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記登録特徴量記憶部は、前記登録生体情報が作成された時の取得環境情報を前記登録生体情報に対応付けて記憶し、
 前記生体情報登録手段は、前記照合時生体情報の作成時の取得環境情報を取得し、この取得環境情報と前記登録生体情報の取得環境情報を比較して前記判定を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記取得環境情報は、前記登録生体情報または前記照合時生体情報を作成した時の時刻、前記登録者または前記被認証者の位置、撮像装置の撮像パラメータ、のうちのひとつ以上を含むことを特徴とする請求項7に記載の生体情報登録装置。
 前記取得環境情報は、前記登録生体情報と前記照合時生体情報の作成時刻を含み、
 前記生体情報登録手段は、前記照合時生体情報の作成時刻と前記登録生体情報の作成時刻の差が予め設定されたしきい値以下の場合に、前記判定の結果を肯定とすることを特徴とする請求項8に記載の生体情報登録装置。
 前記取得環境情報は、前記登録生体情報と前記照合時生体情報の作成時刻を含み、
 前記生体情報登録手段は、前記照合時生体情報の作成時刻と前記登録生体情報の作成時刻がともに、前記条件の変動に基づいて区分された同一の時間帯に含まれる場合に、前記判定結果を肯定とすることを特徴とする請求項8に記載の生体情報登録装置。
 前記時間帯の定義を示す時間帯情報を記憶する時間帯情報記憶部と、
 前記時間帯情報記憶部に記憶された前記時間帯情報を、他の情報処理装置から通信回線を介して取得した新しい時間帯情報に更新する時間帯情報更新手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の生体情報登録装置。
 前記取得環境情報は、前記登録者の位置と前記被認証者の位置を含み、
 前記生体情報登録手段は、前記照合時生体情報を作成した時の前記被認証者の位置と前記登録生体情報を作成した時の前記登録者の位置との間の距離が、予め設定されたしきい値以下である場合に、前記判定の結果を肯定とすることを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記取得環境情報は、前記登録者の位置と前記被認証者の位置を含み、
 前記生体情報登録手段は、前記照合時生体情報を作成した時の前記被認証者の位置と前記登録生体情報を作成したときの前記登録者の位置がともに、前記条件の変動に基づいて区分された同一の領域に含まれる場合に前記判定の結果を肯定とすることを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記領域の定義を示す領域情報を記憶する領域情報記憶部と、
 前記領域情報記憶部に記憶された前記領域情報を、他の情報処理装置から通信回線を介して取得した新しい領域情報に更新する領域情報更新手段を備えたことを特徴とする請求項13に記載の生体情報登録装置。
 前記被認証者の位置と前記登録者の位置が、緯度と経度により特定されることを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記生体情報登録手段は、前記照合時生体情報を作成した装置の識別情報と前記登録生体情報を作成した装置の識別情報が同一である場合に、前記判定の結果を肯定とすることを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記取得環境情報は、前記撮像装置の撮像パラメータを含み、
 前記生体情報登録手段は、前記照合時生体情報の撮影パラメータと前記登録生体情報の撮影パラメータを同一とみなすことができる場合に、前記判定の結果を肯定とすることを特徴とする請求項8ないし請求項16のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 前記撮像パラメータは、焦点距離、シャッタースピード、絞り、ホワイトバランス、前記撮像機器の位置のうち1つ以上を含むことを特徴とする請求項17に記載の生体情報登録装置。
 前記生体情報登録手段は、前記照合時生体情報と前記登録生体情報が同一の人物から取得された確率を示す照合スコアを取得し、前記照合スコアが類似照合スコア値以上である場合に、前記判定の結果を肯定とすることを特徴とする請求項2ないし請求項18のいずれかひとつに記載の生体情報登録装置。
 生体情報を記憶管理する生体情報登録方法であって、
 被認証者の照合時生体情報を取得し、
 記憶装置に予め記憶された登録者の登録生体情報と前記照合時生体情報とが、同一とみなすことができる条件で取得されたか否かを判定し、この判定の結果が肯定である場合には前記記憶装置に前記照合時生体情報を登録せず、前記判定の結果が否定である場合に前記記憶装置に前記照合時生体情報を登録することを特徴とする生体情報登録方法。
 前記照合時生体情報を前記登録生体情報と照合し、その照合結果に基づいて前記登録者と前記被認証者が同一人物であるか否かを判定する請求項20に記載の生体情報登録方法。
 前記記憶装置に、前記登録生体情報が作成された時の取得環境情報を前記登録生体情報に対応付けて記憶しておき、
 前記照合時生体情報の作成時の取得環境情報を取得し、この取得環境情報と前記登録生体情報の取得環境情報を比較して前記判定を行うことを特徴とする請求項20または請求項21に記載の生体情報登録方法。
 前記取得環境情報に、前記登録生体情報または前記照合時生体情報を作成した時の時刻を含め、
 前記条件の変動に基づいて区分された時間帯の定義を示す時間帯情報を記憶装置に予め記憶しておき、
 前記照合時生体情報の作成時刻と前記登録生体情報の作成時刻がともに同一の時間帯に含まれる場合に、前記判定結果を肯定とし、
 前記記憶装置に記憶された前記時間帯情報を、他の情報処理装置から通信回線を介して取得した新しい時間帯情報に更新する請求項22に記載の生体情報登録方法。
 前記登録生体情報として、前記登録者の認証部位の画像から抽出された特徴量を用い、前記照合時生体情報として、前記登録者の認証部位の画像から抽出された特徴量を用い、
 前記照合時生体情報と前記登録生体情報が同一の人物から取得された確率を示す照合スコアを取得し、前記照合スコアが類似照合スコア値以上である場合に、前記判定の結果を肯定とする請求項21ないし請求項23のいずれか一つに記載の生体情報登録方法。
 生体情報を記憶管理する生体情報登録用プログラムであって、
 コンピュータに、
 被認証者の照合時生体情報を取得する機能と、
 記憶装置に予め記憶された登録者の登録生体情報と前記照合時生体情報とが、同一とみなすことができる条件で取得されたか否かを判定し、この判定の結果が肯定である場合には前記記憶装置に前記照合時生体情報を登録せず、前記判定の結果が否定である場合に前記記憶装置に前記照合時生体情報を登録する機能とを実行させることを特徴とする生体情報登録用プログラム。
 前記コンピュータに、
前記照合時生体情報を前記登録生体情報と照合し、その照合結果に基づいて前記登録者と前記被認証者が同一人物であるか否かを判定する機能を実行させる請求項25に記載の生体情報登録用プログラム。
 前記コンピュータに、
 前記登録生体情報が作成された時の取得環境情報に対応付けた前記登録生体情報を用い、前記照合時生体情報の作成時の取得環境情報と前記登録生体情報の取得環境情報を比較して前記判定を行う機能と実行させる請求項25または請求項26に記載の生体情報登録用プログラム。
 前記コンピュータに、
 前記登録生体情報または前記照合時生体情報を作成した時の時刻を含む取得環境情報を用いて、前記照合時生体情報の作成時刻と前記登録生体情報の作成時刻がともに同一の時間帯に含まれる場合に、前記判定結果を肯定とし、前記条件の変動に基づいて区分された時間帯の定義を示す時間帯情報を、他の情報処理装置から通信回線を介して取得した新しい時間帯情報に更新する機能を実行させる請求項27に記載の生体情報登録用プログラム。
 前記コンピュータに、
 前記登録者の認証部位の画像から抽出された特徴量である前記登録生体情報と、前記登録者の認証部位の画像から抽出された特徴量である照合時生体情報とが同一の人物から取得された確率を示す照合スコアを取得し、前記照合スコアが類似照合スコア値以上である場合に、前記判定の結果を肯定とする機能を実行させる請求項25ないし請求項28のいずれかひとつに記載の生体情報登録用プログラム。
Description:
生体情報記録装置、生体情報記 方法および生体情報記録用プログラム

 本発明は生体情報記録装置、生体情報記 方法および生体情報記録用プログラムに関 、特に照明変動や生体情報の隠蔽、表情変 、生体情報そのものの変化(経年変化や傷な ど)、化粧の有無などの生体認証精度の低下 因に対して頑健となるように、登録生体情 の追加、更新を行う方法に関する。

 顔認証や指紋認証、肌の文様を用いた認 などの生体認証は、照合したい顔や肌の画 中の対象領域から輝度変化や周波数成分な を生体特徴量として抽出し、この生体特徴 を用いて照合を行っていた。この照合の際 、予め登録されている生体特徴量と照合時 作成された生体特徴量とに、なんらかのノ ズ成分が混入することにより、認証精度が 下する。例えば、顔認証の場合には、生体 徴量を抽出する対象の顔画像において、登 時と照合時とで、明るさ(照明変化)や、年 (経年変化)、表情、眼鏡や化粧の有無が異な るなどのノイズ要因がある場合、これらが生 体特徴量の中にノイズ成分として混入し、認 証精度が低下する。

 このような認証精度低下を防止するため は、適宜、登録されている生体特徴量を新 い特徴量に更新して、できるだけ新しい生 特徴量を登録したり、登録と異なる照明変 の生体画像から抽出した生体特徴量を追加 録したりするなどで、登録生体特徴量の多 性を高め、照明変化や経年変化の影響を緩 することが考えられる。

 このような照明変化や経年変化などによ 認証精度の低下を自動的に防止するような 体特徴量登録方法を採用した本人特定装置 一例が、特許文献1に記載されている。特許 文献1記載の本人特定装置では、入力顔画像 ら作成した顔特徴量と予め登録してある顔 徴量とを照合する際に、照合実行時に得ら る類似度が一定値以上である場合に、入力 画像から作成した顔特徴量を再登録する。 れにより、特徴量の再登録処理が無い場合 、特許文献1の図6のように本人照合時の類似 度が時間経過により低下していた現象を特許 文献1の図4のように抑制することが可能とな 、照明変化や、被認証者の容貌の経年変化 どに対して認証精度が頑健となることが期 される。

 特許文献2には、立ち位置による顔画像の 変動や顔自体の変動による人物認識率の低下 を軽減し、高精度な顔画像の認識が可能とな る顔画像認識装置が記載されている。この顔 画像認識装置では、認識部における認識率が 所定値以下に低下したことを検出し、その時 入力された顔画像から得られる特徴量を新た な基準の特徴量として登録情報保持部に追加 登録する。

特開平11-167632号公報

特開2002-334335号公報

 しかし、上述した手法には以下のような課 がある。
 すなわち、上述した手法の問題点は、登録 れた生体特徴量が互いに外乱の要因の観点 ら見て冗長となることである。その理由は 照明の変化や、経年変化、表情変化、姿勢 化、眼鏡やマスク、アクセサリーなどの隠 の有無、化粧の有無、きずの有無などの生 情報取得時の環境や状態に起因する外乱要 と無関係に、照合した生体特徴量の類似度 一定値以上の場合に毎回登録処理を行うた である。

 本発明の目的は、登録されている生体情 の冗長性を抑えつつ、多様性を高めること できる生体情報登録装置等を提供すること ある。

 本発明の生体情報登録装置は、生体情報を 憶管理する生体情報登録装置であって、
 登録者の登録生体情報を記憶する登録特徴 記憶部と、
 前記登録生体情報と照合するための被認証 の照合時生体情報を取得する生体情報抽出 段と、
 前記登録生体情報と前記照合時生体情報と 、同一とみなすことができる条件で取得さ たか否かを判定し、この判定の結果が肯定 ある場合には前記生体情報記憶部に前記照 時生体情報を登録せず、前記判定の結果が 定である場合に前記生体情報記憶部に前記 合時生体情報を登録する生体情報登録手段 含むことを特徴とする。

 本発明によれば、登録された複数の生体 報の冗長性を抑えることが可能であり、結 として、より少ない数の登録生体特徴量で 登録特徴量の多様性を高めることができ、 憶容量の削減、および演算コストの低減を ることができる。

 次に、本発明の実施形態について図面を 照して詳細に説明する。

 図1を参照すると、本発明の第1の実施形態 、撮像部1と、プログラム制御により動作す データ処理装置2と、記憶装置3と、時間計 手段4とから構成されている。
 撮像部1は、例えばCCDカメラにより構成され 、被認証者の認証部位の画像を撮影し、この 画像をデータ処理装置2に出力する。

 記憶装置3は、登録特徴量記憶部31と、時間 情報を保持する時間帯記憶部32とを含む。
 登録特徴量記憶部31は、登録者の生体情報 、その生体情報の作成時刻とを対応付けて 憶している。登録者は、特定の装置の正当 ユーザ、特定の部屋に入ることが許されて る人物等であり、一人である場合も、複数 ある場合もある。登録者が複数の場合は、 録特徴量記憶部31は、登録者を識別する情報 を登録生体情報と対応付けて記憶している。 また、登録特徴量記憶部31は、一人の登録者 ついて、1または2以上の生体登録情報を記 している。
 時間帯記憶部32は、後述する時間帯を定義 る時間帯情報を記憶している。

 時間計測手段4は、生体情報抽出手段21が 認証者の生体情報を生成したときの時刻を 測し、その時間情報を生体情報登録手段23 出力する。

 データ処理装置2は、生体情報抽出手段21と 生体情報照合手段22と、生体情報登録手段23 とを含む。
 これらの手段はそれぞれ概略次のように動 する。
 生体情報抽出手段21は、撮像部1で撮影され 被認証者の顔や肌などの認証部位の画像か 認証に用いる認証領域を特定し、この認証 域を切り出した生体画像を作成する。ある は、生体情報抽出手段21は、作成した認証 域の生体画像から生体特徴量を作成する。 明細書では、上記の認証領域の生体画像ま は生体特徴量を生体情報ということにする

 なお、ここで言う認証領域の特定には、 検出処理や肌領域検出処理などが用いられ 。この顔検出処理や肌領域検出処理の例と ては、検出対象となる領域の画像を予めテ プレート画像として用意しておき、入力画 上でテンプレートマッチングを用いて認証 域の位置を特定する手法や、文献“リング ィルタを用いた高速顔検出処理の開発”(鈴 木,細井,櫻井,佐藤,2003年電子情報通信学会総 大会予稿集,p.251)に記載された手法が知られ ている。

 生体情報照合手段22は、生体情報抽出手 21から得られた被認証者の生体情報(以下、 照合時生体情報」という)と、登録特徴量記 部31に予め保持される登録者の生体情報(以 、「登録生体情報」という)とを比較し、両 方の生体情報が共に同一人物から取得された か否か、すなわち、被認証者と登録者が同一 人物であるか否かを判定する。生体情報照合 手段22は、前記判定を行う際、例えば、被認 者と登録者が同一人物であると考えられる 合いを示す数値である照合スコアを算出し この照合スコアがしきい値以上である場合 同一人物から取得されたと判定する。また ここで言う生体情報の比較には、例えば、 開2003-323622号公報に記載された画像認識手 などを用いることができる。生体情報照合 段22は、照合判定結果を外部の装置等に出力 する。

 生体情報登録手段23は、登録生体情報(登録 徴量記憶部31に複数の登録生体情報が登録 れている場合には、そのいずれかひとつ以 )と照合時生体情報が同一とみなされる条件 取得されたか否かを判定する。この実施形 では、生体情報登録手段23は、前記判定を 得環境情報、具体的には、登録生体情報と 合時登録情報の作成された時間帯を基準に う。
 生体情報登録手段23は、生体情報照合手段22 が出力した照合判定結果が、登録生体情報と 照合時生体情報が同一人物から取得されたも のであるとみなせることを示している場合に 、時間計測手段4から現在時刻(この時刻は、 合時生体情報が生成された時刻とみなすこ ができる)を取得する。そして、生体情報登 録手段23は、照合時生体情報の作成時刻と登 生体情報の作成時刻とが被認証者の状態の 点から同一とみなせる範囲内にあるかどう を判定する。

 この判定は、具体的には、例えば、次のよ に行う。
 図12に示すように生体情報登録手段23は、一 日や一年を生体情報の取得条件の観点から複 数の時間帯に分類して時間帯識別情報と対応 付け、時間帯記憶部32に予め記憶しておく。 件としては、例えば、撮像時の照明条件、 粧の種類、髪型、眼鏡の有無、装飾品の有 、外傷の有無等がある。生体情報登録手段2 3は、例えば、1日を時間帯に分類する場合に 、被認証者または登録者が化粧をしている 能性が高い時間帯と、そうでない時間帯に 類する。
 図12(a)は、時刻により一日を時間帯に分類 た例である。この例では、1日のうち「0時0 から6時0分まで」の時間帯を時間帯識別情報 「A」、「6時0分から9時0分まで」の時間帯を 間帯識別情報「B」等と分類している。例え ば、時間帯識別情報が「A」の時間帯であれ 照明は点灯している、時間帯識別情報が「C の時間帯であれば照明は点灯していない、 想定することができる。
 図12(b)は、日にちにより一年を時間帯に分 した例である。この例では、1年のうち「1月 から3月まで(1月1日から3月31日まで)」までの 間帯を時間帯識別情報「A」、「4月から6月 で(4月1日から6月30日まで)」までの時間帯を 時間帯識別情報「B」等と分類している。

 生体情報登録手段23は、時間帯記憶部32を 参照し、照合時生体情報と登録生体情報のそ れぞれの作成時刻に対応する時間帯識別情報 を取得する。そして、生体情報登録手段23は 両者の時間帯識別情報が一致する場合に、 合時生体情報と登録生体情報が同一とみな る条件下で取得されたと判定する(以下、こ のように判定することを「肯定判定」という )。生体情報登録手段23は、両者の時間帯識別 情報が一致しない場合には、照合時生体情報 と登録時生体情報が同一とみなせる条件下で 取得されなかったと判定する(以下、このよ に判定することを「否定判定」という)。

 生体情報登録手段23は、時間帯情報に基づ 方法のほかに、双方の作成時刻の時間差が きい値以下であるか否かで、同一とみなせ 範囲内か否かを判定するようにしても良い
 例えば、登録生体情報の作成日時が「2007年 6月1日9時00分」、照合時生体情報の作成日時 「2007年6月20日11時00分」とした場合、時間 は2時間(日にちは考慮しない)となる。ここ 、しきい値を6時間とすると、生体情報登録 段23は、時間差がしきい値よりも小さいこ から肯定判断をする。
 こうして判定することで、例えば、早朝の 鏡をかけている時間や化粧をしていない時 、日中の眼鏡をかけている時間、化粧をし いる時間、夕方の屋外の薄暗い状況などを れぞれ同じ時間帯と判定することが可能と る。
 また、日にちにより判定する例として、例 ば、登録生体情報の作成日時が「2007年2月1 」、照合生体情報の作成日時が「2007年3月1 」とした場合、時間差は1ヶ月となる。ここ で、閾値を2ヶ月とした場合、生体情報登録 段23は、時間差が閾値よりも小さいことから 肯定判断をする。
 こうして判定することで、例えば、季節ご に変化する肌の乾燥度合いや、マフラーな の衣服や装飾品などによる生体情報の隠蔽 合いが同じ場合を同一時間帯と判定するこ が可能となる。

 生体情報登録手段23は、肯定判定をした場 、追加登録処理を行わずに処理を終了し、 定判定をした場合、照合時生体情報とその 体情報の作成時刻を登録特徴量記憶部31に記 憶して追加登録する。追加登録された照合時 生体情報は、以降の照合時には、登録生体情 報として取り扱われる。
 なお、登録特徴量の記憶は、不要な登録特 量の上書きや、新規追加などで実行される
 このような構成にすることで、被認証者の 活スタイルに応じた冗長性の省かれた登録 体特徴量を構成することが可能となる。

 次に、図1及び図2のフローチャートを参照 て本実施形態の全体の動作について詳細に 明する。
 まず、撮像部1で被認証者の認証部位を撮影 して認証部位画像を生成し、これを生体情報 照合手段22に出力する(図2のステップA1)。
 次に、生体情報抽出手段21は、撮像部1が撮 した認証部位画像から生体画像を作成し、 の生体画像から生体特徴量を抽出して照合 生体情報を作成する(ステップA2)。

 続いて、生体情報照合手段22は、照合時生 情報と登録生体情報との比較を行い、両者 同一人物から作成された特徴量であるか否 の量を示す照合スコアを算出する(図2のステ ップA3)。
 生体情報照合手段22は、得られた照合スコ と予め設定したしきい値とを比較し、照合 コアがしきい値以上であれば被認証者と登 生体情報の取得元の人物と同一人物である 照合スコアがしきい値未満であれば他人で ると判定する(図2のステップA4)。ステップA4 他人と判定した場合には、処理を終了する( 図2のステップA5)。

 ステップA4で同一人物と判定した場合は、 体情報登録手段23が以下に説明するステップ A6ないしステップA9の処理を行う。
 まず、生体情報登録手段23が時間計測手段4 ら現在時刻(照合時生体情報の作成時刻)を 得する(図2のステップA7)。
 次に、生体情報登録手段23が、時間帯記憶 32から照合時生体情報の作成時刻の時間帯識 別情報と登録生体情報の時間帯識別情報を取 得し、両者が同一であるか否かを判定する( 2のステップA8)。時間帯識別情報が同一でな 場合は、生体情報登録手段23が照合時生体 報とステップA7で取得した作成時刻を登録特 徴量記憶部31に記憶させ、処理を終了する(図 2のステップA8の判定がノー、図2のステップA9 )。時間帯識別情報が同一である場合は、生 情報の追加登録は行わずに処理を終了する( 2のステップA8の判定がイエス、終了)。

 次に、本実施の形態の効果について説明す 。
 本実施の形態では、照明条件や化粧の種類 髪型、眼鏡の有無、装飾品の有無、外傷の 無が異なると想定される範囲で時間帯を分 しておき、時間帯記憶32に記憶しておく。
 生体情報登録手段23は、照合時生体情報の 間帯識別情報と登録生体情報の時間帯識別 報が同一であるか否かによって、照合時生 情報と登録生体情報が同一とみなされる条 で取得されたか否かを判定する。生体情報 録手段23は、否定判定をした場合にのみ照合 時生体情報を登録特徴量記憶部31に追加登録 る。すなわち、登録生体情報の作成時間帯 同じ時間帯に作成された照合時生体情報は 録せず、登録生体情報とは異なる時間帯に 成された照合時生体情報のみを追加登録す ように構成している。
 そのため、時間帯により変化する取得条件 例えば、照明条件や髪形、化粧の有無など 登録生体情報の作成時とは異なることが期 される照合時生体情報のみを追加登録する とができ、登録生体情報の冗長性を抑えつ 、多様性を高めることができる。

 次に、本発明の第2の実施形態について図面 を参照して詳細に説明する。
 図3を参照すると、第2の実施形態は、撮像 1と、プログラム制御により動作するデータ 理装置6と、記憶装置7と、位置情報取得手 5とから構成されている。
 撮像部1は、図1の第1の実施形態のものと同 である。
 記憶装置7は、登録生体特徴量と、その生体 情報を作成した時の登録者の位置や撮影機器 の位置である登録位置情報のペアを1つ以上 持する登録特徴量記憶部71と、予め設定され た領域情報を保持する領域記憶部72とを含む
 なお、登録位置情報は、被認証者または撮 機器の位置を特定できる情報あればそのデ タ形式は問わない。例えば、緯度・経度、 図に設定された座標系における座標、住所 を登録位置情報とすることができる。装置 設備の位置が固定されている場合には、そ 装置や設備の識別情報を登録位置情報とす ことができる。
 また、登録位置情報には、被認証者の向き 含めても良い。向きは、例えば、図17に示 ように、被認証者を真上から見下ろした時 頭部173の中心線172と北方向を指す線171とが す角度θで定義する。

 位置情報取得手段5は、照合時生体情報の 作成時の被認証者の位置を示す照合時位置情 報を取得する。位置の取得には、GPS、携帯電 話の基地局情報を利用した測位、慣性センサ とジャイロセンサーによる測位、特定の場所 に固定されたRFIDタグや端末装置からその位 または位置に対応付けられた識別情報を取 する方法、画像処理や距離センサ処理など 各種センサ処理を用いた位置同定処理など 公知の手法を用いることができる。

 データ処理装置6は、図1の第1の実施形態 データ処理装置2の生体情報登録手段23が生 情報登録手段24に置き換わっている点のみ 異なる。生体情報登録手段24は、登録生体情 報と照合時生体情報が作成された位置を基準 として登録生体情報と照合時生体情報が同一 とみなされる条件で取得されたか否かを判定 する。以下、生体情報登録手段24について説 する。

 生体情報登録手段24は、生体情報照合手 22により得られた照合判定結果が同一人物を 示す場合に、位置情報取得手段5から現在位 情報を取得する。そして、生体情報登録手 24は、登録特徴量記憶部71から読み出した登 生体情報作成時の位置情報と、現在位置情 が、同一範囲内とみなせるか否かを判定す 。

 この判定は、具体的には、生体情報登録 段24は、例えば、現在位置情報と登録位置 報から登録時との照合時の間の被認証者の 動距離を算出し、この移動距離が予め設定 れたしきい値以下である場合に肯定判定を ることにより行う。

 あるいは、生体情報登録手段24は、現在 置情報に含まれる向きと登録位置情報に含 れる向きの差が、認証部位の陰影が変化す と想定される予め設定されたしきい値以下 ある場合に肯定判定をする。向きの違いを 定に用いることで、認証部位と照明との相 角度の違いを判定することが可能となる。

 あるいは、生体情報登録手段24は、図13に示 すような、照明条件や化粧の種類、髪型、眼 鏡の有無、装飾品の有無が互いに異なると想 定される領域情報を予め領域記憶部72に記録 ておき、登録生体情報作成時の認証者の位 と称号時の被認証者の位置が同じ領域内に る場合に、肯定判定をする。この例では、 認証者の生活圏を会社領域151、自宅領域152 遊興領域153、通勤路領域154、その他の領域1 55に分類している。被認証者が会社領域151に る場合は眼鏡をかけているが、遊興領域152 いる場合は眼鏡をかけていない、といった とが想定できる。
 この例の場合、現在位置がどの領域に属す かを判定できれば十分であるから、位置情 取得手段5が取得する位置情報の精度は比較 的低くてもよい。
 こうすることで、プライベート空間と公共 間とで眼鏡や化粧の有無の違いや髪型の違 など、異なる様相をしている人物の場合、 じ様相の状況を判定することが可能となる

 以上のような判定の結果、生体情報登録 段24は、現在位置情報が登録特徴量記憶部71 が保持する生体情報作成時の生体の位置が同 一範囲内とみなせると判定された場合、追加 登録処理を行わずに処理を終了し、同一範囲 内とみなせない場合、生体特徴抽出手段21が 成した生体情報と現在位置情報を登録特徴 記憶部71に記憶させる。

 次に、図3及び図4のフローチャートを参照 て本実施の形態の全体の動作について詳細 説明する。
 図4のステップA1~A6で示される本実施の形態 おける撮像部1と、生体情報量抽出手段21と 生体情報照合手段22の動作は、図2に示した 1の実施の形態の各手段と同様であるため説 明は省略する。
 第2の実施形態では、生体情報照合手段22で 定された照合判定結果が、同一人物である いう判定結果である場合、生体情報登録手 24は、位置情報取得手段5から現在位置情報 取得する(図4のステップB1)。
 次に、生体情報登録手段24は、領域記憶部72 に記憶されている領域情報を参照し、取得し た現在位置情報と登録情報量記憶部71に記憶 れている登録位置情報とが、同一の領域に まれているか否かを判定する(図4のステッ B2)。同一の領域に含まれる場合は、生体情 登録手段24は、処理を終了する。同一の領域 に含まれない場合は、生体情報登録手段24は 照合時生体情報を、現在位置情報と共に登 情報量記憶部71に記憶させて処理を終了す (図3のステップB3)。

 本実施の形態では、登録生体情報が作成さ た時の被認証者の位置を登録生体情報とと に登録特徴量記憶部71に記憶しておく。ま 、領域記憶部72には、被認証者の状態の変化 を反映するように設定した領域情報を記憶し ておく。
 照合時には、位置情報取得手段5が被認証者 の現在値を取得する。生体情報登録手段24は 現在位置情報と登録位置情報が同じ領域に まれる場合には、照合時生体情報を追加登 せず、そうでない場合にのみ追加登録する すなわち、登録生体情報の作成位置と同じ 域で作成された照合時生体情報は登録せず 異なる領域で作成された生体情報のみを登 するように構成している。
 そのため、被認証者の位置により変化する 体情報の取得条件、例えば、照明条件や髪 、化粧などが登録生体情報の作成時とは異 ることが期待される照合時生体情報のみを 加登録することができ、登録生体情報の冗 性を抑えつつ、多様性を高めることができ 。

 次に、本発明の第3の実施形態について図面 を参照して詳細に説明する。
 図5を参照すると、本発明の第3の発明を実 するための最良の形態は、撮像部8と、プロ ラム制御により動作するデータ処理装置9と 、記憶装置10とから構成されている。
 撮像部8は、CCDカメラ等の撮像装置と撮像装 置の撮像パラメータをコントロールし、かつ 撮像パラメータを生体情報抽出手段21に出力 ることが可能な制御部81を含む。
 記憶装置10は、予め作成された登録生体特 量と、その生体情報を作成した時の撮影パ メータをペアで1つ以上保持する登録特徴量 憶部101を含む。
 なお、撮影パラメータには、焦点距離、シ ッタースピード、絞り、ホワイトバランス 撮像機器の位置などがあげられる。

 データ処理装置9は、図1のデータ処理装置2 生体情報登録手段23が生体情報登録手段25に 置き換わっている点のみが異なる。生体情報 登録手段25は、登録生体情報作成時の撮像パ メータと照合時生体情報作成時の撮像パラ ータを基準として登録生体情報と照合時生 情報が同一とみなされる条件で取得された 否かを判定する。以下、生体情報登録手段2 5について説明する。
 生体情報登録手段25は、生体情報照合手段22 により得られた照合判定結果が同一人物を示 す場合に、撮像部1の制御部81から認証部位の 撮影に使用した撮像パラメータを取得する。 そして、生体情報登録手段25は、取得した撮 パラメータと、登録生体情報の作成時の撮 パラメータとを比較する。生体情報登録手 25は、両者が、同一とみなせる場合は、肯 判定をし、追加登録を行わず処理を終了す 。生体情報登録手段25は、同一とみなせない 場合は、否定判定をし、照合時生体情報とそ の撮像パラメータを登録特徴量記憶部101に記 憶させる。

 この判定は、具体的には、例えば、撮像 ラメータに含まれる同種の項目同士(例えば 、焦点距離同士)で登録生体情報と照合時生 情報との間の差を算出し、すべての項目に いて、差が項目毎に設定したしきい値以下 ある場合に肯定判定をする。

 次に図5及び図6のフローチャートを参照し 本実施の形態の全体の動作について詳細に 明する。
 図6のステップA1~A6で示される本実施の形態 おける撮像部8と、生体情報量抽出手段21と 生体情報照合手段22の動作は、図2の第1の実 施の形態の各手段と同様であるため説明は省 略する。
 第3の実施形態では、生体情報登録手段25は 生体情報照合手段22で判定された照合判定 果が、同一人物であるという判定結果であ 場合、制御部81から認証部位を撮影した時の 撮像パラメータを取得(図6のステップC1)する そして、生体情報登録手段25は、この撮像 ラメータと登録生体情報の作成時の撮像パ メータとが同一とみなせるか否かを判定す (図6のステップC2)。

 判定の結果、生体情報登録手段25は、撮 パラメータが同一ではないと判定した場合 、認証時生体情報と認証部位を撮影したと の撮像パラメータとを共に登録特徴量記憶 101に保存(図6のステップC3)して、処理を終了 する。生体情報登録手段25は、撮像パラメー が同一であると判定した場合、生体情報を 存せずに処理を終了する。

 本実施の形態では、登録生体情報とともに 登録生体情報の抽出元の認証部位画像の撮 時の撮像パラメータを登録特徴量記憶部101 記憶しておく。
 照合時には、制御部81が照合時生体情報の 出元となる認証部位画像の撮影時の撮像パ メータを生体情報照合手段22に出力する。生 体情報照合手段22は、制御部81から取得した 像パラメータと登録特徴量記憶部101から読 出した撮像パラメータが同一とみなせる範 であるか否かによって、照合時生体情報と 録生体情報が同一とみなされる条件で取得 れたか否かを判定する。すなわち、既に登 されている生体情報を作成した時の撮像パ メータと同じ撮像パラメータで作成された 体情報は登録せず、異なる撮像パラメータ 作成された生体情報のみを登録するように 成されている。
 そのため、撮像パラメータにより変化する 件、例えば、照明条件が登録生体情報の作 時とは異なることが期待される照合時生体 報のみを追加登録することができ、登録特 体情報の冗長性を抑えつつ、多様性を高め ことができる。

 次に、本発明の第4の実施の形態について図 面を参照して詳細に説明する。
 図7を参照すると、第4の実施形態は、撮像 1と、プログラム制御により動作するデータ 理装置13と、記憶装置14とから構成されてい る。
 撮像部1は、図1の第1の実施形態のものと同 である。
 記憶装置14は、登録生体特徴量を1つ以上保 する登録特徴量記憶部141を含む。
 データ処理装置13は、図1の第1の実施形態の データ処理装置2の生体情報登録手段23が生体 情報登録手段26に置き換わっている点のみが なる。以下、生体情報登録手段26について 明する。

 生体情報登録手段26は、生体情報照合手段22 により得られた照合判定結果が同一人物を示 す場合に、照合時生体情報と登録生体情報と が同一人物の認証部位から作成された生体特 徴量である度合いを示す照合スコアを生体情 報照合手段22から取得する。そして、生体情 登録手段26は、本人判定しきい値とは異な 第2のしきい値(以下、「類似照合スコア値」 という)よりも高い場合は、双方の生体情報 ほぼ同一の性質を持つとみなせると判定す 。
 生体情報登録手段26は、双方の生体情報が ぼ同一の性質を持つとみなせると判定した 合、追加登録を行わず処理を終了し、同一 性質とみなせないと判定した場合、照合時 体情報を登録特徴量記憶部141に記憶する。
 このような構成にすることで、登録特徴量 憶部141に保持される生体情報の冗長性が改 され、また、多様性を高めることが可能と る。

 この理由を次に述べる。
 生体情報照合手段22が用いる照合方式では 照合時生体情報と登録生体情報が、異なる 境に存在する被認証者の状態を反映してい ばいるほど、双方の生体情報の類似度を示 照合スコアは類似度が低いスコアとなって く。
 例えば、図14に示す顔照合の例の場合、顔 体を均等に明るく照明された顔画像121から 成した生体情報を登録した場合、この登録 体情報と図14の横軸のように照明条件が変化 した顔画像122、123から作成した生体情報とを 照合すると、照合スコアが低下する。顔画像 122は、被認証者の左側から照明されているた め顔の右側に陰影が生じている。顔画像123は 、被認証者の右側から照明されているため顔 の左側に陰影が生じている。
 この場合に、生体情報照合手段22は、図14の 本人判定しきい値を用いて登録した生体情報 と他の生体情報が同一人物から作成されたも のか否かを判定する。この結果、本人判定し きい値以上の照合スコアが得られた照合時生 体情報と登録生体情報は同一人物から作成さ れたと判定される。

 ここで、図15のように登録した生体情報と しだけ照明が異なる顔画像124、125から作成 た生体情報を追加登録すると、照明変化に して同一人物と判定される領域が広がり、 録者本人を正しく受け入れる確率が高くな 。顔画像123、125は、照明に偏りがあるが、 画像122、123に比べれば陰影は顕著でない。
 そのため、登録された生体情報と異なる条 で取得された生体情報を追加登録すること 、本人受入精度が改善される。

 一方、図16のように、登録された生体情報 近い照明条件で作成された顔画像126、127か 取得された生体情報を追加登録しても、類 照合スコア値未満の生体情報を追加登録し 時に比べ、同一人物と判定する領域の幅は い。そして、図15で登録されたような照明条 件が異なる生体特徴量を登録した場合、図16 追加登録した生体特徴量は、同一人物と判 する領域を維持するという観点では、冗長 なる。
 このような生体情報は、図16に示すように 似照合スコア値以上の照合スコアが得られ ことが多く、類似照合スコア値を超える照 スコアが得られる生体情報を登録しないこ で、登録生体情報の冗長性が改善され、さ に多様性(同一人物と判定できる領域の広さ 相当)を高めることが可能となる。

 次に、図7及び図8のフローチャートを参照 て本実施の形態の全体の動作について詳細 説明する。
 図8のステップA1~A6で示される本実施の形態 おける撮像部8と、生体情報量抽出手段21と 生体情報照合手段22の動作は、図2の第1の実 施の形態の各手段と同様であるため説明は省 略する。
 第4の実施形態では、生体情報照合手段22で 定された照合判定結果が、同一人物である いう判定結果である場合、生体情報登録手 26は、照合スコアを生体情報照合手段22から 取得する。そして取得した照合スコアと類似 照合スコア値とを比較する(図8のステップD1)
 照合スコアが類似照合スコア値よりも高い 合、生体情報登録手段26は、肯定判定をし 生体情報を保存せずに処理を終了する。
 照合スコアが類似照合スコア値よりも低い 合、生体情報登録手段26は、否定判定をし 照合時生体情報を登録特徴量記憶部141に保 する(図8のステップD2)。

 第4の実施形態では、生体情報登録手段26は 照合スコアが類似照合スコア値よりも高い 合は、登録生体情報と同質の生体情報が生 情報抽出手段21で作成されたと仮定し、こ 生体情報を登録しないことで、登録された 体情報の冗長性を改善する。
 また、生体情報登録手段26は、照合スコア 類似照合スコア値よりも低い場合は、生体 報登録手段26は、登録生体情報と生体情報抽 出手段21で作成された生体情報は異なる条件 生体から作成されたと仮定し、この生体情 を登録することで、登録された生体情報の 様性を高める。
 以上のようにして、登録された生体情報と 異なると条件下で作成されたと期待される 合時生体情報のみを登録し、登録された生 情報の冗長性を抑制し、かつ多様性を高め ことが可能となる。

 なお、上記の第1ないし第4の実施形態は 相互に組み合わせて実施することもできる すなわち、照合時生体情報と登録生体情報 同一とみなすことができる条件下で作成さ たか否かの判定は、作成時刻に関する情報 被認証者・登録者の位置に関する情報、撮 パラメータに関する情報、生体特徴量の照 スコアを任意に組み合わせて行うことがで る。例えば、上記の4つの情報をすべて用い 場合には、4つの情報のうちひとつ以上につ いて生体情報登録手段が否定判定をした場合 に、照合時生体情報を登録特徴量記憶部に登 録する。また、4つのすべてについて否定判 をした場合に照合時生体情報を登録特徴量 憶部に登録するようにしてもよい。

 上記の各実施形態では、装置を使用しよ とする人物等の認証を生体情報を用いて行 場合を想定して説明したが、生体情報によ 人物の識別を行う場合にも、本発明を適用 ることができる。この場合、生体情報照合 段は、例えば、照合スコアに基づいて被認 者が登録特徴量記憶部に生体情報が記憶さ ている複数の人物のうちの誰であるかを特 し、その特定結果を出力する。

 本発明の第5の実施形態について図面を参照 して詳細に説明する。
 図9を参照すると、第5の実施形態は、第1の 施形態と同様に、撮像部1と、データ処理装 置11、記憶装置3、時間計測手段4を備える。
 データ処理装置11は、記憶装置に記憶され 生体特徴量記憶用プログラム12を読み込んで 実行し、第1の実施の形態におけるデータ処 装置2と同一の処理を実行する。
 同様に、データ処理装置11が生体特徴量記 用プログラム12を実行することにより、第3 よび第4の実施形態におけるデータ処理装置9 、13と同一の処理を行うようにすることがで る。

 次に、本発明の第1の実施例を図面を参照し て説明する。かかる実施例は、第1と第2、第3 の実施の形態に対応するものである。
 本実施例は、携帯電話のセキュリティロッ 機能としての顔認証機能を想定している。
 図10に示すように携帯電話800は、撮像部と てCCDカメラ805とカメラを制御するカメラ制 部806、データ処理装置としてCPU807、記憶装 としてフラッシュメモリ803、時間計測手段 して時計モジュール801、位置情報取得手段 してGPSモジュール802を備えている。さらに 帯電話の機能として、通信手段808やICカード 804も備える。

 フラッシュメモリ803には、登録生体情報と の登録生体情報を登録した時の日時、認証 の位置、登録生体情報の抽出元の画像の撮 パラメータが予め記憶されている。
 さらに、このフラッシュメモリ803には、時 帯を判定するための時間帯情報、領域を判 するための領域情報も記憶されている。
 さらに、フラッシュメモリ803には、CPU807に ータ処理装置としての処理を実行させるプ グラムも記憶されている。このプログラム 、生体情報抽出手段等の各手段に対応した ジュールの集合の形式になっている。

 このような携帯電話800を使用するユーザ 、携帯電話808の機能のうち認証が必要なも を使用する際に、生体情報照合手段に相当 る顔認証を用いた本人認証処理を行い、セ ュリティのロック解除を試みる。以下、IC ード804を用いた決済機能を使用する場合を に説明する。

 この際、携帯電話800内部では以下のように 理が行われる。
 まず、CCDカメラ805でユーザの顔画像を取得 る。
 次に、顔認証機能を実行するようにプログ ムされたCPU807は、顔画像がから照合時生体 報を作成し、本人認証処理が行われる。こ 処理の結果、本人と認証されなかった場合 CPU807は、ICカード804のロックを解除するこ なく、処理を終了する。

 本人と認証された場合、CPU807は、ICカード80 4のロックを解除し、ユーザは、ICカードを用 いた決済を行うことができるようになる。
 本人と認証された場合、生体情報登録手段 相当するモジュールを実行するCPU807は、照 時生体情報を登録するか否かの判定処理を うために必要な情報を取得する。図2のステ ップA8に相当する処理のためには、時計モジ ール801から現在時刻を、フラッシュメモリ8 03から登録生体情報の作成時刻と時間帯情報 取得する。図4のステップB2に相当する処理 ためには、GPSモジュールから現在位置を、 ラッシュメモリ803から登録生体情報の作成 のユーザの位置と領域情報を取得する。図6 のステップC2に相当する処理のためには、カ ラ制御部806から照合時生体情報の作成時の 像パラメータを、フラッシュメモリ803から 録生体情報の作成時の撮像パラメータを取 する。

 CPU807は、取得した情報に基づいて登録生体 報と照合時生体情報が同一の条件下で作成 れたものであるか否かを判定する。この例 は、時刻、位置、撮像パラメータの3つの情 報に基づいて判定するが、3つの情報のうち とつ以上について肯定判定した場合に、同 条件下で作成されたものとする。
 そしてCPU807は、同一条件下で作成されなか たと判定した場合には、照合時生体情報を たな登録生体情報としてフラッシュメモリ8 03に登録する。このとき、現在時刻、現在位 、撮像パラメータも新たな登録生体情報に 応付けてフラッシュメモリ803に記憶する。

 なお、登録生体情報の登録を行う際に、モ ター出力や音声出力、バイブレータを用い 振動出力などを用いて被認証者に登録処理 行うか否かの確認を行い、キーボードや音 入力、振動信号を検知する慣性センサなど 用いてユーザから登録を行う旨の指示の入 があった場合にのみ登録処理を実行するよ にしても良い。
 このようにすれば、登録生体情報の冗長性 より抑制することができ、ユーザは、限り るフラッシュメモリ803の記憶容量を無駄な 利用することができる。これは、CPU807が照 時生体情報を登録すべきと判定した場合で 、ユーザの観点からは、その時生体情報が 成されたときと同一の条件が将来生じる可 性はきわめて低いと判断できる場合がある らである。

 また、フラッシュメモリ803に記憶されてい 時間帯情報と領域情報を、ユーザの操作や 期的に自動で行われるアップデート処理に り、通信手段808を介して更新するようにし も良い。例えば、1日に1回、所定のサーバ アクセスしてフラッシュメモリ803に記憶さ ている時間帯情報と領域情報よりも新しい のがあるか否かを確認し、ある場合には、 れをダウンロードするようにする。
 このようにすれば、よりユーザに適した情 を用いることができ、さらに効果的に登録 れた生体情報の多様性を上げることができ 。

 以上から、ユーザは、携帯電話800の顔認 機能を通常通り使用しているだけで、生体 報の追加登録のための特別な操作を何ら行 ことなく、冗長性を抑えつつ登録生体情報 多様性を上げることができる。

 次に、本発明の第2の実施例を図面を参照し て説明する。かかる実施例は、本発明を実施 するための第1、第2の実施の形態に対応する のである。
 本実施例は、ATM(automatic teller machine)端末に 設けられたカメラでユーザーの顔画像を撮影 し、その顔画像から抽出した生体情報を用い て本人認証を行うATMネットワークを想定して いる。図11のように、ATMネットワークは、本 認証を行う認証サーバ101と複数のATM902を備 ている。

 本実施例では、各ATM端末902は、撮像部とし のCCDカメラ921、データ処理装置としてのCPU9 22、位置情報取得手段としてのID通知手段923 時間計測手段としての時刻通知手段924、認 サーバ901との間で通信を行う通信手段925を えている。
 認証サーバ901は、データ処理装置としてのC PU911、記憶装置してのハードディスク装置(以 下「HDD」という)912、ATM端末902との間で通信 行う通信手段913を備えている。
 なお、ATM端末902が時刻通知手段924を備える わりに、認証サーバ901が時計モジュール等 時刻計測手段を備えるようにしても良い。

 ATMのユーザは、ATM端末902にて生体情報とし 顔や指紋、虹彩、静脈、肌紋様など様々な 体情報を利用することができ、これらの生 情報を用いて認証を行う。
 ATM端末902を利用するユーザは、まず、ATM端 902にてカード情報と利用者の認証部位情報 入力する。ATM端末902、あるいは認証サーバ9 01は、取得した認証部位情報から生体情報を 成する。そして、認証サーバ901は、生成し 生体情報と認証サーバ901のHDD912から読み出 たカード情報に関連付けられた登録生体情 と照合を行う。

 照合の結果、本人認証に失敗した場合は、 証サーバ901は、ATM端末902に認証失敗を通知 、ATMでの取引を終了する。
 本人認証に成功した場合、認証サーバ902は ATM端末902に認証成功を通知し、ユーザ所望 取引をATMにて行うことが可能となる。

 ATM端末902に認証成功を通知した後、認証 ーバ901ではユーザが利用したATM端末902から 知されたその端末の固有IDや照合が行われ 時刻と登録済みの生体情報が作成されたATM 末902の固有ID、時刻とを比較し、異なる場合 は、追加登録または上書きを行う。ATM端末は 、通常一定の場所に固定されているものであ るから、登録時と照合時で端末毎に固有の識 別情報が一致するということは、両時点での ユーザの位置が一致することを意味する。

 ATM端末902は、端末ごとに認証部位情報を取 する撮像デバイスが異なったり、また、配 される場所が異なったりするため、端末ご に撮影される画像のノイズ条件(撮像カメラ の出力特性、指紋センサの傷など)や照明条 が異なる。この条件の変動により、生体認 の精度が低下する場合がある。
 この実施例のように、認証を行ったATM端末9 02の固有IDなどを位置情報として利用し、画 を登録することで、冗長性を抑えつつ登録 れた生体情報の多様性を上げることが可能 なる。

以上、実施形態(及び実施例)を参照して本 発明を説明したが、本願発明は上記実施形 (及び実施例)に限定されるものではない。 願発明の構成や詳細には、本願発明のスコ プ内で当業者が理解し得る様々な変更をす ことができる。

 この出願は2007年7月19日に出願された日本 出願特願2007-188404を基礎とする優先権を主張 、その開示の全てをここに取り込む。

本発明の第1の実施形態の構成を示すブ ロック図である。 第1の実施形態の動作を示す流れ図であ る。 本発明の第2の実施形態の構成を示すブ ロック図である。 第2の実施形態の動作を示す流れ図であ る。 本発明の第3の実施形態の構成を示すブ ロック図である。 第3の実施形態の動作を示す流れ図であ る。 本発明の第4の実施形態の構成を示すブ ロック図である。 第4の実施形態の動作を示す流れ図であ る。 本発明の第5の実施形態の構成を示すブ ロック図である。 本発明の第1の実施例の構成を示す図 ある。 本発明の第2の実施例の構成を示す図 ある。 図1の時間帯記憶部に保存される時間 情報の例を示す図である。 図3の領域記憶部に保存される領域情 の例を示す図である。 照明条件の変化と照合スコアの変化の 関係を示す図である。 生体情報を追加登録した時の照合条件 の変化と照合スコアの変化の関係を示す図で ある。 類似度の高い生体情報を追加登録した 時の同一人物と判定される範囲を示す図であ る。 位置情報に含まれる被認証者・登録者 の向きの定義の一例を示す図である。

符号の説明

 1,8 撮像部
 2,6,9,11,13 データ処理装置
 3,7,10,14 記憶装置
 4 時間計測手段
 5 位置情報取得手段
 12 生体特徴量記憶用プログラム
 21 生体情報取得手段
 22 生体情報照合手段
 23,24,25,26 生体情報登録手段
 31,101,141 登録特徴記憶部
 32 時間帯記憶部
 71 登録特徴量記憶部
 72 領域記憶部
 81 制御部