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Patent Searching and Data


Title:
MAXIMUM LIKELIHOOD DECODER AND INFORMATION REPRODUCING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102475
Kind Code:
A1
Abstract:
In a maximum likelihood decoder, selectors (205 to 207) do not nay branch metric from branch metric calculating sections (202 to 204) when an undersampling occurs and select “0” values, and a path metric calculating section (208) calculates a path metric according to the “0” values and a path selection signal. In consideration of occurrence of undersampling that the selectors (205 to 207) select “0” value, an input signal wsdt_d to be subjected to maximum likelihood decoding and inputted into the branch metric calculating sections (202 to 204) is adjusted into a signal delayed by corresponding several clocks at the occurrence of undersampling. Therefore, even at the occurrence of undersampling, a correct decoding result is obtained, and thus normal operation is ensured.

Inventors:
YAMAMOTO AKIRA
Application Number:
PCT/JP2007/070087
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
October 15, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
YAMAMOTO AKIRA
International Classes:
H03M13/41; G11B20/14
Domestic Patent References:
WO2006019073A12006-02-23
Foreign References:
JPH08251039A1996-09-27
JP2001101799A2001-04-13
JPH1069727A1998-03-10
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 53, JP)
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Claims:
 記録タイミング情報を含む第1の信号を入力し、この第1の入力信号と最尤復号に使用する参照値とに基づいてブランチメトリックを算出するブランチメトリック算出部と、
 前記ブランチメトリック算出部により算出したブランチメトリックに基づいてパス選択信号を算出するパス選択信号算出部と、
 前記パス選択信号算出部により算出したパス選択信号に基づいて、前記第1の入力信号を最尤復号した復号値を算出する生き残りパス管理部とを備えると共に、
 第1の選択信号を入力し、前記第1の選択信号に基づいて、前記ブランチメトリック算出部のブランチメトリックと「0」値との何れか一方を選択する選択部を備え、
 前記パス選択信号算出部は、前記選択部で選択された前記ブランチメトリック算出部のブランチメトリック又は「0」値を入力し、この入力されたブランチメトリック又は「0」値に基づいてパス選択信号を算出する
 ことを特徴とする最尤復号装置。
 前記請求項1記載の最尤復号装置において、
 第1の位相信号を入力し、この第1の位相信号と、この第1の位相信号が示す位相の前後に隣接する2つの零位相での参照値とに基づいて、前記第1の位相信号が示す位相におけるビタビ復号の参照値を生成する参照値生成部を備えた
 ことを特徴とする最尤復号装置。
 前記請求項1記載の最尤復号装置において、
 前記ブランチメトリック算出部、前記パス選択信号算出部及び前記生き残りパス管理部は、
 第2の選択信号を受け、前記第2の選択信号に基づいて、ブランチメトリック算出方法、パス選択信号算出方法及び復号値算出方法を変更する
 ことを特徴とする最尤復号装置。
 前記請求項1記載の最尤復号装置において、
 前記選択部に入力される第1の選択信号は、記録データのアンダーサンプリングの発生時に出力されるアンダーサンプリング信号であり、
 前記選択部は、前記アンダーサンプリング信号を受けて、「0」値を選択する
 ことを特徴とする最尤復号装置。
 前記請求項3記載の最尤復号装置において、
 前記第2の選択信号は、記録データのオーバーサンプリングの発生時に出力されるオーバーサンプリング信号であり、
 前記ブランチメトリック算出部、前記パス選択信号算出部及び前記生き残りパス管理部は、前記オーバーサンプリング信号を受けて、動作を停止する
 ことを特徴とする最尤復号装置。
 前記請求項3記載の最尤復号装置において、
 第1の位相信号を入力し、この第1の位相信号と、この第1の位相信号が示す位相の前後に隣接する2つの零位相での参照値とに基づいて、前記第1の位相信号が示す位相におけるビタビ復号の参照値を生成する参照値生成部を備えた
 ことを特徴とする最尤復号装置。
 前記請求項3記載の最尤復号装置において、
 ビタビ復号器制御信号を入力し、このビタビ復号器制御信号に基づいて、前記第1の選択信号と前記第2の選択信号とを生成する制御器を備えた
 ことを特徴とする最尤復号装置。
 前記請求項1記載の最尤復号装置において、
 前記記録タイミング情報を含む第2の信号及びクロック信号を入力し、この第2の入力信号及びクロック信号に基づいて、前記第2の入力信号に含まれる記録タイミング情報とクロック信号との位相差を第2の位相信号として出力すると共に、この第2の位相信号が前記記録タイミング情報の示すチャネル周期を1周期又は複数周期越える毎に、所定値のオーバーフロー信号を生成するタイミング検出部と、
 前記タイミング検出部のオーバーフロー信号の値に応じた所定遅延量に基づいて、前記第2の入力信号及び前記第2の位相信号を各々遅延させて、前記第1の入力信号及び前記第1の位相信号として出力すると共に、ビタビ復号器制御信号を出力する遅延器とを備えた
 ことを特徴とする最尤復号装置。
 前記請求項8記載の最尤復号装置と、
 記録媒体に記録されているデータをアナログ信号として読み出す読み出し部と、
 前記読み出し部のアナログ信号を整形するアナログ波形整形部と、
 前記アナログ波形整形部により整形されたアナログ信号をクロック信号のタイミングでデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、
 クロック制御信号を入力し、このクロック制御信号に基づいた所定周期のクロック信号を生成するクロック発生部と、
 前記アナログデジタル変換部により変換されたデジタル信号を整形して前記第2の入力信号として前記タイミング検出部に出力するデジタル信号整形部とを備え、
 前記最尤復号装置のタイミング検出部は、前記クロック制御信号をも生成する
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項9記載の情報再生装置において、
 前記タイミング検出部は、
 前記クロック発生部で生成するクロック信号の周波数が所望の周波数よりも高くなるように前記クロック制御信号を生成する
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項9記載の情報再生装置において、
 前記タイミング検出部は、
 前記クロック発生部で生成するクロック信号の周波数が所望の周波数と等しくなるように前記クロック制御信号を生成する
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項9記載の情報再生装置において、
 前記最尤復号装置に備える遅延器は、
 前記クロック信号の周波数が所望の周波数よりも高い時には遅延量を減らし、等しい時には遅延量を維持し、低いときには遅延量を増やす
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項10~12の何れか1項に記載の情報再生装置において、
 前記所望の周波数はチャネル周波数である
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項10~12の何れか1項に記載の情報再生装置において、
 前記所望の周波数はチャネル周波数の整数倍の周波数である
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項10~12の何れか1項に記載の情報再生装置において、
 前記所望の周波数はチャネル周波数の整数分の1の周波数である
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項9~15の何れか1項に記載の情報再生装置において、
 前記第1の入力信号は、光ディスクから再生された信号である
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項9~15の何れか1項に記載の情報再生装置において、
 前記第1の入力信号は、光磁気ディスクから再生された信号である
 ことを特徴とする情報再生装置。
 前記請求項9~15の何れか1項に記載の情報再生装置において、
 前記第1の入力信号は、磁気ディスクから再生された信号である
 ことを特徴とする情報再生装置。
Description:
最尤復号装置及び情報再生装置

 本発明は、ビタビアルゴリズムを用いる 尤復号装置、及びこの最尤復号装置を備え 情報再生装置に関するものである。

 従来、この種の最尤復号装置として、同 サンプリング方式の最尤復号装置が知られ いる。この方式では、サンプリングクロッ は、初期状態がずれていても、その周波数 位相もチャネルクロックに同期するように 御される。

 図6は、同期サンプリング方式の最尤復号 装置の全体構成を示す。同図では、最尤復号 対象の入力信号wsdt_dが複数のブランチメトリ ック算出器402~404に入力されてブランチメト ックが算出され、その後、これ等のブラン メトリックが同期クロックclkで動作するパ メトリック算出部408に入力されてパスメト ックが算出されると共にパス選択信号が算 され、このパス選択信号に基づいて同期ク ックclkで動作する生き残りパス管理部409が き残りパスを求め、その生き残りパスに対 する符号を復号後のdata信号として出力する

 しかしながら、前記同期サンプリング方 では、半導体プロセスの微細化や高倍速化 進むに連れて、同期させることが年々困難 なってきている。

 そこで、従来、チャネルクロックとは周 数も位相も異なる非同期クロックによりデ タをサンプリングする非同期サンプリング 式が提案されている。この方式は、デジタ 回路内でデータの間引きと補間処理とを行 ことにより、出力データの周波数と位相と チャネルクロックに同期させており、微細 や高倍速化でも比較的同期させ易い利点が る。この方式では、サンプリングクロック 、完全に固定されたり、オーバーサンプル 維持できる程度にクロック周波数を制御し いる。これ等の非同期式オーバーサンプリ グ方式の最尤復号装置は、例えば特許文献1 や特許文献2に開示されている。

 このような非同期オーバサンプリング方式 は、例えば前記図6において、出力データdat aの個数がチャネルビット数より多くなった きは、パスメトリック算出部408と生き残り ス管理部409との動作を一時的に停止させる とにより、出力データdataの個数をチャネル ット数と一致させている。

特開平8-251039号公報

国際公開第2006/019073号パンフレット

 しかしながら、前記従来の最尤復号装置 は、何れも、オーバーサンプリングを前提 しているため、何かの弾みでアンダーサン リングが発生すると、正しく動作しないと う課題がある。

 本発明は、前記従来の課題に着目し、そ 目的は、光ディスクなどの記録データを再 する非同期式サンプリング方式の最尤復号 置において、アンダーサンプリングが発生 ても、正常動作を確保することにある。

 前記の目的を達成するため、本発明では アンダーサンプリングが発生したビットス ップ時には、その時点でのブランチメトリ クを強制的に「0」値に設定して、パス選択 信号を算出するようにする。

 その際、「0」値のブランチメトリックに 基づいてパス選択信号を算出する際には、ブ ランチメトリック算出部への信号の供給を実 質的に停止させる。

 具体的に、本発明の最尤復号装置は、記 タイミング情報を含む第1の信号を入力し、 この第1の入力信号と最尤復号に使用する参 値とに基づいてブランチメトリックを算出 るブランチメトリック算出部と、前記ブラ チメトリック算出部により算出したブラン メトリックに基づいてパス選択信号を算出 るパス選択信号算出部と、前記パス選択信 算出部により算出したパス選択信号に基づ て、前記第1の入力信号を最尤復号した復号 を算出する生き残りパス管理部とを備える 共に、第1の選択信号を入力し、前記第1の 択信号に基づいて、前記ブランチメトリッ 算出部のブランチメトリックと「0」値との れか一方を選択する選択部を備え、前記パ 選択信号算出部は、前記選択部で選択され 前記ブランチメトリック算出部のブランチ トリック又は「0」値を入力し、この入力さ れたブランチメトリック又は「0」値に基づ てパス選択信号を算出することを特徴とす 。

 本発明は、前記最尤復号装置において、 1の位相信号を入力し、この第1の位相信号 、この第1の位相信号が示す位相の前後に隣 する2つの零位相での参照値とに基づいて、 前記第1の位相信号が示す位相におけるビタ 復号の参照値を生成する参照値生成部を備 たことを特徴とする。

 本発明は、前記最尤復号装置において、 記ブランチメトリック算出部、前記パス選 信号算出部及び前記生き残りパス管理部は 第2の選択信号を受け、前記第2の選択信号 基づいて、ブランチメトリック算出方法、 ス選択信号算出方法及び復号値算出方法を 更することを特徴とする。

 本発明は、前記最尤復号装置において、 記選択部に入力される第1の選択信号は、記 録データのアンダーサンプリングの発生時に 出力されるアンダーサンプリング信号であり 、前記選択部は、前記アンダーサンプリング 信号を受けて、「0」値を選択することを特 とする。

 本発明は、前記最尤復号装置において、 記第2の選択信号は、記録データのオーバー サンプリングの発生時に出力されるオーバー サンプリング信号であり、前記ブランチメト リック算出部、前記パス選択信号算出部及び 前記生き残りパス管理部は、前記オーバーサ ンプリング信号を受けて、動作を停止するこ とを特徴とする。

 本発明は、前記最尤復号装置において、 1の位相信号を入力し、この第1の位相信号 、この第1の位相信号が示す位相の前後に隣 する2つの零位相での参照値とに基づいて、 前記第1の位相信号が示す位相におけるビタ 復号の参照値を生成する参照値生成部を備 たことを特徴とする。

 本発明は、前記最尤復号装置において、 タビ復号器制御信号を入力し、このビタビ 号器制御信号に基づいて、前記第1の選択信 号と前記第2の選択信号とを生成する制御器 備えたことを特徴とする。

 本発明は、前記最尤復号装置において、 記記録タイミング情報を含む第2の信号及び クロック信号を入力し、この第2の入力信号 びクロック信号に基づいて、前記第2の入力 号に含まれる記録タイミング情報とクロッ 信号との位相差を第2の位相信号として出力 すると共に、この第2の位相信号が前記記録 イミング情報の示すチャネル周期を1周期又 複数周期越える毎に、所定値のオーバーフ ー信号を生成するタイミング検出部と、前 タイミング検出部のオーバーフロー信号の に応じた所定遅延量に基づいて、前記第2の 入力信号及び前記第2の位相信号を各々遅延 せて、前記第1の入力信号及び前記第1の位相 信号として出力すると共に、ビタビ復号器制 御信号を出力する遅延器とを備えたことを特 徴とする。

 本発明の情報再生装置は、前記最尤復号 置と、記録媒体に記録されているデータを ナログ信号として読み出す読み出し部と、 記読み出し部のアナログ信号を整形するア ログ波形整形部と、前記アナログ波形整形 により整形されたアナログ信号をクロック 号のタイミングでデジタル信号に変換する ナログデジタル変換部と、クロック制御信 を入力し、このクロック制御信号に基づい 所定周期のクロック信号を生成するクロッ 発生部と、前記アナログデジタル変換部に り変換されたデジタル信号を整形して前記 2の入力信号として前記タイミング検出部に 出力するデジタル信号整形部とを備え、前記 最尤復号装置のタイミング検出部は、前記ク ロック制御信号をも生成することを特徴とす る。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記タイミング検出部は、前記クロック発生 で生成するクロック信号の周波数が所望の 波数よりも高くなるように前記クロック制 信号を生成することを特徴とする。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記タイミング検出部は、前記クロック発生 で生成するクロック信号の周波数が所望の 波数と等しくなるように前記クロック制御 号を生成することを特徴とする。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記最尤復号装置に備える遅延器は、前記ク ック信号の周波数が所望の周波数よりも高 時には遅延量を減らし、等しい時には遅延 を維持し、低いときには遅延量を増やすこ を特徴とする。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記所望の周波数はチャネル周波数であるこ を特徴とする。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記所望の周波数はチャネル周波数の整数倍 周波数であることを特徴とする。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記所望の周波数はチャネル周波数の整数分 1の周波数であることを特徴とする。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記第1の入力信号は、光ディスクから再生さ れた信号であることを特徴とする。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記第1の入力信号は、光磁気ディスクから再 生された信号であることを特徴とする。

 本発明は、前記情報再生装置において、 記第1の入力信号は、磁気ディスクから再生 された信号であることを特徴とする。

 以上により、本発明では、アンダーサン リングが発生した時には、この時点でのブ ンチメトリックを強制的に「0」値として、 この「0」値のブランチメトリックに基づい パス選択信号を算出するので、この時のパ 選択信号によってアンダーサンプリング発 時でのパス選択信号が補間される。よって アンダーサンプリング発生時であっても、 ータ数をチャネルビット数と一致させるこ ができ、正しく動作させることが可能であ 。

 特に、本発明では、アンダーサンプリン 発生時にブランチメトリックが「0」値に設 定されても、ブランチメトリック算出部に入 力される信号は遅延器によって遅延されてい るので、そのアンダーサンプリングが無くな った次の時点では、その遅延された信号がブ ランチメトリック算出部に入力されて、正常 にブランチメトリックが算出されることにな り、正常動作が確保される。

 以上説明したように、本発明の最尤復号 置及び情報再生装置によれば、アンダーサ プリングが発生しても、最尤復号を正常に 保することが可能である。

図1は本発明の第1の実施形態のリード ャネルの全体概略構成を示す図である。 図2は同リードチャネルに含まれるビタ ビ復号器の内部構成を示す図である。 図3は同リードチャネルにおいてアンダ ーサンプリング発生時を含む動作タイミング チャートを示す図である。 図4は本発明の第2の実施形態のビタビ 号器の内部構成を示す図である。 図5は本発明の第3の実施形態のビタビ 号器の内部構成を示す図である。 図6は従来のビタビ復号器の内部構成を 示す図である。

符号の説明

100         リードチャネル
101         光ディスク
102         光ピックアップ(読み出し部)
103         アナログフロントエンド(ア ログ波形整形部)
104         アナログデジタル変換器(ア ログデジタル変換部)
105         クロック生成部(クロック発 部)
106         波形整形器(デジタル信号整 部)
107         タイミング検出器(タイミン 検出部)
108         FIFO(遅延器)
109、
 109’、109”   ビタビ復号器
201          参照値生成器(参照値生成部 )
202~204      ブランチメトリック算出部
205~207      セレクタ(選択部)
208          パスメトリック算出部(パス 選択信号算出部)
209          生き残りパス管理部
300          制御器
301、302      比較器

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 説明する。

 (第1の実施形態)
 図1は、本発明の第1の実施形態の情報再生 置としてのリードチャネル100の概略図を示 。同図において、光ディスク101には、デジ ルデータが記録されている。リードチャネ 100では、この記録データと、この記録デー に同期したクロックとの抽出を行っている 尚、本実施形態では光ディスク101を用いて 明しているが、この光ディスク101に限らず 磁気ディスクや光磁気ディスク、又は無線 信や有線通信にも本発明を応用することは 能である。

 以下、リードチャネル100の動作を説明す 。信号の流れを順に追いながら説明すると 光ディスク101に記録されたデジタルデータ 、光ピックアップ(読み出し部)102で読み取 れて記録タイミング情報を含むアナログ信 として出力される。アナログフロントエン (アナログ波形整形部)103は、光ピックアップ 102からのアナログ信号の振幅調整やレベル調 整、及び特定周波数帯域強調や特定周波数帯 域通過などのアナログ処理を行う。その後、 アナログデジタル変換器(アナログデジタル 換部)104は、アナログフロントエンド103から 前記アナログ処理後のアナログ信号のサン リング及び量子化を行って、そのアナログ 号を記録タイミング情報を含むデジタル信 に変換する。アナログデジタル変換器104に 力されるサンプリングクロックclkは、クロ ク生成器(クロック発生部)105で生成される 波形整形器(デジタル信号整形部)106は、アナ ログデジタル変換器104からのデジタル信号の 振幅調整やレベル調整、及び特定周波数帯域 強調や特定周波数帯域通過などのデジタル処 理を行う。説明の都合上、前記波形整形器106 の出力信号を以下では、wsdt信号と呼ぶこと する。

 タイミング検出器(タイミング検出部)107 、前記波形整形器106からのwsdt信号を用いて 位相情報phaseと、オーバーフロー情報overflow と、クロック生成器制御信号(クロック制御 号)clkctrlとを算出する。これ等の信号の算出 の詳細は以下の図3の説明において行う。前 クロック生成器105は、前記タイミング検出 107からのクロック生成器制御信号clkctrlに基 いて、その信号値に応じた周期のクロック 号clkを生成する。ここで、タイミング検出 107は、クロック生成器105で生成されるクロ クclkの周波数が、前記光ディスク101に記録 れた記録タイミング情報、即ち、チャネル 波数(所望の周波数)よりも高く又は等しく るように、クロック生成器制御信号clkctrlを 成する。

 そして、FIFO(遅延器)108は、本発明に重要 要素である。このFIFO 108は、First In First O utのバッファであって、前記タイミング検出 107からのoverflow信号に基づいて、前記波形 形器106からのwsdt信号と前記タイミング検出 107からのphase信号との各遅延量を変化させ 。この遅延された信号は、各々、wsdt_d信号 phase_d信号として出力される。また、このFIFO  108は、前記wsdt信号及びphase信号の遅延量を 化させたのと同様に、前記タイミング検出 107からのoverflow信号の遅延量を変化させて ビタビ復号器制御信号vitctrlとして出力する ビタビ復号器109は、前記FIFO 108からの記録 イミング情報を含むwsdt_d信号(第1の信号)、p hase_d信号(第1の位相信号)及びvitctrl信号(第1の 選択信号)を用いて、ビタビアルゴリズムに づく最尤復号を行って、2値データdataを出力 する。

 前記2値データdata信号は、光ディスク101 記録されたデジタルデータとほぼ等価であ が、リードチャネル100の特性によってはま 幾つかの誤りが残されている場合もある。 えば、光ディスク101への記録品質が良くな て、ビタビ復号器109の誤り訂正能力を超え しまった場合には、誤りを含むデータが2値d ata信号として出力されることになる。これに 対処するように、リードチャネル100の後段で は、2値データdata信号とclk信号とに基づいて リードソロモン復号などの誤り訂正方法で 記2値データdata信号が誤り訂正処理される そして、その後、誤り訂正されたデジタル ータから画像や音声を生成して、ディスプ イやスピーカーから出力されたり、そのま のデジタルデータとしてコンピュータに送 される。

 次に、前記図1の示したビタビ復号器109の 内部構成を図2に基づいて説明する。

 図2において、参照値生成器201では、前記 FIFO 108から遅延位相情報phase_dを受ける毎に その遅延位相情報phase_dが示す位相における タビ復号での参照値を生成する。この生成 、具体的には、その遅延位相情報phase_dが示 す位相の前後に隣接する2つの零位相での参 値(期待値)を使用して、この2つの参照値間 線形補間して求めることにより行われる。 2では、連続する複数の遅延位相情報phase_dに 応じて複数の参照値r11111、r11110~r00000が生成 れている。

 複数個のブランチメトリック算出部202、2 03~204は、前記FIFO 108からのデジタル信号wsdt_d と、前記参照値生成器201からの対応する参照 値とに基づいて、ブランチメトリックを算出 する。この算出されたブランチメトリックは 、基本的には、パスメトリック算出部208に出 力されて、パスメトリックの生成に用いられ る。

 前記各ブランチメトリック算出部202、203~ 204と前記パスメトリック算出部208との間には 、本発明に重要なセレクタ205、206~207が配置 れている。これ等のセレクタ205、206~207は、 応するブランチメトリック算出部202、203~204 からのブランチメトリックと、「0」値との れか一方を選択する。その選択の制御信号 して、各セレクタ205、206~207には、FIFO 108か のビタビ復号器制御信号vitctrlが入力されて いる。各セレクタ205、206~207は、前記ビタビ 号器制御信号vitctrlの値が「2」である特定条 件下では、「0」値を選択して、ブランチメ リックを強制的に「0」値に設定する。

 パスメトリック算出部(パス選択信号算出 部)208は、各ブランチメトリック算出部202、20 3~204で算出されたブランチメトリック、又は 制的に「0」値に設定されたブランチメトリ ックに基づいてパスメトリックを求め、それ と同時にパス選択信号をも求める。このパス メトリック算出部208から出力されるのは、前 記パス選択信号のみである。生き残りパス管 理部209は、前記パスメトリック算出部208から のパス選択信号に基づいて生き残りパスを求 め、その生き残りパスに対応する符号をdata 号(復号値)として出力する。

 次に、図1に示したリードチャネル100にお いて、アンダーサンプルが発生した時のタイ ミングチャートを図3に示す。

 同図において、光ディスク101に記録され いるデジタルデータをa1~a16とする。同図に ける具体的な値の系列は、{1111000011110000}で る。アナログフロントエンド103からの出力 号afeoutは、実線で示すアナログ信号である このアナログ信号afeoutをアナログデジタル 換器104で変換した信号が、同図に黒丸で示 adcdt信号である。アナログデジタル変換時 サンプリングクロックはclk信号であり、同 から判るように、このサンプリングクロッ 信号clkは、チャネルビット周期とは非同期 あって、チャネルビット周期よりもclk信号 周期の方が長く、アンダーサンプルとなっ いる。

 チャネルビット周期を1.0とすると、図2の アナログフロントエンド103からのアナログ信 号afeoutは、時刻0から時刻16までのアナログ波 形となる。clk信号の周期は同図では1.2の場合 を描いており、時刻0.3に1つ目の立ち上がり ッジがあるので、全ての立ち上がりの時刻 {0.3、 1.5、 2.7、 3.9、 5.1、 6.3、 7.5、 8. 7、 9.9、 11.1、 12.3、 13.5、 14.7、 15.9}と る。時刻0から時刻16までにはクロックエッ は同図から判るように14個しかなく、記録デ ータの16個と比べると、2個足りないことにな る。当然ながらアナログデジタル変換器104か らのデジタル信号adcdtの個数も、2つ足りない 。

 アナログデジタル変換器104からのデジタ 信号adcdtは、波形整形器106にて整形されて wsdt信号(第2の信号)となる。実際の回路では 整形処理の遅延やパイプライン処理での遅 が発生するが、ここでは説明の都合上、遅 が全く生じないものとして図示している。

 図3において、タイミング検出器107からの 位相情報(第2の位相信号)phaseは、チャネルビ ト周期を基準としたときのクロック信号clk 立ち上がりエッジの位相である。この位相 、ちょうど立ち上がりエッジ発生時刻の小 部と一致する。例えば、図3でのclk信号の第 3番目の立ち上がりエッジ発生時刻での位相 「2.7」であるので、この時点の位相の小数 の「0.7」が位相情報phaseとなっている。また 、図3において、タイミング検出器107からのov erflow信号は、チャネルビット周期を基準とし たときのclk信号の連続する2つの立ち上がり ッジの発生時刻の位相同士の整数部の差と 致する。例えば、図3でのclk信号の前記第3番 目と第4番目の立ち上がりエッジ発生時刻で 位相は「2.7」と「3.9」であるので、この2つ 時点の両位相の整数部の差「1」がoverflow信 となっている。また、図3でのclk信号の第4 目と第5番目の立ち上がりエッジ発生時刻で 位相は「3.9」と「5.1」であるので、この2つ の時点の両位相の整数部の差「2」がoverflow信 号となっている。

 図3から判るように、例えば、clk信号の第 4番目と第5番目の立ち上がりエッジ間の期間 、その両立ち上がりエッジでの位相「3.9」 び「5.1」を持つ2つのデジタルデータadcdtの 間間隔が記録データa5での1チャネルビット 期を越えているので、この期間でアンダー ンプリングとなっている。このアンダーサ プリングは、前記overflow信号が「1」から「2 」の値に変化することにより、把握できる。

 尚、実際の回路では、clk信号の立ち上が エッジの位相が予め判っているわけではな 。タイミング検出器107により様々な処理を して、波形整形器106からのwsdt信号(第2の信 )から、この信号に対応するphase信号とoverflo w信号とを求めるのである。

 さて、図3では、サンプリングされたデジ タルデータwsdt信号の個数よりも記録データ 個数の方が多いわけである。クロック数14個 に対して記録データ数は16個なのである。こ 個数の差を吸収するのがFIFO 108である。FIFO  108は、既述の通り、wsdt_d信号、phase_d信号、 vitctrl信号を出力する。このwsdt_d信号、phase_d 号及びvitctrl信号は、基本的には、波形整形 器106からのwsdt信号、タイミング検出器107か のphase信号及びoverflow信号を各々遅延させた けの信号であるが、その遅延量がoverflow信 の値によって異なってくる。即ち、具体的 説明すると、既述の通り、記録データa5のチ ャネルビット周期の中にはclk信号の立ち上が りエッジが存在しない。このようなときには 、overflow信号が「1」から「2」の値に変化す ので、このoverflow信号の値の変化に基づいて 、wsdt信号及びphase信号の遅延量を1つ増やし (すなわち、1クロック分遅延させた)wsdt_d信 、phase_d信号、vitctrl信号を生成する。図3で 、記録データa5のチャネルビット周期でアン ダーサンプリングが発生しているために、そ の次の記録データa6のチャネルビット周期でo verflow信号が「2」の値に変化するので、wsdt_d 号のb4とb5の間の1クロック分、及びphase_d信 の「0.9」と「0.1」の間の1クロック分に、各 々、任意の値(同図では「-」で表現している) が追加、補間されて、遅延されている。この 任意の値は、前値(b4や「0.9」)や後値(b5や「0. 1」)であっても良いし、「0」値であっても良 い。また、vitctrl信号では、overflow信号が「2 の値に変化した記録データa6のチャネルビッ ト周期の次のチャネルビット周期で「1」値 追加、補間されて、遅延されている。以上 記録データa6のチャネルビット周期の次のチ ャネルビット周期でoverflow信号が「1」から「 2」の値に変化する際を例示したが、記録デ タa12のチャネルビット周期でoverflow信号が「 1」から「2」の値に変化する際も、遅延量の 入の様子は前記と同様である。従って、FIFO (遅延器)108は、タイミング検出器107からのover flow信号の値が「1」値の場合、即ち、クロッ 生成器21のクロック信号clkがチャネル周波 に一致する場合には、遅延量を維持するが 「2」値となってチャネル周波数よりも低く ったアンダーサンプリング時には、FIFO 108 らのwsdt_d信号及びphase_d信号の1クロック分 、各々、任意のデジタル値及び位相値を追 して遅延量を増やし、一方、「0」値に変化 てチャネル周波数よりも高くなったオーバ サンプリングの発生時には、前記遅延量を らすように動作するのである。

 ビタビ復号器109は、前記FIFO 108からのwsdt _d信号、phase_d信号及びvitctrl信号を用いて最 復号を行い、その復号結果をdata信号として 力する。尚、このdata信号を出力するまでに は、ブランチメトリック算出部202~204のパイ ライン遅延や生き残りパス管理部209でのメ リ長遅延などが存在するが、図3では2クロッ ク遅延のみとして記述している。

 従って、本実施形態では、アンダーサン リング発生時には、「0」値のブランチメト リックに基づいてパスメトリックとパス選択 信号とを生成して、補間するので、動作時で のデータ数をチャネルビット数と一致させる ことができ、正しく動作させることが可能で ある。

 (第2の実施形態)
 次に、本発明の第2の実施形態を説明する。

 図4は本発明の第2の実施形態の情報再生 置であるビタビ復号器109’の内部構成を示 。

 同図のビタビ復号器109’では、図2のvitctr l信号をunder sampling信号として使用すると共 、記録データのオーバーサンプリングの発 を知らせるover sampling信号(第2の選択信号)を 入力し、このover sampling信号を受けたとき、 ランチメトリック算出部202~204、パスメトリ ック算出部208及び生き残りパス管理部209での ブランチメトリック算出方法、パスメトリッ ク算出方法及びdata信号算出方法を変更する ととして、それ等の動作を停止させるよう した構成を示している。

 従って、本実施形態では、記録データの ンダーサンプリングの発生時だけでなく、 ーバーサンプリングの発生時にも、正常動 を確保できる。

 (第3の実施形態)
 次に、本発明の第3の実施形態を説明する。

 図5は本発明の第3の実施形態の情報再生 置であるビタビ復号器109”の内部構成を示 。前記第2の本実施形態では、over sampling信 とFIFO 108からのunder sampling信号(vitctrl信号) を入力したが、本実施形態では、vitctrl信号( ビタビ復号制御信号)のみでover sampling信号を も生成するように構成したものである。

 すなわち、図5では、FIFO 108からのvitctrl 号を入力して、under sampling信号とover sampling 信号とを生成する制御器300が付加される。前 記制御器300は、FIFO 108からのvitctrl信号が、 ンダーサンプリングの発生時には既述の通 「1」値から「2」値に変化し、オーバーサン プリングの発生時には「1」値から逆に「0」 に変化する点に着目し、vitctrl信号の値を「 2」値と比較する第1比較器301と、「0」値と比 較する第2比較器302とを有し、vitctrl信号=「2 値のとき、「1」値となるunder sampling信号を 成して出力し、vitctrl信号=「0」値のとき、 1」値となるover sampling信号を生成して出力 るように構成される。

 尚、以上の説明では、クロック生成器105 生成するクロック信号clkの周波数は、チャ ル周波数よりも高く又は等しくなるように 御したが、光ディスク101からのデータの読 出しを一定角速度制御などの制御の種類に じて、チャネル周波数の整数倍や整数分の1 の周波数としても、アンダーサンプリングと なる状況が存在するので、このような場合に も本発明は適用される。

 以上説明したように、本発明は、アンダ サンプリングが発生しても、最尤復号を正 に確保することが可能であるので、光ディ ク、光磁気ディスク又は磁気ディスク等の 録データを再生する最尤復号装置及び情報 生装置等として有用である。