Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PITCHER AND ELECTROLYTIC WATER GENERATION APPARATUS UTILIZING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139558
Kind Code:
A1
Abstract:
A pitcher that at the transfer of a raw aqueous solution to an electrolyzer, allows the transfer to be achieved without spilling and that without evaporation of volatile components contained in generated electrolytic water to the outside, attains retention thereof; and an electrolytic water generation apparatus utilizing the pitcher. Pitcher (1) has an open upper end portion and consists of container main body (6) for accommodating of an aqueous solution and upper lid (4) for hermetic closing of the container main body (6). The upper lid (4) is fitted with orifice (3), pitcher opening and closing part (2) and push lever (5). The orifice (3) is closed by means of the pitcher opening and closing part (2) so as to attain hermetic closing of the interior. Accordingly, even when the aqueous solution contains volatile components, the pitcher (1) can retain the volatile components contained in the aqueous solution within the container main body (6).

Inventors:
HASE MIKIHIKO (JP)
OKUDA SABURO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/059382
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
May 02, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
COCOROCA CORP (JP)
HASE MIKIHIKO (JP)
OKUDA SABURO (JP)
International Classes:
A47G19/22; B65B7/20; B67B5/00; C02F1/46
Foreign References:
JP2000157400A2000-06-13
JP2006212996A2006-08-17
JPS618497U1986-01-18
Attorney, Agent or Firm:
OHTSUKA, Yasunori (Shuwa Kioicho Park Bldg. 3-6, Kioich, Chiyoda-ku Tokyo 94, JP)
Download PDF:
Claims:
 開口した上端部を有して水溶液を収容する容器本体と、前記上端部を密閉する上蓋とを備えるピッチャーであって、
 前記上蓋中に前記水溶液を注ぎ出すための開口部と、
 前記開口部を開閉する開閉部分と、前記開閉部分の周囲を覆い前記容器本体を前記開閉部分で気密にするパッキン部とを有し、前記開口部で前記パッキン部を密着して前記開口部を密閉する第1状態と、前記容器本体の内部と外部とを前記開口部を介して連通する第2状態とにするピッチャー開閉手段と、
を有し、
 前記パッキン部は前記容器本体を気密に保持する材料で形成されていることを特徴とするピッチャー。
 前記材料は耐蝕性材料であることを特徴とする請求項1に記載のピッチャー。
 前記耐蝕性材料は、三元フッ素ゴムを含むフッ素樹脂であることを特徴とする請求項2に記載のピッチャー。
 前記ピッチャー開閉手段は、第1方向からの力を受ける第1受力部と、前記第1方向と異なる第2方向からの力を受ける第2受力部とを有し、
 前記第1受力部または前記第2受力部が力を受けると、前記ピッチャー開閉手段は前記第1状態から前記第2状態に変更されることを特徴とする請求項1に記載のピッチャー。
 前記ピッチャー開閉手段は、
  前記第1受力部を有し、前記第1受力部が力を受けると前記開口部を前記第1状態から前記第2状態に変化するように前記開閉部分を回転移動する移動方向変更部と、
  前記開閉部分と前記第2受力部とを有し、前記第2受力部が力を受けると前記開口部を前記第1状態から前記第2状態に変化するように前記開閉部分を回転移動する連結部と、
  前記開閉部分と結合するバネ部であって、前記第2方向の反対方向から前記開閉部分に力を印加し前記パッキン部を前記開口部に押しつけて前記開口部を密閉するバネ部と、
を有することを特徴とする請求項4に記載のピッチャー。
 前記水溶液は次亜塩素酸を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のピッチャー。
 開口した上端部を有し、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のピッチャーを前記開口部が前記ピッチャーの下方向に位置する状態で保持する電解槽と、
 前記電解槽の下方向に配置され、前記開口部が前記ピッチャーの上方向に位置する状態で前記ピッチャーを収容する収容部と、
を有することを特徴とする電解水生成装置。
 前記電解槽は、陽極部および陰極部と、前記陽極部および陰極部の各底部に配置された電解水取出口と、を有し、
 前記電解水取出口に配置された開閉弁と、
 前記開閉弁に接続される第1端部と前記第1端部と反対側の第2端部とを有し、前記第1端部と第2端部間の長さが変更可能な多段中空パイプと、
 前記第1端部に接続された第1シャフトと前記第2端部に接続された第2シャフトとを有し、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの距離を変えることにより前記多段中空パイプの前記長さを変更する駆動制御手段と、
を更に有し、
 前記電解水取出口の垂直下方に前記ピッチャー開閉手段が配置され、
 前記駆動制御部により前記多段中空パイプの前記長さが伸ばされると、前記開閉弁が前記電解水取出口の上方向に移動して前記電解水取出口を開くとともに前記多段中空パイプの第2端部が垂直下方に移動して前記ピッチャー開閉手段を開くことを特徴とする請求項7に記載の電解水生成装置。
 前記ピッチャーを前記電解槽の陽極部で生成した次亜塩素酸を含む強電解水の収容容器として使用することを特徴とする請求項8に記載の電解水生成装置。
Description:
ピッチャーおよびそれを用いる 解水生成装置

 本発明は、ピッチャーおよびそれを用い 装置に関し、特に、ピッチャーを用いるバ チ式の電解水生成装置に関する。

 電解水生成装置は、水に少量の塩素系電 物質を溶かした水溶液(被電解水)を電気分 することにより、酸性の電解水とアルカリ の電解水とを生成する装置である。この電 水生成装置では、例えば、電解槽内を隔膜 仕切ることにより陽極槽と陰極槽とに分け 陽極槽内に陽極板を配置し、陰極槽に陰極 を配置する。そして、陽極槽及び陰極槽内 少量の塩素系電解物質を溶かした水溶液水 供給した後、陽極と陰極との間に直流を流 。その結果、被電解水が電気分解されて、 極槽からは生成する塩素ガスを溶存する酸 の電解水を、また、陰極槽からは水酸化ナ リウムを含むアルカリ性の電解水を得るこ ができる(例えば、特許文献1参照)。この電 水生成装置によれば、電解条件にもよるが pH(水素イオン濃度)が2.0~3.5の酸性電解水を、 水素イオン濃度が10.5~12.0のアルカリ性電解水 を得ることができる。

 ここで、被電解水として水に0.2%以下のNaCl 溶かした水溶液を用い、生成した酸性電解 のpHが2.2~2.7で、有効塩素濃度20~60mg/kgを含む 合には、生成した強酸性電解水は厚生労働 から食品添加物として認可される。なお、 効塩素とは、殺菌効果のある塩素系物質を い、酸性電解水中には、HClO(次亜塩素酸)、C lO - (次亜塩素酸イオン)などの有効塩素が含まれ いる。

 ところで、上記説明した従来の電解水生 装置の中には、小型で可搬型に構成された 設置位置を自由に変更してどこでも手軽に 記の電解水を生成することができる可搬型 電解水生成装置が知られている。例えば、 量の塩素系電解物質を溶かした原料水溶液 約20分で2リットル電気分解することにより 酸性電解水と強アルカリ性水とを生成する ッチ式で可搬型の電解水生成装置が市販さ ている。

 この小型で可搬型の電解水生成装置を用い 電解水を生成する場合のユーザの動作を考 てみると、ユーザはまず上部が開口したピ チャーなどの専用容器に2リットル程度の原 料水溶液を入れる。次に、電解水生成装置の 上蓋を開け、上記専用容器を持ち上げて、電 解水生成装置の上部に配置された電解槽に原 料水溶液を注ぎ込む。次に、上蓋を閉じた後 、電解水生成装置の電解槽の下部に空となっ た専用容器を設置する。そして、電解水生成 装置を20分程度作動することにより電解水を 成する。その後、生成した電解水を電解槽 ら専用容器に移して貯水する。そして、専 容器に貯水された電解水を必要に応じて使 する。その結果、得られる強酸性電解水(強 酸性次亜塩素酸水)は、各種殺菌用として使 することができる。このように、専用容器 、原料水溶液の供給用として、および、生 した電解水の貯水用として共用することが きる。

特開2003-159591号公報

 しかしながら、上記説明した小型で可搬 の電解水生成装置で使用するピッチャーな の専用容器には、原料水溶液を電解槽に供 する場合と生成した電解水を貯水する場合 以下の問題がある。

 まず専用容器を原料水溶液の供給容器と て使用する場合には、上記電解水生成装置 小型とはいえ1回の電解水を生成のために2 ットル程度の原料水溶液が必要である。そ ため、電解水の生成のたびに、原料水溶液 入れて重くかつ上部が開いているピッチャ などの専用容器を電解水生成装置の上部に 置される電解槽の上まで持ち上げて、電解 に注ぎ込まなければならない。そのため、 の操作を行う際に、原料水溶液の一部が電 槽に注がれず外にこぼれる場合がある。片 で行おうとすると、その危険性は更に高く る。

 一方、この専用容器を生成した電解水の 水容器として使用する場合には、専用容器 貯水された強酸性電解水(強酸性次亜塩素酸 水)を生成後すぐに全部を使用するとは限ら い。例えば、少しずつ使用する場合も考え れる。しかし、上部に開口したピッチャー どの専用容器に生成した強酸性電解水を貯 後、使用せずそのまま放置すると、強酸性 解水中に含まれる次亜塩素酸や次亜塩素酸 オンなどの有効塩素が少しずつ大気中に気 してしまう。その結果、しばらく放置後に 酸性電解水を使用とすると、所望の殺菌効 が得られない場合も考えられる。

 本発明は、上記説明した従来技術の問題 を解決することを出発点としてなされたも であり、その目的は、収容した水溶液を別 容器に移す際に収容した水溶液をこぼさず 移すとともに、収容した水溶液に気散成分 含まれる場合に気散成分の外部への気散を 減するピッチャーを提供することである。

 また、本発明の別の目的は、上記ピッチ ーを電解水生成用の原料水溶液供給容器と ておよび生成した気散成分を含む強酸性電 水の貯水容器として使用する電解水生成装 を提供することである。

 上記目的を達成するための本発明のピッ ャーは、以下の構成を有する。すなわち、 口した上端部を有して水溶液を収容する容 本体と、前記上端部を密閉する上蓋とを備 るピッチャーであって、前記上蓋中に前記 溶液を注ぎ出すための開口部と、前記開口 を開閉する開閉部分と、前記開閉部分の周 を覆い前記容器本体を前記開閉部分で気密 するパッキン部とを有し、前記開口部で前 パッキン部を密着して前記開口部を密閉す 第1状態と、前記容器本体の内部と外部とを 前記開口部を介して連通する第2状態とにす ピッチャー開閉手段と、を有し、前記パッ ン部は前記容器本体を気密に保持する材料 形成されていることを特徴とする。

 ここで例えば、前記材料は耐蝕性材料で ることが好ましい。

 ここで例えば、前記耐蝕性材料は、三元 ッ素ゴムを含むフッ素樹脂であることが好 しい。

 ここで例えば、前記ピッチャー開閉手段 、第1方向からの力を受ける第1受力部と、 記第1方向と異なる第2方向からの力を受ける 第2受力部とを有し、前記第1受力部または前 第2受力部が力を受けると、前記ピッチャー 開閉手段は前記第1状態から前記第2状態に変 されることが好ましい。

 ここで例えば、前記ピッチャー開閉手段 、前記第1受力部を有し、前記第1受力部が を受けると前記開口部を前記第1状態から前 第2状態に変化するように前記開閉部分を回 転移動する移動方向変更部と、前記開閉部分 と前記第2受力部とを有し、前記第2受力部が を受けると前記開口部を前記第1状態から前 記第2状態に変化するように前記開閉部分を 転移動する連結部と、前記開閉部分と結合 るバネ部であって、前記第2方向の反対方向 ら前記開閉部分に力を印加し前記パッキン を前記開口部に押しつけて前記開口部を密 するバネ部と、を有することが好ましい。

 ここで例えば、前記水溶液は次亜塩素酸 含むことが好ましい。

 本発明の電解水生成装置は、以下の構成 有する。すなわち、開口した上端部を有し 上記に記載のピッチャーを前記開口部が前 ピッチャーの下方向に位置する状態で保持 る電解槽と、前記電解槽の下方向に配置さ 、前記開口部が前記ピッチャーの上方向に 置する状態で前記ピッチャーを収容する収 部と、を有することを特徴とする。

 ここで例えば、前記電解槽は、陽極部お び陰極部と、前記陽極部および陰極部の各 部に配置された電解水取出口と、を有し、 記電解水取出口に配置された開閉弁と、前 開閉弁に接続される第1端部と前記第1端部 反対側の第2端部とを有し、前記第1端部と第 2端部間の長さが変更可能な多段中空パイプ 、前記第1端部に接続された第1シャフトと前 記第2端部に接続された第2シャフトとを有し 前記第1シャフトと前記第2シャフトとの距 を変えることにより前記多段中空パイプの 記長さを変更する駆動制御手段と、を更に し、前記電解水取出口の垂直下方に前記ピ チャー開閉手段が配置され、前記駆動制御 により前記多段中空パイプの前記長さが伸 されると、前記開閉弁が前記電解水取出口 上方向に移動して前記電解水取出口を開く ともに前記多段中空パイプの第2端部が垂直 方に移動して前記ピッチャー開閉手段を開 ことが好ましい。

 ここで例えば、前記ピッチャーを前記電 槽の陽極部で生成した次亜塩素酸を含む強 解水の収容容器として使用することが好ま い。

 本発明によれば、収容した水溶液を別の 器に移す際に収容した水溶液をこぼさずに すとともに、収容した水溶液に気散成分が まれる場合に気散成分の外部への気散を低 するピッチャーを提供することができる。

 また、本発明によれば、上記ピッチャー 電解水生成用の原料水溶液供給容器として よび生成した気散成分を含む強酸性電解水 貯水容器として使用する電解水生成装置を 供することができる。

 本発明のその他の特徴及び利点は、添付 面を参照とした以下の説明により明らかに るであろう。なお、添付図面においては、 じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号 付す。

 添付図面は明細書に含まれ、その一部を構 し、本発明の実施の形態を示し、その記述 共に本発明の原理を説明するために用いら る。
陽極水用ピッチャーの全体構成を示す である。 開口部が閉じた状態におけるピッチャ ー上蓋の構成を説明する図である。 開口部が閉じた状態におけるピッチャ ー上蓋(裏面)の構成を説明する図である。 2つの異なる方向(X方向とY方向)から力 ピッチャー開閉部に印加する方法を説明す 図である。 開口部が開いた状態におけるピッチャ ー上蓋の構成を説明する図である。 開口部が開いた状態におけるピッチャ ー上蓋(裏面)の構成を説明する図である。 2つの異なる方向(X方向とY方向)から力 ピッチャー開閉部に印加して開口部を開く 作を説明する図である。 電解水生成装置の全体構成を説明する である。 陽極水用ピッチャーを電解槽上部に設 した状態を説明する図である。 電解槽の構成を説明する図である。 電解槽と駆動部の接続関係および電解 で生成した電解水を駆動部が取り出す動作 説明する図であり、駆動部が多段中空パイ を伸ばして電解槽の開閉弁とピッチャー開 部を開いた状態(陽極部)と、駆動部が多段 空パイプを縮めて電解槽の開閉弁とピッチ ー開閉部を閉じた状態(陰極部)を説明する図 である。 駆動部とピッチャーとの接続関係およ 電解槽で生成した電解水を各ピッチャーに 送する動作を説明する図であり、駆動部が 段中空パイプを伸ばして電解槽の開閉弁と ッチャー開閉部とを開いた状態(陰極部)と 駆動部が多段中空パイプを縮めて電解槽の 閉弁とピッチャー開閉部を閉じた状態(陽極 )を説明する図である。 駆動部が多段中空パイプを縮めて電解 開閉弁とピッチャー開閉部とを閉じた状態( 電解水の生成時)を説明する図である。 駆動部が多段中空パイプを伸ばして電 解槽開閉弁とピッチャー開閉部とを開いた状 態(生成した電解水の排出時)を説明する図で る。

符号の説明

  1    ピッチャー(陽極水用)
  2    ピッチャー開閉部
  2a   移動方向変更部
  2a-1 第1受力部
  2b   連結部
  2b-1 開閉部分
  2b-2 第2受力部
  2b-3 パッキン部
  2c   バネ部
  3    開口部
  3a   接触部
  4    上蓋
  5    プッシュレバー
  6    容器本体
  7    取っ手
  8    バネ固定部
  9    リブ部
 10    電解水生成装置
 11    ピッチャー(陰極水用)
 12    本体上蓋
 13    目盛
 14    ピッチャー収容部
 15    電解槽
 16    電解槽陽極部
 17    電解槽陰極部
 18    仕切り
 20    電解水取出口
 21    電解水取出口
 22    電解水取出口の開閉弁
 23    電解水取出口の開閉弁
 24    ピッチャー開閉部の開閉パイプ(多 中空パイプ)
 25    ピッチャー開閉部の開閉パイプ(多 中空パイプ)
 26    駆動部
 27    第1シャフト
 28    第2シャフト
 29    第3シャフト
 30    第4シャフト

 <第1の実施形態>
 以下、本発明の水溶液を収容するピッチャ およびこのピッチャーを用いる装置につい 図面を参照しながら説明する。なお、以下 説明では、本発明のピッチャーを用いる装 の一例として電解水生成装置を例に説明す 。ピッチャー内に収容する水溶液としては 電解水生成装置で使用する原料水溶液(水に 少量のNaClを溶かした被電解水)および電解水 成装置で生成して電解槽の陽極部から得ら る有効塩素を含む強酸性電解水(陽極水)を に取り説明する。

 しかし、本発明はこれらに限定されるも ではない。例えば、ピッチャーは、水溶液 運搬や気散しやすい溶存ガスを含む水溶液 貯水に使用するものであれば、どのような 途にも使用できる。また、ピッチャーを用 る装置としては、電解水生成装置に限らず ピッチャーを適用できる装置であればどの うな装置であってもよい。また、以下に示 構成は、一例であり、本発明の技術的思想 満足するものであれば、その構成や配置は 時変更が可能である。

 まず、本発明のピッチャーについて図1を 用いて説明する。

 [ピッチャー:図1]
 本発明のピッチャー(陽極水用)1は、図1に示 すように、開口した上端部を有して水溶液を 収容する容器本体6と、容器本体6の上端部の 口を密閉する上蓋4とから形成されている。 容器本体6と上蓋4の水溶液が接する部分はポ プロピレンなどの耐蝕性材料によって作製 れている。また、ピッチャー開閉部2のパッ キン部2b-3は耐蝕性に加えて、弾力性、密閉 が必要であるため、フッ素樹脂材料などの 蝕性材料、例えば、三元フッ素ゴムで形成 れている。そのため、本ピッチャーを少量 食塩を含む水溶液を電気分解して得られる 食性でありかつ気散成分である有効塩素(次 塩素酸、次亜塩素酸イオンなど)を含む強酸 性電解水の貯蔵するために使用することがで きる。また、上蓋4の内壁には容器本体6の上 部をはめ込む深い溝部が設けられている。 のため容器本体6を上蓋4の溝部にはめ込む とにより、容器本体6と上蓋4とはこの溝部を 介して一体化され容器本体の内部は密閉にさ れる。そのため、ピッチャー1を傾けても容 本体6に収容された水溶液はこぼれる心配は い。なお、上蓋4の溝部に三元フッ素ゴムな どのフッ素樹脂材料で形成されたパッキンを はめ込む構造としても良い。この場合には、 更に密閉性を高めることができる。さらに、 容器本体6と上蓋4との密閉性を高めるための ネ構造などの開閉機構を設けても良い。上 4には、開口部3、ピッチャー開閉部2、プッ ュレバー5が取り付けられ、容器本体6には っ手7が取り付けられている。開口部3は、容 器本体6に収容された水溶液を別の容器に移 ときの水溶液の注入口である。ピッチャー 閉部2は、開口部3を開閉するものであり、こ の開口部3は、通常、ピッチャー開閉部2によ て閉じられ、開口部3を密閉するパッキンに よって内部は密閉されている。そのため、ピ ッチャー1は、水溶液が気散成分を含む場合 も水溶液中に含まれる気散性成分を容器本 6内に保持することができるので、気散成分 外部に気散することなく貯水することがで る。

 また、ピッチャー1は、収容した水溶液を 別の容器に移す場合、開口部3はピッチャー 閉部2により密閉されているので、ピッチャ 1を傾けても容器本体6に収容された水溶液 移動中にこぼれる心配はない。また、取っ 7を用いることで簡単にピッチャー1を移動す ることができる。また、収容した水溶液を別 の容器に移す場合には、ピッチャー開閉部2 開閉手段であるプッシュレバー5を押して力 ピッチャー開閉部2に印加して開口部3を開 ことにより、開口部3から水溶液を簡単に移 ことができる。なお、上蓋4にプッシュレバ ー5を押し込んだ状態で保持するロック機構 設けることによりプッシュレバー5を押し込 だ状態で保持するようにしてもよい。

 次に、上記説明した本発明のピッチャー( 陽極水用)1及びピッチャー1を用いる電解水生 成装置について順次詳細に説明する。

 [ピッチャー開閉部の構造:図2A~3C]
 次に、図2A~3Cを用いてピッチャー開閉部2を いた開口部3の開閉について説明する。ここ で、ピッチャー開閉部2が開口部3を閉じた状 (第1状態)とは容器内部を密閉にする状態を い、ピッチャー開閉部2が開口部3を開いた 態(第2状態)とは、容器内部と外部とを開口 を介して連通する状態をいう。

 図2Aおよび2Bは、ピッチャー開閉部2がピ チャー1の開口部3を閉じた状態において上蓋 4を上部方向からおよび下部方向(上蓋裏面側) から観察した図である。図2Cはピッチャー開 部2が開口部3を閉じた状態において、2つの 向(X方向、Y方向)からのいずれかの力を受け て開口部3を開く動作の開始を説明する模式 である。一方、図3Aおよび3Bは、ピッチャー 閉部2が2つの方向からのいずれかの力を受 て開口部3を開いた状態における上蓋4を上部 方向からおよび下部方向(上蓋裏面側)から観 した図である。図3Cはピッチャー開閉部2が 2Cに示す2つの方向(X方向、Y方向)からのいず れかの力を受けて開口部3が開いた状態を説 する模式図である。

 まず、ピッチャー開閉部2の詳細な構成を 図2A~3Cを参照しながら説明する。ピッチャー 閉部2の一端はプッシュレバー5に隣接して 置され(図2A)、ピッチャー開閉部2の他端はリ ブ部9に固定されたバネ固定部8に結合してい (図2B)。ピッチャー開閉部2は、移動方向変 部2a、連結部2b、バネ部2cから形成されてい (図2C)。

 移動方向変更部2aは、プッシュレバー5の 動により伝達される第1方向(X方向)からの力 を受ける第1受力部2a-1を有しており、第1受力 部2a-1が力を受けると軸Cを中心に回転移動す 。連結部2bは、開口部3を開閉する開閉部分2 b-1と、開閉部分2b-1の周囲を覆い容器本体6を 閉部分2b-1で気密にするパッキン部2b-3と、 2方向(Y方向)からの力を受ける第2受力部2b-2 を有しており、移動方向変更部2aと結合して いる。そのため、移動方向変更部2aが第1受力 部2a-1に力を受けて回転移動するときに一緒 回転移動する。

 また、連結部2bは第2受力部2b-2が第2方向(Y 方向)からの力を受けると第2方向の下方に回 移動する。また、連結部2bは、図3Bに示す開 口部3の接触部3aにパッキン部2b-3を密着して 口部3を密閉(図2A~2Cに示す第1状態)にし、開 部3の接触部3aに密着したパッキン部2b-3を回 移動させて容器本体6の内部と外部とを開口 部3を介して連通(図3A~3Cに示す第2状態)にする 。ここで、接触部3aをテーパー状として容器 部の密閉性を高め、接触部3aに接するパッ ン部2b-3の形状もまた接触部3aに合わせてテ パー状とすることがより好ましい。バネ部2c は、平板状であり、開閉部分2b-1で連結部2bと 結合しており、第1方向(X方向)あるいは第2方 (Y方向)からの力がバネ部2cに印加されない 合において、第2方向(Y方向)の反対方向から 閉部分2b-1に力を印加してパッキン部2b-3を 口部3に押しつけて開口部3を密閉(図2A~2Cに示 す第1状態)している。

 [ピッチャー開閉部の開閉動作:図2C、3C]
 次に、上記説明した構成を有するピッチャ 開閉部2が第1方向(X方向)または第2方向(Y方 )からの力を受けて開口部3を開閉する動作に ついて、図2Cと図3Cを用いて説明する。

 まず、ピッチャー開閉部2が第1方向(X方向 )からの力を受けて開閉部3を開く動作につい 説明する。図2Cにおいて、移動方向変更部2a の第1受力部2a-1が第1方向(X方向)からの力を受 けると、図3Cに示すように移動方向変更部2a 受けた力をバネ部2cに伝達する。すると、移 動方向変更部2aが軸Cを軸に図の矢印の方向に 回転移動してバネ部2cが収縮することにより 口部3が閉じた状態(第1状態)から開いた状態 (第2状態)に変化する。この結果、ピッチャー 開閉部2は第1方向(X方向)からの力を受けると 閉部3を開くことができる。

 次に、ピッチャー開閉部2が第2方向(Y方向 )からの力を受けて開閉部3を開く動作につい 説明する。図2Cにおいて、連結部2bの第2受 部2b-2が第2方向(Y方向)から降下してくる開閉 パイプ25と接触して開閉パイプ25から第2方向 力を受けると、図3Cに示すように連結部2bは 受けた力をバネ部2cに伝達する。すると、連 部2bが移動方向変更部2aとともに回転移動し てバネ部2cが収縮することにより開口部3が閉 じた状態(第1状態)から開いた状態(第2状態)に 変化する。この結果、ピッチャー開閉部2は 2方向(X方向)からの力を受けると開閉部3を開 くことができる。

 次に、上記説明したピッチャー1を電解水 生成装置用の陽極水用ピッチャーとして使用 する例について図4~10を用いて説明する。

 [電解水生成装置の全体構成:図4]
 図4は、電解水生成装置10の全体構成を説明 る図である。電解水生成装置10の上部の本 上蓋12の下には後述する電解槽15が配置され いる。目盛13は電解槽15中の電界水量を示す 。図4は、陽極水用ピッチャー1を電解槽15の 方方向に配置されるピッチャー収容部14(図5 照)に、ピッチャー開閉部2を電解槽15の方向 に向けて配置した状態を示している。またピ ッチャー収容部14には陰極水用ピッチャー11 配置されている。図4の状態において、電解 を生成し、その後、生成した電解水をピッ ャー1とピッチャー11に供給する。なお、陰 水用のピッチャー11は、容器本体の容積な が異なるが、基本的な構成は、上記説明し 陽極水用ピッチャー1と同じである。従って その説明は重複するので、ここでの説明は 略する。

 [電解槽への原料水溶液の供給:図5]
 次に、電解水生成装置10を用いる電解水の 成工程について詳細に説明する。図5は、電 槽15に原料水溶液を供給する最初の工程を 明する図である。

 原料水溶液の供給工程では、使用者は、 5に示すように、電解水生成装置10の本体上 12を開き、その上部に配置された電解槽15の 上に原料水溶液が満たされたピッチャー1を に示すように横向きにし、開口部3がピッチ ーの下方向に位置するように配置する。図 ようにピッチャー1がセットされると、電解 槽15の上部に配置された不図示の開閉機構に ってピッチャー開閉部2が開き、ピッチャー 1から電解槽内に原料水溶液が自動落下によ 供給される。

 [電解槽の構成:図6]
 次に、図6を用いて、電解槽15の構成につい 説明する。電解槽15は隔膜固定板とその両 に陽極および陰極を有する仕切り18によって 仕切られた陽極部16と陰極部17よりなる。ま 、陽極部16と陰極部17の底部にはそれぞれ電 水取出口20、21が配置されている。なお、電 解槽15で原料水溶液を電気分解し、電解水を 成する際は、電解水取出口20、21は、電解水 取出口の開閉弁22,23(図7参照)によって閉じら ている。また、電解水の生成が終了すると 生成した電解は、電解水取出口の開閉弁22,2 3を開くことによりただちに陽極水用ピッチ ー1と陰極水用ピッチャー11に供給される。 の電解水生成後に即座に生成した2つの電解 を陽極水用ピッチャー1と陰極水用ピッチャ ー11に供給して保存する理由は、電解槽に生 した各電解水は長期間放置されると、陽極 16と陰極部17とを仕切る隔膜を通して混合し 、各成分が混ざってしまうためである。従っ て、生成した2つの電解水は、生成したまま 各成分濃度で維持するためにただちに陽極 16と陰極部17から陽極水用ピッチャー1と陰極 水用ピッチャー11に移送される。この生成し 電極水を陽極水用ピッチャー1と陰極水用ピ ッチャー11に移送する方法については後述す 。

 [駆動部と電解槽の接続関係:図7]
 次に、図7と図8を用いて電解槽15で生成した 電極水(陽極水と陰極水)を陽極水用ピッチャ 1と陰極水用ピッチャー11とに供給する工程 用いる駆動部の構成について説明する。

 図7は、電解槽と駆動部との接続関係およ び電解槽で生成した電解水(陽極水と陰極水) 駆動部が取り出す動作を説明する図である なお図7では説明をわかりやすくするため仕 切り18を除いている。図7の陽極部(右側)は、 動部が多段中空パイプを伸ばして開閉弁22 電解槽15の上方向に移動して電解水取出口20 開いた状態を示している。この状態におい 、ピッチャー1の上方に配置される多段中空 パイプ(ピッチャー開閉部の開閉パイプ)24は 下方向に移動しピッチャー開閉部2を開いた 態にする。このように駆動部が多段中空パ プを伸ばす状態において、電解槽15で生成 た陽極水はピッチャー1に供給される。一方 図7の陰極部(左側)は、駆動部が多段中空パ プを縮めて開閉弁23を電解槽15の下方向に移 動して電解水取出口21を閉じた状態を示して る。この状態において、多段中空パイプ(ピ ッチャー開閉部の開閉パイプ)25はピッチャー 11の上方に保持されているためピッチャー開 部2は閉じた状態となっている。そこで、多 段中空パイプ24,25を縮めた状態にして、原料 溶液を電解槽15に注入した後に、電解槽15で 電解水を生成する。

 [駆動部とピッチャーの接続関係:図8]
 図8は、駆動部とピッチャーとの接続関係お よび電解槽で生成した電解水をピッチャーに 供給する動作を説明する図である。図8の陽 部(右側)は、駆動部が多段中空パイプを縮め 開閉弁22を電解槽15の下方向に移動し電解水 出口20が閉じた状態を示している。この状態 において、多段中空パイプ(ピッチャー開閉 の開閉パイプ)24はピッチャー1の上方に保持 れているためピッチャー開閉部2を閉じた状 態にする。このように駆動部が多段中空パイ プを縮めて電解水取出口20を閉じた状態(電解 水取出口23も同様に閉じた状態)において、原 料水溶液を電解槽15に注入する。そして、注 された原料水溶液は電解槽15で電気分解さ て、電解水が生成する。一方、図8の陰極部( 左側)は、電解水生成後に駆動部26が多段中空 パイプを伸ばして開閉弁23を電解槽15の上方 に移動して電解水取出口21を開いた状態を示 している。この状態において、ピッチャー11 上方に配置されるピッチャー開閉部の開閉 イプ(多段中空パイプ)25は、下方向に移動し てピッチャー開閉部2を開いた状態にする。 の結果、電解槽15で生成した電解水(陰極水) 、開かれた電解水取出口21から開かれたピ チャー開閉部2を経由してピッチャー11に供 される。なお、電解槽15で生成した電解水( 極水)も、同様の方法により、ピッチャー1に 供給される。

 [電解水取出口とピッチャー開閉部の開閉: 9、10]
 次に、図9、図10を用いて、陽極部の電解水 出口20の開閉弁22とピッチャー開閉部2とを 閉して陽極部で生成した陽極水をピッチャ 1に供給する動作について説明する。なお、 動部26は図8に示すように陰極水の制御と陽 水の制御を行う同じ構造の2系統があるが、 以下の動作は、陰極部で生成した陰極水をピ ッチャー11に供給するときの動作と同じであ 。

 図9は、駆動部が多段中空パイプを縮めて 電解水取出口20とピッチャー開閉部2とを閉じ た状態(電解槽で電解水を生成する状態)を示 図であり、図10は、駆動部が多段中空パイ を伸ばして電解水取出口20とピッチャー開閉 部2とを開いた状態(電解水取出口からピッチ ー開閉部に生成した電解水を供給する状態) を示す図である。

 まず図9を用いて、駆動部の構成について 説明する。駆動部は、駆動部26,多段中空パイ プ24、第1シャフト27,第2シャフト28,第3シャフ 29,第4シャフト30から構成されている。多段 空パイプ24は第1端部24aと反対側の第2端部24b とを有し、第1端部24aは開閉弁22に接続されて おり、駆動部は第1端部24aと第2端部24b間の長 を変更可能である。また、多段中空パイプ2 4の第1端部24aは第3シャフト29と接続され、多 中空パイプ24の第2端部24b(ピッチャー開閉部 の開閉パイプ)は第4シャフト30と接続され、 3シャフト29は第2シャフト28と接続され、第2 ャフト28は第1シャフト27と接続され,第1シャ フト27は駆動部26と接続されている。駆動部26 は、第3シャフト29と第4シャフト30との距離を 変えることにより多段中空パイプ24の長さを 更することができる。なお、電解水取出口 開閉弁22と多段中空パイプ24(ピッチャー開 部の開閉パイプ)とは同一直線上に配置され いる。このため、駆動部26が第3シャフト29 第4シャフト30とを互いに離れるように駆動 る(多段中空パイプを伸ばす)と電解水取出口 の開閉弁22は上部方向に移動し、同時に、ピ チャー開閉部の開閉パイプ24が下部方向に 動する(このとき、電解水取出口20とピッチ ー開閉部2とは開いた状態となる)。なお、上 記説明した駆動部の構成は、陽極部と陰極部 とで同じであり、それらの動作も同様である 。

 次に、駆動部が電解槽15の陽極部で生成 た陽極水をピッチャー1に供給する動作につ て説明する。図9は、駆動部が原料水溶液を 電解槽に注入する前に行う動作である。図9 示すように、駆動部26は、第3シャフト29と第 4シャフト30とを互いに接するまで駆動する( 段中空パイプを縮める)ので、この動作によ 電解水取出口の開閉弁22とピッチャー開閉 の開閉パイプ24とは最も接近し、電解水取出 口の開閉弁22が電解槽15の下方向に移動して 解水取出口20を閉じ、開閉パイプ25をピッチ ー開閉部2の上方向に移動して開口部3が閉 られる。

 一方、図10は、駆動部が電解槽15の陽極部 で生成した電解水をピッチャー1に供給する に行う動作である。図10に示すように、駆動 部26は、第3シャフト29と第4シャフト30とを互 に最も離れるまで移動する(多段中空パイプ を伸ばす)ので、この動作より電解水取出口 開閉弁22とピッチャー開閉部の開閉パイプ24 は最も離れ、電解水取出口の開閉弁22が電 槽15の上方向に移動して電解水取出口20を開 、ピッチャー開閉部の開閉パイプ24をピッ ャー開閉部2の連結部2bに接触させて開口部3 開く。

 そこで、駆動部が電解槽15への原料水溶 の供給前に図9の動作を行い、陽極部で生成 た陽極水をピッチャー1に供給する前に図10 動作を行うことにより、電解水生成装置で 解水を生成し、生成した電解水(陽極水)を ッチャー1で貯水することができる。なお、 成した陰極水も同様の方法によりピッチャ 11で貯水することができる。

 [電解水の生成とピッチャーの貯水性能]
 最後に、上記説明した電解水生成装置を用 て電解水を生成し、生成した酸性電解水を ッチャーに貯水して保存する場合のピッチ ーの性能について説明する。

 本電解水生成装置では、pHや有効塩素量 異なる電解水を製造することができる。本 解水生成装置でpHや有効塩素量を変化させる 場合、製造条件である電気分解時間などを変 化させて行えばよい。一例を示せば、pHが3.5 酸性電解水を製造する場合には、電解槽に2 リットルの原料水溶液(少量の塩化ナトリウ を含む)を入れて、2分間電気分解を行い、pH 2.5のより強酸性電解水を製造する場合には 10分間電気分解を行う。すると、本電解水 成装置では、電気分解後、駆動部(ACソレノ ド)が自動的に作動して、電解水取出口の開 弁とピッチャーのピッチャー開閉部を開き 生成した電解水を各ピッチャーに自動回収 る。その後、駆動部(ACソレノイド)が自動的 に作動して、電解水取出口の開閉弁とピッチ ャーのピッチャー開閉部を閉じてピッチャー 内を密閉状態にして保持する。その結果、従 来のような上部が開いている解放式のピッチ ャーに保存する場合に比べて、気散成分を含 む酸性電解水中の有効塩素を高く保持するこ とができる。

 例えば、pHが2.5、有効塩素量を40ppm含む酸 性電解水を生成直後にピッチャーに入れて密 閉して室内に保存した(保存条件:室内、窓寄 、自然光下、室温平均25℃)ところ、120時間 の有効塩素量は20ppmであった。一方、同じ 件で製造した酸性電解水をピッチャーの上 を外して同一条件の室内に保存したところ 120時間後の有効塩素量は5ppmであった。

 この結果から、本ピッチャーの密閉構造 酸性電解水中の有効塩素量を高濃度に保持 るために有効であることが分かった。

 以上説明したように、本発明のピッチャ は、電解水生成装置で使用する場合、原料 溶液を電解槽に移す際に原料水溶液をこぼ さずに電解槽に移すことができる。また、 発明のピッチャーは、生成した電解水に含 れる気散成分(有効塩素)を容器内から外部 気散させないで保持することができる。

 なお、上記説明で使用した構成は、一例 あり、本発明の技術的思想を満足するもの あれば、その構成や配置は適時変更が可能 ある。例えば、開閉弁の代わりに逆止弁な を使用してもよい。また、吸着剤の形状は 適時、変更することができる。

 本発明は上記実施の形態に制限されるも ではなく、本発明の精神及び範囲から離脱 ることなく、様々な変更及び変形が可能で る。従って、本発明の範囲を公にするため 、以下の請求項を添付する。