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Patent Searching and Data


Title:
TISSUE CARTON
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139918
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To improve recycling efficiency. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] Disclosed is a tissue carton. In the tissue carton, an opening provided on the top surface of a paper box is covered with a resin film having a slit, and a cover sheet is removably adhered to the resin film so as to cover the slit of the resin film.

Inventors:
NAKAMURA MAKOTO (JP)
HIRASAWA AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058177
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
April 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIO SEISHI KK (JP)
NAKAMURA MAKOTO (JP)
HIRASAWA AKIRA (JP)
International Classes:
B65D83/08
Foreign References:
JP2002002836A2002-01-09
JP3059752U1999-07-13
Attorney, Agent or Firm:
NAGAI, Yoshihisa (3-2 Kajicho 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 44, JP)
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Claims:
 上面に開口部を有する紙箱と、スリットを有する樹脂製フィルムと、このスリットを被覆する被覆シートと備え、
 前記樹脂製フィルムは、前記開口部を被覆するようにして紙箱外面に接着されているとともに、縁から所定範囲が紙箱に対して自由にされた摘み自由端部を有し、
 前記スリットは、前記開口部内に位置され、
 前記被覆シートは、前記スリットを被覆するようにして、樹脂製フィルムに対して剥離可能に接着されているとともに、縁から所定範囲が前記樹脂製フィルムに対して自由にされた摘み自由端部を有する、
 ことを特徴とするティシュカートン。
 前記被覆シートは、可撓性及び可塑性を有する樹脂製のフィルムシート又はこのフィルムシートにアルミ箔層、紙層、不織布層の少なくとも一層が積層されている積層フィルムシートの少なくとも一方の面に前記樹脂製フィルムに接着させるための接着剤層が形成されたものである請求項1記載のティシュカートン。
 前記被覆シートが、前記樹脂製フィルムから剥離した後に、再度前記樹脂製フィルムに対して接着可能とされている請求項1又は2記載のティシュカートン。
 前記被覆シートが、一方面にアクリル系、ゴム系又はこれらの混合系の感圧接着剤からなる感圧接着剤層を有し、この感圧接着剤層により前記樹脂製フィルムに対して剥離可能に接着されている請求項1~3の何れか1項に記載のティシュカートン。
 紙箱外面と前記樹脂製フィルムとの間の剥離強度が200cN/25mm以上である請求項1~4の何れか1項に記載のティシュカートン。
 前記被覆シートと前記樹脂製フィルムとの間の剥離強度が200cN/25mm未満である請求項1~5の何れか1項に記載のティシュカートン。
 前記樹脂製フィルムの厚さが、30~1000μmであり、前記被覆シートの厚さが20~1000μmである請求項1~6の何れか1項に記載のティシュカートン。
 前記樹脂製フィルムは、生分解性を有するフィルムである請求項1~7の何れか1項に記載のティシュカートン。
Description:
ティシュカートン

 本発明は、ティシュペーパーを収納する めのティシュカートンに関する。

 紙箱の上面に環状のミシン目が形成されて り、その環状のミシン目を切り剥がすこと 、紙箱に開口部が形成されるとともに、そ 開口部内にスリットが露出されるティシュ ートンはよく知られる。
 この種のカートンでは、前記環状ミシン目 被覆するようにして、紙箱内面にスリット 有する樹脂製フィルムを貼付した構造を採 のが一般的である。
 従って、この種の従来製品では、使用後に 脂製フィルムと紙箱とを分別するにあたっ 、紙箱内側のフィルムを剥離する煩雑な操 を有する。
 他方、フィルム貼付部分を囲む別のミシン を形成し、使用後にこれを引き剥がすこと 、フィルム貼付部分を紙箱本体より分離で るように構成したカートンも開示される(例 えば、特許文献1等)。
 しかし、このカートンの構成としても、分 したフィルム貼付部において、さらに紙部 と樹脂製フィルムとを分別する操作が必要 あり、操作の煩雑さは軽減されない。
 一方、煩雑な操作を有さないカートン箱と て、フィルムを用いないカートン箱(例えば 、特許文献2等)も市販に供されている。
 しかし、フィルムを用いた構造のほうがテ シュペーパーを取り出し易い傾向にあり、 た防湿性、シール性及び防水性の点でもフ ルムを用いたもののほうが優れる。

特開2000-281155

特開2005-225563

 そこで、本発明の主たる課題は、スリッ を配したフィルムと紙箱部とを容易に分別 ることができる、ティシュカートンを提供 ることにある。

 上記課題を解決した、請求項1記載の発明は 、上面に開口部を有する紙箱と、スリットを 有する樹脂製フィルムと、このスリットを被 覆する被覆シートと備え、
 前記樹脂製フィルムは、前記開口部を被覆 るようにして紙箱外面に接着されていると もに、縁から所定範囲が紙箱に対して自由 された摘み自由端部を有し、
 前記スリットは、前記開口部内に位置され
 前記被覆シートは、前記スリットを被覆す ようにして、樹脂製フィルムに対して剥離 能に接着されているとともに、縁から所定 囲が前記樹脂製フィルムに対して自由にさ た摘み自由端部を有する、
 ことを特徴とするティシュカートンである

 この本発明のティシュカートンは、被覆シ トを樹脂製フィルムから剥離するとスリッ が露出され、内部に収容したティシュペー ーを取り出すことができるようになる。従 て、まず、被覆シートを廃棄するにあたっ 、特段の分別作業を要せず、その材質に従 て廃棄することができる。
 そして、ティシュペーパーがなくなった際 は、今度は樹脂製フィルムを紙箱から剥離 るだけで、紙箱と樹脂製フィルムとに分別 れ、それぞれの材質に従って廃棄すればよ 、極めて簡易な操作で各部材の分別を行う とができる。
 また、樹脂製フィルムの縁から所定範囲が 箱に対して自由な摘み自由端部とされ、樹 製フィルムの剥離作業が一層容易なものと っている。
 さらに、被覆シートの縁から所定範囲が樹 製フィルムに対して自由な摘み自由端部と れ、被覆シートの剥離作業が一層容易なも となっている。

 前記被覆シートは、例えば、可撓性及び 塑性を有する樹脂製のフィルムシート又は のフィルムシートにアルミ箔層、紙層、不 布層の少なくとも一層が積層されている積 フィルムシートの少なくとも一方の面に樹 製フィルムに接着させるための接着剤層が 成されたものであるのがよい。可撓性及び 塑性の樹脂製のフィルムシートを基材とす ことで樹脂製フィルムからの剥離する操作 しやすいものとなる。また、アルミ箔層を 層したものとすれば紫外線等から収納され いるティシュペーパーを保護することがで 品質維持の点で優れ、紙層、不織布層を積 したものであれば、手に持ったときの肌触 や意匠性に優れたものとなる。

 他方、前記被覆シートが、樹脂製フィル から剥離した後に、再度樹脂製フィルムに して接着可能とされているのが望ましい。 えば、収納するティシュペーパーが保湿成 等を含有する場合に、その含有性分のスリ トからの揮発を効果的に防止できる。さら スリットから内部に塵やゴミ、水などが進 することも防止できる。

 さらに、被覆シートは、一方面にアクリル 又はゴム系又はこれらの混合系の感圧接着 からなる感圧接着剤層を有し、この感圧接 剤層により前記樹脂製フィルムに対して再 接着可能に接着されているのがよい。
 アクリル系又はゴム系又はこれらの混合系 感圧接着剤は、製造段階で剥離強度を調整 やすく、また、取り扱い性にも優れるし、 剥離及び再接着可能な接着を可能ならしめ 。また、これにより形成される接着層は安 性に優れる。従って、安定した剥離強度の 持と製造容易の点で本発明は優れる。

 ここで、ティシュカートン貼付部分(紙箱本 体)と樹脂製フィルムとの間の剥離強度は、20 0cN/25mm以上であるのが望ましい。
 また、被覆シートと樹脂製フィルムとの間 剥離強度は、200cN/25mm未満であるのが望まし い。
 他方、前記樹脂製フィルムの厚さは30~1000μm であるのがよく、前記被覆シートの厚さが20~ 1000μmであるのがよい。製造時の取り扱い性 び被覆シートの樹脂製フィルムからの剥離 び樹脂製フィルムの紙箱からの引き剥がし しやすいものとなる。

 また、前記樹脂製フィルムは、生分解性 有するフィルムであるのが望ましい。紙箱 ら分離されたフィルムの最終的な処分をす 際等の環境負荷を低くできる。従って、環 保護の点で好ましい。

 以上詳述のとおり、本発明によれば、ス ットを配したフィルムと紙箱部とを容易に 別することができる、ティシュカートンが 供される。

 次いで、本発明の実施の形態について図 を参照しながら以下に詳述する。なお、本 明におけるティシュペーパーとは衛生薄葉 の総称であり、例えば手拭きや口拭き等に いられる紙ナプキンや俗に言うティシュー また料理に用いられるキッチンペーパー、 テルやレストラン等のトイレ設備で用いら るペーパータオル、学校や企業の実験室に いて試験管やビーカー等の試験器具の汚れ 水滴等の拭き取りに用いられる紙製産業用 イパーを含むものである。

 図1は、本形態のティシュカートンの斜視図 である。
 本形態のティシュカートンX1は、上面に開 部1Aを有する紙箱1と、スリットを有する樹 性フィルム2と、このスリット2Aを被覆する 覆シート3と備える。
 スリット2Aを有する樹脂製フィルム2は、紙 1の上面に形成された開口部1Aを外面側から っている。

 紙箱1は、カートンX1の外形をなす紙製の箱 であり、その大きさ、形状、展開形状等は 知のカートンの紙箱の構成を採用できる。 ちろん適宜の文字・模様が印刷されていて よい。
 ただし、本発明では、開口部1Aは、予め紙 1上面に内外に連通するように形成する。従 例のように紙箱上面に環状にミシン目を配 ておき、使用開始の時に使用者がミシン目 分を剥ぎ取ることで開口させるようには構 しない。
 前記開口部1Aの形状及び位置は、従来既知 構成に従うことができる。

 樹脂製フィルム2は、開口部1Aのサイズより きく、例えば図示のように方形とし、紙箱1 上面の外面側に接着剤により接着されている 。
 このように樹脂製フィルム2が、紙箱外面に 接着されていることから、紙箱内にアクセス することなく、紙箱から剥離することが可能 となっている。
 本形態の樹脂製フィルム2は、長手方向一方 縁が紙箱1の長手方向縁一方縁より若干突出 るようにして配されており、この突出する から所定範囲が紙箱1に対して自由とされた み自由端部2Bとされている。この摘み自由 部により、樹脂製フィルムの紙箱からの剥 が一層容易とされている。

 樹脂製フィルム2は、前記摘み自由端部2Bを き、略全面が紙箱1の外面に接着されている のがよい。不用意に紙箱1から剥離されるこ がなくなる。
 樹脂製フィルム2を紙箱1に接着させる、接 剤は、特に限定されない。従来製品におい フィルムと紙箱との接着に用いられていた のを利用できる。例えば、ホットメルト接 剤等が挙げられる。
 紙箱1と樹脂製フィルム2との接着力(剥離強 )は特に限定されないが、従来製品における 紙箱1と樹脂製フィルム2との接着力と同程度 若干強くするのがよい。

 使用開始時の被覆シートの剥離、及び使用 の樹脂製フィルムの剥離のしやすさを考慮 れば、好適には紙箱外面と樹脂製フィルム の間の剥離強度は200cN/25mm以上であり、より 好ましくは300~500cN/25mmである。
 なお、ここでの剥離強度は、JIS Z 0237 に 拠した手順で、紙箱外面から樹脂製フィル を引張り速さ300mm/分の条件下で180°引き剥が しを行ったときの測定値である。

 樹脂性フィルム2の好適な例は、ポリエチレ ンフィルムであるが、ポリプロピレン、ポリ エステルなども例示できる。環境保護、リサ イクル性の点で前記樹脂製フィルムは、生分 解性を有するフィルムであるのがよい。
 樹脂製フィルム2の坪量は、20~55g/m 2 が適する。20g/m 2 未満では、強度的に不足し、ティシュペーパ ーの取り出し時において裂けあるいは破断の 確率が高くなる。
 逆に、55g/m 2 を超えると、強度の問題はないものの、取り 出し難くなり、またコスト高となる。取り出 し時のノイズも大きくなる傾向になる。
 前記樹脂製フィルムの厚さは、30~1000μmであ るのが望ましい。好ましくは30~500μmであり、 特に好ましくは35~200μmである。

 他方、樹脂製フィルム2に形成されたスリッ ト2Aは、樹脂製フィルム2を紙箱1の上面外側 接着した状態において、少なくともその一 が開口部1A内に位置し、さらに紙箱1の長手 向に沿うように配されている。
 スリット2Aの長さは、開口部1Aの長手方向全 長より短くすることが望ましいが、開口部1A 長手方向全長と同じ長さであってもよいし さらに、フィルム2の横方向長さより短い条 件の下で、開口部1Aの長手方向全長より長く ることもできる。
 他方、樹脂製フィルム2のスリット2Aを被覆 る被覆シート3は、樹脂製フィルムに対して 剥離可能に積層接着されている。紙箱には接 着されていない。
 このように構成したことで、極めて簡易な 離操作をもってスリットを露出させること 可能となっている。

 被覆シート3は、長手方向一方縁から所定範 囲が樹脂製フィルムに対して自由とされた摘 み自由端部3Bとされている。この摘み自由端 3Bにより、被覆シート3の樹脂製フィルム2か らの剥離が一層容易とされている。
 被覆シート3は、前記摘み自由端部3Bを除き 樹脂製フィルム2に対して、略全範囲が接着 されていてもよいが、好適には、開口部1Aに 面する部位又は開口部に対面する範囲を含 それよりも若干広い範囲について、樹脂製 ィルムに対して非接着に構成するのがよい
 このように非接着部分を設けることで、被 シート3を樹脂製フィルム2から剥離する際 、樹脂製フィルムの特に開口部1A上に露出し ている部分が、引っ張られて伸びることがな く、スリット2Aの形状が好適に保持される。

 被覆シート3の材質は特に限定されない。 例えば、基材となる紙、樹脂フィルムや合成 紙の一方の面に接着剤層、特に粘着剤層を形 成した粘着シートやタック紙等が用いられる 。好ましくは、可撓性及び可塑性を有する樹 脂製のフィルムシート又はこのフィルムシー トにアルミ箔層、紙層、不織布層の少なくと も一層が積層されている積層フィルムシート の少なくとも一方の面に樹脂製フィルムに接 着させるための接着剤層を形成したものであ る。前記アルミ泊層は好ましくアルミ箔の蒸 着により形成することができる。

 他方、被覆シート3は、特に、樹脂製フィル ム2から剥離した後に、再度樹脂製フィルム2 対して接着可能に構成するのが望ましい。
 この場合、既知の再剥離及び再接着を可能 する接着剤により被覆シートの接着剤層を 成すればよい。これを可能にする好適な接 剤は、アクリル系又はゴム系又はこれらの 合系の感圧接着剤である。
 前記アクリル系又はゴム系の感圧接着剤は アクリル系又はゴム系の非剥離性接着基材 対して微粒子充填剤を配合することで、通 状態で接着することなく、加圧により接着 る性質を有するように接着力を調整したも である。

 前記ゴム系の非剥離性接着基材としては、 来の感圧接着剤に慣用されているものから 意に選択することができる。例えば、天然 ム、天然ゴムラテックス等から好適に選択 きるが、とりわけ、各種処理を施した酸性 テックス、解重合ラテックス、加硫ラテッ ス等のラテックス系が好ましく、最も好ま くは、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸 チルとをグラフト共重合させて得た天然ゴ ラテックスであって、これは、耐ブロッキ グ性、耐熱性、耐摩耗性等の点で優れた機 を発揮する。
 前記アクリル系の非剥離接着基材としては 従来から通常に使用されているものでよく 例えば、アクリル酸エステルをトルエン、 酸エチル等の有機溶媒中で重合したものや アクリル酸ブチル、アクリル酸2-エチルヘ シル等のガラス転移点の低いモノマに、ガ ス転移点の高い酢酸ビニル、水酸基モノマ スチレン、不飽和カルボン酸等のモノマを 重合したもの等から任意に選択できる。

 微粒子充填剤も従来から通常に使用され いる、非剥離性接着基材に対して非親和性 は親和性の小さいもを用いることができる 具体例としては、各種デンプン系、合成ゼ ライト、微球状アクリル樹脂、微球状メタ リル樹脂、微球状ポリエチレン、球状アル ナ、ガラス粉末、シラスバルーン、活性白 、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げ れる。これらの材料は、単独でも組み合わ てもよい。なお、非剥離性接着基材に対す 微粒子充填剤の配合量及び微粒子充填剤の 子系は適宜の設計事項である。従来既知の 法に従って適宜調整すればよい。

 被覆シート3の接着剤層の形成方法は既知の 方法に従う。例えば、基材フィルムへの接着 剤の塗布・塗工、接着シート又は粘着シート の積層貼付によって形成することができる。
 他方、被覆シート3の厚さは限定されないが 、取り扱い性、剥離性を考慮すれば20~1000μm あるのが望ましい。好ましくは30~500μmであ 、特に好ましくは35~200μmである。
 なお、開口部1Aに対面する部位を非接着に るにあたっては、例えば、被覆シートを粘 シートとするのであれば、当該部位に剥離 や被覆紙等非粘着製のシートを貼付してそ 粘着性を殺すようにすればよい。もちろん 当該部位に粘着剤非塗布部分を形成するこ によっても形成することができる。

 樹脂製フィルム2と被覆シート3との剥離強 は、少なくとも、樹脂製フィルム2と紙箱1と の剥離強度よりは小さい剥離強度とする。樹 脂製フィルム2と紙箱1との剥離強度よりも高 と、被覆シートを剥離する際に同時に、樹 製フィルムがかみ箱から剥離される。
  前記被覆シート3と樹脂製フィルム2との間 の剥離強度の具体的数値は、被覆シートの引 き剥がし伸しやすさを考慮すると200cN/25mm未 とするのがよい。好ましくは30~100cN/25mmであ 。剥離操作がし易く、さらに再剥離及び再 着を行えるように構成する場合でもこれら 操作が効果的に行えるようになる。当該数 範囲とするには、前記接着剤の調整により 成することができる。
 なお、ここでの剥離強度は、JIS Z 0237 に 拠した手順で、樹脂製フィルムから被覆シ トを引張り速さ300mm/分の条件下で180°引き剥 がしを行ったときの測定値である。
 また、樹脂製フィルム2と被覆シート3との きさは、紙箱1上面において、長手方向又は 手方向の少なくとも一方向で、被覆シート3 の方が短くすることで、被覆シート3の樹脂 フィルム2からの剥離を容易にすることがで る。

 以上説明の本発明にかかるティシュカート は、特に複数のティシュペーパーを所謂ポ プアップ式に折り畳んだティシュペーパー を、内部に収容し、スリットから一枚一枚 り出して使用する種のティシュペーパー製 に用いられる。
 そして、本発明のティシュカートンX1では 図2に示すように、被覆シート3を樹脂製フィ ルム2から剥離することでそのスリット2Aが露 出された状態となり、ティシュペーパーPの き出しが可能となる。
 このとき被覆シート3は、カートン本体から 完全に分離されるため、その廃棄分別は、被 覆シート3の素材に従って行うことができる
 さらに、ティシュカートン内に収められた てのティシュペーパーPを引き出して、その 使用を終えたときには、前記樹脂製フィルム 2の摘み自由端部2Bをもって、樹脂製フィルム 2を紙箱から剥離する極めて容易に操作のみ 、紙箱1と樹脂製フィルム2とを分別すること ができる。
 <その他の形態>
 本発明においては、上記の基本形態に加え 、カートン外面における模様等の外観を以 の態様とするのが望ましい。
 これより望ましい形態とされる本発明の第2 の形態X2は、図3及び図4に示すように、紙箱1 樹脂製フィルム2、被覆シート3に同様の模 が付与されている。本形態において、より ましくは被覆シート3が、特に透明又は半透 のシート素材により構成するのがよい。さ に好ましい形態は、樹脂製フィルム2も透明 又は半透明のシート素材により構成するのが よい。
 図示例においては、花柄模様となっている これに限定されない。
 この第2の形態X2では、紙箱1、樹脂製フィル ム2、被覆シート3のすべて同じ模様が付与さ ているために、各部材の一体感が感じられ 。
 従って、この第2の形態X2では、従来のミシ 目線により開口を設けるカートンと比べて 、樹脂製フィルム2、被覆シート3とを採用 たことによる見た目の違和感がなくなる。
 他方、望ましい第3の形態X3は、図5及び図6 示す。この第3の形態X3は、紙箱1、樹脂製フ ルム2、被覆シート3のそれぞれに別の模様 付与されている形態である。本形態におい 、より好ましくは被覆シート3が、特に透明 は半透明のシート素材により構成するのが い。さらに好ましい形態は、樹脂製フィル 2も透明又は半透明のシート素材により構成 するのがよい。
 図示の形態では、紙箱1に花柄模様、樹脂製 フィルム2に三角形の点在模様、被覆シート3 星形の点在模様を付与しているがこれに限 されない。
 この第3の形態X3では、紙箱1に対して、樹脂 製フィルム2及び被覆シート3が別体として認 されやすい。そして、特に被覆シート3が透 明であると、樹脂製フィルム2の模様及びス ット2Aが透けてみえることから、この樹脂製 フィルムから剥離してその直下のスリット2A 露出させる必要を直感的に認識しやすく、 用時に被覆シート3のみを剥離する操作を行 いやすくなる。
 さらに、カートン内部のペーパーをすべて い切った後には、樹脂製フィルム2と紙箱1 の模様の相違から、樹脂製フィルム2の剥離 想起しやすく、廃棄時の樹脂製フィルム2の 剥離忘れ等が防止される。
 他方、望ましい第4の形態X4は、紙箱1、樹脂 製フィルム2、被覆シート3の少なくとも二つ 部材に対して同様の模様、残りの一つに別 模様を付与する形態である。
 この形態の好ましい例は、図7及び図8に示 。図示の第4の形態X4は、樹脂製フィルム2及 被覆シート3に同様の模様が、紙箱1に別の 様が付与されている形態である。本形態に いて、より好ましくは被覆シート3が、特に 明又は半透明のシート素材により構成する がよい。さらに好ましい形態は、樹脂製フ ルム2も透明又は半透明のシート素材により 構成するのがよい。
 図示の形態では、紙箱1に花柄の模様が、樹 脂製フィルム2及び被覆シート3に三角形点在 様が付与されているがこれに限定されない
 この第4の形態X4では、樹脂製フィルム2及び 被覆シート3が紙箱1と別体であると認識され すく、剥離すべきものであることを認識し すいものとなる。
 また、被覆シート2を透明又は半透明にする ことで、第3の形態と同様に、樹脂製フィル 3に配されたスリットや模様が視認でき、使 開始の際に剥離すべきものと認識されやす なる。
 ここで、各部材1,2,3に対する模様の付与技 については、グラビア印刷等のカートン箱 体または樹脂製フィルム、被覆シートに対 て行われる既知の印刷技術を用いることが きる。
 また、模様については先にも述べたが特に 定されるものではない。図示例の如く、花 や、四角形、三角形を散在させた模様、そ 他、文字、図形を付与して模様を構成する とができる。

 本発明は、所謂ポップアップ式で折り畳 れたシート束を収容する収容箱に利用可能 ある。

本発明のティカートンの斜視図である 使用時の状態を示すティシュカートン 斜視図である。 本発明のティシュカートンの第2の形態 を示す斜視図である。 本発明のティシュカートンの第2の形態 の他の状態を示す斜視図である。 本発明のティシュカートンの第3の形態 を示す斜視図である。 本発明のティシュカートンの第3の形態 の他の状態を示す斜視図である。 本発明のティシュカートンの第4の形態 を示す斜視図である。 本発明のティシュカートンの第4の形態 の他の状態を示す斜視図である。

符号の説明

 1…紙箱、1A…開口部、2…樹脂製フィルム 、2A…スリット、2B…摘み自由端部、3…被覆 ート、3B…摘み自由端部、P…ティシュペー ー、X1…ティシュカートン。