Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
TRANSMISSION DEVICE AND POWER SEAT SLIDE DEVICE FOR VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087947
Kind Code:
A1
Abstract:
A transmission device for transmitting rotation of a drive cable to a screw shaft. The transmission device has a worm gear provided on the drive cable, a helical gear provided on the screw shaft, a gear case, a pair of first bearing wall sections, and a pair of second bearing wall sections. The gear case has an opening on one side so as to receive the worm gear and the helical gear. The pair of first bearing wall sections is integrally provided with the gear case so as to face each other in the direction of the axis of the drive cable and rotatably supports both ends of the worm gear. The pair of second bearing wall sections is integrally provided with the gear case so as to face each other in the direction of the axis of the screw shaft and rotatably supportjps both ends of the helical gear.

Inventors:
KOGA YOSHITAKA (JP)
SUZUMURA HIROKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050377
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
January 15, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
AISIN SEIKI (JP)
KOGA YOSHITAKA (JP)
SUZUMURA HIROKAZU (JP)
International Classes:
B60N2/06; F16H1/16; F16H25/20; F16H57/039
Foreign References:
JP2000120845A2000-04-28
JPS5246174U1977-04-01
JP2003056520A2003-02-26
JP2003343701A2003-12-03
JP2000016127A2000-01-18
JPS5614246U1981-02-06
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori (Ohmiya-cho 2-chome Gifu-sh, Gifu 31, JP)
Download PDF:
Claims:
 駆動軸の回転を該駆動軸の軸線に沿う方向とは異なる方向に延びる軸線を有する従動軸に伝達する伝達装置であって、
 前記駆動軸に設けられるウォームギヤと、
 前記従動軸に設けられるヘリカルギヤと、
 前記ウォームギヤ及び前記ヘリカルギヤを収容するように、一側に開口を有する保持部材と、
 前記駆動軸の軸線方向で対向するように前記保持部材に一体的に備えられ、前記ウォームギヤの両端部を回転可能に支持する一対の第1軸受部と、
 前記従動軸の軸線方向で対向するように前記保持部材に一体的に備えられ、前記ヘリカルギヤの両端部を回転可能に支持する一対の第2軸受部と
を有する伝達装置。
 請求項1に記載の伝達装置において、
 前記ウォームギヤは、その軸方向両端面が前記一対の第1軸受部の外側面に面一となる軸方向長さを有し、前記ウォームギヤは前記一対の第1軸受部を撓ませつつ前記保持部材の開口から同保持部材に挿入され、それによって前記一対の第1軸受部に前記両端部が支持され、
 前記ヘリカルギヤは、その軸方向両端面が前記一対の第2軸受部の外側面に面一となる軸方向長さを有し、前記ヘリカルギヤは前記一対の第2軸受部を撓ませつつ前記保持部材の開口から同保持部材に挿入され、それによって前記一対の第2軸受部に前記両端部が支持される伝達装置。
 請求項1又は2に記載の伝達装置はさらに、前記保持部材の開口を覆うように保持部材の一側から同保持部材に装着される覆設部材を備える伝達装置。
 請求項3に記載の伝達装置において、
 前記一対の第1軸受部は、段差と、その段差と対応する位置に設けられて前記ウォームギヤの両端部と摺接する第1軸受面とを有し、
 前記一対の第2軸受部は、段差と、その段差と対応する位置に設けられて前記ヘリカルギヤの両端部と摺接する第2軸受面とを有し、
 前記覆設部材は、前記第1軸受部の前記段差と対向する一対の第1保持壁部と、前記第2軸受部の前記段差と対向する一対の第2保持壁部とを備え、
 前記一対の第1保持壁部は、前記ウォームギヤの両端部を回転可能に保持する第1保持面を有し、
 前記第2保持壁部は、前記ヘリカルギヤの前記両端部を回転可能に保持する第2保持面を有する伝達装置。
 請求項3または4に記載の伝達装置において、
 前記保持部材は、前記覆設部材の前記保持部材への装着を案内するガイド片を有する伝達装置。
 請求項3~5のいずれか一項に記載の伝達装置において、
 前記保持部材及び前記覆設部材のうちの一方は係止爪を有し、他方は前記係止爪と係合する係合部を有する伝達装置。
 駆動軸の回転を該駆動軸の軸線に沿う方向とは異なる方向に延びる軸線を有する従動軸に伝達する伝達装置であって、
 前記駆動軸に設けられるウォームギヤと、
 前記従動軸に設けられるヘリカルギヤと、
 前記ウォームギヤ及び前記ヘリカルギヤを収容するように、一側に開口を有する保持部材と、
 前記保持部材の開口を覆うように保持部材の一側から同保持部材に装着される覆設部材と、
 前記駆動軸の軸線方向で対向するように前記保持部材及び前記覆設部材のうちの一方である第1部材に一体的に備えられ、前記ウォームギヤの両端部を回転可能に支持する一対の第1軸受部と、
 前記従動軸の軸線方向で対向するように前記保持部材及び前記覆設部材のうちの他方である第2部材に一体的に備えられ、前記ヘリカルギヤの両端部を回転可能に支持する一対の第2軸受部と
を有する伝達装置。
 請求項7に記載の伝達装置において、
 前記ウォームギヤは、その軸方向両端面が前記一対の第1軸受部の外側面に面一となる軸方向長さを有し、前記ウォームギヤは前記一対の第1軸受部を撓ませつつ同第1軸受部間に挿入され、それによって前記一対の第1軸受部に前記両端部が支持され、
 前記ヘリカルギヤは、その軸方向両端面が前記一対の第2軸受部の外側面に面一となる軸方向長さを有し、前記ヘリカルギヤは前記一対の第2軸受部を撓ませつつ同第2軸受部間に挿入され、それによって前記一対の第2軸受部に前記両端部が支持される伝達装置。
 請求項7または8に記載の伝達装置において、
 前記一対の第1軸受部は、段差と、その段差と対応する位置に設けられて前記ウォームギヤの両端部と摺接する第1軸受面とを有し、
 前記一対の第2軸受部は、段差と、その段差と対応する位置に設けられて前記ヘリカルギヤの両端部と摺接する第2軸受面とを有し、
 前記第2部材は、前記第1軸受部の前記段差と対向する一対の第1保持壁部を備え、その第1保持壁部は、前記ウォームギヤの前記両端部を回転可能に保持する第1保持面を有し、
 前記第1部材は、前記第2軸受部の前記段差と対向する一対の第2保持壁部を備え、その第2保持壁部は、前記ヘリカルギヤの前記両端部を回転可能に保持する第2保持面を有する伝達装置。
 請求項7~9のいずれか一項に記載の伝達装置において、
 前記保持部材は、前記覆設部材の前記保持部材への装着を案内するガイド片を有する伝達装置。
 請求項9に記載の伝達装置において、
 前記第1部材は前記保持部材であり、前記第2部材は前記覆設部材である伝達装置。
 請求項3~11のうちいずれか一項に記載の伝達装置において、
 前記覆設部材は、板材からなるブラケットを保持する引っ掛け爪を有する伝達装置。
 請求項12に記載の伝達装置において、
 前記覆設部材は、前記ブラケットに形成された凹部に挿入されて該ブラケットを位置決めする突起を有する伝達装置。
 請求項12または13に記載の伝達装置はさらに、前記保持部材及び前記覆設部材とともに前記ブラケットに挿入されて、同ブラケットを覆設部材に保持する締結手段を有する伝達装置。
 車両フロアに固定される第1レールと、
 前記第1レールに対して摺動自在に支持された第2レールと、
 前記第1及び第2レールのうちの一方に回転可能に且つ軸方向に移動不能に支持されたスクリュシャフトであって、該スクリュシャフトは、前記第2レールの摺動方向に沿って延びる軸線を有することと、
 前記第1及び第2レールのうちの他方に固定され、前記スクリュシャフトに螺合するナット部材と、
 前記スクリュシャフトの軸線とは異なる方向に延びる軸線を有する駆動軸と、
 前記スクリュシャフトを支持する前記一方のレールに支持され、前記駆動軸の回転を前記スクリュシャフトに伝達する伝達装置と、を備える車両用パワーシートスライド装置において、前記伝達装置は、
 前記駆動軸に設けられるウォームギヤと、
 前記スクリュシャフトに設けられて前記ウォームギヤと噛合するヘリカルギヤと、
 前記ウォームギヤ及び前記ヘリカルギヤを収容するように、一側に開口を有する保持部材と、
 前記保持部材の開口を覆うように保持部材の一側から同保持部材に装着される覆設部材と、
 前記駆動軸の軸線方向で対向するように前記保持部材に一体的に備えられ、前記ウォームギヤの両端部を回転可能に支持する一対の第1軸受部と、
 前記スクリュシャフトの軸線方向で対向するように前記保持部材及び前記覆設部材のうちの一方に一体的に備えられ、前記ヘリカルギヤの両端部を回転可能に支持する一対の第2軸受部と
を有する車両用パワーシートスライド装置。
Description:
伝達装置及び車両用パワーシー スライド装置

 本発明は、伝達装置及び車両用パワーシ トスライド装置に関する。

 従来より、駆動軸の回転を該駆動軸の軸 に沿う方向とは異なる方向に延びる軸線を する従動軸に伝達する種々の伝達装置が提 されている。こうした伝達装置は、駆動軸 設けたウォームギヤと、従動軸に設けたヘ カルギヤとを噛合して回転伝達を行うもの 、これらウォームギヤ及びヘリカルギヤを 転可能に収容する保持部材を備えている。

 特許文献1には、ウォームギヤの両端部及 びヘリカルギヤの両端部をそれぞれ支持する 4つの軸受部を、保持部材を4分割することに って得られる複数の部品で構成した伝達装 が開示されている。

 しかしながら、特許文献1に開示された伝 達装置では、各軸受部、即ち4分割された保 部材から得られる各部品の位置精度によっ 、ウォームギヤ及びヘリカルギヤの噛み合 が影響を受ける。すなわち、4つの軸受部を み立てる際に、各部品の位置精度が悪くな と、例えば互いに噛み合うウォームギヤ及 ヘリカルギヤの間で異音が発生してしまう 従って、各軸受部の位置精度を確保するこ が必要である。

 特許文献2には、ウォームギヤの両端部及び ヘリカルギヤの両端部をそれぞれ支持する4 の軸受部を一体的に備えた保持部材として ギヤハウジングが開示されている。しかし がら、このギヤハウジングは箱状に囲われ いるので、ウォームギヤ及びヘリカルギヤ 組付ける際、駆動軸及び従動軸を、それぞ 、その軸線方向に沿って移動させながら組 けなければならない。その結果、ウォーム ヤ及びヘリカルギヤをギヤハウジングに組 けることが困難である。

国際公開第2005/015054 A1号パンフレット

特開2000-16127号公報

 本発明の目的は、組付易く、且つウォー ギヤ及びヘリカルギヤを支持する軸受部の 置精度を好適に確保することができる伝達 置及び車両用パワーシートスライド装置を 供することにある。

 上記目的を達成するために、本発明の第1 の態様に従い、駆動軸の回転を該駆動軸の軸 線に沿う方向とは異なる方向に延びる軸線を 有する従動軸に伝達する伝達装置が提供され る。伝達装置は、ウォームギヤ、ヘリカルギ ヤ、保持部材、一対の第1軸受部及び一対の 2軸受部を有する。ウォームギヤは、前記駆 軸に設けられる。ヘリカルギヤは、前記従 軸に設けられる。保持部材は、前記ウォー ギヤ及び前記ヘリカルギヤを収容するよう 、一側に開口を有する。一対の第1軸受部は 、前記駆動軸の軸線方向で対向するように前 記保持部材に一体的に備えられ、前記ウォー ムギヤの両端部を回転可能に支持する。一対 の第2軸受部は、前記従動軸の軸線方向で対 するように前記保持部材に一体的に備えら 、前記ヘリカルギヤの両端部を回転可能に 持する。

 本発明の第2の態様に従い、第1レール、 2レール、スクリュシャフト、ナット部材、 動軸及び伝達装置を備える車両用パワーシ トスライド装置が提供される。第1レールは 、車両フロアに固定される。第2レールは、 記第1レールに対して摺動自在に支持される スクリュシャフトは、前記第1及び第2レー のうちの一方に回転可能に且つ軸方向に移 不能に支持される。スクリュシャフトは、 記第2レールの摺動方向に沿って延びる軸線 有する。ナット部材は、前記第1及び第2レ ルのうちの他方に固定され、前記スクリュ ャフトに螺合する。駆動軸は、前記スクリ シャフトの軸線とは異なる方向に延びる軸 を有する。伝達装置は、前記スクリュシャ トを支持する前記一方のレールに支持され 前記駆動軸の回転を前記スクリュシャフト 伝達する。伝達装置は、ウォームギヤ、ヘ カルギヤ、保持部材、覆設部材、一対の第1 受部及び一対の第2軸受部を有する。ウォー ムギヤは、前記駆動軸に設けられる。ヘリカ ルギヤは、前記スクリュシャフトに設けられ て前記ウォームギヤと噛合する。保持部材は 、前記ウォームギヤ及び前記ヘリカルギヤを 収容するように、一側に開口を有する。覆設 部材は、前記保持部材の開口を覆うように保 持部材の一側から同保持部材に装着される。 一対の第1軸受部は、前記駆動軸の軸線方向 対向するように前記保持部材に一体的に備 られ、前記ウォームギヤの両端部を回転可 に支持する。一対の第2軸受部は、前記スク ュシャフトの軸線方向で対向するように前 保持部材及び前記覆設部材のうちの一方に 体的に備えられ、前記ヘリカルギヤの両端 を回転可能に支持する。

本発明の第1の実施形態に係るシートス ライド機構により駆動される車両シートを示 す斜視図。 図1のシートスライド機構の側面図。 図1のシートスライド機構の平面図。 図2の4-4線に沿った断面図。 図2の一部拡大図。 図1のシートスライド機構におけるギヤ ボックスの分解斜視図。 (a)は、図5の7a-7a線に沿った断面図であ 、(b)は(a)の7b-7b線に沿った断面図。 本発明の第2の実施形態に係るギヤボッ クスの分解斜視図。 本発明の第3の実施形態に係るギヤボッ クスの分解斜視図。 図9のギヤボックスの断面図。 図9のギヤボックスの断面図。

 以下、本発明を、例えば自動車などの車 に搭載されるシート1に適用した第1の実施 態について図面に従って説明する。なお、 下の説明において、「前後」、「左右」、 上下」は、シート1を基準とする。

 図1は、シート1の斜視図である。図1に示 れるように、シート1は、シートスライド機 構2を介して車両フロアに対し前後方向に摺 自在に支持されたシートクッション3と、該 ートクッション3の後端部に支持されたシー トバック4とを備える。

 次に、前記シートスライド機構2について説 明する。
 図2は前記シートスライド機構2の側面図で り、図3は同シートスライド機構2の平面図で あり、図4は図2の4-4線に沿った断面図である 図2に示されるように、シート1の左右方向 両側に位置する長尺状の一対の第1レールと てのロアレール11は、車両フロアに前後方 に沿って延びるように固定されている。ロ レール11の上側には、シート1の左右方向で をなす長尺状の第2レールとしてのアッパレ ル12がロアレール11に対して前後方向に摺動 自在に装着されている。

 前記各アッパレール12の上側には、ロア ーム13が前後一対のブラケット14,15を介して 持されている。これらロアアーム13は、前 シートクッション3の骨格をなすものであり 前記アッパレール12は、これらロアアーム13 を介してシートクッション3を支持する。ア パレール12がロアレール11に対して摺動動作 ることで、車両フロアに対するシートクッ ョン3の位置が調整される。

 詳述すると、図4に示したように、前記各 ロアレール11は、断面略U字形状を呈しており 、底壁部21、底壁部21の幅方向(左右方向)の両 端から上側に延びる一対の側壁部22、及び各 壁部22の上端から幅方向内側に曲成されて に底壁部21に向かって折り返された折返し壁 部23を有している。各ロアレール11の両折返 壁部23間には、上側に開口する開口部24が形 されている。

 一方、前記各アッパレール12は、断面略 U字形状を呈しており、蓋壁部26、蓋壁部26の 幅方向(左右方向)の両端から下側に延びる一 の側壁部27、及び各側壁部27の下端から幅方 向外側に曲成されて更に上側に折り返された 折返し壁部28を有している。各折り返し壁部2 8は、前記側壁部22及び前記折返し壁部23によ て包囲されている。上記アッパレール12は ロアレール11の側壁部22とアッパレール12の 返し壁部28との間に形成される空間にそれぞ れ収容された図示しない摺動部材を介して、 ロアレール11に対し前後方向に摺動自在に支 されている。図2に示すように、このアッパ レール12の蓋壁部26における前後方向の両端 には、前記ブラケット14,15が取り付けられる 。

 図2に示したように、前記各ロアレール11 底壁部21には、樹脂材からなる略直方体形 のナット部材31が固定されている。上記ナッ ト部材31には、前後方向に貫通するねじ部(雌 ねじ)が形成されている。

 前記ロアレール11及びアッパレール12の間 には、金属材にて丸棒状に形成されるととも に、前後方向、即ち前記アッパレール12の摺 方向に沿って延びる軸線を有する従動軸と てのスクリュシャフト36が配置されている 図5は、図2の一部拡大図である。図5に示し ように、このスクリュシャフト36は、前記ナ ット部材31のねじ部と螺合するねじ部(雄ねじ )36aと、該ねじ部36aの前端に連続する四角柱 のシャフト側嵌合部36bとを有する。スクリ シャフト36の前端部(シャフト側嵌合部36b等) 、アッパレール12の前端から前側に向かっ 突出している。

 前記スクリュシャフト36は、前記アッパ ール12に回転可能に且つ軸方向に移動不能に 支持されている。なお、アッパレール12に対 るスクリュシャフト36の支持態様について 図示しない。従って、スクリュシャフト36が ナット部材31に対して回転すると、該スクリ シャフト36は、アッパレール12と一体でナッ ト部材31に対し、前後方向に移動する。

 図3に示したように、前記一対のアッパレ ール12は、その前端部において、左右方向に 在する連結ブラケット46を介して連結され とともに、この連結ブラケット46の長手方向 の中央部には、モータ47が取着されている。 のモータ47には、左右両方向にそれぞれ延 する一対の駆動軸としての駆動ケーブル48が 駆動連結されるとともに、各駆動ケーブル48 、前記アッパレール12の前端部に固定され 伝達機構としてのギヤボックス50を介して前 記スクリュシャフト36に駆動連結されている 従って、前記モータ47が図示しない給電ユ ットにより給電されて回転されると、この 転は、各駆動ケーブル48及びギヤボックス50 介して前記スクリュシャフト36に伝達され 。

 次に、上記ギヤボックス50の構造につい 、図6及び図7を参照して説明する。図6は、 ヤボックス50の分解斜視図である。また、図 7(a)は、図5の7a-7a線に沿った断面図であり、 7(b)は、図7(a)の7b-7b線に沿った断面図である

 図5に示したように、アッパレール12の前 部の下面、詳しくは前記ナット部材31より 前側のアッパレール12(蓋壁部26)の部分の下 には、板材からなるL字形のブラケット51が 持ボルト52により固定されている。該ブラケ ット51の上側に屈曲する前端部分には、前記 ヤボックス50の外形をなすギヤハウジング53 が保持されている。

 図6に示されるように、前記ギヤハウジン グ53は樹脂材からなる保持部材としてのギヤ ース54を備えている。そのギヤケース54は、 長方形の底壁部55と、幅方向(左右方向)に対 するように該底壁部55に立設された一対の第 1軸受部としての第1軸受壁部56,57と、前後方 に対向するように該底壁部55に立設された一 対の第2軸受部としての第2軸受壁部58,59とを する。前記ギヤケース54は、これら底壁部55 第1及び第2軸受壁部56~59とを一体的に有する ことで、上側に開口する箱形状を呈している 。これら第1及び第2軸受壁部56~59は、前記底 部55に片持ち支持される態様で相互に分離さ れている。また、第1軸受壁部56,57の底壁部55 らの突出長は、第2軸受壁部58,59のそれより 長く設定されており、第1軸受壁部56,57の対 方向は、第2軸受壁部58,59の対向方向に直交 るように設定されている。

 前記第1軸受壁部56,57は、段差60と、段差60 よりも基端側の第1基端側壁部56a,57aと、段差6 0よりも先端側の第1先端側壁部56b,57bとを備え ている。第1先端側壁部56b,57b間の間隔は、第1 基端側壁部56a,57a間の間隔よりも大きい。更 第1先端側壁部56b,57bの先端には先鋭なガイド 片61が設けられている。前記第1基端側壁部56a ,57aの位置と第1先端側壁部56b,57bの位置とを段 差60を介してオフセットしているのは、ギヤ ース54の成型用の金型を上下方向に抜ける うにするためである。

 また、前記第1軸受壁部56,57には、段差60 対応する位置において円形の第1軸受面62が れぞれ形成されている。これら第1軸受面62 中心軸線は、ギヤボックス50が前記ブラケッ ト51を介してアッパレール12に保持された状 において、前記駆動ケーブル48の軸線に一致 する。

 前記第2軸受壁部58,59は、前記第1軸受面62 りも下方に配置された段差63と、該段差63よ りも基端側の第2基端側壁部58a,59aと、段差63 りも先端側の第2先端側壁部58b,59bとを備えて いる。第2先端側壁部58b,59b間の間隔は、第2基 端側壁部58a,59a間の間隔よりも大きい。更に 2先端側壁部58b,59bの幅方向の中央部には、係 止爪としての結合爪64が上方に向かって突設 れている。前記第2基端側壁部58a,59aの位置 第2先端側壁部58b,59bの位置とを段差63を介し オフセットしているのは、ギヤケース54の 型用の金型を上下で抜けるようにするため ある。

 また、前記第2軸受壁部58,59には、段差63 対応する位置において円形の第2軸受面65が れぞれ形成されている。これら第2軸受面65 中心軸線は、ギヤボックス50が前記ブラケッ ト51を介してアッパレール12に保持された状 において、前記スクリュシャフト36の軸線に 一致する。

 前記第2軸受壁部58,59には、ヘリカルギヤ6 6が回転可能に支持される。図7(b)に示したよ に、このヘリカルギヤ66の軸方向の長さは 前記第2先端側壁部58bの外側面と第2先端側壁 部59bの外側面との間の距離と同じである。ヘ リカルギヤ66の両端部には、前記第2軸受面65 内径と同等の外径を有して該第2軸受面65に 接する円柱状の軸部66aが設けられている。 リカルギヤ66は前記両軸部66a間においてギ 部66bを有し、そのギヤ部66bは前記両第2基端 壁部58a,59aの間に配置される。前記ヘリカル ギヤ66の軸方向の両端面は、対応する第2先端 側壁部58b,59bの外側面と面一である。

 ヘリカルギヤ66には、同ヘリカルギヤ66を 軸方向に貫通する四角形の嵌合孔66cが形成さ れている。ヘリカルギヤ66が第2軸受壁部58,59 支持された状態において、嵌合孔66cは前記 2軸受面65の中心軸線、即ちスクリュシャフ 36の軸線に一致する。嵌合孔66cには前記シ フト側嵌合部36b(図5参照)が嵌合する。従っ 、前記スクリュシャフト36及びヘリカルギヤ 66は、一体回転するように連結される。ヘリ ルギヤ66の軸線O1は、前記第2軸受面65の中心 軸線に一致することはいうまでもない。

 前記第1軸受壁部56,57には、ウォームギヤ6 7が回転可能に支持される。図7(a)に示したよ に、このウォームギヤ67の軸方向の長さは 前記第1先端側壁部56bの外側面と第1先端側壁 部57bの外側面との間の距離と同じである。ウ ォームギヤ67の両端部には、前記第1軸受面62 内径と同等の外径を有して該第1軸受面62に 接する円柱状の軸部67aが設けられている。 ォームギヤ67は前記両軸部67a間においてギ 部67bを有し、そのギヤ部67bは前記両第1基端 壁部56a,57aの間に配置されている。前記ウォ ームギヤ67の軸方向の両端面は、対応する第1 先端側壁部56b,57bの外側面と面一である。

 ウォームギヤ67には、同ウォームギヤ67を 軸方向に貫通する四角形の嵌合孔67cが形成さ れている。ウォームギヤ67が第1軸受壁部56,57 支持された状態において、嵌合孔67cは前記 1軸受面62の中心軸線、即ち駆動ケーブル48 軸線に一致する。嵌合孔67cには前記駆動ケ ブル48の先端部が嵌合する。従って、前記駆 動ケーブル48及びウォームギヤ67は、一体回 するように連結される。ウォームギヤ67の軸 線O2は、前記第1軸受面62の中心軸線に一致す ことはいうまでもない。ウォームギヤ67は 前記ヘリカルギヤ66と噛合する。なお、上記 ヘリカルギヤ66のギヤ部66bとウォームギヤ67 ギヤ部67bとのねじれ角は、ヘリカルギヤ66の 軸線O1とウォームギヤ67の軸線O2とが約90°の 度で前記ギヤケース54(ギヤハウジング53)に み付けられるように形成されている。

 図7(a)及び図7(b)に示されるように、樹脂 からなる覆設部材としてのギヤカバー71は、 前記ギヤケース54に装着されて該ギヤケース5 4とともに前記ギヤハウジング53を構成する。 ギヤカバー71は、長方形の蓋壁部72と、幅方 に対向するように該蓋壁部72に立設された一 対の第1保持壁部73,74と、前後方向に対向する ように該蓋壁部72に立設された一対の第2保持 壁部75,76とを有する。前記ギヤカバー71は、 れら蓋壁部72と、第1及び第2保持壁部73~76と 一体的に有することで、下側に開口する蓋 状を呈している。第1保持壁部73,74の蓋壁部72 からの突出長は、第2保持壁部75,76のそれより も短く設定されており、第1保持壁部73,74の対 向方向は、第2保持壁部75,76の対向方向に直交 するように配置されている。

 ギヤカバー71がギヤケース54に装着された とき、図7(a)に示すように、第1保持壁部73,74 先端面が前記段差60に対向する。この状態に おいて、第1保持壁部73,74の内側面がそれぞれ 対応する前記第1基端側壁部56a,57aの内側面と 一になると共に、第1保持壁部73,74の外側面 それぞれ対応する前記第1先端側壁部56b、57b の内側面と面一になる。第1保持壁部73,74には 、段差60と対応する位置において半円形の第1 保持面77がそれぞれ形成されている。前記ギ カバー71が前記ギヤケース54に装着された状 態において、前記第1保持面77は、前記第1先 側壁部56b,57bの内側で前記軸部67aの上側の半 を回転可能に保持する。これにより、前記 ォームギヤ67の軸部67aは、ギヤ部67bに近い の基端部において全周に亘って回転可能に 持される。

 前記蓋壁部72には、前記第1保持壁部73,74 外側で該第1保持壁部73,74に沿って延びる一 のガイド壁部78が立設されている。ガイド壁 部78と前記第1保持壁部73,74との間に前記第1先 端側壁部56b,57b(ガイド片61)が挿入されること 、前記ギヤケース54に対する前記ギヤカバ 71の装着が案内される。

 一方、ギヤカバー71がギヤケース54に装着 されたとき、図7(b)に示すように、第2保持壁 75,76の先端面が前記段差63に対向する。この 状態において、第2保持壁部75,76の内側面がそ れぞれ対応する前記第2基端側壁部58a,59aの内 面と面一になると共に、第2保持壁部75,76の 側面がそれぞれ対応する及び前記第2先端側 壁部58b,59bの内側面に面一となる。第2保持壁 75,76には、段差63と対応する位置において半 円形の第2保持面81がそれぞれ形成されている 。前記ギヤカバー71が前記ギヤケース54に装 された状態において、前記第2保持面81は、 記第2先端側壁部58b,59bの内側で前記軸部66aの 上側の半分を回転可能に保持する。これによ り、前記ヘリカルギヤ66の軸部66aは、ギヤ部6 6bに近い側の基端部において全周に亘って回 可能に支持される。

 図6に示すように、前記各第2保持壁部75,76 の先端部には、同第2保持壁部75,76の幅方向の 両端から互いに向かって折り返されてなる係 合部としての一対の係止壁部82が形成されて る。一対の係止壁部82と前記第2保持壁部75 の間に前記第2先端側壁部58bが挿入されると もに、一対の係止壁部82と前記第2保持壁部7 6との間に前記第2先端側壁部59bが挿入される とによって、前記結合爪64が前記係止壁部82 の上端に係止される。その結果、ギヤカバー 71は前記ギヤケース54から抜けないように固 される。

 このとき、前記第1先端側壁部56b,57bは、 応する第1保持壁部73,74と前記ガイド壁部78と の間に挟み込まれるとともに、前記第2先端 壁部58b,59bは、対応する第2保持壁部75,76と前 係止壁部82との間に挟み込まれる。これに り、前記ウォームギヤ67の軸線に沿う第1先 側壁部56b,57b(第1軸受壁部56,57)の変形が抑制 れるとともに、前記ヘリカルギヤ66の軸線に 沿う第2先端側壁部58b,59b(第2軸受壁部58,59)の 形が抑制される。

 また、図6に示されるように、前記第2保 壁部76は、前記ブラケット51の幅と同等の間 をおいて後方に向かって突設された一対の っ掛け爪83と、一対の引っ掛け爪83の中間位 置で後方に向かって突設された円柱状の位置 決め部84(突起)とを有する。前記ギヤカバー71 は、前記位置決め部84が前記ブラケット51に 成された取付孔51a(凹部)に挿入されることで 位置決めされ、前記引っ掛け爪83によりブラ ット51の先端部を係止することで該ブラケ ト51に固定される。

 次に、本実施形態の動作について説明す 。前記モータ47が図示しない給電ユニット より給電されて回転すると、この回転は、 記駆動ケーブル48を介してウォームギヤ67に 達される。これにより、図7(a)及び図7(b)に したように、この回転がウォームギヤ67と噛 み合うヘリカルギヤ66へと伝達される。この 、左右方向に延びる軸線O2を中心とするウ ームギヤ67の回転運動は、前後方向に延びる 軸線O1を中心とするヘリカルギヤ66の回転運 へと変換される。

 そして、ヘリカルギヤ66の回転は、同ヘ カルギヤ66に連結されたスクリュシャフト36 と伝達される。そして、スクリュシャフト3 6がナット部材31に対して回転すると、スクリ ュシャフト36は、アッパレール12と一体でナ ト部材31に対し、前後方向に移動する。

 これにより、アッパレール12がロアレー 11に対して前後方向に摺動し、車両フロアに 対するシートクッション3の位置が調整され 。スクリュシャフト36の回転を停止させると 、該スクリュシャフト36とナット部材31との 合によってスクリュシャフト36の軸方向の移 動が規制され、アッパレール12のロアレール1 1に対する移動が規制されて、シートクッシ ン3の位置が保持される。

 次に、前記ギヤボックス50の組付け態様 ついて説明する。図6に示されるように、前 ギヤケース54に対し、前記ヘリカルギヤ66の 軸線を前記第2軸受面65の中心軸線に一致させ る態様で、ギヤケース54の開口する上側から 記ヘリカルギヤ66を挿入する。このとき、 リカルギヤ66は前記一対の第2軸受壁部58,59を 外側に広げるように撓ませつつ、その両端部 の軸部66aが第2軸受面65に挿入され、それによ って一対の第2軸受壁部58,59に両軸部66aが支持 される。

 続いて、前記ギヤケース54に対し、前記 ォームギヤ67の軸線を前記第1軸受面62の中心 軸線に一致させる態様で、ギヤケース54の開 する上側から前記ウォームギヤ67を挿入す 。このとき、ウォームギヤ67は、前記一対の 第1軸受壁部56,57を外側に広げるように撓ませ つつ、その両端部の軸部67aが第1軸受面62に挿 入されて一対の第1軸受壁部56,57に両軸部67aが 支持される。同時に、ウォームギヤ67は、前 ヘリカルギヤ66と噛合する。

 続いて、前記ヘリカルギヤ66及びウォー ギヤ67が支持された前記ギヤケース54に対し その開口する上側から前記ギヤカバー71を 着する。このとき、前記ギヤカバー71は、前 記ガイド壁部78が第1先端側壁部56b,57b(ガイド 61)に案内されることでギヤケース54への装 を案内される。また、前記係止壁部82の上端 が前記結合爪64に係止されて前記ギヤカバー7 1がギヤケース54に固定される。前記第1保持 77は、前記第1先端側壁部56b,57bの内側で前記 部67aの上側の半分を保持するとともに、前 第2保持面81は、前記第2先端側壁部58b,59bの 側で前記軸部66aの上側の半分を保持するこ は既述のとおりである。

 このように、前記ギヤケース54に対しそ 開口する上側からウォームギヤ67、ヘリカル ギヤ66及びギヤカバー71を順次組み付ける、 わゆる一方向組付により、前記ギヤボック 50の組付けが完了する。そして、完成したギ ヤボックス50は、前記ブラケット51を介して ッパレール12に固定される。

 次に、上記のように構成した本実施形態の 点を以下に記載する。
 (1)前記ギヤケース54は、前記ウォームギヤ67 の両端部(軸部67a)を回転可能に支持する一対 第1軸受壁部56,57と、前記ヘリカルギヤ66の 端部(軸部66a)を回転可能に支持する一対の第 2軸受壁部58,59とを一体的に有する。従って、 該一対の第1軸受壁部56,57、該一対の第2軸受 部58,59の位置精度を容易に確保することがで き、互いに噛み合う前記ウォームギヤ67及び 記ヘリカルギヤ66の間で異音が発生するの 抑制することができる。

 また、前記ギヤケース54に前記ウォーム ヤ67を組付ける際には、該ギヤケース54の開 する一側から、前記ウォームギヤ67の軸線 前記第1軸受壁部56,57の面に直交させる態様 該ウォームギヤ67を挿入することで、前記一 対の第1軸受壁部56,57間を外側に広げるように 撓ませつつ、該一対の第1軸受壁部56,57に前記 ウォームギヤ67の両端部を支持させることが きる。このため、ウォームギヤ67を容易に 付けることができる。同様に、前記ギヤケ ス54に前記ヘリカルギヤ66を組付ける際には ギヤケース54の開口する一側から、前記ヘ カルギヤ66の軸線を前記第2軸受壁部58,59の面 に直交させる態様で該ヘリカルギヤ66を挿入 ることで、前記一対の第2軸受壁部58,59間を 側に広げるように撓ませつつ、該一対の第2 軸受壁部58,59に前記ヘリカルギヤ66の両端部 支持させることができる。このため、ヘリ ルギヤ66を容易に組付けることができる。

 (2)前記ギヤケース54には、該ギヤケース54 の開口する一側から前記ギヤカバー71が装着 れることで、前記一対の第1軸受壁部56,57及 前記一対の第2軸受壁部58,59の変形を抑制す ことができる。

 (3)前記ギヤカバー71は、前記ガイド片61に より、前記ギヤケース54への装着が案内され 。従って、前記ギヤカバー71のギヤケース54 への装着が円滑に行われる。

 (4)前記結合爪64及び前記係止壁部82の係合に より、前記ギヤケース54を前記ギヤカバー71 係止することができる。
 (5)前記ギヤカバー71は、前記引っ掛け爪83に より、前記ブラケット51を簡易に保持するこ ができる。そして、前記ギヤボックス50(ギ カバー71)は、ブラケット51を介して前記ア パレール12に簡易に固定される。

 (6)前記ギヤカバー71は、前記取付孔51aに 記位置決め部84を挿入することで、前記ブラ ケット51を位置決めすることができ、その組 性を向上させることができる。

 以下、本発明を具体化した第2の実施形態 を図面に従って説明する。なお、第2の実施 態は、第1の実施形態のギヤボックス50のギ ハウジング53を変更した構成である。従って 、同様の構成については同一の符号を付して その説明を一部省略する。

 図8は、前記ギヤボックス50の外形をなす 実施形態のギヤハウジング91を示す分解斜 図である。図8に示されるように、ギヤハウ ング91は樹脂材からなる保持部材としての ヤケース92を備え、そのギヤケース92は、長 形の底壁部93と、幅方向に対向するように 底壁部93に立設された一対の第1軸受部とし の第1軸受壁部94と、前後方向に対向するよ に該底壁部93に立設された一対の第2軸受部 しての第2軸受壁部95とを有する。前記ギヤ ース92は、これら底壁部93と第1及び第2軸受 部94,95とを一体的に有することで、上側に開 口する箱形状を呈している。これら第1及び 2軸受壁部94,95は、前記底壁部93に片持ち支持 される態様で相互に分離されている。また、 第1軸受壁部94の底壁部93からの突出長は、第2 軸受壁部95のそれよりも短く設定されており 一対の第1軸受壁部94の対向方向は、一対の 2軸受壁部95の対向方向に直交するように設 されている。

 前記一対の第1軸受壁部94は、前記段差60 、該段差60よりも基端側の一対の第1基端側 部94aと、段差60よりも先端側の一対の第1先 側壁部94bとを備える。一対の第1先端側壁部9 4b間の間隔は一対の第1基端側壁部94a間の間隔 よりも大きい。

 一対の前記第2軸受壁部95は、前記段差63 、段差63よりも基端側の一対の第2基端側壁 95aと、段差63よりも先端側の一対の第2先端 壁部95bとを備える。一対の第2先端側壁部95b の間隔は一対の第2基端側壁部95a間の間隔よ りも大きい。更に一対の第2先端側壁部95bは その先端に一対のガイド片96を備える。前記 各第2先端側壁部95bの上下方向中間部には、 の幅方向(左右方向)の両側に配設された係止 爪としての一対の結合爪97が形成されている また、前記一対の第2先端側壁部95bの先端部 には、その厚さ方向に貫通するボルト挿通孔 98が形成されている。

 このような構造を有するギヤケース92には 前記第1の実施形態と同様にして、前記ヘリ ルギヤ66及び前記ウォームギヤ67が回転可能 に支持される。
 樹脂材からなる覆設部材としてのギヤカバ 101は、前記ギヤケース92に装着されて該ギ ケース92とともに前記ギヤハウジング91を構 する。ギヤカバー101は、長方形の蓋壁部102 、幅方向に対向するように該蓋壁部102に立 された一対の第1保持壁部103と、前後方向に 対向するように該蓋壁部102に立設された一対 の第2保持壁部104とを有する。前記ギヤカバ 101は、これら蓋壁部102と、第1及び第2保持壁 部103,104とを一体的に有することで、下側に 口する蓋形状を呈している。一対の第1保持 部103の蓋壁部102からの突出長は、一対の第2 保持壁部104のそれよりも短く設定されており 、一対の第1保持壁部103の対向方向は、一対 第2保持壁部104の対向方向に直交するように 置されている。

 ギヤカバー101がギヤケース92に装着され とき、一対の第1保持壁部103の先端面が対応 る前記段差60に対向する。この状態におい 、一対の第1保持壁部103の内側面がそれぞれ 応する前記第1基端側壁部94aの内側面と面一 となると共に、一対の第1保持壁部103の外側 がそれぞれ対応する前記第1先端側壁部94bの 側面と面一となる。一対の第1保持壁部103の 先端面には、前記第1保持面77(図7参照)が形成 されている。従って、前記第1の実施形態と 様、前記ギヤカバー101が前記ギヤケース92に 装着された状態において、前記第1保持面77は 、前記第1先端側壁部94bの内側で前記軸部67a 上側の半分を回転可能に保持する。

 前記蓋壁部102には、前記一対の第1保持壁 部103の外側で該第1保持壁部103に沿って延び 一対のガイド壁部105が立設されている。一 のガイド壁部105と前記第1保持壁部103との間 前記第1先端側壁部94b(ガイド片61)が挿入さ ることで、前記ギヤケース92に対する前記ギ ヤカバー101の装着が案内される。

 一方、ギヤカバー101がギヤケース92に装 されたとき、一対の第2保持壁部104の先端面 対応する前記段差63に対向する。この状態 おいて、前記一対の第2保持壁部104の内側面 それぞれ対応する前記第2基端側壁部95aの内 側面と面一となると共に、一対の第2保持壁 104の外側面がそれぞれ対応する前記第2先端 壁部95bの内側面と面一となる。一対の第2保 持壁部104には、図7(b)に示す前記第2保持面81 それぞれ形成されている。従って、前記第1 実施形態と同様、前記ギヤカバー101が前記 ヤケース92に装着された状態において、前 第2保持面81は、前記第2先端側壁部95bの内側 前記軸部66aの上側の半分を回転可能に保持 る。

 前記各第2保持壁部104の先端部には、同第 2保持壁部75,76の幅方向の両端から互いに向か って折り返されてなる係合部としての係止壁 部106が形成されている。係止壁部106は、第2 持壁部104の外側に間隔をおいてその幅方向 両端を橋渡しする形状をなす。これら係止 部106及び前記第2保持壁部104の間に前記第2先 端側壁部95bが挿入されることによって、前記 一対の結合爪97が係止壁部106の幅方向両側の 壁面に弾性的に係止される。その結果、前 ギヤカバー101は前記ギヤケース92から抜け いように固定される。

 このとき、前記一対の第1先端側壁部94bは 、対応する第1保持壁部103と前記ガイド壁部10 5との間に挟み込まれるとともに、一対の前 第2先端側壁部95bは、対応する第2保持壁部104 と前記係止壁部106との間に挟み込まれる。こ れにより、前記ウォームギヤ67の軸線に沿う 1先端側壁部94b(第1軸受壁部94)の変形が抑制 れるとともに、前記ヘリカルギヤ66の軸線 沿う第2先端側壁部95b(第2軸受壁部95)の変形 抑制される。

 また、前記第2保持壁部104の基端部には、 前記ギヤカバー101が前記ギヤケース92に装着 れた状態において、前記ボルト挿通孔98に 向して前後方向に貫通するボルト挿通孔107 形成されている。ボルト挿通孔107には締結 ルト108が挿通され、該締結ボルト108の先端 は前記ブラケット51の取付孔51aに挿通される 。ブラケット51の取付孔51aから後方に突出す 締結ボルト108のねじ部108aにナット109が締め 付けられることで、ギヤハウジング91はブラ ット51に固定される。締結ボルト108及びナ ト109は、締結手段を構成する。

 以上詳述したように、本実施形態によれば 前記第1の実施形態における(1)~(5)の利点に えて以下に示す利点が得られるようになる
 (7)前記ギヤケース92及び前記ギヤカバー101 、前記締結ボルト108及びナット109により、 記ブラケット51に堅固に保持される。前記ブ ラケット51は前記アッパレール12に固定され いるので、前記ギヤボックス50は、ブラケッ ト51を介して前記アッパレール12に堅固に固 される。

 以下、本発明を具体化した第3の実施形態 を図面に従って説明する。なお、第3の実施 態では、第1の実施形態のギヤボックス50の ヤハウジング53を変更した構成である。従っ て、ギヤボックス50以外の構成については同 の符号を付してその説明を一部省略する。

 図9は、前記ギヤボックス50の外形をなす 実施形態のギヤハウジング200の分解斜視図 ある。図9に示されるように、ギヤハウジン グ200は樹脂材からなる保持部材又は第1部材 してのギヤケース201を備えている。そのギ ケース201は、長方形の底壁部202と、幅方向( 右方向)に対向するように該底壁部202に立設 された第1軸受部としての一対の第1軸受壁部2 03,204と、前後方向に対向するように該底壁部 202に立設された一対の外壁部205,206とを有す 。

 前記ギヤケース201は、これら底壁部202、 1軸受壁部203,204及び外壁部205,206を一体的に えることで、上側に開口する箱形状を呈し いる。互いに隣接する第1軸受壁部203,204及 外壁部205,206は接続されている。

 第1軸受壁部203,204の底壁部202からの突出 は、外壁部205,206のそれよりも短く設定され おり、第1軸受壁部203,204の対向方向は、外 部205,206の対向方向に直交するように設定さ ている。

 前記第1軸受壁部203,204は、前記段差60と、 該段差60よりも基端側の第1基端側壁部203a,204a と、段差60よりも先端側の第1先端側壁部203b,2 04bとを備えている。第1先端側壁部203b,204b間 間隔は、第1基端側壁部203a,204a間の間隔より 大きい。また、前記第1軸受壁部203,204には 段差60と対応する位置において円形の第1軸 面62がそれぞれ形成されている。これら第1 受面62の中心軸線は、ギヤボックス50が前記 ラケット51を介してアッパレール12に保持さ れた状態において、前記駆動ケーブル48の軸 に一致する。

 前記第1軸受壁部203,204には、ウォームギ 67が回転可能に支持される。図11に示される うに、このウォームギヤ67の軸方向の長さ 、前記第1先端側壁部203bの外側面と第1先端 壁部204bの外側面との間の距離と同じである ウォームギヤ67の軸部67aは、前記第1軸受面6 2の内径と同等の外径を有して該第1軸受面62 摺接する。従って、ウォームギヤ67の軸方向 の両端面は、対応する前記第2先端側壁部203b, 204bの外側面と面一である。

 前記外壁部205,206には、段差60よりも基端 の基部205a,206aと、段差60よりも先端側の先 部205b,206bとを備えている。前記基部205a,206a は、円形の一対の挿通孔209が形成されてい 。これら挿通孔209の中心軸線は、前記ブラ ット51を介してアッパレール12に保持された 態において、前記スクリュシャフト36の軸 に一致するように配置されている。

 先端部205b,206bには、その厚さ方向に貫通 るボルト挿通孔211が形成されている。また 先端部205b,206bは、上方向に沿って延びるガ ド片61をそれぞれ備える。

 また、ギヤケース201は、底壁部202から上 向に向かって立設された一対の第2保持壁部 210を有する。図10に示されるように、一対の 2保持壁部210は、対応する外壁部205,206から 定の距離だけ離間した位置に配置され、そ 先端部には対応する外壁部205,206に形成され 挿通孔209の下半円と同一面上に延びる半円 の第2保持面81が形成されている。一対の第2 保持面81は、ヘリカルギヤ66の両端部に位置 る一対の軸部67aに摺接し、ヘリカルギヤ66を 回転可能に支持する。

 樹脂材からなる覆設部材としてのギヤカ ー221は、前記ギヤケース201に装着されて該 ヤケース201とともに前記ギヤハウジング200 構成する。ギヤカバー221は、長方体形状の 壁部222と、幅方向(左右方向)に対向して該 壁部222に立設された一対の第1保持壁部223,224 と、前後方向に対向して該蓋壁部222に立設さ れた第2軸受部としての一対の第2軸受壁部225, 226とを有する。

 前記ギヤカバー221は、これら蓋壁部222と 第2保持壁部223,224と、第2軸受壁部225,226とを 一体的に有することで、下方向に開口する蓋 形状を呈している。第1保持壁部223,224の蓋壁 222からの突出長は、第2軸受壁部225,226の突 長よりも短く設定されており、第1保持壁部2 23,224の対向方向は、第2軸受壁部225,226の対向 向に直交するように配置されている。

 図11に示されるように、前記第2保持壁部2 23,224の内側面がそれぞれ対応する前記第1基 側壁部203a,204aの内側面に面一となるととも 、前記第2保持壁部223,224の外側面がそれぞれ 対応する前記第1先端側壁部203b,204bの内側面 面一となる。前記第1保持壁部223,224には、段 差60と対応する位置において半円形の第1保持 面77がそれぞれ形成されている。前記ギヤカ ー221が前記ギヤケース201に装着された状態 おいて、前記第1保持面227は、前記第1先端 壁部203b,204bの内側で前記軸部67aの上側の半 を回転可能に保持する。これにより、前記 ォームギヤ67の軸部67aは、ギヤ部67b側の基端 部において全周に亘って回転可能に支持され る。

 一対の第2軸受壁部225,226は、その内側面 幅方向(左右方向)に沿って延びる段差63と、 段差63よりも基端側の第2基端側壁部225a,226a 、段差63よりも先端側の第2先端側壁部225b,22 6bとを備えている。

 一対の第2先端側壁部225b,226bの内側面には 、段差63と対応する位置において円形の第2軸 受面65がそれぞれ形成されている。これら第2 軸受面65の中心軸線は、前記ギヤカバー221が 記ギヤケース201に装着された状態において 前記駆動ケーブル48の軸線に一致する。即 、ギヤケース201の一対の外壁部205,206に形成 れた一対の挿通孔209の中心軸線に一致する

 図10に示されるように、第2基端側壁部225a ,226aの内側面がそれぞれ対応する前記第2保持 壁部210の内側面に面一となる。また、第2先 側壁部225b,226bの内側面がそれぞれ対応する 記第2保持壁部210の外側面に面一となり、第2 先端側壁部225b,226bの外側面がそれぞれ対応す る前記外壁部205,206の内側面に面一となる。

 前記第2軸受壁部225,226には、ヘリカルギ 66が回転可能に支持される。このヘリカルギ ヤ66の軸方向の長さは、前記第2先端側壁部225 bの外側面と第2先端側壁部226bの外側面との間 の距離と同じである。従って、ヘリカルギヤ 66の両端面は、第2先端側壁部226bの外側面に 一となる。ヘリカルギヤ66の一対の軸部66aは 、前記第2軸受面65の内径と同等の外径を有し て該第2軸受面65に摺接する。

 前記蓋壁部222には、前記ギヤカバー221が 記ギヤケース201に装着された状態において 前記ボルト挿通孔211に対向して前後方向に 通するボルト挿通孔230が形成されている。 記ボルト挿通孔211,230には締結ボルト108が挿 通され、該締結ボルト108の先端部は前記ブラ ケット51の取付孔51aに挿通される。ブラケッ 51の取付孔51aから後方に突出する締結ボル 108のねじ部108aにナット109が締め付けられる とで、ギヤハウジング200はブラケット51に 定される。締結ボルト108及びナット109は、 結手段を構成する。

 前記蓋壁部222には、前記ギヤカバー221が 記ギヤケース201に装着された状態において 前記先端部205b,206bの一対のガイド片61に対 する位置に凹部231がそれぞれ形成されてい 。凹部231の幅方向(左右方向)の長さは、対応 するガイド片61の幅方向(左右方向)の長さに ぼ等しい。また、凹部231の深さは、ガイド 61の厚さにほぼ等しい。

 次に、前記ギヤボックス50の組付け態様 ついて説明する。図9に示されるように、ウ ームギヤ67をギヤカバー221の第1保持面77に 接させた状態で、一対の第2先端側壁部225b,22 6bを外側に広げるように撓ませつつ、ヘリカ ギヤ66の両軸部66aを第2軸受面65に挿入し、 れによって一対の第2軸受壁部225,226に両軸部 66aが支持される。この状態では、ウォームギ ヤ67はヘリカルギヤ66によって支持されてい 。

 続いて、一対の第1先端側壁部203b,204bを外 側に広げるように撓ませつつ、ウォームギヤ 67の両軸部67aを第1軸受面62に挿入させながら 前記ギヤカバー221を前記ギヤケース201に挿 する。このとき、前記ギヤカバー221は、前 一対の凹部231が対応するガイド片61に案内 れることでギヤケース201への装着を案内さ る。

 これにより、ウォームギヤ67は、第1軸受 62と第1保持面77とで全周に渡って回転可能 支持されるとともに、ヘリカルギヤ66は、第 2軸受面65及び第2保持面81によって全周に渡っ て回転可能に支持される。この結果、ヘリカ ルギヤ66の軸線O1とウォームギヤ67の軸線O2と 約90°の角度でウォームギヤ67がヘリカルギ 66に噛合する。

 その後、上記第1実施形態と同様に、一対 の引っ掛け爪83にブラケット51の先端部を係 した状態で、締結ボルト108をボルト挿通孔21 1,230及びブラケット51に形成された取付孔51a 挿通して、該締結ボルト108のねじ部108aをナ ト109が締め付ける。

 以上詳述したように、本実施形態によれば 以下の利点が得られる。
 (8)前記ギヤケース201は、ウォームギヤ67の 端部を回転可能に支持する第1軸受壁部203,204 を一体的に備えている。また、前記ギヤカバ ー221は、ヘリカルギヤ66の両端部を回転可能 支持する第2軸受壁部225,226を一体的に備え いる。従って、一対の第1軸受壁部203,204及び 一対の第2軸受壁部225,226の位置精度を容易に 保することができ、互いに噛み合う前記ウ ームギヤ67及び前記ヘリカルギヤ66の間で異 音が発生するのを抑制することができる。

 また、前記ギヤケース201に前記ウォーム ヤ67を組付ける際には、該ギヤケース201の 口する一側から、前記ウォームギヤ67の軸線 を前記第1軸受壁部203,204の面に直交させる態 で該ウォームギヤ67を挿入することで、前 一対の第1軸受壁部203,204間を外側に広げるよ うに撓ませつつ、前記一対の第1軸受壁部203,2 04に前記ウォームギヤ67の両端部を支持させ ことができる。このため、ウォームギヤ67を 容易に組付けることができる。同様に、前記 ギヤカバー221に前記ヘリカルギヤ66を組付け 際には、前記ヘリカルギヤ66の軸線を前記 2軸受壁部225,226の面に直交させる態様で、該 ヘリカルギヤ66を挿入することで、該一対の 2軸受壁部225,226に前記ヘリカルギヤ66の両端 部を支持させることができる。このため、ヘ リカルギヤ66を容易に組付けることができる

 (9)前記ギヤケース201には、該ギヤケース2 01の開口する一側から前記ギヤカバー221が装 されることで、前記一対の第1軸受壁部203,20 4及び前記一対の第2軸受壁部225,226の変形を抑 制することができる。

 (10)前記ギヤカバー221は、引っ掛け爪83に り、前記ブラケット51を簡易に保持するこ ができる。そして、前記ギヤボックス50(ギ カバー221)は、ブラケット51を介して前記ア パレール12に簡易に固定される。

 上記実施形態は以下のように変更してもよ 。
 ギヤボックス50及びその周辺部材をアッパ ール12の後端部に設置してもよい。
 ギヤボックス50及びスクリュシャフト36をロ アレール11に設置し、ナット部材31をアッパ ール12に設置してもよい。

 本発明を、シートクッション3の位置を前後 方向以外の方向(例えば、左右方向)に調整可 な車両用シート1に適用してもよい。
 駆動軸(駆動ケーブル48)から従動軸(スクリ シャフト36)への回転伝達比(等速、減速、増 )に応じて、ヘリカルギヤ66及びウォームギ 67の外径を適宜設定すればよい。

 ギヤケース54,92,201は、所要の撓みを有する であればよく、例えば金属板など、その他 材料で成形してもよい。
 結合爪64,97を第1保持壁部73,74,103に設け、係 壁部82,106を第2軸受壁部58,59,95に設けてもよ 。

 ヘリカルギヤ66の軸線O1及びウォームギヤ 67の軸線O2が平面視で直交する態様でこれら リカルギヤ66及びウォームギヤ67を噛合した 、ヘリカルギヤ66の軸線O1及びウォームギヤ 67の軸線O2が平面視で所定の角度に傾斜して 差する態様でこれらヘリカルギヤ66及びウォ ームギヤ67を噛合してもよい。

 第3実施形態において、ギヤケース210は請 求の範囲における第1部材に相当し、ギヤカ ー221は請求の範囲における第2部材に相当す 。しかし、ギヤケース210を第2部材とすると ともにギヤカバー221を第1部材としてもよい