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Title:
CHARACTERISTIC VALUE GENERATION CIRCUIT AND IMAGE PICK-UP DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145143
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a characteristic value generation circuit able to generate performance variance based on predicted individual differences between image pick-up devices, and able to readily evaluate a correction processing result of this variance, and also disclosed is an image pick-up device. A variance generation circuit (30) includes a command receiving unit (31) for acquiring characteristic value data (S40) and a characteristic value generates unit (33) which refers to the characteristic value data (S40) and generates a correctable limit characteristic value with respect to input image data (S20), and an adder (34) for adding a characteristic limit value (S33) generated by the characteristic value generating unit (33) to the input image data (S20).

Inventors:
TAKAMOTO MASARU (JP)
HASHIMOTO TETSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059527
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 25, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SONY CORP (JP)
TAKAMOTO MASARU (JP)
HASHIMOTO TETSUYA (JP)
International Classes:
H04N5/232; H04N5/243; H04N9/04; H04N101/00
Foreign References:
JPS62164479U1987-10-19
JP2004040647A2004-02-05
JPH02288687A1990-11-28
JP2003259238A2003-09-12
EP0350328A21990-01-10
EP0447187A21991-09-18
Other References:
See also references of EP 2280537A4
Attorney, Agent or Firm:
IWASAKI, Sachikuni et al. (JP)
Yukikuni Iwasaki (JP)
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Claims:
 参照データを取得する取得部と、
 上記参照データを参照し、入力画像データに対して補正可能な限界の特性値を生成する生成部と、
 上記生成部が生成した上記特性値と、上記入力画像データとを加算する加算器と
 を有する特性値生成回路。
 上記生成部は、
  上記参照データから所定のパラメータを抽出する抽出部と、
  上記抽出部が抽出した上記所定のパラメータと、上記入力画像データとに基づいて所定の演算を実行し、当該演算結果を上記加算器に出力する演算部とを有する
 請求項1記載の特性値生成回路。
 上記参照データは、画素の点欠陥に関するデータを含み、
 上記生成部は、
  上記参照データから上記画素の点欠陥を生成すべきアドレスを抽出するアドレス抽出部と、
  上記アドレス抽出部が抽出したアドレスに対して、上記画素の点欠陥を生成すべきか否かを判定する判定部とを有し、
 上記演算部は、
  上記判定部の判定結果が上記画素の点欠陥を生成すべきという判定結果であった場合に、上記アドレスに対し上記画素の点欠陥を生成する演算を実行する
 請求項2記載の特性値生成回路。
 上記抽出部は、
  上記参照データから生成すべき上記画素の点欠陥に関するデータを抽出し、
 上記演算部は、
  上記入力画像データを上記画素の点欠陥に関するデータに置き換える演算を実行する
 請求項3記載の特性値生成回路。
 上記演算部は、
  上記入力画像データに上記画素の点欠陥に関するデータを加減算する
 請求項4記載の特性値生成回路。
 上記抽出部は、
  上記参照データからゲインを抽出し、
 上記演算部は、
  上記入力画像データに上記ゲインを乗じる
 請求項5記載の特性値生成回路。
 上記参照データは、上記入力画像データに対して所定の処理が施された画像データを含み、
 上記抽出部は、
  上記所定の処理が施された画像データから色ごとの信号レベルのゲインを抽出し、
 上記演算部は、
  上記画像データに上記色ごとのゲインを乗じる
 請求項2から6のいずれか一に記載の特性値生成回路。
 上記参照データは、上記入力画像データに対して所定の処理が施された画像データを含み、
 上記生成部は、
  上記所定の処理が施された画像データのシェーディングの中心となる座標を設定する座標設定部と、
  上記座標設定部が設定した上記座標からの距離に応じた重み付け処理を行う重み付け処理部を有し、
 上記抽出部は、
  上記入力画像データの信号レベルと、上記所定の処理が施された画像データの信号レベルとのズレ量を抽出し、
 上記演算部は、
  上記重み付け処理部による重み付け処理結果に、上記抽出部による上記ズレ量の割合を乗じる
 請求項2から7のいずれか一に記載の特性値生成回路。
 上記重み付け処理部は、
  上記シェーディングの中心となる座標で重み付け量が0、当該シェーディングの両端で重み付け量が同一の値となるように、線形補間による重み付け処理を各々のアドレスに対して施す
 請求項8記載の特性値生成回路。
 光電変換によって、入射光を電荷に変換する画素部と、
 上記画素部の特性の限界値を生成可能な特性値生成回路と、
 上記画素部の出力信号に所定の処理を施し、処理結果を入力画像データとして上記特性値生成回路に出力する信号処理部と
 を有し、
 上記特性値生成回路は、
  参照データを取得する取得部と、
  上記参照データを参照し、入力画像データに対して補正可能な限界の特性値を生成する生成部と、
  上記生成部が生成した上記特性値と、上記入力画像データとを加算する加算器とを有する
 撮像装置。
 上記参照データは、上記画素部の画素の点欠陥に関するデータを含み、
 上記生成部は、
  上記参照データから上記画素の点欠陥を生成すべきアドレスを抽出するアドレス抽出部と、
  上記アドレス抽出部が抽出したアドレスに対して、上記画素の点欠陥を生成すべきか否かを判定する判定部とを有し、
 上記演算部は、
  上記判定部の判定結果が上記画素の点欠陥を生成すべきという判定結果であった場合に、上記アドレスに対し上記画素の点欠陥を生成する演算を実行する
 請求項10記載の撮像装置。
 上記参照データは、上記入力画像データに対して所定の処理が施された画像データを含み、
 上記抽出部は、
  上記所定の処理が施された画像データから色ごとの信号レベルのゲインを抽出し、
 上記演算部は、
  上記画像データに上記色ごとのゲインを乗じる
 請求項10または11に記載の撮像装置。
 上記参照データは、上記入力画像データに対して所定の処理が施された画像データを含み、
 上記生成部は、
  上記所定の処理が施された画像データのシェーディングの中心となる座標を設定する座標設定部と、
  上記座標設定部が設定した上記座標からの距離に応じた重み付け処理を行う重み付け処理部を有し、
 上記抽出部は、
  上記入力画像データの信号レベルと、上記所定の処理が施された画像データの信号レベルとのズレ量を抽出し、
 上記演算部は、
  上記重み付け処理部による重み付け処理結果に、上記抽出部による上記ズレ量の割合を乗じる
 請求項10から12のいずれか一に記載の撮像装置。
Description:
特性値生成回路および撮像装置

 本発明は、たとえばCMOS(Complementary Metal O xide Semiconductor)イメージセンサの性能のばら きを生成する特性値生成回路および撮像装 に関するものである。

 CMOSイメージセンサ等の画素数の増加に伴 い、CMOSイメージセンサの個体差による性能 ばらつきが問題となっている。

 このようなばらつきにより、たとえばCMOS イメージセンサごとに点欠陥などのノイズの 生じ方も異なる。撮像画像に適切な補正を行 うため、個々のCMOSイメージセンサに対して 像処理を行うDSP等の補正レベルの調整等を う必要がある。

 DSP等は、CMOSイメージセンサ等の外部に設 けられることが多く、ばらつきの程度によっ ては、DSP等の補正レベルの調整等が適切に行 えない場合がある。したがって、CMOSイメー センサ等にDSP等が取り付けられる前に、ば つきの程度を把握しておくことは有用であ 。

 そこで、あらかじめ予想されるばらつき サンプルを作成し、このサンプルに対してD SP等が適切にノイズ等を補正可能であるか否 などの評価が行われていた。

 しかし、あらかじめ予想されるばらつき サンプルを作成することは困難な上、厳密 限度評価を行うことも困難である。特に、 らつきの限界値(最大のばらつきのことをい う)を予測することは非常に困難である。

 一方、CMOSイメージセンサ内部の簡易的な 演算機能によって、ばらつきの補正を行うこ とは可能である。しかし、簡易的な演算機能 による補正は、高性能なDSP等による補正処理 に悪影響を与えることが多い。

 たとえば特許文献1によれば、個体撮像装 置に外付けでメモリが搭載され、そのメモリ に個体撮像装置の特性が記憶される。製造段 階において、個体撮像装置のマイクロコンピ ュータがメモリから特性を読み出し、その特 性に応じた初期化動作を実行する。これによ り、個体撮像装置の個体差に応じた補正処理 等が実行できる。

特開平6-141249号公報

 特許文献1が開示する個体撮像装置では、 デバイス単独で補正処理等を実行することが 困難である。ばらつきの限界値の設定方法等 については何ら開示されておらず、たとえば DSP等がばらつきをどの程度まで補正可能であ るかといった評価をすることができない。

 本発明は、予想される撮像装置の個体差 よる性能のばらつきを生成し、ばらつきの 正処理結果を容易に評価することができる 性値生成回路および撮像装置を提供するこ にある。

 本発明の第1の観点の特性値生成回路は、 参照データを取得する取得部と、上記参照デ ータを参照し、入力画像データに対して補正 可能な限界の特性値を生成する生成部と、上 記生成部が生成した上記特性値と、上記入力 画像データとを加算する加算器とを有する。

 好適には、上記生成部は、上記参照デー から所定のパラメータを抽出する抽出部と 上記抽出部が抽出した上記所定のパラメー と、上記入力画像データとに基づいて所定 演算を実行し、当該演算結果を上記加算器 出力する演算部とを有する。

 好適には、上記参照データは、画素の点 陥に関するデータを含み、上記生成部は、 記参照データから上記画素の点欠陥を生成 べきアドレスを抽出するアドレス抽出部と 上記アドレス抽出部が抽出したアドレスに して、上記画素の点欠陥を生成すべきか否 を判定する判定部とを有し、上記演算部は 上記判定部の判定結果が上記画素の点欠陥 生成すべきという判定結果であった場合に 上記アドレスに対し上記画素の点欠陥を生 する演算を実行する。

 好適には、上記抽出部は、上記参照デー から生成すべき上記画素の点欠陥に関する ータを抽出し、上記演算部は、上記入力画 データを上記画素の点欠陥に関するデータ 置き換える演算を実行する。

 好適には、上記演算部は、上記入力画像 ータに上記画素の点欠陥に関するデータを 減算する。

 好適には、上記抽出部は、上記参照デー からゲインを抽出し、上記演算部は、上記 力画像データに上記ゲインを乗じる。

 好適には、上記参照データは、上記入力 像データに対して所定の処理が施された画 データを含み、上記抽出部は、上記所定の 理が施された画像データから色ごとの信号 ベルのゲインを抽出し、上記演算部は、上 画像データに上記色ごとのゲインを乗じる

 好適には、上記参照データは、上記入力 像データに対して所定の処理が施された画 データを含み、上記生成部は、上記所定の 理が施された画像データのシェーディング 中心となる座標を設定する座標設定部と、 記座標設定部が設定した上記座標からの距 に応じた重み付け処理を行う重み付け処理 を有し、上記抽出部は、上記入力画像デー の信号レベルと、上記所定の処理が施され 画像データの信号レベルとのズレ量を抽出 、上記演算部は、上記重み付け処理部によ 重み付け処理結果に、上記抽出部による上 ズレ量の割合を乗じる。

 好適には、上記重み付け処理部は、上記 ェーディングの中心となる座標で重み付け が0、当該シェーディングの両端で重み付け 量が同一の値となるように、線形補間による 重み付け処理を各々のアドレスに対して施す 。

 本発明の第2の観点の撮像装置は、光電変 換によって、入射光を電荷に変換する画素部 と、上記画素部の特性の限界値を生成可能な 特性値生成回路と、上記画素部の出力信号に 所定の処理を施し、処理結果を入力画像デー タとして上記特性値生成回路に出力する信号 処理部とを有し、上記特性値生成回路は、参 照データを取得する取得部と、上記参照デー タを参照し、入力画像データに対して補正可 能な限界の特性値を生成する生成部と、上記 生成部が生成した上記特性値と、上記入力画 像データとを加算する加算器とを有する。

 本発明によれば、取得部は、参照データ 取得し、生成部は、参照データを参照し、 力画像データに対して補正可能な限界の特 値を生成する。加算器は、特性値と、入力 像データとを加算する。

 本発明によれば、予想される撮像装置の 体差による性能のばらつきを生成し、ばら きの補正処理結果を容易に評価することが きる。

図1は、本発明に係る補正回路を採用し たCMOSイメージセンサの構成例を示す主要部 ブロック図である。 図2は、第1実施形態に係るアドレスを 明するための図である。 図3は、第1実施形態に係る特性値生成 の詳細な構成例を示すブロック図である。 図4は、第1実施形態に係る特性値デー について説明するための図である。 図5は、第1実施形態に係るCMOSイメージ ンサの動作例を示すフローチャートである 図6は、第1実施形態に係る特性値生成 の詳細な動作例を示すフローチャートであ 。 図7は、第2実施形態に係る特性値生成 の詳細な構成例を示すブロック図である。 図8は、第2実施形態に係る特性値生成 の詳細な動作例を示すフローチャートであ 。 図9は、第3実施形態に係る特性値生成 の詳細な構成例を示すブロック図である。 図10は、第3実施形態に係るシェーディ ングパラメータの設定方法について説明する ための一例を示す図である。 図11は、第3実施形態に係る特性値生成 部の詳細な動作例を示すフローチャートであ る。

 以下、本発明の実施形態を図面に関連付 て説明する。

(第1実施形態)
 第1実施形態について、図1~図6を参照しなが ら説明する。

 図1は、本発明に係る補正回路を採用した CMOSイメージセンサの構成例を示す主要部の ロック図である。

 図1に図示するように、撮像装置としての CMOSイメージセンサ1は、画素部10、アナログ ロントエンド部(信号処理部)20、特性値生成 路としてのばらつき生成回路30を有する。

 DSP(Digital Signal Processor)40は、CMOSイメージ センサ1のばらつき生成回路30に接続されてい る。

 画素部10には、たとえばベイヤー配列の ラーフィルタに対応するように、Xa(行)×Ya( )個の画素回路(不図示)が配列されている。 とえばXa=2048、Ya=2048である。

 各々の画素回路は、光電変換によって入 光の光量に応じた電荷(電子)を生成し、こ 電荷を所定期間(電荷蓄積期間という)蓄積す る。電荷蓄積期間後、画素部10は、蓄積した 荷を電圧信号S10としてアナログフロントエ ド部20に出力する。

 アナログフロントエンド部20は、増幅器 路(AMP)21、CDS回路(Correlated Double Sampling;CDS)22 およびA/D変換回路(A/D)23で構成されている。

 増幅器回路21は、アナログフロントエン 部20に画素部10から電圧信号S10が入力される 、この電圧信号S10を増幅する。

 このとき、CDS回路22は、電圧信号S10に含 れるリセットノイズや増幅ノイズなどを除 する。

 A/D変換回路23は、これらのノイズが除去 れたアナログの電圧信号をデジタルの電圧 号に変換する。

 このように、アナログフロントエンド部2 0は、アナログの電圧信号S10に所定の処理を してデジタルの電圧信号を生成し、この電 信号を画像データ(入力画像データ)S20として ばらつき生成回路30の特性値生成部33および 算器34に出力する。

 図2は、第1実施形態に係るアドレスを説 するための概念図である。

 画像データS20は、1回の電子シャッタで得 られる画像データであるものとする。このと き、1フレームの画像データS20は、Xa×Ya個の 素回路からの画像データで構成されている

 Xa×Ya個の画素回路から得られた画像デー をX軸およびY軸方向に配列するものとする 任意のアドレス(l、m)は、l行、m列目の画素 路が出力するデータに対応している。ただ 、l=0,1,…、Xa、m=0,1,…、Yaである。

 画像データS20に限らず、後述する特性値 ータなども、画素回路の個数分のデータで 成されている。すなわち、アナログフロン エンド部20や、後述するばらつき生成回路30 などの各構成要素は、アドレスごとに各々の 処理を行う。

 ところで、CMOSイメージセンサ1には、個 差による性能上のばらつきがある。ばらつ 生成回路30は、DSP40から入力された特性値デ タ(参照データ)S40に基づいて、予想されるCM OSイメージセンサ1の性能上のばらつき(単に ばらつき」ともいう)を生成する機能を有す 。

 このばらつきは、CMOSイメージセンサ1が 成しうると予想される最大のばらつきを含 。なお、第1実施形態において、ばらつきと 、たとえば画像の一部(一点)に白点が発生 る画素回路による点欠陥に関するものをい 。

 本実施形態の特徴であるばらつき生成回 30の構成要素について説明する。

 ばらつき生成回路30は、コマンド受信部( 得部)31、レジスタ32、特性値生成部(生成部) 33、加算器34、データ処理部35、およびフォー マット変換部36を有する。

 ばらつき生成回路30は、画像データS20に してばらつきをオーバーレイ(オーバラップ) させることにより、予想されるばらついたサ ンプル画像データS30を生成する。

 特性値データS40は、画像データS20に対し バラつきを生成させる条件に関するデータ 含まれている。この条件は、好適に設定可 である。

 コマンド受信部31は、DSP40からエンコード (符号化)されている特性値データS40を受信す と、特性値データS40をデコード(復号化)し デコードした特性値データを特性値データS3 1としてレジスタ32に出力する。

 レジスタ32は、コマンド受信部31から特性 値データS31が入力されると、特性値データS31 を格納する。レジスタ32は、タイミングジェ レータ(不図示)の指示に従って、特性値デ タS31を特性値生成部33に出力する。

 特性値生成部33は、レジスタ32から特性値 データS31を読み出すと、特性値データS31を参 照して、アナログフロントエンド部20から入 された画像データS20に対して、ばらつきを 成させる。特性値生成部33は、このばらつ を特性限界値(特性値)S33として加算器34に出 する。

 加算器34は、アナログフロントエンド部20 から入力された画像データS20と、特性値生成 部33から入力された特性限界値S33とを加算す 。換言すれば、加算器34は、画像データS20 ばらつきをオーバーレイさせる。加算器34は 、加算したデータを加算結果S34としてデータ 処理部35に出力する。

 データ処理部35は、加算器34から入力され た加算結果S34に対して所定のデータ処理を施 し、処理結果を処理データS35としてフォーマ ット変換部36に出力する。

 フォーマット変換部36は、データ処理部35 から処理データS35が入力されると、処理デー タS35を出力形式に対応したフォーマット形式 に変換し、変換したデータをばらつきを含む サンプル画像データS30としてDSP40に出力する

 DSP40は、点欠陥のモード、欠陥のレベル( イン)、アドレス情報などを含む特性値デー タS40をばらつき生成回路30のコマンド受信部3 1に出力する。

 DSP40は、フォーマット変換部36からサンプ ル画像データS30が入力されると、サンプル画 像データS30にホワイトバランス処理、RGB変換 、YUV変換、シェーディング補正、画像の欠陥 に関するパラメータ補正等を施す。

 DSP40の出力結果がディスプレイ等に表示 れることにより、ばらついたサンプル画像 ータS30がどの程補正されたかという補正具 を確認することができると共に、DSP40が補正 可能なばらつきの限界値を確認することがで きる。

 上述した特性値生成部33の詳細について 図3および図4を参照しながら説明する。

 図3は、第1実施形態に係る特性値生成部 詳細な構成例を示すブロック図である。

 図4は、第1実施形態に係る特性値データ ついて説明するための図である。

 図3に図示するように、特性値生成部33は 固定値抽出部331、ゲイン抽出部332、アドレ 情報抽出部(アドレス抽出部)333、アドレス ウンタ334、アドレス判定部(判定部)335、オリ ジナル値出力部336および特性値生成回路(演 部)337によって構成されている。固定値抽出 331、およびゲイン抽出部332によって、本発 の抽出部が構成されている。

 特性値データS31、すなわちDSP40が出力す 特性値データS40には、点欠陥のモード、欠 のレベル(ゲイン)、アドレス情報が含まれる 。

 点欠陥のモードには、画像の一点に白点 生成する単独型モード(図4の(A))、白点がX軸 方向に連続する横連続型モード(図4の(B))、白 点が一定間隔を空けてX軸方向に生成する横 モード(図4の(C))、白点がY軸方向に連続して 成する縦連続型モード(図4の(D))がある。

 この他、点欠陥のモードには、白点が一 間隔を空けてY軸方向に生成する縦型モード (図4の(E))、白点が斜め方向に連続して生成す る斜め連続型モード(図4の(F))、白点が一定間 隔を空けて生成する斜め型モード(図4の(G))、 および画素配置などの理由によるイメージセ ンサ固有型モード(図4の(H))がある。

 アドレス情報には、アドレスごとに、ば つき(点欠陥)を生成すべきか否かに関する 報と共に、ばらつきの生成方法に関する情 が含まれている。

 レジスタ32に格納された特性値データS31 、タイミングジェネレータ(不図示)の指示に 従ってレジスタ32から読み出され、固定値抽 部331、ゲイン抽出部332およびアドレス情報 出部333に出力される。

 固定値抽出部331は、レジスタ32から特性 データS31が入力されると、特性値データS31 含まれるモードを抽出し、このモードを固 値S331として特性値生成回路337に出力する。 のモードは、図4の(A)~(H)に図示するいずれ のモードである。

 ゲイン抽出部332は、レジスタ32から特性 データS31が入力されると、特性値データS31 含まれるゲインを抽出し、このゲインをゲ ンS332として特性値生成回路337に出力する。

 アドレス情報抽出部333は、レジスタ32か 特性値データS31が入力されると、特性値デ タS31からアドレス情報を抽出し、このアド ス情報をアドレス情報S333としてアドレス判 部335に出力する。

 アドレスカウンタ334は、アドレス(0,0)か アドレス(Xa、Ya)まで順次アドレスをカウン し(図2参照)、カウントしたアドレス(l、m)を ドレスカウント値S334としてアドレス判定部 335に順次出力する。

 アドレス判定部335は、アドレス情報抽出 333からアドレス情報S333が、アドレスカウン タ334からアドレスカウント値S334が入力され アドレス情報S333とアドレスカウント値S334と を照合する。

 詳細には、アドレス判定部335は、アドレ (l、m)のアドレス情報S333を参照し、アドレ (l、m)に対してばらつきを生成するか否かを 定する。アドレス判定部335は、判定結果S335 をアドレスごとに特性値生成回路337に出力す る。なお、この判定結果には、ばらつきの生 成方法に関する情報も含まれている。

 オリジナル値出力部336は、アナログフロ トエンド部20から入力された画像データS20 特性値生成回路337に出力する。

 特性値生成回路337には、固定値抽出部331 ら固定値S331が、ゲイン抽出部332からゲイン S332が、オリジナル値出力部336から画像デー S20が各々入力される。特性値生成回路337に 、アドレス判定部335から判定結果S335がアド スごとに順次入力される。

 特性値生成回路337は、判定結果S335を参照 し、アドレス(l、m)に対する判定結果S335がば つきを生成しないという判定結果であった 合、アドレス(l、m)に対して特性限界値S33を 生成しない。このとき、加算器34には、特性 界値S33が入力されない。

 一方、特性値生成回路337は、アドレス(l m)に対する判定結果S335を参照し、判定結果S3 35がばらつきを生成するという判定結果であ た場合、アドレス(l、m)に対してばらつきを オーバーレイする。

 このとき、特性値生成回路337は、判定結 S335に含まれるばらつきの生成方法に関する 情報に応じて、次に説明する第1~第3の処理の うちいずれかの処理を行う。説明の便宜上、 アドレス(l、m)の固定値S331が点欠陥であった のとする(図4の(A)に図示する単独型モード)

(第1の処理)
 第1の処理は、ばらつきの生成方法に関する 情報が、画像データS20を固定値S331に置き換 るものであった場合の処理である。

 特性値生成回路337は、アドレス(l、m)に対 して、固定値S331から画像データS20を減算し もの(S331-S20)を特性限界値S33として加算器34 出力する。

 アドレス(l、m)に対して、加算器34は、ア ログフロントエンド部20から入力された画 データS20と、特性限界値S33とを加算する(S20+ (S331-S20))。これにより、アドレス(l、m)に対す る加算結果S34は、画像データS20を固定値S331( 欠陥)に置き換えたものとなる。

(第2の処理)
 第2の処理は、ばらつきの生成方法に関する 情報が、画像データS20に固定値S331を加算す ものであった場合の処理である。

 特性値生成回路337は、アドレス(l、m)に対 して、固定値S331を特性限界値S33として加算 34に出力する。

 アドレス(l、m)に対して、加算器34は、ア ログフロントエンド部20から入力された画 データS20と、特性限界値S33とを加算する(S20+ S331)。これにより、アドレス(l、m)に対する加 算結果S34は、画像データS20に固定値S331(点欠 )を加算したものとなる。

 ただし、固定値S331の符号が負であった場 合、加算結果S34は、画像データS20から固定値 S331を減算したものとなる。

(第3の処理)
 第3の処理は、ばらつきの生成方法に関する 情報が、画像データS20のゲインを変化させて 画像データS20に固定値S331を加算するもので った場合の処理である。

 特性値生成回路337は、アドレス(l、m)に対 して、画像データS20にゲインS332を乗じたも (S20×S332)を特性限界値S33として加算器34に出 する。

 アドレス(l、m)に対して、加算器34は、ア ログフロントエンド部20から入力された画 データS20と特性限界値S33とを加算する((S20×S 332)+S20)。これにより、アドレス(l、m)に対す 加算結果S34は、ゲインが乗算された画像デ タS20に固定値S331(点欠陥)を加算したものと る。

 ただし、負のゲインS332であった場合、加 算結果S34は、負のゲインが乗算された画像デ ータS20に固定値S331を加算したものとなる。

 このように、特性値生成回路337は、第1~ 3の処理を、ばらつきの生成方法に関する情 に応じて実行することで、絶対的なレベル の欠陥補正の検証や、光量依存性のある欠 補正の検証など、確認したい欠陥に応じた 証を行うことができる。

 ばらつき生成回路30を採用したCMOSイメー センサ1の動作例を図5に関連付けて説明す 。

 図5は、第1実施形態に係るCMOSイメージセ サの動作例を示すフローチャートである。

(ステップST1)
 図5に図示するように、画素部10を構成する 々の画素回路は、光電変換によって入射光 光量に応じた電荷を生成し、この電荷を所 期間蓄積する。電荷蓄積期間後、画素部10 、蓄積した電荷を電圧信号S10としてアナロ フロントエンド部20に出力する。

(ステップST2)
 アナログフロントエンド部20は、アナログ 電圧信号S10に所定の処理を施してデジタル 電圧信号を生成し、この電圧信号を画像デ タS20としてばらつき生成回路30の加算器34お び特性値生成部33に出力する。

(ステップST3)
 DSP40は、点欠陥のモード、欠陥のレベル(ゲ ン)、アドレス情報などを含む特性値データ S40をばらつき生成回路30のコマンド受信部31 出力する。

(ステップST4)
 コマンド受信部31は、DSP40からエンコードさ れている特性値データS40を受信すると、特性 値データS40をデコードし、デコードした特性 値データを特性値データS31としてレジスタ32 出力する。

(ステップST5)
 レジスタ32は、コマンド受信部31から特性値 データS31が入力されると、特性値データS31を 格納する。レジスタ32は、タイミングジェネ ータの指示に従って、特性値データS31を特 値生成部33に出力する。

(ステップST6)
 特性値生成部33は、レジスタ32から特性値デ ータS31を読み出すと、特性値データS31を参照 して、アナログフロントエンド部20から入力 れた画像データS20に対して、ばらつきを生 させる。特性値生成部33は、このばらつき 特性限界値S33として加算器34に出力する。

(ステップST7)
 加算器34は、アナログフロントエンド部20か ら入力された画像データS20と、特性値生成部 33から入力された特性限界値S33とを加算する 換言すれば、加算器34は、元の画像データS2 0にばらつきをオーバーレイさせる。加算器34 は、加算したデータを加算結果S34としてデー タ処理部35に出力する。

(ステップST8)
 データ処理部35は、加算器34から入力された 加算結果S34に対して所定のデータ処理を施し 、処理結果を処理データS35としてフォーマッ ト変換部36に出力する。

(ステップST9)
 フォーマット変換部36は、データ処理部35か ら処理データS35が入力されると、処理データ S35を出力形式に対応したフォーマット形式に 変換し、変換したデータをばらつきを含むサ ンプル画像データS30としてDSP40に出力する。

(ステップST10)
 DSP40は、フォーマット変換部36からサンプル 画像データS30が入力されると、サンプル画像 データS30にホワイトバランス処理、RGB変換、 YUV変換、シェーディング補正、画像の欠陥に 関するパラメータ補正等を施す。

 その後、必要に応じて、ステップST1の処 が再開される。

 特性値生成部33の詳細な動作例を図6に関 付けて説明する。

 図6は、第1実施形態に係る特性値生成部 詳細な動作例を示すフローチャートである

 固定値S331が、たとえば図4の(A)に図示す 単独型モードであるものとし、アドレス(l、 m)に対する動作について説明する。

(ステップST61)
 レジスタ32に格納された特性値データS31は タイミングジェネレータの指示に従ってレ スタ32から読み出され、固定値抽出部331、ゲ イン抽出部332およびアドレス情報抽出部333に 出力される。

 固定値抽出部331は、レジスタ32から特性 データS31が入力されると、特性値データS31 含まれるモードを抽出し、このモードを固 値S331として特性値生成回路337に出力する。

 ゲイン抽出部332は、レジスタ32から特性 データS31が入力されると、特性値データS31 含まれるゲインを抽出し、このゲインをゲ ンS332として特性値生成回路337に出力する。

 アドレス情報抽出部333は、レジスタ32か 特性値データS31が入力されると、特性値デ タS31からアドレス情報を抽出し、このアド ス情報をアドレス情報S333としてアドレス判 部335に出力する。

 オリジナル値出力部336は、アナログフロ トエンド部20から入力された画像データS20 特性値生成回路337に出力する。

(ステップST62)
 アドレスカウンタ334は、アドレス(0,0)から ドレス(Xa、Ya)まで順次アドレスをカウント (図2参照)、カウントしたアドレス(l、m)をア レスカウント値S334としてアドレス判定部335 に出力する。

(ステップST63)
 アドレス判定部335には、アドレス情報抽出 333からアドレス情報S333が、アドレスカウン タ334からアドレスカウント値S334が入力され アドレス情報S333とアドレスカウント値S334と を照合する。

 詳細には、アドレス判定部335は、アドレ (l、m)のアドレス情報S333を参照し、アドレ (l、m)に対してばらつきを生成するか否かを 定する。アドレス判定部335は、判定結果S335 をアドレスごとに特性値生成回路337に出力す る。

(ステップST64)
 特性値生成回路337には、固定値抽出部331か 固定値S331が、ゲイン抽出部332からゲインS33 2が、オリジナル値出力部336から画像データS2 0が各々入力される。 特性値生成回路337には 、アドレス判定部335からアドレス(l、m)に対 る判定結果S335が入力される。

 特性値生成回路337は、判定結果S335を参照 し、アドレス(l、m)に対する判定結果S335がば つきを生成しないという判定結果であった 合(NO)、アドレス(l、m)に対して特性限界値S3 3を生成しない。その後、次のアドレスに対 てステップST61の処理が実行される。

 一方、特性値生成回路337は、アドレス(l m)に対する判定結果S335を参照し、判定結果S3 35がばらつきを生成するというという判定結 であった場合(YES)、アドレス(l、m)に対して らつきをオーバーレイする。

(ステップST65)
 ばらつきの生成方法に関する情報が、画像 ータS20を固定値S331に置き換えるものであっ た場合、特性値生成回路337は、アドレス(l、m )に対して、固定値S331から画像データS20を減 したもの(S331-S20)を特性限界値S33として加算 器34に出力する。

 アドレス(l、m)に対して、加算器34は、ア ログフロントエンド部20から入力された画 データS20と、特性限界値S33とを加算する(S20+ (S331-S20))。これにより、アドレス(l、m)に対す る加算結果S34は、画像データS20を固定値S331 置き換えたものとなる。

 ばらつきの生成方法に関する情報が、画 データS20に固定値S331を加算するものであっ た場合、アドレス(l、m)に対して、固定値S331 特性限界値S33として加算器34に出力する。

 アドレス(l、m)に対して、加算器34は、ア ログフロントエンド部20から入力された画 データS20と、特性限界値S33とを加算する(S20+ S331)。これにより、アドレス(l、m)に対する加 算結果S34は、画像データS20に固定値S331を加 したものとなる。

 ばらつきの生成方法に関する情報が、画 データS20のゲインを変化させて画像データS 20に固定値S331を加算するものであった場合、 特性値生成回路337は、アドレス(l、m)に対し 、画像データS20にゲインS332を乗じたもの(S20 ×S332)を特性限界値S33として加算器34に出力す る。

 アドレス(l、m)に対して、加算器34は、ア ログフロントエンド部20から入力された画 データS20と特性限界値S33とを加算する((S20×S 332)+S332)。これにより、アドレス(l、m)に対す 加算結果S34は、ゲインが乗算された画像デ タS20に固定値S331を加算したものとなる。

 その後、次のアドレスに対してステップS T61の処理が実行される。

 固定値S331が図4の(B)に図示する横連続型 モードの場合には、ステップST61~ST65の処理 、アドレス(l+1、m)に対して行う。他のモー の場合も、点欠陥を発生させたいアドレス 対してステップST61~ST65の処理を行う。

 点欠陥だけでなく、線欠陥についても、 実施形態を適用するこができる。この場合 ステップST61~ST65の処理を、たとえばアドレ (0,0)~(0,Ya)に対して行えばよい。

 以上の詳細に説明したように、第1実施形 態によれば、ばらつき生成回路30は、特性値 ータS40を取得するコマンド受信部31と、特 値データS40を参照し、入力画像データS20に して補正可能な限界の特性値を生成する特 値生成部33と、特性値生成部33が生成した特 限界値S33と、入力画像データS20とを加算す 加算器34とを有する。

 これにより、予想されるCMOSイメージセン サ等の個体差による性能のばらつきを生成し 、ばらつきの補正処理結果を容易に評価する ことができる。

 従来は、予想されるばらつきのサンプル 作成する費用が別途発生していたが、本実 形態により、別途ばらつきのサンプルを作 する必要がない利益が得られる。ばらつき 限界におけるDSPの評価が困難であったが、 実施形態により、DSPを含めたCMOSイメージセ ンサ全体の特性の評価をすることが容易とな る。

 CMOSイメージセンサ等の生産条件の変更に 伴って、生じるばらつきの内容(特性)も変化 る。しかし、本実施形態は、生産条件の変 の影響を受けることなく、種々のばらつき 評価に迅速に対応することができる。

 DSPの補正可能範囲の限界を容易かつ定量 に評価することもできるため、CMOSイメージ センサ等の生産にDSPの評価をフィードバック することができる。

 本実施形態によれば、アドレスを指定し ばらつきを生成し、このばらつきを元の画 データにオーバーレイさせることができる め、出力側で画素エリア(画素部)の(位置)調 整をすることが容易となる。

 たとえば、画素エリアの中心に点欠陥を 生させ、ディスプレイに表示された点欠陥 基に、画素エリアの中心がディスプレイの 心と合致しているか否かなどの状態を容易 確認することができる。特に、画素エリア 切り出しを行う際に、物理的な画素エリア 中心座標とディスプレイへの出力との相関 容易に確認することができる。

(第2実施形態)
 第2実施形態について、図7および図8を参照 ながら、第1実施形態と異なる点を中心に説 明する。

 図7は、第2実施形態に係る特性値生成部 詳細な構成例を示すブロック図である。

 第2実施形態において、特性値生成部33aは 、画像データS20全体の感度を維持したまま、 感度比のばらつきを生成させる。

 図7に図示するように、特性値生成部33aは 、ゲイン抽出部332a、オリジナル値出力部336 および特性値生成回路337aによって構成され いる。

 ゲイン抽出部332aは、感度比設定部3321、 イン出力部3322~3325によって構成されている

 感度比設定部3321は、レジスタ32から特性 データS31が入力されると、特性値データS31 基づいて、R(赤),Gr(緑),Gb(緑)、B(青)の色に対 応したゲインを設定する。Gr(緑),Gb(緑)は、異 なる色である。

 ただし、このゲインは、ばらつき生成回 30の処理後も画像の感度が変化しないよう 値である。特性値データS31は、画素部10によ って撮像され、DSP40によって処理されたもの ある。

 ここで、感度比設定部3321によるゲインの 設定方法について説明する。感度比は、色信 号レベルの比、たとえばR/Grで定義される。CM OSイメージセンサ1の感度比が60%(=R/Gr)である のとし、感度比(ばらつき)の限界値が70%であ るものと評価する。

 このとき、ばらつき生成回路30の処理後 画像全体の感度が変化しないようにするた には、Rのゲイン、Grのゲインは、次の(1)式 よび(2)式を満足する。

 (数1)
 (R×(1+GainR))/(Gr×(1+GainGr))=70/100 …(1)
 (数2)
 R+Gr=(R×(1+GainR))+(Gr×(1+GainGr)) …(2)
 (1)、(2)式において、GainRはRのゲインを、Gain GrはGrのゲインを各々示す。(1)式は、CMOSイメ ジセンサ1の感度比の条件を示し、(2)式は、 ばらつき生成回路30の処理後も画像全体の感 が変化しない場合の条件を示している。

 (1)式および(2)式より、Rのゲインは、GainR= 5/51、Grのゲインは、GainGr=-1/17と算出される。 同様にして、Bのゲインなども算出される。

 上述の例のように、感度比設定部3321が設 定するゲインは、負のゲインであってもよい 。ゲインが負の場合は、感度を下げることを 表す。このように、ゲインの設定範囲が負の 値を包括していることは、本実施形態の特徴 である。

 感度比設定部3321は、色別に算出したゲイ ンを設定値S3321としてゲイン出力部3322~3325に 力する。

 ゲイン出力部3322~3325には、感度比設定部3 321から設定値S3321が入力されると、設定値S332 1に基づいて、色別にゲインを抽出し、この インを特性値生成回路337aに出力する。

 このとき、ゲイン出力部3322は、Grのゲイ Grを、ゲイン出力部3323は、RのゲインRを、 イン出力部3324は、GbのゲインGbを、ゲイン出 力部3325は、BのゲインBを各々抽出する。

 特性値生成回路337aは、ゲイン出力部3322~3 325から色ごとのゲインが入力されると、オリ ジナル値出力部336から入力された画像データ S20の各色に対応するゲインを乗算したもの( とえばゲインGr×S20)を特性限界値S33aとして 算器34に出力する。

 加算器34は、アナログフロントエンド部20 から入力された画像データS20と、特性限界値 S33aとを加算する(S20+ゲインGr×S20)。

 これにより、画像データS20の全体の感度 維持したまま、たとえば感度比R/Grを60%から 70%に変更したばらつきで、CMOSイメージセン 1のばらつきの限界をDSP40によって評価する とができる。

 特性値生成部33aの詳細な動作例を図8に関 連付けて説明する。

 図8は、第2実施形態に係る特性値生成部 詳細な動作例を示すフローチャートである

(ステップST61a)
 図8に図示するように、感度比設定部3321は レジスタ32から特性値データS31が入力される と、R(赤),Gr(緑),Gb(緑)、B(青)の色に対応した インを設定する。

 感度比設定部3321は、色別に算出したゲイ ンを設定値S3321としてゲイン出力部3322~3325に 力する。

(ステップST62a)
 ゲイン出力部3322~3325には、感度比設定部3321 から設定値S3321が入力されると、設定値S3321 基づいて、色別にゲインを抽出し、このゲ ンを特性値生成回路337aに出力する。

(ステップST63a)
 特性値生成回路337aは、ゲイン出力部3322~3325 から色ごとのゲインが入力されると、オリジ ナル値出力部336から入力された画像データS20 の各色に対応するゲインを乗算したもの(た えばゲインGr×S20)を特性限界値S33aとして加 器34に出力する。

 加算器34は、アナログフロントエンド部20 から入力された画像データS20と、特性限界値 S33aとを加算する(S20+ゲインGr×S20)。

 以上詳細に説明したように、第2実施形態 では、感度比によるばらつきを生成すること ができる。第2実施形態においても、第1実施 態と同様の効果を得ることができる。

(第3実施形態)
 第3実施形態について、図9~図11を参照しな ら、第1および第2実施形態と異なる点を中心 に説明する。

 図9は、第3実施形態に係る特性値生成部 詳細な構成例を示すブロック図である。

 図10は、第3実施形態に係るシェーディン パラメータの設定方法について説明するた の一例を示す図である。

 図9に図示するように、特性値生成部33bは 、アドレスカウンタ334、オリジナル値出力部 336、シェーディングパラメータ出力部(抽出 )338,重み付け演算部(重み付け処理部)339、お び特性値生成回路337bによって構成されてい る。

 第3実施形態において、特性値生成部33bは 、シェーディングを生成させる。シェーディ ングとは、画素部10を構成する画素回路のレ アウト、および製造時に生じたばらつきに 因するCMOSイメージセンサ1のシェーディン をいう。

 したがって、特性値生成部33bは、同心円 に変化するシェーディングではなく、X軸方 向、Y軸方向にオフセット的に変動するばら きを生成させる。

 説明の簡略化のため、画像データS20は、Y 軸方向成分のみのデータで構成されているも のとする。

 シェーディングパラメータ出力部338は、 ェーディングパラメータ設定部3381、中心座 標設定部(座標設定部)3382、およびズレ量出力 部3383~3386によって構成されている。

 シェーディングパラメータ設定部3381は、 レジスタ32から特性値データS31が入力される 、特性値データS31に基づいて、シェーディ グパラメータを設定する。この特性値デー S31は、画素部10によって撮像され、DSP40によ って処理されたものである。

 シェーディングパラメータ設定部3381は、 画像データS20の信号レベルと、特性値データ S31の信号レベルとのズレの量(単に「ズレ量 という)を抽出し、このズレ量の割合をシェ ディングパラメータとして設定する。

 図10の(A)は、たとえばアドレス(0,0)、(0,1) …、(0,Ya)における画像データS20のズレ量を している。

 ただし、ズレ量の抽出および設定は、2つ のアドレスについて行われる。たとえば、ア ドレス(0,0)を上端部A1、アドレス(0,Ya)を下端 A2と定義すると、シェーディングパラメータ 設定部3381は、上端部A1におけるズレ量(a%)、 端部A2におけるズレ量(-b%)を抽出する。

 シェーディングパラメータ設定部3381は、 シェーディングパラメータとして設定した上 端部A1および下端部A2におけるズレ量の割合 シェーディングパラメータS3381として、中心 座標設定部3382およびズレ量出力部3383~3386に 力する。

 中心座標設定部3382は、シェーディングパ ラメータ設定部3381からシェーディングパラ ータS3381が入力されると、シェーディングパ ラメータS3381に基づいて、シェーディングの 心座標を設定し、この中心座標を設定値S338 2として重み付け演算部339に出力する。

 なお、シェーディングの中心座標は、画 部10の中心であることが多い。図10の(A)に図 示するように、シェーディングの中心座標を 中心座標Ycと表記する。

 ズレ量出力部3383~3386は、シェーディング ラメータ設定部3381からシェーディングパラ メータS3381が入力されると、シェーディング ラメータS3381に基づいて色別のシェーディ グパラメータを設定し、設定値を特性値生 回路337bに出力する。

 このとき、ズレ量出力部3383は、Grについ のシェーディングパラメータを、ズレ量出 部3384は、Rについてのシェーディングパラ ータを、ズレ量出力部3385は、Gbについての ェーディングパラメータを、ズレ量出力部33 86は、Bについてのシェーディングパラメータ を各々設定する。

 重み付け演算部339は、中心座標設定部3382 から設定値S3382が、アドレスカウンタ334から ドレスカウント値S334が入力されると、次に 示す(3)、(4)式に基づいて、中心座標からの距 離に応じた重み付けをアドレスごとに行う( み付け処理)。

 (数3)
 α=-Y/(Yc+1) …(3)
 ただし、(0≦Y≦Yc)
 (数4)
 α=Y/(Ya-Yc)-Yc/(Ya-Yc) …(4)
 ただし、(Yc<Y≦Ya)
 (3)、(4)式において、αは重み付け量(重み付 係数)である。Yは任意のアドレス(0,m)に対応 し、0は上端部A1(アドレス(0,0))に対応し、Yaは 下端部A2(アドレス(0,Ya))に対応する。

 図10の(B)に図示するように、重み付け演 部339は、中心座標Ycにおいて重み付けが0に 上端部A1および下端部A2において重み付けが1 となるように、線形補間による重み付けをア ドレスごとに行う。

 このとき、重み付け演算部339は、上端部A 1から中心座標Ycまでは(3)式を使用し、中心座 標Ycから下端部A2までは(4)式を使用する。

 重み付け演算部339は、アドレスごとの重 付け量を演算結果S339として特性値生成回路 337に出力する。

 特性値生成回路337bは、ズレ量出力部3383~3 386から各色のズレ量が、重み付け演算部339か ら演算結果S339が入力されると、次に示す(5) (6)式に基づいて、ズレ量の割合とアドレス との重み付け量とを乗算する。この乗算は 色ごとに行われる。

 (数5)
 β=α×a …(5)
 ただし、(0≦Y≦Yc)
 (数6)
 β=α×(-b) …(6)
 ただし、(Yc<Y≦Ya)
 (5)、(6)式において、βは乗算結果としての 算係数である。aは上端部A1におけるズレ量 割合、bは下端部A2におけるズレ量の割合で る。図10の(C)は、加算係数βを示している。

 なお、a=bかつYc=Ya/2の場合、βは1次式とな る。a≠bかつYc≠Ya/2の場合、βは中心座標Ycに おいて傾きが変化する係数となる。

 加算係数βの算出後、特性値生成回路337b 、加算係数βと画像データS20とをアドレス とに乗算(β×S20)する。これにより、図10の(D) に図示するアドレスごとの乗算値(β×S20)が得 られる。

 特性値生成回路337bは、乗算値(β×S20)を特 性限界値S33bとして加算器34に出力する。

 加算器34は、アナログフロントエンド部20 から入力された画像データS20と、特性限界値 S33bとを加算(S20+(β×S20))する。これにより、 10の(E)に図示する加算結果が得られる。

 図11は、第3実施形態に係る特性値生成部 詳細な動作例を示すフローチャートである

(ステップST61b)
 図11に図示するように、シェーディングパ メータ設定部3381は、レジスタ32から特性値 ータS31が入力されると、特性値データS31に づいて、シェーディングパラメータを設定 る。

 シェーディングパラメータ設定部3381は、 シェーディングパラメータとして設定した上 端部A1および下端部A2におけるズレ量の割合 シェーディングパラメータS3381として、中心 座標設定部3382およびズレ量出力部3383~3386に 力する。

(ステップST62b)
 中心座標設定部3382は、シェーディングパラ メータ設定部3381からシェーディングパラメ タS3381が入力されると、シェーディングパラ メータS3381に基づいて、シェーディングの中 座標を設定し、この中心座標を設定値S3382 して重み付け演算部339に出力する。

(ステップST63b)
 ズレ量出力部3383~3386は、シェーディングパ メータ設定部3381からシェーディングパラメ ータS3381が入力されると、シェーディングパ メータS3381に基づいて色別のシェーディン パラメータを設定し、設定値を特性値生成 路337bに出力する。

(ステップST64b)
 重み付け演算部339は、中心座標設定部3382か ら設定値S3382が、アドレスカウンタ334からア レスカウント値S334が入力されると、中心座 標からの距離に応じた重み付けをアドレスご とに行う。

 重み付け演算部339は、アドレスごとの重 付け量を演算結果S339として特性値生成回路 337bに出力する。

(ステップST65b)
 特性値生成回路337bは、ズレ量出力部3383~3386 から各色のズレ量が、重み付け演算部339から 演算結果S339が入力されると、ズレ量の割合 アドレスごとの重み付け量とを乗算し、加 係数βを求める。この乗算は、色ごとに行わ れる。

 加算係数βの算出後、特性値生成回路337b 、加算係数βと画像データS20とをアドレス とに乗算(β×S20)する。

 特性値生成回路337bは、乗算値(β×S20)を特 性限界値S33bとして加算器34に出力する。

 加算器34は、アナログフロントエンド部20 から入力された画像データS20と、特性限界値 S33bとを加算(S20+(β×S20))する。

 以上詳細に説明したように、第3実施形態 では、シェーディングによるばらつきを生成 することができる。第3実施形態においても 第1、第2実施形態と同様の効果を得ることが できる。

 本発明の実施形態において、たとえば、 1実施形態に係る特性値生成部に、第2実施 態に係る特性値生成部の機能を包含させる とができる。すなわち、特性値生成部が点 陥および感度比のばらつき生成できるよう することができる。

 無論、特性値生成部が点欠陥、感度比お びシェーディングのばらつき生成できるよ にすることや、感度比およびシェーディン のばらつきのみを生成できるようにするこ など、各実施形態を組み合わせることがで る。

 本発明の実施形態は、上述した実施形態 拘泥せず、当業者であれば本発明の要旨を 更しない範囲内で様々な改変が可能である

 1…CMOSイメージセンサ、10…画素部、20… ナログフロントエンド部、増幅器回路21、22 …CDS回路、23…A/D変換回路、30…ばらつき生 回路、31…コマンド受信部、32…レジスタ、3 3…特性値生成部、34…加算器、35…データ処 部、36…フォーマット変換部、40…DSP、331… 固定値抽出部、332…ゲイン抽出部、333…アド レス情報抽出部、334…アドレスカウンタ、335 …アドレス判定部、336…オリジナル値出力部 、337…特性値生成回路、338…シェーディング パラメータ出力部、339…重み付け演算部、332 1…感度比設定部、3322~3325…ゲイン出力部、33 81…シェーディングパラメータ設定部、3382… 中心座標設定部、3383~3386…ズレ量出力部