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Patent Searching and Data


Title:
DISPOSER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031668
Kind Code:
A1
Abstract:
A disposer in which the amount of noise leaking to the sink side is reduced without making a noise-proof structure complex. As shown in Fig. 10A, the disposer has a kitchen refuse input section into which kitchen refuse to be crushed is inputted and that is installed on a water discharge opening of the sink, and the disposer also has an opening/closing lid (8) removably mounted at the kitchen refuse input section. The opening/closing lid (8) has a recessed water containing section (70) formed at the center of the lid (8), and also has, at the outer periphery of the lid, an annular flange at a position above the water containing section (70). A flange outer edge section (612) forming the annular flange has a lid body (108) engaged with the inner surface of the kitchen refuse input section, and also has water passage holes (68a) formed in the lid body (108), on the inward side of the flange outer edge section (612) of the lid body (108). The flange outer edge section (612) is located at the same height as or below the water passage holes (68a).

Inventors:
FUTAWATARI ISAO (JP)
SAITO YOSHITAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066124
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
September 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MAX CO LTD (JP)
FUTAWATARI ISAO (JP)
SAITO YOSHITAKA (JP)
International Classes:
B02C18/00; E03C1/266
Foreign References:
JP2004066032A2004-03-04
JP2007185563A2007-07-26
JPH11244723A1999-09-14
JP2001224977A2001-08-21
JPH08206534A1996-08-13
JPH08168687A1996-07-02
JP2006334564A2006-12-14
JP2001347181A2001-12-18
JPH1076174A1998-03-24
Attorney, Agent or Firm:
YAMAGUCHI, Kunio et al. (Kanda Ocean Building15-2, Uchikanda 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo 47, JP)
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Claims:
 破砕処理する厨芥が投入される厨芥投入部を有してシンクの排水口に取り付けられるディスポーザーであって、
 前記厨芥投入部に脱着自在に装着される蓋体を備え、
 前記蓋体は、
 中央部が窪んで水溜部をなすとともに、外周部が前記水溜部よりも高く位置する環状の鍔部をなし、当該鍔部の外縁部が、前記厨芥投入部の内面に係合される蓋本体と、
 前記蓋本体の鍔部の前記外縁部の内側に開孔された第1の通水孔とを有し、
 前記鍔部の外縁部の高さが第1の通水孔の高さ以下に位置することを特徴とするディスポーザー。
 前記蓋本体の前記水溜部は、
 前記第1の通水孔よりも低く位置する底面板部に、第2の通水孔が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のディスポーザー。
 前記蓋本体の鍔部は、
 内側よりも外縁部側が低くなる傾斜を有し、
 前記外縁部が前記第1の通水孔よりも低く位置することを特徴とする請求の範囲第2項に記載ディスポーザー。
 前記シンクの排水口に取り付けられた厨芥投入部と連通する厨芥破砕室と、
 前記蓋体によって閉塞された前記厨芥破砕室内の厨芥を破砕処理する破砕機構と、
 所定の回転速度で回転して、前記破砕機構を駆動する駆動部と、
 前記厨芥破砕室の上部側を開放又は閉塞するように操作される前記蓋体の装着状態を検知して、前記駆動部を制御する制御部とを備え、
 前記蓋体は、
 当該蓋体を経て前記厨芥破砕室の内部へ給水を導く給水部を、前記給水の水膜で封じることが可能な水溜構造を有し、
 前記制御部は、
 破砕処理を開始してから前記給水部が水膜で封じられるまでの所定時間、前記駆動部の回転速度を通常の回転速度よりも低く設定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のディスポーザー。
 前記制御部は、
 破砕処理を開始してから前記給水部が水膜で封じられるまでの所定時間、前記駆動部を非作動状態とすることを特徴とする請求の範囲第4項に記載のディスポーザー。
 前記蓋体は、
 前記厨芥投入部に装着する際の回動位置によって、破砕処理を開始又は停止する蓋スイッチとして機能し、
 前記制御部は、
 予め設定された前記所定時間を計測する時間計測部を有し、
 前記時間計測部は、
 前記厨芥投入部に装着された前記蓋体が、破砕処理を開始する回動位置に配されたときから、計測を開始することを特徴とする請求の範囲第4項に記載のディスポーザー。
 前記蓋本体の前記水溜部は、
 前記第1の通水孔よりも低く位置する底面板部に、第2の通水孔が設けられていることを特徴とする請求の範囲第4項に記載のディスポーザー。
 前記蓋本体の鍔部は、
 内側よりも外縁部側が低くなる傾斜を有し、
 前記外縁部が前記第1の通水孔よりも低く位置することを特徴とする請求の範囲第7項に記載ディスポーザー。
 前記シンクの排水口に取り付けられた厨芥投入部と連通する厨芥破砕室と、
 前記蓋体によって閉塞された前記厨芥破砕室内の厨芥を破砕処理する破砕機構と、
 所定の回転速度で回転して、前記破砕機構を駆動する駆動部と、
 前記厨芥破砕室の上部側を開放又は閉塞するように操作される前記蓋体の装着状態を検知して、前記駆動部を制御する制御部とを備え、
 前記蓋体は、
 当該蓋体を経て前記厨芥破砕室の内部へ給水を導く給水部を、前記給水の水膜で封じることが可能な水溜構造を有し、
 前記制御部は、
 破砕処理を開始してから前記給水部が水膜で封じられるまでの所定時間、前記駆動部の出力トルクを通常の出力トルクよりも低く設定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のディスポーザー。
 前記制御部は、
 破砕処理を開始してから前記給水部が水膜で封じられるまでの所定時間、前記駆動部を非作動状態とすることを特徴とする請求の範囲第9項に記載のディスポーザー。
 前記蓋体は、
 前記厨芥投入部に装着する際の回動位置によって、破砕処理を開始又は停止する蓋スイッチとして機能し、
 前記制御部は、
 予め設定された前記所定時間を計測する時間計測部を有し、
 前記時間計測部は、
 前記厨芥投入部に装着された前記蓋体が、破砕処理を開始する回動位置に配されたときから、計測を開始することを特徴とする請求の範囲第9項に記載のディスポーザー。
 前記蓋本体の前記水溜部は、
 前記第1の通水孔よりも低く位置する底面板部に、第2の通水孔が設けられていることを特徴とする請求の範囲第9項に記載のディスポーザー。
 前記蓋本体の鍔部は、
 内側よりも外縁部側が低くなる傾斜を有し、
 前記外縁部が前記第1の通水孔よりも低く位置することを特徴とする請求の範囲第12項に記載ディスポーザー。
Description:
ディスポーザー

 本発明は、一般住宅の台所や業務用の厨 のシンクに取り付けられるディスポーザー 関するものである。

 近頃、一般住宅の台所や業務用の厨房等 流し台にディスポーザーを敷設する使用者 多くなってきた。ディスポーザーは、主に ンク下に取り付けられ、シンクから投入さ る生ごみ等の厨芥を破砕して水と一緒に排 する装置である。

 以前は、破砕された厨芥により下水が汚 される等の問題が指摘されていたが、現在 は一定の規格を満たすディスポーザーの設 を容認する自治体も出ている。更に、マン ョン等の集合住宅では、共通の排水処理槽 設けてディスポーザーから排出される水を 化してから下水に流すといった排水方式も 入されている。ディスポーザーは、生ごみ 即座に処理できるので、使用者にとって利 性が高く、自治体等にとっても生ごみの収 の手間を削減できる効果が見込まれるため 今後一層の普及が予想されている。

 ところがディスポーザーは、厨芥破砕室 に投入された厨芥を、回転する破砕刃、破 ハンマー、破砕ユニット等で破砕するもの あり、破砕処理時に大きな騒音が発生する いう問題がある。破砕音は、破砕処理の開 時が一番大きい傾向があり、特に鳥骨のよ な固い厨芥を粗く砕くときに大きい破砕音 発生する。これらの騒音が厨房側に漏れ出 ことを防止するため、多くのディスポーザ で、厨芥破砕室を閉塞する開閉蓋の防音性 向上させる工夫がなされている。しかし開 蓋には、破砕処理時の給水用、又は、手洗 や食器洗いの排水用に常時通水可能な通水 が必要であり、防音性向上の妨げになって る。

 こうした破砕音を減少させる技術に関連 て、日本国特開2004-66032号公報(第7及び8頁、 図2)には粉砕処理装置が開示されている。こ 粉砕処理装置によれば、中央部に通水口を する蓋体の下に、所定間隔をあけた状態で 設された断面凹形状の水受体を備え、水受 の上面に防音用の水膜を形成するようにな れる。水受体は係止部材を有して、蓋体に し脱着自在に構成されており、更に、蓋体 下側の外周には環状の周壁が設けられて水 体から漏出した水を破砕部(厨芥破砕室)に くようにしている。蓋体の外周部に設けら た環状プレート(フランジ)は、排水口との係 合部を成し、シンク位置の上面又は通水口及 び透孔よりも高い位置に配されている。

 また、同国特開2001-347181号公報(第2及び3 、図1)には、ディスポーザーの運転装置が開 示されている。このディスポーザーの運転装 置によれば、厨芥破砕用の回転刃板を駆動す るモータと運転スイッチとの間に緩起動装置 を備え、起動時に緩起動装置を機能させて回 転刃板を低速度で回転させ、所定時間経過後 に緩起動装置を短絡し、回転刃板を高速度に 昇速させるようにしている。このようにする と、起動時の振動と騒音を減少できるという ものである。

 更に、同国特開平10-76174号公報(第2及び3 、図4)に示す厨芥処理機によれば、厨芥破砕 用の回転刃の電動機に連結された制御部を備 え、制御部が、運転初期時の電動機の回転数 を定格回転数より低速に制御している。この ようにすると、破砕初期時の最大騒音レベル を下げることができるというものである。

 ところで、同国特開2004-66032号公報(第7及 8頁、図2)に示す粉砕処理装置の蓋体によれ 、水受体を有する蓋体の構造が比較的複雑 、製造コストが高くなるおそれがある。こ 構造によれば、フランジの位置が通水口及 透孔より高いため、蛇口からの給水によっ フランジの周りが水封されず、フランジの 周に厨芥破砕室からの空気の出口が確保さ る。これにより厨芥破砕室への給水速度が くなり、蛇口から充分な給水がなされない 合に水膜を保持できなくなるおそれがある 更に、蛇口から充分な給水がなされていて 、蓋体の構造に水膜形成の配慮がなされて ないと、水膜を保持することができない問 もある。

 また、同国特開2001-347181号公報(第2及び3 、図1)及び同国特開平10-76174号公報(第2及び3 、図4)に示すディスポーザー(厨芥処理機)に よれば、厨芥破砕室の上部側(シンク側)の開 部に、開閉蓋などによる防音構造を設ける とで、更に防音効果を向上する余地がある

 しかし、これらのディスポーザーに同国特 2004-66032号公報(第7及び16頁、図2)に示したよ うな開閉蓋をそのまま応用した場合、開閉蓋 が水封される前に、破砕機構(回転刃板、回 刃)の回転速度が低速回転状態から通常の回 状態に昇速される場合が想定される。これ 、破砕機構の回転数を上げる時間が、開閉 に水膜が形成される時間と相関させて設定 れていないからである。

 本発明は、水膜の形成方法を工夫して、 音構造を複雑化することなく、シンク側に れ出す騒音量を低下できるようにしたディ ポーザーを提供することを第1の目的とする 。

 本発明は、開閉蓋が水膜によって封じら て(水封されて)防音効果が向上するまでの 定時間、破砕音を低下できるようにしたデ スポーザーを提供することを第2の目的とす 。

 本発明に係る第1のディスポーザーは、破 砕処理する厨芥が投入される厨芥投入部を有 してシンクの排水口に取り付けられるディス ポーザーであって、厨芥投入部に脱着自在に 装着される蓋体を備える。蓋体は、中央部が 窪んで水溜部をなすとともに、外周部が水溜 部よりも高く位置する環状の鍔部をなし、こ の鍔部の外縁部が、厨芥投入部の内面に係合 される蓋本体と、この蓋本体の鍔部の外縁部 の内側に開孔された第1の通水孔とを有する 蓋本体の鍔部の外縁部の高さが第1の通水孔 高さ以下に位置することを特徴とするもの ある。

 本発明に係る第1のディスポーザーによれ ば、厨芥投入部に脱着自在に装着される蓋体 の鍔部の外縁部の高さが、第1の通水孔の高 以下に位置するようになる。水溜部は、第1 通水孔よりも低く位置する底面板部に第2の 通水孔が設けられている。

 従って、シンク側から水溜部に流れ込み 水溜部から溢れ出た水が、鍔部の第1の通水 孔と外縁部とを略同時に塞ぐようになる。こ の結果、第1の通水孔から破砕処理に必要と る破砕水を供給しつつ、蓋本体の外縁部を 溜部から溢れ出た水で覆って、厨芥投入部 下側の厨芥破砕室からの空気の出口を小さ できる。これにより、蓋本体上面に全面に って水膜を保持でき、厨芥破砕室からシン 側に漏れ出す騒音量を低下できる。

 本発明に係る第2のディスポーザーは、第 1のディスポーザーにおいて、シンクの排水 に取り付けられた厨芥投入部と連通する厨 破砕室と、蓋体によって閉塞された厨芥破 室内の厨芥を破砕処理する破砕機構と、所 の回転速度で回転して、破砕機構を駆動す 駆動部と、厨芥破砕室の上部側を開放又は 塞するように操作される蓋体の装着状態を 知して、駆動部を制御する制御部とを備え 。蓋体は、当該蓋体を経て厨芥破砕室の内 へ給水を導く給水部を、給水の水膜で封じ ことが可能な水溜構造を有する。制御部は 破砕処理を開始してから給水部が水膜で封 られるまでの所定時間、駆動部の回転速度 通常の回転速度よりも低く設定することを 徴とするものである。

 この発明に係る第2のディスポーザーによ れば、制御部が、蓋体の給水部が水膜で封じ られるまでの所定時間、通常よりも低い回転 速度で駆動部を回転させるものである。従っ て、蓋体の給水部が水膜で封じられるまで、 破砕機構の回転速度を抑制することができる ので、蓋体の防音効果が向上するまでの間に 生じる破砕音を低減できる。この結果、破砕 処理の開始時に厨芥破砕室からシンク側に漏 れ出す騒音を低下できる。

 本発明に係る第3のディスポーザーは、第 1のディスポーザーにおいて、シンクの排水 に取り付けられた厨芥投入部と連通する厨 破砕室と、蓋体によって閉塞された厨芥破 室内の厨芥を破砕処理する破砕機構と、所 の回転速度で回転して、破砕機構を駆動す 駆動部と、厨芥破砕室の上部側を開放又は 塞するように操作される蓋体の装着状態を 知して、駆動部を制御する制御部とを備え 。蓋体は、当該蓋体を経て厨芥破砕室の内 へ給水を導く給水部を、給水の水膜で封じ ことが可能な水溜構造を有する。制御部は 破砕処理を開始してから給水部が水膜で封 られるまでの所定時間、駆動部の出力トル を通常の出力トルクよりも低く設定するこ を特徴とする。

 この発明に係る第3のディスポーザーによれ ば、制御部が、蓋体の給水部が水膜で封じら れるまでの所定時間、通常よりも低い出力ト ルクで駆動部を回転させるものである。従っ て、蓋体の給水部が水膜で封じられるまで、 破砕機構の回転速度を抑制することができる ので、蓋体の防音効果が向上するまでの間に 生じる破砕音を低減できる。この結果、破砕 処理の開始時に厨芥破砕室からシンク側に漏 れ出す騒音を低下できる。

ディスポーザー1の構成例を示す概略側 面図である。 ハウジング4の構成例を示す斜視図であ る。 ハウジング4の装着例を示す概略断面図 である。 第1回転破砕刃12の構成例を示す上面図 である。 第1回転破砕刃12の構成例を示す正面図 である。 第1回転破砕刃12の構成例を示す側面図 である。 第1固定破砕刃13の構成例を示す上面図 である。 第1固定破砕刃13の構成例を示す正面図 である。 第1固定破砕刃13の構成例を示す側面図 である。 第2回転破砕刃14の構成例を示す上面図 である。 図6Aに示した第2回転破砕刃14の構成例 示すA1-A1矢視断面図である。 第2固定破砕刃15の構成例を示す上面図 である。 図7Aに示した第2固定破砕刃15の構成例 示すA2-A2矢視断面図である。 第3回転破砕刃16の構成例を示す上面図 である。 第3回転破砕刃16の構成例を示す正面図 である。 シンクフランジ51の構成例を示す上面 である。 図9Aに示したシンクフランジ51の構成 を示すA3-A3矢視断面図である。 第1の実施例としての開閉蓋8の構成例 を示す上面図である。 図10Aに示した開閉蓋8のA4-A4矢視断面 である。 胴部67の構成例を示す下面図である。 図11Aに示した胴部67のA5-A5矢視断面図 ある。 開閉蓋8の機能例(その1)を示す概略断 図である。 開閉蓋8の機能例(その2)を示す概略断 図である。 開閉蓋8の機能例(その3)を示す概略断 図である。 ディスポーザー1の破砕処理例を示す である。 ディスポーザー1の制御部800及び駆動 700の構成例を示すブロック図である。 A~Dは、ディスポーザー1の制御例を示 タイミングチャートである。 ディスポーザー1の破砕処理例を示す ローチャートである。 第2の実施例としての開閉蓋208の構成 及び機能例を示す概略断面図である。 図17Aに示した開閉蓋208の機能例(その1 )を示す概略断面図である。 図17Aに示した開閉蓋208の機能例(その2 )を示す概略断面図である。 第3の実施例としての開閉蓋308の構成 を示す斜視図である。 シンクフランジ151の構成例を示す上 図である。 図19Aに示したシンクフランジ151の構 例を示すA6-A6矢視断面図である。 フランジ811及び通水孔65a,65bの構成例 示す上面図である。 図20Aに示したフランジ811及び通水孔65 a,65bの構成例を示すA7-A7矢視断面図である。 蓋部材821及び831の構成例を示す上面 である。 図21Aに示した蓋部材821及び831の構成 を示すA8-A8矢視断面図である。 ディスポーザー400の構成例を示す概略 側面図である。 第4の実施例としての開閉蓋408の構成 を示す斜視図である。 蓋部材44aの構成例を示す上面図であ 。 蓋部材44aの構成例を示す正面図であ 。 蓋部材44bの構成例を示す斜視図である 。 A~Dは、ディスポーザー400の制御例を示 すタイミングチャートである。 ディスポーザー400の破砕処理例を示す フローチャートである。 第5の実施例としての開閉蓋508の構成 を示す斜視図である。 導水路503、蓋部材821及び831の構成例を 示す側面図である。 蓋部材504aの構成例を示す斜視図であ 。 第6の実施例としての係合機構80の構成 例を示す斜視図である。 補助バネ部材60と係合機構80との配置 を示すディスポーザー1の上面図である。 ディスポーザー1の設置例(その1)を示 上面図である。 ディスポーザー1の設置例(その2)を示 上面図である。 第7の実施例としてのジョイントラバ 901の構成例を示す概略断面図である。 第8の実施例としてのディスポーザー20 0の構成例を示す斜視図である。 ディスポーザー200の設置例を示す上面 図である。

 続いて、図1を参照して、この発明に係る ディスポーザー1について説明をする。図1に すディスポーザー1は、厨房設備に設けられ たキッチンシンクSの排水用の開口部に連結 れ、シンク下に吊り下げ固定されるもので る。ディスポーザー1は、蛇口からの給水で 砕物を排出する手動給水タイプの生ごみ処 機であって、使用される破砕ユニット10は ラインダー型の場合を例示する。

 ディスポーザー1は、生ごみ等が投入され る筒状のホッパー3を有する。ホッパー3は、 ィスポーザー1の下部筐体の一例を構成し、 その上部には上部筐体の一例を構成するシン クフランジ51が設けられる。

 シンクフランジ51は、金属製の円盤状の バー部材が被着されたフランジ51cと、フラ ジ51cの下部側に水密に連結された胴部51bと 有する。胴部51bは、例えばプラスチック素 で円筒状に構成される。胴部51bの開口部は キッチンシンクS側からの厨芥投入部である 入開口部7aをなす。シンクフランジ51は、後 述する取り付け手段2の一部を構成してキッ ンシンクSの排水口に嵌合固定される。

 取り付け手段2はシンクフランジ51、シン ベース53及びシンクナット54から構成される 。シンクフランジ51の胴部51bの外周面にはね 溝が切られており、シンクベース53が胴部51 bに嵌め込まれた状態でその下側よりシンク ット54が胴部51bに螺合される。

 このような状態でシンクナット54を緊締 ることで、シンクベース53がキッチンシンク Sとともにシンクフランジ51とシンクナット54 で挟持されて取り付け固定される。これで ンクフランジ51がキッチンシンクSに取り付 手段2として取り付け固定されたことになる 。

 ホッパー3とシンクフランジ51との間には ジョイントラバー90が備えられ、シンクフ ンジ51とホッパー3とを水密に連結する。ジ イントラバー90は、一方の管端部90aをシンク フランジ51に固定されるとともに、他方の管 部90bをホッパー3に固定され、ホッパー3の 口部とシンクフランジ51の開口部とを連通す る。

 ジョイントラバー90は、ホッパー3及びそ 下部側の部材からの振動を吸収する弾性管 材であって、ディスポーザー設置用の連結 である。ジョイントラバー90は、管端部90a 外周部に筐体固定用のホースバンド91を巻き 付けられるとともに、管端部90bの外周部にホ ースバンド92を巻き付けられて、各筐体に固 される。こうして、シンクフランジ51の下 側にジョイントラバー90を介して連結された ホッパー3の内側は、投入開口部7aと連通する 厨芥破砕室7をなす。

 ジョイントラバー90の更に外周部には、 助弾性部材の一例としての補助バネ部材60が 設けられ、ジョイントラバー90の吊り下げ強 を補強する。補助バネ部材60は、伸縮方向 一方の端部をシンクフランジ51の外周部に取 り付けられるとともに、他方の端部をホッパ ー3の外周部に取り付けられて、ホッパー3以 の部材をジョイントラバー90との協働でシ クフランジ51に吊り下げて吊持する。補助バ ネ部材60は、例え120°間隔で設けられている 補助バネ部材60は、例えば3本の引張バネ61~63 から構成される(図32参照)。このように、引 バネ61~63がジョイントラバー90にかかる荷重 一部を負担することで、ジョイントラバー9 0の緩衝力の低下を防止できる。なお、補助 ネ部材60は、引張バネに限らず、ゴム質のひ も状部材や、棒状部材、管状部材などであっ てもよい。

 引張バネ61~63は、両端部に弧状に湾曲さ た引掛部を有している。この例では、引張 ネ61~63の上側の引掛部61a,62a,63aは、シンクフ ンジ51の外周部に設けられた金属製のシン ベース53に取り付けられる。シンクベース53 、シンクベース53と一体の略垂直な板片で るバネ座71~73を有していて、バネ座71~73の中 部には、それぞれ引掛用の孔部71a,72a,73aが 孔されている(引張バネ62、バネ座72及び孔部 72aについては図31参照)。例えば引張バネ61の 側の引掛部61aは、孔部71aに取り付けられる

 一方、引張バネ61~63の下側の引掛部61b,62b, 63bは、ホッパー3の外周部に設けられたフラ ジ74に取り付けられる。フランジ74は、ホッ ー3と強固に連結された金属製のフランジで あって、中空の円盤状のフランジ平面部に、 引掛用の孔部74a,74b,74cが開孔されている(図31 び図32参照)。例えば引張バネ61の下側の引 部61bは、孔部74aに取り付けられる。

 更に、この例のホッパー3及びシンクフラ ンジ51には、ホッパー側をシンクフランジ側 仮保持する係合機構80が設けられる。係合 構80は、ディスポーザー1の外周部に、ここ は180°間隔で2つ設けられる。一方の係合機 80は、シンクベース側の金具81とホッパー側 金具82とで構成され、他方の係合機構80は、 シンクベース側の金具83と、ホッパー側の金 84とで構成される。ここで、シンクベース の金具81及び83が被係合部の一例を構成し、 ッパー側の金具82及び84が係合部の一例を構 成している。

 金具81及び83は、金属製の鉤形状を有し、 一端部がシンクフランジ51の外周部のシンク ース53に連結されるとともに、他端部がホ パー側に延在され、延在された他端部の先 が引掛用に屈曲されている。

 金具82及び84は、一端部がホッパー3の外 部のフランジ74に連結され、他端部がシンク フランジ側に延在された金属製の鉤形状を有 し、延在された他端部の先端が、金具81及び8 3に引っ掛かるように屈曲されている。

 係合機構80の被係合部と係合部とは、シ クフランジ側に対してホッパー側を所定量 け回動させた位置、例えば、補助バネ部材60 が斜めになる第1の姿勢(図33参照)を維持する 置で係合し、シンクフランジ側とホッパー とが正対する正規の設置状態におけるシン フランジ側とホッパー側との相対位置、例 ば、補助バネ部材60が垂直になる第2の姿勢( 図34参照)を維持する位置で係合しないように 配置されている。なお、第1の姿勢と第2の姿 とは、シンクフランジ側とホッパー側との 対位置関係を示すもので、補助バネ部材60 姿勢を示すものではない。

 また、ホッパー3の内部には、ホッパー3 対して着脱可能に筒状をなすハウジング4が 着される。ハウジング4内には破砕ユニット 10が装着される。破砕ユニット10は、最下段 第3回転破砕刃16を有し、そのハブの下面に けられた嵌合部37が図示しない減速ユニット の駆動軸6cに嵌合される。

 装置本体であるホッパー3の下部及び周辺 部はキッチンシンクSに対する取り付け固定 の筐体(ケース)となっており、その内部には 図示はしないが、駆動手段としての駆動モー タや減速ユニットが設置される。この例では 、ホッパー3の側方に設けられた筐体1aに駆動 モータ等が設置される。駆動モータは減速ユ ニットを介して破砕ユニット10の回転破砕刃1 2,14,16を回転駆動する。詳細は図示しないが 破砕ユニット10に駆動力を伝達する駆動軸6c 、破砕ユニット10との嵌合部37が角軸状ある いはスプライン軸状等に形成される。

 続いて、図2を参照して、ハウジング4の 成例について説明する。図2に示すハウジン 4は直立円筒形の筒状体であって、その内周 面には、この例では180°離れた位置に、生ご の投入開口部側から下側に延在する一対の 合部(この例では溝部)4aが形成される。破砕 ユニット10は、投入開口部7aから挿抜されて ホッパー3に対して着脱自在に構成される。

 ホッパー3の下端には、不図示の排水管接 続口6bが設けられ、図31等に示す配水管6bbが 続される。ホッパー3の内部には、この排水 接続口6bへ向かって傾斜した底板6aが設けら れ、底板6aの中心部は減速ユニットの駆動軸6 cを受ける軸受け部となされる。

 ホッパー3の開口部には、ジョイントラバ ー90を介してシンクフランジ51の開口部が連 するようになされ、その内周部には、開閉 8が着脱可能に取り付けられる。ディスポー ー1を使用するときは、開閉蓋8によって投 開口部側が閉塞され、生ごみ処理中は異物 どの非破砕物がホッパー3(ハウジング4)内に 用意に入り込まないようにすると共に、破 された生ごみがキッチンシンクS側に飛び散 らないようにしている。

 開閉蓋8に連動して駆動モータが始動する ようになっている。そのため、ディスポーザ ー1は、開閉蓋8に例えば3つ設けられた永久磁 石52などを利用して、投入開口部7aが閉塞さ たことを検出する検出手段を備える。例え 、シンクフランジ51の外周部に設けられた磁 気センサ(不図示)によって投入開口部7aが閉 されたことを検出すると、図示しない制御 段によって駆動モータの駆動等が制御され 。

 次に、図3を参照して、ホッパー3に対す ハウジング4の装着例について説明する。図3 に示すホッパー3もハウジング4も共に円筒体 あり、ハウジング4はホッパー3よりも径小 あって、少許の間隙をもってホッパー3内に 着される。この円環状をなすこの少許の間 が水道水の排水路100として機能する。排水 100の幅Wa(間隙)は、1~2mm程度あれば充分であ 。なお、図3ではハウジング4内の破砕ユニ ト10は省かれている。

 ハウジング4はホッパー3に装着固定され 。ハウジング装着時におけるホッパー3に対 るハウジング4の固定手段5は一対設けられ 。この例では、ホッパー3側に設けられた所 幅の膨出部5aと、これに対するハウジング4 外周面に、この膨出部5aを挟むように設け れた一対の凸条5bとで構成される。180°対向 る位置に一対の固定手段5を設けることで、 ハウジング4の装着位置が固定されると共に ディスポーザー1の稼働時におけるハウジン 4の回転を阻止できる。

 ハウジング4内には固定手段5に対して90° れた位置に、それぞれ嵌合部4aが形成され 嵌合部4a内に挿着した取り付け板(押さえ板)9 5をハウジング4に固定することによって、破 ユニット10が回転自在にハウジング4内に装 固定される。

 続いて、図4A~図8Bを参照して、この発明 適用できる破砕ユニット10の一例を説明する 。図1に示した破砕ユニット10は図4A~図8Bに示 ような複数の破砕刃で構成される。この例 は第1回転破砕刃12、第1固定破砕刃13、第2回 転破砕刃14、第2固定破砕刃15及び第3回転破砕 刃16の合計5つの破砕刃が、これらの順で積層 されて破砕ユニット10が構成される。

 図1に示した破砕ユニット10によれば、第1 回転破砕刃12、第1固定破砕刃13、第2回転破砕 刃14、第2固定破砕刃15及び第3回転破砕刃16は 上下の間隔がほとんど無い状態で重なるよ に寸法設定してある。破砕された生ごみが 砕刃の上下の隙間に入り込んで破砕ユニッ 10内に残ることが無いようにしている。

 ここで図4A~図4Cを参照して、破砕ユニッ 10の最上段に配置される第1回転破砕刃12の構 成例について説明する。図4Aはその上面図、 4Bは正面図、図4Cは図4Bの側面図である。図4 Aに示す第1回転破砕刃12は、軸受部19の側部か ら水平に延びる1本の攪拌アーム20を備える。 第1回転破砕刃12は、攪拌アーム20の回転方向 おける前後両面に押し込み面20aが形成され 。

 押し込み面20aは、図4Cに示すように、攪 アーム20の両側面において上端が下端に対し て突出する方向に傾斜した斜面(テーパ面)を している。攪拌アーム20の両側面に押し込 面20aを形成することで、第1回転破砕刃12は 双方向の回転動作で押し込み面20aに接した ごみに対して、下方に押し付ける力を加え ことができる。これにより、第1回転破砕刃1 2は、回転動作で生ごみを取り込み、下段の 砕刃へと押し込む。

 また、第1回転破砕刃12は、押し込み面20a 両側面の下端側に、図4Cに示すエッジ20bが 成され、図5A~図5Cに示す第1固定破砕刃13との 協働で生ごみを粗く破砕する破砕刃として機 能する。第1回転破砕刃12には、攪拌アーム20 上面にハンドル21が形成される。ハンドル21 は攪拌アーム20と90°離れた位置に、軸受部19 ら左右に同じ長さだけ延在するように設け れる。ハンドル21は破砕ユニット10を引き上 げるときの把持部(取っ手)として機能する。

 把持部として利用されるため、ハンドル2 1は指がかかる程度の長さに選定されている 軸受部19には、後述する第3回転破砕刃16に設 けられた回転駆動軸36の軸頭部(係止部)が挿 できる、図4Bに示すような挿通孔19aが穿設さ れている。挿通孔19aは、断面D形の形状とな れており、従って回転駆動軸36のうち対応す る部分も断面D形となされることで、両者が 転的に一体となされる。

 続いて、図5A~図5Cを参照して、第1回転破 刃12の下段に配置される第1固定破砕刃13の 成例について説明する。図5Aは第1回転破砕 12の上面図、図5Bは正面図、図5Cはその側面 である。図5Aに示す第1固定破砕刃13は、ハブ 22から180°間隔で水平に延びる2本のアーム23 備える。各アーム23は平板形状で、両側面の 上下端にはエッジが形成され、上述した第1 転破砕刃12及び第2回転破砕刃14との協働で破 砕刃として機能する。

 各アーム23の各先端には回転阻止手段と て機能するタブ24が設けられる。タブ24をハ ジング4の嵌合部4aに嵌合させることで、第1 固定破砕刃13の回転を規制する。この例では 第1回転破砕刃12のホッパー3に対する装着位 置(深さ)を考慮して、全体の長さが選定され 、図5Bに示すような長尺タブが使用される

 この例では、アーム23の下方に延びるタ 24が設けられている。図5Cに示すように、タ 24の幅は嵌合部4aの幅とほぼ同じくなるよう に選定されている。これは嵌合部4aに対する ブ24の装着後におけるガタを少なくするた と、嵌合部4aに対するタブ24の係合をよりス ーズに行うためである。

 タブ24によって、第1固定破砕刃13と第2固 破砕刃15との間に、第2回転破砕刃14を介在 せたとき、所定の高さの隙間が形成される そのため、この例ではタブ24の長さは第2回 破砕刃14の刃先までの長さのほぼ1/2に選定さ れている。ハブ22の内孔23aの径は第2回転破砕 刃14の軸部径や、回転駆動軸36の径より大き 、第2回転破砕刃14の軸部や回転駆動軸36とは それぞれ干渉しない寸法となっている。

 次に、図6A及び図6Bを参照して、第2回転 砕刃14の構成例について説明する。図6Aは第2 回転破砕刃14の上面図であり、図6BはそのA1-A1 矢視断面図である。図6Aに示す第2回転破砕刃 14は第1固定破砕刃13の下段に配置される。第2 回転破砕刃14は、ハブ27から120°間隔で放射状 に延びる3本のアーム28を備える。各アーム28 ホッパー3の内壁に接触しないように、ホッ パー3の内径よりも僅かに短かな半径となさ る。各アーム28には、その底面に所定のピッ チを有する、図6Bに示すような櫛歯部28aが形 される。

 第2回転破砕刃14のハブ27の中心部は、係 孔27aが穿設され、回転駆動軸36と嵌合するこ とにより回転力が第2回転破砕刃14に与えられ る。そのため、第2回転破砕刃14と同じく、第 2回転破砕刃14と接触する係合孔27aは回転駆動 軸36と回転的に一体となるように非円形(例え ば角孔)となされている。上述したと同じく 面D形形状であってもよい。

 次に、図7A及び図7Bを参照して、第2固定 砕刃15の構成例について説明する。図7Aは第2 固定破砕刃15の上面図、図7BはそのA2-A2矢視断 面図である。図7Aに示す第2固定破砕刃15は、 2回転破砕刃14と噛合するように、第2回転破 砕刃14の下段に配置される。第2固定破砕刃15 、ハブ30から等間隔で接線方向に放射状に びる8本のアーム31をリング33が囲んだ形状を 成している。

 リング33の外周には180°間隔で一対のタブ 33aが形成される。一対のタブ33aは第2固定破 刃15をハウジング4に固定するための回転阻 手段として機能する。そのため、一対のタ 33aは嵌合部4aに嵌合できるように、その幅よ りも若干幅狭な板体として形成される。この 幅は第1固定破砕刃13のタブ24の幅とほぼ同じ ある。タブ33aを嵌合部4aに装着嵌合させる とで、第2固定破砕刃15の回転を規制する。

 これらのタブ33aは所定の高さを有し、第1 固定破砕刃13のタブ24がタブ33aの上面と対接 ることで、第1固定破砕刃13と第2固定破砕刃1 5との間に所定の高さの隙間が形成され、第2 転破砕刃14と丁度噛み合うような寸法に選 してある。ハブ30の中心孔30aは回転駆動軸36 は干渉しない寸法となっている。

 第2固定破砕刃15は、8本のアーム31の中で 6本のアーム31は上面に櫛歯部31aが形成され 。図7Bに示す第2固定破砕刃15の櫛歯部31aは 図6Bに示した第2回転破砕刃14の櫛歯部28aと噛 み合うピッチを有し、第2回転破砕刃14と第2 定破砕刃15を重ねることで、両者の櫛歯部28a ,31aは僅かな隙間が形成された噛み合い状態 なる。これにより、第2固定破砕刃15の櫛歯 31aは、上段の破砕刃から送り込まれた生ご を、第2回転破砕刃14の櫛歯部28aとの協働で 砕する。

 上述したように、第2回転破砕刃14のアー 28は3本、第2固定破砕刃15のアーム31は8本で るので、アーム28同士の間隔に対してアー 31同士の間隔が狭い。このため、8本全ての ーム31に櫛歯部31aを設けると、第2回転破砕 14のアーム28の間に常に第2固定破砕刃15の櫛 部31aが存在する状態となり、ある程度の大 さのブロック形状の生ごみが投入された場 に、第2回転破砕刃14のアーム28間に生ごみ 入り込まず、破砕されにくくなる事態が発 する。

 そこで、第2固定破砕刃15において、8本の アーム31の中で、例えば2本のアーム32には櫛 部31aを設けないことで、第2回転破砕刃14の 転動作中に、第2固定破砕刃15の櫛歯部31aを けていないアーム31が第2回転破砕刃14のア ム28の間に位置する場合は、円周方向に広い 空間が形成されるようにする。

 これにより、ある程度の大きさのブロッ 形状の生ごみが投入された場合でも、第2回 転破砕刃14のアーム28間に生ごみが入り込み 第2回転破砕刃14の回転動作で櫛歯部28aと第2 定破砕刃15の他のアーム31の櫛歯部31aとの協 働で生ごみが破砕される。

 なお、第2固定破砕刃15において櫛歯部31a 設けないアーム31の数が多いと破砕能力が 下するので、例えば8本のアーム31を備える 合は、櫛歯部31aを設けないアーム32は図示す るように2本程度が好ましい。

 各アーム32はハブ30の接線方向に沿って放 射状に延在することで、第2回転破砕刃14が回 転する際に、第2固定破砕刃15との噛合点を円 周方向にずらして、破砕負荷のピークの抑制 及び負荷の平坦化を図っている。第2固定破 刃15は、図7Aに示すように、各アーム31,32の 面のうち、回転方向側に位置する側面に押 付け面31b,32aが形成される。押し付け面31b,32a はいずれも波状の波面であって、その下端が 上端よりも短くなされたテーパを有する波面 として形成される。押し付け面31b,32aを波面 することで、そのテーパを有する凹部で生 みを捕らえて生ごみの半径方向への移動を 制し、生ごみを確実に破砕できるようにし いる。

 続いて、図8A及び図8Bを参照して、第3回 破砕刃16の構成例について説明する。図8Aは 3回転破砕刃16の上面図であり、図8Bはその 面図である。図8Aに示す第3回転破砕刃16は円 板35として構成され、中心の回転駆動軸36で るハブを除く円板35の全面に多数のスリット 35aを配列している。本例の第3回転破砕刃16に おいては、複数のスリット群が形成され、各 スリット群においては、隣接するスリット35a 同士は略平行に配列される。

 第3回転破砕刃16の上面は平面で、第2固定 破砕刃15の各アーム31の底面に接しながら回 する。スリット35aは第3回転破砕刃16を表裏 通し、スリット35aの上面側開口縁部には鋭 なエッジが形成される。第3回転破砕刃16の 面は、第2固定破砕刃15のアーム31の底面と擦 り合わせながら回転動作を行うが、第2固定 砕刃15のアーム31及び32の片面には底面側に 斜した波面31b,32aが形成されていることから 波面31b,32aに接した生ごみ(ある程度の小さ 形状まで破砕されているもの)に対して、第3 回転破砕刃16の回転動作でこの第3回転破砕刃 16に押し付ける力を加えることができる。

 第2回転破砕刃14の櫛歯部28a(図6B)と、第2 定破砕刃15の櫛歯部31a(図7A及び図7B)により破 砕されて第3回転破砕刃16の上面に落下した生 ごみはスリット35aに引っ掛かるが、第3回転 砕刃16が回転することで、波面31b,32aにより ごみがスリット35aに押し付けられる。この 転動作でスリット35aのエッジ部分により生 みが破砕される。そして、細かく破砕され 生ごみは、スリット35aを通って下方へ落下 、ホッパー3の底板6aを通り排水管接続口6bか ら外部へと排出される。なお、スリット35aは 底面側に向かって広くなるような開口部(又 開口段部)を形成することで、スリット35a内 押し込まれた生ごみが落下し易くなる。

 第3回転破砕刃16の中心部には回転駆動軸3 6が円板35と一体形成される。回転駆動軸36は 第1回転破砕刃12及び第2回転破砕刃14に対し は回転的に一体となり、第1固定破砕刃13及 第2固定破砕刃15に対しては回転的にフリー なるような形状となされている。そのため 第1回転破砕刃12及び第2回転破砕刃14に対応 る回転駆動軸36は角軸部(嵌合軸部)となされ 、それ以外は丸軸となされる。そして、その 軸頭部にはねじ部が切られて係止部36aとして 機能するように構成されている。

 円板35の下面には回転駆動軸36の一部とし て機能する嵌合部37が設けられ、上述した減 ユニットの駆動軸6cと係合して回転駆動さ る構成となされている。嵌合部37は駆動軸6c の嵌合状態を良好にするため、その内穴37a 角穴か六角穴となされる。図1には後者が例 示されている。嵌合部37は減速ユニットの駆 軸6cとはできるだけ充分な嵌合状態となる うに嵌合部37の嵌合長が選定されているもの とする。

 回転駆動軸36の軸頭部である係止部36aの 端よりネジ29aを螺合させて緊締することで 第1回転破砕刃12、第1固定破砕刃13、第2回転 砕刃14、第2固定破砕刃15及び第3回転破砕刃1 6の5つの破砕刃が一体化された破砕ユニット1 0が得られる(図1参照)。このとき、第1固定破 刃13のタブ24と、第2固定破砕刃15のタブ33aと が連続する(一直線となる)ようにそれぞれの 置関係が調整された状態で一体化される。

 そして、タブ24及び33aを嵌合部4aに沿って 嵌め込んだ状態で、破砕ユニット10をハウジ グ4の底面部まで降下させると、第3回転破 刃16に設けられた嵌合部37が図1に示す減速ユ ニットの駆動軸6cに嵌合する。嵌合部4aには さえ板95が装着され、押さえ板95はハウジン 4に固定される。これにより、破砕ユニット 10を回転自在にハウジング4に取り付けること ができる。破砕ユニット10は正転及び反転を り返しながら生ごみを破砕する。以上のよ にして、破砕ユニット10を有するディスポ ザー1が構成される。

 続いて、図9A及び図9Bを参照して、シンク フランジ51の構成例について説明する。図9A 上面図に示すシンクフランジ51は、上部側が キッチンシンクSに嵌合固定されて、シンク 下側からホッパー3の側に組み付けられてい 部材をホッパー3とともに連結するものであ る。

 図9Bに示すシンクフランジ51の上端部には 外側に向けて突出するフランジ51cが設けられ 、その下側には胴部51bが延設されている。胴 部51bの内側は、ディスポーザー1の厨芥投入 である投入開口部7aを構成する。胴部51bの外 周面には、上部側の所定部にネジ溝51dが切ら れ、上述のシンクナット54と螺合するように される。胴部51bの下部側の外周部には、ジ イントラバー90との嵌合凹部51eが周回する うに設けられている。

 一方、胴部51bの内周面には、開閉蓋8に対 するロック手段としてのロックフランジ57(57a ~57d)が設けられる。4つのロックフランジ57は いに所定の間隙を有して、同じ高さで略水 に突出する円弧状に設けられている。ロッ フランジ57a~57dの間に生じる間隙は、それぞ れ開閉蓋8の嵌合用の溝部57eとハウジング挿 用の溝部57fとを構成する。溝部57e及び57fは それぞれ上面からみて180°の間隔を有して対 向に配置される。このようにしてシンクフラ ンジ51が構成される。

 続いて、図10A及び図10Bを参照して、第1の 実施例としての開閉蓋8の構成例について説 する。図10Aの上面図に示す開閉蓋8は蓋体の 例を構成し、ディスポーザー1のシンクフラ ンジ51に装着されて、破砕処理時の厨芥破砕 7からの厨芥の飛び出しを防止するとともに 、破砕ユニット10、駆動モータ及び減速ユニ ト等からの破砕音、駆動音等が厨房側に漏 ないようにするものである。開閉蓋8は蓋ス イッチとしても機能し、破砕処理時以外に装 着された場合も排水可能であるように構成さ れている。

 図10Bに示す開閉蓋8は、中央部が一例とし て円形に窪んで水溜部70をなすとともに、外 部が水溜部70よりも高く位置する環状のフ ンジ811をなす蓋本体108を有している。なお 水溜部70の窪みは、円形に代えて多角形状で あってもよいが、円形であるのが好ましい。

 蓋本体108は略板状に構成され、蓋本体108 下側には一体で成形された筒状の胴部67が けられている。開閉蓋8は、フランジ811の外 部であってエッジ部であるフランジ外縁部6 12をシンクフランジ51の内面に接するように て、シンクフランジ51に係合される。フラン ジ外縁部612の内側に位置するフランジ811の所 定部には、第1の通水孔の一例である透孔68a 開孔されている。透孔68aは、蛇口からの水 厨芥破砕室7側に導く貫通孔であって、ここ は矩形孔で12個設けられている。

 また、フランジ811は略水平な円盤形状を しており、透孔68aとフランジ外縁部612とは 同じ高さH1に設定されている。ここで高さH1 とは、高さH0の所定の基準平面に対する高さ あって、透孔68aの開孔部上面とフランジ外 部612の上面の高さを示している。

 フランジ811の内側に、フランジ811と連続 る面として構成される水溜部70は、底部に ランジ811よりも低い高さH2の底面板部621を有 し、底面板部621には、蛇口からの水を厨芥破 砕室7側に導く第2の通水孔として透孔68bが穿 されている。透孔68bは円形孔で、ここでは8 つ設けられている。高さH2に設けられた透孔6 8bは、高さH1の透孔68aよりも低く位置する。

 またフランジ811は、上面からみて180°間 で、外周部が所定形状で凹状に欠落する一 の間隙部を有しており、それぞれの間隙部 下側の胴部67の外周面には、フランジ811に略 平行な係合凸部63a及び63bが突設されている。 係合凸部63a及び63bは、フランジ811に対して高 さ方向に間隙W1を有する低い位置に設けられ いる。

 開閉蓋8は、係合凸部63a及び63bの位置が、 シンクフランジ51の溝部57eに合うような回動 度でキッチンシンクS側から装着される。開 閉蓋8は、フランジ811の外周がロックフラン 57a~57dの上面に載る深さまで嵌め込まれる。

 シンクフランジ51に嵌め込まれた開閉蓋8 回動されると、間隙W1にロックフランジ57a~5 7dが入り込み、ロックフランジ57a~57dがフラン ジ外縁部612と係合凸部63a,63bとで挟持される このようにして、開閉蓋8がシンクフランジ5 1に装着固定される。この例では、開閉蓋8の 着、回動を操作するため、底面板部621の中 部には取っ手(把持部)69が設けられる。

 ここで、図11A及び図11Bを参照して、胴部6 7の構成例について説明する。図11Aに示す胴 67には、水密構造を有するケース部66がここ は3つ設けられ、内部に永久磁石52を収納す ようになされる(図11B)。ケース部66は、シン クフランジ51の外周部に設けられる磁気セン 55と対応する所定位置に形成されている(図1 参照)。

 ディスポーザー1の磁気センサ55は、回動 作される開閉蓋8の回動位置を検出して、破 砕ユニット10による破砕処理のON/OFFを制御す 。開閉蓋8の回動位置とは、ここでは破砕処 理をOFF(オフ)する位置及びON(オン)する位置で ある。こうして開閉蓋8が蓋スイッチとして 機能するようになる。以上のようにして開 蓋8が構成される。以下で、開閉蓋8の防音機 能について説明をする。

 次に、図12A~図12Cを参照して、開閉蓋8の 能例について説明する。図12Aに示す開閉蓋8 、ディスポーザー1のシンクフランジ51に装 されている。手動給水タイプのディスポー ー1で破砕処理を実行する場合、キッチンシ ンクSの近傍に備えられた蛇口を手動操作す ことで給水がなされる。このときの給水速 は、例えば8l/min程度に設定される。給水さ る水は、破断矢印線で示すようにキッチン ンクSから開閉蓋8を介して厨芥破砕室7に流 する。

 ディスポーザー1は、投入開口部7aに装着 れた開閉蓋8が破砕処理をONする回動位置に 動操作されると破砕処理を開始し、破砕ユ ット10を例えば100~200rpmの速さで回転させる 厨芥破砕室7で破砕された厨芥は、厨芥破砕 室7に供給される水によってホッパー3の底板6 aを通り排水管接続口6bから排出される(図22参 照)。

 蛇口から給水される水は、図12Aのように まず、開閉蓋8の最も低い位置である水溜部 70の上面に流れ込む。ここで、給水される水 量が、透孔68bから厨芥破砕室7側に流れ込む 水の量より多いと、図12Bに示すように水溜部 70の上面に水が溜まる。図12B及び図12Cは、透 68b及びフランジ外縁部612を拡大して示して る。

 水溜部70を充たして水溜部70から溢れ出た 水は、図12Cに図示するように、フランジ811の 上面へと導かれ、透孔68aから厨芥破砕室7側 流入しつつ互いに同じ高さに設けられた透 68aとフランジ外縁部612とを略同時に塞ぐよ になる。このとき、開閉蓋8の上面に設けら る水膜M1は、透孔68a、透孔68b及びフランジ 縁部612を水封する。水膜M1は、厨芥破砕室7 らの破砕音を遮音する防音膜として機能す 。

 ところで、厨芥破砕室7は、下側を排水管 接続口6bに接続された図示しない排水管トラ プにより水封されている。上側を閉塞する 閉蓋8は、フランジ外縁部612を含む上面を水 膜M1で水封されているために、空気の出口が とんどない状態である。従って、透孔68a及 68bから厨芥破砕室7に流れ込む水の流入速度 は比較的遅くなる。これにより水膜M1が所定 厚みで保持されるようになる。

 しかし、破砕ユニット10により破砕され 厨芥は、自重や、ゆっくり供給される水に り下側の排水管から流れ出て、やがては排 管トラップのトラップ水とともに順次排出 れる。このとき、厨芥破砕室7が負圧になり キッチンシンクS側からの水を強く引く吸水 現象が発生する場合がある。吸水現象が発生 した場合には、開閉蓋8上の水膜M1が破れて、 防音用の水封が解かれる場合が想定される。

 一方で、ディスポーザー1による破砕処理 は、大きい厨芥が破砕される前半に大きい破 砕音が発生するが、厨芥が小さくなった後半 には破砕音が低下する場合が多い。図13は、 ィスポーザー1の破砕処理例を示す図であり 、横軸に破砕処理を実行する破砕時間を、縦 軸に破砕ユニット10の回転速度を示している この例のディスポーザー1では、破砕ユニッ ト10の通常の回転速度が140rpmに設定されてい 。

 図13に示す破砕処理によれば、破砕処理 開始から5秒間、通常の回転速度の略70%程度 回転速度約98rpmで破砕ユニット10を回転させ 、開始後5秒後から破砕終了時間である60秒ま での間、通常の回転速度約140rpmで破砕ユニッ ト10を回転させるように設定されている。こ ように、開始から所定時間、低速で破砕処 を実行すると、前半の破砕音を低下できる ともに、厨芥破砕室7が急激に負圧になるこ とを防いで、破砕音が大きい破砕処理の前半 に水膜M1を確実に保持できるようになる。

 勿論、開始時から通常の回転速度140rpmで 砕処理を実行することもできる。この場合 、水膜M1により透孔68a及び68bからの給水が 較的遅くなるため、破砕された厨芥が配水 から流れ出るまでに所定の時間がかかる。 って、厨芥破砕室7が負圧になるときには、 砕処理が進み、キッチンシンクS側に漏れ出 す騒音量が問題ないレベルに低下しているこ とが多い。

 ここで図14を参照して、制御部800及び駆 部700の構成例について説明する。図14に示す ディスポーザー1は、破砕ユニット10を回転駆 動する駆動部700を備えている。駆動部700は、 モータ駆動部701とモータ702とで構成され、モ ータ駆動部701が、制御部800からの信号に応じ てモータ702に駆動電流を供給することにより 、モータ702を回転駆動するようになされる。 モータ702は、駆動電流に応じた所定の回転速 度、若しくは所定の出力トルクで駆動し、減 速ユニットを介して連結された破砕ユニット 10を回転駆動する。

 駆動部700には、ディスポーザー1に水濡れ しないように設けられた制御部800が接続され ている。制御部800は、CPUやマイクロコンピュ ータなどで構成され、開閉蓋8の装着状態を 知して、駆動部700を制御する。制御部800は 互いに通信可能なスイッチ検出部801、駆動 御部802、タイマ部803などから構成される。

 スイッチ検出部801は、投入開口部7aの外 部に設けられた磁気センサ55に接続され、磁 気センサ55から開閉蓋8の回動位置に応じた起 動信号S11を入力される。スイッチ検出部801は 、起動信号S11に応じて、破砕処理の開始命令 を含む信号S12を駆動制御部802に出力する。

 駆動制御部802は、破砕処理の開始命令と ての信号S12が入力された場合、モータ駆動 701に駆動信号S1又はS2を順次出力するととも に、タイマ部803に信号S13を出力して破砕時間 の計測(カウント)を開始させる。

 タイマ部803は、時間計測部の一例を構成 、例えば、開閉蓋8の給水部が水膜で封じら れるまでの時間を計測する。この例のタイマ 部803は、投入開口部7aに装着された開閉蓋8が 、破砕処理を開始する回動位置に配されたと きから、時間の計測を開始するように構成さ れている。

 駆動制御部802は、タイマ部803によって計 される時間を監視して、破砕処理を開始し から開閉蓋8の給水部が水膜で封じられるま での時間、駆動信号S1を出力して駆動部700を 常よりも低い回転速度、若しくは出力トル で駆動する。ここで、駆動信号S1によって 結果として破砕ユニット10が低速回転する破 砕処理を予備破砕処理とよぶ。

 ここで、予備破砕処理を実行する時間は 実験結果などに基づいて予め設定され、駆 制御部802などに記憶されている。実験は、 えば、キッチンシンクSの蛇口を開栓して給 水速度8l/minで給水を開始してから、開閉蓋8 全面が水膜で封じられるまでの時間を計測 ることで行われ、この例では、予備破砕処 の時間は5秒間に設定されている。

 また、駆動制御部802は、予備破砕処理の 間の経過後、駆動信号S1に代えて駆動信号S2 を出力して駆動部700を通常の回転速度、若し くは出力トルクで駆動する。ここで、駆動信 号S2によって、結果として破砕ユニット10が 速回転する破砕処理を本破砕処理とよぶ。 破砕処理を実行する時間も予め設定されて て、ここでは55秒間に設定されている。

 こうして、駆動制御部802は、タイマ部803 カウントする時間を監視し、破砕処理の開 から5秒間は予備破砕用の駆動信号S1を出力 、5秒経過後から、例えば60秒経過後までの5 5秒間、駆動信号S1に代えて本破砕用の駆動信 号S2を出力するようになされる。

 駆動信号S1はデューティー比が比較的低 パルス波であり、駆動信号S2はデューティー 比が比較的高いパルス波である。制御部800は 、デューティー比が異なる駆動信号S1及びS2 よって、モータ702の出力トルク(回転速度)を パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)制御する 。

 続いて、図15のA~Dを参照して、ディスポ ザー1の制御例について説明する。手動給水 イプのディスポーザー1で破砕処理を実行す る場合、まず、キッチンシンクSの蛇口が開 されて手動給水がなされ、それから破砕処 が開始される。

 図15のAにおいて、横軸は時間t、縦軸は蛇 口からの手動給水の有無を示している。Lowレ ベルのときは給水が停止されていて、Highレ ルのときは略8l/minの給水速度で給水がなさ ている。ここでは図15のAに示すように、時 t1に蛇口が開栓され、手動給水が開始される 。

 図15のBにおいて、横軸は時間t、縦軸は開 閉蓋8の防音効果の大きさを示している。Low ベルは、開閉蓋8に水膜M1が形成されていな 場合の防音効果を示し、Highレベルは、水膜M 1が形成されている場合を示している。時間t1 から、開閉蓋8の水膜M1の厚みが徐々に増して いくので、それに比例して、図15のBに示すよ うに、開閉蓋8の防音効果が向上する。時間t3 で開閉蓋8は略全面に水膜M1が形成され、その 防音効果は最大になる。

 図15のCにおいて、横軸は時間t、縦軸は起 動信号S11の出力レベルを示している。起動信 号S11は、開閉蓋8の回動位置に応じて磁気セ サ55から出力される信号である。Lowレベルが 破砕処理を停止する出力レベルで、Highレベ が破砕処理を実行する出力レベルである。 15のCに示すように、例えば、時間t2に開閉蓋 8が破砕処理を開始する位置に回動操作され と、起動信号S11が立ち上がり、Lowレベルか Highレベルに反転する。起動信号S11が立ち上 ると、駆動制御部802がタイマ部803によるカ ントを開始するとともに、駆動信号S1の出 を開始するようになる(図15のD)。

 図15のDにおいて、横軸は時間t、縦軸は駆 動信号S1及びS2の出力状態を示している。Low ベルが信号を出力しない場合であり、Highレ ルが信号を出力する場合である。図中、駆 信号S1は実線で、駆動信号S2は2点鎖線で示 ている。駆動信号S1がHighのときは、予備破 用のデューティー比のパルス波が出力され 駆動信号S2がHighのときは、本破砕用のデュ ティー比のパルス波が出力される。

 この例で、駆動信号S1のデューティー比 、駆動信号S2のデューティー比の略70%に設定 されている。これにより、駆動信号S1に応じ 駆動されるモータ702の出力トルク(回転速度 )は、駆動信号S2に応じて駆動されるモータ702 の出力トルク(回転速度)の略70%に設定される この本破砕処理に対する予備破砕処理の回 速度の割合は、70%に限られず、適宜変更可 である。

 この例では、図15のCに示したように時間t 2に起動信号S11が立ち上がると、駆動制御部80 2は、まず、時間t2から駆動信号S1を出力して 時間t2から5秒経過後の時間t4に駆動信号S1の 出力を停止する。また、時間t4からは、駆動 号S1に代えて駆動信号S2の出力を開始し、時 間t2から60秒経過後の時間t5に駆動信号S2の出 を停止する。これにより、時間t5に破砕ユ ット10による破砕処理は自動的に終了する。

 一方、図15のCの起動信号S11は、破砕処理 終了した後も、開閉蓋8が破砕処理をOFFする 位置に回動操作されるまでHighレベルに保持 れている。しかし、後に使用者によって開 蓋8が外されると、起動信号S11はLowレベルに 転する。

 また、キッチンシンクSの蛇口からの給水 は、使用者によって蛇口が閉栓されることで 、例えば、時間t6で終了する。なお、開閉蓋8 を外したときに、厨芥破砕室7に厨芥が残存 ていた場合は、再度、開閉蓋8を投入開口部7 aに装着して回動操作し、破砕処理を開始す こともできる。このようにして、ディスポ ザー1の破砕処理が制御される。以下で、図1 6を参照して、ディスポーザー1による破砕処 を手順に沿って説明する。

 この例の手動給水タイプのディスポーザ 1で破砕処理を実行する場合、使用者は、ま ず、キッチンシンクSの蛇口を開栓してから 開閉蓋8を破砕処理を開始する位置に回動操 する。これは、ディスポーザー1の正規の使 用方法として規定されている手順であって、 予め使用者に表示、伝達される操作方法であ る。

 これらを処理条件として、図16に示すフ ーチャートのステップA1で、破砕処理の開始 命令が入力される。ここでは、開閉蓋8が破 処理をONする位置に回動操作され、磁気セン サ55からスイッチ検出部801に起動信号S11が出 される。スイッチ検出部801は、駆動制御部8 02に起動信号S11に応じた破砕処理の開始命令 しての信号S12を出力する。

 信号S12が入力された駆動制御部802は、ス ップA2に進み、まず予備破砕処理として低 力トルク(通常よりも低い出力トルク)で駆動 を開始する。駆動制御部802は、駆動部700に駆 動信号S1を出力し、本破砕処理の70%の出力ト クで破砕ユニット10を駆動する。また略同 に、ステップA3を実行し、タイマ部803に信号 S13を出力して破砕時間のカウントを開始させ る。

 駆動制御部802は、タイマ部803が5秒をカウ ントするまで、予備破砕処理を実行する(ス ップA4)。駆動制御部802は、ステップA5でタイ マ部803がカウントする時間が5秒に達したか かを監視し、5秒に達した場合は、予備破砕 理を終了して、ステップA6に進む。

 ステップA6に進むと、駆動制御部802が本 砕処理としての高出力トルク(通常の出力ト ク)での駆動を開始する。このとき、駆動制 御部802は、駆動部700に駆動信号S1に代えて駆 信号S2を出力し、100%の出力トルクで破砕ユ ット10を駆動する。

 駆動制御部802は、ステップA7で本破砕処 を実行する。制御部800は、ステップA8でタイ マ部803がカウントする時間が60秒に達したか かを監視し、60秒に達した場合は、ステッ A9に進み、本破砕処理を終了する。本破砕処 理が終了したら、使用者によって、蛇口が閉 栓されて手動給水が停止される。以上のよう にして、ディスポーザー1による破砕処理が 行される。

 このように本発明の第1の実施例に係る開 閉蓋8によれば、中央部が円形に窪んで水溜 70をなすとともに、外周部が水溜部70よりも く位置する環状のフランジ811をなす開閉蓋8 に、フランジ811の内側に開孔された透孔68aを 備え、フランジ外縁部612の高さが透孔68aと同 じ高さに設定されている。

 従って、キッチンシンクS側から水溜部70 流れ込み、水溜部70から溢れ出た水が、フ ンジ811の透孔68aとフランジ外縁部612とを略 時に塞ぐようになる。これにより、厨芥破 室7からの空気の出口を小さくできるので、 孔68aから厨芥破砕室7に流れ込む水の流入速 度を遅くできる。従って、開閉蓋8の全面に って水膜M1を保持できるので、厨芥破砕室7 ら厨房側に漏れ出す騒音量を低下できる。

 上述した例では、破砕処理の開始から比 的長い時間、吸水現象の発生を抑制できる うになるので、破砕音が大きい破砕処理の 半に水膜M1を保持して防音効果を維持でき 。なお、本実施例で詳述した開閉蓋8は、キ チンシンクSに設けた蛇口から自動的に給水 するタイプのディスポーザーにも適用できる 。

 また、ディスポーザー1によれば、開閉蓋 8の装着状態を検知して、破砕ユニット10の駆 動部700を制御する制御部800を備え、制御部800 が、破砕処理を開始してから開閉蓋8の給水 が水膜で封じられるまでの所定時間、例え 5秒間、駆動部700の出力トルク若しくは回転 度を通常よりも低く設定することで、破砕 ニット10の回転速度を通常の回転速度より 抑制するものである。

 この制御によって、開閉蓋8の給水部が水 膜で封じられるまで、破砕ユニット10の回転 度を抑制することができるので、開閉蓋8の 防音効果が向上するまでの間に生じる破砕音 を低減できる。従って、破砕処理の起動時に 厨芥破砕室7からキッチンシンク側に漏れ出 騒音を低下できる。

 この例では、タイマ部803が、開閉蓋8の回 動位置に応じて時間の計測を開始するので、 破砕ユニット10の回転数を上げる時間t4を、 閉蓋8に水膜M1が形成される時間t3と相関させ て設定することができる。これにより、開閉 蓋8の防音効果が向上してから本破砕処理に 行することができる。

 続いて、図17A~図17Cを参照して、第2の実 例としての開閉蓋208の構成例及び機能例に いて説明する。図17Aに示す開閉蓋208は、蓋 の一例を構成し、開閉蓋8と同様に、図1に示 したディスポーザー1のシンクフランジ51に係 合されるものである。シンクフランジ51に係 された開閉蓋208は、ディスポーザー1の厨芥 破砕室7を閉塞する。この例で、第1の実施例 同じ名称及び符号のものは、同じ機能、同 構造を有するのでその説明を省略する。

 開閉蓋208は、中央部が円形に窪んで水溜 70をなすとともに、外周部が水溜部70よりも 高く位置する環状のフランジ711をなす蓋本体 208’を有している。蓋本体208’の裏面側には 、胴部77が一体で延設されている。

 水溜部70は、高さH0の基準平面から高さH2 底面板部を有し、当該底面板部には、第2の 通水孔の一例である複数の透孔78bが設けられ ている。開閉蓋208をディスポーザー1に装着 る場合には、フランジ711の外周部が、シン フランジ51の内面に接するようになされる。

 この例の開閉蓋208では、鍔部の一例を構 するフランジ711が、内側よりも外側が低く る傾斜を有している。フランジ711の最も外 のエッジ部はフランジ外縁部712を構成し、 ランジ外縁部712の内側には第1の通水孔の一 例である透孔78aが設けられている。

 外側のフランジ外縁部712は、高さH0の所 の基準平面に対して高さH1に設定され、内側 の透孔78aは、所定の基準面に対して高さH3の 置に開孔されている。ここでフランジ711の 斜により、外側の高さH1は内側の透孔78aの 置する部位の高さH3よりも低い。つまり、フ ランジ外縁部712は、フランジ711の透孔78aより も低く設定されている。

 手動給水タイプのディスポーザー1におけ る破砕処理の実行時に、蛇口から給水がなさ れると、まず、図17Aに示すようにキッチンシ ンクS側から水溜部70に水が流れ込む。更に給 水がなされて水溜部70から溢れ出た水は、図1 7Bに示すように、まずフランジ711の上面に流 込んで、フランジ外縁部712とシンクフラン 51との係合部を塞ぐようになる。

 従って、水膜の高さが透孔78aの高さH3に するときには、透孔78a以外に厨芥破砕室7か の空気の出口がなくなっている。これによ 、透孔78a及び78bから厨芥破砕室7に給水され る水の速度を遅くできるので、開閉蓋208の上 面に、図17Cに示すような水膜M2を確実に形成 きる。

 このように本発明の第2の実施例に係る開 閉蓋208によれば、フランジ外縁部712が透孔78a よりも低く位置する。従って、開閉蓋208の上 面に確実に水膜M2を形成して、水封による防 効果を維持できる。

 続いて、図18を参照して、第3の実施例と ての開閉蓋308の構成例について説明する。 18に示す開閉蓋308は、蓋体の一例を構成し 図1に示した第1の実施例のディスポーザー1 投入開口部7aに装着されて厨芥破砕室7を閉 するものである。また以下で、第1の実施例 同じ名称及び符号のものは、同じ機能、同 構造を有するのでその説明を省略する。

 開閉蓋308は、第1の実施例の開閉蓋8とフ ンジの外周形状を異にする他、比較的大き 通水孔65a,65bをそれぞれ一対で有している(図 20A参照)。通水孔65a,65bは、蛇口からの給水を く充分に行うために開孔された円形孔であ 、脱着自在に設けられた蓋部材821及び831に って封鎖可能になされる。

 開閉蓋308は、中央部が円形に窪んで水溜 70をなすとともに、外周部が水溜部70よりも 高く位置する環状のフランジ811をなす蓋本体 318を有している。蓋本体318の下側には胴部87 一体で延設され、蓋本体318の上面には取っ 89が設けられている。

 フランジ811には第1の通水孔の一例である 透孔88aが、ここでは円形で12個開孔され、水 部70の底面には第2の通水孔の一例である円 の透孔88bが、ここでは6個開孔されている。 開閉蓋308がディスポーザー1に装着される場 は、フランジ811の外周のエッジ部であるフ ンジ外縁部812が、投入開口部7aの内面に接す るようになされる。

 この例の開閉蓋308は、第1の実施例のシン クフランジ51に替えてシンクフランジ151に係 されるものである(図19A及び図19B参照)。シ クフランジ151は、シンクフランジ51とロック フランジの形状を異にするものである。

 ここで図19A及び図19Bを参照して、シンク ランジ151の構成例について説明する。図19A 上面図に示すシンクフランジ151は、上部側 金属製の円盤状のフランジ301cを有し、フラ ンジ301c側がキッチンシンクSに嵌合固定され ものである。

 図19Bに示すフランジ301cの下側には、胴部 301bが一体で成型されている。胴部301bの内側 ディスポーザー1の投入開口部7aをなし、胴 301bの下端部にはシンク下からホッパー3が 結される。

 胴部301bの外周面には、上部側の所定部に ネジ溝301dが切られ、取り付け手段2のシンク ット54と螺合するようになされる。胴部301b 下部側の外周部には、ジョイントラバー90( 1参照)との嵌合凹部301eが設けられている。

 一方、胴部301bの内周面には、開閉蓋308に 対するロック手段としてのロックフランジ307 (307a~307d)が設けられるとともに、一対のロッ 用の突起59a及び59bがほぼ180°で対向する位 に設けられている。一対の突起59a,59bの幅は なっており、これで開閉蓋308の装着位置を 制できる。

 一対の突起59a,59bは、胴部301bと一体形成 れる円弧状のロックフランジ307よりも所定 間隙W2を有する高い位置に設けられる。厨芥 破砕室7の上部を塞ぐ開閉蓋308は、シンクフ ンジ151の胴部301bの内周面に形成された突起5 9a,59bとロックフランジ307との間隙W2を利用し 、この間隙W2内に開閉蓋308の環状のフラン 811を差し込むことで挟持固定される。この で、一対の突起59a,59bと略90°離間した位置に は、ハウジング挿抜用の溝部59fがロックフラ ンジ307の間隙部として設けられている。この ようにして、シンクフランジ151が構成される 。

 次に、図20A及び図20Bを参照して、フラン 811及び通水孔65a,65bの構成例について説明す る。図20Aの上面図に示す開閉蓋308のフランジ 811には、ほぼ180°間隔で対向する位置に凹状 切り欠かれた挿着凹部303a及び303bが設けら る。挿着凹部303a及び303bの一方の切り欠き端 面(一辺)側であって、係合用のフランジ811の 面には、突起からなるストッパ64a及び64bが けられている。

 この例では更に挿着凹部303aと303bの中間 にも2個のストッパ64c及び64dが設けられてい 。一方の挿着凹部303aは、開閉蓋308の装着位 置を規制するため、上述した突起59aに対応し た幅(円周方向の幅)となされ、他方の挿着凹 303bは、他方のロック用突起59bに対応した幅 となされている。

 また、フランジ811の挿着凹部303a,303bに対 て90°離間するフランジ外縁部812には、一対 の直線部813が設けられる。直線部813は円周方 向の所定幅に渡って、外形が直線状に成形さ れている。

 開閉蓋308は、挿着凹部303a,303bの位置が、 19A及び図19Bに示した突起59a及び59bに合うよ にシンクフランジ151に装着される。そして 開閉蓋308の回動位置がオフである場合、一 の直線部813がハウジング挿抜用の溝部59f上 配される位置関係となる。従って、直線部8 13の外側であってシンクフランジ151の内側に 、所定の隙間が設けられるようになる。こ 隙間は、通水用もしくは厨芥破砕室7からの 換気用の間隙として機能する。これにより、 ディスポーザー1の非動作時における手洗い 食器洗いの排水が良好に行い得る。

 開閉蓋308のフランジ811には通水孔65aが開 され、通水孔65aよりも低い水溜部70の底面 部には通水孔65bが開孔されている。通水孔65 a及び65bは、他の透孔88a及び88bに比べて大き 設定されている。この例では、図20Bに示す うに、通水孔65bは通水孔65aよりも低い位置 設けられる。また、通水孔65aとフランジ外 部812とは同じ高さに位置している。

 次に、図21A及び図21Bを参照して、開閉蓋3 08に装着される蓋部材821及び831の構成例につ て説明する。図21Aに示す蓋部材821及び831は 開閉蓋308の通水孔65a及び65bを封鎖する場合 装着されるものであり、開閉蓋308から取り し可能な別個の部材として設けられる。

 蓋部材821及び831は、例えばプラスチック 材で同形状に構成される。図21Bに示す図21A A8-A8矢視断面図のように、蓋部材821の裏面 は、一方の端部に円筒部814が設けられ、他 の端部に突起部815が設けられている。

 蓋部材821は、円筒部814を一方(図21Bの左側 )の通水孔65bに嵌合されて開閉蓋308に装着さ る。蓋部材821は通水孔65bを封鎖する。更に 円筒部814を支点として、蓋部材821が回動操 され、突起部815が一方の通水孔65aに嵌合さ ると、蓋部材821は通水孔65aをも封鎖するよ になる。

 蓋部材831も、裏面側の円筒部83a及び突起 を設けられ、他方(図21Bの右側)の通水孔65a び65bを封鎖するようになされる。蓋部材821 び831を装着された開閉蓋308は、第1の実施例 開閉蓋8と略同等の給水機能及び防音機能を 有する蓋体として機能する。

 このように、本発明の第3の実施例として の開閉蓋308によれば、上面に設けられた通水 孔65a及び65bが、別部材の蓋部材821及び831によ って選択的に封鎖可能になされている。この 構成によって、例えば、少量の厨芥を破砕す るときなどに通水孔65aと開くことで、破砕室 の内部と外部との空気の流通を良好にして、 破砕水の供給を破砕室に円滑に行い得るよう にできる。

 更に、直線部813を有しているので、開閉 308の回動位置がオフである場合に、フラン 811の外周部に換気用の隙間が設けられる。 れにより、ディスポーザー1の非動作時にお ける、手洗いや食器洗いの排水を良好に行う ことができる。

 また、脱着自在に設けられた蓋部材821及 831によって、破砕処理時に通水孔65a及び65b 選択的に封鎖し、開閉蓋308の上面に水膜を 成して防音効果を向上させることもできる

 続いて、図22を参照して、この例の蓋体 適用される第4の実施例としてのディスポー ー400の構成例について説明する。図22に示 ディスポーザー400は、内部に破砕処理用の 水部を有する自動給水タイプの生ごみ処理 である。この例で、第1の実施例と同じ名称 び符号のものは、同じ機能、同じ構造を有 るのでその説明を省略する。

 ディスポーザー400は、生ごみ等が投入さ る筒状のホッパー3を有し、ホッパー3の上 には、ジョイントラバー90を介してシンクフ ランジ51が水密に連結されている。シンクフ ンジ51は、金属製の円盤状のフランジ51cと フランジ51cの下部側に一体で延設される胴 51bとを有し、取り付け手段2としてキッチン ンクSの排水口に嵌合固定される。

 胴部51bの開口部は、キッチンシンクS側か らの厨芥投入部である投入開口部7aをなす。 入開口部7aと連通するホッパー3の内側は厨 破砕室7をなす。ホッパー3の内部には、ホ パー3に対して着脱可能な筒状のハウジング4 が装着される。ハウジング4内には破砕ユニ ト10が装着され、正転及び反転を繰り返しな がら生ごみを破砕する。厨芥破砕室7の上側 開口部は、開閉蓋408によって閉塞される。 の例の開閉蓋408は、上下2つの蓋部材44a及び4 4bから構成される。

 自動給水タイプであるディスポーザー400 は、給水部42が設けられている。給水部42に は、キッチンシンクS用の蛇口とは別の給水 路として引き出された水道管が連結される 給水部42から給水される水は、開閉蓋408の2 の蓋部材の間隙部に給水される。

 ここで図23を参照して、第4の実施例とし の開閉蓋408の構成例について説明する。図2 3に示す開閉蓋408は、蓋体の一例であり、互 に連結された2つの蓋部材44a,44bから構成され る。上側の蓋部材44aは略平板状であり、取っ 手49が設けられている。下側の蓋部材44bは有 筒状の水溜部40と、水溜部40よりも高く位置 する鍔部であるフランジ41を有している(図25 照)。蓋部材44aと蓋部材44bは所定の間隙W3を して連結される(図24B参照)。

 次に、図24A及び図24Bを参照して、蓋部材4 4aの構成例について説明する。図24Aに示す蓋 材44aは、中央に取っ手49が形成された略平 状である。蓋部材44aには、通水部46がここで は4つ設けられている。通水部46は、外側に向 く開孔部46aを有するように蓋部材44aの所定部 が上方に湾曲膨出して構成されている。開孔 部46aから流れ込む水は、蓋部材44bの上面に導 かれる。

 図24Bに示す蓋部材44aの裏面には、ネジ孔 開孔された円筒状の連結部45aが一対で設け れている。連結部45aの長さによって、蓋部 44aの下側に連結される蓋部材44bとの間隙W3 幅が規制される。

 ここで図25を参照して、蓋部材44bの構成 について説明する。図25に示す蓋部材44bは、 中央部が円形に窪んで水溜部40をなすととも 、外周部が水溜部40よりも高く位置する環 のフランジ41をなす蓋本体404を有している。 フランジ41には第1の通水孔の一例である透孔 48aが複数開孔され、水溜部40の底面には第2の 通水孔の一例である48bが複数開孔されている 。蓋本体404の下側には、胴部47が一体で成型 れている。開閉蓋408がディスポーザー400に 着される場合は、フランジ41の外周部であ フランジ外縁部41aが、投入開口部7aの内面に 接するようになる。この例で、蓋部材44bのフ ランジ41の外周部に設けられるシンクフラン 51との係合部の形状は、第1の実施例の開閉 8と同形状に構成されている。

 蓋部材44bは、破砕処理を開始する回動位 で給水部42と連通する導水路43を有している 。導水路43は、蓋部材44bと一体で形成されて て、一方の端部43aが胴部47から開口する流 部となっている。導水路43は、他方の端部43b が高くなる傾斜した水路になされ、端部43aか ら流入された水は、端部43bから水溜部40へと 出するようになる。

 蓋部材44bには、蓋部材44a連結用のネジ孔 開孔された連結部45bが一対で設けられ、蓋 材44aの連結部45aとネジ止め固定される。デ スポーザー400では、開閉蓋408が破砕処理を 始する回動位置に配された場合に破砕処理 開始され、その際に、給水部42から導水路43 及び蓋部材44bを介して厨芥破砕室7に自動給 がなされる。その際に、第1の実施例の開閉 8と略同等に構成された蓋部材44bによる防音 効果を得ることができる。

 つまり、給水部42から給水される水は、 ず、蓋部材44bの最も低い水溜部40の上面に流 れ込む。ここで、給水される水の量が、透孔 48bから厨芥破砕室7側に流れ込む水の量より いと、水溜部40の上面に水が溜まる。水溜部 40を充たして溢れ出た水は、互いに同じ高さ 設けられたフランジ41の透孔48aとフランジ 縁部41aとを略同時に塞ぐようになる。この き、蓋部材44bの上面に設けられる水膜は、 孔48a、透孔48b及びフランジ外縁部41aを水封 、厨芥破砕室7からの破砕音を遮音する防音 として機能する。

 続いて、図26のA~Dを参照して、ディスポ ザー400の制御例について説明する。図26のA おいて、横軸は時間t、縦軸は給水部42から 自動給水の有無を示している。Lowレベルの きは自動給水が停止されていて、Highレベル ときは略8l/minの給水速度で自動給水がなさ ている。ディスポーザー400では、図26のAに すように、時間t1’に開閉蓋408が破砕処理 開始する位置に回動操作され、給水部42から の自動給水が開始される。

 図26のBにおいて、横軸は時間t、縦軸は開 閉蓋408の防音効果の大きさを示している。Low レベルは、開閉蓋408が蓋部材44bの上面に水膜 を有していない場合を示し、Highレベルは、 膜を有している場合を示している。時間t1’ から蓋部材44bの上面の水膜の厚みは徐々に増 していき、それに比例して、図26のBに示すよ うに、開閉蓋408の防音効果が向上し、時間t2 に最大になる。

 図26のCにおいて、横軸は時間t、縦軸は起 動信号S11’の出力レベルを示している。Lowレ ベルが破砕処理を停止する出力レベルで、Hig hレベルが破砕処理を実行する出力レベルで る。起動信号S11’は、開閉蓋408の回動位置 応じて反転する磁気センサ55の出力信号であ る。

 例えば、時間t1’に使用者によって開閉 408が破砕処理を開始する位置に回動操作さ ると、図26のCに示すように、起動信号S11’ 、LowレベルからHighレベルに反転する。起動 号S11’が立ち上がると、制御部800から不図 の給水機構に開栓作動を促す信号(命令)が 力されて、図26のAに示す自動給水が開始さ る。それと略同時に、タイマ部803によるカ ントが開始される(図14参照)。

 図26のDにおいて、横軸は時間t、縦軸は駆 動信号S1’及びS2’の出力状態を示している Lowレベルが信号を出力しない場合であり、Hi ghレベルが信号を出力する場合である。図中 駆動信号S1’は実線で、駆動信号S2’は2点 線で示している。駆動信号S1’がHighレベル とき、第1の実施例の駆動信号S1と略同等の ルス波が出力され、駆動信号S2’がHighレベ のとき、駆動信号S2と略同等のパルス波が出 力される。

 図26のCに示したように時間t1’に起動信 S11’が立ち上がると、この例の駆動制御部80 2は、時間t1’から5秒間駆動信号を出力しな 。この間に、図26のBに示した開閉蓋408の防 効果が向上し、時間t2’に最大になる。

 駆動制御部802は、タイマ部803の計測する 間を監視し、時間t1’から5秒経過後の時間t 3’になると駆動信号S1’の出力を開始する。 なお、時間t1’から時間t3’までの間、破砕 ニット10は停止したままだが、給水部42から 自動給水がされていることで、使用者は破 処理が開始されていると認識することがで る。この給水によって破砕する厨芥の排水 路を湿らせて、破砕厨芥の排出を潤滑に行 得るようにする効果もある。

 駆動制御部802は、時間t3’から5秒経過後 時間t4’に駆動信号S1’の出力を停止する。 駆動制御部802は、時間t4’から駆動信号S2’ 出力を開始し、時間t1’から60秒後の時間t5 に駆動信号S2’の出力を停止する。これによ り、時間t5’に破砕ユニット10による破砕処 が終了する。

 ディスポーザー400では、時間t5’に、制 部800から給水部42に終了命令が出力され、自 動給水も停止される(図26のA)。このようにし 、ディスポーザー400の破砕処理が制御され 。以下で、図27を参照して、ディスポーザ 400の破砕処理を手順に沿って説明する。

 自動給水タイプのディスポーザー400で破 処理を実行する場合、使用者は、開閉蓋408 投入開口部7aに装着して、破砕処理を開始 る位置に回動操作する。これによってディ ポーザー400は、自動給水及び破砕処理を順 開始する。この例のディスポーザー400は、 定の破砕処理時間を経過すると自動的に自 給水及び破砕処理を停止する。

 これらを処理条件として、図27に示すフ ーチャートのステップA11で、破砕処理の開 命令が入力される。ここでは、開閉蓋408が 砕処理をONする位置に回動操作され、磁気セ ンサ55からスイッチ検出部801に起動信号S11が 力される。スイッチ検出部801は、駆動制御 802に起動信号S11に応じた破砕処理の開始命 としての信号S12を出力する(図14参照)。

 ステップA12に進むと、制御部800は、不図 の給水機構に開栓作動を促す信号を出力し 自動給水を開始する。略同時に、ステップA 13で制御部800内の駆動制御部802がタイマ部803 信号S13を出力して破砕時間のカウントを開 させる。

 ステップA14で、ディスポーザー400は自動 水をしながら破砕処理を待機する。ステッ A15で、駆動制御部802は、タイマ部803がカウ トする時間が5秒に達したか否かを監視し、 5秒に達した場合はステップA16に進む。

 ステップA16に進むと、駆動制御部802は、 ず予備破砕処理として低出力トルク(通常よ りも低い出力トルク)で駆動を開始する。駆 制御部802は、駆動部700に駆動信号S1’を出力 し、本破砕処理の70%の出力トルクで破砕ユニ ット10を駆動する。

 予備破砕処理をステップA17で実行する。 動制御部802は、ステップA18でタイマ部803が ウントする時間が10秒に達したか否かを監 し、10秒に達した場合は、予備破砕処理を終 了してステップA19に進む。

 ステップA19に進むと、駆動制御部802が本 砕処理としての高出力トルク(通常のトルク )での駆動を開始する。このとき、駆動制御 802は、駆動部700に駆動信号S2’を出力し、通 常の出力トルクで破砕ユニット10を駆動する( ステップA20)。

 制御部800は、ステップA21でタイマ部803が ウントする時間が65秒に達したか否かを監 し、65秒に達した場合はステップA22に進む。 ステップA22では、制御部800から不図示の給水 機構に開栓作動を促す信号が出力されて自動 給水が停止される。略同時にステップA23が実 行され、駆動信号S2’の出力を停止して本破 処理を終了する。以上のようにして、ディ ポーザー400による破砕処理が実行される。

 このように本発明の第4の実施例に係る開 閉蓋408によれば、中央部が円形に窪んで水溜 部40をなすとともに、外周部が水溜部40より 高く位置する環状のフランジ41をなす蓋部材 44bに、フランジ41の内側に設けられた透孔48a 備え、フランジ外縁部41aが透孔48aと同じ高 に位置するように設けられている。

 従って、厨芥破砕室7の投入開口部7a側の 気の出口を小さくできるので、透孔48a及び4 8bから厨芥破砕室7に流れ込む水の流入速度を 遅くできる。これにより、蓋部材44bの全面に 渡って水膜を保持できるので、厨芥破砕室7 ら厨房側に漏れ出す騒音量を低下できる。

 また、ディスポーザー400によれば、開閉 408が回動操作され、破砕処理の開始命令が された時間t1’から、所定の給水速度、例 ば8l/minで自動給水がなされる。従って、開 蓋408に水膜が形成される時間t2’を容易に確 実に設定できる。

 更に、時間t1’から自動給水を開始する とによって、給水音により使用者に破砕処 の開始を告知できるので、開閉蓋408に水膜 形成されるまで、破砕処理を待機すること できる。従って、開閉蓋408の防音効果が向 してから予備破砕処理を開始することがで るので、破砕処理の起動時に厨芥破砕室7か キッチンシンク側に漏れ出す騒音を更に低 できる。

 なお、図26のDに示した時間t1’から時間t3 ’までの時間である5秒間を廃してもよい。 の場合、駆動信号S1’が、図26のCに示す起動 信号S11’のONとともに直ちに出力されて予備 砕処理が開始される。

 このときは、図26のBに示したように開閉 408の防音効果が完全に発揮されていないも の、予備破砕処理を行うことで、第1の実施 例に示した手動給水の場合と同程度に破砕音 を低減できる。

 なおこの場合、時間t1’から時間t3’まで の時間である5秒を廃したことで、時間t1’か ら時間t5’までの65秒間を60秒間に短縮するこ とができるので、破砕作動時間の短縮及び給 水時間の短縮(給水量の節約)を図ることがで る。

 続いて、図28、図20A及び図20Bを参照して 第5の実施例としての開閉蓋508の構成例につ て説明する。図28に示す開閉蓋508は、自動 水タイプのディスポーザー400に装着可能な 体の一例であり、上下2つの蓋部材504a,504bか 構成される。上側の蓋部材504aは略平板状で あり、中央に取っ手509が上面に凸状に湾曲さ れて設けられている。この例の蓋部材504aに 、2つの通水部506が開孔されている。

 下側の蓋部材504bは第4の実施例に示した 部材44bと略同等に構成され、有底筒状の水 部と、水溜部よりも高く位置する鍔部であ フランジとを有している。図28中には示して いないが、開閉蓋508でも、蓋部材504bのフラ ジには、第3の実施例に示した通水孔65aと略 等に構成された通水孔65aが開孔されており また更にその通水孔65aよりも低い水溜部の 面板部には、第3の実施例に示した通水孔65b と略同等に構成された65bも開孔されている。

 開閉蓋508は、第3の実施例のシンクフラン ジ151に係合されるものであり、下側の蓋部材 504bのフランジに設けられる係合部は、開閉 308と略同形状に構成されている。つまり、 閉蓋508が装着されるディスポーザー400には 図22に示したシンクフランジ51に替えて、図1 9Aに示すようなシンクフランジ151が用いられ 。

 次に図29、図21A及び図21Bを参照して、開 蓋508の蓋部材504bに装着される蓋部材821及び8 31の構成例について説明する。図29に示す蓋 材821及び831は、第3の実施例と同様にして図2 1Aに示した通水機能を持たせるために、開閉 508とは別部材で構成されている。この例の 部材821及び831も、図28中には示していない 、蓋部材504bの通水孔65aの開孔状態を操作す ように装着されるものである。

 この例でも、開閉蓋508の蓋部材821におい 、図21Bに示した第3の実施例の蓋部材821のよ うにその裏面には、一方の端部に円筒部814が 設けられ、他方の端部に突起部815が設けられ ている。突起部815の上面側には、操作用の摘 み部82cが突設されている。

 図29の左側に示す蓋部材821は、図29中には 示していないが、図21Bに示した開閉蓋308の円 筒部814が一方の通水孔65bに嵌合されるように 、開閉蓋508に装着される。蓋部材821は通水孔 65bを封鎖する。更に、図21Bに示した円筒部814 を支点として、摘み部82cによって蓋部材821が 回動操作されると、突起部815が一方の通水孔 65aに嵌合され、開閉蓋508の蓋部材821において も通水孔65aを封鎖するようになる。

 ここで、開閉蓋508の蓋部材821は、摘み部8 2cが通水部506から蓋部材504aの上面へ突出する ように、蓋部材504aと蓋部材504bとの間に組み まれている。従って、通水部506の開孔範囲 摘み部82cを回動操作することができる。こ により、通水孔65cの開孔の大きさを調整で るようになっている。

 図29の右側に示す蓋部材831も、開閉蓋308 開閉蓋508の蓋部材821と同様にして、図21Bに した開閉蓋308の裏面側の円筒部83a及び突起 、摘み部83cを有し、摘み部83cが通水部506か 突出するように開閉蓋508に組み込まれてい 。開閉蓋508の蓋部材831も、開閉蓋308の蓋部 831と同様にして、図21Bに示したような右側 通水孔65bの開孔の大きさを調整するように される。

 更に、開閉蓋508の蓋部材504bには、給水部 42と連通する導水路503が設けられている。導 路503は、第4の実施例で説明した導水路43と 同等に構成され、給水部42からの水を蓋部 504bの上面に導くようになされる。導水路503 、給水部42と連通する給水側の端部に対し 、蓋部材504bへ出水する出水側の端部が高く る傾斜を有している。

 裏面側からみた蓋部材504aの構成例を図30 示す。図30に示す蓋部材504aの取っ手509は、 面側からみると凹状部519を構成する。凹状 519の外周部には、リブ501及び502が蓋部材504a と一体で成形されている。リブ501及び502は、 蓋部材504a及び504bが連結された場合に、給水 42からの水路の上面に配される位置に設け れており、水路状を流れる水を凹状部519内 導くようになされる。

 このように、この発明の第5の実施例とし ての開閉蓋508によれば、上部側の蓋部材504a 裏面にリブ501及び502が設けられている。こ 構成によって、ディスポーザー400の給水部42 から供給された水が、蓋部材504bの水路から 部材504aの凹状部519に導かれるので、水の進 が蓋部材504bの上面に向けられるようになる 。従って、蓋部材504bの上面に効率よく給水 ることができるので、蓋部材504bの全面に渡 て水膜を保持して、厨芥破砕室から厨房側 漏れ出す騒音量を低下できる。

 なお、蓋部材504bの上面に設けられた通水 孔65cが、別部材の蓋部材821及び831によって選 択的に封鎖可能に構成されている。これによ って、例えば、少量の厨芥を破砕するとき等 に通水孔65cを開くことで、破砕室の内部と外 部との空気の流通を良好にして、破砕水の供 給を破砕室に円滑に行い得るようにできる。

 続いて、図31を参照して、第6の実施例と ての係合機構80の構成例について説明する 図31に示すディスポーザー1は、シンクフラ ジ51に対するホッパー3の回動位置が、通常 用時の位置(第2の姿勢)になされ、補助バネ 材60は略垂直に配されている。係合機構80は ディスポーザー1の外周部に2つ設けられて る。

 一方の係合機構80は、鉤状の金具81と金具 82とを有している。この例の金具81は、上端 81aがシンクベース53と連続する帯状の板片( 属片)から構成される。金具81は、シンクベ ス53に対して略垂直に下側に屈曲され、ホッ パー側に所定の長さで延在されている。更に 、延在された下端部81bの先端は外側に屈曲さ れている。

 金具82は、下端部82aがフランジ74と連続す る帯状の板片からなり、フランジ74から略垂 に上側に屈曲され、シンクフランジ側に所 の長さで延在されている。延在された上端 82bの先端は内側に屈曲されている。

 金具81及び金具82は、シンクフランジ51と ッパー3との連結時に係合可能な位置まで延 在されている。この例では、係合位置が比較 的高いため、金具82が金具81より長くなされ いるが、係合位置を中間部にして、金具81と 金具82とを同等の長さにしてもよく、係合位 を低い位置に設定して、金具81を金具82より 長くしてもよい。

 金具81と金具82とが好適な長さに設定され ることで、係合機構80が係合したとき、ホッ ー3がシンクフランジ51と連結可能な高さで 持されるようになる。また、他方の係合機 80が有する金具83及び84も同様に構成される( 図1参照)。2つの係合機構80は、補助バネ部材6 0の伸縮方向と異なる係合方向を有するよう 配置されている。ここで、係合機構80の係合 方向とは、被係合部と係合部とが対向する方 向である。

 ここで図32を参照して、補助バネ部材60と 係合機構80との配置例について説明する。図3 2に示すディスポーザー1は、開閉蓋8を外され た状態であり、簡略化のため、キッチンシン クS、筐体1a及び破砕ユニット10等の部材を省 して図示されている。図32では、シンクフ ンジ51の開口部51aの中心0と、孔部71a~73a、孔 74a~74cの位置を点で示している。

 図32に示すディスポーザー1は設置作業時 どのように、シンクフランジ51とホッパー3 を所定量だけ相対回動させた回動位置(第1 姿勢)になされ、係合機構80は係合している ここで、係合機構80と補助バネ部材60(例えば 、引張バネ61)との離間角度は、上下で異なる ように配置されている。つまり、上側の金具 81と孔部71aとの離間角度θ1と、下側の金具82 孔部74aとの離間角度θ2とは、異なる角度に 定されている。

 ここで、離間角度θ1とは、中心0と金具81 を結んだ線と、中心0と孔部71aとを結んだ線 とがなす角度であり、離間角度θ2は、中心0 金具82とを結んだ線と、中心0と孔部74aとを んだ線とがなす角度である。従って、係合 構80が係合する第1の姿勢において、孔部71a 孔部74aとは、離間角度θ3(θ1-θ2)を有してい 。

 更にこの例では、孔部71aと孔部72aとは115 離間し、孔部71aと孔部73aとは130°離間してい る。このように、孔部71a,72a,73aの離間角度を えることで、設置後のディスポーザー1の回 動位置を規制できるようになる。

 また、孔部72aと孔部74bと、孔部73aと孔部7 4cとは、互いに離間角度θ3を有して配される このように、3つの引張バネ61~63に係る離間 度θ3を等しくすることで、図31のようにシ クフランジ51とホッパー3とが正対してディ ポーザー1の正規の設置後の相対位置(第2の 勢)となると、3つの引張バネ61~63が全て略垂 に配されるようになる。以下で、キッチン ンクSへのディスポーザー1の設置方法につ て説明をする。

 ここで図33及び図34を参照して、ディスポ ーザー1の設置例(その1及び2)について説明す 。この設置例では、説明を明確にするため キッチンシンクSを不図示としたものである 。この図に示すシンクフランジ51は、上部側 キッチンシンクSに取り付けられている。

 シンクフランジ51の下側開口部にホッパ 3の上側開口部を連結する場合、まず、図33 示すように、係合機構80を係合する。例えば 、金具81と82、金具83と84を上下に配して、ホ パー側の金具82及び84の屈曲部を、シンクフ ランジ側の金具81及び83の屈曲部に引っ掛け ようにする。このシンクフランジ側に対す ホッパー側の回動位置は、第1の姿勢を維持 ている。

 この例では、予め、シンクフランジ51又 ホッパー3の開口部にジョイントラバー90(図1 ,図22参照)の一方の管端部を嵌合しておき、 合機構80を係合させるのと同時に、他方の管 端部を他方の開口部に嵌合するようにしても よい。その際のディスポーザー1は、係合機 80によってホッパー側がシンクフランジ側に 吊り下げられる仮保持状態となる。

 この状態で、補助バネ部材60及びジョイ トラバー90の固定作業を行う。この例では、 まず、ジョイントラバー90の管端部90a及び90b 、ホースバンド91及び92を緩めに巻き付け、 ホッパー側が回動可能な程度に挟持固定する 。このとき、係合機構80によってホッパー側 仮保持状態であるので、両手で、図1に示し たホースバンド91及び92を取り付けることが きる。

 次に、補助バネ部材60(引張バネ61~63)を順 取り付ける。例えば、図1に示した引張バネ 61の上側の引掛部61aを孔部71aに引っ掛け、下 の引掛部61bを孔部74aに引っ掛ける。ここで 孔部71aと孔部74aとは、図33に示すように離 角度θ3を有しているので、補助バネ部材60は 傾斜して取り付けられる。このときも、係合 機構80によってホッパー側が仮保持状態であ ので、両手で引張バネ61~63の両端部を引っ けることができる。

 補助バネ部材60を取り付けたら、図34に示 すように、3つの引張バネ61~63が略垂直に配さ れる通常使用時の相対回動位置(第2の姿勢)に 、ホッパー側の部材を回動する。この相対回 動位置では、離間角度θ3は0になる。このと 、係合機構80の係合は解除されるが、ホッパ ー側の部材は補助バネ部材60及びジョイント バー90によって吊り下げられている。従っ 、ここでも両手でホッパー側の部材を保持 て回動操作できる。

 シンクフランジ側とホッパー側との相対 動位置が、通常使用時の相対回動位置であ 所定の相対回動位置になったら、最後に、 1に示したホースバンド91及び92を強固に締 る。以上のようにして、ディスポーザー1を ッチンシンクSに設置できる。

 このように、この発明の第6の実施例とし てのディスポーザー1によれば、ジョイント バー90及び補助バネ部材60を介して連結され シンクフランジ51と、ホッパー3の外周部に 互いに係合可能な係合機構80を備えている

 この構成によって、ディスポーザー1の設 置作業時などに、シンクフランジ51にホッパ 3を仮保持できるので、シンクフランジ51と ッパー3とを連結する際に、作業者が両手で ジョイントラバー90及び補助バネ部材60を取 付けることができる。従って、作業の効率 向上できるとともに、当該作業を一人で安 に行うことができる。

 上述した例では、補助バネ部材60の伸縮 向と係合機構80の係合方向とが異なるので、 ディスポーザー1の設置後は、係合機構80が補 助バネ部材60の伸縮を阻害することがない。 って、通常使用時における補助バネ部材60 びジョイントラバー90の伸縮性を確保できる 。

 なおこの例では、係合機構80を一対で設 るようにしたが、これに限られることはな 、3つ以上の係合機構80を設けるようにして よい。その場合は、3つ以上の係合機構80を 間隔に配するようにしてもよいが、等間隔 配置せず、上部筐体や下部筐体等の回動位 を規定するようにしてもよい。

 同様に、この例では、補助バネ部材60と て3本の引張バネ61~63を設けるようにしたが これには限られず、補助バネ部材60の本数は 適宜変更可能である。またこの例では、引張 バネ61~63を等間隔に配置しないことで上、下 筐体の回動位置を規定できるようにしたが 引張バネ61~63を等間隔で配置するようにし もよい。

 加えて、この例では、被係合部の先端を 側に屈曲し、係合部の先端を内側に屈曲す ようにしたが、これには限られず、被係合 の先端を内側に屈曲し、係合部の先端を外 に屈曲してもよい。また、一方を屈曲しな 帯状の被係合部とし、他方を鉤状の係合部 してもよい。更に、被係合部を下部筐体に し、係合部を上部筐体に配することもでき 。

 なお、補助バネ部材60のバネの外周部に チューブ状部材を設け、補助バネ部材60の伸 縮部を覆うようにしてもよい。このようにす ることで、補助バネ部材60の外周とチューブ 部材とが摺接して、補助バネ部材60の振動 抑制するとともに、補助バネ部材60の耐久性 を向上することができる。

 更に、チューブ状部材を装着することで 助バネ部材60の固有振動数を変更して、補 バネ部材60の固有振動数と、ディスポーザー 1の振動数とが一致するような場合に、共振 回避するようにもできる。このような場合 は、チューブ状部材を装着することで、ホ パー側からキッチンシンク側に伝わる振動 低減できる。また、チューブ状部材に替え 、補助バネ部材60の内径部にスポンジ等の緩 衝用の部材を挿入してもよい。

 続いて、図35を参照して、第7の実施例と てのジョイントラバー901の構成例について 明する。図35に示すディスポーザー1は設置 の状態であり、ジョイントラバー901は、シ クフランジ51とホッパー3とを水密に連結し いる。この例で、第1の実施例と同じ名称及 び符号のものは、同じ機能、同じ構造を有す るのでその説明を省略する。

 ジョイントラバー901は、管端部90a及び90b ホースバンド用の凹部93a及び93bを有してい 。凹部93a及び93bに巻き付けられたホースバ ド91及び92は、凹部93a及び93bによって幅方向 の移動を規制される。

 ジョイントラバー901は、管端部90aと管端 90bとの間に、環状の衝撃吸収部96を有する 衝撃吸収部96は、内周面が環状に突出するよ うに湾曲されていて、その裏面側に、環状に 凹陥する環状凹部97を有している。衝撃吸収 96は、ハウジング4が振動する場合に、環状 部97の環状に突出する部分で弾性支持でき 異音の発生を抑制できる。

 環状凹部97はジョイントラバー901の外周 が内側にU字状に凹陥して設けられ、環状凹 97の内側には、ホッパー側からの振動緩衝 の空間Asが保持される。ここで、環状凹部97 、ホッパー3又はシンクフランジ51のいずれ 一方の開口部の開口縁よりも内側まで凹陥 ている。この例では、ホッパー3の開口部の 上端部であって衝撃伝達部である頂部3aより 内側まで凹陥している。これにより、ホッ ー3が振動した場合に、環状凹部が撓み、振 動を効率よく吸収できる。

 この例で、ジョイントラバー901の内周面 うち、シンクフランジ51からの水が接する F1~F3は、厨芥破砕室7の底面に向けて傾斜す ように成形されている。これによって、ジ イントラバー901に水が溜まりにくくなるの 、ジョイントラバー901の腐食、劣化等を防 できるとともに、衛生面を向上できる。

 同様に、ジョイントラバー901との接合部 なる、シンクフランジ51とホッパー3の面F4 びF5も、厨芥破砕室7の底面に向けて傾斜し いる。ここで、互いに接合する面F1と面F4は 同じ傾斜角度になされ、面F3と面F5とは略同 じ傾斜角度になされる。これにより、ジョイ ントラバー901と各筐体との接合部が密着する ので、接合部に水や生ごみ等が入り込まず、 衛生的であるとともに、腐食劣化等を防止で きる。

 このように、この発明の第7の実施例とし てのジョイントラバー901によれば、ホッパー 3の振動伝達方向に空間Asを有している。この 構成によって、ホッパー3からの振動を効率 く吸収して、キッチンシンク側に伝わる振 を低下できる。

 更に、ジョイントラバー901の内面を傾斜 せているので、ジョイントラバー901に接す 水や生ごみが堆積せずに落下する。また、 ョイントラバー901と各筐体との接合部が密 しているので、接合部に生ごみや水が入り まない。これにより、ジョイントラバー901 劣化を防いで、長い期間に渡って防振性を 持でき、衛生面も向上できる。

 次に、図36を参照して、第8の実施例とし のディスポーザー200の構成例について説明 る。図36に示すディスポーザー200は、破砕 理用の給水部を有する自動給水タイプの生 み処理機である。この例で、第1の実施例と じ名称及び符号のものは、同じ機能、同じ 造を有するのでその説明を省略する。

 ディスポーザー200は、生ごみ等が投入さ る筒状のホッパー3を有し、ホッパー3の上 には、ジョイントラバー90を介してシンクフ ランジ51が水密に連結されている。シンクフ ンジ51は、取り付け手段2を介してキッチン ンクSの排水口に嵌合固定される。

 シンクフランジ51の開口部は、キッチン ンクS側からの厨芥投入部である投入開口部7 aをなす(図1参照)。投入開口部7aと連通するホ ッパー3の内側は、厨芥破砕室7をなす。ホッ ー3の内部には、ホッパー3に対して着脱可 な筒状のハウジング4が装着される。ハウジ グ4内には破砕ユニット10が装着され、正転 び反転を繰り返しながら生ごみを破砕する 厨芥破砕室7の上側の開口部は、開閉蓋208に よって閉塞される。開閉蓋208は、上下2つの 部材から構成される。

 開閉蓋208の上側の蓋部材は平板であり、 央に取っ手が設けられている。下側の蓋部 は有底の水溜部を有し、水溜部の底面には 数の透孔が開孔されている。下側の蓋部材 所定部には、回動検出用の永久磁石が例え 3つ設けられていて、開閉蓋208は蓋スイッチ としても機能する。

 ディスポーザー200には、自動給水用の給 部42が設けられている。給水部42は所定の命 令に応じて開閉可能な給水口を有している。 給水口は、開閉蓋208の2つの蓋部材の間隙部 向けて出水可能に配置されている。給水部42 には、キッチンシンクS用の蛇口とは別の給 経路として引き出された水道管等の導水路43 が連結される。

 開閉蓋208が破砕処理をONする回動位置に 動操作されると、ディスポーザー200は、給 部42の給水口を開口するとともに、破砕ユニ ット10を回動させる。このとき、導水路43か 給水部42に給水された水は、給水口から開閉 蓋208の下側の蓋部材の上面に給水され、透孔 から厨芥破砕室7へと供給される。

 この例のディスポーザー200においても、 ョイントラバー90の更に外周部に、補助バ 部材60が設けられ、ジョイントラバー90の吊 下げ強度を補強するようになされる。補助 ネ部材60は、伸縮方向の一方の端部をシン フランジ51の外周部(シンクベース53のバネ座 71~73の孔部71a,72a,73a)に取り付けられるととも 、他方の端部をホッパー3の外周部(フラン 74の孔部74a,74b,74c)に取り付けられて、ホッパ ー3以下の部材をシンクフランジ51に吊り下げ る。補助バネ部材60は、例えば3本の引張バネ 61~63から構成される。

 更に、この例のホッパー3及びシンクフラ ンジ51にも、仮保持用の係合機構80が一対で けられ、ディスポーザー200の設置時に係合 るようになされる。一方の係合機構80は、シ ンクフランジ側の金具81と、ホッパー側の金 82とで構成される。係合機構80は、補助バネ 部材60の伸縮方向と異なる係合方向を有して 置され、通常時には外れるようになってい 。

 この例の引張バネ61~63の取付部(孔部71a,72a ,73a、孔部74a,74b,74c)と、金具81~84との離間角度 は、第1の実施例と同じく設定されている(図3 2参照)。

 次に、図37を参照して、ディスポーザー20 0の設置例について説明する。図37に示すよう なディスポーザー200を設置する場合は、通常 、キッチンシンクSに取り付けられたシンク ランジ51に、シンクの裏面側からホッパー3 下の部材を連結するようにする。

 まず、係合機構80を係合させて、ホッパ 側をシンクフランジ側に仮に吊り下げる。 のとき同時に、ジョイントラバー90の管端部 をそれぞれの開口部に嵌合させる。この仮保 持状態で、補助バネ部材60、ホースバンド91 び92、配水管431の取付作業を行う。この例で は、まずホースバンド91及び92を緩めに取り け、次に、補助バネ部材60(引張バネ61~63)、 水管431を順次取り付ける。

 配水管431を取り付ける場合は、給水部42 外側の開口部42aに、配水管431を図示しない ースバンドで強固に連結するようにする。 のとき、ホッパー側が仮保持されているの 、両手で取り付け作業を行うことができる

 補助バネ部材60、ホースバンド91及び92、 水管431を取り付けたら、図37に示すような 常時の相対回動位置に、ホッパー側の部材 回動する。その際に、係合機構80の係合は解 除されるが、ホッパー側の部材はジョイント ラバー90及び補助バネ部材60によって吊り下 られている。従って、ここでも両手でホッ ー側の部材を保持して回動操作できる。最 にホースバンド91及び92によりジョイントラ ー90を強固に連結することで、ディスポー ー200をキッチンシンクに吊り下げ固定でき 。

 このように、この発明の第8の実施例として のディスポーザー200によれば、シンクフラン ジ51とホッパー3の外周部に、仮保持用の係合 機構80を有している。この係合機構80によっ 、シンクフランジ側にホッパー側を仮保持 きるので、シンクフランジ51とホッパー3と 連結する際に、ホースバンド91及び92、補助 ネ部材60、及び配水管431を、作業者が両手 取り付けることができる。従って、自動給 タイプのディスポーザーの設置作業などの 業効率を向上できる。また、当該作業を一 で安全に行うことができる。

 この発明は、一般住宅の台所や業務用の 房等のシンクに取り付けられる、手動給水 イプ又は自動給水タイプのディスポーザー 適用して極めて好適である。