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Patent Searching and Data


Title:
STAPLER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031667
Kind Code:
A1
Abstract:
A stapler has an impact cushioning clincher buffer (60) shown in Fig. 23. The clincher buffer (60) is mounted on a contact section between a clincher guide section and a clincher arm (1) and on a contact section between a clincher and the clincher arm (1). The clincher buffer (60) is mounted on the head of the clincher arm (1) with which the clincher guide section and the clincher come into contact. The stapler further has an impact cushioning handle bumper, and the handle bumper is mounted on a contact section between the driver arm and the handle. The handle bumper is mounted on the head of the handle with which the driver arm comes into contact.

Inventors:
MURAYAMA KEIJIRO (JP)
MAEMORI JUN (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066123
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
September 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MAX CO LTD (JP)
MURAYAMA KEIJIRO (JP)
MAEMORI JUN (JP)
International Classes:
B25C5/02
Foreign References:
JP2004230483A2004-08-19
JP2004050358A2004-02-19
JPH09314480A1997-12-09
JPH08174445A1996-07-09
JP2007010094A2007-01-18
JP2006273236A2006-10-12
Attorney, Agent or Firm:
YAMAGUCHI, Kunio et al. (Kanda Ocean Building15-2, Uchikanda 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo 47, JP)
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Claims:
 一端にステープル打ち出し用のステープル打出口を有し、ステープルが装填されるマガジン部と、
 前記ステープル打出口に位置するステープルに当接するドライバ部を一端に有し、綴り力に基づいて前記ステープルを打ち出すドライバアーム部と、
 一端に前記ステープルを曲げる移動自在のクリンチャ部を有し、前記ドライバ部により前記ステープル打出口から打ち出された前記ステープルを当該クリンチャ部で曲げて用紙を綴じるクリンチャアーム部と、
 前記クリンチャアーム部に設けられて、前記クリンチャ部を案内すると共に前記ドライバアーム部の作動に応動して押し下げられるクリンチャガイド部とを備え、
 前記クリンチャ部と前記クリンチャアーム部との当接部に、当該当接を緩衝する第1の緩衝部材を設けることを特徴とするステープラ。
 前記第1の緩衝部材は、
 前記クリンチャアーム部に設けられることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のステープラ。
 前記クリンチャ部と前記クリンチャガイド部とは、
 前記ドライバ部によって打ち出された前記ステープルによって前記クリンチャ部が押し下げられたのち、前記ドライバアーム部の作動に応動して当該クリンチャ部と当該クリンチャガイド部との双方が押し下げられることを特徴とする請求の範囲第2項に記載のステープラ。
 前記ドライバアーム部のドライバ部に前記綴り力を加えるように操作されるハンドル部を備え、
 前記ドライバアーム部と前記ハンドル部との当接部に、当該当接を緩衝する第2の緩衝部材を設けることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のステープラ。
 前記第2の緩衝部材は、
 前記ハンドル部に設けられることを特徴とする請求の範囲第4項に記載のステープラ。
 前記クリンチャガイド部と前記クリンチャアーム部との当接部に、当該当接を緩衝する第3の緩衝部材を設けることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のステープラ。
 前記第3の緩衝部材は、
 前記クリンチャアーム部に設けられることを特徴とする請求の範囲第6項に記載のステープラ。
 前記クリンチャガイド部は、
 クリンチャガイド部本体を上方に付勢する第1の付勢部材と、
 進退滑動自在に設けられて、前記クリンチャガイド部本体を上方位置に保持可能に設けられたスライド部材と、
 前記クリンチャガイド部本体を上方位置に保持する前進位置に前記スライド部材を付勢する第2の付勢部材とを有し、
 前記第1又は第2の付勢部材、或いは前記第1及び第2の付勢部材に、
 振動を抑える防振部材を設けることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のステープラ。
 前記マガジン部と前記クリンチャアーム部との間に配設されて、当該マガジン部を上方に付勢する第3の付勢部材を備え、
 前記第3の付勢部材に、
 振動を抑える防振部材を設けることを特徴とする請求の範囲第8項に記載のステープラ。
 前記第1乃至第3付勢部材には、コイルバネを用い、
 前記防振部材には、多孔質素材の防振部材を用い、
 前記第1乃至第3のコイルバネの内側に前記防振部材を、当該第1乃至第3のコイルバネに接触して設置することを特徴とする請求の範囲第9項に記載のステープラ。
Description:
ステープラ

 本発明は、ステープラに関する。詳しく 、所定の綴り力に基づいてステープルを折 曲げて用紙を綴じるステープラに関する。

 従来から、用紙束を綴じる場合、ステー ラによりステープルを用紙束に打ち込んで 該用紙束を綴じる場合が多い。このステー ラは、クリンチャアームや、クリンチャ、 リンチャガイド、マガジン、プッシャ、ド イバアーム、ドライバ、ハンドル等を備え いる。プッシャがマガジンに装填されたス ープルをステープル打出口に押圧付勢する

 各々が軸受け部を有して主軸を共有する リンチャアーム、マガジン及びドライバア ムに、ハンドルを介して綴じ力が加えられ と、ドライバアーム先端のドライバがマガ ンに装填された最先頭のステープルをステ プル打出口に打ち出すようになされる。

 マガジンから打ち出されたステープルは 上下動自在のクリンチャを押し下げつつ当 ステープルの脚部を直線形状に維持した状 で下降する。下降時、ステープルの脚部は マガジンとクリンチャガイドとの間に挟ま た用紙を貫通する。

 ステープルの脚部が用紙を貫通した後、 ライバアームの作動に応動してクラッチが れ、クリンチャガイドはマガジンにより押 下げられる。このとき、ステープルの脚部 クリンチャアーム先端部のクリンチャに当 しているので、その脚部が折り曲げられる この動作を、マガジンとクリンチャとの間 用紙束等を挟んで実行すると、ステープル 脚部がその用紙束をラウンド状又は平形状 綴じることができる。

 このような従来例に関連して日本国特開2 004-230483号公報(第7,8頁 図5乃至図8)には、ク ンチャガイドを有したステープラが開示さ ている。このステープラによれば、先ず、 ガジンの下面とクリンチャガイドの間で綴 用紙を挟持し、次に、マガジンの先頭のス ープルをドライバによりマガジンから打ち す。このとき、ステープルの脚部は直線形 を維持した状態で用紙を貫通する。その後 クリンチャガイドが下降してクリンチャ溝 よりステープルの脚部が折り曲げられる。

 また、日本国特開2003-311646号公報(図2)に 、上下動自在なクリンチャを備えたステー ラが開示されている。このステープラによ ば、クリンチャアームに取り付けられたバ により上方に付勢されたクリンチャが、ク ンチャガイドに案内されている。この構成 よって、ハンドルの作動に応動してクリン ャとクリンチャガイドとの双方が押し下げ れる。

 ところで、従来例及び上述の日本国特開2 004-230483号公報に係るステープラによれば、 テープルの用紙貫通の精度を向上させるた に、クリンチャガイドによりステープラの 部を直線形状を維持した状態で当該脚部を 紙に貫通させている。しかしながら、クリ チャガイドのクラッチが切れて当該クリン ャガイド及びクリンチャが降下したときに 騒音が発生する問題がある。この騒音は、 リンチャガイド及びクリンチャが降下時、 該クリンチャとクリンチャアームの先端部 が衝突することに起因している。この騒音 、特に綴り枚数が増えると耳障りな音に感 られることが多い。

 また、上述の日本国特開2003-311646号公報 係るステープラによれば、ハンドルの作動 応動してクリンチャが押し下げられた時に 当該クリンチャがクリンチャアームに衝突 て騒音が発生する問題がある。

 本発明はこのような従来例に係る課題を 決したものであって、ステープルを綴じる の音圧を小さくできるようにすると共に耳 りでない音にできるようにしたステープル 提供することを目的とする。

 上述した課題を解決するために、本発明 係るステープラは、一端にステープル打ち し用のステープル打出口を有し、ステープ が装填されるマガジン部と、前記ステープ 打出口に位置するステープルに当接するド イバ部を一端に有し、綴り力に基づいて前 ステープルを打ち出すドライバアーム部と 一端に前記ステープルを曲げるクリンチャ を有し、前記ドライバ部により前記ステー ル打出口から打ち出された前記ステープル 当該クリンチャ部で曲げて用紙を綴じるク ンチャアーム部と、前記クリンチャ部を案 可能に前記クリンチャアーム部に設けられ 、前記ドライバアーム部の作動に応動して し下げられるクリンチャガイド部とを備え 前記クリンチャ部と前記クリンチャアーム との当接部に、当該当接を緩衝する第1の緩 衝部材を設けることを特徴とするものである 。

 本発明に係るステープラによれば、ドラ バアーム部は、マガジン部のステープル打 口に位置するステープルに当接するドライ 部により、綴り力に基づいてステープルを ち出す。クリンチャアーム部は、ドライバ によりステープル打出口から打ち出された テープルをクリンチャ部で曲げて用紙束を じる。クリンチャガイド部は、ドライバア ム部の作動に応動して押し下げられる。例 ば、ドライバ部によって打ち出されたステ プルによってクリンチャ部が押し下げられ のち、ドライバアーム部の作動に応動して クリンチャ部とクリンチャガイド部との双 が押し下げられる。このときクリンチャ部 クリンチャアーム部に当接する。このクリ チャ部とクリンチャアーム部との当接部に 当該当接を緩衝する第1の緩衝部材を設けて いる。これにより、クリンチャ部とクリンチ ャアーム部が第1の緩衝部材を介して当接す ようになる。従って、第1の緩衝部材がステ プルを綴じる時の衝撃を吸収してその時の 圧を小さくできると共に高周波を減少でき ので、耳障りでない音にすることができる

本発明に係る実施形態としてのステー ラ100の構成例を示す断面図である。 クリンチ前におけるステープラ100の要 部を拡大した断面図である。 図2Aに示すステープラ100のX8-X8矢視の 部断面図である。 クリンチ後におけるステープラ100の要 部を拡大した断面図である。 図3Aに示すステープラ100のX9-X9矢視の 部断面図である。 ステープル一連300の構成例を示す斜視 である。 ステープル一連300の構成例を示す上面 図である。 ステープル一連300の構成例を示す正面 図である。 日本工業規格JIS S6036に定められた従 例に係る10号のステープル31の構成例を示す 面図である。 日本工業規格JIS S6036に定められた従 例に係る3号のステープル32の構成例を示す 面図である。 本発明に係るステープル30の構成例を す正面図である。 ステープル30の基本状態を示す正面図 ある。 ステープル30の折曲状態を示す正面図 ある。 好適なステープル30の基本状態を示す 面図である。 好適なステープル30の折曲状態を示す 面図である。 マガジン3とそれに係る部品の組立体を 示す斜視図である。 マガジン3にそれに係る部品の組立体 分解斜視図である。 ステープル押え部材40の取付例を示す マガジン3の上面図である。 ステープル押え部材40の取付例を示す マガジン3の図9AのX1-X1矢視断面図である。 ステープル押え部材40の取付例を示す マガジン3の図9AのY1-Y1矢視断面図である。 図10Aの破線内のマガジン3の一部を示 マガジン3の拡大図である。 ステープルガイド50の取付例を示すマ ガジン3の上面図である。 ステープルガイド50の取付例を示すマ ガジン3の図11AのX2-X2矢視断面図である。 ステープルガイド50の取付例を示すマ ガジン3の図11AのY2-Y2矢視断面図である。 図12Aの破線内のマガジン3の一部を示 マガジン3の拡大図である。 プッシャ6の構成例を示す斜視図であ 。 プッシャ6の取付例を示すマガジン3の 上面図である。 プッシャ6に取り付けられるプッシャ ンド6cの構成例を示すプッシャバンド6cの上 面図である。 プッシャ6の取付例を示すマガジン3の 図14AのX3-X3矢視断面図である。 他のプッシャ61の構成例を示すプッシ ャ61の一方の側面図である。 他のプッシャ61の構成例を示すプッシ ャ61の他方の側面図である。 ドライバ5の構成例を示すドライバ5の 全体斜視図である。 ドライバ5の打出部5dの構成例を示す ライバ5の要部拡大正面図である。 ドライバ5とマガジン3の組立体を示す 視図である。 ドライバ5及びステープルガイド50の 作例(その1)を示す正面図である。 ドライバ5及びステープルガイド50の 作例(その2)を示す正面図である。 ドライバ5及びステープルガイド50の 作例(その3)を示す正面図である。 ドライバ5及びステープルガイド50の 作例(その4)を示す正面図である。 ドライバ5及びステープルガイド50の 作例(その1)を示す側面図である。 ドライバ5及びステープルガイド50の 作例(その2)を示す側面図である。 ドライバ5及びステープルガイド50の 作例(その3)を示す側面図である。 ドライバ5及びステープルガイド50の 作例(その4)を示す側面図である。 ドライバ5及びステープル押え部材40 動作例(その1)を示す側面図である。 ドライバ5及びステープル押え部材40 動作例(その2)を示す側面図である。 ドライバ5及びステープル押え部材40 動作例(その3)を示す側面図である。 ドライバ5及びステープル押え部材40 動作例(その4)を示す側面図である。 クリンチャバッファ60の装着例を示す リンチャアーム1とクリンチャアームカバー 2とクリンチャバッファ60の組立体の斜視図で ある。 クリンチャバッファ60の構成例を示す リンチャアーム1とクリンチャアームカバー 2とクリンチャバッファ60の組立体の分解斜視 図である。 クリンチャバッファ60の取付例を示す クリンチャアーム1の上面図である。 クリンチャバッファ60の取付例を示す クリンチャアーム1とクリンチャバッファ60の 図23AのX4-X4矢視断面図である。 図23Aの矢印Y4方向から見たクリンチャ アーム1とクリンチャバッファ60の正面図であ る。 ハンドルバッファ64の装着例を示すハ ドル8とハンドルカバー9とハンドルバッフ 64の組立体の斜視図である。 ハンドルバッファ64の構成例を示すハ ドル8とハンドルカバー9とハンドルバッフ 64の組立体の分解斜視図である。 ハンドルバッファ64の構成例及びハン ルバッファ64のハンドル8への組立例を説明 るための図である。 ハンドルバッファ64を取り付けたハン ドル8の底面図である。 図27Aに示すX5-X5矢視断面図である。 図27Aに示す矢印Y5方向から見た正面図 である。 コイルバネ10,20c,20dの設置されたステ プラ100の要部の断面図である。 コイルバネ10の構成例を示す斜視図で ある。 コイルバネ10の分解斜視図である。 バックカバー15の構成例を示す斜視図 ある。 バックカバー15の側面図である。 バックカバー15の正面図である。 バックカバー15の上面図である。 バックカバー15の装着例を示すバック カバー15とマガジン3の組立体の上方から見た 斜視図である。 バックカバー15の装着例を示すバック カバー15とマガジン3の組立体の下方から見た 斜視図である。 バックカバー15の装着例を示すバック カバー15とマガジン3の組立体の底面図である 。 バックカバー15の装着例を示す図33Aの X6-X6矢視断面図である。 バックカバー15の装着例を示すバック カバー15とマガジン3の組立体の側面図である 。 バックカバー15の装着例を示す図34Aの X7-X7矢視の拡大断面図である。 ステープラ100の待機状態を示す断面 である。 ステープラ100が用紙束を綴じた状態 示す断面図である。

 以下、図面を参照しながら、この発明の 施の形態に係るステープラ及びステープル ついて説明をする。

 図1を参照して、本発明に係る実施形態と してのステープラ100の構成例を説明する。図 1に示すステープラ100は、携帯可能な小型の テープラである。このステープラ100には、 4に示すように、日本工業規格(Japanese Industri al Standard)のJIS S 6036に規定された10号のステ ープルよりサイズが大きくかつ、日本工業規 格のJIS S 6036に規定された3号のステープル りサイズが小さく形成されたステープル(針) 30、すなわち10号と3号のステープルの中間サ ズのステープル30を適合させて使用するこ を想定している。

 ステープラ100は、所定の綴り力に基づい ステープル30を綴じる機能を有している。 のステープラ100は、クリンチャアーム1を有 ている。クリンチャアーム1は金属製であり 、金属板を底板面及び両側面を有するように 折り曲げ加工して形成される。クリンチャア ーム1は、ステープラ100の本体ベース部を構 している。クリンチャアーム1の先端にはク ンチャ部1sが取り付けられている。このク ンチャ部1sは、上端面に溝が形成されたクリ ンチャ1hと、このクリンチャ1hを上方へ付勢 る不図示のバネとを有している。このクリ チャ1hの上端面の溝は、ステープル30の脚部3 0b(図4参照)をラウンド状又は平形状に折り曲 る機能をする。なお、実施例で図示する構 のクリンチャ1hは、ステープル30の脚部30bを 平形状に折り曲げるのに好適な例を示してい る。

 また、このクリンチャ1hは、同一直線上 溝部が設けられ、当該溝部に脚部30bを沿わ て同一直線上に折り曲げる直線折曲構造(イ ラインクリンチャ方式)、又は二直線上に溝 部が設けられ、当該溝部により脚部30bの先端 同士が対峙しないように折り曲げる先端非対 峙折曲構造(バイパスクリンチャ方式)に形成 れる。なお、この例では、クリンチャ1hに ンラインクリンチャ方式を適用している。

 この上方に付勢されたクリンチャ1hはク ンチャガイド部20の開口部に配置されるよう に位置決めされている。この例で、クリンチ ャ1hの上端面は、クリンチャガイド部20の開 面と略等しい位置(上死点)になるように設定 されている。

 このクリンチャガイド部20は、クリンチ アーム1に取り付けられてクリンチャ1hを案 する。クリンチャガイド部20は、マガジン3 ステープル打出口12からステープル30が打ち された際に、当該マガジン3とクリンチャ1h の間に間隔を一旦保持する。その後、クリ チャガイド部20は、ドライバアーム4に取り けられた操作レバー5aにより操作されてマ ジン3により押し下げられる。

 このクリンチャガイド部20は、クリンチ ガイド20a、スライド部材20b及びコイルバネ20 c,20dから構成されている。クリンチャガイド2 0aは、当該クリンチャガイド20aの後端に不図 の係合爪を有し、この係合爪がクリンチャ ーム1の不図示の開口部の縁に回動自在に係 合されている。このクリンチャガイド20aは、 コイルバネ20cにより上方に付勢されている。 クリンチャガイド20aの先端部には、このクリ ンチャガイド20aの本体から略垂直方向下側に 延設された当接柱20eが設けられている。この 当接柱20eは、滑動自在に取り付けられたスラ イド部材20bの支持部20fに当接されて支持され る。これにより、クリンチャガイド20aは、ス ライド部材20bによりロックされる。このスラ イド部材20bは、コイルバネ20dにより前方に付 勢されている。このように、クリンチャガイ ド部20は構成されている。

 クリンチャアーム1の裏面側を、意匠を施 した合成樹脂製のクリンチャアーム用のカバ ー(以下クリンチャアームカバー2という)が被 覆している。このクリンチャアーム1には、 ガジン3が回動自在に取り付けられている。 ガジン3は、所定形状の主体枠3a(図9参照)を している。マガジン3は、その主体枠3aの先 部にステープル打出口12を有し、かつ、他 に主軸支点用の孔部(以下孔部3b,3cという)を してステープル一連300が装填される。

 マガジン3の後部側で、主軸21がクリンチ アーム1の孔部3b,3cに挿入される。マガジン3 には、一連接着個数が50個であるステープル 連300(図4参照)を一連乃至二連だけ装填され 。

 マガジン3内において、プッシャ6がバネ イド6aに取り付けられて滑動自在に案内され 、マガジン3に装填されたステープル一連300 先端のステープル打出口12に向けて押圧する 。

 マガジン3の後部側とクリンチャアーム1 後部側との間には、コイルバネ10が介在する 。このコイルバネ10は、クリンチャアーム1と マガジン3との間に用紙束を介在させるため 、そのクリンチャーム1とマガジン3との間に 所定の隙間を保持するように動作する。

 上述の主軸21には、ドライバアーム4が回 自在に取り付けられている。このドライバ ーム4は、本体枠を有している。この本体枠 は、天板面及び両側面を有するように、金属 板を折り曲げ加工して形成される。ドライバ アーム4は、その一端(先端)にドライバ5を有 、かつ、他端(後端)に主軸21(第1の駆動軸支 部)を受けるための孔部を有している。

 ドライバ5は弾性を有した略L字形状を成 ている。当該ドライバ5の本体部がドライバ ーム本体枠の天板面に密着して取り付けら ると共に、当該ドライバ5の先端部がその本 体枠の天板面に対して略垂直に取り付けられ ている。また、ドライバ5の後端部は、ドラ バアーム4の本体枠の天板面と離反する方向 湾曲形成されており、湾曲された弾性部5c( 18A参照)がマガジン3に装着されたステープ カバー7に当接する。これにより、ドライバ ーム4とマガジン3との間隔をステープラ100 待機時に一定に保つことができる。なお、 テープルカバー7は後端に主軸21を共有し、 ガジン3に装填されたステープル一連300を被 する。

 ステープル30を綴じる方向(反時計回り)に ドライバアーム4が回動されると、弾性を有 たドライバ5の後端部がドライバアーム4に接 近すると共に、ドライバ5がマガジン3の内部 進入する。このドライバ5は、プッシャ6に り押圧されたステープル一連300の先頭のス ープル上部に当接され、ドライバアーム4に えられる押下力で先頭のステープル30の上 を押下して先頭のステープル30を用紙束に打 ち込むようになされる。

 ドライバアーム4の本体枠の内側であって 、マガジン3上にはステープルカバー7が設置 れ、マガジン3に装填されたステープル一連 300を下方に向けて押え込む。ステープルカバ ー7は主軸21に回動自在に取り付けられる。こ の例でステープルカバー7は、U字状の端部を し、主軸21に覆い被さるように回動自在に 軸21により支持される。

 ドライバアーム4の上方にはハンドル8が けられ、当該ドライバアーム4のドライバ5に 綴じ力を加えるように操作される。ハンドル 8は、天板面及び両側面を有するように、金 板を折り曲げ加工して形成した主体枠8a(図27 参照)を有している。

 ハンドル8の上部にはハンドルカバー9が けられ、当該ハンドル8の主体枠8aの表面を 覆する。ハンドルカバー9は、クリンチャア ムカバー2の場合と同様にして、意匠形状を 施した合成樹脂製の整型枠から構成されてい る。

 ハンドル8及びハンドルカバー9は、その 端部において、主軸21より上方に配置した第 2の駆動軸支点部(以下接続軸22という)で、回 自在に枢着されている。接続軸22は、例え 、クリンチャアーム1の板金側面をバーリン 加工等よって環状に設けられた凸状の軸部2 2a,22a(図25B参照)と、ハンドル8の側面において U字状に抉られた軸受け部22b,22b(図27参照)で構 成されている。

 しかも、ハンドル8及びハンドルカバー9 接続軸22からマガジン3の先端部(ステープル 出口方向)に至る途中にドライバアーム4を 下する作用点qが存在する。この作用点qには 、ハンドル8とドライバアーム4とを自在に係 する作用点用の軸(以下作用軸23という)が設 けられる。

 このように、マガジン3及びドライバアー ム4が共有する主軸21の位置よりも接続軸22の 置を上方に設定すると、ハンドル8及びハン ドルカバー9の先端部を力点pとしたとき、こ 接続軸22が支点となって、作用点qでドライ アーム4を押下する。ステープラ100は、ハン ドルカバー9の力点pに加えられる少ない押下 でステープル30により用紙束を綴じること できる(てこの原理による倍力機構)。

 この例で、マガジン3、ドライバアーム4 びステープルカバー7の主軸21や、ハンドル8 びハンドルカバー9の接続軸22等が構成され ステープラ100の後端部には、バックカバー1 5が設けられる。このバックカバー15によって 、クリンチャアームカバー2やハンドルカバ 9等のステープラ100の後端側部位で形成され 開口部に異物が入り込むのを防止でき、か 、外観デザインにおいて美観を有したステ プラ100を構成することができる。

 続いて、ステープラ100の動作を説明する ハンドルカバー9の上からハンドル8が押し げられると、ハンドル8は接続軸22を中心に て回動して作用軸23を押し下げる。作用軸23 押下されると、ドライバアーム4及びマガジ ン3が主軸21を中心に回動し、当該マガジン3 先端がクリンチャガイド20aの先端側に当接 る。この状態から更にハンドル8が押し下げ れると、マガジン3及びクリンチャガイド20a の位置が固定された状態で、ハンドル8及び ライバアーム4が回動して、当該ドライバア ム4の先端のドライバ5がマガジン3に装填さ たステープル一連300の先頭のステープル30 マガジン3の内部からステープル打出口12を て外部に向けて打ち出す。打ち出されたス ープル30は、脚部30bの直線状態を維持しなが ら下降してクリンチャ1hを上方へ付勢する不 示のバネの付勢力に抗して当該クリンチャ1 hを下死点まで押し下げる。

 その後、更にハンドル8が押し下げられる と、このハンドル8に取り付けられた操作レ ー5aが反時計回りに回動して、当該操作レバ ー5aの先端部によりスライド部材20bが後方へ 避移動する。スライド部材20bの後方移動に り、当該スライド部材20bの支持部20fにより 持されていたクリンチャガイド20aの当接柱2 0eがフリー状態(クラッチ切状態)となる。そ て、ハンドル8、ドライバ5及びマガジン3の 動と共に、当該クリンチャガイド20aがマガ ン3を介して押し下げられて回動する。この き、当該ドライバ5の回動と下死点に位置し たクリンチャ1hにより、ドライバ5に当接され たステープル30の脚部30bがフラットに折り曲 られる。このようにして、ステープル30の じ処理が実施される。

 このステープル30の綴じ処理において、 ンドル8の作動に応動して押し下げられたク ンチャ1hがクリンチャアーム1により支持さ ることにより、当該クリンチャ1hの下死点 設定している。この場合に、クリンチャ1hが クリンチャアーム1に衝突して騒音が発生す 事象を回避するために、クリンチャ1hとクリ ンチャアーム1との当接部に、当該当接を緩 するクリンチャバッファ60が設けられている 。このクリンチャバッファ60は、第1の緩衝部 材及び第3の緩衝部材の一例を構成する。

 続いて、図2A~図3Bを参照して、クリンチ バッファ60の機能例を示す説明する。図2Aは ステープル30をクリンチする前のステープ 100の要部を示している。図2Bは、図2Aに示す テープラ100のX8-X8矢視の要部を示している

 図2Aに示すステープラ100は、ドライバア ム4が押し下げられた状態で、そのドライバ5 によりマガジン3からステープル一連300の先 のステープル30を途中まで打ち出している。 このマガジン3から打ち出されたステープル30 は、図2Bに示すようにマガジン3とクリンチャ ガイド20aとの間に挟まれた用紙束Pを貫通し 、クリンチャ1hを若干押し下げている。

 図2Bに示すバネ1iにより上方に付勢された クリンチャ1hとクリンチャバッファ60との間 は、当該クリンチャ1hが、上下動するための 隙間Wが設けられている。この隙間Wは、クリ チャ1hが上下に移動するにつれて変化する この例でクリンチャバッファ60は、クリンチ ャアーム1の先端に取り付けられている。こ クリンチャバッファ60のクリンチャ受け部60c には、クリンチャ1hの底面部1jが当接する。

 図3Aは、ステープル30をクリンチした後の ステープラ100の要部を示している。図3Bは、 3Aに示すステープラ100のX9-X9矢視の要部断面 図である。図3A及び図3Bに示すステープラ100 は、図2A及び図2Bに示した状態から更にドラ バアーム4が押し下げられている。

 このとき、図3Aに示すドライバアーム4に り付けられた操作レバー5aが、当該操作レ ー5aの先端部によりスライド部材20bを後方へ 移動させる。このスライド部材20bの後方移動 により、当該スライド部材20bの支持部20fによ り支持されていたクリンチャガイド20aの当接 柱20eがクラッチ切状態となる。

 このクラッチ切状態で、ドライバアーム4 の回動と共にクリンチャガイド20a及びクリン チャ1hがマガジン3を介して押し下げられる。 図3Bに示すように、このマガジン3により押し 下げられたクリンチャ1hの底面部1jは、クリ チャアーム1に取り付けられたクリンチャバ ファ60のクリンチャ受け部60cに当接する。

 当接後、ドライバ5に当接されたステープ ル30は、当該ドライバ5の回動と下死点に位置 したクリンチャ1hにより、当該ステープル30 先端が平形状に折り曲げられて用紙束Pを綴 る。

 このように、クリンチャ1hとクリンチャ ーム1とがクリンチャバッファ60を介して当 するようになる。これにより、クリンチャ1h がクリンチャアーム1に当接したときの衝撃 クリンチャバッファ60が緩衝して、ステープ ル30を綴じる時の音圧を小さくできると共に 周波を減少できるので、耳障りでない音に ることができる。

 続いて、ステープル30とステープル一連30 0の構成例について説明する。図4に示すステ プル一連300は、一連に接着された50個から るステープル30から成る。このステープル一 連300の状態でマガジン3に装填される。

 ステープル30は、クラウン部30aと当該ク ウン部30aの両端から下方に延出する一対の 部30bとから成る。

 図5Aは、図4に示したステープル一連300の 面を示し、図5Bは、図4に示したステープル3 0の正面を示す。図5Bに示す一対の脚部30bの内 幅L5と、当該脚部30bの各々の厚みL4とを合計 た長さをステープル30におけるクラウン部30a の全長L1としたとき、このクラウン部30aの全 L1が、9.48mmよりも長く、12.45mmよりも短く形 される。また、ステープル30の一対の脚部30 bの長さL2の一対の和が、クラウン部30aの全長 L1と同等の長さ以下に形成される。更に、ク ウン部30aの前後幅L3が、0.47mmよりも厚く、0. 53mmよりも薄く形成される。また、脚部30bの 々の厚みL4が、0.30mmよりも厚く、0.54mmよりも 薄く形成されている。

 続いて図6A~図6Cを参照して、ステープル31 ,32の比較例と本発明のステープラ100に用いら れるステープル30を説明する。図6Aに示すJIS  S6036の10号のステープル31は、綴じ枚数20枚程 の用紙束を綴じる場合を想定し、クラウン 31aの全長L1aが9.48mm以下に規定され、一対の 部31bの内幅L5aが8.40mm以上に規定されている また、脚部31bの長さL2aが4.8±0.2mmに規定され 、脚部31bの各々の厚みL4aが0.30mm以上に規定さ れ、クラウン部31aの前後幅は、0.50mm±0.03mmに 定されている。

 これに対して、図6Bに示すJIS S6036の3号の ステープル32は、綴じ枚数30枚程度の用紙束 綴じる場合を想定し、クラウン部32aの長さL1 bが12.97mm以下に規定され、一対の脚部32bの内 L5b,5bが11.55mm以上に規定されている。また、 脚部32bの長さL2bが6.0±0.2mmに規定され、脚部32 bの各々の厚みL4bが0.45mm以上に規定され、ク ウン部32aの前後幅は、0.70mm±0.03mmに規定され ている。

 図6Cに示すステープル30は、上述の10号の テープル31と3号のステープル32との中間サ ズの大きさに形成されている。この例で、 テープル30のクラウン部30aは、10号のステー ル31におけるクラウン部31aの全長L1aよりも 分M1だけ長く形成され、かつ、3号のステー ル32におけるクラウン部32aの全長L1bよりも差 分M2だけ短く形成されている。

 このステープル30のクラウン部30aの全長L1 は、上述した全長L1aよりも長く、かつ、全長 L1bよりも短い、すなわち関係L1a<L1<L1bを たす範囲N1(0mm<N1<2.97mm)に設定される。こ の最大値2.97mmは、L1b(12.45mm)-L1a(9.48mm))により 出される。このように、ステープル30のクラ ウン部30aの全長L1が設定される。

 また、ステープル30の脚部30bの長さL2は、 この一対の脚部30bの長さL2の一対の和が、ク ウン部30aの全長L1と同等の長さ以下に形成 れる。この例では、脚部30bの長さL2は、ステ ープル31の脚部31bの長さL2aよりも差分M3だけ く、ステープル32の脚部32bの長さL2bよりも差 分M4だけ短く設定されている。

 このように、ステープル30のクラウン部30 a及び脚部30bのサイズを従来の10号、3号の各 テープルにおける中間サイズに形成したの 、薄い用紙束から10号のステープル31では綴 ることのできない用紙束(綴じ枚数20枚以上 らなる用紙束)までを1種類のステープルで じることができるようになる。

 しかも、ステープル30の一対の脚部30bの さL2の和をクラウン部30aの全長L1と同等の長 以下に設けたので、ステープル30の脚部30b 綴じた状態のとき、とりわけ薄い用紙束を じた際でも脚部30bの先端同士が用紙を再貫 することを防ぐことができる。また、用紙 の裏面に折り曲げられたステープル30の脚部 30bが互いに当接することがなくなる。

 また、この例でステープル30の各脚部30b 厚みL4、すなわち当該ステープル30の線材の みは、10号のステープル31の各脚部30bの厚み L4aと略同等の厚みに設定されている。また、 この例でステープル30のクラウン部30aの幅L3( 5A参照)は、10号のステープル31の前後幅と略 同等の厚みに設定されている。

 続いて図7A及び図7Bを参照して、ステープ ル30を説明する。図7Aは、ステープル30の基本 状態を示している。図7Bは、図7Aに示した基 状態から各脚部30bの根元を約90°内側にフラ トに折り曲げたステープル30の折曲状態を している。この折曲状態において、一対の 部30bの長さの和(長さL2+長さL2)が、クラウン 30aの全長L1以下になる。

 これにより、折曲状態におけるステープ 30の脚部30bの先端同士が接触しないので、 紙枚数が2枚程度の薄い用紙束を綴じること できる。また、この脚部30bは、好ましくは 先端同士が接触しない最大の長さに脚部30b 長さL2が設定されて10号のステープル31の脚 31bよりも差分M3だけ延長されているので、10 号のステープル31では綴じることのできない みの用紙束を綴じることができるようにな 。

 このように、本発明に係るステープル30 よれば、このステープル30のクラウン部30aの 全長L1を、9.48mmよりも長く、12.45mmよりも短く 形成し、かつ、ステープル30の一対の脚部30b 長さの和を、クラウン部30aの全長L1と同等 長さ以下に形成したものである。

 従って、従来の10号、3号の各ステープル おける中間サイズに形成したステープル30 より、薄い用紙束から10号のステープル31で 綴じることのできない用紙束(綴じ枚数20枚 上からなる用紙束)までを1種類のステープ で綴じることができるようになる。

 また、ステープル30は、クラウン部30aが10 号のステープル31のクラウン部31aよりも全長 M1だけ長く形成されているので、既存の10号 用のステープラのマガジンに装填できない。 これにより、仮に、10号のステープル31のク ウン部31aの長さを一定にし、脚部31bのみ延 した場合に、誤って、当該脚部31bのみ延長 たステープルを10号用のステープラに装填し て、当該10号用のステープラが誤動作(例えば プッシャリンクの破損や、ステープルカバー の閉鎖不良)するおそれを回避することがで る。

 また、3号用のステープラのマガジンには 、ステープル30を装填できるが、ステープル3 0は、クラウン部30aが3号のステープル32のク ウン部32aよりも全長差M2だけ短く形成されて いるので、誤装填とすぐに判断できる。

 なお、好ましくは、図8Aに示すように、 テープル30のクラウン部30aの長さL1を、11.35mm 以上で11.49mm以下に形成し、一対の脚部30bの 々の長さL2を、5.7mm以上で6.0mm以下とすると い。

 この場合仮に、一対の脚部30bの長さL2を6. 0mmとした場合、L1(11.49mm)<L2(6mm)×2の関係と り、脚部30bの先端が接触してしまう。しか ながら、ステープル30をクリンチして曲げる 際には、曲げ部R(図8B参照)には、多少の厚みR dが発生してしまうので、ステープル30のクラ ウン部30aの全長L1に対して、ステープル30の 部30bの長さL2の合計にわずかな余長が存在し ても両足部30bの先端が接触することはない。

 続いて、図9を参照して、プッシャ6、ス ープル押え部材40及びステープルガイド50に って組み立てられたマガジン3の構成を説明 する。図7に示すマガジン3の主体枠3aの底面 は、ステープルガイド50が滑動自在に取り付 けられている。このステープルガイド50は、 ネ3i(図14A参照)によりマガジン3のステープ 打出口12に向けて付勢されている。

 マガジン3の前方には、当該マガジン3の 面の一部が略垂直に折り曲げられ、中央部 円形孔3fを有する前方取付部3dが設けられて る。この前方取付部3dの円形孔3f(図10参照) 案内軸部材の一例を構成するバネガイド6aの 先端が取り付けられている。また、マガジン 3の後方には、前方と同様に当該マガジン3の 面の一部が略垂直に折り曲げられ、中央部 円形孔3gを有する後方取付部3eが設けられて いる。この後方取付部3eの円形孔3g(図10参照) バネガイド6aの後端が取り付けられている このバネガイド6aの後端は、マガジン3の孔 3b,3cに挿入された主軸21(図1参照)により抜け めされている。

 プッシャ6には、このバネガイド6aが挿通 れ、プッシャ6がスライド自在にバネガイド 6aに取り付けられている。また、プッシャ6は 、図16Aに示すバネ6bによりステープル打出口1 2に向けて付勢され、マガジン3に装填される テープル一連300を当該ステープル打出口12 側に押圧する。

 続いて、図10を参照して、マガジン3にプ シャ6、ステープル押え部材40及びステープ ガイド50を組み立てる方法を説明する。な 、各部品の構成についても同時に説明する

 図10に示すマガジン3には、何も組み込ま ていない。このマガジン3の前方取付部3dの 元には、差し込み開口部3m(図11B参照)が設け られている。この差し込み開口部3mに、ステ プルガイド50のガイド本体50jの先端に設け れた差込部50aを差し込むと共に、マガジン3 主体枠3aの底面に設けられた矩形状の開口 3hに、ステープルガイド50に設けられたバネ け部50cを係合する。その後、バネ受け部50c バネ3i(図14A参照)の一端を取り付け、当該バ ネ3iの他端をマガジン3の底面に設けられたバ ネ受け部3k(図14A参照)に取り付ける。

 なお、このステープルガイド50は、バネ け部50cが矩形状の開口部3h内で移動可能な範 囲内で滑動する。この範囲は、ステープル30 クラウン部30bの幅L3(図5A参照)よりも若干長 設定されている。これは、マガジン3に装填 された先頭のステープル30が打ち込まれて降 する場合に、当該ステープル30のクラウン 30aが、マガジン3のステープル打出口12の側 向けて付勢されたステープルガイド50の先頭 に当接して、当該ステープルガイド50を後退 せるからである。

 このようにしてステープルガイド50をマ ジン3に取り付けた後、プッシャ6及びステー プル押え部材40をマガジン3に取り付ける。こ のプッシャ6は、プッシャ本体6d及び左右のプ ッシャプレート6e,6eから構成されている。プ シャ本体6dは、ステープルガイド50の内部に 設置される。プッシャ本体6dには、プッシャ ンド6c(図16B参照)の一端が挿通されて、当該 プッシャバンド6cがプッシャ本体6dに固定さ る。

 左右のプッシャプレート6e,6eは第1及び第2 の押圧板の一例を構成し、プッシャ本体6dの 側にステープルガイド50の両端の側面ガイ 部50d,50dを挟んで連結される。プッシャプレ ト6e,6eは、当該ステープルガイド50により案 内されるステープル一連300に当接する。

 プッシャ6は、プッシャ本体6dと左右のプ シャプレート6e,6eとが一体形成、又は別体 成される。例えば当該別体形成の場合、プ シャ本体6dは、樹脂射出成形により形成され る。プッシャプレート6e,6eは、例えば、金属 をプレス機で型抜きすることにより成形さ る。また、当該一体成形の場合、プッシャ 体6d及び左右のプッシャプレート6eは、例え ば樹脂射出成形により予め結合された状態で 形成される。

 この例で別体成形されたプッシャ本体6d 、これらのプッシャプレート6e,6eを結合する ための異なる形状の2個の突起部6f,6gを両側に 有している。例えば、突起部6fは直方体に形 され、突起部6gは直方体の一部が欠けた形 に形成されている。プッシャ本体6dの両側に 設けられた突起部6f,6gは、第1及び第2の結合 材の一例を構成する。

 これらの突起部6f,6gは、当該プッシャ本 6dの左側と右側で前後の配列が異なる。この 例で、プッシャ本体6dの左側には、突起部6g 前に突起部6fが配置されている。また、プッ シャ本体6dの右側には、突起部6fの前に突起 6gが配置されている。

 各プッシャプレート6e,6eには、これらの 起部6f,6gに嵌合する2個の嵌合孔6h,6iが形成さ れている。この例で、嵌合孔6hは長方形に形 され、嵌合孔6iは、一部が突出した長方形 形成されている。

 このように前後が異なる形状に突起部6f,6 g及び嵌合孔6h,6iを形成することにより、プッ シャ本体6dとプッシャプレート6eの組み付け 向を一定にすることができる。この例で、 側のプッシャプレート6eは、右側のプッシャ プレート6eに対して180°回動された状態(前端 後端が入れ替わった状態)でプッシャ本体6d 取り付けられる。なお、この例では、プッ ャ本体6dの左右側で突起部6f,6gの前後位置を 入れ替えたが、本発明はこれに限られること なくプッシャ本体6dの左右側で突起部6f,6gの 後位置を同一にしてもよい。この場合、左 のプッシャプレート6eは、同一方向にプッシ ャ本体6dに取り付けられる。

 プッシャ本体6dは、上部にバンド挿入部6j を備える。このバンド挿入部6jには、プッシ バンド6c(図16B参照)の先端が挿入されて固定 される。このプッシャバンド6cの後端は、ス ープルカバー7(図1参照)に取付けられる。プ ッシャ6は、このステープルカバー7の回動動 (オープン動作)に応じて、プッシャバンド6c により、プッシャ6によるステープル30の押圧 方向とは反対の方向に引っ張られて、マガジ ン3の後部側に後退するように移動される。 ッシャ本体6dは、内部に係合溝6kを備える。 の係合溝6kには、バネガイド6aが係合される 。

 ステープル押え部材40は、マガジン3のス ープル打出口12から打ち出されたステープ 30を当該マガジン3の前面内壁に押し当てて 該ステープル30を押える機能を有する。この ステープル押え部材40は、金属板を略半分に り曲げて湾曲形状を有するように形成され この湾曲形状により弾性を保持する。本例 は、薄板部材を折り曲げて湾曲形状にして る。ステープル押え部材40は取付け部40cを し、この取付け部40cの略中央には円形状の 2孔部としての孔部40aが設けられている。ま 、この取付け部40cの後端部40bは段差形状に 成されており、該取付け部40cはステープル イド50の差込部50aをマガジン3の主体枠3aの 面に差し込んでステープルガイド50を底面に 固定するために用いられる。

 このように形成されたステープル押え部 40及びプッシャ6を、ステープルガイド50が り付けられたマガジン3に取り付ける。先ず プッシャ本体6dにプッシャプレート6e,6eを取 り付ける。例えば、プッシャ本体6dの突起部6 fにプッシャプレート6eの嵌合孔6hに嵌め込む 共に、突起部6gに嵌合孔6iを嵌め込んで、プ ッシャ本体6dの両側にプッシャプレート6e,6e 結合する。次に、プッシャ6の先頭側からバ ガイド6aを挿入して当該プッシャ6の係合溝6 kにバネガイド6aを係合する。その後、バネ6b( 図16A参照)をバネガイド6aに装着する。これに より、バネガイド6aが係合溝6kとバンド挿入 6jとの間に配されることになって、バネガイ ド6aがプッシャ6に遊嵌される。

 このようにしてプッシャ6を装着後、ステ ープル押え部材40の先端をマガジン3の前面内 壁に向けた状態で、当該ステープル押え部材 40の後端部40bをマガジン3の前方取付部3dを跨 で主体枠3aの底面の開口部3n(図11A参照)に差 込む。更に、当該ステープル押え部材40の 部40aと前方取付部3dの第1孔部としての円形 3fとを重ねるように当該ステープル押え部材 40を前方取付部3dにたいし位置決めする。続 て、プッシャ6が取り付けられたバネガイド6 aの後端部6a1をマガジン3の後方取付部3eの円 孔3gに挿入し、その後、ステープル押え部材 40の孔部40aと前方取付部3dの円形孔3fにバネガ イド6aの先端部6a2を挿入する。このとき、ス ープル押え部材40の取付け部40cは、バネガ ド6aの先端部6a2に設けられた係止部としての ストッパー6mにより、前方取付部3dに押し当 られて、バネガイド6aのストッパー6mとマガ ン3の前方取付部3dにより挟持して固定され 。次に、バネガイド6aの後端部6a1を、主軸21 (図1参照)により抜け止めする。このようにし て、ステープル押え部材40及びプッシャ6をマ ガジン3に組み込む。なお、左右のプッシャ レート6e,6eは、ステープルガイド50の側面ガ ド部50d,50dとマガジン3の主体枠3aの内壁との 間隙に設置されている。また、プッシャ本体 6dは、ステープルガイド50の左右の側面ガイ 部50d,50dの間に設置されている。また、ステ プルガイド50のガイド本体50jにおける側面 イド部50d,50dは、プッシャ6をマガジン3に取 付け時に、プッシャ本体6dと左右のプッシャ プレート6e,6eとを連結する突起部6f,6gに当た ないよう低く形成されている。

 続いて、ステープル押え部材40の取り付 方法及び取付け時の構成を詳しく説明する 図11Aは、マガジン3、バネガイド6a及びステ プル押え部材40の組立体を示す。なお、この 例で図11Aには、図9及び図10に示したプッシャ 6及びステープルガイド50が、マガジン3に示 れていない。

 図11Aに示すステープル押え部材40は、バ ガイド6aによりマガジン3の前方取付部3dに取 り付けられている。この例で、ステープル押 え部材40の取付け部40cの後端部40b(図10参照)は マガジン3の主体枠3aの底面の開口部3nに差し まれ、かつ、この取付け部40cは、バネガイ 6aのストッパー6mとマガジン3の前方取付部3d により挟持されている。これにより、新たな 取付部品の追加や大きな設計変更を要せずに 、ステープル押え部材40をマガジン3に組み込 むことができるようになる。なお、ステープ ル押え部材40の先端部は、マガジン3の前面内 壁に当接するように配置されている。

 図11Bは、図11Aの組立体においてステープ 押え部材40のマガジン3への取り付け例を示 。なお、図11Bには、2点鎖線でステープル30 図示している。図11Bに示すステープル押え 材40は、先端側に弾性押え部40dを有する。 テープル押え部材40は、この弾性押え部40dに より、ステープル30のクラウン部30aの中央部 、当該ステープル30が下降する過程におい 押えるように設置されている。

 図12Aは、図11Aの組立体においてステープ 押え部材40のマガジン3への取り付け例を示 。図12Bは、図12Aの破線四角内の部分を拡大 ている。図12Bに示すステープル押え部材40 取付け部40cの後端部40bがマガジン3の主体枠3 aの底面の開口部3nに差し込まれている。また 、ステープル押え部材40の取付け部40cは、マ ジン3の前方取付部3dとバネガイド6aのスト パー6mにより挟持されて固定されている。ス テープル押え部材40の弾性押え部40dの先端部 、マガジン3の前面内壁に当接すると共に当 該前面内壁の開口部3pに入り込むように配置 れている。

 このように、本発明に係るステープラ100 、マガジン3のステープル打出口12から打ち されるステープル30を当該マガジン3の前面 壁に押し当てて当該ステープル30を押える テープル押え部材40を備え、バネガイド6aに り、このステープル押え部材40をマガジン3 前方取付部3dに係止してマガジン3の内部に り付けるものである。

 続いて、ステープルガイド50の取付け方 及び取付け時の組立体の構成を詳しく説明 る。図13Aは、マガジン3及びステープルガイ 50の組立体を示す。なお、この例で図13Aに 、図9及び図10に示したプッシャ6、バネガイ 6a及びステープル押え部材40がマガジン3に み込まれていない。

 図13Aに示すマガジン3の差し込み開口部3m( 図11B参照)に、ステープルガイド50の差込部50a が差し込まれて取り付けられている。また、 マガジン3の開口部3hに、ステープルガイド50 バネ受け部50cが係合されている。

 図13Bは、図13Aの組立体においてステープ ガイド50のマガジン3への取り付け例を示す なお、図13Bには、2点鎖線でステープル30を 示している。図13Bに示すステープルガイド5 0は、その側面ガイド部50dとマガジン3の内壁 の間隙が、ステープル30の脚部30bの厚みL4( 5B参照)と同程度になるように配置されてい 。これにより、ステープル30の脚部30bのガタ ツキを抑えることができるので、ステープル ガイド50の案内精度を高めることができる。

 また、ステープルガイド50の先端の両側 は、逆U字形状の弾性部50e,50e(図14B参照)が対 して設けられている。これらの弾性部50eは マガジン3のステープル打出口12から打ち出 れて下降するステープル30の脚部30bを支持 る。弾性部50eは、その各先端部50i,50iとマガ ン3の内側壁との間隔L6が、ステープル30の 部30bの厚みL4より狭くなるよう配置されてい る。

 下降したステープル30の脚部30bが、当該 性部50e,50eの各先端部50i,50iとマガジン3の内 壁との間(間隔L6)を通過時、当該脚部30bが当 弾性部50e,50eの各先端部50i,50iに当接する。 のとき、弾性部50e,50eの各先端部50iは、脚部3 0bにより内側に撓まされると共に当該両脚部3 0bを当該マガジン3の両内側壁に押し付ける。 当該脚部30bが通過後に弾性部50e,50eの各先端 50i,50iは元の状態に復帰する。これにより、 テープル30の脚部30bがマガジン3の内側壁に 着して下降できると共に、用紙に対して当 脚部30bを垂直に打ち出すことができる。従 て、ステープラ100は、安定した綴りを得る とができる。

 図14Aは、図13Aの組立体におけるステープ ガイド50のマガジン3への取付例を示す。図1 4Bは、図14Aの破線四角内の部分を拡大してい 。図14Aに示すステープルガイド50のバネ受 部50cは、マガジン3のバネ受け部3kとバネ3iに より係合されている。これにより、ステープ ルガイド50は、マガジン3のステープル打出口 12の方向にスライド自在に付勢されている。

 ステープルガイド50の先端に設けられた 性部50e,50eの前端面50f,50fがマガジン3の前面 壁に当接している。また、弾性部50e,50eの前 面50f,50fの上部には、受入部50g,50gが設けら ている。これらの受入部50g,50gは、前端面50f, 50fが一部斜めに切り落とされた傾斜部50h,50h 有して形成されている。

 受入部50gは、ステープル30が下降時に、 該ステープル30のクラウン部30aを受け入れる と共に、当該受入部50gの傾斜部50h,50hにクラ ン部30aが摺接される。このクラウン部30aの 接により、ステープルガイド50の傾斜部50hが 後退されると共に当該ステープルガイド50も 退する。このように、ステープルガイド50 マガジン3に組み込まれている。

 続いて、プッシャ6の構成を説明する。図 15は、プッシャ本体6dの左右にプッシャプレ ト6eが取り付けられたプッシャ6を示してい 。図10で説明したように、プッシャ本体6dに けられた異なる形状の突起部6f,6gは、当該 ッシャ本体6dの左側と右側で前後の配列が異 なる。この例で、プッシャ本体6dの左側には 前に突起部6fが配置され、後に突起部6gが配 置されている。また、プッシャ本体6dの右側 は、前に突起部6gが配置され、後に突起部6f が配置されている。

 左側のプッシャプレート6eの嵌合孔6hにプ ッシャ本体6dの突起部6fが嵌合され、かつ、 の嵌合孔6iに突起部6gが嵌合されている。右 のプッシャプレート6eも、嵌合孔6h,6iにそれ ぞれ突起部6f,6gが嵌合されている。これによ 、突起部6f,6gの前後配置が異なるため、右 のプッシャプレート6eは、左側のプッシャプ レート6eに対してプレートの前端と後端とを れ替えて180°反転させた状態でプッシャ本 6dに取り付けられている。

 図16Aは、マガジン3、プッシャ6、バネガ ド6a、ステープル押え部材40及びステープル イド50で構成される組立体を示す。

 図16Aに示すプッシャ6は、当該プッシャ6 係合溝6k(図16C参照)に、バネガイド6aが係合 れてスライド自在にバネガイド6aに取り付け られている。このプッシャ6は、バネ6bが当該 プッシャ6を、マガジン3のステープル打出口1 2の方向に付勢している。

 図16Bは、プッシャ6に取り付けられるプッ シャバンド6cの構成例を示す。このプッシャ ンド6cは薄板状であり、所定の長さを有す 。プッシャバンド6cは、先端部65、T状部62及 突起部63を有する。例えばプッシャバンド6c は、合成樹脂製である。例えば、プッシャバ ンド6cの先端部65が、図15に示したプッシャ6 バンド挿入部6jに一旦湾曲されて挿入され、 挿入後、当該先端部65が平坦状に復帰して抜 止めする。T状部62及び突起部63は、図1に示 たステープルカバー7の開口部に取り付けら れる。

 図16Cは、図16Aのプッシャ6の取り付け例を 示している。ステープルガイド50の側面ガイ 部50dとマガジン3の内側壁との間隙L7には、 ッシャ6のプッシャプレート6eが設置されて る。このプッシャプレート6eの厚みは、間 L7と同程度に設定されている。プッシャプレ ート6e,6eは、図10に示したプッシャ本体6dの突 起部6f,6gに嵌合されて、当該プッシャ本体6d 固定されている。

 このように、本発明に係るステープラ100 よれば、プッシャバンド6cの先端の先端部65 が係止されるプッシャ本体6dと、このプッシ 本体6dの両側に設けられて、ステープル30に 当接する左右のプッシャプレート6e,6eとを有 るプッシャ6がステープルガイド50の内部に 置されている。

 従って、ステープルガイド50を有したス ープル30において、取付け部品を追加するこ となく、プッシャバンド6cの一端をプッシャ 体6dに取り付けることができる。これによ 、プッシャ本体6dの高さを低く抑えることが できると共に、プッシャ6のサイズをコンパ トにできる。また、プッシャ6は、金属板に り形成したプッシャプレート6e,6eにより所 の強度を有した構成を採ることができる。

 続いて、プッシャ6の他の構成を説明する 。図17A及び図17Bは、プッシャ61の構成例を示 。図17Aに示すプッシャ61は、プッシャ本体6d 1、突起部6f1、6g1及び左右のプッシャプレー 6e1,6e1を備える。

 左右のプッシャプレート6e1,6e1は同形に形 成され、嵌合溝6h1,6i1を有している。嵌合溝6h 1は、嵌合溝6i1より深く形成されている。

 プッシャ本体6d1は、これらのプッシャプ ート6e1,6e1を結合するための2個の突起部6f1,6 g1を両側面に有している。例えば、これらの 起部6f1,6g1は円柱状に形成されている。

 突起部6f1,6g1は、当該プッシャ本体6d1の左 側面と右側面で前後の取り付け位置が異なる ように設定している。この例で、図17Aに示す プッシャ本体6d1の左側面において、当該プッ シャ本体6d1の前方に位置する突起部6f1は、後 方に位置する突起部6g1に比べて低い位置に設 けられている。また、図17Bに示すプッシャ本 体6d1の右側面において、プッシャ本体6d1の前 方に位置する突起部6f1は、後方に位置する突 起部6g1に比べて、左側面とは反対に高い位置 に設けられている。

 これにより、図17Bの右側のプッシャプレ ト6e1,6e1は、図17Aの右側のプッシャプレート 6e1,6e1に対してプレートの前端と後端とを入 替えて180°反転させた状態でプッシャ本体6d1 に取り付けられる。

 続いて、ドライバ5の構成を説明する。図 18Aに示すドライバ5は、弾性部5c、打出部5d及 取付部5eを備える。ドライバ5は、図1に示し たドライバアーム4にバーリング加工等よっ 環状に設けられた不図示の凸部に、当該ド イバ5の取付部5eの開口部5fが嵌合されてドラ イバアーム4に取り付けられる。このように て取り付けられたドライバ5は、湾曲された 性部5cを図1に示したマガジン3に装着された ステープルカバー7に当接して、ドライバア ム4とマガジン3との間隔をステープラ100の待 機時に一定に保つようにする。

 ドライバ5の先端には、打出部5dが設けら ている。このドライバ5の打出部5dは、図1に 示したドライバアーム4が回動されて、マガ ン3に搭載されたステープル一連300の先頭の テープル30を当該マガジン3から外部に向け 打ち出す。

 打出部5dの先端には、突起部5b,5b及び平坦 部5i(図18B参照)が備えられている。突起部5b,5b は、打出部5dの両側に設けられ、ステープル イド50(図13B参照)により支持されたステープ ル30の脚部30bの上方の箇所に当接する。平坦 5iは、突起部5b,5bがステープル30の脚部30bの の箇所に当接後、当該ステープル30のクラ ン部30aに当接してステープル30をマガジン3 ら押し出す。

 図18Bに示す打出部5dの先端の両側に設け れた突起部5b,5bの各々は、傾斜部5g及び当接 5hを有する。当接部5hは、突起部5b,5bの先端 設けられ、ステープル30の脚部30bの上方の 所に当接する。傾斜部5gは、ドライバ5の打 部5dの平坦部5iに対して所定の傾斜を有して 成されている。これらの傾斜部5g,5gは、ス ープル30が打ち出されたときに、当該ステー プル30のクラウン部30aを若干湾曲させる。こ により、ステープル30の脚部30bの各々にか る用紙からの抗力をこの湾曲されたクラウ 部30aで相殺できるようになる。

 図19は、ドライバ5とマガジン3の組立体の 配置例を示す。図19に示すドライバ5は、マガ ジン3の先端部に配置されている。このとき ドライバ5の打出部5dは、マガジン3のステー ル打出口12の上方に配置されている。すな ち、ドライバ5の押し下げ時、当該ドライバ5 の打出部5dの先端がマガジン3の前面内壁に接 近するように当該ドライバ5が配置されてい 。

 続いて、ドライバ5、ステープル押え部材 40及びステープルガイド50の動作を説明する 図20A~図20Dは、ドライバ5及びステープルガイ ド50の動作例を示す。図20A~図20Dは、ステープ ルガイド50が取り付けられてステープル一連3 00が装填されたマガジン3を、図13Aに示したX2- X2矢印方向から見たものである。

 図20Aに示すマガジン3に装填されたステー プル一連300は、図16Aに示したプッシャ6によ 押圧されて先頭のステープル30がマガジン3 ステープル打出口12を臨む位置に移動する。

 このとき、図1に示したドライバアーム4 は、綴り力が加えられておらず、ドライバ5 弾性部5cが図1に示したマガジン3に装着され たステープルカバー7に当接して、ドライバ ーム4とマガジン3との間隔が一定に保持され ている。これにより、ドライバ5の打出部5dは 、ステープル一連300(図4参照)の先頭のステー プル30の上方に所定の間隔を有して待機する( 待機状態)。

 ドライバアーム4に綴り力が加えられると 、その先端に取り付けられたドライバ5は下 を開始する。例えば、図20Bに示すドライバ5 打出部5dの突起部5b,5bの当接部5hが、先頭の テープル30の脚部30bの上方の箇所に当接す 。

 更に、ドライバアーム4に綴り力が加えら れると、ドライバ5はステープル30のマガジン 3からの打ち出しを開始する。例えば、図20C 示すようにドライバ5は、ステープル一連300 先頭のステープル30を打ち出して分離し、 該ステープル30の脚部30bの先端が用紙束Pに し込まれる。このとき、ドライバ5の打出部5 dの突起部5b,5bは、先頭のステープル30の脚部3 0bを略直上から押下する。これにより、綴り が突起部5b,5bを介して先頭ステープル30の脚 部30b,30bに略一直線上に伝わるので、綴り力 脚部30b,30bに集中できるようになる。

 突起部5b,5bからの押下により先頭のステ プル30が下降すると、ステープルガイド50の 端に設けられた弾性部50e,50eの各先端部50iと マガジン3の内側壁との間(図13Bに示した間隔L 6)を先頭のステープル30が通過時、当該脚部30 bが当該弾性部50e,50eの各先端部50iに当接する このとき、弾性部50e,50eの各先端部50iは、脚 部30bにより内側に撓まされると共に当該両脚 部30bを当該マガジン3の両内側壁に押し付け 用紙束Pに対して当該脚部30bを垂直に打ち出 ようにする。これにより、脚部30bがステー ルガイド50により支持されるので、脚部30b 座屈を防止できるようになる。

 また、突起部5b,5bの傾斜部5g,5g及び平坦部 5iは、当該先頭のステープル30のクラウン部30 aを若干湾曲する。これにより、前記先頭の テープル30の脚部30bの各々にかかる用紙束P らの抗力をこの湾曲されたクラウン部30aで 殺できるようになる。これにより、ステー ル30にかかる抗力を好適に受け止めることが できて、耐座屈性の高いステープラ100を提供 できるようになる。

 更に、ドライバアーム4に綴り力が加えら れると、ドライバ5は打ち出した先頭のステ プル30を下降させる。例えば、図20Dに示すよ うにドライバ5は、ステープル一連300から分 した先頭のステープル30を下降し、当該先頭 のステープル30の脚部30bの先端が用紙束Pを貫 通する。このとき、ドライバ5の打出部5dの突 起部5b,5bは、引き続き先頭のステープル30の 部30b,30bを押圧している。

 また、弾性部50e,50eの各先端部50iは、脚部 30bにより内側に撓まされた状態で当該両脚部 30bを当該マガジン3の両側壁に押し付け、用 束Pに対して当該脚部30bが垂直に打ち出され 。

 また、突起部5b,5bの傾斜部5g,5g及び平坦部 5iは、当該先頭のステープル30のクラウン部30 aを若干湾曲して、ステープル30の脚部30bの各 々にかかる用紙束Pからの抗力をクラウン部30 aで相殺する。このように、ドライバ5の打出 5dの突起部5b,5b及びステープルガイド50の弾 部50e,50eの各先端部50i,50iは動作する。

 本発明に係るステープラ100によれば、所 の綴り力に基づいてマガジン3からステープ ル30を打ち出すドライバアーム4の先端に設け たドライバ5が、ステープルガイド50により支 持されたステープル30の脚部30b,30bの上方の箇 所に当接する突起部5b,5bを有する。

 従って、ドライバ5の突起部5b,5bを介して り力が脚部30b,30bに伝わるので、綴り力を脚 部30b,30bに集中できるようになる。しかも、 テープルガイド50により当該脚部30b,30bを支 するので、脚部30b,30bの座屈を防止できるよ になる。

 また、ドライバ5の打出部5d及びその両端 突起部5b,5bによりステープル30のクラウン部 30aを湾曲形成するので、脚部30bにかかる用紙 束Pからの抗力を相殺できるようになる。こ により、ステープル30にかかる抗力を好適に 受け止めることができて耐座屈性の高いステ ープラ100を提供できるようになる。

 図21A~図21Dは、ドライバ5及びステープル イド50の動作例を示す。図21A~図21Dは、ステ プルガイド50が取り付けられ、ステープル一 連300(ステープル残数6個)が装填されたマガジ ン3を、図13Aに示したY2-Y2矢印方向から見たも のである。

 図21Aに示すマガジン3に配置されたドライ バ5は、上述した待機状態である。この状態 おいて、ステープルガイド50の弾性部50e,50e 前端面50f,50fは、バネ3i(図14A参照)により付勢 されてマガジン3の前面内壁に当接している

 この待機状態からドライバアーム4に綴り 力が加えられると、その先端に取り付けられ たドライバ5は下降を開始する。例えば、図21 Bに示すように、先頭のステープル30の脚部30b の上方箇所に、ドライバ5の突起部5b,5bが当接 して当該ステープル30のマガジン3の打ち出し を開始する。この状態において、図21Bに示す ドライバ5は、ステープル一連300の先頭のス ープル30を打ち出してステープル一連300から それを分離し、当該ステープル30の脚部30b,30b の先端が用紙束Pに差し込まれる。このとき ステープルガイド50の先端に設けられた弾性 部50e,50eの各先端部50i,50i(図20C参照)は、脚部30 b,30bにより内側に撓まされると共に当該両脚 30bを当該マガジン3の両側壁に押し付け、用 紙束Pに対して当該脚部30b,30bが垂直に打ち出 れる。

 更に、ドライバアーム4に綴り力が加えら れると、図21Cに示すドライバ5は、分離した テープル30を下降させ、当該先頭のステープ ル30の脚部30b,30bの先端が用紙束Pを貫通する このとき、先頭のステープル30のクラウン部 30aが、ステープルガイド50の弾性部50e,50eの傾 斜部50h,50h(図14B参照)に摺接している。この摺 接によって、図21Cに示すように、バネ3i(図14A 参照)によりマガジン3の前方側へ向かって付 されているステープルガイド50が、押し戻 れて若干後退する。なお、この若干後退し とき、ステープルガイド50の弾性部50e,50eの 先端部50i,50i(図20C参照)は、前記先頭のステ プル30の脚部30b,30bにより内側に撓まされて る。

 更に、ドライバアーム4に綴り力が加えら れると、図21Dに示すドライバ5は先頭のステ プル30を下降させる。このステープル30の下 により、当該ステープル30のクラウン部30a 、用紙束Pの上面に略接触する。この状態に る過程において、クラウン部30aに傾斜部50h, 50h(図14B参照)が摺接されたステープルガイド5 0は、当該クラウン部30aにより押し戻されて 当該クラウン部30aの前後幅L3(図5A参照)ほど 退している。このとき、ステープルガイド50 は、前端面50f,50fにより先頭のステープル30の クラウン部30aをマガジン3の前面内壁に押し てて支持する。これにより、クラウン部30a 座屈を防止できるようになる。なお、ステ プルガイド50が図21Dに示す位置に後退したと き、ステープル30の脚部30b,30bにより内側に撓 まされた、ステープルガイド50の弾性部50e,50e の各先端部50i,50i(図20C参照)は、元の状態に戻 る(図20D参照)。

 図22A~図22Dは、ドライバ5及びステープル え部材40の動作例を示す。図22A~図22Dは、ス ープル押え部材40及びステープルガイド50が り付けられ、ステープル一連300(ステープル 残数6個)が装填されたマガジン3を、図11Aに示 したY1-Y1矢印方向から見たものである。

 図22Aに示すマガジン3に配置されたドライ バ5は、上述した待機状態である。この状態 おいて、マガジン3の前方取付部3dに取り付 られたステープル押え部材40は、当該ステー プル押え部材40の先端部が、マガジン3の前面 内壁に当接すると共に当該前面内壁の開口部 3pに入り込むように配置されている。このと 、ステープル押え部材40は、先頭のステー ル30に当接していない。

 この待機状態からドライバアーム4に綴り 力が加えられると、その先端に取り付けられ たドライバ5は下降を開始する。例えば、図22 Bに示すようにドライバ5は、ステープル一連3 00の先頭のステープル30を打ち出して分離し 当該ステープル30の脚部30bの先端が用紙束P 差し込まれる。このとき、ステープル押え 材40の弾性押え部40dは、先頭のステープル30 クラウン部30aに当接している。

 更に、ドライバアーム4に綴り力が加えら れると、図22Cに示すドライバ5は、分離した テープル30を下降させる。当該先頭のステー プル30の下降により、この先頭のステープル3 0の脚部30bの先端が用紙束Pを貫通する。この テープル30の下降時に、当該ステープル30の クラウン部30aに当接したステープル押え部材 40の弾性押え部40dは、自らの湾曲板形状から じる弾性力を利用してクラウン部30aをマガ ン3の前面内壁に押し付けて当該クラウン部 30aを支持する。このとき、ステープル押え部 材40の弾性押え部40dが撓んでいるので、弾性 え部40dと取付け部40cとの間隔が、図22A及び 22Bに示す間隔よりも縮まっている。

 更に、ドライバアーム4に綴り力が加えら れると、図22Dに示すようにドライバ5はステ プル30を下降させる。このステープル30の下 に伴い、当該ステープル30のクラウン部30a 、用紙束Pの上面に略接触する。この状態に る過程において、弾性押え部40dは、自らの 性力を利用してクラウン部30aをマガジン3の 前面内壁に押し付けて当該クラウン部30aを支 持し続ける。

 弾性押え部40dの先端部は、外側に若干反 ように形成されている。これは、先頭のス ープル30が下降を開始する初期の状態(図22B 照)から、下降が終了して用紙束Pの上面に ラウン部30aが略接触した状態(図22D参照)とな るまでの期間において、極力長い期間、クラ ウン部30aをマガジン3の前面内壁に押し付け 当該クラウン部30aを支持するためである。 なわち、図22Bに示すように、先頭のステー ル30が下降を開始する初期の状態では、弾性 押え部40dの基端部側でクラウン部30aをマガジ ン3の前面内壁に押し付ける。その後、ステ プル30の脚部30b,30bの先端が用紙束Pを貫通後 らは、図22Cに示すように、外側に若干反っ 形状に形成された弾性押え部40dの先端部で クラウン部30aをマガジン3の前面内壁に押し 付ける。

 このようなステープルガイド50、プッシ 6、突起部5b,5bを有したドライバ5及びステー ル押え部材40と組み合わせることにより、 テープラ100の本体の高さを低く抑えながら い綴り能力を得ることができる。なお、ス ープル押え部材40の弾性力に過不足が生じる 場合、ステープル押え部材40の材質や板厚を 々調整して適用するようにしてもよい。ま 、ステープル押え部材40は、薄板部材とし 設けられていることから、複数のステープ 押え部材40を二重や三重に重ね合わせて用い ることで、必要とされる弾性力が発揮される ように調整したうえで用いるようにしても良 い。

 続いて、クリンチャバッファ60について 明する。図23に示すクリンチャバッファ60は 第1の緩衝部材を構成する。このクリンチャ バッファ60は、クリンチャガイド部20(図1参照 )がクリンチャアーム1に当たる位置に設けら 、その当たるときの衝撃を緩衝する。この で、クリンチャバッファ60は、クリンチャ イド部20が当たるクリンチャアーム1の先端 取り付けられている。なお、図1に示したク ンチャガイド部20は、上述したようにマガ ン3からステープル30が打ち出された際に、 ガジン3とクリンチャ1hの間に間隔を一旦保 するものである。

 クリンチャバッファ60には、ゴム材や樹 系発泡材などで製造される。この樹脂系発 材は樹脂を発泡させて製造するもので、樹 の種類、発砲方法、発泡倍率などで多種多 の緩衝材となる。もちろんこれらに限らず クリンチャバッファ60は、ゴム材や樹脂系発 砲材と同様の緩衝機能を有すれば他の素材を 用いて形成してもよい。

 図24は、クリンチャバッファ60の構成例を 示す。図24に示すクリンチャバッファ60は、 面が略凹形状の嵌合部60a、「U」形状の切欠 60b及びクリンチャ受け部60cを有している。

 クリンチャバッファ60の切欠部60bには、 リンチャ1hを付勢するためのバネ1iが配され 。この切欠部60bの周囲には、クリンチャ受 部60cが設けられている。このクリンチャ受 部60cの各々には、クリンチャ1hの底面部1jの 各々が当接する。

 クリンチャバッファ60をクリンチャアー 1に取り付ける場合、嵌合部60aにクリンチャ ーム1の先端部を嵌め合わせる。その後、ク リンチャバッファ60が先端に取り付けられた リンチャアーム1をクリンチャアームカバー 2に装着する。このとき、クリンチャバッフ 60の先端は、クリンチャアームカバー2の先 内壁2aに当接する。この先端内壁2aにより、 リンチャバッファ60は先端が抜け止めされ 。また、クリンチャバッファ60の左右端は、 クリンチャアームカバー2の両側壁に設けら た突起部2bに当接する。この両側の突起部2b より、クリンチャバッファ60は左右方向が け止めされて固定される。なお、バネ1iは、 クリンチャアームカバー2の底面突起部2cに挿 入されて固定される。

 図25Aは、クリンチャアーム1にクリンチャ バッファ60を取り付けた状態を示す。図25Bに すようにクリンチャバッファ60の断面略凹 状の嵌合部60aに、クリンチャアーム1の先端 挿入されて取り付けられている。図25Cに示 ようにクリンチャバッファ60は、クリンチ アーム1の厚みの3倍程度の厚みを有している 。

 このように、本発明に係るステープラ100 よれば、衝撃を緩衝するクリンチャバッフ 60を備え、図1に示したクリンチャ1hがクリ チャアーム1に当たる部分に備えられ、クリ チャバッファ60を介在させてクリンチャ1hと クリンチャアーム1が取り付けられる。

 従って、クリンチャガイド部20とクリンチ アーム1とがクリンチャバッファ60を介して 接するようになると共に、クリンチャ1hとク リンチャアーム1とがクリンチャバッファ60を 介して当接するようになる。すなわち、図3B 示したように、マガジン3により押し下げら れたクリンチャ1hの底面部1jは、クリンチャ ーム1に取り付けられたクリンチャバッファ6 0に当接する。これにより、ステープル30を綴 じる時の音圧を小さくできると共に高周波を 減少できるので、耳障りでない音にすること ができる。
 なお上述した実施例にあっては第1の緩衝部 材に相当する構成と第3の緩衝部材に相当す 構成とを一体的に兼ね備えた構成としてク ンチャバッファ60を設けているが、これに限 ることなくクリンチャバッファ60の部位のう 、第1の緩衝部材に相当する部位と第3の緩 部材に相当する部位とを其々別体で設ける うにしてもよい。

 続いて、ハンドルバッファ64について説 する。図26に示すハンドルバッファ64は、第2 の緩衝部材を構成する。このハンドルバッフ ァ64は、ドライバアーム4(図1参照)がハンドル 8に当たる位置に設けられ、その当たる時の 撃を緩衝する。この例で、ハンドルバッフ 64は、ドライバアーム4が当たるハンドル8の 端に取り付けられている。

 ハンドルバッファ64には、ゴム材や樹脂 発泡材などで製造される。もちろんこれら 限らず、ハンドルバッファ64は、ゴム材や樹 脂発砲材と同様の緩衝機能を有すれば他の素 材を用いて形成してもよい。

 図27に示すハンドルバッファ64は、背面側 64bに略「T」形状の嵌合突起部64a,64aを2個有し ている。これらの嵌合突起部64a,64aをハンド 8の嵌合孔8b,8bに嵌合する。その後、ハンド バッファ64が先端に取り付けられたハンドル 8がハンドルカバー9に取り付けられる。この き、ハンドルバッファ64の先端が、ハンド カバー9の先端溝9aに挿入すされる。この先 溝9aにより、ハンドルバッファ64の先端が抜 止めされると共に落下が防止されて固定さ る。

 図28に示すようにハンドルバッファ64の背 面側64bの後端部に設けられた略「T」形状の 合突起部64a,64aの各々を、ハンドル8の嵌合孔 8b,8bの各々に嵌合する。この例で、略「T」形 状の各嵌合突起部64aは、ハンドルバッファ64 本体に突起状に形成されている。この嵌合 起部64a,64aは、根元の棒状部材と平板状の頭 部により形成されている。また、ハンドルバ ッファ64の背面側64bの先端部には、引っ掛け の爪部64cが設けられている。

 この嵌合突起部64a,64aを嵌合する嵌合孔8b 、ハンドル8に凸形状に開口されている。先 ず、この凸形状の嵌合孔8bの部分8b1に、嵌合 起部64a,64aの平板状の頭部を挿入する。次に 、この嵌合突起部64aがハンドル8に挿入され 状態でハンドルバッファ64を図26に示す矢印Q 1方向にスライド移動すると共に、当該ハン ルバッファ64の爪部64cを、ハンドル8の係合 8cに係合する。これにより、ハンドルバッフ ァ64をハンドル8に固定することができる。

 図29Aは、ハンドル8にハンドルバッファ64 取り付けた状態であって底面から見た(図28 示す矢印Q2方向)状態を示す。図29Bに示すよ にハンドルバッファ64の嵌合突起部64a,64aの 部が、ハンドル8の上面に引っ掛けられて固 定されている。図29Cに示すようにハンドルバ ッファ64の嵌合突起部64aの頭部が、ハンドル8 の上面に引っ掛けられて固定されている。

 このように、ハンドル8とドライバアーム 4とがハンドルバッファ64を介して当たるよう になる。これにより、ステープル30を綴じる の音圧を小さくできると共に高周波を減少 きるので、耳障りでない音にすることがで る。

 なお、上述の実施例では、ハンドルバッ ァ64及びクリンチャバッファ60を嵌め合わせ て取り付けたが、これに限らず、接着剤によ り貼り付けるようにして取り付けてもよい。 また、ハンドルバッファ64をハンドル8に取り 付けたが、ステープルカバー7の先端に取り けても良い。また、クリンチャバッファ60を クリンチャアーム1に取り付けたが、クリン ャ1hの下端に取り付けても良い。

 続いて、ステープラ100に設けられたバネ 振動を抑える機能を有したコイルバネ10、20 c,20dについて説明する。図30Aは、ステープラ1 00の要部構成であって、コイルバネ10,20c,20dの 設置例を示す。

 図30Aに示すコイルバネ10は第3の付勢部材 構成し、マガジン3の後部側とクリンチャア ーム1の後部側との間に設置されている。こ コイルバネ10は、図1で説明したように、ク ンチャアーム1とマガジン3との間に用紙束を 介在させるために、当該マガジン3を上方に 勢してそのクリンチャ1hとマガジン3との間 所定の隙間を保持する。

 コイルバネ20cは第1の付勢部材を構成し、 クリンチャガイド部20のクリンチャガイド20a クリンチャアーム1との間に設置され、当該 クリンチャガイド20aを上方に付勢する。コイ ルバネ20dは第2の付勢部材を構成し、クリン ャガイド20aの後端部とスライド部材20bとの に設置され、当該スライド部材20bを前方に 勢する。

 図30Bは、コイルバネ10(20c,20d)の構成例を す。コイルバネ10は、バネ本体10aと防振部材 70を有して構成されている。バネ本体10aは、 力性を有するように線材が螺旋状に形成さ ている。防振部材70は円柱状に形成され、 ネ本体10aの内径よりも若干大きい径又は同 の径に形成される。もちろん、防振部材70は 、円柱状に限らず立方体や直方体などバネ本 体10aに収納可能な形状ならば如何なる形状で もよい。

 防振部材70は、このバネ本体10aの内部に 置され、当該バネ本体10aに接触してバネ本 10aの振動を抑える。防振部材70には、例えば スポンジなどのように多孔質素材の樹脂部材 が用いられる。もちろんこれらに限らず、防 振部材70は、スポンジ等と同様の防振機能を した他の素材を用いて形成してもよい。例 ば、バネ本体10aをゴム素材などにより形成 れた管状部材で全体又は一部を被覆するこ が考えられる。

 このコイルバネ10と同様にコイルバネ20c 、バネ本体20ccと防振部材70を有して構成さ ている。防振部材70は、このバネ本体20ccの 部に設置され、当該バネ本体20ccに接触して 動を抑える。

 また、このコイルバネ10と同様にコイル ネ20dは、バネ本体20ddと防振部材70を有して 成されている。防振部材70は、このバネ本体 20ddの内部に設置され、当該バネ本体20ddに接 して振動を抑える。

 図31に示すようにバネ本体10aの内径より 若干大きい径に形成された円柱状の防振部 70を、当該バネ本体10aの内部に矢印Q3方向か 押し込む。このとき、スポンジなどの防振 材70を縮めて防振部材70がバネ本体10aの内部 に押し込められる。これにより、防振部材70 バネ本体10aの内面に接触したコイルバネ10 構成することができる。また、コイルバネ20 c,20dも、コイルバネ10と同様にして組み立て 。

 このように、本発明に係るステープラ100 よれば、クリンチャガイド20aを上方に付勢 るコイルバネ20cと、このクリンチャガイド2 0aを上方位置に保持可能に設けられたスライ 部材20bを前方に付勢するコイルバネ20dとを え、コイルバネ20c又は20d、或いはコイルバ 20c及び20dに、振動を抑える防振部材70を設 ている。

 従って、防振部材70によりコイルバネ20c,2 0dが弾発する際の自己振動を速やかに減衰す ことができる。これにより、これらのコイ バネが振動することに起因するコイルバネ 振動音を減少できる。

 また、本発明に係るステープラ100によれ 、マガジン3を上方に付勢するコイルバネ10 備え、このコイルバネ10に、振動を抑える 振部材70を設けている。

 従って、防振部材70によりコイルバネ10が 弾発する際の自己振動を速やかに減衰するこ とができる。これにより、このコイルバネ10 振動することに起因するコイルバネの振動 を減少できる。

 続いて、ステープラ100の背後に取り付け れたバックカバー15について説明する。図32 に示すバックカバー15は被覆部材を構成し、 端部15a及び可撓性を有した湾曲カバー部15d 有している。バックカバー15の基端部15aが 1に示したマガジン3の底面に取り付けられる 。その基端部15aに連設された湾曲カバー部15d の先端部15eが当該マガジン3を跨いでハンド 8とハンドルカバー9の間に通されてバックカ バー15はステープラ100に装着され、ステープ 100の背後を被覆する。

 基端部15aは、基端部本体15xと、当該基端 本体15xの前方の左右に設けた2個の突起部15b ,15bと、当該基端部本体15xの後方中央に設け 爪状の引掛部15cとを有している。2個の突起 15b,15bは、基端部本体15xの左右両端に向かっ て突出して形成されている。

 基端部本体15xの上面の先端及び中央には 直方体形状の第1及び第2の凸部15h,15fが設け れている。これらの凸部15h,15fは、マガジン 3の底面に設けられた不図示の凹部に嵌合さ る。これにより、マガジン3に取り付けられ 基端部15aのガタツキを防止することができ 。基端部本体15xの後端には、補強用のリブ1 5g,5gが設けられている。

 また、基端部15aの後端には、折り曲げ支 部Paを介して湾曲カバー部15dが連設されて る。この湾曲カバー部15dは、例えば、合成 脂を金型射出成形したもので、板厚方向に 性変形可能な硬い性質を有している。

 湾曲カバー部15dは、折り曲げ支点部Paを 準にして回動する。この例で、折り曲げ支 部Paは、湾曲カバー部15dの厚みと比較して薄 く形成され、セルフヒンジを構成している。 この湾曲カバー部15dに綴り力が伝わると、湾 曲カバー部15dは、この折り曲げ支点部Paを基 にして時計回り及び反時計周りに回動する

 図33Aは、バックカバー15の側面を示す。 33Aに示すバックカバー15の湾曲カバー部15dは 、基端部15aの底部から略垂直に立ち上がり、 その後、ほぼ90°に折り曲げられ、更に先端 、水平部分を保つような湾曲形状に成形さ ている。基端部本体15xの上面と引掛部15cと 間隙は、マガジン3の底面の板厚と同程度に けられている。各突起部15bは「L」字型に形 成され、弾性を有している。

 図33Bは、バックカバー15の正面(図33Aの矢 Q4方向から見た)を示す。図33Cは、バックカ ー15の上面(図33Bの矢印Q5方向から見た)を示 。図33Bに示すように、基端部15aの左右に設 られた各突起部15bの先端15b1は、外側に向け て突き出して形成されている。

 図34Aは、マガジン3の後端に装着されたバ ックカバー15を上斜め側から見たものである 図34Bは、マガジン3の後端に装着されたバッ クカバー15を底の斜め側から見たものである マガジン3には、当該マガジン3の底面側か 延設した鉤状の取付部3r,3rと、当該取付部3r ら所定間隔離れたマガジン3の位置(後端)に 合部3s(図19参照)とが設けられている。

 バックカバー15をマガジン3に装着する場 、マガジン3の嵌合部3sにバックカバー15の 掛部15c(図32参照)を引っ掛けて固定し、かつ バックカバー15の突起部15b,15bをマガジン3の 取付部3r,3rに係合する。これにより、マガジ 3の内部に影響を与えずに、バックカバー15 マガジン3に容易かつ頑丈に取り付けること ができる。

 この例で、この取付部3rは、抜け止め用 凹部3t(図10参照)を有している。この取付部3r の凹部3tは、突起部15b,15bがマガジン3の後端 へ抜けることを防止している。

 このため、ステープラ100の組み立て作業 過程において、マガジン3にバックカバー15 組み付けて中間組立体とした際に、マガジ 3からバックカバー15が安易に脱落してしま ことが防止できて、ステープラ100の組み立 作業が容易になる。

 図35Aは、マガジン3の後端に装着されたバ ックカバー15を底面側から見たものである。 35Bに示すバックカバー15の引掛部15cは、マ ジン3の嵌合部3sに引っ掛けられて固定され いる。また、バックカバー15の凸部15h,15fは マガジン3の底面に設けられた不図示の凹部 嵌合されている。

 図36Aは、マガジン3の後端に装着されたバ ックカバー15の側面を示す。図36Bに示すマガ ン3の取付部3rには、バックカバー15の突起 15b,15bの先端15b1が引っ掛けられて固定されて いる。このように、バックカバー15はマガジ 3に装着されている。

 このように、本発明に係るステープラ100 よれば、ステープラ100の背後を被覆するバ クカバー15の爪状の引掛部15cをマガジン3の 合部3sに引っ掛けて固定し、かつ、当該バ クカバー15の突起部15b,15bをマガジン3の底面 から延設した取付部3rに係合するものであ 。

 従って、マガジン3の内部に影響を与えず に、バックカバー15をマガジン3に容易かつ頑 丈に取り付けることができる。

 続いて、図37A及び図37Bを参照してステー ラ100の動作例を説明する。この動作例にお て、クリンチャバッファ60、ハンドルバッ ァ64、防振部材70及びバックカバー15の作用 果を説明する。

 図37Aに示すステープラ100は、上述の待機 態(図1に示したステープラ100と同じ状態)で る。なお、バックカバー15はマガジン3の底 に取り付けられており、コイルバネ10によ バックカバー15の底面が押圧されて固定され ている。

 この待機状態において、バックカバー15 湾曲カバー部15dは湾曲して、基端部15aの底 に対して略垂直に立ち上がり、その後、ほ 90°に折り曲げられ、更にその先で、水平部 を保っている。このとき、湾曲カバー部15d 先端部15eは、ハンドル8とハンドルカバー9 の間隙に位置し、ステープラ100の背後は、 該湾曲カバー部15dにより覆われている。

 図37Bに示すステープラ100は、この待機状 からハンドルカバー9を介してハンドル8に り力が加えられて、当該ハンドル8が回動し ドライバ5によりマガジン3のステープル30を 用紙Pに打ち込む。そして、クリンチャガイ 部20のクリンチャガイド20aが下降して用紙束 Pを綴じる。

 この綴じ状態において、バックカバー15 湾曲カバー部15dの先端部15eは、ハンドル8の 動に伴い待機状態より若干後退し、ハンド 8とハンドルカバー9との間隙に位置する。 テープラ100の背後は、この湾曲カバー部15d より覆われている。

 このとき、例えば仮に湾曲カバー部15dの 端部15eが、ハンドル8とドライバアーム4と 間に延在するように設計した場合、湾曲カ ー部15dがハンドル8に押しつぶされて変形す と共に、綴り力の無駄が生じる問題がある この例では、湾曲カバー部15dの先端部15eが ンドル8とハンドルカバー9との間に延在す ことにより、当該湾曲カバー部15dがハンド 8からの干渉を避けることができるので、綴 力の無駄を省くことができる。

 また消音効果として、ハンドル8の先端に 取り付けられたハンドルバッファ64を介して ハンドル8がドライバアーム4に当たるので ステープル30を綴じる時の音圧を小さくでき る。

 更に、クリンチャアーム1の先端に取り付 けられたクリンチャバッファ60を介して、ク ンチャアーム1にクリンチャ1hが当たるので ステープル30を綴じる時の音圧を小さくで ると共に高周波を減少できる。これにより 耳障りでない音にすることができる。

 また、マガジン3を上方に付勢するコイル バネ10、クリンチャガイド20aを上方に付勢す コイルバネ20c、スライド部材20bを前方に付 するコイルバネ20dには、スポンジなどの防 部材70が設けられているので、これらのコ ルバネに生じる振動を速やかに減衰させる とができて、当該コイルバネの振動音を減 できる。

 本発明は、クラウン部と当該クラウン部 両端に設けられた脚部とから成るステープ の脚部を所定の綴り力に基づいて用紙に貫 させ、当該脚部を折り曲げて用紙を綴じる テープラに適用して好適である。




 
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