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Patent Searching and Data


Title:
ELECTRIC MOTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146437
Kind Code:
A1
Abstract:
An electric motor comprises a stator (11) including a stator core (14) having a yoke (12) and teeth protruding from the yoke (12) with slots (15) formed between adjacent teeth (13), and a rotor (21) having a rotor core (23) and permanent magnets (25) forming magnetic poles and facing end faces of the teeth (13) across a gap. The rotor core (23) is made of a rotor core material (26) equally divided according to a predetermined division number in a circumferential direction, and when the least common multiple of the number of slots (15) and the number of magnetic poles is taken as N and the least common multiple of the number of slots (15) and the division number is taken as M, N and M are equal.

Inventors:
LI HU
YOSHIKAWA YUICHI
MURAKAMI HIROSHI
Application Number:
PCT/JP2008/000857
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
April 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
LI HU
YOSHIKAWA YUICHI
MURAKAMI HIROSHI
International Classes:
H02K21/22; H02K1/27; H02K1/28; H02K16/00; H02K21/16
Foreign References:
JP2005137117A2005-05-26
JP2002233122A2002-08-16
JP2001037133A2001-02-09
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (1006 Oaza Kadoma, Kadoma-sh, Osaka 01, JP)
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Claims:
ヨークおよび前記ヨークから突出する複数のティースを有し、互いに隣接した前記ティース間にスロットを形成した固定子鉄心と、前記固定子鉄心に巻回される巻線とを含む固定子と、
回転子鉄心および前記回転子鉄心に保持される複数の磁極を有し、前記ティースの端面とギャップを介して対向し、前記固定子に対し回転自在に保持される回転子とを備え、
前記回転子鉄心は、周方向に所定の分割数だけ均等に分割された回転子鉄心材料により構成され、
前記スロットの数と前記磁極の極数との最小公倍数をNとし、前記スロットの数と前記分割数との最小公倍数をMとしたとき、
前記Nと前記Mとを等しくしたことを特徴とする電動機。
前記固定子鉄心は、前記ヨークの外側方向に突出する前記複数のティースを有し、
前記回転子は、前記固定子の外側において、前記ティースの端面とギャップを介して対向していることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
前記固定子鉄心は、前記ヨークの内側方向に突出する前記複数のティースを有し、
前記回転子は、前記固定子の内側において、前記ティースの端面とギャップを介して対向していることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
前記固定子鉄心は、
前記ヨークの外側方向に突出する複数の外側ティースと、前記ヨークの内側方向に突出する複数の内側ティースとを有し、互いに隣接した前記外側ティース間に外側スロットを形成し、互いに隣接した前記内側ティース間に内側スロットを形成し、
前記回転子は、
外側回転子鉄心および前記外側回転子鉄心に保持される複数の磁極を有し、前記固定子の外側において、前記外側ティースの端面とギャップを介して対向し、前記固定子に対し回転自在に保持される外側回転子と、
内側回転子鉄心および前記内側回転子鉄心に保持される複数の磁極を有し、前記固定子の内側において、前記内側ティースの端面とギャップを介して対向し、前記固定子に対し回転自在に保持される内側回転子とを備え、
前記外側回転子鉄心は、周方向に所定の分割数だけ均等に分割された外側回転子鉄心材料により構成され、
前記内側回転子鉄心は、周方向に所定の分割数だけ均等に分割された内側回転子鉄心材料により構成され、
前記外側スロットの数と前記外側回転子の磁極の極数との最小公倍数をNoutとし、前記外側スロットの数と前記外側回転子鉄心の前記分割数との最小公倍数をMoutとし、
前記内側スロットの数と前記内側回転子の磁極の極数との最小公倍数をNinとし、前記内側スロットの数と前記内側回転子鉄心の前記分割数との最小公倍数をMinとしたとき、
少なくとも、前記Noutと前記Moutとが等しいか、前記Ninと前記Minとが等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動機。
Description:
電動機

 本発明は、周方向に複数に分割された回 子鉄心材料により構成される回転子鉄心を 用してなる電動機に関する。

 このような周方向に複数分割された回転 鉄心材料により構成される回転子鉄心につ て、特許文献1に記載のような技術が知られ ている。この特許文献1に記載の技術は、こ らの回転子鉄心材料相互が結合部を介して 干の遊びをもって結合されることにより円 状に位置決めされている。そして、この状 で成形型内にセットされ、その成形型内で 板製フレームと樹脂とによる成形により一 化される。

 特許文献1に記載の技術により、成形型に 回転子鉄心材料をセットする場合、回転子鉄 心材料相互が結合部を介して若干の遊びをも って結合されているため、成形型と回転子鉄 心との間に隙間をもたせつつ成形型にセット することができる。これにより、作業性を向 上することができた。また、樹脂により成形 するときに、樹脂の成形圧力により回転子鉄 心が内径側に押圧されて回転子鉄心材料相互 間の遊びがなくなるため、寸法精度を担保す ることもできた。

 しかしながら、特許文献1に記載のような回 転子鉄心材料による回転子鉄心を利用する場 合には、回転子鉄心材料の相互間に隙間が生 じる。これにより、回転子鉄心材料と隙間と の間で急激な磁束の変化が生じることとなる 。このため、コギングトルクおよびトルクリ ップルが増大するという課題があった。

特開2006-187176号公報

 本発明の電動機は、次のような構成を有 る。

 すなわち、ヨークおよびヨークから突出 る複数のティースを有し、互いに隣接した ィース間にスロットを形成した固定子鉄心 固定子鉄心に巻回される巻線とを含む固定 と、回転子鉄心および回転子鉄心に保持さ る複数の磁極を有し、ティースの端面とギ ップを介して対向し、固定子に対し回転自 に保持される回転子とを備える。回転子鉄 は、周方向に所定の分割数だけ均等に分割 れた回転子鉄心材料により構成される。そ て、スロットの数と磁極の極数との最小公 数をNとし、スロットの数と分割数との最小 公倍数をMとしたとき、NとMとを等しくした構 成である。

 このような構成により、回転子鉄心を一 的に構成した場合と同等のコギングトルク 特性が得られるため、複数の回転子鉄心材 により構成される回転子鉄心を利用しなが 、コギングトルクおよびトルクリップルを 減することができる。

図1は、本発明の実施の形態1に係る電 機の断面を示す図である。 図2は、図1の回転子鉄心を構成する1つ 回転子鉄心材料を拡大して示す部分拡大図 ある。 図3は、本実施の形態1の電動機の回転 回転位置とコギングトルクとの関係を示す である。 図4は、スロット数Sを18、極数Pを30とし て、電動機の回転子鉄心を一体的に構成した 場合の回転子回転位置とコギングトルクとの 関係を示す図である。 図5Aは、N≠M(スロット数S=18、極数P=30 分割数D=2)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図5Bは、N≠M(スロット数S=18、極数P=30 分割数D=3)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図5Cは、N≠M(スロット数S=18、極数P=30 分割数D=6)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図6Aは、N=M(スロット数S=18、極数P=30、 割数D=10)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図6Bは、N=M(スロット数S=18、極数P=30、 割数D=15)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図6Cは、N=M(スロット数S=18、極数P=30、 割数D=30)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図7は、スロット数Sを12、極数Pを20とし て、電動機の回転子鉄心を一体的に構成した 場合の回転子回転位置とコギングトルクとの 関係を示す図である。 図8Aは、N≠M(スロット数S=12、極数P=20 分割数D=2)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図8Bは、N≠M(スロット数S=12、極数P=20 分割数D=4)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図9Aは、N=M(スロット数S=12、極数P=20、 割数D=5)とした場合の回転子回転位置とコギ ングトルクとの関係を示す図である。 図9Bは、N=M(スロット数S=12、極数P=20、 割数D=10)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図9Cは、N=M(スロット数S=12、極数P=20、 割数D=20)とした場合の回転子回転位置とコ ングトルクとの関係を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る電 動機の断面を示す図である。 図11は、外側回転子鉄心を一体的に構 した場合の外側回転子回転位置とコギング ルクとの関係を示す図である。 図12は、Nout=Mout(外側スロット数So=18、 側回転子の極数Po=30、外側回転子鉄心の分 数Do=5)とした場合の外側回転子の回転位置と コギングトルクとの関係を示す図である。 図13は、内側回転子鉄心を一体的に構 した場合の内側回転子回転位置とコギング ルクとの関係を示す図である。 図14は、Nin=Min(内側スロット数Si=18、内 側回転子の極数Pi=30、内側回転子鉄心の分割 Di=5)とした場合の内側回転子の回転位置と ギングトルクとの関係を示す図である。

符号の説明

 1,100  回転軸
 11,111  固定子
 12,112  ヨーク
 13  ティース
 14,114  固定子鉄心
 15  スロット
 21  回転子
 22,222,232  磁石埋設孔
 23  回転子鉄心
 25,225,235  永久磁石
 26  回転子鉄心材料
 113  外側ティース
 115  外側スロット
 123  内側ティース
 125  内側スロット
 221  外側回転子
 223  外側回転子鉄心
 226  外側回転子鉄心材料
 231  内側回転子
 233  内側回転子鉄心
 236  内側回転子鉄心材料

 以下、本発明の実施の形態について図面 参照しながら説明する。

 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機 断面を示す図である。

 本実施の形態1に係る電動機は、固定子11 回転子21とを備えた構成である。

 固定子11は、例えば複数の高透磁率薄鉄 をプレスで打ち抜き積層することで形成し 固定子鉄心14と、固定子鉄心14に巻回した巻 (図示しない)とを含む。この固定子鉄心14は 、略環状のヨーク12と、ヨーク12からその外 方向に突出する複数のティース13とを有し、 互いに隣接するティース13間にはスロット15 形成されている。この固定子鉄心14に巻線が 集中巻巻線にて巻回され、スロット15に収納 れている。

 回転子21は、複数の磁石埋設孔22が形成さ れた回転子鉄心23と、それぞれの磁石埋設孔2 2に埋設される永久磁石25とを含む。永久磁石 25は、回転子21における磁極を形成するため 配置しており、このような永久磁石25がそれ ぞれの磁石埋設孔22に収納保持されている。

 このように構成された回転子21は、固定 11の外側に配置され、固定子11のティース13 端の端面とギャップを介して対向している この回転子21は、回転軸1に対して底面に固 された有底筒状のロータカップ(図示しない) を介して固定されており、固定子11に対して 転自在に支承されている。

 そして、回転子鉄心23は、複数の回転子 心材料26により構成される。回転子鉄心材料 26は、回転子鉄心23を周方向に所定の分割数 け均等に分割した構造を有している。この うな回転子鉄心材料26を分割数分だけ組み合 わせることにより回転子鉄心23が形成される

 回転子鉄心材料26には、隣接する回転子 心材料26との組み合わせ部に凹凸形状が形成 される。そして、隣接する回転子鉄心材料26 相互に凹形状と凸形状とを嵌合させて固定 れる。なお、隣接する回転子鉄心材料26の み合わせは、凹凸形状の嵌合ではなく、接 材により固定されてもよい。

 図2は、図1の回転子鉄心23を構成する1つ 回転子鉄心材料26を拡大して示す部分拡大図 である。

 本実施の形態1における回転子鉄心23は、 れぞれが等間隔となるように、周方向に所 の分割数として5分割された回転子鉄心材料 26により構成される。なお、本実施の形態1に おいては、固定子11のスロット数Sは18であり 回転子21の極数Pは30に設定されている。ま 、回転子鉄心23は、5個の回転子鉄心材料26に より構成されているため、上述の分割数Dは5 ある。このため、スロット数Sと磁極の極数 Pとの最小公倍数をNとすると、スロット数Sは 18であり、極数Pは30であるため、これらの最 公倍数Nは90となる。また、スロット数Sと分 割数Dとの最小公倍数をMとすると、スロット Sは18であり、分割数Dは5であるため、これ の最小公倍数Mも90となる。すなわち、本実 の形態1では、N=Mとなり、NとMとが等しい。

 ここで、本実施の形態1においてN=Mとする 理由を説明する。以下、回転子回転位置とコ ギングトルクとの関係について、回転子鉄心 のスロット数S、極数Pおよび分割数Dを変えた 場合の比較例を挙げながら説明する。

 まず、図3は、本実施の形態1の電動機の 転子回転位置とコギングトルクとの関係を す図である。すなわち、図3は、スロット数S が18、極数Pが30、分割数Dが5の場合の回転子 転位置とコギングトルクとの関係を示して る。図3に示すように、本実施の形態1の電動 機の場合、コギングトルクの周期毎にコギン グトルクの最大値および最小値がほぼ一致し ている。そして、コギングトルクは、ほぼ、 -0.1N・m以上乃至0.1N・m以下の間で発生してい 。

 次に、図4は、スロット数Sを18、極数Pを30 として、電動機の回転子鉄心を一体的に構成 した場合の回転子回転位置とコギングトルク との関係を示す図である。すなわち、図4に す特性を有した電動機は、回転子鉄心が一 的に構成されているため、回転子鉄心材料 数は1つであり、分割数Dは1となる。この場 、NとMとは等しくならないが、回転子鉄心が 一体的に構成されているため、図4に示すよ に、コギングトルクは、-0.1N・mから0.1N・mま での範囲内に抑えられる。

 次に、回転子鉄心を複数に分割し、かつN とMとが等しくならない場合について説明す 。

 図5AはN≠M(スロット数S=18、極数P=30、分割 数D=2)とした場合の回転子回転位置とコギン トルクとの関係を示す図である。図5BはN≠M( スロット数S=18、極数P=30、分割数D=3)とした場 合の回転子回転位置とコギングトルクとの関 係を示す図である。図5CはN≠M(スロット数S=18 、極数P=30、分割数D=6)とした場合の回転子回 位置とコギングトルクとの関係を示す図で る。

 図5A乃至図5Cに示すように、N≠Mとした場 には、コギングトルクの周期毎にコギング ルクの最大値および最小値が変化している そして、コギングトルクが-0.1N・mから0.1N・ mまでの範囲を超えるような回転子の回転位 が生じている。

 次に、本実施の形態1と同様に、回転子鉄 心を複数に分割し、かつNとMとを等しくした 合について説明する。

 図6AはN=M(スロット数S=18、極数P=30、分割 D=10)とした場合の回転子回転位置とコギング トルクとの関係を示す図である。図6BはN=M(ス ロット数S=18、極数P=30、分割数D=15)とした場 の回転子回転位置とコギングトルクとの関 を示す図である。図6CはN=M(スロット数S=18、 数P=30、分割数D=30)とした場合の回転子回転 置とコギングトルクとの関係を示す図であ 。

 図6A乃至図6Cに示すように、N≠Mとした場 に比べて、N=Mとした場合には、図4に示す回 転子鉄心を一体的に構成した場合のコギング トルクの発生と類似した特性でコギングトル クが発生している。つまり、分割数Dを変え としてもN=Mであれば、コギングトルクの周 毎にコギングトルクの最大値および最小値 ほぼ一致している。そして、コギングトル は、-0.1N・m以上乃至0.1N・m以下の間で発生し ている。すなわち、N=Mとした場合のコギング トルクは、回転子の回転位置が変わっても、 -0.1N・mから0.1N・mまでの範囲に収まっている

 次に、スロット数Sや極数Pを他の個数に えた場合について説明する。

 まず、図7は、スロット数Sを12、極数Pを20 として、電動機の回転子鉄心を一体的に構成 した場合の回転子回転位置とコギングトルク との関係を示す図である。すなわち、図7に す特性を有した電動機は、回転子鉄心が一 的に構成されているため、回転子鉄心材料 数は1つであり、分割数Dは1となる。この場 、NとMとは等しくならないが、回転子鉄心が 一体的に構成されているため、図7に示すよ に、コギングトルクは、-0.02N・mから0.02N・m での範囲内に抑えられる。

 次に、回転子鉄心を複数に分割し、かつN とMとが等しくならない場合について説明す 。

 図8AはN≠M(スロット数S=12、極数P=20、分割 数D=2)とした場合の回転子回転位置とコギン トルクとの関係を示す図である。図8BはN≠M( スロット数S=12、極数P=20、分割数D=4)とした場 合の回転子回転位置とコギングトルクとの関 係を示す図である。

 図8Aおよび図8Bに示すように、N≠Mとした 合には、スロット数Sや極数Pを変えたとし も、コギングトルクの周期毎にコギングト クの最大値および最小値が変化している。 して、コギングトルクが-0.02N・mから0.02N・m での範囲を超えるような回転子の回転位置 生じている。

 次に、スロット数Sや極数Pは回転子鉄心 一体的に構成した場合と等しくし、回転子 心を複数に分割し、かつNとMとを等しくした 場合について説明する。

 図9AはN=M(スロット数S=12、極数P=20、分割 D=5)とした場合の回転子回転位置とコギング ルクとの関係を示す図である。図9BはN=M(ス ット数S=12、極数P=20、分割数D=10)とした場合 の回転子回転位置とコギングトルクとの関係 を示す図である。図9CはN=M(スロット数S=12、 数P=20、分割数D=20)とした場合の回転子回転 置とコギングトルクとの関係を示す図であ 。

 図9A乃至図9Cに示すように、N≠Mとした場 に比べて、N=Mとした場合には、図7に示す回 転子鉄心を一体的に構成した場合のコギング トルクの発生と類似した特性でコギングトル クが発生している。つまり、分割数Dを変え としてもN=Mであれば、コギングトルクの周 毎にコギングトルクの最大値および最小値 ほぼ一致している。そして、コギングトル は、-0.02N・m以上乃至0.02N・m以下の間で発生 ている。

 以上説明したように、本実施の形態1に係 る電動機は、回転子鉄心23が周方向に所定の 割数だけ均等に分割された回転子鉄心材料2 6により構成されるとともに、スロット数Sと 極の極数Pとの最小公倍数であるNと、スロ ト数Sと分割数Dとの最小公倍数であるMとを しくしている。このため、複数の回転子鉄 材料26により構成される回転子鉄心23を利用 る場合であっても、回転子鉄心を一体的に 成した場合と同等のコギングトルクの特性 得られる。したがって、本発明によれば、 数の回転子鉄心材料により構成される回転 鉄心を有した電動機において、コギングト クを低減することができ、また、コギング ルクと関連するトルクリップルも低減する とができる。

 なお、本実施の形態1の説明においては、 便宜的にスロット数Sが18の固定子、および極 数Pが30の回転子を用いて説明したが、上述し たように、これらの組み合わせに限らず、N=M の関係であれば、スロット数S、極数Pおよび 転子鉄心材料の数である分割数Dの組み合わ せは、何れの数の組み合わせであってもよい 。

 また、本実施の形態1においては、固定子 11の外側に回転子21が配置されるような構成 を挙げて説明したが、固定子11の内側に回転 子21が配置される構成としてもよい。すなわ 、固定子鉄心がヨークの内側方向に突出す 複数のティースを有し、回転子が、固定子 内側において、ティースの端面とギャップ 介して対向しているような構成としてもよ 。これは、コギングトルクは固定子と回転 との間のエアギャップ部のパーミアンスと 磁力とに関係することから、スロット数S、 磁極数Pおよび分割数Dの組み合わせが同じで れば、同様のパターンのコギングトルクが 生すると考えられるためである。

 (実施の形態2)
 次に、本発明の実施の形態2について図面を 用いて説明する。

 図10は、本発明の実施の形態2に係る電動 の断面を示す図である。

 本実施の形態2に係る電動機は、固定子111 と、外側回転子221と、内側回転子231とを備え た構成である。

 固定子111は、例えば複数の高透磁率薄鉄 をプレスで打ち抜き積層することで形成し 固定子鉄心114と、固定子鉄心114に巻回した 線(図示しない)とを含む。この固定子鉄心11 4は、略環状のヨーク112と、ヨーク112からそ 外側方向に突出する複数の外側ティース113 、ヨーク112から内側方向に突出する複数の 側ティース123とを備えている。また、固定 鉄心114には、互いに隣接する外側ティース11 3間において外側スロット115が形成され、互 に隣接する内側ティース123間において内側 ロット125が形成されている。なお、固定子 心114に巻線を巻回する巻線方式は、トロイ ル方式、集中巻方式、分布巻方式の何れで ってもよい。

 外側回転子221は、複数の磁石埋設孔222が 成された外側回転子鉄心223と、それぞれの 石埋設孔222に埋設される永久磁石225とを含 。内側回転子231は、複数の磁石埋設孔232が 成された内側回転子鉄心233と、それぞれの 石埋設孔232に埋設される永久磁石235とを含 。永久磁石225および永久磁石235は、それぞ の回転子における磁極を形成するために配 している。

 また、外側回転子221と内側回転子231とは 互いに結合している。この結合方法は、接 剤やボルトなどを用いてもよく、樹脂でモ ルドしてもよい。そして、外側回転子221お び内側回転子231は、このような接着剤など モールド剤などを介して回転軸100と結合す 。

 外側回転子221は外側ティース113外周面の 端の端面とギャップを介して対向している また、内側回転子231は内側ティース123内周 の先端の端面とギャップを介して対向して る。そして、外側回転子221および内側回転 231は、固定子111に対して回転自在に支承さ ている。

 そして、本実施の形態2における外側回転 子鉄心223および内側回転子鉄心233は、それぞ れにおいて、複数の回転子鉄心材料により構 成される。実施の形態1と同様に、回転子鉄 材料は、それぞれの回転子鉄心において、 方向に所定の分割数だけ均等に分割した構 を有している。このような回転子鉄心材料 分割数分だけ組み合わせることにより回転 鉄心が形成される。

 図10に示すように、外側回転子鉄心223は それぞれが等間隔となるように、周方向に 定の分割数として5分割された外側回転子鉄 材料226により構成される。内側回転子鉄心2 33は、それぞれが等間隔となるように、周方 に所定の分割数として5分割された内側回転 子鉄心材料236により構成される。

 なお、本実施の形態2においては、固定子 111の外側スロット数Soは18であり、外側回転 221の極数Poは30に設定されている。また、外 回転子鉄心223は、5個の外側回転子鉄心材料 226により構成されているため、外側回転子鉄 心223における分割数Doは5である。このため、 外側スロット数Soと外側磁極の極数Poとの最 公倍数をNoutとすると、外側スロット数Soは18 であり、極数Poは30であるため、これらの最 公倍数Noutは90となる。また、外側スロット Soと分割数Doとの最小公倍数をMoutとすると、 外側スロット数Soは18であり、分割数Doは5で るため、これらの最小公倍数Moutも90となる すなわち、本実施の形態2では、Nout=Moutとな 、NoutとMoutとが等しい。

 また、本実施の形態2においては、固定子 111の内側スロット数Siは18であり、内側回転 231の極数Piは30に設定されている。また、内 回転子鉄心233における分割数Diは5である。 のため、内側スロット数Siと内側磁極の極 Piとの最小公倍数をNinとすると、これらの最 小公倍数Ninは90となる。また、内側スロット Siと分割数Diとの最小公倍数をMinとすると、 これらの最小公倍数Minも90となる。すなわち 本実施の形態2では、Nin=Minとなり、NinとMin が等しい。

 ここで、実施の形態2においてNout=Mout、お よびNin=Minとする理由について説明する。以 、回転子回転位置とコギングトルクとの関 について、比較例を挙げながら説明する。

 まず、本実施の形態2においてNout=Moutとす る理由を説明する。

 図11は、外側回転子鉄心を一体的に構成 た場合の外側回転子回転位置とコギングト クとの関係を示す図である。

 また、図12は、Nout=Mout(外側スロット数So=1 8、外側回転子221の極数Po=30、外側回転子鉄心 223の分割数Do=5)とした場合の外側回転子回転 置とコギングトルクとの関係を示す図であ 。

 なお、図11および図12により示されるコギ ングトルクは、内側回転子により生じるコギ ングトルクを0として測定したものである。

 図12に示すように、Nout=Moutとした場合に 、図11に示す外側回転子鉄心を一体的に構成 した場合のコギングトルクの発生と類似した 特性でコギングトルクが発生している。つま り、コギングトルクの周期毎にコギングトル クの最大値および最小値がほぼ一致している 。そして、コギングトルクは、-0.1N・m以上乃 至0.1N・m以下の間で発生している。

 次に、本実施の形態2においてNin=Minとす 理由を説明する。

 図13は、内側回転子鉄心を一体的に構成 た場合の内側回転子回転位置とコギングト クとの関係を示す図である。

 また、図14はNin=Min(内側スロット数Si=18、 側回転子231の極数Pi=30、内側回転子鉄心233 分割数Di=5)とした場合の内側回転子231の回転 位置とコギングトルクとの関係を示す図であ る。

 なお、図13および図14により示されるコギ ングトルクは、外側回転子により生じるコギ ングトルクを0として測定したものである。

 図14に示すように、Nin=Minとした場合には 図13に示す内側回転子鉄心を一体的に構成 た場合のコギングトルクの発生と類似した 性でコギングトルクが発生している。つま 、コギングトルクの周期毎にコギングトル の最大値および最小値がほぼ一致している そして、コギングトルクは、-0.1N・m以上乃 0.1N・m以下の間で発生している。

 以上説明したように、本実施の形態2に係 る電動機は、外側回転子鉄心223が周方向に所 定の分割数Doだけ均等に分割された外側回転 鉄心材料226により構成され、内側回転子鉄 233が周方向に所定の分割数Diだけ均等に分 された内側回転子鉄心材料236により構成さ る。そして、外側スロット数Soと外側磁極の 極数Poとの最小公倍数をNout、外側スロット数 Soと外側回転子鉄心の分割数Doとの最小公倍 をMout、内側スロット数Siと内側磁極の極数Pi との最小公倍数をNin、内側スロット数Siと内 回転子鉄心の分割数Diとの最小公倍数をMin したとき、少なくとも、NoutとMoutとが等しい か、NinとMinとが等しくなるように設定してい る。このため、固定子に対して、その外側お よび内側に複数の回転子鉄心材料により構成 される回転子鉄心を配置する場合であっても 、回転子鉄心を一体的に構成した場合と同等 のコギングトルクの特性が得られる。したが って、本発明の実施の形態2によっても、複 の回転子鉄心材料により構成される回転子 心を有した電動機において、コギングトル を低減することができ、また、コギングト クと関連するトルクリップルも低減するこ ができる。

 なお、本実施の形態2の説明においても、 便宜的にスロット数So、Siが18の固定子、およ び極数Po、Piが30の回転子を用いて説明したが 、上述したように、これらの組み合わせに限 らず、少なくともNout=MoutかNin=Minかの関係で れば、スロット数So、Si、極数Po、Piおよび回 転子鉄心材料の数である分割数Do、Diの組み わせは、何れの数の組み合わせであっても い。

 本発明に係る電動機は、コギングトルク よびトルクリップルを低減することができ 周方向に分割された回転子鉄心材料により 成される回転子鉄心を利用してなる電動機 どとして有用である。