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Title:
ELECTRONIC CIRCUIT DEVICE, PROCESS FOR MANUFACTURING THE SAME AND DISPLAY APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102476
Kind Code:
A1
Abstract:
An electronic circuit device capable of being miniaturized; a process for manufacturing the same; and a display apparatus. The electronic circuit device is one comprising the structure of a first electronic component and second electronic component connected via an anisotropic conductive layer to a third electronic component, wherein the first electronic component is connected via a first anisotropic conductive layer to the third electronic component, and wherein the second electronic component connected to the third electronic component via a first anisotropic conductive layer and second anisotropic conductive layer superimposed in sequence from the side of the third electronic component.

Inventors:
SHIOTA MOTOJI
Application Number:
PCT/JP2007/070471
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
October 19, 2007
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
SHIOTA MOTOJI
International Classes:
H05K1/14; G02F1/1345; H01L25/04; H01L25/18; H05K3/36
Foreign References:
JP2006235295A2006-09-07
JP2005166934A2005-06-23
JPH08114810A1996-05-07
JPH0477134U1992-07-06
Attorney, Agent or Firm:
YASUTOMI, Yasuo et al. (5-36 Miyahara 3-chome, Yodogawa-ku, Osaka-sh, Osaka 03, JP)
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Claims:
第1電子部品及び第2電子部品が異方性導電層を介して第3電子部品に接続された構造を有する電子回路装置であって、
該第1電子部品は、第1異方性導電層を介して第3電子部品に接続され、
該第2電子部品は、第3電子部品側から順に積層された第1異方性導電層及び第2異方性導電層を介して第3電子部品に接続されることを特徴とする電子回路装置。
前記第1電子部品及び第2電子部品は、異なる種類の電子部品であることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第3電子部品は、配線基板であることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1電子部品は、第2電子部品と異なる表面形態を有することを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1電子部品及び第2電子部品は、半導体素子及びフレキシブルプリント基板の組み合わせであり、
前記第3電子部品は、パネル構成基板であることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1異方性導電層及び第2異方性導電層は、異なる種類の異方性導電層であることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1異方性導電層及び第2異方性導電層は、貯蔵弾性率が異なることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1異方性導電層及び第2異方性導電層は、貯蔵弾性率が1.5~2.0×10 9 Paである異方性導電層と、貯蔵弾性率が1.2~1.3×10 9 Paである異方性導電層との組み合わせであることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1電子部品は、半導体素子であり、
前記第2電子部品は、フレキシブルプリント基板であり、
前記第3電子部品は、パネル構成基板であり、
前記第1異方性導電層は、貯蔵弾性率が1.5~2.0×10 9 Paであり、
前記第2異方性導電層は、貯蔵弾性率が1.2~1.3×10 9 Paであることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1電子部品は、フレキシブルプリント基板であり、
前記第2電子部品は、半導体素子であり、
前記第3電子部品は、パネル構成基板であり、
前記第1異方性導電層は、貯蔵弾性率が1.2~1.3×10 9 Paであり、
前記第2異方性導電層は、貯蔵弾性率が1.5~2.0×10 9 Paであることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1異方性導電層及び第2異方性導電層の少なくとも一方は、異方性導電膜から形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
前記第1異方性導電層は、その厚みが第2異方性導電層よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の電子回路装置。
第1電子部品及び第2電子部品が異方性導電層を介して第3電子部品に接続された構造を有する電子回路装置の製造方法であって、
該製造方法は、第3電子部品の第1電子部品及び第2電子部品が配置される領域を覆うように第1異方性導電材料を供給する工程と、
第3電子部品の第2電子部品が配置される領域を覆うように、又は、第2電子部品の第3電子部品に接続される面を覆うように、第2異方性導電材料を供給する工程と、
第1異方性導電材料及び第2異方性導電材料を介して第2電子部品を第3電子部品に圧着する工程とを含むことを特徴とする電子回路装置の製造方法。
前記電子回路装置の製造方法は、第1異方性導電材料を介した第1電子部品の第3電子部品への熱圧着と、第1異方性導電材料及び第2異方性導電材料を介した第2電子部品の第3電子部品への熱圧着とを連続的に行う工程を含むことを特徴とする請求項13記載の電子回路装置の製造方法。
前記電子回路装置の製造方法は、第1異方性導電材料を介した第1電子部品の第3電子部品への第1熱圧着と、第1異方性導電材料及び第2異方性導電材料を介した第2電子部品の第3電子部品への第2熱圧着と行う工程を含み、
該第1熱圧着及び第2熱圧着のうちの後に処理される熱圧着は、第1異方性導電材料及び第2異方性導電材料の少なくとも一方の、後に処理される熱圧着時に第1電子部品又は第2電子部品が熱圧着される領域が未硬化の状態である間に行われることを特徴とする請求項13記載の電子回路装置の製造方法。
前記電子回路装置の製造方法は、第1異方性導電材料を介した第1電子部品の第3電子部品への熱圧着と、第1異方性導電材料及び第2異方性導電材料を介した第2電子部品の第3電子部品への第2熱圧着と行う工程を含み、
該第1熱圧着及び第2熱圧着のうちの先に処理される熱圧着は、第3電子部品の、後に処理される熱圧着時に第1電子部品又は第2電子部品が配置される領域を冷却しながら行われることを特徴とする請求項13記載の電子回路装置の製造方法。
前記電子回路装置の製造方法は、第1異方性導電材料を介した第1電子部品の第3電子部品への熱圧着と、第1異方性導電材料及び第2異方性導電材料を介した第2電子部品の第3電子部品への熱圧着とを同時に行う工程を含むことを特徴とする請求項13記載の電子回路装置の製造方法。
前記第1異方性導電材料は、その厚みが第2異方性導電材料よりも大きいことを特徴とする請求項13記載の電子回路装置。
請求項1~12のいずれかに記載の電子回路装置を含んで構成されることを特徴とする表示装置。
請求項13~18のいずれかに記載の電子回路装置の製造方法により製造された電子回路装置を含んで構成されることを特徴とする表示装置。
Description:
電子回路装置、その製造方法及 表示装置

本発明は、電子回路装置、その製造方法及 び表示装置に関する。より詳しくは、異方性 導電材料により電子部品同士が電気的に接続 された電子回路装置、その製造方法及び表示 装置に関するものである。

相対する多数の電極を有する電子部品同士 を接続するための接続材料として、異方性導 電材料が使用されている。異方性導電材料は 、相対する電極同士の導通状態を保つ一方、 隣接する電極同士の絶縁を保つように電子部 品同士を電気的に接続するとともに、電子部 品同士を機械的に固着することができる接続 材料である。これによれば、例えば、プリン ト基板、液晶表示パネルを構成する基板等の 配線基板に、半導体集積回路(以下、「IC」と もいう。)、大規模集積回路(以下、「LSI」と いう。)等の半導体素子を搭載(実装)するこ ができる。

ここで、液晶表示パネルを構成するガラス 基板にIC及びフレキシブルプリント基板(以下 、「FPC(Flexible Printed Circuit)基板」ともいう )を実装する従来の技術について説明する。 4は、従来の液晶表示パネルにおける実装構 造を示す模式図であり、(a)は、斜視模式図で あり、(b)は、図4(a)中のP-Q線における断面図 ある。従来の液晶表示パネル36は、図4に示 ように、液晶表示パネル36を構成する一方の ガラス基板(TFTアレイ基板)39aの張出部22上に 駆動用IC28及びFPC基板30が実装されている。 り具体的には、ガラス基板39aは、張出部22の 駆動用IC28及びFPC基板30側に、回路配線23、24 有する。駆動用IC28は、ガラス基板39a側に、 ンプ電極29を有する。FPC基板30は、基材32上 リード電極31が形成されている。そして、 ラス基板39a上の回路配線23、24を含む領域に 、異方性導電材料の硬化物である異方性導 層33aが配置され、一方、ガラス基板39a上の 路配線24を含む領域には、異方性導電材料 硬化物である異方性導電層33bが配置されて る。異方性導電層33a、33bはそれぞれ、例え 、エポキシ系樹脂に導電性を有する粒子34a 34bが分散されたものである。そして、異方 導電層33a、33bは、厚み方向に導電性を示す 方、面方向に絶縁性を示すことができる。 れにより、駆動用IC28のバンプ電極29は、導 粒子34aを介して回路配線23、24に電気的に接 されるとともに、駆動用IC28は、異方性導電 層33aに含まれる樹脂によりガラス基板39aに固 着されることになる。一方、FPC基板30のリー 電極31は、異方性導電層33bに含まれる導電 子34bを介して回路配線24に電気的に接続され るとともに、FPC基板30は、駆動用IC28の場合と 同様に、ガラス基板39aに固着されることにな る。

以下に、上述の従来の液晶表示パネル36の 造方法を説明する。まず、ガラス基板39a上 回路配線23、24が形成された液晶表示パネル 36(ガラス基板39a、39bの間にシール材37によっ 液晶38を封止したもの)を準備する。次に、 ラス基板39aの面内で回路配線23、24を含む領 域に、異方性導電膜(以下、「ACF」ともいう )等の異方性導電材料(異方性導電層33aが硬化 する前の材料)を供給する。次に、回路配線23 、24と駆動用IC28のバンプ電極29とを位置合わ した後、所定の条件で駆動用IC28を回路配線 23、24に熱圧着する。続いて、同様に、回路 線24を含む領域に、ACF等の異方性導電材料( 方性導電層33bが硬化する前の材料)を供給し FPC基板30を回路配線24に熱圧着する。このよ うにして、液晶表示パネル36への駆動用IC28、 FPC基板30等の外部回路の実装が可能となる。

ところで近年、テレビ、パソコン用ディス プレイ、携帯端末用ディスプレイ等の電子機 器の省スペース化に対する強い要望があり、 表示領域外の領域のより一層の小型化が必要 になっている。そのためには、駆動用IC、フ キシブルプリント基板等の外部回路の実装 域(額縁領域)を如何に小さくするかが重要 ある。

しかしながら、従来の液晶表示パネル36に いては、異方性導電層33a、33bは、駆動用IC28 及びFPC基板30の実装時における位置ずれを考 して、駆動用IC28及びFPC基板30が実際に搭載 れる領域よりも広い領域に配置されていた また、それぞれの部品の配置領域下に他の 品を接続するためのACFが潜り込むと圧着バ ンスが崩れることによる圧着不良が発生す ことがあり、また、部品の配置領域下まで らずともACF同士が部分的に重なりあうと均 がかからないことによる貼り付け不良が発 することがあるため、異方性導電層33aと異 性導電層33bとは、離れて配置される必要が った。したがって、個々の異方性導電層33a 33bの配置精度を考慮すると、駆動用IC28とFPC 基板30との距離(間隔)A2は、必要最低限(例え 、少なくとも0.4mm以上)確保する必要があっ 。したがって、従来の液晶表示パネル36にお いては狭額縁化に限界があった。

このような状況の中、生産性向上、製造工 程の簡略化及び歩留まり向上を目的として、 駆動用IC、FPC基板等の各外部回路の実装に用 られるACFを共用化する技術が開示されてい 。

より具体的には、集積回路チップが配線パ ターンに対して異方性導電膜を介して導電接 続され、異方性導電膜が接続配線部を覆うよ うに形成されている電気光学装置が開示され ている。(例えば、特許文献1参照。)

また、第1部材及び第2部材が共通の異方性 電膜を介して表示パネルを構成する少なく も一枚の基板上に実装されている表示装置 開示されている。(例えば、特許文献2参照 )

更に、回路配線が形成された1枚のパネル うち、複数の部品を載せるべき複数の箇所 含む閉領域に、異方導電材を供給する工程 、異方導電材を介して回路配線と上記部品 を熱圧着する工程と有するパネルの実装方 が開示されている。(例えば、特許文献3参照 。)

しかしながら、実装される各外部回路(被 体)間には、特性の違いがあり、特に駆動用I CとFPC基板とでは、硬さの相違(硬い又は柔ら い)、材質の相違(シリコン系材料又はポリ ミド膜)等の特性の違いがある。したがって 異なる電子部品を含む複数の外部回路に共 することができる異方性導電膜の開発は困 であった。すなわち、従来のACFを共用化し 場合、ある部品については導通及び固着が 分になされたとしても、他の部材について 導通及び固着を充分に行うことは困難であ た。したがって、従来においては実装構造 信頼性を向上するという点で改善の余地が った。

それに対して、基板上に複数種類の回路基 板を搭載するために用いられる接着シートと して、複数のシートが接続されて一体化され 構成された接着シートが開示されている。( えば、特許文献4参照。)これによれば、駆動 用IC用ACFとFPC基板用ACFとを一体的に形成する とができる。しかしながら、この接着シー を実現するためには、技術的及びコスト的 課題があり、また、この接着シートを貼り けるには貼り付け精度を向上する必要があ た。

また、パネル接続用電極と外部回路接続用 パターン電極に駆動用集積回路を接続するた めの異方性導電フィルムを有し、駆動用集積 回路の裏面に熱硬化性異方性導電フィルムを 介してフレキシブルプリント基板が設けられ 、フレキシブルプリント基板が外部回路接続 用パターン電極と駆動用集積回路の側壁部の 導電性パターンを介して接続される液晶表示 装置が開示されている。(例えば、特許文献5 照。)これによれば、外部回路接続用パター ン電極長さを短くできると記載されているが 、このような液晶表示装置を実現することは 技術的に非常に困難であった。また、この液 晶表示装置において、外部回路接続用パター ンと駆動用集積回路との接続に用いられるACF は、裏面パターンとフレキシブルプリント基 板との間には配置されていない。

更に、表示パネル及びFPCと、FPC及び配線基 板との接続に異方性導電材等の導電性部材を 用いることによって、パネル外形を小型化す る技術が開示されている。(例えば、特許文 6参照。)しかしながら、この技術は、TCP(Tape Carrier Package)技術に関するものであり、また 、パネル(基板)サイズを小さくすることがで ず、したがって、実装領域(額縁領域)を小 くするという点で更に改善の余地があった

なお、異方性導電膜を液晶パネルに利用し た技術として、液晶層を三層に積層してなる 液晶パネルにおいて、異方性導電膜を介して 全走査電極及び信号電極を外側電極基板に電 気的に接続する技術が開示されている。(例 ば、特許文献7参照。)

また、異方性導電膜による半導体素子相互 の接続方法として、2個の半導体素子の接続 のそれぞれに、厚みに偏りを有するように 方性導電膜を転写する工程と、2個の半導体 子を貼り合わせ、異方性導電膜の厚みの偏 を無くし固着させることによって接続する 法が開示されている。(例えば、特許文献8 照。)

更に、剥離フィルムはシリコーンを含まず、 その引張強度が10kN/cm 2 以上、その表面張力が350μN/cm 2 以下であり、剥離フィルム表面に接する第1 異方性導電膜の剥離力が2N/5cm以下であって 剥離フィルムの裏面に接する第2の異方性導 膜の剥離力よりも0.05N/5cm以上大きい多層異 性導電膜積層体が開示されている。(例えば 、特許文献9参照。)これによれば、剥離フィ ムとの剥離性がそれぞれ異なるACFが重ね合 されており、その積層体は一括で供給され こととなる。なお、この多層異方性導電膜 層体は、ACFのリールからの巻き戻し中にお るブロッキングを抑制するとともに、ACFの 離性を確保するものである。

特開2001-242799号公報

特開2002-305220号公報

特開平5-313178号公報

特開2006-56995号公報

特開平9-101533号公報

特開2000-347593号公報

特開平10-228028号公報

特開平10-145026号公報

特開2001-171033号公報

本発明は、上記現状に鑑みてなされたもの であり、小型化が可能である電子回路装置及 びその製造方法を提供することを目的とする ものである。

本発明者らは、小型化が可能である電子回 路装置について種々検討したところ、異方性 導電層の配置形態に着目した。そして、第1 子部品が、第1異方性導電層を介して第3電子 部品に接続され、第2電子部品が、第3電子部 側から順に積層された第1異方性導電層及び 第2異方性導電層を介して第3電子部品に接続 れることにより、電子回路装置の小型化が 能であることを見いだし、上記課題をみご に解決することができることに想到し、本 明に到達したものである。

すなわち、本発明は、第1電子部品及び第2 子部品が異方性導電層を介して第3電子部品 に接続された構造を有する電子回路装置であ って、上記第1電子部品は、第1異方性導電層 介して第3電子部品に接続され、上記第2電 部品は、第3電子部品側から順に積層された 1異方性導電層及び第2異方性導電層を介し 第3電子部品に接続される電子回路装置であ 。これにより、製造工程において、第1及び 第2異方性導電層の材料である異方性導電材 の配置精度を考慮する必要がなくなる。し がって、第1及び第2電子部品の配置距離をよ り小さくすることができるので、電子回路装 置の小型化が可能となる。

上記第1及び第2異方性導電層は、厚さ方向 導電性を示す一方、平面方向に絶縁性を示 層である。また、第1異方性導電層は、通常 、第1電子部品及び第3電子部品が対向する領 と、第2電子部品及び第3電子部品が対向す 領域とを覆うように配置される。一方、第2 方性導電層は、通常、第2電子部品及び第3 子部品が対向する領域を覆うように配置さ る。このように、第1異方性導電層は、第1電 子部品及び第3電子部品が対向する領域と、 2電子部品及び第3電子部品が対向する領域と を少なくとも覆うように配置されることが好 ましく、第2異方性導電層は、第1電子部品及 第3電子部品が対向する領域を除いて、第2 子部品及び第3電子部品が対向する領域を少 くとも覆うように配置されることが好まし 。

またこのように、本発明は、3つ以上の電 部品によって構成され、第1電子部品及び第2 電子部品が異方性導電層を介して第3電子部 に電気的及び機械的に接続された構造を有 る電子回路装置であって、上記異方性導電 は、厚み方向において第3電子部品側に配置 れた第1異方性導電層と、厚み方向において 第2電子部品側に配置された第2異方性導電層 が積層された構造を有し、上記第1異方性導 電層は、第1電子部品及び第2電子部品が配置( 搭載)される領域を覆うよう配設され、上記 2異方性導電層は、第2電子部品が配置(搭載) れる領域を覆うよう配設される電子回路装 であってもよいし、3つ以上の電子部品によ って構成され、第1電子部品及び第2電子部品 異方性導電層を介して第3電子部品に電気的 及び機械的に接続された構造を有する電子回 路装置であって、上記異方性導電層は、厚み 方向において第3電子部品側に配置された第1 方性導電層と、厚み方向において第2電子部 品側に配置された第2異方性導電層とが積層 れた構造を有し、上記第1異方性導電層は、 1電子部品及び第2電子部品が配置(搭載)され る領域を少なくとも覆うよう配設され、上記 第2異方性導電層は、第1電子部品が配置(搭載 )される領域を除いて、第2電子部品が配置(搭 載)される領域を少なくとも覆うよう配設さ る電子回路装置であってもよい。

上記第1~第3電子部品の種類としては、能動 素子、受動素子(チップ部品)、受動素子が集 実装された組品、配線基板(回路基板)等が げられる。能動素子としては、半導体集積 路(IC)、大規模集積回路(LSI)等の半導体素子 挙げられる。受動素子としては、LED(Light Emi tting Diode)、コンデンサ、センサ等が挙げら る。配線基板としては、より具体的には、PW B(Printed Wiring Board)、FPC基板等のプリント基 、液晶表示パネル等の表示パネルを構成す 基板(パネル構成基板)等が挙げられる。この ように、配線基板は、通常、絶縁基板(基材) 及び/又は内に配線が設けられた電子部品で ある。なお、PWBは、PCB(Printed Circuit Board)と 呼ばれるものであってもよい。

本発明の電子回路装置の構成としては、この ような構成要素を必須として形成されるもの である限り、その他の構成要素を含んでいて も含んでいなくてもよく、特に限定されるも のではない。
本発明の電子回路装置における好ましい形態 について以下に詳しく説明する。なお、以下 に示す各種の形態は、組み合わして用いられ てもよい。

上記第1及び第2電子部品の種類は特に限定 れないが、異なる種類の電子部品であるこ が好ましい。従来においては、異なる部品 の実装距離を狭くすることは、特に困難で った。しかしながら、本発明によれば、第3 電子部品に異なる部材である第1及び第2電子 品が搭載されたとしても、電子回路装置の 型化が可能である。したがって、この形態 場合、より顕著に本発明の効果を奏するこ ができる。

上記第3電子部品の種類は特に限定されな が、配線基板であることが好ましい。この うに、本発明の電子回路装置は、第3電子部 である配線基板に、少なくとも2つの電子部 品が異方性導電層を介して搭載(実装)された 造を有することが好ましい。

本発明の電子回路装置を液晶表示装置等の 表示装置用の制御装置として利用する場合に は、上記第1及び第2電子部品は、能動素子及 プリント基板の組み合わせであり、第3電子 部品は、配線基板であることが好ましい。こ れにより、表示装置における狭額縁化が可能 となる。より具体的には、上記第1電子部品 び第2電子部品は、半導体素子及びフレキシ ルプリント基板の組み合わせであり、上記 3電子部品は、パネル構成基板であることが より好ましい。なお、このとき、本発明の電 子回路装置は、第1電子部品が半導体素子で り、第2電子部品がフレキシブルプリント基 である形態であってもよいし、第1電子部品 がフレキシブルプリント基板であり、第2電 部品が半導体素子である形態であってもよ 。

上記第1異方性導電層及び第2異方性導電層 、異なる種類の異方性導電層であることが ましい。このように、第1及び第2異方性導 層は、性質及び/又は材質が異なることが好 しい。これにより、第1及び第2電子部品の 類、表面形態等に合わせて、第1及び第2異方 性導電層の特性を調整することができる。す なわち、第1異方性導電層の材料(以下、「第1 異方性導電材料」ともいう。)として、第1電 部品との密着性に優れた材料を用い、一方 第2異方性導電層の材料(以下、「第2異方性 電材料」ともいう。)として、第2電気部品 の密着性に優れた材料を用いることができ 。その結果、第1及び第2電子部品と第3電子 品との密着性を向上することができるので 電子回路装置の信頼性を向上することがで る。

上記第1電子部品は、第2電子部品と異なる 面形態を有することが好ましい。このよう 、異なる表面形態を有する2つの電子部品を 実装する場合、従来においては、異方性導電 材料を共用化することは困難であった。しか しながら、本発明においては、第1及び第2異 性導電層の性質及び/又は材質を変更するこ とが可能であることから、第1及び第2電子部 に適した特性を有する第1及び第2異方性導 材料を用いて第1及び第2電子部品の実装がで きるようになる。したがって、異なる表面形 態を有する第1及び第2電子部品を第3電子部品 に実装する場合、より顕著に電子回路装置の 信頼性を向上することができる。なお、表面 形態が異なるとは、より具体的には、異方性 導電層との密着性、表面形状、及び、表面の 材質の少なくとも一つが異なることが好まし い。

上記第1異方性導電層及び第2異方性導電層の 質及び材質としては特に限定されないが、 記第1異方性導電層及び第2異方性導電層は 貯蔵弾性率が異なることが好ましい。これ より、第1及び第2電子部品と第3電子部品と 密着性により優れた第1及び第2異方性導電層 を配置することができる。したがって、電子 回路装置の信頼性をより向上することができ る。より具体的には、上記第1異方性導電層 び第2異方性導電層は、貯蔵弾性率が1.5~2.0×1 0 9 Paである異方性導電層と、貯蔵弾性率が1.2~1.3 ×10 9 Paである異方性導電層との組み合わせである とが好ましい。貯蔵弾性率が1.5~2.0×10 9 Paである異方性導電層は、能動素子、なかで 半導体素子用の異方性導電層として好適で る。一方、貯蔵弾性率が1.2~1.3×10 9 Paである異方性導電層は、プリント基板、な でもFPC基板用の異方性導電層として好適で る。したがって、このような異方性導電層 有する電子回路装置は、表示装置用の制御 置として好適である。なお、貯蔵弾性率が1 .5×10 9 Pa未満、又は、2.0×10 9 Paを超える異方性導電層を用いた場合、能動 子、なかでも半導体素子を確実には第3電子 部品に実装できないことがある。また、貯蔵 弾性率が1.2×10 9 Pa未満、又は、1.3×10 9 Paを超える異方性導電層を用いた場合、プリ ト基板、なかでもFPC基板を確実には第3電子 部品に実装できないことがある。更に、この とき、本発明の電子回路装置は、第1異方性 電層の貯蔵弾性率が1.5~2.0×10 9 Paであり、第2異方性導電層の貯蔵弾性率が1.2 ~1.3×10 9 Paである形態であってもよいし、第1異方性導 電層の貯蔵弾性率が1.2~1.3×10 9 Paであり、第2異方性導電層の貯蔵弾性率が1.5 ~2.0×10 9 Paである形態であってもよい。

このように、本発明を表示装置用の制御装置 として利用する場合には、上記第1電子部品 、半導体素子であり、上記第2電子部品は、 レキシブルプリント基板であり、上記第3電 子部品は、表示パネル構成基板であり、上記 第1異方性導電層は、貯蔵弾性率が1.5~2.0×10 9 Paであり、上記第2異方性導電層は、貯蔵弾性 率が1.2~1.3×10 9 Paである形態、又は、上記第1電子部品は、フ レキシブルプリント基板であり、上記第2電 部品は、半導体素子であり、上記第3電子部 は、表示パネル構成基板であり、上記第1異 方性導電層は、貯蔵弾性率が1.2~1.3×10 9 Paであり、上記第2異方性導電層は、貯蔵弾性 率が1.5~2.0×10 9 Paである形態であることが好ましい。

上記第1及び第2異方性導電層の材質(第1及 第2異方性導電材料)としては特に限定されず 、ペースト状(液状)の異方性導電材料(異方性 導電ペースト;ACP)、フィルム状の異方性導電 料(異方性導電膜、異方性導電フィルム;ACF) が挙げられる。しかしながら、製造工程の 略化と、回路の高精細化(ファインピッチ化 )との観点からは、異方性導電層は、フィル 状の異方性導電材料から形成されたもので ることが好ましい。すなわち、上記第1異方 導電層及び第2異方性導電層の少なくとも一 方は、異方性導電膜から形成されたものであ ることが好ましく、上記第1異方性導電層及 第2異方性導電層は、異方性導電膜から形成 れたものであることがより好ましい。なお 上記第1及び第2異方性導電層の平面形状は に限定されないが、製造工程の簡略化の観 からは、各辺が略直交する多角形であるこ が好ましく、略方形であることがより好ま い。

上記第1異方性導電層は、その厚みが第2異 性導電層よりも大きいことが好ましい。上 第1電子部品は、第1異方性導電層を介して 3電子部品と確実に接続される必要があり、 方、上記第2電子部品は、第1異方性導電層 加えて第2異方性導電層を介して第3電子部品 と確実に接続される必要がある。仮に、上記 第1異方性導電層の膜厚を、従来のように第1 方性導電層が第1電子部品と第3電子部品と 接続のみに用いられるときに好適な膜厚と るように設定し、上記第2異方性導電層の膜 を、従来のように第2異方性導電層が第2電 部品と第3電子部品との接続のみに用いられ ときに好適な膜厚となるように設定した場 、本発明においては、第2及び第3電子部品 間に供給される異方性導電材料(第1及び第2 方性導電材料)の量が多くなりすぎ、異方性 電材料の流れ出し不足(押し出し不足)に起 する接続不良が第2及び第3電子部品の間で発 生することが懸念される。したがって、第1 び第2異方性導電材料、すなわち第1及び第2 方性導電層の厚みのバランスを調節するこ が本発明においては好ましい。より具体的 は、上述のように、第2異方性導電層の膜厚 、第1異方性導電層の膜厚よりも小さくする ことによって、第2及び第3電子部品の間で接 不良が発生するのを効果的に抑制すること できる。したがって、第2及び第3電子部品 間により良好な接続状態を生むことができ 。

本発明はまた、第1電子部品及び第2電子部 が異方性導電層を介して第3電子部品に接続 された構造を有する電子回路装置の製造方法 であって、上記製造方法は、第3電子部品の 1電子部品及び第2電子部品が配置(搭載)され 領域を覆うように第1異方性導電材料を供給 する工程(第1供給工程)と、第3電子部品の第2 子部品が配置(搭載)される領域を覆うよう 、又は、第2電子部品の第3電子部品に接続さ れる面を覆うように、第2異方性導電材料を 給する工程(第2供給工程)と、第1異方性導電 料及び第2異方性導電材料を介して第2電子 品を第3電子部品に圧着する工程とを含む電 回路装置の製造方法でもある。これにより 第1及び第2異方性導電材の配置精度を考慮 る必要がなくなる。したがって、第1及び第2 電子部品の配置距離をより小さくすることが できるので、小型化された電子回路装置の製 造が可能となる。なお、圧着は、熱圧着であ ることが好ましい。また、第1及び第2異方性 電材料は、厚さ方向に導電性を示す一方、 面方向に絶縁性を示す材料である。更に、 1及び第2異方性導電材料はそれぞれ、異方 導電層の材料であり、硬化することによっ 上述の第1及び第2異方性導電層となる。

このように、本発明は、第1電子部品及び 2電子部品が異方性導電層を介して第3電子部 品に接続された構造を有する電子回路装置の 製造方法であって、上記製造方法は、第3電 部品の第1電子部品及び第2電子部品が配置さ れる領域を少なくとも覆うように第1異方性 電材料を供給する工程(第1供給工程)と、第1 子部品が配置される領域を除く第3電子部品 の第2電子部品が配置される領域を少なくと 覆うように、又は、第2電子部品の第3電子部 品に接続される領域を少なくとも覆うように 、第2異方性導電材料を供給する工程(第2供給 工程)と、第1異方性導電材料及び第2異方性導 電材料を介して第2電子部品を第3電子部品に 着する工程とを含む電子回路装置の製造方 であってもよい。

本発明の電子回路装置の製造方法は、これら の工程を有するものである限り、その他の工 程により特に限定されるものではないが、通 常、第1異方性導電材料を介して第1電子部品 第3電子部品に圧着(好ましくは熱圧着)する 程を含む。なお、第2供給工程は、通常、第 1供給工程の後に行われる。
本発明の電子回路装置の製造方法における好 ましい態様について以下に詳しく説明する。 なお、以下に示す各種の態様は、組み合わし て用いられてもよい。

上記電子回路装置の製造方法は、第1異方 導電材料を介した第1電子部品の第3電子部品 への熱圧着と、第1異方性導電材料及び第2異 性導電材料を介した第2電子部品の第3電子 品への熱圧着とを連続的に行う工程を含む とが好ましい。仮に、第1及び第2電子部品の 熱圧着を別の工程にて行う場合、第1異方性 電材料の後の熱圧着時に第1又は第2電子部品 が実装されるべき領域が、先の熱圧着時に硬 化してしまうことが懸念される。しかしなが ら、第1及び第2電子部品の熱圧着を連続的に 理することによって、後の熱圧着時におい も、第1異方性導電材料の後の熱圧着時に第 1又は第2電子部品が実装されるべき領域を未 化の状態に保つことができる。このように 上記電子回路装置の製造方法は、第1異方性 導電材料を介した第1電子部品の第3電子部品 の第1熱圧着と、第1異方性導電材料及び第2 方性導電材料を介した第2電子部品の第3電 部品への第2熱圧着と行う工程を含み、上記 1熱圧着及び第2熱圧着のうちの後に処理さ る熱圧着は、第1異方性導電材料及び第2異方 性導電材料の少なくとも一方の、後に処理さ れる熱圧着時に第1電子部品又は第2電子部品 熱圧着される領域が未硬化の状態である間 行われることが好ましいとも言える。なお 上記未硬化の状態は、電子部品同士の接続 び接着が可能な程度の状態であればよく、 全に未硬化の状態である必要はないが、ほ んど硬化が進行していない状態であること 好ましい。また、同様の観点から、上記電 回路装置の製造方法は、第1異方性導電材料 を介した第1電子部品の第3電子部品への熱圧 と、第1異方性導電材料及び第2異方性導電 料を介した第2電子部品の第3電子部品への熱 圧着とを滞留することなく行う工程を含む態 様であってもよいし、第1異方性導電材料を した第1電子部品の第3電子部品への熱圧着と 、第1異方性導電材料及び第2異方性導電材料 介した第2電子部品の第3電子部品への熱圧 とを同一圧着装置内で連続的に行う工程を む態様であってもよい。

上記電子回路装置の製造方法は、第1異方 導電材料を介した第1電子部品の第3電子部品 への熱圧着と、第1異方性導電材料及び第2異 性導電材料を介した第2電子部品の第3電子 品への第2熱圧着と行う工程を含み、上記第1 熱圧着及び第2熱圧着のうちの先に処理され 熱圧着は、第3電子部品の、後に処理される 圧着時に第1電子部品又は第2電子部品が配 される領域を冷却しながら行われることが ましい。仮に、第1及び第2電子部品の熱圧着 を別の工程にて行う場合、第1異方性導電材 の後の熱圧着時に第1又は第2電子部品が実装 されるべき領域が、先の熱圧着時に硬化して しまうことが懸念される。しかしながら、第 3電子部品の後に処理される熱圧着時に第1又 第2電子部品が配置される領域を冷却しなが ら先に処理される熱圧着を行うことによって 、第1異方性導電材料の後に処理される熱圧 時に第1又は第2電子部品が実装されるべき領 域をより確実に未硬化の状態に保つことがで きる。また、第1異方性導電材料の先の熱圧 時に硬化される領域をより小さくすること できる。したがって、後の熱圧着時に実装 れる電子部品と、先の熱圧着時に実装され 電子部品とをより近くに配置することがで 、その結果、電子回路装置をより小型にす ことができる。なお、第3電子部品の後に処 される熱圧着時に第1電子部品又は第2電子 品が圧着される領域の冷却温度としては特 限定されないが、90℃以下であることが好ま しい。他方、冷却温度が90℃を超えると、先 熱圧着時に第1異方性導電材料の硬化が著し く進んでしまい、後の熱圧着時に第1又は第2 子部品を確実には熱圧着できないことがあ 。

上記電子回路装置の製造方法は、第1異方 導電材料を介した第1電子部品の第3電子部品 への熱圧着と、第1異方性導電材料及び第2異 性導電材料を介した第2電子部品の第3電子 品への熱圧着とを同時に行う工程を含んで よい。これにより、未硬化の状態の第1異方 導電材料及び第2異方性導電材料を介して第 1電子部品及び第2電子部品の熱圧着を行うこ ができるので、第1電子部品の熱圧着と第2 子部品の熱圧着とを別々に行う場合に比べ 、第1電子部品及び第2電子部品をより確実に 第3電子部品に接続することができる。また 上述のように、第1又は第2電子部品が配置さ れる領域を冷却する必要もなく、熱圧着装置 に冷却機関等を設ける必要もなくなるので、 設備コストを抑制することができる。更に、 第1電子部品と第2電子部品とを更に近くに配 することができ、その結果、電子回路装置 更に小型にすることができる。また、上記 子回路装置の製造方法は、第1異方性導電材 料を介した第1電子部品の第3電子部品への熱 着と、第1異方性導電材料及び第2異方性導 材料を介した第2電子部品の第3電子部品への 熱圧着とを同一圧着装置内で同時に行う工程 を含む態様であってもよい。なお、本明細書 において、同時に熱圧着を行うとは、厳密に 同時に熱圧着を行う必要はなく、実質的に、 すなわち同一熱圧着装置により実現できる程 度に同時に熱圧着を行えればよい。

なお、本発明の電子回路装置の製造方法に おける電子回路装置の構成要素の形態につい ては、本発明の電子回路装置で述べた各種形 態を適宜適用することができる。なかでも、 本発明の電子回路装置と同様の観点から、上 記第1異方性導電材料は、その厚みが第2異方 導電材料よりも大きいことが好ましい。

本発明は更に、本発明の電子回路装置を含 んで構成される表示装置、又は、本発明の電 子回路装置の製造方法により製造された電子 回路装置を含んで構成される表示装置でもあ る。本発明によれば、電子回路装置の小型化 が可能であるので、表示装置の額縁領域をよ り小さくすること(狭額縁化)が可能となる。

本発明の電子回路装置によれば、製造工程 において、第1及び第2異方性導電層の材料で る異方性導電材料の貼り付け精度を考慮す 必要がなくなる。したがって、第1及び第2 子部品の配置距離をより小さくすることが きるので、電子回路装置の小型化が可能と る。

以下に実施形態を掲げ、本発明を図面を参 照して更に詳細に説明するが、本発明はこれ らの実施形態のみに限定されるものではない 。

(実施形態1)
図1は、実施形態1の電子回路装置における実 構造を示す模式図であり、(a)は、斜視模式 であり、(b)は、図1(a)中のX-Y線における断面 図である。
電子回路装置100は、図1に示すように、第3電 部品である基板1aを有する液晶表示パネル16 と、異方性導電層13を介して基板1a上に実装( 載)された第1及び第2電子部品である駆動用I C8及びフレキシブル配線基板(FPC基板)10とを有 する。

液晶表示パネル16は、基板(パネル構成基板 )1a、1bの間にシール材17によって液晶18が封止 された構造を有する。基板1a、1bは、通常、 ラーフィルタ基板及びTFTアレイ基板として 能する。IC8及びFPC基板10側には、回路配線3 4が形成されている。回路配線3は、駆動用IC8 との接続部に駆動用IC用出力パッド5を有する 。一方、回路配線4は、駆動用IC8及びFPC基板10 との接続部に駆動用IC用入力パッド6及びFPC基 板接続パッド7を有する。

駆動用IC8は、基板1a側に、高さおよそ15μm バンプ電極9を有し、このバンプ電極9が駆動 用IC8の接続端子として機能している。このよ うに、駆動用IC8は、COG(Chip On Glass)方式によ て基板1a上にベアチップ実装されている。 た、駆動用IC8は、ゲートドライバ、ソース ライバ等のドライバとして機能する。した って、駆動用IC8は、COGチップ、液晶ドライ 、ドライバIC等とも呼ばれるものであっても よい。なお、駆動用IC8は、もちろん、LSIであ ってもよい。

FPC基板10は、基板1a側の基材12上に高さおよ そ33μmのリード電極11が形成され、このリー 電極11がFPC基板10の接続端子として機能して る。基材12は、ポリイミド等の樹脂から形 される。また、基材12は、可撓性のフィルム であり、これにより、FPC基板10は、折り曲げ 可能となり、電子回路装置100の更なる省ス ース化が可能となる。なお、FPC基板10は、 ントローラIC、電源IC等のIC(LSI)チップ、抵抗 、セラミックコンデンサ等の電子部品(図示 ず)が搭載されていてもよい。

そして、駆動用IC用出力パッド5、駆動用IC 入力パッド6及びFPC基板接続パッド7が配置 れた領域を含む駆動用IC8及びFPC基板10の実装 領域には、異方性導電層13aが配置されている 。一方、FPC基板接続パッド7が配置された領 を含むFPC基板10の実装領域には、異方性導電 層13bが配置されている。このように、電子部 品が実装される部材(本実施形態では、基板1a )側を下方、電子部品が実装される部材から れる側を上方とすると、異方性導電層13は、 下層の異方性導電層13aと、上層の異方性導電 層13bとが積層された構造を有する。

異方性導電層13a、13bはそれぞれ、1.5~2.0×10 9 Pa及び1.2~1.3×10 9 Paの貯蔵弾性率を有した樹脂(より具体的には 、例えば、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂 )に導電性を有する粒子(以下、「導電粒子」 もいう。)14a、14bが分散されたものである。 導電粒子14a、14bの直径はそれぞれ、3~5μm及び 5~10μm程度である。異方性導電層13a、13bの導 粒子含有量はそれぞれ、30~50×10 3 個/mm 2 及び6~10×10 3 個/mm 2 程度である。このような異方性導電層13a、13b は、厚み方向(基板1aに対して法線方向)に導 性を示す一方、面方向に絶縁性を示すこと できる。これにより、駆動用IC8のバンプ電 9は、導電粒子14aを介して駆動用IC用出力パ ド5及び駆動用IC用入力パッド6に電気的に接 されるとともに、駆動用IC8は、異方性導電 13aに含まれる樹脂により基板1aに熱圧着(固 )されることになる。一方、FPC基板10のリー 電極11は、異方性導電層13a、13bに含まれる 電粒子14a、14bを介してFPC基板接続パッド7に 気的に接続されるとともに、FPC基板10は、 動用IC8の場合と同様に、基板1aに熱圧着(固 )されることになる。このように、FPC基板10 リード電極11と基板1aのFPC基板接続パッド7と の間には、異なる異方性導電層13a、13bが介在 されている。

なお、導電粒子14bは、導電粒子14aよりも大 きい。したがって、リード電極11は、主に導 粒子14bを介してFPC基板接続パッド7に電気的 に接続されている。

また、異方性導電層13a、13bの貯蔵弾性率はそ れぞれ、1.5~2.0×10 9 Pa及び1.2~1.3×10 9 Paである。これにより、異方性導電層13a、13b それぞれ、駆動用IC8及びFPC基板10との優れ 密着性を発揮することができる。

貯蔵弾性率は、測定装置として、Rheometorics 社製Solid analyzer RSA-2を用いた動的粘弾性試 により測定することができる。なお、周波 条件は、機器の制約から、通常0.1~100rad/sec程 度の範囲とする。

以下に、図2を用いて、電子回路装置100の 造方法を説明する。図2(a)~(d)は、製造工程に おける実施形態1の電子回路装置を示す斜視 式図である。

まず、図2(a)に示すように、一般的な方法 より、基板1aの張出部2に回路配線3、4が形成 された液晶表示パネル16を準備する。すなわ 、基板1aとして、ガラス等の絶縁基板のシ ル材17の内側に、スイッチング素子、バス配 線(ゲート配線及びソース配線)、画素電極等 部材をマトリクス状に形成するとともに、 縁基板の張出部2に回路配線3、4を形成する このように、基板1aは、通常、TFTアレイ基 であり、基板1bは、通常、カラーフィルタ基 板である。なお、回路配線3、4は、バス配線 同一の配線層により形成される。また、回 配線3は、バス配線と接続されており、バス 配線と一体的に形成されてもよい。一方、基 板1bとして、ガラス等の絶縁基板のシール材1 7の内側に、共通電極、カラーフィルタ層等 部材を形成する。そして、両基板1a、1b間に ール材17によって液晶(例えば、ネマチック 晶)18を封止する。なお、絶縁基板の材質は 通常、ガラスであるが、透光性の樹脂等で ってもよい。

次に、図2(b)に示すように、駆動用IC8及びFP C基板10の実装領域(回路配線3、4を含む領域) 覆うように、基板1aに異方性導電膜(ACF)15a(異 方性導電層13aの材料であり、硬化前のもの) 供給する(ACF15aの供給工程)。また、同様に、 FPC基板10の実装面(リード電極11が形成された )を覆うように、FPC基板10に異方性導電膜(ACF )15b(異方性導電層13bの材料であり、硬化前の の)を供給する(ACF15bの供給工程)。ACF15aは、 ポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂に、導電粒 14aが分散されたフィルムであり、その厚み 、15~25μm程度であることが好ましい。ACF15a 厚みが25μmを超えると、ACF15aの流れ出しが不 充分となり圧着不良が発生することがあり、 15μm未満であると、ACF15aの充填不足が起こり 続信頼性を損なうことがある。ACF15bは、エ キシ系樹脂等の熱硬化性樹脂に、導電粒子1 4bが分散されたフィルムであり、その厚みは 10~20μm程度であることが好ましい。ACF15bの みが20μmを超えると、ACF15bの流れ出しが不充 分となり圧着不良が発生することがあり、10 m未満であると、ACF15bの充填不足が起こり接 信頼性を損なうことがある。

なお、従来であれば、ACF15bの厚みは、通常 、20~30μm程度に設定される。一方、本実施形 においては、後述するように、ACF15bが圧着 れる領域には、既にACF15aが配置されている したがって、ACF15bは、従来の厚みからACF15a 厚みを差し引いた厚みに設定される。これ より、ACF15a、15bの供給過多による流れ出し 足(押し出し不足)に起因する接続不良の発 を抑制することができる。このように、1つ 電子部品(本実施形態では、FPC基板10)に対応 して供給されるACF(本実施形態では、ACF15b)の みは、少なくとも2つの電子部品(本実施形 では、駆動用IC8及びFPC基板10)に対応して供 されるACF(本実施形態では、ACF15a)の厚みより 小さいことが好ましい。

なお、ACF15bは、FPC基板10の実装領域を覆う うに、基板1aのACF15a上に供給されてもよい

次に、駆動用IC8及びFPC基板10の実装工程(熱 圧着工程)を行う。まず、駆動用IC8を液晶表 パネル16に実装(熱圧着)する。より具体的に 、図2(c)に示すように、駆動用IC用出力パッ 5及び駆動用IC用入力パッド6と駆動用IC8のバ ンプ電極9とを位置合わせした後、所定の条 で駆動用IC8を回路配線3、4に熱圧着する。こ の熱圧着の条件としては、例えば、接続温度 180~190℃、接続時間5~15秒間、圧力60~80MPaとす 。これにより、ACF15aの駆動用IC8が実装され 領域と、その周辺領域とを完全に硬化する とができる。一方、ACF15aのFPC基板10が実装さ れる領域は、未硬化の状態に保つことができ る。

なお、駆動用IC8の熱圧着は、冷却機構等に より基板1aのFPC基板10が実装される領域を冷 しながら(より具体的には、例えば、80℃程 に冷却しながら)、駆動用IC8の熱圧着を行う とが好ましい。これにより、駆動用IC8が実 された領域以外の領域においてACF15aが硬化 る面積をより小さくすることができる。し がって、FPC基板10が実装される領域を駆動 IC8が実装される領域により近づけることが きるので、電子回路装置100をより小型化す ことができる。また、駆動用IC8の熱圧着の も、FPC基板10が実装される領域をより確実に 未硬化の状態に保つことができる。

続いて、FPC基板10を液晶表示パネル16に実 (熱圧着)する。より具体的には、図2(d)に示 ように、FPC基板10のリード電極11とFPC基板接 パッド7とを位置合わせした後、ACF15a、15bを 重ねた状態で、所定の条件でFPC基板10を回路 線4に熱圧着する。この熱圧着の条件として は、例えば、接続温度180~190℃、接続時間10~20 秒間、圧力1.5~2.5MPaとする。これにより、未 化の状態を保っていたACF15aの一部は、ACF15b ともに完全に硬化される。このとき、ACF15a 15bは、未硬化の状態に保たれる必要はない で、冷却機構等により基板1aを冷却する必要 もない。

なお、駆動用IC8の熱圧着とFPC基板10の熱圧 とは、複数の圧着装置、圧着ユニットを複 備えた圧着装置等を用いて、次々に連続し 行われることが好ましい。これにより、FPC 板10が熱圧着されるまでの間、ACF15aのFPC基 10が実装される領域を効果的に未硬化の状態 に保つことができる。なお、駆動用IC8の熱圧 着とFPC基板10の熱圧着とをより素早く、すな ちより連続して行う観点からは、駆動用IC8 熱圧着とFPC基板10の熱圧着とは、圧着ユニ トを複数備えた圧着装置を用いて連続的に われることが好ましい。

また、駆動用IC8の熱圧着とFPC基板10の熱圧着 は、圧着ユニットを複数備えた圧着装置等 用いて、実質的に同時に行われることが好 しい。これにより、駆動用IC8及びFPC基板10 より確実に液晶表示パネル16に接続すること ができ、電子回路装置100の信頼性を向上する ことができる。また、上述のように、圧着装 置に冷却機構を設ける必要がなくなるので、 設備コストを抑制することができる。更に、 未硬化の状態のACF15a、15bを介して、駆動用IC8 及びFPC基板10を液晶表示パネル16に熱圧着す ことができるので、FPC基板10が実装される領 域を駆動用IC8が実装される領域に更に近づけ ることができ、その結果、電子回路装置100を 更に小型化することができる。
このようにして、電子回路装置100を容易に作 製することができる。

以上、電子回路装置100によれば、FPC基板10 実装領域においては液晶表示パネル16側か 異方性導電層13a及び異方性導電層13bが重な て配置される。したがって、ACF15a及びACF15b 貼り付け精度を考慮する必要がなく、駆動 IC8、FPC基板10等の電子部品の搭載精度のみを 考慮して駆動用IC8とFPC基板10との距離(間隔、 図1(a)中のA1)を決定することが可能となる。 の結果、距離A1を図4(a)で示した距離A2よりも 短くすることができるので、ACFの貼り付け精 度と電子部品の搭載精度との両方を考慮する 必要があった従来の電子回路装置と比べて、 電子回路装置100では装置の小型化が可能とな る。したがって、電子回路装置100を液晶表示 装置等の表示装置に適用した場合には、パネ ル構成基板の額縁領域を小さくすることがで きるので、表示装置の狭額縁化が可能となる 。

なお、電子回路装置100の製造方法としては 、上述の方法以外に、図3に示すような方法 あってもよい。図3(a)~(c)は、別の製造工程に おける実施形態1の電子回路装置を示す斜視 式図である。

まず、図3(a)に示すように、上述の方法と 様に、駆動用IC8及びFPC基板10の実装領域を覆 うように、基板1aに異方性導電膜(ACF)15bを供 する(ACF15bの供給工程)。また、同様に、駆動 用IC8の実装面(バンプ電極9が形成された面)を 覆うように、駆動用IC8に異方性導電膜(ACF)15a 供給する(ACF15aの供給工程)。このときのACF15 bの厚みは、従来のFPC基板10接続用のACFと同様 の厚みであることが好ましく、より具体的に は、20~30μm程度であることが好ましい。ACF15b 厚みが30μmを超えると、ACF15bの流れ出しが 充分となり圧着不良が発生することがあり 20μm未満であると、ACF15bの充填不足が起こり 接続信頼性を損なうことがある。

一方、このときのACF15aの厚みは、従来の駆 動用IC8接続用のACFの厚みより小さいことが好 ましく、従来の厚みからACF15bの厚みを差し引 いた厚みに設定される。より具体的には、ACF 15aの厚みは、5~10μm程度であることが好まし 。ACF15aの厚みが10μmを超えると、ACF15aの流れ 出しが不充分となり圧着不良が発生すること があり、5μm未満であると、ACF15aの充填不足 起こり接続信頼性を損なうことがある。

なお、ACF15aは、駆動用IC8の実装領域を覆う ように、基板1aのACF15b上に供給されてもよい

次に、FPC基板10及び駆動用IC8の実装工程(熱 圧着工程)を行う。まず、FPC基板10を液晶表示 パネル16に実装(熱圧着)する。より具体的に 、図3(b)に示すように、FPC基板10のリード電 11とFPC基板接続パッド7とを位置合わせした 、所定の条件でFPC基板10を回路配線4に熱圧 する。この熱圧着の条件としては、例えば 接続温度180~190℃、接続時間10~20秒間、圧力1. 5~2.5MPaとする。これにより、ACF15bのFPC基板10 実装された領域と、その周辺領域とを完全 硬化することができる。一方、ACF15bの駆動 IC8が実装される領域は、未硬化の状態に保 ことができる。

なお、FPC基板10の熱圧着は、上述の方法と 様に、冷却機構等により基板1aの駆動用IC8 実装される領域を冷却しながら(より具体的 は、例えば、80℃程度に冷却しながら)、FPC 板10の熱圧着を行うことが好ましい。

続いて、駆動用IC8を液晶表示パネル16に実 (熱圧着)する。より具体的には、図3(c)に示 ように、駆動用IC用出力パッド5及び駆動用I C用入力パッド6とバンプ電極9とを位置合わせ した後、ACF15a、15bを重ねた状態で、所定の条 件で駆動用IC8を回路配線3に熱圧着する。こ 熱圧着の条件としては、例えば、接続温度18 0~190℃、接続時間5~15秒間、圧力60~80MPaとする これにより、未硬化の状態を保っていたACF1 5bの一部は、ACF15aとともに完全に硬化される このとき、ACF15a、15bは、未硬化の状態に保 れる必要はないので、冷却機構等により基 1aを冷却する必要もない。

なお、FPC基板10の熱圧着と駆動用IC8の熱圧 とは、上述の方法と同様に、複数の圧着装 、圧着ユニットを複数備えた圧着装置等を いて、次々に連続して行われることが好ま い。これにより、駆動用IC8が熱圧着される での間、ACF15bの駆動用IC8が実装される領域 効果的に未硬化の状態に保つことができる なお、上述の方法と同様の観点からは、FPC 板10の熱圧着と駆動用IC8の熱圧着とは、圧 ユニットを複数備えた圧着装置を用いて連 的に行われることが好ましい。

また、上述の方法と同様に、電子回路装置100 の信頼性の向上と、設備コストの抑制と、電 子回路装置100の更なる小型化とを効果的に実 現する観点からは、FPC基板10の熱圧着と駆動 IC8の熱圧着とは、圧着ユニットを複数備え 圧着装置等を用いて、実質的に同時に行わ ることが好ましい。
この方法によっても、電子回路装置100を容易 に作製することができる。

また、本実施形態では、ACF15a、15bを用いて 異方性導電層13a、13bを形成したが、異方性導 電層13a、13bは、他の異方性導電材料、例えば 、異方性導電ペースト(ACP)等を用いて形成さ てもよい。

また、電子回路装置100は、第1及び第2電子 品である駆動用IC8及びFPC基板10以外に、他 電子部品、例えば、LED、コンデンサ、セン 等の受動素子が、異方性導電層13a及び/又は 方性導電層13bを介して、第3電子部品である 基板1a上に、更に搭載された構造を有しても い。

更に、電子回路装置100では、基板1aの一辺 張出部2が設けられた液晶表示パネル16を用 たが、張出部2、駆動用IC8及びFPC基板10の配 場所は特に限定されない。すなわち、電子 路装置100は、基板1aの二辺に設けられたL字 の張出部に駆動用IC8及びFPC基板10が実装さ た形態であってもよいし、基板1a、1bの一辺 それぞれ設けられた張出部に駆動用IC8及びF PC基板10が実装された形態であってもよい。

そして、実施形態1では、本発明を液晶表 装置に利用した例を用いて本発明を説明し 。しかしながら、本発明の電子回路装置は 液晶表示装置のみならず種々の表示装置、 えば、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表 装置、無機EL表示装置、プラズマディスプ イパネル(PDP)、真空蛍光表示(VFD)装置、電子 ーパー等の各種表示装置に適用することが きる。また、本発明の電子回路装置は、表 装置のみならず種々の電子機器、例えば、 帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、OA機器 パソコン等にも適用することができる。す わち、本発明は、積層構造を有する異方性 電層を介してFPC基板に2つのICが搭載された 態、積層構造を有する異方性導電層を介し PWBにIC及びFPC基板が搭載された形態等であっ てもよい。

また、本実施形態においては、2種の異方 導電層を介して搭載される電子部品は、駆 用IC又はFPC基板の1つであったが、本発明に いて、複数の異方性導電層を介して搭載さ る電子部品の数は特に限定されず、2以上で ってもよい。図5(a)及び(b)は、実施形態1の 子回路装置における別の実装構造を示す斜 模式図である。本実施形態の電子回路装置10 0は、図5(a)に示すように、例えば、被搭載部 (電子部品19X)に、電子部品19cが異方性導電 13cを介して接続され、電子部品19dが電子部 19X側からこの順に積層された異方性導電層13 c及び異方性導電層13dを介して接続され、電 部品19eが電子部品19X側からこの順に積層さ た異方性導電層13c及び異方性導電層13eを介 て接続され、電子部品19fが電子部品19X側か この順に積層された異方性導電層13c及び異 性導電層13fを介して接続された構造を有し もよい。

なお、図5(a)で示した電子回路装置100は、 えば、被搭載部品(電子部品19X)の電子部品19c 、電子部品19d、電子部品19e及び電子部品19fが 搭載される領域を覆うように異方性導電層13c の材料(例えば、異方性導電膜)を供給した後 異方性導電層13dの材料(例えば、異方性導電 膜)と、異方性導電層13eの材料(例えば、異方 導電膜)と、異方性導電層13fの材料(例えば 異方性導電膜)とを順次供給する工程を行っ 後、電子部品19c、電子部品19d、電子部品19e び電子部品19fを連続的に電子部品19Xに接続 る態様により作製することができる。

また、本実施形態の電子回路装置100は、図 5(b)に示すように、例えば、被搭載部品(電子 品19Y)に、電子部品19gが異方性導電層13gを介 して接続され、電子部品19hが電子部品19Y側か らこの順に積層された異方性導電層13g及び異 方性導電層13hを介して接続され、電子部品19i が電子部品19Y側からこの順に積層された異方 性導電層13h及び異方性導電層13iを介して接続 され、電子部品19jが電子部品19Y側からこの順 に積層された異方性導電層13i及び異方性導電 層13jを介して接続された構造を有してもよい 。このように、本実施形態の電子回路装置100 は、異方性導電層13g、異方性導電層13h、異方 性導電層13i及び異方性導電層13jが折り重なっ た構造を有してもよい。

なお、図5(b)で示した電子回路装置100は、 えば、被搭載部品(電子部品19Y)の電子部品19g 及び電子部品19hが搭載される領域を覆うよう に異方性導電層13gの材料(例えば、異方性導 膜)を供給し、続いて、電子部品19Yの電子部 19h及び電子部品19iが搭載される領域を覆う うに異方性導電層13hの材料(例えば、異方性 導電膜)を供給し、続いて、電子部品19Yの電 部品19i及び電子部品19jが搭載される領域を うように異方性導電層13iの材料(例えば、異 性導電膜)を供給し、続いて、電子部品19Yの 電子部品19jが搭載される領域を覆うように異 方性導電層13jの材料(例えば、異方性導電膜) 供給した後、電子部品19g、電子部品19h、電 部品19i及び電子部品19jを連続的に電子部品1 9Yに接続する態様により作製することができ 。

本願は、2007年2月22日に出願された日本国 許出願2007-42701号を基礎として、パリ条約な し移行する国における法規に基づく優先権 主張するものである。該出願の内容は、そ 全体が本願中に参照として組み込まれてい 。

実施形態1の電子回路装置における実装 構造を示す模式図であり、(a)は、斜視模式図 であり、(b)は、図1(a)中のX-Y線における断面 である。 (a)~(d)は、製造工程における実施形態1 電子回路装置を示す斜視模式図である。 (a)~(c)は、別の製造工程における実施形 態1の電子回路装置を示す斜視模式図である 従来の液晶表示パネルにおける実装構 を示す模式図であり、(a)は、斜視模式図で り、(b)は、図4(a)中のP-Q線における断面図で ある。 (a)及び(b)は、実施形態1の電子回路装置 における別の実装構造を示す斜視模式図であ る。

符号の説明

1a、1b:基板
2、22:張出部
3、4、23、24:回路配線
5:駆動用IC用出力パッド
6:駆動用IC用入力パッド
7:FPC基板接続パッド
8、28:駆動用IC
9、29:バンプ電極
10、30:FPC基板
11、31:リード電極
12、32:基材
13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h、13i、13j、 13、33a、33b:異方性導電層
14a、14b、34a、34b:導電粒子(導電性を有する粒 )
15a、15b:異方性導電膜(ACF)
16、36:液晶表示パネル
17、37:シール材
18、38:液晶
19c、19d、19e、19f、19g、19h、19i、19j、19Y、19X: 子部品
39a、39b:ガラス基板
100:電子回路装置
A1、A2:駆動用ICとFPC基板との距離(間隔)