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Title:
EXHAUST GAS PURIFYING APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/081738
Kind Code:
A1
Abstract:
An exhaust gas purifying apparatus for internal combustion engine that attains an enhancement of NOx purification performance. The exhaust gas purifying apparatus is one disposed along an exhaust passageway of internal combustion engine, comprising a NOx retention member; ozone introduction means for introducing ozone in an exhaust gas upstream of the NOx retention member; a HC adsorbent capable of adsorbing HC contained in the exhaust gas; and a catalyst provided at a site wherein desorbed NOx and HC are brought into contact with each other. The HC adsorbent is prepared so that adsorbed HC is desorbed with the timing that the NOx stored in the NOx retention member is desorbed.

Inventors:
HIRATA HIROHITO (JP)
IBE MASAYA (JP)
OSAKI MAYUKO (JP)
KAMADA MASAYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074539
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
December 20, 2007
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
HIRATA HIROHITO (JP)
IBE MASAYA (JP)
OSAKI MAYUKO (JP)
KAMADA MASAYA (JP)
International Classes:
F01N3/24; B01D53/94; F01N3/08
Foreign References:
JPH10169434A1998-06-23
JP2003175318A2003-06-24
JPH06212961A1994-08-02
JPH0616818B21994-03-09
Other References:
See also references of EP 2098699A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKAHASHI, Hideki et al. (Takahashi & Partners5th Floor, Intec 88 Bldg.,20, Araki-cho, Shinjuku-ku, Tokyo 07, JP)
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Claims:
 内燃機関の排気通路に設けられた排気ガス浄化装置であって、
 NOx保持材と、
 前記NOx保持材の上流の排気ガスにオゾンを導入するオゾン導入手段と、
 排気ガスに含まれるHCを吸着するHC吸着材と、
 脱離したNOxとHCとが接触する部位に配置された触媒と、を備え、
 前記HC吸着材は、前記NOx保持材に貯蔵或いは吸着されたNOxが脱離するタイミングで、吸着していたHCが脱離するように調製されていることを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化装置。
 前記HC吸着材および前記NOx保持材は、前記触媒と一体化されていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
 前記HC吸着材と前記NOx保持材とは別体であって、
 前記HC吸着材は、前記NOx保持材の上流に配置され、
 前記オゾン導入手段は、前記HC吸着材の下流の排気ガスにオゾンを導入することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
 前記NOx保持材と前記触媒とは別体であって、
 前記NOx保持材は、前記触媒の上流に配置されていることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
 前記NOx保持材は、前記触媒と一体化されていることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
 排気ガスに導入されるオゾンのモル量が、当該排気ガスに含まれる一酸化窒素のモル量よりも大きくなるように、前記オゾン導入手段を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
 前記制御手段は、排気ガスに導入されるオゾンのモル量が、当該排気ガスに含まれる一酸化窒素のモル量の2倍量以上となるように前記オゾン導入手段を制御することを特徴とする請求項6記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
Description:
内燃機関の排気ガス浄化装置

 この発明は、内燃機関の排気ガス浄化装 に関する。

 従来、例えば、日本特開2002-89246号公報に 開示されるように、NOx吸蔵還元型触媒(以下 「NSR触媒」と称す)を有する排気ガス浄化装 が知られている。NSR触媒は、より具体的に 、内燃機関から排出される燃焼ガスに含ま る窒素酸化物(NOx)、および炭化水素(HC)等を 化処理する触媒機能と、NOxを触媒内部に吸 する機能と、を備えた触媒である。内燃機 の冷間始動時等の触媒活性前、或いは還元 が不足するリーン運転時には、触媒で浄化 理されないNOxが大気に放出されるおそれが る。NSR触媒によれば、NOxを触媒内部に吸蔵 、触媒活性後のリッチ或いはストイキ運転 に、吸蔵されていたNOxとHC等の還元剤とを 応させ、浄化処理することができる。

 また、NSR触媒が活性温度に達していない 燃機関の冷間始動時においては、NOxの酸化 応が活性化されないため、上述した吸蔵反 が効率よく行われないおそれがある。そこ 、上記従来のシステムでは、排気ガスにオ ンを添加することとしている。NOxはオゾン 気相で反応する。このため、触媒活性前で ってもNOxを効果的に酸化させることができ NOxの吸蔵量を増加させることができる。

日本特開2002-89246号公報

日本特開平6-185343号公報

日本特開平10-169434号公報

 触媒内部に吸蔵されたNOxは、排気ガス中のH C、CO等の還元剤によりN 2 、H 2 O、CO 2 等に分解され浄化される。このため、ストイ キ運転時においては、吸蔵されたNOxを還元す るための還元剤が不足し、NOxの浄化を効果的 に行うことができないおそれがあった。

 この発明は、上述のような課題を解決す ためになされたもので、NOxの浄化性能を向 させることのできる内燃機関の排気ガス浄 装置を提供することを目的とする。

 第1の発明は、上記の目的を達成するため、 内燃機関の排気通路に設けられた排気ガス浄 化装置であって、
 NOx保持材と、
 前記NOx保持材の上流の排気ガスにオゾンを 入するオゾン導入手段と、
 排気ガスに含まれるHCを吸着するHC吸着材と 、
 脱離したNOxとHCとが接触する部位に配置さ た触媒と、を備え、
 前記HC吸着材は、前記NOx保持材に貯蔵或い 吸着されたNOxが脱離するタイミングで、吸 していたHCが脱離するように調製されている ことを特徴とする。

 また、第2の発明は、第1の発明において、
 前記HC吸着材および前記NOx保持材は、前記 媒と一体化されていることを特徴とする。

 また、第3の発明は、第1の発明において、
 前記HC吸着材と前記NOx保持材とは別体であ て、
 前記HC吸着材は、前記NOx保持材の上流に配 され、
 前記オゾン導入手段は、前記HC吸着材の下 の排気ガスにオゾンを導入することを特徴 する。

 また、第4の発明は、第3の発明において、
 前記NOx保持材と前記触媒とは別体であって
 前記NOx保持材は、前記触媒の上流に配置さ ていることを特徴とする。

 また、第5の発明は、第3の発明において、
 前記NOx保持材は、前記触媒と一体化されて ることを特徴とする。

 また、第6の発明は、第1乃至第5の何れか1つ の発明において、
 排気ガスに導入されるオゾンのモル量が、 該排気ガスに含まれる一酸化窒素のモル量 りも大きくなるように、前記オゾン導入手 を制御する制御手段を更に備えることを特 とする。

 また、第7の発明は、第6の発明において、
 前記制御手段は、排気ガスに導入されるオ ンのモル量が、当該排気ガスに含まれる一 化窒素のモル量の2倍量以上となるように前 記オゾン導入手段を制御することを特徴とす る。

 第1の発明によれば、内燃機関の排気通路 にHCを吸着するHC吸着材が配置される。HC吸着 材は、NOx保持材に吸蔵或いは吸着されたNOxが 脱離する温度に達すると、吸着していたHCが 離するように調製されている。このため、 発明によれば、NOx保持材から脱離したNOxとH C吸着材から脱離したHCとを触媒で反応させ浄 化することができ、還元剤の不足を効果的に 補い、NOxの浄化性能を向上させることができ る。

 第2の発明によれば、HC吸着材およびNOx保 材が触媒と一体化されているので、脱離し HCとNOxとを効率よく触媒上で反応させるこ ができる。また、一体化されることにより 品点数が削減されるので、製造コストを抑 ることができる。

 第3の発明によれば、HC吸着材の下流にオ ンが導入される。このため、本発明によれ 、導入されたオゾンがHC吸着材に吸着され HCと反応してしまうことを抑制することがで き、NOxの酸化効率を向上させることができる 。

 また、NOx保持材に担持されている吸蔵元 は、触媒の貴金属にとって触媒毒になると えられている。第4の発明によれば、NOx保持 材と触媒とが別々に配置されるので、触媒の 活性をより高めることができる。また、触媒 がNOx保持材よりも下流に配置されるので、触 媒がある程度活性した後は、NOx保持材に吸蔵 されなかったNOxを触媒において浄化処理する ことができ、NOx浄化性能を向上させることが できる。

 第5の発明によれば、NOx保持材が触媒と一 体化されているので、脱離したNOxを効率よく 触媒上で反応させることができる。また、一 体化されることにより部品点数が削減される ので、製造コストを抑えることができる。

本発明の実施の形態1の構成を説明する ための図である。 オゾンを利用したNOxの吸蔵反応を説明 るための模式図である。 NOxの還元反応を説明するための模式図 ある。 実施の形態1の評価試験の実験装置の構 成を説明するための図である。 触媒試験体200の内部を模式的に示す断 図である。 実験1および実験2における各種成分の 化率を示す図である。 本発明の実施の形態2の構成を説明する ための図である。 排気浄化触媒42の構成の変形例として 排気浄化触媒60の構成を説明するための図で ある。 実施の形態2の評価試験の実験装置の構 成を説明するための図である。 触媒試験体300および310の内部を模式的 に示す断面図である。 実験1および実験2における各種成分の 化率を示す図である。

符号の説明

10 排気ガス浄化システム
12 内燃機関(エンジン)
14 排気管
20 排気浄化触媒
30 オゾン供給装置
32 空気口
34 オゾン噴射口
40 排気ガス浄化システム
42 排気浄化触媒
44 NSR触媒
46 HC吸着材
50 ECU(Electronic Control Unit)
60 排気浄化触媒
62 HC吸着材
64 NOx保持材
66 3元触媒
100 モデルガス発生器
102 ガスボンベ
110、112 排気ガス分析計
114 オゾン分析計
120 オゾン発生器
122 酸素ボンベ
124、128、130 流量制御ユニット
126 オゾン分析計
200 触媒試験体
202 石英管
204、206 触媒サンプル
300、310 触媒試験体
302、312 石英管
304、314、316 触媒サンプル

 以下、図面に基づいてこの発明のいくつ の実施の形態について説明する。尚、各図 おいて共通する要素には、同一の符号を付 て重複する説明を省略する。また、以下の 施の形態によりこの発明が限定されるもの はない。

実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
 図1は、本発明の実施の形態1の構成を説明 るための図を示す。図1に示すとおり、本実 の形態の排気ガス浄化装置10は、内燃機関( 下、単に「エンジン」とも称す)12に取り付 られている。

 エンジン12の排気側には、排気管14が接続さ れている。排気管14の途中には、排気浄化触 20が配置されている。排気浄化触媒20には、 セラミックス担体上に貴金属である白金(Pt) 炭酸バリウム(BaCO 3 )とが担持されている。PtはCO、HC等の酸化反 、或いはNOxの還元反応を活性させる活性点 して機能する。また、BaCO 3 は、NOxを硝酸塩として吸蔵するNOx吸蔵剤とし て機能する。

 また、排気浄化触媒20には、セラミックス 体上にゼオライト系のZSM-5が担持されている 。ZSM-5は、HCを吸着するHC吸着剤として機能す る。尚、以下、Ptが担持された担体を「触媒 と、BaCO 3 が担持された担体を「NOx保持材」と、ZSM-5が 持された担体を「HC吸着材」と称す。

 本実施の形態の排気ガス浄化装置10は、オ ン供給装置30を備えている。オゾン供給装置 30は空気口32から導入された酸素に沿面放電 行われ、オゾン(O 3 )が生成される仕組みになっている。尚、オ ン供給装置30の構成および機能等に関しては 、本発明の主要部ではなく、かつ、公知の技 術であるため、その詳細な説明を省略する。

 オゾン供給装置30は、排気浄化触媒20に向 けてオゾンを噴射するオゾン噴射口34を備え いる。オゾン噴射口34は、噴射されたオゾ が排気管14から排気浄化触媒20に導入される 気ガスに均一に混合されるように配置され いる。

 本実施の形態のシステムは、図1に示すと おり、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている ECU50の出力部には、上述したオゾン供給装 30が接続されている。ECU50の入力部には、エ ジン12の運転条件および運転状態を検出す ための種々のセンサ類が接続されている。EC U50は、入力された各種の情報に基づいてオゾ ンの噴射時期および噴射量を算出し、オゾン 供給装置30を駆動する。

[実施の形態1の動作]
(オゾンを利用したNOx吸蔵動作)
 次に、図2および図3を参照して、本実施形 の動作について説明する。排気浄化触媒20の 触媒上では、NOxがHC、或いはCOと反応し、N 2 、H 2 O、CO 2 等に分解される。これにより、排気ガスに含 まれるNOxを効果的に浄化することとしている 。しかしながら、排気浄化触媒20が活性温度 達していない内燃機関12の冷間始動時にお ては、3元活性が低く、排気ガスに含まれるN Oxを浄化できない。

 そこで、本実施の形態においては、浄化 きないNOxを吸蔵して、大気に放出される事 を抑制することとする。NOxを吸蔵する手段 しては、排気ガスにオゾンが導入される。 り具体的には、エンジン12の冷間始動時に オゾン供給装置30にて生成されたオゾンが、 オゾン噴射口34から排気浄化触媒20に向けて 射される。

 図2はNOxの吸蔵反応を説明するための模式図 であり、排気浄化触媒20の内部を拡大して示 図である。この図に示すとおり、排気浄化 媒20が低温である触媒活性前において、NOx 気相でオゾンと反応し酸化される。より具 的には、以下に示す反応が起きる。
  NO+O 3 →NO 2 +O 2   ・・・(1)
  NO 2 +O 3 →NO 3 +O 2  ・・・(2)
  NO 2 +NO 3 →N 2 O 5   ・・・(3)
 (NO 2 +NO 3 ←N 2 O 5 )

 NO 2 、NO 3 、或いはN 2 O 5 に酸化されたNOxは、NOx保持材にBa(NO 3 ) 2 等の硝酸塩として吸蔵される。これにより、 NOxを効果的に吸蔵することができ、排気浄化 触媒20の3元活性発現前において、NOxが大気中 に放出されてしまう事態を効果的に抑制する ことができる。

 また、上式(1)および(2)に示すオゾンの気 反応によれば、触媒上でなくてもNOxを酸化 せることができるため、例えば、排気浄化 媒20の内部でNOx吸蔵剤と貴金属とを分離担 することも可能となる。これにより、貴金 にとって触媒毒となるNOx吸蔵剤を分離する とができ、触媒における浄化効率を向上さ ることができる。

 尚、上述したNOx吸蔵反応においては、NO 2 、NO 3 、N 2 O 5 、或いはこれらの窒素酸化物が水と反応する ことにより生成されたHNO 3 の形態であれば吸蔵可能であるが、NO 2 の形態によるNOx吸蔵量には限界がある。この ため、上式(2)の反応が活発に行われることに より、多くのNO 2 をNO 3 の形態にすることができれば、NOx吸蔵量を飛 躍的に増大させることができる。

 しかしながら、上式(2)の反応に必要な活性 エネルギは、上式(1)の反応に要するエネル より高いため、上式(1)の反応が上式(2)の反 よりも優先して起きてしまう。このため、 気ガスに含まれるオゾンのモル量がNOのモ 量よりも小さい場合には、上式(1)の反応ま しか起きず、NOはNO 2 までしか酸化されないこととなる。

 そこで、排気ガスに導入されるオゾンのモ 量が、当該排気ガスに含まれるNOのモル量 りも大きくなるようにオゾン導入量を制御 ることとする。これにより、上式(2)の反応 よりNO 2 をNO 3 まで酸化することができ、NOx吸蔵量を増大さ せることができる。

 また、好ましくは、排気ガスに導入される ゾンのモル量が、当該排気ガスに含まれるN Oのモル量の2倍量以上になるようにオゾン導 量を制御することすれば、大部分のNOをNO 3 まで酸化することができ、NOx吸蔵量を飛躍的 に増大させることができる。   

(吸蔵されたNOxの還元動作)
 上述したとおり、本実施の形態においては 排気浄化触媒20に向けてオゾンが噴射され 。これにより、エンジン12の冷間始動時に排 出されるNOxを効果的に吸蔵して、大気への放 出を抑制することができる。

 また、吸蔵されたNOxは、排気浄化触媒20が 性した後に、排気ガスに含まれるHC等の還元 剤と反応し浄化される。図3はNOxの還元反応 説明するための模式図であり、排気浄化触 20の内部を拡大して示す図である。この図に 示すとおり、触媒活性後において、吸着され たNOxが排気ガスに含まれるHC等の還元剤によ 還元され、N 2 、H 2 O、CO 2 等に分解される。このように、NOxの還元反応 を効率よく行うことができれば、触媒活性前 に吸蔵されたNOxを効果的に浄化することがで きる。

 しかしながら、内燃機関12のストイキ運 時においては、脱離したNOxを浄化する還元 が不足し、浄化できなかったNOxが大気に放 されてしまうおそれがある。そこで、本実 の形態においては、排気浄化触媒20の内部に HC吸着材を備えることとする。HC吸着材は、 温時にHCを吸着し高温時に放出するゼオライ ト系の吸着剤を担体に担持することにより構 成される。吸着したHCの脱離温度特性は吸着 の材料により異なる。本実施の形態におい は、HCの脱離開始温度が、排気浄化触媒20に 吸蔵されたNOxの脱離開始温度と一致するよう にHC吸着剤が調製されている。

 エンジン12の冷間始動時において、排気 スに含まれるHCがHC吸着材に吸着される。吸 されたHCは、排気浄化触媒20の温度が上昇し 、吸蔵されたNOxの脱離が始まるタイミングで 脱離される。このため、還元剤が不足するNOx の脱離時期に、還元剤であるHCを補填するこ ができ、触媒活性前に吸蔵されたNOxを確実 浄化することができる。

 ところで、上述した実施の形態1において は、オゾン供給装置30によりオゾンを生成し オゾン噴射口34から排気浄化触媒20に向けて 噴射することとしているが、オゾン供給装置 30の構成はこれに限られない。すなわち、排 浄化触媒20導入される排気ガスにオゾンを 加できるのであれば、オゾン発生器を排気 14に配置する構成でもよいし、オゾン供給装 置30から排気浄化触媒20の上流の排気管14にオ ゾンを導入する構成でもよい。

 また、上述した実施の形態1においては、NOx 吸蔵剤としてBaCO 3 が使用されているが、材料はこれに限られな い。すなわち、Na,K,Cs,Rbなどのアルカリ金属 Ba,Ca,Srなどのアルカリ土類金属、Y,Ce,La,Prな の希土類元素を必要に応じて用いることと てもよい。また、触媒の材料に関してもPtに 限定されず、貴金属材料であるRh,Pd等を必要 応じて用いることとしてもよい。また、HC 着剤に関してもZSM-5に限定されず、種々の公 知のHC吸着剤を必要に応じて用いることとし もよい。

 尚、上述した実施の形態1においては、オ ゾン供給装置30が前記第1の発明における「オ ゾン導入手段」に、排気浄化触媒20が前記第1 の発明における「触媒」に、それぞれ相当し ている。

実施の形態1についての評価試験
[実験装置の構成]
 次に、図4乃至図7を用いて、実施の形態1に す発明の効果を確認するために行った評価 験について説明する。図4は、本評価試験の 実験装置の構成を説明するための図である。 図4に示すとおり、本実験装置はモデルガス 生器100を備えている。モデルガス発生器100 複数の種類のガスボンベ102から供給される スを混合させて、内燃機関から排出される 気ガスの模擬ガスを生成することができる

 モデルガス発生器100の下流には触媒試験 200が配置されている。触媒試験体200の周囲 は、触媒試験体200を所望の温度に制御する めの電気炉が配置されている。触媒試験体2 00の具体的な構成については説明を後述する

 触媒試験体200の下流には、排気ガス分析 110、112、およびオゾン分析計114が接続され いる。モデルガス発生器100にて生成された 擬ガスは、触媒試験体200の内部を通過した に、これらの分析計においてその成分が分 される。

 また、図4に示す実験装置は、触媒試験体 200の上流にオゾンを含む注入ガスを導入する ための装置を備えている。より具体的には、 本実験装置は酸素ボンベ122を備えている。酸 素ボンベ122の下流には、流量制御ユニット124 を介してオゾン発生器120が接続されている。 オゾン発生器120は、酸素ボンベ122から供給さ れる酸素を用いてオゾンを生成する装置であ る。オゾン発生器120は、オゾン分析計126、お よび流量制御ユニット128を介して触媒試験体 200の上流に接続されている。また、酸素ボン ベ122は、別途設けられた流量制御ユニット130 を介して、直接オゾン分析計126の上流に接続 されている。このような構成によれば、注入 ガスに含まれるオゾン量と酸素量を個別に制 御することが可能となる。

 尚、本評価試験の実験装置において使用さ る測定機器を以下に示す。
  オゾン発生器120 :岩崎電気 OP100W
  オゾン分析計126 :荏原実業 EG600
  オゾン分析計114 :荏原実業 EG2001B
  排気ガス分析計110 :堀場製作所 MEXA9100D
             (HC、CO、NOxを計測)
  排気ガス分析計112 :堀場製作所 VAI-510
             (CO 2 を計測)

 次に、触媒試験体200の具体的な構成につ て詳細に説明する。図5は、本実験装置の触 媒試験体200の内部を模式的に示す断面図であ る。本評価試験においては、触媒試験体200と して、実験1においては触媒試験体200aを、実 2においては触媒試験体200bを使用すること した。図5(a)は、実験1に使用される触媒試験 体200aの内部を模式的に示す断面図である。 5(a)に示すとおり、触媒試験体200aは、石英管 202の内部に、HC吸着機能とNOx吸蔵機能と触媒 能とを備えた触媒サンプル204を備えている 触媒サンプル204は以下の手順で作成した。

(触媒サンプル204の作成手順)
 先ず、γ-Al 2 O 3 をイオン交換水に分散させ、酢酸バリウム水 溶液を加える。この混合物の水分を加熱除去 し120℃で乾燥した後、粉砕し粉末にする。こ の粉末を500℃で2時間焼成する。焼成後の粉 を、炭酸水素アンモニウムを含む溶液に浸 処理し、250℃で乾燥させ、バリウム担持触 を得た。

 次に、このバリウム担持触媒をイオン交換 に分散させ、ここにジニトロジアンミン白 を含む水溶液を加え、Ptを担持し、乾燥し 粉砕後、450℃で1時間焼成した。この触媒の リウム担持量は、γ-Al 2 O 3 の120g当たり0.1mol、Ptの担持量は、2gである。

ZSM-5型ゼオライト(Si/Al比=40、H型)のH + イオンを、硝酸銀を用いてイオン交換し、乾 燥して450℃で焼成することによりAgイオン交 ZSM-5を調整した。このAgイオン交換ZSM-5、Pt Baを担持したγ-Al 2 O 3 を混合し触媒を得た。混合比は、ZSM-5:Al 2 O 3 の比で5:12である。

 φ30mm×L50mm、4mil/400cpsiのコージェライト製ハ ニカムに、先に調製した触媒をコートし、450 ℃で1時間焼成した。コート量は、Al 2 O 3 が120/Lコートされるようにした。このため、A gイオン交換ZSM-5は50g/Lコートされることとな 。

 一方、図5(b)は、実験2に使用される触媒 験体200bの内部を模式的に示す断面図である 図5(b)に示すとおり、触媒試験体200bは、石 管202の内部に、NOx吸蔵機能と触媒機能とを えた触媒サンプル206を備えている。触媒サ プル206は以下の手順で作成した。

(触媒サンプル206の作成手順)
 先ず、γ-Al 2 O 3 をイオン交換水に分散させ、酢酸バリウム水 溶液を加える。この混合物の水分を加熱除去 し120℃で乾燥した後、粉砕し粉末にする。こ の粉末を500℃で2時間焼成する。焼成後の粉 を、炭酸水素アンモニウムを含む溶液に浸 処理し、250℃で乾燥させ、バリウム担持触 を得た。

 次に、このバリウム担持触媒をイオン交換 に分散させ、ここにジニトロジアンミン白 を含む水溶液を加え、Ptを担持し、乾燥し 粉砕後、450℃で1時間焼成した。
この触媒のバリウム担持量は、γ-Al 2 O 3 の120g当たり0.1mol、Ptの担持量は、2gである。

 φ30mm×L50mm、4mil/400cpsiのコージェライト製ハ ニカムに、先に調製した触媒をコートし、450 ℃で1時間焼成した。コート量は、Al 2 O 3 が120/Lコートされるようにした。

[実験条件]
 本評価試験における実験条件を以下に示す
 温度 :30℃~500℃の範囲で制御
 温度上昇速度 :10℃/min.
 模擬ガス組成 :ストイキ組成
          C 3 H 6 (1000ppm=3000ppmC)
          CO(6500ppm)
          NO(1500ppm)
          O 2 (7000ppm)
          CO 2 (10%)
          H 2 O(3%)
          残部 N 2
 模擬ガス流量 :30L/min.
 注入ガス組成 :O 3 (30000ppm)
         残部 O 2
 注入ガス流量 :6L/min.

[試験方法]
 触媒試験体200周囲に配置された電気炉を低 側から昇温させ実験を行った。注入ガスは3 0℃から300℃の範囲で注入し、300℃以上の温 ではガスの注入を止め、模擬ガスのみを注 させた。実験は触媒サンプル204を使用する 験1と触媒サンプル206を使用する実験2とを行 った。浄化率は、試験時間内に触媒試験体200 に導入されたNOx量(以下、「導入NOx量」と称 )から、触媒試験体200の下流に排出されたNOx (以下、「排出NOx量」と称す)を差し引いた を、導入NOx量で除算することにより100分率 算出した。
 導入NOx量=模擬ガス中のNOx濃度×模擬ガス流 ×試験時間 ・・・(4)
 排出NOx量=触媒200下流のNOx濃度×ガス流量(模 擬ガス+注入ガス)×試験時間 ・・・(5)
 浄化率=(導入NOx量-排出NOx量)/導入NOx量×100  ・・(6)

[試験結果]
 図6は、実験1および実験2における各種成分 浄化率を示す図である。図6に示すとおり、 実験1に使用された触媒試験体の方が、NOx、HC 、COのいずれに関しても浄化率が優れている とが確認される。これにより、HC吸着剤をNS R触媒に加えた効果が確認できる。

実施の形態2.
[実施の形態2の特徴的構成]
 次に、図7を参照して、本発明の実施の形態 2について説明する。図7は、実施の形態2の構 成を説明するための図を示す。尚、図7に示 排気ガス浄化装置40において、図1に示す排 ガス浄化装置10と共通する要素には、同一の 符号を付して重複する説明を省略する。

 図7に示すとおり、本実施の形態の排気ガス 浄化装置40は、排気管14の途中に、排気浄化 媒42が配置されている。排気浄化触媒42の内 には、セラミックス担体上に貴金属である 金(Pt)と炭酸バリウム(BaCO 3 )とが担持されたNSR触媒44が配置されている。 PtはCO、HC等の酸化反応、或いはNOxの還元反応 を活性させる活性点として機能する。また、 BaCO 3 は、NOxを硝酸塩として吸蔵するNOx吸蔵剤とし て機能する。

 また、排気浄化触媒42内部におけるNSR触 44の上流側には、セラミックス担体上にゼオ ライト系のZSM-5が担持されたHC吸着材46が配置 されている。ZSM-5は、HCを吸着するHC吸着剤と して機能する。

 本実施の形態の排気ガス浄化装置40は、 ゾン供給装置30を備えている。オゾン供給装 置30はオゾン噴射口34を備えている。オゾン 射口34は、NSR触媒44の上流側、かつ、HC吸着 46の下流側に配置され、NSR触媒44に向けてオ ンを噴射する。

[実施の形態2の特徴的動作]
 上述した実施の形態1の排気ガス浄化装置10 おいては、HC吸着剤とNOx吸蔵剤と貴金属と 共通の担体上に担持された排気浄化触媒20を 有し、エンジン12の冷間始動時に排出されるN Oxを効果的に吸蔵して、大気への放出を抑制 ることとしている。しかしながら、かかる 成によると、排気浄化触媒20内部に配置さ ているHC吸着材にもオゾンが導入されてしま う。このため、導入されたオゾンは、NOxだけ でなくHC吸着材に吸着していたHCとも反応し しまい、その結果NOxの酸化率が低下してし うおそれがある。

 そこで、本実施の形態2においては、HC吸 材とNOx保持材とが分離して配置された排気 化触媒42が使用される。図7に示すとおり、 気浄化触媒42においては、HC吸着材46がオゾ 導入口34よりも上流に配置されているため 導入されたオゾンがHC吸着材46に吸着してい HCと反応することを効果的に抑制すること できる。これにより、HC吸着材46に吸着され いたHCを確実にNSR触媒44に供給することがで き、NOxの浄化性能を効率よく向上させること ができる。

 また、排気浄化触媒42においては、NSR触 44はオゾン噴射口34の下流に配置されている で、導入されたオゾンはすべてNOxとの反応 使用される。このため、NOxの酸化率を向上 せ、NOx吸蔵量を増大させることができる。

 ところで、上述した実施の形態2においては 、貴金属であるPtとNOx吸蔵剤として機能するB aCO 3 とが共通のセラミックス担体上に担持された NSR触媒44が使用されているが、NSR触媒44の構 はこれに限られない。すなわち、上式(1)お び(2)に示すオゾンの気相反応によれば、触 上でなくてもNOxを酸化させることができる め、例えば、該NSR触媒44の内部でNOx吸蔵剤と 貴金属とを分離担持することも可能となる。 より具体的には、例えば、NOx吸蔵剤と貴金属 とを、担体の上流側と下流側とに分離して担 持する構成としてもよい。

 図8は、排気浄化触媒42の変形例として適 可能な排気浄化触媒60の内部構成を示す図 ある。この図に示すとおり、排気浄化触媒60 の内部にはHC吸着材62が配置されている。ま 、HC吸着材62の下流側には、NOx保持材64が配 されている。また、NOx保持材64のさらに下流 側には、3元触媒66が配置されている。また、 NOx保持材64の上流側、かつ、HC吸着材62の下流 側には、NOx保持材64に向けてオゾンを噴射す オゾン噴射口34が配置されている。

 このような構成によれば、貴金属が担持 れた3元触媒64と、貴金属にとって触媒毒と るNOx吸蔵剤が担持されたNOx保持材64とが別 に配置されるため、触媒の浄化効率を向上 せることができる。また、3元触媒66がNOx保 材64よりも下流に配置されるので、3元触媒66 がある程度活性した後は、NOx保持材64に吸蔵 きなかったNOxを、3元触媒66において浄化処 することができ、NOx浄化性能を向上させる とができる。

 また、NSR触媒44の内部構造は、NOx吸蔵剤 貴金属とを、担体の上流側と下流側とに分 して担持する構造だけでなく、担体の上層 と下層側とに分離して担持する構造として よい。尚、層状に分離担持する場合には、 金属をNOx吸蔵剤の上層に配置し、NOx吸蔵剤 ら放出されるNOxを該貴金属により還元する 成が好ましい。

 また、上述した実施の形態2においては、 HC吸着材46およびNSR触媒44を内部に備える排気 浄化触媒42が使用されているが、触媒の構成 これに限られない。すなわち、HC吸着材46と NSR触媒44とが一体化されている必要はなく、 れぞれ別々に排気管14に配置される構成で よい。また、かかる場合においては、オゾ 供給装置30の構成について、種々の形態をと ることができる。すなわち、NSR触媒44に導入 れる排気ガスにオゾンを添加できるのであ ば、オゾン発生器を排気管14に配置する構 でもよいし、オゾン供給装置30からHC吸着材4 6の下流、且つNSR触媒44の上流の排気管14にオ ンを導入する構成でもよい。

 また、上述した実施の形態2においては、NOx 吸蔵剤としてBaCO 3 が使用されているが、材料はこれに限られな い。すなわち、Na,K,Cs,Rbなどのアルカリ金属 Ba,Ca,Srなどのアルカリ土類金属、Y,Ce,La,Prな の希土類元素を必要に応じて用いることと てもよい。また、触媒の材料に関してもPtに 限定されず、貴金属材料であるRh,Pd等を必要 応じて用いることとしてもよい。また、HC 着剤に関してもZSM-5に限定されず、種々の公 知のHC吸着剤を必要に応じて用いることとし もよい。

 尚、上述した実施の形態2においては、オ ゾン供給装置30が前記第1の発明における「オ ゾン導入手段」に、排気浄化触媒42が前記第1 の発明における「触媒」に、それぞれ相当し ている。

実施の形態2についての評価試験
[実験装置の構成]
 次に、図9乃至図11を用いて、実施の形態2に 示す発明の効果を確認するために行った評価 試験について説明する。図9は、本評価試験 実験装置の構成を説明するための図である 尚、図9に示す実験装置において、図4に示す 実験装置と共通する要素には、同一の符号を 付して重複する説明を省略する。

 図9に示すとおり、モデルガス発生器100の 下流には、触媒試験体300が配置されている。 また触媒試験体300の更に下流には、触媒試験 体310が配置されている。オゾン発生装置120は 、オゾン分析計126、および流量制御ユニット 128を介して、触媒試験体300の下流側、且つ触 媒試験体310の上流側となる位置に接続されて いる。

 次に、触媒300、310の具体的な構成につい 詳細に説明する。図10は、本実験装置の触 試験体300、310の内部を模式的に示す断面図 ある。本評価試験においては、触媒試験体30 0aおよび310aを使用する実験1と、触媒試験体30 0bおよび310bを使用する実験2とを行うことと た。図10(a)は、実験1に使用される触媒試験 300aおよび310aの内部を模式的に示す断面図で ある。図9(a)に示すとおり、触媒試験体300aは 石英管302の内部に、HC吸着機能を有する触 サンプル304を備えている。また、触媒サン ル310aは、石英管312の内部に、NOx吸蔵機能お び触媒機能を有する触媒サンプル314を備え いる。触媒サンプル304および314は以下の手 で作成した。

(触媒サンプル304の作成手順)
 ZSM-5型ゼオライト(Si/Al比=40、H型)のH + イオンを、硝酸銀を用いてイオン交換し、乾 燥して450℃で焼成することによりAgイオン交 ZSM-5を調製した。そして、φ30mm×L50mm、4mil/40 0cpsiのコージェライト製ハニカムに、先に調 した触媒をコートし、450℃で1時間焼成した 。コート量は50g/Lである。

(触媒サンプル314の作成手順)
 先ず、γ-Al 2 O 3 をイオン交換水に分散させ、酢酸バリウム水 溶液を加える。この混合物の水分を加熱除去 し120℃で乾燥した後、粉砕し粉末にする。こ の粉末を500℃で2時間焼成する。焼成後の粉 を、炭酸水素アンモニウムを含む溶液に浸 処理し、250℃で乾燥させ、バリウム担持触 を得た。

 次に、このバリウム担持触媒をイオン交換 に分散させ、ここにジニトロジアンミン白 を含む水溶液を加え、Ptを担持し、乾燥し 粉砕後、450℃で1時間焼成した。
この触媒のバリウム担持量は、γ-Al 2 O 3 の120g当たり0.1mol、Ptの担持量は、2gである。

 φ30mm×L50mm、4mil/400cpsiのコージェライト製ハ ニカムに、先に調製した触媒をコートし、450 ℃で1時間焼成した。コート量は、Al 2 O 3 が120/Lコートされるようにした。

 一方、図10(b)は、実験2に使用される触媒 験体300bおよび310bの内部を模式的に示す断 図である。図10(b)に示すとおり、触媒サンプ ル300bは石英管302の内部に触媒サンプルを有 ない空洞の管である。また、触媒サンプル31 0bは石英管312の内部に、NOx吸蔵機能と触媒機 とに加え、HC吸着機能を有する触媒サンプ 316が配置されることにより構成されている 触媒サンプル316は、実施の形態1の評価試験 おいて用いられた触媒サンプル204と同様の 成のため、その詳細な説明を省略する。

[実験条件]
 本評価試験における実験条件を以下に示す
 温度 :30℃~500℃の範囲で制御
 温度上昇速度 :10℃/min.
 模擬ガス組成 :ストイキ組成
          C 3 H 6 (1000ppm=3000ppmC)
          CO(6500ppm)
          NO(1500ppm)
          O 2 (7000ppm)
          CO 2 (10%)
          H 2 O(3%)
          残部 N 2
 模擬ガス流量 :30L/min.
 注入ガス組成 :O 3 (30000ppm)
         残部 O 2
 注入ガス流量 :6L/min.

[試験方法]
 触媒300および310の周囲に配置された電気炉 低温側から昇温させ実験を行った。注入ガ は30℃から300℃の範囲で注入し、300℃以上 温度ではガスの注入を止め、模擬ガスのみ 注入させた。実験は、触媒サンプル304およ 314を使用する実験1と、触媒サンプル316を使 する実験2とを行った。浄化率は、上式(5)に 基づいて算出した。

[試験結果]
 図11は、実験1および実験2における各種成分 の浄化率を示す図である。図11に示すとおり 実験1に使用された触媒試験体の方が、NOx、 HC、COのいずれに関しても浄化率が優れてい ことが確認される。これにより、HC吸着剤を オゾン導入口より上流に配置した効果が確認 できる。