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Patent Searching and Data


Title:
HIGH-VOLTAGE DISCHARGE LAMP OPERATION DEVICE AND ILLUMINATION INSTRUMENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145052
Kind Code:
A1
Abstract:
When a DC output voltage (Vbus) of a boost chopper circuit (1) is switched from a first DC output voltage (V1) to a second DC output voltage (V2), a boost chopper control circuit (2) intermittently operates the boost chopper circuit (1).  This reduces the stop time of the boost chopper circuit (1) as compared to a case when no intermittent operation is performed.  As a result, it is possible to supply a control power (Vcc) even when switching the DC output voltage (Vbus) of the boost chopper circuit (1) upon start of the high-voltage discharge lamp (LA) while avoiding increase of the size and cost of a control power supply circuit (5) which supplies a control power (Vcc).

Inventors:
KOMATSU NAOKI
KUMAGAI JUN
Application Number:
PCT/JP2009/058842
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 12, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC ELEC WORKS CO LTD (JP)
KOMATSU NAOKI
KUMAGAI JUN
International Classes:
H05B41/24
Foreign References:
JP2003217888A2003-07-31
JP2003203790A2003-07-18
JP2001297890A2001-10-26
JP2003168588A2003-06-13
JP2004221031A2004-08-05
JP3846619B22006-11-15
Other References:
See also references of EP 2282616A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (JP)
Hidekazu Miyoshi (JP)
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Claims:
 直流入力電圧を所望の直流出力電圧へ昇圧する昇圧チョッパ回路と、昇圧チョッパ回路の直流出力電圧が前記所望の直流出力電圧に一致するように昇圧チョッパ回路を制御する昇圧チョッパ制御回路と、昇圧チョッパ回路の直流出力を高圧放電灯の始動及び点灯に必要な電力に変換する電力変換回路と、電力変換回路を制御して高圧放電灯に供給される電力を調整する電力変換制御回路と、少なくとも昇圧チョッパ制御回路に対して動作用の制御電源を供給する制御電源回路とを備え、
 昇圧チョッパ回路は、インダクタと、インダクタに流れる電流を断続するスイッチング素子と、インダクタから流れ出る電流を整流する整流素子と、整流素子で整流された電流を平滑する平滑コンデンサとを具備し、
 制御電源回路は、昇圧チョッパ回路が具備するインダクタに磁気結合された巻線を有し、当該巻線に誘起される誘起電圧を整流平滑することで制御電源を得るものであり、
 昇圧チョッパ制御回路は、高圧放電灯の始動時に昇圧チョッパ回路の直流出力電圧を第1の直流出力電圧に一致させるように制御するとともに、高圧放電灯の始動後に昇圧チョッパ回路の出力電圧を第1の直流出力電圧よりも低い第2の直流出力電圧に一致させるものであって、昇圧チョッパ回路の直流出力電圧を第1の直流出力電圧から第2の直流出力電圧へ切り換える際に昇圧チョッパ回路を間欠動作させることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
 昇圧チョッパ制御回路は、昇圧チョッパ回路の直流出力電圧を検出するとともに当該検出値が目標値と一致するようにフィードバック制御を行うものであって、昇圧チョッパ回路の直流出力電圧を第1の直流出力電圧から第2の直流出力電圧へ切り換える際に、第1の直流出力電圧に対応する第1の目標値と第2の直流出力電圧に対応する第2の目標値若しくは第1の直流出力電圧に対応する第1の検出値と第2の直流出力電圧に対応する第2の検出値が交互に切り換えられることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
 昇圧チョッパ制御回路は、昇圧チョッパ回路の直流出力電圧を検出するとともに当該検出値が目標値と一致するようにフィードバック制御を行うものであって、昇圧チョッパ回路の直流出力電圧を第1の直流出力電圧から第2の直流出力電圧へ切り換える際に、第1の直流出力電圧よりも低く且つ第2の直流出力電圧よりも高い第3の直流出力電圧に対応する第3の目標値若しくは当該第3の直流出力電圧に対応する第3の検出値に切り換えられた後、第2の直流出力電圧に対応する第2の目標値又は当該第2の直流出力電圧に対応する第2の検出値に切り換えられることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
 第1の直流出力電圧と第2の直流出力電圧との電圧差が30ボルト以上であることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の高圧放電灯点灯装置。
 請求項1~4の何れかの高圧放電灯点灯装置と、当該高圧放電灯点灯装置並びに高圧放電灯を保持する器具本体とを備えたことを特徴とする照明器具。
Description:
高圧放電灯点灯装置及び照明器

 本発明は、高圧放電灯を点灯する高圧放 灯点灯装置及び高圧放電灯点灯装置を有す 照明器具に関するものである。

 従来、高輝度放電ランプ(HIDランプ)のよ な高圧放電灯を点灯する高圧放電灯点灯装 として、特許文献1に記載されているような のが提案されている。特許文献1に記載され ている従来例は、始動時にイグナイタ(始動 路)から高圧放電灯に高圧パルスを印加する わりに、始動時における昇圧チョッパ回路 出力電圧を定常点灯時の出力電圧よりも高 することで高圧放電灯を始動するものであ 。

 また、上記従来例では、昇圧チョッパ回 の出力電圧を調整するための制御回路の電 (制御電源)を、昇圧チョッパ回路を構成す インダクタに磁気結合された巻線に誘起さ る誘起電圧から得ている。

特許3846619号公報

 ところで、上記従来例のように高圧放電 の始動前後で昇圧チョッパ回路の出力電圧 増減する場合、始動直後の高圧放電灯で消 される電力が少ないために昇圧チョッパ回 の出力段に設けられている平滑コンデンサ 両端電圧がすぐには低下せず、そのため、 力電圧を目標値に一致させるようにフィー バック制御を行っている制御手段が昇圧チ ッパ回路を一時的に停止させてしまうこと あった。そして、昇圧チョッパ回路が停止 ると、昇圧チョッパ回路のインダクタに磁 結合された巻線に誘起電圧が誘起されなく るので、制御手段への制御電源の供給も停 してしまう虞があった。これに対して、誘 電圧を平滑するためのコンデンサの静電容 を大きくすることで昇圧チョッパ回路が停 している間にも制御電源を供給することは 能ではあるが、上記コンデンサの容量増大 制御電源を供給する電源回路の大型化やコ ト上昇を招くという問題がある。

 本発明は上記事情に鑑みて為されたもの あり、その目的は、制御電源を供給する電 回路の大型化並びにコスト上昇を回避しつ 高圧放電灯の始動時における昇圧チョッパ 路の直流出力電圧の切換時にも制御電源を 給することが可能な高圧放電灯点灯装置及 照明器具を提供することにある。

 請求項1の発明は、上記目的を達成するた めに、直流入力電圧を所望の直流出力電圧へ 昇圧する昇圧チョッパ回路と、昇圧チョッパ 回路の直流出力電圧が前記所望の直流出力電 圧に一致するように昇圧チョッパ回路を制御 する昇圧チョッパ制御回路と、昇圧チョッパ 回路の直流出力を高圧放電灯の始動及び点灯 に必要な電力に変換する電力変換回路と、電 力変換回路を制御して高圧放電灯に供給され る電力を調整する電力変換制御回路と、少な くとも昇圧チョッパ制御回路に対して動作用 の制御電源を供給する制御電源回路とを備え 、昇圧チョッパ回路は、インダクタと、イン ダクタに流れる電流を断続するスイッチング 素子と、インダクタから流れ出る電流を整流 する整流素子と、整流素子で整流された電流 を平滑する平滑コンデンサとを具備し、制御 電源回路は、昇圧チョッパ回路が具備するイ ンダクタに磁気結合された巻線を有し、当該 巻線に誘起される誘起電圧を整流平滑するこ とで制御電源を得るものであり、昇圧チョッ パ制御回路は、高圧放電灯の始動時に昇圧チ ョッパ回路の直流出力電圧を第1の直流出力 圧に一致させるように制御するとともに、 圧放電灯の始動後に昇圧チョッパ回路の出 電圧を第1の直流出力電圧よりも低い第2の直 流出力電圧に一致させるものであって、昇圧 チョッパ回路の直流出力電圧を第1の直流出 電圧から第2の直流出力電圧へ切り換える際 昇圧チョッパ回路を間欠動作させることを 徴とする。

 請求項1の発明によれば、昇圧チョッパ制 御回路が、昇圧チョッパ回路の直流出力電圧 を第1の直流出力電圧から第2の直流出力電圧 切り換える際に昇圧チョッパ回路を間欠動 させるので、間欠動作させない場合と比べ 昇圧チョッパ回路の停止期間が短くなり、 の結果、制御電源を供給する電源回路の大 化並びにコスト上昇を回避しつつ高圧放電 の始動時における昇圧チョッパ回路の直流 力電圧の切換時にも制御電源を供給するこ が可能となる。

 請求項2の発明は、請求項1の発明におい 、昇圧チョッパ制御回路は、昇圧チョッパ 路の直流出力電圧を検出するとともに当該 出値が目標値と一致するようにフィードバ ク制御を行うものであって、昇圧チョッパ 路の直流出力電圧を第1の直流出力電圧から 2の直流出力電圧へ切り換える際に、第1の 流出力電圧に対応する第1の目標値と第2の直 流出力電圧に対応する第2の目標値若しくは 1の直流出力電圧に対応する第1の検出値と第 2の直流出力電圧に対応する第2の検出値が交 に切り換えられることを特徴とする。

 請求項3の発明は、請求項1の発明におい 、昇圧チョッパ制御回路は、昇圧チョッパ 路の直流出力電圧を検出するとともに当該 出値が目標値と一致するようにフィードバ ク制御を行うものであって、昇圧チョッパ 路の直流出力電圧を第1の直流出力電圧から 2の直流出力電圧へ切り換える際に、第1の 流出力電圧よりも低く且つ第2の直流出力電 よりも高い第3の直流出力電圧に対応する第 3の目標値若しくは当該第3の直流出力電圧に 応する第3の検出値に切り換えられた後、第 2の直流出力電圧に対応する第2の目標値又は 該第2の直流出力電圧に対応する第2の検出 に切り換えられることを特徴とする。

 請求項4の発明は、請求項1~3の何れか1項 発明において、第1の直流出力電圧と第2の直 流出力電圧との電圧差が30ボルト以上である とを特徴とする。

 請求項5の発明は、上記目的を達成するた めに、請求項1~4の何れかの高圧放電灯点灯装 置と、当該高圧放電灯点灯装置並びに高圧放 電灯を保持する器具本体とを備えたことを特 徴とする。

 本発明によれば、制御電源を供給する電 回路の大型化並びにコスト上昇を回避しつ 高圧放電灯の始動時における昇圧チョッパ 路の直流出力電圧の切換時にも制御電源を 給することが可能となる。

本発明に係る高圧放電灯点灯装置の実 形態1を示す回路図である。 同上の動作説明図である。 同上の別の動作説明図である。 本発明に係る高圧放電灯点灯装置の実 形態2を示す回路図である。 同上の動作説明図である。 同上の別の動作説明図である。 本発明に係る照明器具の実施形態を示 外観斜視図である。

 以下、本発明の実施形態を詳細に説明す 。

 (実施形態1)
 本実施形態の高圧放電灯点灯装置は、図1に 示すように交流電源ACを整流回路DBで全波整 してなる直流入力電圧を所望の直流出力電 Vbusに昇圧する昇圧チョッパ回路1と、昇圧チ ョッパ回路1を構成するスイッチング素子Q1を スイッチング制御する昇圧チョッパ制御回路 2と、昇圧チョッパ回路1の直流出力を所望の 流出力に変換する電力変換回路3と、電力変 換回路3を制御して高圧放電灯LAに供給する電 力を調整する電力変換制御回路4と、昇圧チ ッパ制御回路2を構成する昇圧チョッパ制御 IC1並びに電力変換制御回路4を構成する電力 変換制御部IC2に動作電源(制御電源Vcc)を供給 る制御電源回路5とを備えている。

 昇圧チョッパ回路1は従来周知のものであ って、整流回路DBの高電位側の出力端に一端 接続されたインダクタL1と、インダクタL1の 他端と整流回路DBの低電位側の出力端との間 抵抗R7とともに挿入された電界効果トラン スタからなるスイッチング素子Q1と、インダ クタL1とスイッチング素子Q1の接続点にアノ ドが接続されたダイオードD1と、ダイオード D1のカソードと整流回路DBの低電位側の出力 との間に挿入された平滑コンデンサC4とを具 備している。尚、インダクタL1には2次巻線N2 磁気結合されている。

 昇圧チョッパ制御回路2は、スイッチング 素子Q1をスイッチング制御(PWM制御)する昇圧 ョッパ制御部IC1と、整流回路DBから昇圧チョ ッパ回路1に入力する直流入力電圧を分圧す 分圧抵抗R1,R2,R3と、電源投入時に昇圧チョッ パ制御部IC1の動作電源を供給するために整流 回路DBの出力端間に接続された抵抗R4,R5とコ デンサC1の直列回路と、昇圧チョッパ回路1 直流出力電圧Vbusを検出するための電圧検出 路2aとを具備している。昇圧チョッパ制御 IC1は、例えば、オン・セミコンダクタ社製 力率改善用コントロールIC(型番:MC33262)から り、電圧検出回路2aの検出値(昇圧チョッパ 路1の直流出力電圧Vbusに対応した電圧値)を 望の目標値に一致させるようにスイッチン 素子Q1のオンデューティ比を調整するフィー ドバック制御(PWM制御)を行う。さらに、昇圧 ョッパ制御部IC1は、抵抗R1,R2,R3の直列回路 よって昇圧チョッパ回路1に入力する直流入 電圧を検出するとともに、2次巻線N2に誘起 れる誘起電圧によってインダクタL1に流れ 入力電流を検出し、入力電流と直流入力電 の位相がずれないように回路に抵抗性を持 せる力率改善制御を行っている。

 電圧検出回路2aは、昇圧チョッパ回路1を 成する平滑コンデンサC4と並列に接続され 4つの分圧抵抗R8,R9,R10,R11の直列回路と、一端 がグランドに接続された分圧抵抗R11と並列に 接続されて分圧抵抗R11の両端間を開閉自在に 短絡するスイッチング素子Q2とで構成される 尚、スイッチング素子Q2は、後述するよう 電力変換制御回路4から出力される制御信号V tenによってオン・オフされる。

 電力変換回路3は、いわゆるフルブリッジ 回路であって、電界効果トランジスタからな る2つのスイッチング素子Q3,Q4の直列回路と、 同じく電界効果トランジスタからなる2つの イッチング素子Q5,Q6の直列回路とが昇圧チョ ッパ回路1の出力端間に並列接続されるとと に、双方の直列回路の中点(スイッチング素 Q3,Q4の接続点及びスイッチング素子Q5,Q6の接 続点)間に高圧放電灯LAを含む負荷回路6が接 されてなる。負荷回路6は、2つのインダクタ L2,L3と高圧放電灯LAの直列回路と、インダク L3と高圧放電灯LAに並列接続されたコンデン C6とを有し、インダクタL2とコンデンサC6と 共振回路を構成している。

 電力変換制御部IC2は、例えば、マイクロ ンピュータで構成されており、高圧放電灯L Aに印加される電圧(ランプ電圧)を検出し、当 該検出結果に応じて高圧放電灯LAの状態(点灯 、消灯など)を検出する。また、電力変換制 部IC2からは電力変換回路3のスイッチング素 Q3~Q6を駆動する駆動信号a~dが出力される。

 制御電源回路5は、2次巻線N2と抵抗R6との 続点にアノードが接続されたダイオードD2 、ダイオードD2のカソードに一端が接続され た抵抗R12と、抵抗R12の他端とグランドの間に 挿入された平滑コンデンサC5と、平滑コンデ サC5に並列接続されたツェナーダイオードD4 とで構成され、2次巻線N2に誘起される誘起電 圧をダイオードD2で整流し且つ平滑コンデン C5で平滑するとともにツェナーダイオードD4 でクランプすることによって略一定の制御電 源Vccを生成している。尚、制御電源回路5で 成される制御電源Vccは、ダイオードD3を介し て昇圧チョッパ制御部IC1に供給されるととも に、電力変換制御部IC2に供給される。

 以下、本実施形態の高圧放電灯点灯装置 基本動作について説明する。但し、下記の 本動作は一例であって、本発明の主旨を逸 しない範囲でその他の動作をすることも可 である。

(始動モード)
 まず、高圧放電灯LAを始動するには、電極 に高電圧を印加して電極間の絶縁を破壊す 必要がある。本実施形態においては、電力 換制御部IC2が電力変換回路3の2つのスイッチ ング素子Q3,Q6とQ4,Q5のペアをインダクタL2とコ ンデンサC6からなる共振回路の共振周波数に い周波数で交互にスイッチングさせること より、昇圧チョッパ回路1の直流出力電圧Vbu sよりも充分に高い(例えば、数キロボルトの) 高電圧(共振電圧)を電極間に印加して高圧放 灯LAを始動している。但し、インダクタL2の 巻線の一部に一端を接続したコンデンサと、 コンデンサの他端に直列に接続した抵抗から なる共振回路を設け、当該共振回路によって 始動用の高電圧を発生させるようにしても構 わない。尚、この始動モードにおいて、電力 変換制御部IC2からはハイレベルの制御信号Vte nが出力されて電圧検出回路2aのスイッチング 素子Q2がオンされており、分圧抵抗R11の両端 スイッチング素子Q2で短絡されることで検 値が相対的に小さい値(以下、第1の検出値と 呼ぶ。)となる。このとき、昇圧チョッパ回 1の目標値に対して電圧検出回路2aから昇圧 ョッパ制御部IC1に入力する第1の検出値がス ッチング素子Q2のオフ時よりも低くなるた 、昇圧チョッパ制御部IC1は第1の検出値を目 値に近付けるために昇圧チョッパ回路1の直 流出力電圧を上昇させることになる。このと きの直流出力電圧Vbusが第1の直流出力電圧V1 あって、例えば、300ボルト程度である。

(低ランプ電圧モード)
 高圧放電灯LAの始動後、電力変換制御部IC2 スイッチング素子Q3~Q6のスイッチングモード を切り換え、ランプ電圧が略定格点灯電圧で ある90~110ボルトに到達するまでの0~60ボルト どの低ランプ電圧領域においては、高圧放 灯LAの立ち消え防止及び早く高圧放電灯LAが まるように高圧放電灯LAに多くのランプ電 を流すように制御する。尚、始動モードか 低ランプ電圧モードに切り換わる際、電力 換制御部IC2から出力される制御信号Vtenがハ レベルからローレベルに切り換えられ、電 検出回路2aのスイッチング素子Q2がオフする ことで検出値が相対的に大きい値(以下、第2 検出値と呼ぶ。)となる。このとき、昇圧チ ョッパ回路1の目標値に対して電圧検出回路2a から昇圧チョッパ制御部IC1に入力する第2の 出値が第1の検出値よりも高くなるため、昇 チョッパ制御部IC1は第2の検出値を目標値に 近付けるために昇圧チョッパ回路1を停止さ ることになる。尚、第2の検出値に対応した 流出力電圧Vbusを第2の直流出力電圧V2とする 。

(安定点灯モード)
 高圧放電灯LAが温まって管電圧が定格ラン 電圧近辺に到達すると、電力変換制御部IC2 さらにスイッチング素子Q3~Q6のスイッチング モードを切り換え、高圧放電灯LAに三角波状 ランプ電流を流す。尚、安定点灯モードに いては、定格ランプ電圧の2~2.5倍程度(例え 、160~270ボルト程度)の直流出力電圧Vbusが昇 チョッパ回路1から電力変換回路3に供給さ る。従って、第1の直流出力電圧V1と第2の直 出力電圧V2との電圧差は30ボルト(=300-270)以 となる。

 次に、本発明の要旨である始動モードか 低ランプ電圧モードに切り換わる際の動作 ついて説明する。

 図2(b)に示すように、電力変換制御部IC2は 始動モードから低ランプ電圧モードに移行す る際、始動モードの終了時点t1で制御信号Vten をハイレベルからローレベルに切り換えた後 、非常に短い時間(例えば、数百マイクロ秒) 経過したときに制御信号Vtenを再度ローレベ ルからハイレベルに切り換えるとともに、以 降、始動モードの終了時点t1から所定時間が 過する時点t2まで、制御信号Vtenを非常に短 周期(例えば、数百マイクロ秒)でローレベ とハイレベルに交互に切り換える。このよ に制御信号Vtenが短い周期でハイレベルとロ レベルに切り換えられると、昇圧チョッパ 御部IC1は直流出力電圧Vbusを第1の直流出力 圧V1と第2の直流出力電圧V2に交互に切り換え るように昇圧チョッパ回路1を制御すること なる。そのため、始動モードの終了時点t1か ら所定時間が経過する時点t2までの期間(例え ば、数百ミリ秒)における昇圧チョッパ回路1 直流出力電圧Vbusが、見かけ上、第1の直流 力電圧V1と第2の直流出力電圧V2との間の電圧 V3となる(図2(a)参照)。そして、所定時間の経 時点t2において、電力変換制御部IC2は、制 信号Vtenをローレベルに固定する。制御信号V tenがローレベルに固定されると、昇圧チョッ パ制御部IC1は直流出力電圧Vbusが第2の直流出 電圧V2となるように昇圧チョッパ回路1を制 するため、昇圧チョッパ回路1を一時的に停 止するが、この時点では昇圧チョッパ回路1 直流出力電圧Vbusが第1の直流出力電圧V1より 低い電圧V3まで低下しているので、所定時 の経過時点t2から極短い時間が経過した時点 t3で直流出力電圧Vbusが第2の直流出力電圧V2ま で低下することになる(図2(a)参照)。

 而して、始動モードの終了時点t1で制御 号Vtenをハイレベルからローレベルに切り換 てローレベルに固定してしまうと、直流出 電圧Vbusが第1の直流出力電圧V1から第2の直 出力電圧V2まで低下する期間(t1~t3)に昇圧チ ッパ回路1が停止してしまい、昇圧チョッパ 路1のインダクタL1に磁気結合された2次巻線 N2に誘起電圧が誘起されなくなるために制御 源回路5が制御電源Vccを生成できなくなって しまう。これに対して本実施形態では、終了 時点t1~t2の間で制御信号Vtenをローレベルとハ イレベルに交互に切り換えることにより昇圧 チョッパ回路1を間欠動作させているので、 述のようにt1~t2の期間では2次巻線N2に断続的 に誘起電圧が誘起されるために制御電源回路 5が制御電源Vccを生成することが可能となる しかも、昇圧チョッパ回路1が一時的に停止 る期間(t2~t3)を短くすることもできる。

 上述のように本実施形態によれば、昇圧 ョッパ制御回路2が、昇圧チョッパ回路1の 流出力電圧Vbusを第1の直流出力電圧V1から第2 の直流出力電圧V2へ切り換える際に昇圧チョ パ回路1を間欠動作させるので、間欠動作さ せない場合と比べて昇圧チョッパ回路1の停 期間が短くなり、その結果、制御電源Vccを 給する制御電源回路5の大型化並びにコスト 昇を回避しつつ高圧放電灯LAの始動時にお る昇圧チョッパ回路1の直流出力電圧Vbusの切 換時にも制御電源Vccを供給することが可能と なる。尚、本実施形態では昇圧チョッパ回路 1を間欠動作させるために電圧検出回路2aの検 出値を電力変換制御部IC2によって切り換えて いるが、検出値を切り換える代わりに、昇圧 チョッパ制御回路2における直流出力電圧Vbus 目標値を切り換えることでも昇圧チョッパ 路1を間欠動作させることが可能である。

 ところで、図3(b)に示すように始動モード の終了時点t1からt2までの期間に電力変換制 部IC2から出力する制御信号Vtenを、ハイレベ 時間(H)とローレベル時間(L)との比H/Lが徐々 小さくなるようにすれば、図3(a)に示すよう に昇圧チョッパ回路1の直流出力電圧Vbusが一 的に安定する電圧V3を第2の直流出力電圧V2 近付けることができ、その結果、t2~t3の昇圧 チョッパ回路1の停止期間をさらに短くする とが可能となる。

 (実施形態2)
 本実施形態の高圧放電灯点灯装置は、図4に 示すように電圧検出回路2aの構成に特徴があ 、その他の構成については実施形態1と共通 である。したがって、実施形態1と共通の構 要素には同一の符号を付して説明を省略す 。

 本実施形態における電圧検出回路2aは、 圧抵抗R11とグランドとの間に挿入された分 抵抗R20と、分圧抵抗R20と並列接続された電 効果トランジスタからなるスイッチング素 Q20と、コンデンサC20と抵抗R21からなり、電 変換制御部IC2からスイッチング素子Q20のゲ トに入力されるローレベルの制御信号Vtenを 延する遅延回路とが追加されている点が実 形態1と異なる。

 次に、本発明の要旨である始動モードか 低ランプ電圧モードに切り換わる際の動作 ついて説明する。

 図5(b)に示すように、電力変換制御部IC2は 始動モードから低ランプ電圧モードに移行す る際、始動モードの終了時点t1で制御信号Vten をハイレベルからローレベルに切り換える。 このとき、図5(c)に示すように電圧検出回路2a のスイッチング素子Q2ではゲート電圧Vgsが直 にローレベルとなってターンオフするが、 5(d)に示すようにスイッチング素子Q20のゲー ト電圧Vgsは遅延回路(コンデンサC20及び抵抗R2 1)の作用で徐々に低下し、その結果、終了時 t1から所定時間が経過した時点t3まではター ンオフしない。スイッチング素子Q2がオフ、 イッチング素子Q20がオンしている期間(t1~t3) においては、第1の検出値よりも小さく且つ 2の検出値よりも大きい検出値(第3の検出値) 電圧検出回路2aから昇圧チョッパ制御部IC1 出力されるため、始動モードの終了時点t1か ら所定時間が経過する時点t2(<t3)までは昇 チョッパ回路1が停止するが、図5(a)に示すよ うに昇圧チョッパ回路1の直流出力電圧Vbusが 3の検出値に対応する第3の直流出力電圧V3ま で低下した時点t2からt3の期間では昇圧チョ パ回路1が連続して動作することになる。

 そして、t3の時点でスイッチング素子Q20 ターンオフすると、電圧検出回路2aから昇圧 チョッパ制御部IC1に出力される検出値が第3 検出値から第2の検出値へ切り換わるために 圧チョッパ回路1が再度停止し、昇圧チョッ パ回路1の直流出力電圧Vbusが第2の直流出力電 圧V2まで低下した時点t4以降に再度昇圧チョ パ回路1が連続して動作することになる(図5(a )参照)。

 上述のように本実施形態においても昇圧 ョッパ回路1の直流出力電圧Vbusを第1の直流 力電圧V1から第2の直流出力電圧V2に切り換 る際に昇圧チョッパ回路1を停止する期間(t1~ t2,t3~t4)と動作させる期間(t2~t3)を設けて間欠 作させているので、実施形態1と同様に、間 動作させない場合と比べて昇圧チョッパ回 1の停止期間が短くなり、その結果、制御電 源Vccを供給する制御電源回路5の大型化並び コスト上昇を回避しつつ高圧放電灯LAの始動 時における昇圧チョッパ回路1の直流出力電 Vbusの切換時にも制御電源Vccを供給すること 可能となる。

 尚、実施形態1,2においては電力変換制御 路4によって電力変換回路3から高圧放電灯LA に供給する電力(ランプ電流)を調整すること 可能であるから、図6(c)に示すように始動モ ードの終了時点t1で制御信号Vtenをハイレベル からローレベルに切り換えるのと同時に、電 力変換制御部IC2がスイッチング素子Q3~Q6を制 して電力変換回路3から高圧放電灯LAに供給 るランプ電流を一時的に増大させれば、高 放電灯LAによる電力消費が増えることで昇 チョッパ回路1の直流出力電圧Vbusが早く低下 し(図6(a)の実線参照)、その結果、昇圧チョッ パ回路1の停止期間を短縮することができる 但し、ランプ電流(ランプ電力)を一時的に増 大すると高圧放電灯LAの光出力も増加してち つきが生じるので、ちらつきが感じられな 程度、例えば、ランプ電流を増大しない場 に対して光出力の増加割合が50%以下となる 度にランプ電流を増大させることが望まし 。

 図7は実施形態1又は2の高圧放電灯点灯装 と高圧放電灯LAを保持する器具本体12を備え た照明器具の外観斜視図である。この照明器 具は、天井に設けられる埋込孔に器具本体12 埋込配設されるダウンライトであって、箱 のケース11に高圧放電灯点灯装置が収納さ 、ケーブル13によってケース11内の高圧放電 点灯装置と高圧放電灯LAが電気的に接続さ ている。

 本発明は、制御電源を供給する電源回路 大型化並びにコスト上昇を回避しつつ高圧 電灯の始動時における昇圧チョッパ回路の 流出力電圧の切換時にも制御電源を供給可 にするための技術として利用できる。

 1 昇圧チョッパ回路
 2 昇圧チョッパ制御回路
 2a 電圧検出回路
 3 電力変換回路
 4 電力変換制御回路
 IC1 昇圧チョッパ制御部
 IC2 電力変換制御部