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Patent Searching and Data


Title:
ROCKING CHAIR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157148
Kind Code:
A1
Abstract:
A rocking chair (1) is provided with a seat (30), a projecting body (40) provided on the lower surface of the seat (30) and having a convex surface (41a) forming a part of a spherical surface (b) centered on a point (A) located above the seat (30), swivel casters (20) in contact with the convex surface (41a) of the projecting body (40) and guiding the projecting body (40) such that the projecting body (40) can rock along the spherical surface (b), and a support body (10) for the chair.  The swivel casters (20) are mounted such that the axes (a) of swivel shafts (22) of the swivel casters pass through the point (A) of the center of the spherical surface (b), and the seat (30) is guided in the direction of a force applied by rollers (25) of the swivel casters (20).  Rocking of the projecting body (40) is smoother than that in rocking chairs using ball casters instead of the swivel casters (20), and noise caused by rocking is drastically reduced.  The chair can be produced inexpensively because the swivel casters are inexpensive.

Inventors:
NISHINO ITARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002691
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 14, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SCIENCE ROAD INTERNAT INC (JP)
NISHINO ITARU (JP)
International Classes:
A47K3/02; A47C3/029
Foreign References:
JPH0251540U1990-04-11
JPS4928468A1974-03-13
JPH07503392A1995-04-13
JPH0251540U1990-04-11
JPH07503392A1995-04-13
Other References:
See also references of EP 2281483A4
Attorney, Agent or Firm:
SATAKE, KAZUKO (JP)
Kazuko Satake (JP)
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Claims:
 腰掛シートと、
 該腰掛シートの下面に設けられている、前記腰掛シートの上方に位置する点を中心とした球面の一部分をなす凸面を有する突出体と、
 該突出体の凸面に接触して前記突出体が前記球面に沿って揺動可能なように案内する案内部材と、
 該案内部材が取り付けられている、前記案内部材と前記突出体とを介して前記腰掛シートを支持する支持体と
を備えた揺動椅子であって、
 前記案内部材が、前記突出体の凸面に接触しているローラと、該ローラを回転自在に連結しているヨークと、該ヨークを旋回自在に連結し且つ前記支持体に固定されている旋回軸とを有する旋回自在キャスタであり、前記旋回軸の中心軸が前記球面の中心を通過していることを特徴とする揺動椅子。
 前記旋回自在キャスタが少なくとも3個設けられており、円に沿ってほぼ等間隔に配置されている、請求項1に記載の揺動椅子。
Description:
揺動椅子

 本発明は、使用者が腰を掛ける腰掛シー がその上方に位置する点を中心として揺動 能なように構成された揺動椅子に関する。

 長時間椅子に座り続けたときの腰部疲労 回復、腰痛の予防や緩和、或いはリハビリ ーションにおける腰部の訓練等のために好 に使用される椅子として、使用者が腰を掛 る腰掛シートがその上方に位置する点、好 しくは身体の重心の近傍に位置する点、を 心として円弧上を揺動運動するように構成 れた揺動椅子が従来から知られている。

 このような椅子として、特許文献1(実開 2-51540号公報)には、腰掛シートと、該腰掛シ ートの下面に設けられた下方に向いた凸面を 有する上部支持球面板と、上部支持球面板の 下側に配置された上部支持球面板の凸面に対 応する凹面を有する球面案内基板とを有する 揺動運動椅子が記載されている。上部支持球 面板が球面案内基板上を滑動することにより 、上部支持球面板が腰掛シートの上方に位置 する点を中心に揺動する。好ましい構成では 、上部支持球面板の揺動を円滑にする目的で 、球面案内基板の凹面上にボールキャスタが 配置され、ボールキャスタ上で上部支持球面 板が揺動する。

 また、特許文献2(特表平7-503392号公報)に 、シート部(腰掛シート)と、該シート部の下 側に下方に向かって凸面状に形成された皿状 のシートシェルと、該シートシェルを揺動可 能に軸承する軸受をヘッド部に有する中間部 材と、この中間部材に連結された脚部とを備 えた同様の能動型動的シート装置(揺動椅子) 記載されている。軸受として、一つ又は多 のケージ内に回転可能に軸承された多数の ール、すなわち多数のボールキャスタが用 られ、ボールキャスタ上でシートシェルが ート部の上方に位置する点を中心に揺動す 。

 これらの公報に記載されているような、 掛シートの下面に設けられた腰掛シートよ 上方に位置する点を中心とした球面の一部 をなす凸面を有する突出体(特許文献1の椅 における上部支持球面板、特許文献2の椅子 おけるシートシェル)と、この突出体の凸面 に接触して突出体が上記球面に沿って揺動可 能なように案内する案内部材(特許文献1の椅 における球面案内基板又はボールキャスタ 特許文献2の椅子におけるボールキャスタ) を備えた揺動椅子によると、腰掛シートが 用者によって印加された力の方向と同じ方 に傾動し、腰掛シートの自由回転も可能で る。

 従って、この種類の揺動椅子によると、 用者に椅子に座りながらにして腰振り動作 同様の動作をさせることができ、また使用 が姿勢を保とうとして腰掛シートを中立位 に復帰させる際に腰部筋肉を使用するため 効率良く腰部疲労の回復、腰痛の予防や緩 、或いはリハビリテーションにおける腰部 訓練等の効果を得ることができる。さらに 腰掛シートの揺動には身体の重心位置の移 をほとんど伴わないため、初めてこの種類 椅子を使用する使用者でも安全かつ容易に 子を使用することができる。なお、「中立 置」の語は、腰掛シートに周方向に向かう 力が加わっていないときに椅子の各部材(例 えば腰掛シート)が占める位置を意味する。

実開平2-51540号公報

特表平7-503392号公報

 しかしながら、特許文献1の椅子のように 、突出体の凸面に対応する凹面を有する球面 案内基板を案内部材として使用すると、凸面 と凹面との間に発生する摩擦のため、腰掛シ ートの円滑な揺動運動が達成されない。また 、案内部材としてボールキャスタを使用して も、椅子に座った使用者の体重により突出体 及びボールキャスタが変形し、この変形がボ ール上の突出体の滑動及びボールの回転にお ける摩擦抵抗を増大させるため、腰掛シート の揺動運動が満足できるほど円滑であるとは いえない。その上、ボールキャスタがボール の回転時に極めて大きなノイズを発生するた め、部屋内で複数人がこの種類の椅子を使用 した場合には、大きすぎるノイズにより、例 えばデスクワークやリハビリテーションの進 行が妨げられる。

 この大きなノイズを解消するために、磁 装置、油圧装置等を使用して腰掛シートを 上させることが考えられるが、椅子が大型 なる上に高価になる。また、真球面を得る めの精密な球面加工も椅子を高価にする。

 そこで、本発明の課題は、腰掛シートの 動運動の円滑性を向上させることができ、 音性に優れ、安価に製造することができる 動椅子を提供することである。

 上述の課題を解決する本発明の揺動椅子 、腰掛シートと、該腰掛シートの下面に設 られている上記腰掛シートの上方に位置す 点を中心とした球面の一部分をなす凸面を する突出体と、該突出体の凸面に接触して 記突出体が上記球面に沿って揺動可能なよ に案内する案内部材と、該案内部材が取り けられている上記案内部材と上記突出体と 介して上記腰掛シートを支持する支持体と 備えた揺動椅子であって、上記案内部材が 上記突出体の凸面に接触しているローラと 該ローラを回転自在に連結しているヨーク 、該ヨークを旋回自在に連結し且つ上記支 体に固定されている旋回軸とを有する旋回 在キャスタであり、上記旋回軸の中心軸が 記球面の中心を通過していることを特徴と る。

 本発明の揺動椅子では、上記突出体の凸 を上記腰掛シートの上方に位置する点を中 点とした球面の一部分となるように構成し 旋回自在キャスタをその旋回軸の中心軸が 記球面の中心点を通過するように配置して るため、使用者により腰掛シートに力が印 されると、旋回自在キャスタのローラに支 された突出体及びこの突出体に連結された 掛シートが印加された力の方向に傾動し、 時に旋回自在キャスタのヨークが旋回軸を 心として突出体及び腰掛シートの移動方向 同じ方向にローラが向くように旋回する。 ークの旋回の間中、ローラが突出体の凸面 接触した状態で回転し続け、ヨークの旋回 了後も、ローラが突出体の凸面に接触した 態で突出体の移動が停止するまで回転し続 る。従って、突出体が旋回自在キャスタの ーラにより安定に力が印加された方向に案 され、上記球面に沿って揺動運動すること できる。旋回自在キャスタは、通常は台車 椅子を移動させるためにこれらの脚部に取 けられており、旋回自在キャスタが平面上 二次元的に移動しているが、本発明では旋 自在キャスタを突出体の凸面(球面)を案内 るために使用しており、旋回自在キャスタ 使用目的が通常の使用目的とは異なってい 。その上、旋回自在キャスタのローラと突 体の凸面との接触面積が、ボールキャスタ ボールと突出体の凸面との接触面積に比較 て大きいため、椅子に座った使用者の体重 よる突出体及び旋回自在キャスタの変形が さくなり、変形による摩擦抵抗の増大が抑 され、突出体の上記球面に沿った揺動運動 ボールキャスタを案内部材として使用した 合より円滑になることがわかっている。

 本発明の好ましい形態では、上記旋回自 キャスタが少なくとも3個設けられており、 円に沿ってほぼ等間隔に配置されている。各 々の旋回自在キャスタは、その旋回軸の中心 軸が上記球面の中心を通過するように配置さ れている。この好ましい構成では、中立位置 にある突出体が旋回自在キャスタにより安定 に支承され、360°全周方向に安定且つ円滑に 動可能である。

 本発明の揺動椅子によると、腰掛シート 下面に設けられた突出体の凸面を腰掛シー の上方に位置する点を中心点とした球面の 部分となるように構成し、椅子の突出体が 動可能なように案内する案内部材として、 常は平面上を2次元的に移動する目的で使用 される旋回自在キャスタを使用し、旋回自在 キャスタをその旋回軸の中心軸が上記球面の 中心を通過するように配置しているため、突 出体が旋回自在キャスタのローラにより力が 印加された方向に案内され、上記球面に沿っ て揺動運動することができる。しかも、突出 体の上記球面に沿った揺動運動がボールキャ スタを案内部材として使用した場合より円滑 になる。また、旋回自在キャスタ自体が静音 性に優れる上に、突出体の移動が安定且つ円 滑であるため、突出体の揺動運動の際に発生 するノイズをボールキャスタを案内部材とし て使用した場合に比較して大幅に低下させる ことができる。さらに、安価な旋回自在キャ スタを使用しているため、揺動椅子を安価に 製造することができる。

本発明の一実施形態の揺動椅子を示す 略図であり、(a)は正面図を、(b)は側面図を している。 図1(a)のI-I線における概略断面図である 。

 以下、本発明の一実施形態について、図 を参照しながら説明する。図1の(a)は本実施 の形態の揺動椅子の正面図であり、(b)は側面 図である。

 本実施の形態の揺動椅子1は、支持体10、 内部材としての旋回自在キャスタ20、腰掛 ート30、及び腰掛シート30の下面に設けられ 突出体40を主要な構成要素として有してい 。

 支持体10は、床面上に載置される円盤状 脚部11と、脚部11の上面側に円に沿ってほぼ 間隔で設けられた垂直に伸びている4本の支 柱部12と、支柱部12の先端に設けられた円筒 の台部13とから構成されている。台部13の外 面には、腰掛シート30の両側方に向かった に上方に向かって伸びている一対の肘掛用 ーム14が設けられており、肘掛用アーム14の 端には肘掛15が取り付けられている。台部13 の外周面にはさらに、腰掛シート30の後方に かった後に上方に向かって伸びている背も れ用アーム16が設けられている。背もたれ アーム16の先端には両側方に伸びている背も たれ支持部17が設けられており、この背もた 支持部17に背もたれ18が取り付けられている 。

 図2は、図1(a)のI-I線における概略断面図 示しているが、理解の容易のため、肘掛用 ーム14、肘掛15、背もたれ用アーム16、背も れ支持部17、及び背もたれ18が省略されてい 。

 図2に示されているように、円筒状の台部 13の頂面は円筒の内側に向かって下方に傾斜 ており、この頂面上に円に沿ってほぼ等間 に4個の旋回自在キャスタ20が配置されてい 。本実施の形態の揺動椅子1では、各々の支 柱部12の上方に当たる位置に、各1個の旋回自 在キャスタ20が配置されている。

 旋回自在キャスタ20は、ローラ25と、該ロ ーラ25を回転軸24を介して回転自在に連結し いるヨーク23と、該ヨーク23を旋回自在に連 している旋回軸22と、旋回軸22が固定されて いる取付板21とを備えている。取付板21をボ ト(図示せず)で支持体10の台部13の頂面上に 定することにより、旋回軸22が取付板21を介 て支持体10の台部13に固定されている。そし て、各々の旋回軸22の中心軸aから偏心した位 置にローラ25の回転軸24が配置され、ヨーク23 が旋回軸22を中心として首振りするようにな ている。さらに、全ての旋回自在キャスタ2 0が、その旋回軸22の中心軸aが腰掛シート30の 上方に位置する点Aを通過するように配置さ ている。

 旋回自在キャスタ20のローラ25上には、腰 掛シート30の下面に設けられた突出体40が載 されている。

 腰掛シート30は、矩形状の着座板32と着座 板32の上面に取り付けられたクッション材31 から構成されている。クッション材31は、後 縁に近づくにつれて厚くなるように形成され ている。このことにより、クッション材上に 座った使用者の姿勢が良好に保たれ、また使 用者が腰掛シート30を後方に移動させやすく る。突出体40は、ドーム状部41とこのドーム 状部41の周縁に設けられたフランジ部42とか 構成されており、フランジ部42をボルト(図 せず)で着座板32の下面に固定することによ 、突出体40が腰掛シート30の下面に固定され いる。そして、突出体40のドーム状部41の下 方に向いた凸面41aは、上述した全ての旋回自 在キャスタ20の旋回軸22の中心軸aが通過する Aを中心とした球面bの一部分をなすように 成されており、ドーム状部41の下端の位置に は、下方に伸びる突起部51が設けられている 突起部51は、突出体40及び腰掛シート30が傾 したときに支持体10の台部13の内周面に衝突 可能な長さを有している。突起部51と支持体1 0の台部13の内周面との衝突により、腰掛シー ト30が支持体10から脱落するのが防止され、 た腰掛シート30が傾斜しすぎて使用者が転倒 するのが防止される。

 本実施の形態の揺動椅子1において、中立 位置にある腰掛シート30に座っている使用者 腰掛シート30に対して周方向に向かう力(図2 では、腰掛シート30の後方に向かう力)を印加 すると、旋回自在キャスタ20のローラ25に支 された突出体40が中立位置から点Aを中心と た球面bに沿って力が印加された方向に傾動 るが、同時に旋回自在キャスタ20のヨーク23 が旋回軸22を中心として突出体40の移動方向 同じ方向にローラ25が向くように旋回する。 ヨーク23の旋回の間中、ローラ25が突出体40の ドーム状部41の凸面41aに接触したままであり 突出体40及び突出体40に連結された腰掛シー ト30は安定且つ円滑に力が印加された方向に 内される。使用者が周方向に向かう力を印 するのを停止するか、或いは突起部51が支 体10の台部13の内周面に衝突すると、周方向 の傾動が停止する。図2の仮想線は、突起部 51が支持体10の台部13の内周面に衝突したとき の、旋回自在キャスタ20、腰掛シート30、突 体40及び突起部51の状態を示している。

 椅子の使用者が腰部筋肉を使用して腰掛 ート30を中立位置に復帰させるような力を 掛シート30に印加すると、旋回自在キャスタ 20のローラ25に支持された突出体40が点Aを中 とした球面bに沿って中立位置に復帰する方 に傾動するが、同時に旋回自在キャスタ20 ヨーク23が旋回軸22を中心として突出体40の 動方向と同じ方向にローラ25が向くように旋 回する。ヨーク23の旋回の間中、ローラ25が 出体40のドーム状部41の凸面41aに接触したま であり、突出体40及び突出体40に連結された 腰掛シート30は安定且つ円滑に中立位置に案 される。

 本実施の形態の揺動椅子1によると、突出 体40及び突出体40に連結された腰掛シート30が 、360°全周方向へ揺動可能であり、また自由 転も可能である。

 以上、本発明の一実施形態について説明 たが、本発明はこの実施形態に限定されず 本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変更が 能である。

 例えば、旋回自在キャスタ20は、水平な に沿ってほぼ等間隔に配置する必要がなく 腰掛シート30の前縁近傍に配置される旋回自 在キャスタ20を他の旋回自在キャスタ20より 方に位置させても良い。このようにすると 腰掛シート30の後方への揺動距離を前方への 揺動距離より長くすることができる。また、 腰掛シート30と突出体40とを伸縮可能な連結 で連結し、腰掛シート30と球面bの中心Aとの 離を調節可能にしても良い。このようにす と、球面bの中心Aを使用者の身体の重心の 傍に配置することができるため、使用者の 格に合わせた腰部筋肉の訓練が可能になる

 本発明の揺動椅子は、コンピュータ操作 の一般事務用椅子、リハビリテーション用 子のほか、腰部筋肉の訓練のための健康機 、ゆりかごなどにも好適に使用することが きる。

  1  揺動椅子
  10 支持体
  20 旋回自在キャスタ(案内部材)
   21 取付板
   22 旋回軸
   23 ヨーク
   24 回転軸
   25 ローラ
  30 腰掛シート
  40 突出体
   41 ドーム状部
    41a 凸面
   42 フランジ部
  A 球面の中心
  a 旋回軸の中心軸
  b 球面