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Title:
ROTATING IRRADIATION THERAPY APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026648
Kind Code:
A1
Abstract:
A rotating irradiation apparatus used for particle beam therapy having a light weight, and having a high positional precision of the applied charged particle beam. The rotating irradiation therapy apparatus comprises a rotary gantry (1) rotatable and equipped with a charged particle beam irradiator (8) and beam transporting devices(9, 10) for guiding a charged particle beam to the irradiator (8) and a rotatable roller (12) in contact with a ring member included in the rotary gantry (1) and supporting the rotary gantry (1). The rotating irradiation apparatus further comprises a front ring (3) disposed in contact with a roller (12) of the rotating body support device (16) at one end in the axial direction of the rotary gantry (1), a rear ring (4) disposed in contact with a roller (12) of the rotating body support device (16) at the other end in the axial direction of the rotary gantry (1). At least one intermediate ring (5) disposed in a position different in the axial direction of the rotary gantry (1) between the front and rear rings (3, 4) and in contact with a roller (12) of the rotating body support device (16).

Inventors:
TAKEDA NORIO (JP)
KANEKO SHIGEJI (JP)
YAMASHITA TSUTOMU (JP)
SAGA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066791
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 29, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
TAKEDA NORIO (JP)
KANEKO SHIGEJI (JP)
YAMASHITA TSUTOMU (JP)
SAGA HIROSHI (JP)
International Classes:
A61N5/01; G21K1/093; G21K5/04; G21K5/10
Foreign References:
JPH11216195A1999-08-10
JPH01102290A1989-04-19
JP2000329471A2000-11-30
JP3124553B22001-01-15
JPS5134925Y21976-08-28
JPH1147287A1999-02-23
JP2000140134A2000-05-23
JP3599995B22004-12-08
JP2004148103A2004-05-27
Other References:
See also references of EP 2058027A4
Attorney, Agent or Firm:
ASAMURA, Kiyoshi et al. (New Ohtemachi Bldg. 2-1, Ohtemachi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 荷電粒子ビームの照射装置と、この照射装置に荷電粒子ビームを導くビーム輸送装置と、このビーム輸送装置と前記照射装置とが取り付けられた回転体と、この回転体に含まれた環状部材と接触して前記回転体を支持する回転自在なローラを有する回転体支持装置を備えた回転照射治療装置において、
 前記回転体の軸方向の一端部で前記回転体支持装置のローラと接触する第1の環状部材と、前記回転体の軸方向の他端部で前記回転体支持装置のローラと接触する第2の環状部材と、前記第1と第2の環状部材の間で前記回転体の軸方向の異なる位置に少なくとも1個の前記回転体支持装置のローラと接触する中間環状部材を備えたことを特徴とする回転照射治療装置。
 請求項1記載の回転照射治療装置において、
 前記中間環状部材は前記回転体に含まれた中間環状部材接続部材によって前記回転体に固定され、この回転体を回転軸周りに回転させるモーメントの少なくとも一部を打ち消すように前記中間環状部材あるいは前記中間環状部材接続部材の質量を前記回転体の周方向に変化させたことを特徴とする回転照射治療装置。
 請求項1記載の回転照射治療装置において、
 前記中間環状部材は前記回転体に含まれた中間環状部材接続部材によって前記回転体に固定され、前記中間環状部材あるいは前記環状部材接続部材が荷電粒子ビームの輸送装置の少なくとも1部を前記回転体に固定する役割を担うことを特徴とする回転照射治療装置。
 請求項3記載の回転照射治療装置において、
 前記回転体を回転軸周りに回転させるモーメントの少なくとも一部を打ち消すように前記中間環状部材あるいは前記中間環状部材接続部材の質量を前記回転体の周方向に変化させたことを特徴とする回転照射治療装置。
 請求項1記載の回転照射装置において、
 前記ローラと接触する前記中間環状部材の外周面から成る円筒の中を前記荷電粒子ビームが通過することを特徴とする回転照射治療装置。
 請求項1記載の回転照射治療装置において、
 第1の環状部材と第2端部環状部材とに接触する回転自在なローラを含む回転体端部支持装置のうち、少なくとも一方が前記回転体の回転軸方向に移動可能であり、かつ中間環状部材と接触する回転自在なローラを含む回転体中間支持装置も前記回転体の回転軸方向に移動可能であることを特徴とする回転照射治療装置。
Description:
回転照射治療装置

 本発明は、イオンビームを患部に照射す 回転照射治療装置に関するものである。

 回転照射治療装置であるイオンビーム照射 ステムとは、陽子及び炭素イオンなどのイ ンビームを患者の患部に照射して癌を治療 る装置である。
 イオンビーム照射システムは回転照射治療 置である回転ガントリーを備えている。回 ガントリーは、例えば特許文献1に示されて いるように、フロントリング、リアリング及 びこれらを接続するガントリー胴部を有する 。イオンビームを導くビーム輸送装置(ビー 経路)及び照射装置(照射ノズル)がガントリ 胴部に取り付けられる。

 これらビーム輸送装置や照射装置を含む ーム輸送系の質量は、回転ガントリーに回 軸回りのモーメントを発生させるものであ 、静止状態においては回転ガントリーの回 軸回りのモーメントをできるだけ小さくす ことが望ましい。したがって、ビーム輸送 が発生するモーメントとは反対回りのモー ントを発生させて、静止状態で回転軸回り モーメントが釣り合うようにするためにガ トリー胴部にはバランスウェイトが取り付 られている。

 回転ガントリーはフロントリング及びリ リングの位置で、複数の回転自在なローラ 含むラジアル支持装置によってそれぞれ支 されている。各ラジアル支持装置に設けら た複数の回転自在なローラはフロントリン 又はリアリングと接触しており、ローラの 部がモータによって回転されることによっ 、回転ガントリーが回転する。この回転ガ トリーの回転は、患部に対するイオンビー の照射方向に照射装置を向かせるのに貢献 る。

 特許文献2は、粒子線治療装置の回転ガン トリーにおいて、ローラを有する支持装置で リアリングを支持すること、ベース部に設置 されるフロント支持フレームに旋回環を介し てフロントリングを支持することが開示され ている。旋回環は、リアリングを旋回可能に フロント支持フレームに設置する。フロント 支持フレームは、ベース部にピンにより回動 自在に接続される脚部に設置されている。脚 部は、ピンによって回転ガントリーの回転軸 方向に傾き可能になっている。このため、リ アリングも回転ガントリーの回転軸方向に傾 き可能である。これは、ベッドと回転ガント リーとの相対位置のずれを防止するものであ る。

 特許文献3も粒子線治療装置の回転ガント リーに言及している。この回転ガントリーは 、それぞれローラによって支持された2つの 転リングを備え、長期間安定した回転中心 置精度を保つために少なくとも一方の回転 ングを挟むようにその回転リングの両側面 接触した一対の駆動ローラがその回転リン を回転させる。

 特許文献4も粒子線治療装置の回転ガント リーに言及しているが、特に炭素イオンなど の重粒子線を照射するために好適な回転ガン トリーの部材を開示している。この回転ガン トリーは、回転対称な一次部材物と、一次部 材物に支持され、偏向電磁石を保持する二次 部材物とを備えている。二次部材物として、 偏向電磁石の自重による鉛直方向の変位量が 、全回転位置角度において本質的に等しくな るような柔軟な剛性を有する部材を採用し、 回転ガントリーの軽量化を達成しようとする ものである。また、この回転ガントリーもフ ロントリングとリアリングを備えており、回 転ガントリーの自重は両リングの位置で、ラ ジアル支持装置によって支えられている。フ ロント側とリア側に備えられたラジアル支持 装置のうちどちらか一方を回転軸方向に移動 可能に設計されている。

特開平11-47287号公報

特開2000-140134号公報

特許第3599995号公報

特開2004-148103号公報

 前記粒子線治療装置では治療を行う際に 患者の患部に荷電粒子ビームの照射位置が められる。治療の精度を向上させるために 、この照射位置が回転ガントリーの回転に って変動しないことが望ましい。

 しかし、実際には回転ガントリーの自重 よるたわみ変形やガントリーの回転軸と回 体支持装置に含まれるローラの回転軸のず が原因で、照射位置は回転ガントリーの回 によって3次元的な振れ回りを生じる。この 照射位置の3次元的な振れ回りの中心はアイ センタ(照射目標中心)と呼ばれており、粒子 線治療装置の基本性能として照射位置の3次 的な振れ回りがこのアイソセンタを中心と る直径数mmの球の内部に収まることが要求さ れる。

 この要求を満足するための一つの手段は ガントリー胴部に高剛性の部材を採用して 転ガントリー自身の変形量を小さくするこ である。ただし、回転ガントリーの高剛性 はガントリー胴部の質量の増加を伴う。回 ガントリーの質量が増加すれば、粒子線治 システムの導入費用(粒子線治療施設の建設 費用、施設までの装置の輸送費用および装置 の据付費用など)が増加し、結果的に粒子線 よるがん治療の発展と普及を妨げることに る。

 以上の理由で、粒子線照射システムでは 量かつ照射精度の高い(照射位置の3次元的 振れ回りが小さい)ガントリーの開発が要求 れている。また、炭素イオンなどの重粒子 は陽子線よりもがん細胞に与えるダメージ 大きく、酸素濃度の低いがん細胞にも有効 ため、重粒子線を使ったがん治療は発展が 待されている。

 このような重粒子線を照射するシステム 構築する上で、重粒子線照射用の回転ガン リーの開発が必要である。何故ならば、炭 イオンなどの重粒子は陽子よりも質量が重 ため、重粒子線を所定の位置に照射しよう すると、陽子線照射用のものに比べて大規 なビーム輸送装置や照射装置が必要になる 大規模なビーム輸送装置や照射装置を備え けるためには、回転ガントリーを大きくし ければならない。

 その結果、重粒子線照射用の回転ガント ーは陽子線照射用のものに比べて大きく、 つ重くなる。回転ガントリーの質量が増加 ると粒子線治療システムの導入費用が増加 ることは前述したが、これと同様に回転ガ トリーが大きくなった場合も治療施設の建 費用や装置の据付費用が増加するため、シ テムの導入費用が増加する。このような理 で、重粒子線照射システムでは、陽子線照 システムよりもさらに小型かつ軽量の回転 ントリーの開発が重要になる。

 本発明の目的は、小型かつ軽量の回転照 装置を提供することにある。

 上記目的は、荷電粒子ビームの照射装置 、この照射装置に荷電粒子ビームを導くビ ム輸送装置と、このビーム輸送装置と前記 射装置とが取り付けられた回転体と、この 転体に含まれた環状部材と接触して前記回 体を支持する回転自在なローラを有する回 体支持装置を備えた回転照射治療装置にお て、前記回転体の軸方向の一端部で前記回 体支持装置のローラと接触する第1の環状部 材と、前記回転体の軸方向の他端部で前記回 転体支持装置のローラと接触する第2の環状 材と、前記第1と第2の環状部材の間で前記回 転体の軸方向の異なる位置に少なくとも1個 前記回転体支持装置のローラと接触する中 環状部材を備えたことにより達成される。

 また上記目的は、前記中間環状部材は前 回転体に含まれた中間環状部材接続部材に って前記回転体に固定され、この回転体を 転軸周りに回転させるモーメントの少なく も一部を打ち消すように前記中間環状部材 るいは前記中間環状部材接続部材の質量を 記回転体の周方向に変化させたことにより 成される。

 また上記目的は、前記中間環状部材は前 回転体に含まれた中間環状部材接続部材に って前記回転体に固定され、前記中間環状 材あるいは前記環状部材接続部材が荷電粒 ビームの輸送装置の少なくとも1部を前記回 転体に固定する役割を担うことにより達成さ れる。

 また上記目的は、前記回転体を回転軸周 に回転させるモーメントの少なくとも一部 打ち消すように前記中間環状部材あるいは 記中間環状部材接続部材の質量を前記回転 の周方向に変化させたことにより達成され 。

 また上記目的は、前記ローラと接触する 記中間環状部材の外周面から成る円筒の中 前記荷電粒子ビームが通過することにより 成される。

 また上記目的は、第1の環状部材と第2端 環状部材とに接触する回転自在なローラを む回転体端部支持装置のうち、少なくとも 方が前記回転体の回転軸方向に移動可能で り、かつ中間環状部材と接触する回転自在 ローラを含む回転体中間支持装置も前記回 体の回転軸方向に移動可能であることによ 達成される。

 本発明によれば、軽量かつ照射精度の高い 転照射装置を提供することができる。
 本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図 に関する以下の本発明の実施例の記載から らかになるであろう。

 以下、図1~図13を用いて本発明の第1の実 例を説明する。

 まず、図1から図5を用いて、本実施例によ 回転照射装置の第1の部材例について説明す 。
 図1は回転照射装置の全体部材を表す側面図 である。
 図2は図1のA-A線断面からリア側(図1の左側) 見た図である。
 図3は回転照射装置内のビーム輸送系とビー ム照射装置の構成図である。
 図4は回転照射装置の回転部が図1の位置か 回転軸を中心として180°回転したときの側面 図である。
 図5は図4のA-A線断面からリア側(図4の左側) 見た図である。
 なお、図4および図5には回転体支持装置16を 構成する部品として、ローラ12のみを図示し いる。

 図1および図2において、回転ガントリー1 略円筒形状のガントリー胴部2のフロント側 (図1の右側)端部に設けたフロントリング3、 ア側(図1の左側)端部に設けたリアリング4お びフロントリング3とリアリング4との間の 間リング5を有している。この中間リング5は 中間リング接続部材6a、6bおよび6cによってガ ントリー胴部2に固定されている。ガントリ 胴部2は円筒状になったシリンダ部材であり その内部にはビーム輸送系7(詳細は図3で説 する)を経て輸送された荷電粒子ビームを患 者に照射する照射装置8が設置されている。

 回転ガントリー1の自重は、フロントリン グ3、リアリング4および中間リング5のそれぞ れの位置で回転体支持装置16a、16bおよび16cの 回転可能な複数のローラ12で支持されている 回転ガントリー1の回転に伴って回転体支持 装置16a、16bおよび16cに含まれたローラ12はフ ントリング3、リアリング4および中間リン 5の外周面と接しながら回転運動する。した って、上述のフロント、リア、中間それぞ のリング3、4および5の外周面がローラ12の 道面となる。

 図1と図2では、リング1個あたり4個のロー ラ12が配置された例を示しているが、リング1 個に接するローラ12の数はリングとローラの 触面圧が許容値以内となるように決定すれ 良い。したがって、リング1個あたりのロー ラ12の数は4個に限られるものではない。

 図3において、回転照射装置内のビーム輸 送系7は荷電粒子ビームの向きを変えるため 偏向マグネット9、ビーム輸送装置10(四極電 石、ステアリング電磁石およびプロファイ モニターを含む)および真空ダクト11から構 されている。本実施例では図1および図2に すように、ビーム輸送装置10と真空ダクト11 一部が中間リング5と中間リング接続部材6a よってガントリー胴部2に固定されている。 8は荷電粒子ビームを患者に照射する照射装 である。すなわち、図1、図2に示した中間リ ング接続部材6aは中間リング5をガントリー胴 部2に固定する役割を担うとともに、ビーム 送装置10と真空ダクト11をガントリー胴部に 定する役割も担っている。

 図2に示すように、中間リング接続部材6c 中間リング接続部材6aからガントリーの回 軸を中心に180°回転した位置に配置されてい る。この中間リング接続部材6cは他の接続部 6a、6bと同様に中間リング5をガントリー胴 2に固定する役割を担う。加えて、中間リン 接続部材6cは偏向マグネット9、ビーム輸送 置10および照射装置8の質量が主な原因で発 するガントリーの回転軸周りのモーメント 打ち消すのに必要な質量を備えている。す わち、中間リング接続部材6cは回転モーメ トをキャンセルするためのカウンタバラン ウェイトの役割も担っている。

 本実施例において、中間リング5の外径Rr( 図1に示す)は、ビーム輸送系7の最大回転半径 Rg(図1に示す)よりも大きい。このような外径 中間リング5を採用することにより、図1と 2の状態から回転軸を中心に180°回転した状 (図4、図5)でも粒子線を患者に照射すること できる。また、部材上は180°を超えてさら 回転することも可能である。すなわち、本 施例の回転ガントリー1は、患者を動かすこ なく広範囲にわたる回転角(0°~±180°以上)か ら粒子線を照射できるため、様々な患部の位 置に対応可能な回転照射装置となっている。

 図1に示すように回転体支持装置16a、16bお よび16cは、リニアガイド17を備えている。リ アガイド17は、各リング(フロントリング3、 リアリング4および中間リング5)とローラ12と 接触面に作用する摩擦係数に比べて小さい 擦係数を有し、回転ガントリー1の回転軸方 向にのみ自由に動き得る部材で、回転軸方向 と直交する方向のねじり剛性も高い。回転ガ ントリー1はスラスト支持装置(図示せず)によ って軸方向の動きが拘束されているため、回 転ガントリー1の回転軸とローラ12の回転軸の ずれに起因して発生する回転ガントリー1と 転体支持装置16a、16bおよび16cの軸方向の相 位置変化は、リニアガイド17が軸方向に動く ことによって吸収される。

 図6は、本発明の第1の実施例による回転照 装置の第2の部材例を示す側面図である。
 図7は図6のA-A断面からリア側(図6の左側)を た図である。

 図6、図7においては図1および図2と同様に 、回転体支持装置16を構成する部品として、 ーラ12のみを図示している。回転ガントリ 1の質量はローラ12の位置で回転体支持装置16 によって支えられている。以降、ローラ12が 示された全ての部材例でローラ12は回転体 持装置16に含まれているので、回転ガントリ ー1の質量はローラ12の位置で回転体支持装置 16によって支えられていると解釈する。

 本部材例では、中間リング5が付加質量15 含むので、中間リング5の質量は周方向に変 化している。この中間リング5の質量は、偏 マグネット9、ビーム輸送装置10および照射 置8などの質量が原因で発生する回転軸周り モーメントを打ち消す役割、すなわちカウ タバランスウェイトの役割を担っている。 間リング5に加えて、中間リング接続部材6c カウンタバランスウェイトの役割を担うよ にしても良いし、中間リング接続部材6cは 間リング5をガントリー胴部に固定する役割 みを担う部材(質量)としても良い。このよ な部材では、中間リング5および中間リング 続部材6がカウンタバランスウェイトを兼ね ることにより、中間リング5および中間リン 接続部材6の設置による質量の増加を最小限 抑えることができる。

 図8は、本発明の第1の実施例による回転照 装置の第3の部材例を示す側面図である。
 図9は図8のA-A断面からリア側(図8の左側)を た図である。
 図8と図9に示す回転照射装置は、図1と図2に 示した構成と同様に、中間リング5と中間リ グ接続部材6aによってビーム輸送装置10と真 ダクト11の一部がガントリー胴部2に固定さ ている。ただし、図1と図2に示した構成と 異なり、偏向マグネット9、ビーム輸送装置1 0および照射装置8の質量が発生するガントリ 回転軸周りのモーメントを打ち消すための ウンタバランスウェイト13を備えている。 の部材では、中間リング接続部材6cの質量を 調節して、中間リング接続部材6cがカウンタ ランスウェイト13の役割を一部担うように ても良いし、中間リング接続部材6cは中間リ ング5をガントリー胴部に固定する役割のみ 担う部材(質量)としても良い。中間リング接 続部材6cがカウンタバランスウェイト13の役 を一部担うようにした場合、カウンタバラ スウェイト13の質量を軽くできるので、カウ ンタバランスウェイト13の取り付け、調整な が容易になる。

 図10は、本発明の第1の実施例による回転照 装置の第4の部材例を示す側面図である。
 図10に示す回転照射装置は、図1~図3に示し 第1の部材例の中間リング5を2個に増やした 材例である。図1~図9に示した各部材例では 間リング5を1個設けているので、回転ガント リー1の自重を軸方向の3点或いは3箇所(フロ トリング3、リアリング4、中間リング5)で支 るが、この部材例では、回転ガントリー1の 自重を軸方向の4点で支えるので、回転ガン リー1のたわみ変形が第1の部材例よりも小さ くなる。また、回転ガントリー1の自重を軸 向の異なる4箇所(図10中のローラ12の設置箇 )で支えるので、1個の回転体支持装置が支え る荷重が第1の部材例に比べて小さくなり、 果として回転体支持装置を小型化、簡素化 きる。この部材例では中間リング接続部材6c が回転軸周りのモーメントを打ち消すための カウンタバランスウェイトの役割を担ってい るが、第2の部材例のように中間リング5にカ ンタバランスウェイトの役割の一部を持た ても良いし、第3の部材例のように中間リン グ接続部材6cとは別に図8と図9に示したよう カウンタバランスウェイト13を配置しても良 い。

 図11は、本発明の第1の実施例による回転照 装置の第5の部材例を示す側面図である。
 図11に示す回転照射装置は、第1から第4の部 材例とは異なり、ガントリー胴部が略円筒形 状でないものである。すなわち、本部材例で はガントリー胴部を、フロントリング3とリ リング4と、フロントリング3とリアリング4 接続する連結鋼管14から構成している。この ようなガントリー胴部は図1に示した略円筒 状のガントリー胴部2に比べて剛性は低いが 回転ガントリーの全質量を軽くできる。ま 、中間リング5は中間リング接続部材6a、6b よび6cによってガントリー胴部(フロントリ グ3、リアリング4および連結鋼管14)と固定さ れている。第1から第3の部材例と同様に、中 リング5と中間リング接続部材6aはビーム輸 装置10と真空ダクト11の一部をガントリー胴 部に固定する役割を担い、中間リング接続部 材6cはカウンタバランスウェイトの役割を担 ている。

 中間リング5を設けて回転ガントリーの自 重を3点で支えることにより、本部材例のよ に連結鋼管14を含むガントリー胴部でも、略 円筒形状のガントリー胴部を採用した回転ガ ントリー並みにたわみが小さく、照射精度の 高い回転照射装置が実現できる。

 図11では中間リング接続部材6cがカウンタ バランスウェイトの役割を担っているが、図 6と図7に示した第2の部材例のように中間リン グ5にカウンタバランスウェイトの役割を持 せても良いし、図8と図9に示した第3の部材 のように中間リング接続部材6cとは別にカウ ンタバランスウェイトを設置しても良い。ま た、図11では中間リング5が1個であるが、図10 に示した第4の部材例のように中間リング5を 方向の異なる位置に2個設置すると、中間リ ング5が1個の場合に比べて回転ガントリーの 重によるたわみ変形が小さくなる。

 図12及び図13は、本発明の第1の実施例によ 回転照射装置の第6の部材例を示し、図12は 面図であり、図13は第6の部材例に含まれる 転照射装置内のビーム輸送系とビーム照射 置の構成図である。
 図13のビーム輸送系では、荷電粒子の軌道 ある真空ダクト11が回転軸と平行に配置され ていない。このようなビーム輸送系の構成は 、陽子線照射装置でよく採用されている。図 12は、図13のようなビーム輸送系に、第1の部 例を適用した回転照射装置を示した図であ 。このような部材を陽子線治療装置に適用 た場合、他の部材例と同様に回転ガントリ 1のたわみ変形を小さくできるので、照射精 度の高い陽子線治療装置の回転ガントリーを 実現できる。

 上記した本発明の第1の実施例の第1~第6の 部材例によれば、回転ガントリーのフロント リングとリアリングの間に中間リングを設置 し、フロントリングとリアリングに加えて中 間リングの位置でもラジアル支持装置すなわ ちローラ12を含む回転体支持装置16によって 転ガントリーの自重を支えること、中間リ グあるいは中間リングとガントリー胴部を 続する部材がバランスウェイトの役割を兼 ること、中間リングあるいは中間リングと ントリー胴部を接続する部材で荷電粒子ビ ムの輸送装置をガントリー胴部に固定する とにより、回転照射装置の導入コストが安 になるので、年間当たりの粒子線治療を受 る人数を増加できる。

 次に、図14と図15を用いて、本発明の第2の 施例による回転照射装置の1つの部材例につ て説明する。
 図14は、本発明の第2の実施例による回転照 装置の1つの部材例を示す側面図である。
 図15は、図14のA-A断面からリア側(図14の左側 )を見た図である。

 図14および図15の回転照射装置は、第1の 施例の部材例と同様に、中間リング接続部 6cは中間リング5をガントリー胴部2に固定す 役割を担うとともに、カウンタバランスウ イトとしても機能する。また、中間リング 続部材6aは中間リング5をガントリー胴部2に 固定するともに、ビーム輸送装置10と真空ダ ト11をガントリー胴部に固定する役割も担 ている。

 ただし、第1の実施例の各部材例とは異な り、第2の実施例の部材例では中間リングの 径Rrをビーム輸送系7の最大回転半径Rgよりも 小さくしている。したがって、第2の実施例 部材例では、図14および図15の状態から回転 を中心として180°回転した状態(第1の実施例 の部材例における図4および図5の状態)まで回 転ガントリー1を回転させることはできない 一方で、このような回転照射装置ではフロ トリング3、リアリング4および中間リング5 外径を等しくすることができるため、異な 径のリングを採用した場合に比べて、製作 要する工数を減らすことができるほか、最 回転半径Rgの通過する空間が限られるため、 回転照射装置を備え付ける建屋を小さくする ことができる。

 本部材例では中間リング接続部材6cがカ ンタバランスウェイトの役割を担っている 、本実施例でも第1の実施例の第2および第3 部材例のように、中間リング5にカウンタバ ンスウェイトの機能を持たせても良いし、 ウンタバランスウェイト13を別に設けても い。また、第1の実施例で説明した第4の部材 例のように、本実施例でも中間リング5を2個 上設置しても良い。また、本部材例ではガ トリー胴部2は略円筒形状となっているが、 第1の実施例で説明した第5の部材例のように 本実施例でもガントリー胴部2を連結鋼管を 用いて構成しても良い。さらに、陽子線治療 装置によく採用されている第1の実施例で説 した第6の部材例のようなビーム輸送系に対 ても、本実施例の部材が適用でき、軽量か 照射精度の高い回転照射装置が実現できる

 本実施例によれば、回転ガントリーのフロ トリングとリアリングの間に中間リングを 置し、フロントリングとリアリングに加え 中間リングの位置でもラジアル支持装置す わちローラ12を含む回転体支持装置16によっ て回転ガントリーの自重を支えること、中間 リングあるいは中間リングとガントリー胴部 を接続する部材がバランスウェイトの役割を 兼ねること、中間リングあるいは中間リング とガントリー胴部を接続する部材で荷電粒子 ビームの輸送装置をガントリー胴部に固定す ることにより、回転照射装置の導入コストが 安価になるので、年間当たりの粒子線治療を 受ける人数を増加できる。
 上記記載は実施例についてなされたが、本 明はそれに限らず、本発明の精神と添付の 求の範囲の範囲内で種々の変更および修正 することができることは当業者に明らかで る。

本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第1の部材例を示す側面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第1の部材例を示し、図1のA-A線からリア を見た断面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第1の部材例に含まれるビーム輸送系を す側面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第1の部材例で、回転照射装置が図1の状 から180°回転した状態の側面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第1の部材例で、回転照射装置が図1の状 から180°回転した状態を示し、図4のA-A線か リア側を見た断面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第2の部材例を示す側面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第2の部材例を示し、図6のA-A線からリア を見た断面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第3の部材例を示す側面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射装 置の第3の部材例を示し、図8のA-A線からリア を見た断面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射 置の第4の部材例を示す側面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射 置の第5の部材例を示す側面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射 置の第6の部材例を示す側面図である。 本発明の第1の実施例による回転照射 置の第6の部材例に含まれるビーム輸送系を す図である。 本発明の第2の実施例による回転照射 置の1つの部材例を示す側面図である。 本発明の第2の実施例による回転照射 置の1つの部材例を示し、図14のA-A線からリ 側を見た断面図である。