Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
ULTRASONIC BONDING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145055
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an ultrasonic bonding apparatus which performs ultrasonic bonding wherein a chip component electrode is bonded to a substrate electrode by ultrasonic waves by applying ultrasonic oscillation to a chip component, which has, on one side, an electrode surface whereupon an electrode is formed and a rear surface to the electrode surface held by an ultrasonic horn by suction.  The ultrasonic bonding apparatus is provided with a chip rear surface inspecting means for inspecting the rear surface of the chip component prior to holding the rear surface of the chip component by suction by the ultrasonic horn.  The polishing cycle of the chip holding surface of the ultrasonic horn is long, and the service life of the ultrasonic horn is long.

Inventors:
ARAI YOSHIYUKI (JP)
HIRATA HAJIME (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058903
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 13, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
TORAY ENG CO LTD (JP)
ARAI YOSHIYUKI (JP)
HIRATA HAJIME (JP)
International Classes:
H01L21/60; H01L21/607
Foreign References:
JP2006310480A2006-11-09
JP2005005382A2005-01-06
JP2005019956A2005-01-20
JP2007201108A2007-08-09
JP2002050655A2002-02-15
Attorney, Agent or Firm:
BAN Toshimitsu (JP)
Toshimitsu Ban (JP)
Download PDF:
Claims:
 片面に電極が形成された電極面を有し、電極面に対する裏面が超音波ホーンに吸着保持されるチップ部品に超音波振動を付与することにより、基板の電極にチップ部品の電極を超音波接合する超音波接合装置であって、
 チップ部品の裏面を超音波ホーンに吸着保持する前にチップ部品の裏面を検査するチップ裏面検査手段を備えたことを特徴とする超音波接合装置。
 前記チップ裏面検査手段が、
 チップ部品の裏面の異物付着状態を観察する観察手段と、
 該観察手段の観察結果と予め設定した異物付着率とを比較する比較手段と、
から構成されている請求項1に記載の超音波接合装置。
 チップ部品の裏面を超音波ホーンに吸着保持する前にチップ部品の裏面をプラズマによって洗浄するプラズマ洗浄手段を備えている請求項1に記載の超音波接合装置。
 チップ部品の裏面を超音波ホーンに吸着保持する前にチップ部品の裏面を紫外線によって洗浄する紫外線洗浄手段を備えている請求項1に記載の超音波接合装置。
 チップ部品の裏面を超音波ホーンに吸着保持する前にチップ部品の裏面を有機溶剤を用いて洗浄する有機溶剤洗浄手段を備えている請求項1に記載の超音波接合装置。
 前記チップ部品の裏面の観察手段が、
 チップ部品の裏面の法線方向に配置されチップ部品の裏面からの散乱光を観察するカメラと、
 該カメラとチップ部品の裏面を結ぶ法線に対して所定の傾きを有する方向に配置された光源からチップ部品の裏面に所定の角度で光を照射する斜光照射手段と、
を有する請求項2に記載の超音波接合装置。
Description:
超音波接合装置

 本発明は、電子部品などのチップ部品の 極を基板などのワークの電極に押圧または 圧および加熱しながら、接合部位に超音波 動を付与することにより超音波接合する超 波接合装置に関する。

 電子部品などのチップ部品の電極を基板 どの電極に接合する場合、チップ部品の電 を基板の電極に押圧しながら当該部位に超 波振動を付与して接合している。この超音 接合に用いられる超音波接合ヘッドは、超 波振動を発生させる超音波発生器と、発生 る超音波振動を伝達させる超音波ホーンと 超音波ホーンに形成されたチップ部品を吸 保持するチップ保持面とから構成されてい 。

 一方、電子部品などのチップ部品は、半 体ウエハに電子回路や電極を形成した後、 子回路や電極が形成された面の裏面がダイ ング用シートに貼り付けられ、切断分離(ダ イシング)されることにより個別片に作成さ ている。ダイシング用シートと半導体ウエ は接着剤によって貼り付けられており、ダ シング後のチップ部品の裏面(電子回路や電 が作成された面の裏面)に接着剤が残留して いる場合がある。

 これらのチップ部品の裏面に付着した接 剤は、超音波ホーンのチップ保持面でチッ 部品の裏面を吸着保持する際に、チップ保 面側に貼り付いてしまうことがある。そし 超音波接合を繰り返すことにより次第に超 波ホーンのチップ保持面に接着剤等の異物 堆積していき、部分的に突起状に成長して く。そうなると、チップ保持面とチップ部 の裏面との摩擦力が変化し、超音波ホーン 伝達されたエネルギーがチップ部品に良好 付与されず接合不良を招くようになる。

 そのため、定期的に超音波ホーンのチッ 保持面を砥石で研磨しチップ保持面に形成 れた突起物を取り除く作業が行われている( 例えば特許文献1)。

特開2003-197684号公報

 上記のような超音波接合装置では、研磨 ために一旦装置を停機しなければならず、 置の停機により生産性が上がらないという 題がある。また、研磨を重ねることにより ップ保持面がすり減ってしまうと、超音波 ーン全体を交換しなければならなくなり、 置の停機時間がさらに増加することになる

 そのため、このような超音波接合装置で 、超音波ホーンの使用寿命が短いことが問 となっていた。

 本発明は、上記問題点に鑑み、超音波ホ ンのチップ保持面の研磨周期が長く、超音 ホーンの使用寿命の長い超音波接合装置を 供することを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明に係 超音波接合装置は、片面に電極が形成され 電極面を有し、電極面に対する裏面が超音 ホーンに吸着保持されるチップ部品に超音 振動を付与することにより、基板の電極に ップ部品の電極を超音波接合する超音波接 装置であって、チップ部品の裏面を超音波 ーンに吸着保持する前にチップ部品の裏面 検査するチップ裏面検査手段を備えたこと 特徴とするものからなる。

 このような本発明に係る超音波接合装置 おいては、上記チップ裏面検査手段は、例 ば、チップ部品の裏面の異物付着状態を観 する観察手段と、該観察手段の観察結果と め設定した異物付着率とを比較する比較手 と、から構成される。

 また、本発明に係る超音波接合装置は、 ップ部品の裏面を超音波ホーンに吸着保持 る前にチップ部品の裏面を洗浄する洗浄手 を備えていることが好ましい。この洗浄手 は、例えば、チップ部品の裏面をプラズマ よって洗浄するプラズマ洗浄手段から構成 きる。

 あるいは、チップ部品の裏面を超音波ホ ンに吸着保持する前にチップ部品の裏面を 外線によって洗浄する紫外線洗浄手段を備 ている構成とすることもできる。

 あるいは、チップ部品の裏面を超音波ホ ンに吸着保持する前にチップ部品の裏面を 機溶剤を用いて洗浄する有機溶剤洗浄手段 備えている構成とすることもできる。

 上記チップ部品の裏面の観察手段は、例 ば、チップ部品の裏面の法線方向に配置さ チップ部品の裏面からの散乱光を観察する メラと、該カメラとチップ部品の裏面を結 法線に対して所定の傾きを有する方向に配 された光源からチップ部品の裏面に所定の 度で光を照射する斜光照射手段とを有する 成とすることができる。

 本発明に係る超音波接合装置によれば、 音波ホーンにチップ部品を吸着保持する前 、吸着保持される側であるチップ部品の裏 をチップ裏面検査手段で検査するので、チ プ部品の裏面に接着剤等の異物が付着して たとしても、超音波接合の前に事前に異物 有無を確認することができる。そのため、 音波ホーンのチップ保持面(チップ部品が吸 着保持される超音波接合ホーン側の面を呼ぶ )への異物の付着を未然に防止することがで る。異物がチップ保持面に付着しないので 異物の堆積による突起がチップ保持面に発 することはない。そのため、生産を継続し も超音波接合時のチップ部品とチップ保持 の摩擦係数は一定に保たれ、超音波接合の 質が安定する。そして、チップ保持面の定 的な研磨も不要になり、超音波ホーンの寿 を大幅にアップすることができ、生産性が 幅に向上する。

 また、チップ裏面検査手段を、異物の付 状態を観察する観察手段と、該観察手段の 察結果と予め設定した異物付着率とを比較 る比較手段とから構成すれば、チップ部品 裏面を非接触で検査することができ、検査 ともなう異物の付着を防止することができ 。また、超音波ホーンへチップ部品を吸着 持する前に予め設定した異物付着率を基準 裏面の比較検査を行うので、超音波接合さ るチップ部品の品質が安定する。

 また、チップ部品の裏面に付着した異物 プラズマによって洗浄するプラズマ洗浄手 を備えている構成とすれば、プラズマ洗浄 より異物を確実に除去することができる。 に接着剤などの有機物はプラズマ照射によ 確実に除去することができる。

 また、チップ部品の裏面に付着した異物 紫外線によって洗浄する紫外線洗浄手段を えている構成とすれば、紫外線洗浄により 物を確実に除去することができる。

 また、チップ部品の裏面に付着した異物 有機溶剤を用いて洗浄する有機溶剤洗浄手 を備えている構成とすれば、有機溶剤洗浄 より異物を確実に除去することができる。 に接着剤などの有機物を容易に除去するこ ができる。

 さらに、チップ裏面観察手段をカメラと 光照射手段から構成すれば、チップ部品の 面に異物がない場合は、斜光照射手段から 射された光は裏面で正反射し裏面の法線方 に配置したカメラには入らないが、チップ 品の裏面に異物がある場合には、照射され 光が異物により散乱して、カメラに散乱光 入るようになる。結果として、暗い視野に 物が明るく浮かび上がったようにカメラで えるため、異物を高い検出感度で検出する とができるようになる。このようにチップ 品の裏面の異物を検査することにより、異 を3次元的に検出するような検出装置を用い ることなく、斜光照射手段を利用した簡易な 装置構成にすることができる。そのため、容 易に、超音波ホーンへのチップ部品の吸着保 持の前にチップ裏面検査手段を配置すること ができる。

本発明の第1の実施の形態に係る超音波 接合装置の概略側面図である。 第1の実施の形態の超音波接合の動作フ ローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る超音波 接合装置の概略側面図である。 第2の実施の形態の超音波接合の動作フ ローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における超音 波接合の動作フローチャートである。

 以下に、本発明の実施の形態について、図 を参照して説明する。
 図1は、本発明の第1の実施の形態の超音波 合装置1の概略側面図、図2はその超音波接合 装置1における超音波接合の動作フローチャ トである。図1において、直交座標系の3軸を X,Y,Zとし、XY平面は水平面、Z軸方向は鉛直方 、Z軸回りはθ方向とする。

 図1に示すように、超音波接合装置1は、 ップ供給部2と、チップ搬送部3と、チップ裏 面検査部4と、超音波接合部5と、制御部6とか ら構成されている。チップ部品7は、半導体 路と電極71が形成された電極面7aと、その電 面7aに対する裏面7bを備えている。このチッ プ部品7としては、例えば、ICチップ、半導体 チップ、光素子、表面実装部品、ウエハなど 種類や大きさに関係なく、基板と接合させる 側の全ての形態のものを含む。

 チップ供給部2は、チップ部品7の裏面7bを Z方向上側にして複数のチップ部品7を整列収 しているチップトレイ21と、チップトレイ21 に収納されたチップ部品7のうち選択された ップ部品7をピックアップしチップ搬送部3に 搬送するZ軸方向に移動可能なコレット22と、 コレット22をX方向およびY方向に移送するガ ドレール23とから構成されている。

 チップ搬送部3は、チップ部品7を搬送す 搬送台であるチップスライダ31と、チップス ライダ31をX方向に搬送する搬送機構32とから 成されている。チップスライダ31は、チッ 供給部2から搬送されたチップ部品7を図1の 置Aで受け取る。チップスライダ31には搬送 にチップ部品7を保持できるように吸引孔33 電極面7a側に設けられており、図示していな い吸引ポンプとホースを介して接続されてい る。搬送機構32は、チップスライダ31を図1の 置A、BおよびCに位置決め可能に構成されて る。搬送機構32は、X方向に延びるボールね 34とボールねじ34を駆動するサーボモータ35 よびボールねじ34上を移動するチップスラ ダ31が連結されたナット(図示せず)などで構 されている。後述する制御部6でサーボモー タ35を位置制御することにより、チップスラ ダ31が位置A、B、Cのいずれかに位置決めさ るようになっている。図1の位置Bには、チッ プ検査部4が配置され、位置Cには超音波接合 5が配置されている。チップ部品7は、裏面7b がZ方向上側になるように搬送され、位置Bで 後述するカメラ41が裏面7bを観察できるよう になっている。位置Cに搬送されるチップ部 7は、後述する超音波ホーン522のチップ保持 523に裏面7bを吸着保持されることにより、 ップスライダ31からチップ保持面523へチップ 部品7が受け渡しされる。図1では、位置Aにお けるチップスライダ31とチップ部品7を実線で 表記し、位置B,Cにおけるチップスライダ31と ップ部品7を点線で表記し、チップ保持面523 に吸着保持されたチップ部品7を実線で表記 た。

 チップ裏面検査部4は、チップスライダ31 停止する位置BのZ方向上方に配置されたカ ラ41と斜光照射手段42と遮蔽板43とから構成 れている。カメラ41と斜光照射手段42は本発 における観察手段に相当する。カメラ41は CCDカメラを用いることができ、その光軸が 置Bに位置決めされたチップスライダ31上の ップ部品7の裏面7bに対して法線方向(垂直)に なるように配置されている。斜光照射手段42 、チップ部品7の裏面7bとカメラ41を結ぶ法 に対して、所定の傾きを有する方向に配置 れている。斜光照射手段42から照射する光は チップ部品7の裏面7bに所定の角度で照射され るようになっている。斜光照射手段42は、位 Bに停止したチップスライダ31上のチップ部 7を取り囲むように複数の光源から構成する ことができる。斜光照射手段42としては、例 ば、ランプとレンズまたはミラーを組み合 せた平行光光源や、光ファイバを束ねたバ ドルファイバを用いた光源、LED光源などを いることができる。

 チップ部品7の裏面7bに付着している異物 、主に、ダイシング用シートに用いられて る接着剤である。接着剤のような有機物は 空気とは異なる屈折率を有する。そのため 有機物の表面で照射された光の一部を反射 る。特にチップ部品7の裏面7bに付着した有 物の表面形状は微小でランダムな凹凸を有 ている。この有機物の表面で反射した光の 部が、法線方向に配置したカメラ41に認識 れるようになっている。また、有機物の表 を透過しチップ部品7の裏面7bに到達した光 、裏面7bで反射し、さらに有機物の表面で屈 折し散乱する。これらの散乱光がカメラ41で 識されるようになっている。このように、 光照射手段42から照射される光は、接着剤 ような有機物の表面で一部が反射され、一 が有機物を透過するようになっている。

 チップ部品7の裏面7bに接着剤等の異物が い場合は、斜光照射手段42から照射された は裏面7bで正反射し、裏面7bのZ方向上方に配 置したカメラ41には入らない。しかし、チッ 部品7の裏面7bに接着剤等の異物が存在する 、前述のように照射された光が接着剤等の 物により散乱して、カメラ41に散乱光が入 ようになる。結果として、暗い視野に接着 等の異物が明るく浮かび上がったようにカ ラ41で見えるため、接着剤等の異物を高い検 出感度で検出できるようになっている。

 このようにチップ部品7の裏面7bの接着剤 の異物を検出しているので、接着剤等の異 を3次元的に検出するような検出装置を用い ることなく、斜光照射手段42を利用した簡易 装置構成にすることができる。そのため、 述するチップ保持面523へのチップ部品7の吸 着保持の前にチップ裏面検査部4を備えるこ ができる。

 なお、実際のチップ部品7の裏面7bには、 着剤に限らずダイシング時の削りカスや微 なゴミなどが付着している可能性がある。 実施の形態では、これらを総称して異物と 載する。また、予め接着剤をチップ部品7の 裏面7bに付着させる場合には接着剤の記載を いる。

 遮蔽板43は、カメラ41と斜光照射手段42を うように配置されている。これは、チップ 面検査部4への外乱光を遮断する目的で備え られている。

 チップ裏面検査部4は、本発明におけるチ ップ裏面検査手段に相当する。

 超音波接合部5は、加圧機構51と超音波接 ヘッド52と基板ステージ53とから構成されて いる。加圧機構51は、加圧シリンダ511と加圧 リンダ511からZ方向下方に向けられたロッド 512とロッド512に連結されたヘッド支持部材513 とから構成されている。加圧シリンダ511の伸 縮動作に連動してロッド512がZ方向に上下す ようになっている。ヘッド支持部材513は、 U字型に形成されており、上面514でロッド512 下部に連結されている。さらに、ヘッド支 部材513は、その左右の側部(腕部)で、超音 接合ヘッド52を支持している。これにより、 設定された押圧荷重が、加圧シリンダ511の伸 縮により、超音波接合ヘッド52に加わるよう なっている。

 超音波接合ヘッド52は、超音波振動を発 する超音波発生器521と、発生した超音波振 を伝達させる超音波ホーン522と、超音波ホ ン522に形成されたチップ部品7の裏面7bを吸 保持するチップ保持面523とから構成されて る。超音波ホーン522に伝達した超音波振動 、チップ保持面523に吸着保持されたチップ 品7に付与されるようになっている。チップ 持面523には、吸引孔524が形成されており、 示していない吸引ポンプと配管を介して接 され、吸引ポンプの作動によりチップ部品7 の裏面7bを吸着できるようになっている。

 基板ステージ53は、図中左右と前後の水 方向(X,Y方向)およびθ方向に移動自在に構成 れている。基板ステージ53には、吸引孔531 設けられており基板8を吸着保持できるよう なっている。吸引孔531は、図示していない 引ポンプと配管を介して接続されている。 お、吸着方式に限らず、可動ツメを使った 械式保持、静電気を使った静電吸着、磁石 使った磁気吸着など、基板8の保持構造とし ては任意の方式を用いることができる。基板 8には、電極81が形成されている。基板8とし は、例えば、樹脂基板、ガラス基板、フィ ム基板などのチップ部品7と接合される側の ての形態のものを含む。

 制御部6は、設定データおよび測定データ の記憶などを行う記憶部61と、生産条件など 入力する条件入力部62と、運転状態などを 示する表示部63と、各種演算を行う演算部64 から構成されている。制御部6は、超音波発 生器521の制御や、加圧機構51の制御、基板ス ージ53の制御、チップ裏面検査部4の信号検 など超音波接合装置1全体の制御を行ってい る。

 次に、図2の動作フローチャートに沿って 超音波接合装置1の動作を説明する。

 まず、位置Aに停止したチップスライダ31 接着剤が裏面7bに付着したチップ部品7を搭 し吸着保持した後、チップスライダ31を位 Bに移動させる(ステップS01)。

 次に、制御部6が斜光照射手段42に発光を 令する。斜光照射手段42の発光した光が接 剤に照射され乱反射する。カメラ41は接着剤 による散乱光を検出する(ステップS02)。

 次に、カメラ41が散乱光を検出した状態 、チップ部品7の裏面7bの面積に対して、カ ラ41が検出した散乱光の検出面積との比率を 制御部6の演算部64で計算し、異物付着率IFと て記憶部61に記憶する(ステップS03)。

 次に、操作者がチップスライダ31から接 剤が裏面7bに付着したチップ部品7を取り除 、チップスライダ31を位置Aに移動し生産準 を行う(ステップS04)。

 次に、チップ供給部2にチップトレイ21に 列配置したチップ部品7がセットされる。ま た、超音波接合部5の基板ステージ53に基板8 セットされる。チップ部品7は裏面7bがZ方向 向きになるように整列配置されている。チ プ部品7はコレット22でピックアップされ、 置Aに待機しているチップスライダ31に搬送 れる(ステップS05)。

 次に、チップスライダ31に搬送されたチ プ部品7を吸着保持し、位置Bにチップスライ ダ31が移動する(ステップS06)。

 次に、制御部6が斜光照射手段42に発光を 令する(ステップS07)。

 所定の時間経過後、カメラ41で検出した 乱光の面積とチップ部品7のチップ裏面7bの 積の比率を制御部6の演算部64で計算し、チ プ部品7の平行光反射率HRを求める(ステップS 08)。

 次に、制御部6の演算部64でステップS03に 求めた異物付着率IFと平行光反射率HRを比較 し、平行光反射率HRが異物付着率IF以上の場 には、チップ部品7の裏面7bに異物が付着し いると判断する(ステップS09)。

 ステップS09における制御部6での異物付着 率IFと平行光反射率HRの比較動作は、本発明 おける比較手段に対応している。

 なお、異物の付着状態を厳密に検査する あるいは、実績に基づいて基準を緩和する 的で、異物付着率IFに1以下の値もしくは1以 上の値などの任意の倍率を乗算した後、ステ ップS09の判断を行ってもよい。

 次に、異物が付着していない場合は、チ プスライダ31が位置Cに移動しチップ部品7の 吸着保持を解除する。位置Cへチップスライ 31が到着すると、加圧シリンダ511が伸びて超 音波接合ヘッド52が下降し、超音波ホーン522 チップ保持面523にチップ部品7の裏面7bが吸 保持される(ステップS10)。

 次に、チップ部品7がチップスライダ31か チップ保持面523に受け渡されると、チップ ライダ31が位置Aに移動し、次のチップ部品7 の受け取りのため待機する(ステップS11)。

 次に、超音波ホーン522のチップ保持面523 吸着保持されたチップ部品7と基板8の位置 わせが行われる。位置合わせは、チップ部 7の電極面7aに付された位置合わせ用マーク 基板8に付された位置合わせ用マークとを上 に視野を有する2視野の認識手段(図示せず) どをチップ部品7と基板8の間に挿入し、認 した位置合わせ用マークのデータに基づき 基板ステージ53をX,Y方向および回転方向(θ方 向)に駆動することにより行われる(ステップS 12)。

 次に、チップ部品7と基板8の位置合わせ 完了すると、加圧シリンダ511が伸びて超音 ヘッド52が下降し、チップ保持面523に吸着保 持されているチップ部品7の電極71が基板8の 極81に接触する。続いて、設定された押圧力 でチップ部品7が加圧されるとともに、設定 れた周波数が超音波発生器521から出力され 超音波ホーン522が超音波振動する(ステップS 13)。

 所定時間経過すると、チップ部品7の電極 71と基板8の電極81の超音波接合が完了する(ス テップS14)。

 次に、超音波ホーン522のチップ保持面523 吸着保持を解除し、加圧シリンダ511を縮め 超音波ホーン522を上昇させ、次のチップ部 7の受け渡しの準備を行う(ステップS15)。

 ステップS09でチップ部品7の裏面7bに異物 検出された場合は、制御部6の表示部63にチ プ部品7異常のアラームが表示され、操作者 によりチップスライダ31からチップ部品7が取 り除かれる(ステップS16)。

 チップ部品7が取り除かれると、チップス ライダ31は位置Aに移動する(ステップS17)。

 なお、チップ部品7の裏面7bに異物が検出 れた場合、自動でチップスライダ31が不良 ップ部品用のストッカ等に移動しチップ部 7を排出するようにしてもよい。

 以上の動作のように、超音波ホーン522の ップ保持面523にチップ部品7を吸着保持する 前に、吸着保持される側であるチップ部品7 裏面7bをチップ検査部4で検査しているので チップ部品7に異物が付着していても、超音 接合の前に事前に異物の有無(異物の付着状 態)を確認することができる。そのため、超 波ホーン522のチップ保持面523への異物の付 を未然に防止することができる。このよう 、異物がチップ保持面523には付着しないの 、異物の堆積による突起がチップ吸着面523 発生することがない。そのため、超音波接 時のチップ部品7とチップ保持面523の摩擦係 が生産を継続しても一定に保たれ、超音波 合の品質が安定する。そして、チップ保持 523の定期的な研磨も不要になり、超音波ホ ン522の寿命を大幅に向上することができ、 産性が大幅に向上する。

 また、チップ部品7の裏面7bを非接触で検 することができ、検査にともなう異物の付 を防止することができる。また、超音波ホ ン522のチップ保持面523へチップ部品7を吸着 保持する前に予め設定した異物付着率IFを基 に裏面7bの比較検査を行うので、超音波接 されるチップ部品7の品質が安定する。

 次に、本発明の第2の実施の形態について 図3の概略側面図と図4の動作フローチャート 用いて説明する。図3は、第1の実施の形態 超音波接合装置1にチップ洗浄部9が追加され た形態となっている。第1の実施の形態で用 た符号はそのまま使用する。

 第2の実施の形態の超音波接合装置1は、 ップスライダ31がチップ裏面検査部4の停止 置である位置Bの後に、チップ洗浄部9で停止 するようになっている。チップ洗浄部9の停 位置を位置Dとする。

 チップ洗浄部9には、前述の如く、プラズ マ洗浄手段または紫外線洗浄手段、有機溶剤 洗浄手段などを用いることができる。超音波 ホーン522のチップ保持面523にチップ部品7の 面7bを吸着保持する前に、チップ部品7の裏 7bを洗浄しているので、異物を確実に除去す ることができる。

 図4は、第2の実施の形態の超音波接合の 作フロチャートである。第1の実施の形態で いたステップS01からS15はそのまま使用する 第1の実施の形態ではステップS16において異 物が付着しているチップ部品7は取り除くこ になっているが、第2の実施の形態では、チ プスライダ31が位置Dに移動しチップ洗浄部9 でチップ部品7の裏面7bに付着している異物を 洗浄する(ステップS18)。

 次に、チップスライダ31を位置Cに移動し 浄が完了したチップ部品7を超音波ホーン522 のチップ保持面523に吸着保持し、第1の実施 形態のステップS10以降を行う。

 このように、超音波ホーン522のチップ保 面523にチップ部品7を吸着保持する前に、吸 着保持される側であるチップ部品7の裏面7bを チップ検査部4で検査し、異物がある場合は ップ洗浄部9でチップ部品7の裏面7bを洗浄し いるので、チップ部品7に異物が付着してい ても、超音波接合の前に事前に異物を取り除 くことができる。そのため、超音波ホーン522 のチップ保持面523への異物の付着を未然に防 止することができる。異物がチップ保持面523 には付着しないので、異物の堆積による突起 がチップ保持面523に発生することがない。そ のため、超音波接合時のチップ部品7とチッ 保持面523の摩擦係数が生産を継続しても一 に保たれ、超音波接合の品質が安定する。 して、チップ保持面523の定期的な研磨も不 になり、超音波ホーン522の寿命を大幅に向 することができ、生産性が大幅に向上する

 次に、第3の実施の形態について図5の動 フローチャートを用いて説明する。第2の実 の形態で用いた超音波接合装置1と符号はそ のまま使用する。第2の実施の形態で用いた テップS01からS04、S06からS15はそのまま使用 る。

 第3の実施の形態の動作フローチャートで は、第2の実施の形態のフローチャートのス ップS05に、洗浄回数を0にリセットする工程 追加している(ステップS05’)。また、ステ プS09で「異物有り」と判断した場合の処理 変更している。

 具体的には、ステップS09で「異物有り」 判断された場合、n回目の洗浄かどうかを確 認し(ステップS19)、さらなる洗浄の必要性を めるようにしている。nの値は、予めチップ 部品7の生産ロットのグレードなどにより操 者が制御部6の条件入力部62を用いて記憶部61 に記憶させている。

 洗浄回数がn回に達していない場合は、チ ップスライダ31が位置Dに移動し、チップ洗浄 部9でチップ裏面7bの洗浄が所定時間行われる (ステップS20)。チップ洗浄部9は、前述の如く 、プラズマ洗浄手段または紫外線洗浄手段、 有機溶剤洗浄手段などを用いることができる 。

 チップ裏面7bの洗浄が完了すると、洗浄 数に1を加算する(ステップS21)。次に、チッ スライダ31が位置Bに移動し、再度、チップ 面7bの比較検査を行うようになっている。

 洗浄回数がn回に達した場合は、制御部6 表示部63にチップ部品7異常のアラームが表 され、操作者によりチップスライダ31からチ ップ部品7が取り除かれる(ステップS22)。

 チップ部品7が取り除かれると、チップス ライダ31は位置Aに移動する(ステップS23)。

 なお、チップ部品7の裏面7bに異物が検出 れた場合、自動でチップスライダ31が不良 ップ部品用のストッカ等に移動しチップ部 7を排出するようにしてもよい。

 このように、超音波ホーン522のチップ保 面523にチップ部品7を吸着保持する前に、吸 着保持される側であるチップ部品7の裏面7bを チップ検査部4で検査し、異物がある場合は ップ洗浄部9でチップ部品7の裏面7bを洗浄し 再度、チップ裏面7bをチップ検査部4で比較 査する工程を設けているので、チップ部品7 に異物が付着していても、超音波接合の前に 事前に異物の有無を確認することができる。 そして、設定された洗浄回数nまでチップ裏 7bを繰り返し洗浄・検査しているので、チッ プ裏面7bに異物の付着していないチップ部品7 を超音波ホーン522により確実に供給すること ができる。そのため、超音波ホーン522のチッ プ保持面523への異物の付着をより確実に未然 に防止することができる。異物がチップ保持 面523に付着しないので、異物の堆積による突 起がチップ保持面523に発生することがない。 そのため、超音波接合時のチップ部品7とチ プ保持面523の摩擦係数が生産を継続しても 定に保たれ、超音波接合の品質が安定する そして、チップ保持面523の定期的な研磨も 要になり、超音波ホーン522の寿命を大幅に 上することができ、生産性が大幅に向上す 。

 なお、第1の実施の形態~第3の実施の形態 は、予め、チップ裏面7bに接着剤が付着し チップ部品7を用いて異物付着率IFを制御部6 記憶部61に記憶していたが、チップ部品7の 産ロットのグレードなどから操作者の知見 基づいて基準となる異物付着率IFを設定し もよい。また、任意に設定した異物付着率IF で生産を開始し、定期的に超音波ホーン522の チップ保持面523の汚れ具合を別途観測し、汚 れが進むようならば異物付着率IFを設定し直 など、適宜、設定を変更してもよい。

 また、第2の実施の形態と第3の実施の形 では、チップ裏面検査部4でチップ裏面7bの 物の比較検査を行った後、チップ洗浄部9で ップ裏面7bを洗浄していたが、チップ洗浄 9でチップ裏面7bを洗浄した後、チップ裏面 査部4でチップ裏面7bの比較検査を行っても い。

 本発明は、チップ部品の電極を基板の電 に超音波接合するあらゆる超音波接合装置 適用できる。

 1  超音波接合装置
 2  チップ供給部
 21  チップトレイ
 22  コレット
 23  ガイドレール
 3  チップ搬送部
 31  チップスライダ
 32  駆動機構
 33  吸引孔
 34  ボールねじ
 35  サーボモータ
 4  チップ裏面検査部
 41  カメラ
 42  斜光照射手段
 43  遮蔽板
 5  超音波接合部
 51  加圧機構
 511  加圧シリンダ
 512  ロッド
 513  ヘッド支持部材
 514  上面
 52  超音波接合ヘッド
 521  超音波発生器
 522  超音波ホーン
 523  チップ保持面
 524  吸引孔
 53  基板ステージ
 531  吸引孔
 6  制御部
 61  記憶部
 62  条件入力部
 63  表示部
 64  演算部
 7  チップ部品
 7a  電極面
 7b  裏面
 71  電極
 8  基板
 81  電極
 9  チップ洗浄部