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Patent Searching and Data


Title:
EAR THERMOMETER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/147947
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an ear thermometer which is capable of illuminating a liquid crystal with a backlight without increase in a battery capacity, whereby a user can easily see a liquid-crystal display of a body temperature even in a dark place.  The ear thermometer is characterized in that an MCU (1) displays on a liquid crystal display section (5) the body temperature measured by a body temperature measurement section (3), controls during the first predetermined period from the liquid-crystal display a backlight illumination section (7) via input/output ports (P1, P2) so as to maximize the light quantity of the backlight with which the liquid crystal display section (5) is illuminated from the backlight illumination section (7), controls during the following second predetermined period the backlight illumination section (7) such that the light quantity of the backlight becomes a predetermined light quantity lower than the maximum light quantity, and controls after a lapse of the second predetermined period the backlight illumination section (7) such that the light quantity of the backlight becomes zero.

Inventors:
TANAKA HIDEKI
Application Number:
PCT/JP2009/059273
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
May 20, 2009
Export Citation:
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Assignee:
BIO ECHO NET INC (JP)
TANAKA HIDEKI
International Classes:
A61B5/01; G01J5/00; G01K7/00; G02F1/133; G02F1/13357; G09G3/20; G09G3/34; G09G3/36
Foreign References:
JPH11108770A1999-04-23
JP2001285471A2001-10-12
JP2001016793A2001-01-19
Other References:
See also references of EP 2294975A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (JP)
Hidekazu Miyoshi (JP)
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Claims:
 耳孔深部から放射される赤外線を検知して体温を測定する体温測定部と、
 前記体温測定部の測定した体温を表示する液晶表示部と、
 前記液晶表示部にバックライトを照射するバックライト照射部と、
 前記体温測定部の測定した体温を前記液晶表示部に表示させるとともに、前記バックライト照射部から前記液晶表示部を照射するバックライトの光量が最大光量から消灯まで段階的に変化するように前記バックライト照射部を駆動制御する駆動制御部とを備えたことを特徴とする耳式体温計。
 前記バックライト照射部は、発光ダイオードを有することを特徴とする請求項1に記載の耳式体温計。
 前記体温測定部への電源供給開始から所定の時間の間は、前記体温測定部への電源供給を所定の小さいオン/オフ比率から所定の大きいオン/オフ比率に徐々に増大するように変化させながら断続的に行い、所定の時間の経過後、前記体温測定部への電源供給を連続的に行うように制御する電源供給制御部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の耳式体温計。
 前記体温測定部への電源供給を、該電源供給開始から第1の所定時間の間は、第1の所定のオン/オフ比率で断続的に繰り返し行い、該第1の所定時間に続く第2の所定時間の間は、前記第1の所定のオン/オフ比率よりも大きい第2の所定のオン/オフ比率で断続的に繰り返し行い、該第2の所定時間に続く第3の所定時間の間は、前記第2の所定のオン/オフ比率よりもさらに大きい第3の所定のオン/オフ比率で断続的に繰り返し行い、前記第3の所定時間の経過後、前記体温測定部への電源供給を連続的に行う電源供給制御部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の耳式体温計。
 耳孔深部から放射される赤外線を検知して体温を測定する体温測定部と、
 前記体温測定部の測定した体温を表示する液晶表示部と、
 前記液晶表示部にバックライトを照射するバックライト照射部と、
 前記体温測定部の測定した体温を前記液晶表示部に表示させるとともに、この表示から第1の所定時間の間、前記バックライト照射部から前記液晶表示部を照射するバックライトの光量が最大となるように前記バックライト照射部を駆動制御し、該第1の所定時間に続く第2の所定時間の間、前記バックライト照射部から前記液晶表示部を照射するバックライトの光量が前記最大光量よりも低い所定の光量となるように前記バックライト照射部を駆動制御し、前記第2の所定時間の経過後、前記バックライト照射部から前記液晶表示部を照射するバックライトの光量が零となるように前記バックライト照射部を駆動制御する駆動制御部とを備えたことを特徴とする耳式体温計。
 前記駆動制御部は、前記第1の所定時間の間、前記液晶表示部にバックライトを連続的に照射するように前記バックライト照射部を制御し、前記第2の所定時間の間、前記液晶表示部にバックライトを所定のオン/オフ比率で断続的に照射するように前記バックライト照射部を所定のオン/オフ比率で断続的に制御し、前記第2の所定時間の経過後、前記液晶表示部に対するバックライトを消灯するように前記バックライト照射部を制御するように構成されていることを特徴とする請求項5記載の耳式体温計。
 前記バックライト照射部は、発光ダイオードを有することを特徴とする請求項5又は6に記載の耳式体温計。
 前記駆動制御部によるバックライト照射部に対する所定のオン/オフ比率での断続的駆動制御は、30Hz以上の繰り返し周波数で行われることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の耳式体温計。
 前記体温測定部への電源供給開始から所定の時間の間は、前記体温測定部への電源供給を所定の小さいオン/オフ比率から所定の大きいオン/オフ比率に徐々に増大するように変化させながら断続的に行い、所定の時間の経過後、前記体温測定部への電源供給を連続的に行うように制御する電源供給制御部を備えたことを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の耳式体温計。
 前記体温測定部への電源供給を、該電源供給開始から第1の所定時間の間は、第1の所定のオン/オフ比率で断続的に繰り返し行い、該第1の所定時間に続く第2の所定時間の間は、前記第1の所定のオン/オフ比率よりも大きい第2の所定のオン/オフ比率で断続的に繰り返し行い、該第2の所定時間に続く第3の所定時間の間は、前記第2の所定のオン/オフ比率よりもさらに大きい第3の所定のオン/オフ比率で断続的に繰り返し行い、前記第3の所定時間の経過後、前記体温測定部への電源供給を連続的に行う電源供給制御部を備えたことを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の耳式体温計。
Description:
耳式体温計

 本発明は、耳孔深部から放射される赤外 を検知して体温を測定する耳式体温計に関 、さらに詳しくは、液晶による体温の表示 暗い所でも見やすくするバックライトの照 を省電力で行うことを可能とする耳式体温 に関する。

 耳式体温計は、赤外線センサの実装され プローブを耳に差し込むことにより、例え 1秒などの短時間で体温を測定できるため、 泣き易かったり、寝ていたり、じっとしてい ないような幼児や赤ん坊などの体温を測定す るのに非常に有効である。

 耳式体温計で測定した体温は、通常、小 化、低消費電力、軽量化などの観点から液 で表示される。液晶による表示は、明るい ころでは十分であるが、暗いところでは見 いという問題がある。特に、上述したよう 、幼児や赤ん坊などの体温を測定する場合 、幼児や赤ん坊などが寝ていたりなどして 比較的暗いような状況で体温を測定する場 も多々あるため、暗いところでも体温表示 見易くすることが重要である。

 このように暗いところでも液晶による体 表示を見易くするために、バックライトで 晶を照射することが有効であるが、液晶を ックライトで照射すると、バックライトの 灯のために多大の消費電力が必要となる。 体的には、液晶のバックライト付き耳式体 計では、例えば全消費電力の75%以上がバッ ライトの点灯用に消費されるため、耳式体 計の電池容量を増大することが必要となる このために、従来の耳式体温計では、例え 通常使用されているボタン型電池又は単4型 電池の数を1個から2個などに増やすなどして る。

 上述したように、従来の耳式体温計では 暗いところでも液晶による体温表示を見易 するために、液晶をバックライトで照射す と、バックライトの点灯のために多大の消 電力が必要となり、使用している電池の数 増やすことが必要であるため、耳式体温計 価格が増大するだけでなく、耳式体温計の 状や重量が増大し、使用しにくいものとな ているという問題点があった。また、電池 数を増やさないと、バックライトによる多 な消費電力のために電池の消耗が激しく、 の交換が頻繁となり、使用しにくくなり、 用的でないという問題点があった。

特開2007-111363号公報

特開2005-65866号公報

 本発明は、上記技術的課題に鑑みてなさ たもので、電池容量を増やすことなく、バ クライトで液晶を照射して、暗い所でも液 による体温表示を見易くした耳式体温計を 供することを目的とする。

 本発明は、耳孔深部から放射される赤外 を検知して体温を測定する体温測定部と、 記体温測定部の測定した体温を表示する液 表示部と、前記液晶表示部にバックライト 照射するバックライト照射部と、前記体温 定部の測定した体温を前記液晶表示部に表 させるとともに、前記バックライト照射部 ら前記液晶表示部を照射するバックライト 光量が最大光量から消灯まで段階的に変化 るように前記バックライト照射部を駆動制 する駆動制御部とを備えた耳式体温計を特 とする。

 上記耳式体温計では、液晶表示部に表示 れた体温をバックライトで照射するにあた 、バックライトの光量が最大光量から消灯 で段階的に変化するようにバックライト照 部を駆動制御するため、バックライト照射 よる電力消費を大幅に低減できることに加 て、測定された体温の液晶表示は少なくと 最初は最大光量のバックライトで照射され ため、使用者は暗い所でも体温の液晶表示 明確に視認することができる。

 本発明はまた、耳孔深部から放射される 外線を検知して体温を測定する体温測定部 、前記体温測定部の測定した体温を表示す 液晶表示部と、前記液晶表示部にバックラ トを照射するバックライト照射部と、前記 温測定部の測定した体温を前記液晶表示部 表示させるとともに、この表示から第1の所 定時間の間、前記バックライト照射部から前 記液晶表示部を照射するバックライトの光量 が最大となるように前記バックライト照射部 を駆動制御し、該第1の所定時間に続く第2の 定時間の間、前記バックライト照射部から 記液晶表示部を照射するバックライトの光 が前記最大光量よりも低い所定の光量とな ように前記バックライト照射部を駆動制御 、前記第2の所定時間の経過後、前記バック ライト照射部から前記液晶表示部を照射する バックライトの光量が零となるように前記バ ックライト照射部を駆動制御する駆動制御部 とを備えた耳式体温計を特徴とする。

 上記耳式体温計では、測定した体温の液 表示から第1の所定時間の間、バックライト の光量を最大とし、続く第2の所定時間の間 最大光量よりも低い所定の光量とし、第2の 定時間の経過後、バックライトの光量が零 なるように制御するため、バックライト照 による電力消費を大幅に低減できることに えて、測定された体温の液晶表示は最初の 定時間の間は最大光量のバックライトで照 されるため、使用者は暗い所でも体温の液 表示を明確に視認することができる。

 上記耳式体温計においては、前記駆動制 部は、前記第1の所定時間の間、前記液晶表 示部にバックライトを連続的に照射するよう に前記バックライト照射部を制御し、前記第 2の所定時間の間、前記液晶表示部にバック イトを所定のオン/オフ比率で断続的に照射 るように前記バックライト照射部を所定の ン/オフ比率で断続的に制御し、前記第2の 定時間の経過後、前記液晶表示部に対する ックライトを消灯するように前記バックラ ト照射部を制御するものとすることができ 。

 これにより、上記耳式体温計では、第1の 所定時間の間、バックライトを連続的に照射 し、第2の所定時間の間、バックライトを所 のオン/オフ比率で断続的に照射し、第2の所 定時間の経過後、バックライトを消灯するよ うに制御するため、バックライト照射による 電力消費を大幅に低減できることに加えて、 測定された体温の液晶表示は最初の所定時間 の間はバックライトで連続的に照射されるた め、使用者は暗い所でも体温の液晶表示を明 確に視認することができる。

 上記耳式体温計においては、前記バック イト照射部は、発光ダイオードを有するも とすることができる。

 これにより、上記耳式体温計では、バッ ライト照射部として発光ダイオードを使用 ているため、耳式体温計を小型化すること できる。

 上記耳式体温計においては、前記駆動制 部によるバックライト照射部に対する所定 オン/オフ比率での断続的駆動制御は、30Hz 上の繰り返し周波数で行われるものとする とができる。

 これにより、上記耳式体温計では、バッ ライト照射部に対する所定のオン/オフ比率 での断続的駆動制御は、30Hz以上の繰り返し 波数で行われるため、バックライトを発生 るLEDが断続的にオン/オフしても、人間の目 は連続的に見え、LEDの断続、すなわち点滅 分からない。

 上記耳式体温計においては、前記体温測 部への電源供給開始から所定の時間の間は 前記体温測定部への電源供給を所定の小さ オン/オフ比率から所定の大きいオン/オフ 率に徐々に増大するように変化させながら 続的に行い、所定の時間の経過後、前記体 測定部への電源供給を連続的に行うように 御する電源供給制御部を備えたものとする とができる。

 これにより、上記耳式体温計では、体温 定部への電源供給開始から所定の時間の間 、体温測定部への電源供給を所定の小さい ン/オフ比率から所定の大きいオン/オフ比 に徐々に増大するように変化させながら断 的に行い、所定の時間の経過後、体温測定 への電源供給を連続的に行うため、体温測 部に対する電源供給のパワーオンソフトス ート動作を円滑に行うことができ、体温の 定を適確に行うことができるとともに制御 が不安定な動作を行うことを防止すること できる。

 上記耳式体温計においては、前記体温測 部への電源供給を、該電源供給開始から第1 の所定時間の間は、第1の所定のオン/オフ比 で断続的に繰り返し行い、該第1の所定時間 に続く第2の所定時間の間は、前記第1の所定 オン/オフ比率よりも大きい第2の所定のオ /オフ比率で断続的に繰り返し行い、該第2の 所定時間に続く第3の所定時間の間は、前記 2の所定のオン/オフ比率よりもさらに大きい 第3の所定のオン/オフ比率で断続的に繰り返 行い、前記第3の所定時間の経過後、前記体 温測定部への電源供給を連続的に行う電源供 給制御部を備えたものとすることができる。

 これにより、上記耳式体温計では、電源 給開始から第1の所定時間の間は、体温測定 部への電源供給を第1の所定のオン/オフ比率 断続的に繰り返し行い、続く第2の所定時間 の間は、より大きい第2の所定のオン/オフ比 で断続的に繰り返し行い、続く第3の所定時 間の間は、さらに大きい第3の所定のオン/オ 比率で断続的に繰り返し行い、第3の所定時 間の経過後、体温測定部への電源供給を連続 的に行うため、体温測定部に対する電源供給 のパワーオンソフトスタート動作を円滑に行 うことができ、体温の測定を適確に行うこと ができるとともに制御系が不安定な動作を行 うことを防止することができる。

 本発明によれば、液晶表示された体温を ックライトで照射するにあたり、バックラ トの光量が最大光量から消灯まで段階的に 化するようにバックライト照射部を駆動制 するので、バックライト照射による電力消 を大幅に低減できることに加えて、測定さ た体温の液晶表示は少なくとも最初は最大 量のバックライトで照射されるため、使用 は暗い所でも体温の液晶表示を明確に視認 ることができる。

 また、本発明によれば、体温測定部への 源供給開始から所定の時間の間は、体温測 部への電源供給を所定の小さいオン/オフ比 率から所定の大きいオン/オフ比率に徐々に 大するように変化させながら断続的に行い 所定の時間の経過後、体温測定部への電源 給を連続的に行うので、体温測定部に対す 電源供給のパワーオンソフトスタート動作 円滑に行うことができ、体温の測定を適確 行うことができるとともに制御系が不安定 動作を行うことを防止することができる。

図1は、本発明の一実施形態に係わる耳 式体温計の制御系の全体構成を示すブロック 図である。 図2は、図1に示した実施形態の耳式体 計の外観を示す斜視図である。 図3は、図1、2に示した実施形態の耳式 温計の内部構造の一部を示す斜視図である 図4は、図1、2に示した実施形態の耳式 温計の内部構造の一部を示す側部断面図で る。 図5は、図1に示した実施形態の耳式体 計に使用されているバックライト照射部の 体的な回路構成と該バックライト照射部が 続されるMCUの入出力ポートの内部の詳細な 路構成を示す回路図である。 図6は、バックライト照射における消費 電力の低減動作を行うためのLED照射タイミン グを示す図である。 図7は、図1に示した実施形態の耳式体 計においてパワーオンソフトスタートを行 ための関連回路であるMCU内の入出力ポート 内部回路の構成を示す回路図である。 図8は、パワーオンソフトスタート動作 のタイミング図である。 図9は、パワーオンソフトスタート動作 を行った場合の電圧VDDの電圧降下を示す電圧 波形図である。 図10は、パワーオンソフトスタート動 がない場合の電圧VDDの電圧降下を示す電圧 形図である。 図11は、スイッチ操作と各動作状態と 示すためのタイミング図である。 図12は、2分の1デューティ液晶表示器 駆動回路の実施形態を示す図である。 図13は、7液晶セグメント形の液晶表示 器の結線例を示す図である。 図14は、図13の結線例における動作タ ミングを示す図である。 図15は、図13の結線例において数字「3 を表示させるときのタイミングを示す図で る。

 以下、本発明の実施の形態を図に基づい 詳説する。

 図1に示すように、本発明の一つの実施形 態の耳式体温計は、全体の動作を制御するた めにマイクロプロセッサを用いたマイクロコ ントローラ(以下MCUと略称する)1を有し、この MCU1には測温対象者の体温を測定する体温測 部3、この体温測定部3で測定した体温を液晶 で表示する液晶表示部5、この液晶表示部5の 晶表示にバックライトを照射して液晶表示 明るく見せるバックライト照射部7が接続さ れている。

 また、MCU1は、例えばボタン型リチウム電 池などからなる電源電池11から電圧VDDを供給 れて動作する。なお、この電池11に並列に 続されているコンデンサ13は、電池11の電源 ンピーダンスを低減するためのものである

 体温測定部3は、耳孔深部から放射される 赤外線を検知するサーモパイル型赤外線セン サ31と、この赤外線センサ31からの検知信号 すなわち赤外線センサ31で検知された測温対 象者の体温に対応するアナログ信号をデジタ ル信号に変換し、このデジタル信号をデジタ ル体温信号としてMCU1に供給するアナログ-デ タル変換回路(A-D変換回路)33とを有する。赤 外線センサ31は、直列接続された電池と抵抗 らなる等価回路で示されているサーモパイ 31Aと温度補償用のサーミスタ31Bから構成さ ている。

 体温測定部3は、電源電圧として電圧VCCを MCU1の制御により供給されて動作するように っているが、この電圧VCCは、MCU1の並列接続 れた入出力ポートP3、P4、P5においてMCU1の制 御により生成され、体温測定部3に供給され 。なお、MCU1の並列接続された入出力ポートP 3、P4、P5には、コンデンサ15が接続されてい が、このコンデンサ15は、A-D変換回路33のデ ップリング用であり、A-D変換回路33に動作 圧VCCを供給する電源のインピーダンスを低 しているものである。

 また、MCU1には、その入出力ポートP6を介 てスタートスイッチ9が接続されているが、 このスタートスイッチ9を操作することによ 、MCU1に割り込みがかかり、これによりMCU1が 体温測定部3に対する電源供給動作、すなわ パワーオン動作を行うとともに、体温測定 作を開始するようになっている。

 なお、MCU1は、電池11を実装してから、一 時間経過後、スタンバイ状態になり、スタ バイ状態になると、MCU1は、内部発振器を停 止し、MCU1の消費電流は最小となる。このス ンバイ状態での最小消費電流は、MCU1の内部 圧検出回路の動作電流とMCU1の内部回路のリ ーク電流の和である。MCU1は、スタンバイ状 においてはスタートスイッチ9からの割り込 のみを受け付け、上述したように、体温測 部3に対するパワーオンスタート動作を行う とともに、体温測定動作を開始するようにな っている。

 バックライト照射部7は、発光ダイオード (以下、LEDと略称する)で構成されるが、このL EDによるバックライト照射の消費電力を低減 るためのLED照射タイミングをMCU1で生成する ために、バックライト照射部7は、MCU1のオー ンドレインの入出力ポートP1、P2に接続され ている。このLED照射タイミングとは、LEDによ る消費電力を低減するために、測温対象者の 測定した体温を測定完了直後から例えば10秒 どの所定時間のみ、最大光量でLEDによる照 を行って体温を明るく表示して見やすくし その後は、すなわち明るく表示された体温 測温対象者が読み取ったと思われる以降は 体温表示を視認できる程度に光量を低減し 暗くし、例えば30秒などの所定時間が経過 ると消灯してLEDのバックライトによる照射 停止するというものである。

 図2に示すように、耳式体温計は、測温対 象者の体温を測定しやすいように手で持ち易 い細長い形状に構成され、その一端にはプロ ーブ131が設けられ、中程には前記液晶表示部 5及びスタートスイッチ9が設けられている。

 プローブ131は、測温対象者の体温を測定 るために測温対象者の耳孔に挿入されるも であるが、このプローブ131内には前記赤外 センサ31が内蔵されている。したがって、 のプローブ131を測温対象者の耳孔に挿入す と、このプローブ131内の赤外線センサ31が測 温対象者の耳孔深部から放射される赤外線を 検知し、この検知信号を前記A-D変換回路33に 給するようになっている。なお、A-D変換回 33は、赤外線センサ31から供給される検知信 号であるアナログ信号、具体的には測温対象 者の体温に対応するアナログ信号をデジタル 信号に変換し、MCU1に供給する。

 図3及び図4に示すように、本実施形態の 式体温計の主要な部品の一部である液晶表 部5及び前記バックライト照射部7を構成する 発光ダイオード(LED)71は、基板91の上に搭載さ れている。具体的には、基板91の上には、液 表示部用のフレーム93が取り付けられ、こ フレーム93の大きく開いた窓部に液晶表示部 5が取り付けられている。

 また、図4から分かるように、液晶表示部 5の下、すなわち液晶表示部5と基板91との間 は導光板73が配設されている。さらに、図3 4において導光板73の左側の基板91の上にはLED 71が実装されている。そして、このLED71から 光は、導光板73の図4において左側面からそ 内部に侵入し、導光板73の傾斜した下面で均 等に分散するように上方に反射され、この反 射光が液晶表示部5に対するバックライトと て液晶表示部5の全体を下方から均等に照射 、液晶表示部5の表示を明るく見やすいもの にしている。

 図5に示すように、バックライト照射部7 、LED71のアノードが抵抗75を介してMCU1の動作 電圧VDDに接続され、LED71のカソードがMCU1の2 の入出力ポートP1、P2に接続されるとともに この直列接続されたLED71と抵抗75の両端には 抵抗77が並列に接続されて構成されている。 抗75は、LED71に流れる電流を規定するもので あり、抵抗77は、MCU1の入出力ポートP1、P2が 定になることを防止するプルアップ抵抗で る。

 LED71のカソードに接続されたMCU1の入出力 ートP1、P2は、それぞれMCU1内においてNチャ ネルMOSFET111、121のドレインに接続されてい 。このMOSFET111、121のソースは、アース接続 れ、ゲートは、それぞれNOR回路113、123の出 に接続されている。また、NOR回路113、123の 方の入力には、それぞれ出力信号SD1、SD2が 給され、他方の入力には、それぞれ出力禁 信号SK1、SK2が供給されている。

 さらに、MOSFET111、121のドレインは、それ れNAND回路115、125の一方の入力に接続されて いる。このNAND回路115、125の他方の入力には それぞれ入力許可信号SP1、SP2が供給され、NA ND回路115、125の出力は、それぞれ入出力ポー P1、P2から入力される外部からの入力信号を 入力信号SI1、SI2としてMCU1内に供給するよう なっている。

 このような回路構成において、LED71によ バックライト照射における消費電力の低減 作について図6に示すLED照射タイミングを参 して説明する。

 体温測定部3で測定された測温対象者の体 温は、体温測定部3からMCU1を介して液晶表示 5に供給され、液晶表示部5で液晶表示され 。この単に液晶表示された体温は、例えば い所では見難いため、バックライト照射部7 LED71からの光をバックライトとして液晶表 部5を照射することにより、液晶表示を明る 照射して暗い所でも見やすくすることがで るが、LED71からの光で液晶表示部5をバック イト照射すると、LED71における消費電力が 幅に増大し、電圧VDDを供給する電池11の寿命 が著しく短くなるとともに、場合によっては 電池の数を増やさなければならなくなる。

 そこで、本実施形態では、このような電 寿命の短縮化や電池数の増大を回避しなが も、液晶表示部5による液晶表示をバックラ イト照射して見やすくすることを可能とする ために、図6に示すようなLED照射タイミング したがってLED71を駆動制御し、該LED71により 晶表示部5をバックライト照射している。

 さらに詳しくは、このLED照射タイミング 、液晶表示部5による液晶表示をバックライ ト照射して暗い所でも体温表示を明るくして 見やすくし、この明るく表示された体温を測 温対象者が読み取った後は、バックライト照 射で明るくする必要はないので、測温対象者 が体温を読み取ったと推定される時間経過後 は、バックライト照射を低減し、これにより 電池寿命の短縮化や電池数の増大を回避して いる。

 このLED照射タイミングは、図6に示すよう に、測温対象者の測定した体温を測定完了し た時刻T0から例えば10秒が経過した時刻T1まで の第1の所定時間の間のみ、LED71に最大電流を 流すようにLED71を連続的に駆動することで最 光量でバックライト照射を液晶表示部5に対 して行って体温を明るく液晶表示して見やす くする。なお、このように体温が明るく表示 された時に体温を読み取れば、暗い所でも容 易に読み取ることができる。

 それから、時刻T1から例えば30秒などが経 過した時刻T2までの第2の所定時間の間は、LED 71を所定のオン/オフ比率で、具体的には図6 示すように約1/3のオン/オフ比率で断続的に 動して、光量を例えば最大光量の1/3程度に 減して視認できる程度に暗くして省電力化 図る。そして、時刻T2が経過すると、LED71の 駆動を停止し、LED71からのバックライトによ 照射を停止するというものである。

 上述した動作をバックライト照射部7のLED 71に行わせしめるために、MCU1は、まず入出力 ポートP1、P2の出力禁止信号SK1、SK2を「0」に 定する。それから、MCU1は、図6の時刻T0から T1の間、LED71に電流を連続的に流してLED71から のバックライト光量を最大にするために入出 力ポートP1、P2の出力信号SD1、SD2としてNOR回 113、123の一方の入力に「0」を供給する。こ 結果、NOR回路113、123の出力は、「1」となり 、これにより入出力ポートP1、P2のMOSFET111、12 1は共にオンとなる。

 入出力ポートP1、P2のMOSFET111、121が共にオ ンになると、バックライト照射部7のLED71には 電圧VDDから抵抗75、LED71、MOSFET111、121を介し アースに至る経路で電流が流れ、これによ LED71は発光し、この光がバックライトとして 液晶表示部5を照射し、最初の時刻T0から時刻 T1までの例えば10秒の間、液晶表示部5による 温の液晶表示を暗い所でも明るく見えるよ にしている。なお、上記経路でLED71に流れ 電流は、入出力ポートP1、P2における電圧降 を無視すると、電圧VDDからLED71のオン電圧VD 71を引いた電圧を抵抗75の抵抗値で割った値 ある。

 なお、LED71を駆動して発光させるには、1 の入出力ポートP1のMOSFET111のみをオンにす だけでもよいが、2つの入出力ポートP1、P2の 2つのMOSFET111、121をオンさせることにより、MO SFET111、121の内部抵抗による影響、すなわち 圧降下を低減している。また、上記動作に いて、入出力ポートP1、P2の入力許可信号SP1 SP2は、本動作に直接関係しないので、どの うな信号でもよい。

 次に、図6に示すように、時刻T1を経過し 時刻T1から時刻T2の間になると、MCU1は、LED71 からの液晶表示部5に対するバックライトの 射光量を前記最大光量の約1/3の光量程度に 減して省電力化を図るべく図6の時刻T1から 刻T2に示すように、LED71を約1/3のオン/オフ比 率で断続的に駆動するように制御する。

 MCU1は、この約1/3のオン/オフ比率での断 的駆動を行うために、入出力ポートP1、P2の 力信号SD1、SD2として、図6の時刻T1から時刻T 2で示すように、約1/3のオン/オフ比率でオン オフを断続的に繰り返す出力信号SD1、SD2をN OR回路113、123の一方の入力に供給し、この約1 /3のオン/オフ比率の出力信号SD1、SD2でMOSFET111 、121をオン/オフ制御し、このMOSFET111、121の ン/オフ動作でLED71を駆動する。この結果、LE D71から発するバックライトは、光量が前記最 大電流の場合の約1/3に低減され、このように 光量が約1/3に低減されたバックライトで照射 された液晶表示部5の液晶表示は、例えば視 できる程度に暗く表示され、これにより省 力化を図っている。

 なお、前記約1/3のオン/オフ比率で断続的 に繰り返される出力信号SD1、SD2の繰り返し周 波数は、該出力信号SD1、SD2で駆動されるLED71 点滅が人間の目に分からないように例えば3 0Hz以上であることが望ましい。

 次に、時刻T2が経過すると、具体的には 体温の液晶表示が開始された時刻T0から例え ば30秒などが経過した時刻T2以降は、MCU1によ バックライト照射部7のLED71の駆動を停止し LED71による液晶表示部5に対するバックライ の照射を停止し、これによりバックライト 射部7による電力消費を完全に停止している 。

 次に、本実施形態におけるパワーオンソ トスタート動作について図7を参照して説明 する。本実施形態のパワーオンソフトスター ト動作は、図1に示すスタートスイッチ9を操 すると、MCU1に対してスタートスイッチ9か 割り込みがかかり、MCU1の制御により、具体 にはMCU1内のメモリに記憶されたプログラム の制御により図1の体温測定部3に対する動作 圧VCCを電圧VDDから供給する際に行われるが このパワーオンソフトスタート動作は、MCU1 の入出力ポートP3、P4、P5の内部回路のスイッ チングにより行っている。なお、本実施形態 では、体温測定部3に対する動作電圧VCCを電 VDDから供給する場合におけるスイッチング 子である後述するPチャンネルMOSFET137におけ 電圧降下を低減するために3つの入出力ポー トP3、P4、P5を並列接続している。

 MCU1の入出力ポートP3、P4、P5の内部回路の 構成は、すべて同じものであるので、図7で 、1つの入出力ポートP3についてのみ図示し 明するが、この回路構成と同じ3つの入出力 ートP3、P4、P5が並列接続されて、コンデン 15に接続され、このコンデンサ15の両端の電 圧が体温測定部3に対する動作電圧VCCとして ンデンサ15を介して体温測定部3に供給され いる。なお、コンデンサ15は、上述したよう に、体温測定部3のデカップリング用であり 体温測定部3に動作電圧VCCを供給する電源の ンピーダンスを低減しているものである。

 図7に示す入出力ポートP3の内部回路にお ては、入出力ポートP3がNチャンネルMOSFET131 ドレインとPチャンネルMOSFET137のドレインと の接続点に接続されている。MOSFET131のソース は、アース接続され、MOSFET137のソースは、電 圧VDDに接続され、これによりMOSFET137がオンに なると、MOSFET137のドレインに接続された電圧 VDDがMOSFET137及び入出力ポートP3を介して体温 定部3の動作電圧VCCとして体温測定部3に供 されるようになっている。

 MOSFET131のゲートは、NOR回路133の出力に接 され、このNOR回路133の一方の入力には出力 号SD3が入力され、他方の入力には出力禁止 号SK3が入力されている。また、MOSFET137のゲ トは、NAND回路139の出力に接続され、このNAN D回路139の一方の入力には出力信号SD3が入力 れ、他方の入力にはインバータ138を介して 力禁止信号SK3が入力されている。

 また、入出力ポートP3は、抵抗132とPチャ ネルMOSFET136の直列回路を介して電圧VDDにプ アップされている。このMOSFET136のゲートは インバータ134を介してプルアップ制御信号S Cを供給されている。さらに、入出力ポートP3 は、NAND回路135の一方の入力に接続され、こ NAND回路135の他方の入力には入力許可信号SP3 入力され、NAND回路135は、出力信号として入 力信号SI3を出力している。

 上述した回路構成において、パワーオン フトスタート動作は、図1に示すスタートス イッチ9が例えば測温対象者により操作され と、このスタートスイッチ9からMCU1に割り込 みがかかり、MCU1の制御により開始する。

 まず、MCU1は、図7に示す出力禁止信号SK3 「0」に設定するとともに、入出力ポートP3 出力信号SD3を「1」に設定する。この結果、 力禁止信号SK3の「0」信号によりNOR回路133の 他方の入力に「0」が供給され、インバータ13 8を介してNAND回路139の他方の入力に「1」が入 力され、これにより入出力ポートP3の書き込 禁止状態が解除されるとともに、出力信号S D3の「1」信号によりNAND回路139の出力は「0」 なって、MOSFET137がオンになると同時に、NOR 路133の出力は「0」となり、MOSFET131がオフに なる。

 このようにMOSFET137がオンになり、MOSFET131 オフになると、MOSFET137のドレインに供給さ ている電圧VDDがMOSFET137、入出力ポートP3を してコンデンサ15に充電されながら、この電 圧VDDはコンデンサ15に充電された電圧ととも 電圧VCCとして体温測定部3に供給される。な お、この状態をMOSFET137=オン、MOSFET131=オフの 圧供給状態と称することにする。

 また、このMOSFET137=オン、MOSFET131=オフの 圧供給状態において出力禁止信号SK3を「1」 設定すると、NAND回路139の出力は「1」にな 、NOR回路133の出力は「0」となるので、MOSFET1 37及びMOSFET131は共にオフとなり、MOSFET137のド インに供給されている電圧VDDはオフ状態のM OSFET137で遮断され、コンデンサ15への充電も いし、また電圧VCCとして体温測定部3に供給 れることもない。なお、この状態をMOSFET137= オフ、MOSFET131=オフの電圧不供給状態と称す ことにする。

 図8は、上述したMOSFET137=オン、MOSFET131=オ の電圧供給状態とMOSFET137=オフ、MOSFET131=オ の電圧不供給状態との比率を段階的に増大 せるように可変しながら最後には電圧供給 態を連続的に行い、これによりパワーオン フトスタート動作を行うタイミングを示し いる。

 図8においては、電圧供給状態と電圧不供 給状態が断続的にパルス状に繰り返している が、詳しくは、スタートスイッチ9の操作でMC U1に割り込みがかかり、これによりMCU1の制御 によりパワーオンソフトスタート動作が開始 する時刻T0から時刻T1の最初の所定時間の間 、電圧供給状態と電圧不供給状態の比率を えば約1/4のように低い比率とし、電圧VDDの 給を少ないものにしている。このように電 供給状態を短時間にすると、電圧VDDからMOSFE T137を介してコンデンサ15を充電するラッシュ カレントを緩和することができ、コンデンサ 15は徐々に充電されながら電圧VCCに向かって 昇する。すなわち、パワーオンソフトスタ ト動作を開始する。

 次に、時刻T1から時刻T2の次の所定時間の 間は、電圧供給状態と電圧不供給状態の比率 を例えば約1/2のように少し高い比率に設定し て、電圧VDDの供給を増やし、さらに次の時刻 T2から時刻T3の所定時間の間は、電圧供給状 と電圧不供給状態の比率を例えば約3/4のよ にかなり高い比率として、電圧VDDの供給を らに増やす。このようにして、コンデンサ15 への充電を徐々に増大しながら電圧VCCに向か ってさらに上昇させ、時刻T3以降になると、 圧供給状態を100%として、電圧VDDを連続的に 供給するようにしている。

 このように電圧供給状態と電圧不供給状 との比率を約1/4、1/2、3/4のように段階的か 増大させるように可変しながら最後には電 を連続的に供給するようにパワーオンソフ スタート動作を行うことにより、パワーオ スタート時における電池の電圧VDDの電圧降 を著しく改善することができる。

 具体的に説明すると、図10は、パワーオ ソフトスタート動作がない場合においてパ ーオンスタート時に電圧VCCとして体温測定 3に供給される電圧VDDの電圧降下を示す電圧 形図である。図10では、約1MSにわたって電 VDDの瞬時的な電圧降下が確認される。

 なお、この電圧降下は、MOSFET137がオンに った時にコンデンサ15を充電することによ 発生するものである。また、この電圧降下 、コンデンサ15を充電するための電池11の放 により電池11の内部インピーダンスが増大 、電池11に並列接続されているコンデンサ13 も電池11の内部インピーダンスの上昇を防 できないことを示しているものである。こ ような状態が発生すると、例えばMCU1の内部 圧検出回路が動作してリセット状態となり パワーオンスタート動作ができなかったり 不安定な動作となり、耳式体温計として必 な測定回数も確保できないことがある。し がって、パワーオンソフトスタート動作が 実に行うことが重要となるのである。なお パワーオンソフトスタート動作に要する時 であるコンデンサ15の充電時間は、約0.2秒 度であるので、パワーオンスタート動作に の程度の時間がかかっても支障はないもの ある。

 図9は、上述したパワーオンソフトスター ト動作を行った場合の電圧VDDの電圧降下を示 す電圧波形図である。図9から分かるように 上述したパワーオンソフトスタート動作を うことにより、電池11による電圧VDDの電圧降 下が著しく改良されることが分かる。

 MCU1は、上述したように、スタートスイッ チ9の操作により割り込みがかかり、これに りパワーオンソフトスタート動作、体温測 動作などの各種動作を開始するというよう 1つのスタートスイッチ9によりパワーオンソ フトスタート動作用のスイッチと体温測定動 作用のスイッチを兼用している。例えば図11 参照するに、MCU1は、このスタートスイッチ 9からの割り込みにより起動された後、この タートスイッチ9の動作を監視し、スタート イッチ9が長押しされたものであるか、単に 短く押されたものであるか、連続的に所定時 間以上長く押されたものであるか等を判定す ることができる。そして、MCU1は、この判定 果に基づいて、すなわちスタートスイッチ9 長押しされたものであるか、単に短く押さ たものであるか、連続的に所定時間以上長 押されたものであるかの判定結果に基づい 、種々の動作、例えば最大光量を変化させ り、バックライトの使用を選択させたりな の種々の動作を選択的に行うことができる

 図11(a)の例は通常動作を示し、スタート イッチ9が単に短く押された時に液晶表示さ ると共にバックライトを点灯させ、検温可 るいは前回測温値を表示させ、再度短くス ッチオン操作されると測温を開始し、測温 を明るく表示し、その後、時間経過と共に ックライトの明るさを低くし、さらにその にバックライトを消灯する動作を示してい 。

 図11(b)の例は、スタートスイッチ9が短く された時にバックライトは消灯状態にし、 タートスイッチ9を長押しすればバックライ トを点灯させ、検温可を明るく表示させる。 そしてその後に再度スタートスイッチ9が短 押されると、測温を開始し、測温値を明る 表示し、その後、時間経過と共にバックラ トの明るさを低くし、さらにその後にバッ ライトを消灯する動作を示している。尚、 ックライトを明るく点灯させた状態で再度 タートスイッチ9が長押しされた場合には、 ックライトを消灯させる動作をする。すな ち、この例では、スターチスイッチ9の長押 し操作によりバックライトの点灯と消灯を切 替えることができる。

 図11(c)の例は、スターチスイッチ9が短く されてスイッチオンさせた後、スタートス ッチ9を長押しすればその押している時間の 長さによりバックライトの明るさを最大まで 上げたりその後に下げたりし、さらにその後 に再度スタートスイッチ9が短く押されると 測温を開始し、測温値を明るく表示し、そ 後、時間経過と共にバックライトの明るさ 低くし、さらにその後にバックライトを消 する動作を示している。

 次に、図12~図15を用いて、ハンディ型各 測定器、ハンディ型医療機器、ハンディ型 康器具などのような携帯用小型機器に使用 れる液晶表示器の駆動回路について説明す 。

 液晶表示器をマイクロコントローラによ 駆動する場合、通常、液晶コントローラを イクロコントローラの外部ハードウエアと て実装する方法と液晶表示コントローラを 蔵したマイクロコントローラMCUを用いる方 とがある。一般的に、電子機器において部 点数の削減、超小型化、低価格化を目指す 合、ワンチップ型マイクロコントローラが 用されており、そのため、電子機器の表示 が液晶表示器によって行われるときは、通 、液晶表示コントローラ内蔵型のマイクロ ントローラが用いられる。しかし、市場に 回っているマイクロコントローラのほとん は液晶表示コントローラ非内蔵型であり、 晶表示コントローラ内蔵マイクロコントロ ラは機種が少なく選択肢が限られてしまい 回路設計の自由度が制限されてしまうとい 問題点がある。一方、液晶表示コントロー を外部ハードウェアとして装着する方法で 、部品点数の増加、実装面積の増大、生産 ストの増大等といった問題点がある。

 本実施形態の液晶表示器の駆動回路は、 のような技術的課題を解決し、液晶表示コ トローラが内蔵されていないマイクロコン ローラであっても、実装面積の拡大を伴わ 、必要最小限の部品点数で液晶表示器を直 駆動できるものである。

 また、同一性能の液晶表示コントローラ 蔵マイクロコントローラと液晶表示マイク コントローラ非内臓マイクロコントローラ を比較すると、液晶表示コントロール部チ プ面積の増大の故に液晶表示コントローラ 蔵マイクロコントローラがコスト高である に対し、本実施形態の液晶表示器の駆動回 はコスト面でも有利なものである。

 図12に示すように、2分の1デューティ液晶 表示器の駆動回路は、マイクロコントローラ (MCU)1と、液晶ユニット(LCD)50と、マイクロコ トローラ1と液晶ユニット50との間に介在さ る1組の分圧抵抗R1~R4とから構成される。マ クロコントローラ1のポート出力P1、P2、P3は マイクロコントローラの内部プログラムに り制御されてπ/4(90°)づつ位相の異なる矩形 波を出力する。分圧抵抗R1~R4は同一の抵抗値 有し、R3、R1、R2、R4の順で直列に接続され 。マイクロコントローラ1の出力ポートP1は 圧抵抗R3の開放端に、出力ポートP2は分圧抵 R1と分圧抵抗R2の間に、出力ポートP3は分圧 抗R4の開放端にそれぞれ接続される。

 液晶ユニット50は、図13に示すように、一 般的に数字を表わすための7つの液晶セグメ トA~Gと、一般的に小数点を表わすための液 セグメントMとからなる。液晶ユニット50の 通ポートCOM0は液晶セグメントC、E、G、Mに接 続されており、共通ポートCOM1は液晶セグメ トA、B、D、Fに接続されている。共通ポートC OM0及びCOM1はまた分圧抵抗R3と分圧抵抗R1の間 び分圧抵抗R2と分圧抵抗R4の間にそれぞれ接 続されている。マイクロコントローラ1の出 ポートP4は液晶セグメントA及びMに接続され 出力ポートP5は液晶セグメントB及びCに接続 され、出力ポートP6は液晶セグメントD及びG 接続され、出力ポートP7は液晶セグメントE びFに接続される。

 マイクロコントローラ1の出力ポートP1、P 2、P3はマイクロコントローラの内部プログラ ムにより制御されてπ/4(90°)づつ位相の遅れ 矩形波をそれぞれ出力する。出力ポートP1、 P2、P3の出力は分圧抵抗R1、R2、R3、R4により分 圧され、液晶ユニット2の共通ポートCOM0、COM1 の信号となる。出力ポートP4、P5、P6、P7は、 イクロコントローラ1の内部プログラムによ り制御されて共通ポートCOM0、COM1に対応する 動信号を動作タイミングに同期して出力す ことにより任意の液晶セグメントを駆動あ いは消灯させる。この関係について図14を 照してさらに説明する。

 図14は動作タイミングを示す図であり、 イミングT1、T2、T3、T4は共に等しいので、T1 らT4までのタイミング(T1+T2+T3+T4)はT1×4と等 い。各出力ポートP1~P3は所定の電圧値V又は0V (以下、この電圧値の関係を「1」又は「0」の ように表わす。)を以下のタイミングでそれ れ出力する。

 A)タイミングT1において、P1に「0」、P2に「0 」、P3に「1」
 B)タイミングT2において、P1に「1」、P2に「0 」、P3に「0」
 C)タイミングT3において、P1に「1」、P2に「1 」、P3に「0」
 D)タイミングT4において、P1に「0」、P2に「1 」、P3に「1」
 これにより、共通ポートCOM0、COM1には、次 ような関係で電圧値がそれぞれ現れる。

 A)タイミングT1において、COM0に「0」、COM1に 1/2V
 B)タイミングT2において、COM0に1/2V、COM1に「 0」
 C)タイミングT3において、COM0に「1」、COM1に 1/2V
 D)タイミングT4において、COM0に1/2V、COM1に「 1」
 このとき、共通ポートCOM0、COM1に接続され 液晶セグメントA~G及びMのすべてを点灯する 合、出力ポートP4~P7は、
 A)タイミングT1において、「1」
 B)タイミングT2において、「1」
 C)タイミングT3において、「0」
 D)タイミングT4において、「0」
をそれぞれ出力する。

 一方、共通ポートCOM0、COM1に接続された液 セグメントA~G及びMのすべてを消灯する場合 出力ポートP4~P7は、前述とは逆に、
 A)タイミングT1において、「0」
 B)タイミングT2において、「0」
 C)タイミングT3において、「1」
 D)タイミングT4において、「1」
をそれぞれ出力する。

 共通ポートCOM0に接続された液晶セグメント C、E、G、Mのみを点灯する場合、出力ポートP4 ~P7は、
 A)タイミングT1において、「1」
 B)タイミングT2において、「0」
 C)タイミングT3において、「0」
 D)タイミングT4において、「1」
をそれぞれ出力する。

 一方、共通ポートCOM1に接続された液晶セグ メントA、B、D、Fのみを点灯する場合、出力 ートP4~P7は、前述とは逆に、
 A)タイミングT1において、「0」
 B)タイミングT2において、「1」
 C)タイミングT3において、「1」
 D)タイミングT4において、「0」
をそれぞれ出力する。

 図15は図13に示す液晶表示器が数字の「3 を表示するときのタイミングと各ポート出 の関係を表している。

 数字の「3」を表示させるための液晶セグ メントA~D、Gのうち、共通ポートCOM0の駆動タ ミングにおいて液晶セグメントG、Cを駆動 せ、共通ポートCOM1の駆動タイミングにおい 液晶セグメントA、B、Dを駆動させることに る。各タイミングT1~T4において各ポートP4~P7 に以下の電圧値を出力することで液晶セグメ ントA~D、Gを駆動することができる。

 1)出力ポートP4に、タイミングT1で「0」、 T2で「1」、T3で「1」、T4で「0」を出力するこ とで、液晶セグメントAを点灯する。

 2)出力ポートP5に、タイミングT1で「1」、 T2で「1」、T3で「0」、T4で「0」を出力するこ とで、液晶セグメントB、Cを点灯する。

 3)出力ポートP6に、タイミングT1で「1」、 T2で「1」、T3で「0」、T4で「0」を出力するこ とで、液晶セグメントD、Gを点灯する。

 4)出力ポートP7に、タイミングT1で「0」、 T2で「0」、T3で「1」、T4で「1」を出力するこ とで、液晶セグメントE、Fを消灯する。

 その他の数字並びに小数点付き数字の各 についての各タイミングT1~T4における各ポ トP4~P7の出力関係についても該当する液晶セ グメントを点灯させ、別のセグを消灯させる 組み合わせにより同様に表示させることがで きる。

 本発明は、電池容量を増やすことなく、 ックライトで液晶を照射して、暗い所でも 晶による体温表示を見易くした耳式体温計 あり、耳穴に挿入するだけで手軽に短時間 体温測定でき、体温測定機器の産業分野で 用可能である。

1 MCU
3 体温測定部
5 液晶表示部
7 バックライト照射部
9 スタートスイッチ
11 電池
13、15 コンデンサ
31 サーモパイル型赤外線センサ
31A サーモパイル
31B サーミスタ
33 A-D変換回路
71 発光ダイオード(LED)
73 導光板
75、77 抵抗
111、123、131、136、137 MOSFET
113、123、133 NOR回路
115、125、135、139 NAND回路
134、138 インバータ
P1-P6 MCUの入出力ポート