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Title:
SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE AND SEMICONDUCTOR MEMORY SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090692
Kind Code:
A1
Abstract:
A logical-physical conversion table (115) specifying a correspondence between a logical address in a command issued by a host device and a physical address in a built-in semiconductor memory is provided and is also stored into a flash memory (120). Receiving a write command issued from the host device (200), a block management unit (114) updates the logical-physical conversion table with reference to the logical-physical conversion table. In the logical-physical conversion table, a logical-physical conversion table initialization unit (117) updates a physical address corresponding to a logical address to an invalid address. This makes it possible to evenly maintain the number of rewritings in a physical block, regardless of the writing status of the flash memory.

Inventors:
OOTSUKA TAKESHI
Application Number:
PCT/JP2008/002811
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
October 06, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
OOTSUKA TAKESHI
International Classes:
G06F12/02; G06F12/00; G06F12/16
Foreign References:
JPH0997139A1997-04-08
JP2004280752A2004-10-07
JP2006146585A2006-06-08
Attorney, Agent or Firm:
OKAMOTO, Yoshiki (Shori Building7-7-19, Takaidahondori,Higashi-Osaka-sh, Osaka 66, JP)
Download PDF:
Claims:
 複数の物理ブロックによって構成される半導体メモリを含み、前記半導体メモリにホスト機器から書き込まれるデータを記録し、記録されたデータを読み出す半導体記録装置であって、
 前記半導体メモリの物理アドレスと前記ホスト機器が発行するコマンドに含まれる論理アドレスとの対応を示す論物変換テーブルを前記半導体メモリに記録し、前記ホスト機器から発行されるコマンドにおける論理ブロックに対応する物理ブロックを、前記論物変換テーブルを参照して選択すると共に、データを書き込んだときに前記論物変換テーブルを更新してアドレス管理を行うブロック管理部と、
 前記半導体メモリの論理フォーマットが実行されたことを検出する論理フォーマット検出部と、
 前記論理フォーマット検出部により論理フォーマットを検出した直後に、前記論物変換テーブルの各論理アドレスに対応する物理アドレスを無効アドレスに更新する論物変換テーブル初期化部と、を具備する半導体記録装置。
 前記ブロック管理部は、前記論物変換テーブルを前記半導体メモリの所定の物理ブロックにページ番号順に追記することによって更新するものであり、
 前記論物変換テーブル初期化部は、前記論理フォーマット検出部により論理フォーマット終了を検出した直後に、少なくとも一部の論理アドレスに対応する物理アドレスを無効アドレスに更新し、更新した論物変換テーブルを前記物理ブロックのページに追記する請求項1に記載の半導体記録装置。
 前記論物変換テーブルはK個(Kは2以上の自然数)の部分領域に分割されたものであり、前記論物変換テーブル初期化部は、論理フォーマットの実行時には、前記K個の部分領域のうち少なくとも1つの部分領域を選択して論物変換テーブルを初期化する請求項1に記載の半導体記録装置。
 前記論物変換テーブルはK個(Kは2以上の自然数)の部分領域に分割されたものであり、前記論物変換テーブル初期化部は、論理フォーマットの実行時には、前記K個の部分領域のうち少なくとも1つの部分領域を選択して論物変換テーブルを初期化する請求項2に記載の半導体記録装置。
 複数の物理ブロックによって構成される半導体メモリを含み、前記半導体メモリにホスト機器から書き込まれるデータを記録し、記録されたデータを読み出す半導体記録装置であって、
 前記半導体メモリの物理アドレスと前記ホスト機器が発行するコマンドに含まれる論理アドレスとの対応を示す論物変換テーブルを前記半導体メモリに記録し、前記ホスト機器から発行されるコマンドにおける論理ブロックに対応する物理ブロックを、前記論物変換テーブルを参照して選択すると共に、データを書き込んだときに前記論物変換テーブルを更新してアドレス管理を行うブロック管理部と、
 前記ホスト機器から論物変換テーブル初期化コマンドが発行されたとき、前記論物変換テーブルの少なくとも一部の論理アドレスに対応する物理アドレスを無効アドレスに更新する論物変換テーブル初期化部と、を具備する半導体記録装置。
 前記ブロック管理部は、前記論物変換テーブルを前記半導体メモリの所定の物理ブロックにページ番号順に追記することによって更新するものであり、
 前記論物変換テーブル初期化部は、前記論物変換テーブルの初期化時に、少なくとも一部の論理アドレスに対応する物理アドレスを無効アドレスに更新し、更新した論物変換テーブルを前記物理ブロックのページに追記する請求項5に記載の半導体記録装置。
 前記論物変換テーブルはK個(Kは2以上の自然数)の部分領域に分割されたものであり、前記論物変換テーブル初期化部は、論理フォーマットの実行時には、前記K個の部分領域のうち少なくとも1つの部分領域を選択して論物変換テーブルを初期化する請求項5に記載の半導体記録装置。
 前記論物変換テーブルはK個(Kは2以上の自然数)の部分領域に分割されたものであり、前記論物変換テーブル初期化部は、論理フォーマットの実行時には、前記K個の部分領域のうち少なくとも1つの部分領域を選択して論物変換テーブルを初期化する請求項6に記載の半導体記録装置。
 ホスト機器と、前記ホスト機器に接続された半導体記録装置と、を具備する半導体記録システムであって、
 前記半導体記録装置は、
 複数の物理ブロックによって構成される半導体メモリと、
 前記半導体メモリの物理アドレスと前記ホスト機器が発行するコマンドに含まれる論理アドレスとの対応を示す論物変換テーブルを前記半導体メモリに記録し、前記ホスト機器から発行されるコマンドにおける論理ブロックに対応する物理ブロックを、前記論物変換テーブルを参照して選択すると共に、データを書き込んだときに前記論物変換テーブルを更新してアドレス管理を行うブロック管理部と、
 前記ホスト機器から論物変換テーブル初期化コマンドが発行されたとき、前記論物変換テーブルの少なくとも一部の論理アドレスに対応する物理アドレスを無効アドレスに更新する論物変換テーブル初期化部と、を具備し、前記半導体メモリにホスト機器から書き込まれるデータを記録し、記録されたデータを読み出すものであり、
 前記ホスト機器は、
 前記半導体記録装置にコマンドを転送すると共に、そのファイルシステムを初期化する場合には、ファイルシステム初期化コマンドに加えて論物変換テーブル初期化コマンドを発行する半導体記録システム。
Description:
半導体記録装置及び半導体記録 ステム

 本発明は、メモリカードなどの半導体記 装置及び半導体記録システムに関し、特に 導体メモリの物理ブロックの書き換え回数 均等にする技術に関する。

 従来、フラッシュメモリが内蔵されたカ ド型の記録媒体であるSD(Secure Digital)カード 等の半導体記録装置は、超小型、超薄型であ り、その取り扱い易さから、ディジタルカメ ラ、携帯機器等において画像等のデータを記 録するために広く利用されている。

 半導体記録装置に内蔵されているフラッ ュメモリは、一定サイズのブロック単位で ータを消去し書き換えできるメモリであり その書き換え回数には制限がある。多値フ ッシュメモリでは各物理ブロックにつき約1 万回の書き換えが可能とされており、1万回 超えて書き換えを行った場合は、書き込み ラーが発生する確率が増加する。なお、書 込みエラーが発生した場合は書き込みエラ が発生したブロックをエラーブロックとし 登録し、エラーブロック以外のブロックに き込むという手法が用いられる。

 従って、動画をリアルタイムにフラッシ メモリに記録する場合においては、書き込 エラーが高い頻度で発生すると、生成され 映像がフラッシュメモリに伝達される速度 りフラッシュメモリに書き込む速度が小さ なり、動画を連続的に記録することができ くなるという問題が生じる。

 この問題の発生を遅らせることに資する 術として、メモリの書き換え回数を見かけ 増加させる従来技術が知られている(特許文 献1参照)。

 この従来技術は、メモリを複数の領域に 割し各領域の書き換え回数を記憶し、記憶 れた各領域の書き換え回数に基づいて、各 域の書き換え回数の差が少なくなるように つまり書き換え回数の少ない領域を優先的 使用するようにメモリの書き換えを制御す 技術である。このように各領域の書き換え 数の差が少なくなるように制御する手法は レベリングと呼ばれている。この手法を用 ると、同一の論理ブロックにデータを複数 書き込む場合にも、フラッシュメモリにお て実際に記録される物理ブロックは変わっ いく。レベリングが完璧に実施されると、 導体記録装置の書き換え可能回数は、(物理 ブロックの数)×(物理ブロック毎の書き換え 能回数)まで増加することになる。

 特許文献2において、ホスト機器の要求に 対応してフラッシュメモリへ書き込みを行っ たブロック数である書き換え回数を計数する 書き換え回数計数部と、フラッシュメモリに 書き込まれている総書き換え回数を読み出す 書き換え回数リード部と、書き換え回数計数 部によって計数された書き換え回数と、書き 換え回数リード部によって読み出された総書 き換え回数に基づいて、新たに初回からの総 計値である総書き換え回数を求めて、求めた 総書き換え回数をフラッシュメモリに書き込 む書き換え回数記録部と備え、書き換え回数 記録部は、求めた総書き換え回数を、前に総 書き換え回数の書き込んだ時からの書き換え 回数が所定回数以上に到達した時点で、フラ ッシュメモリに書き込むことを特徴とする半 導体記録装置が提案されている。

 カメラレコーダ等では、メモリカードの全 域に画像データを記録し、記録した画像デ タをHDD等にアップロードした後にメモリカ ドをフォーマットして再び記録する。この うな用途においては、(総書き換え回数/物 ブロック数)が半導体メモリの書き換え回数 限値にほぼ一致する。従って、書き換え回 の上限値近くになると警告ランプなどを発 すれば、ユーザは使用の限界であることを 識することができる。

特開平6-302194号公報

特開2005-284659号公報

 SDカードなどのメモリカードを、次に述べ シーケンスで運用する場合について図1,図2 用いて説明する。なお、ファイルシステム FATを使用している。
  シーケンス0 初期状態
  シーケンス1 メモリカードを論理フォー ット
  シーケンス2 メモリカードの全容量分を 録
  シーケンス3 メモリカードに記録された ンテンツをサーバにアップロード
  シーケンス4 メモリカードを再論理フォ マット
  シーケンス5 メモリカードの半分の容量 だけ記録
  シーケンス6 メモリカードに記録された ンテンツをサーバにアップロード
  シーケンス7 メモリカードを再論理フォ マット
  シーケンス8 メモリカードの半分の容量 だけ記録
  シーケンス9 メモリカードに記録された ンテンツをサーバにアップロード

 以下、シーケンス7~シーケンス9を繰り返す
 メモリカードを構成する半導体メモリの物 ブロックは、
 E 消去済みブロック
 W 書き込み済みであり、消去不可であるブ ック
 I 書き込み済みであるが、消去可能なブロ ク
に分類される。そして、後発性のバッドブロ ックへの備えとレベリングの実施のため、物 理ブロックの数は論理ブロックの数より所定 ブロック分多く確保している。

 シーケンス0は初期状態であるので、メモ リカードの内部システムで使用されるブロッ ク以外の全物理ブロックは図1に(a)で示すよ に消去済みブロックEである。

 シーケンス1においてメモリカードを論理 フォーマットすることは、新たなファイルア ローケーションテーブル(以下、FATという)を 録することに相当する。従って図1に(b)で示 すようにFATの記録に用いた物理ブロックが書 き込み済ブロックWになる。

 シーケンス2では、論理ブロック番号順に ホストからライトコマンドが発行される。半 導体メモリの物理ブロックは、消去済み物理 ブロックのうち番号が小さいブロックから順 番に発行された論理ブロックに割り当てられ ることにする。従ってシーケンス2後は、全 量分記録するので、図1に(c)で示すように全 理ブロックの容量に相当する物理ブロック 書き込み済ブロックWになる。

 シーケンス3では記録されたデータをアッ プロードする。次いでシーケンス4における フォーマットでは、新たなFATを書き込む。 のとき図1に(c)で示す消去済みブロックEにFAT が記録され、そのブロックが書き込み済みブ ロックW1となる。ここで新たに記録した領域 、以前に記録した領域と区別するためW1と す。以前に記録されていたFATは不要なので 消去可能ブロックIになる。この状態を図1に (d)で示す。

 シーケンス5では、新たにFATが書き込まれ たブロックの次の消去済みブロックEから順 に全容量の半分まで記録する。記録された 理ブロックに対する旧データは不要なので 記録毎に順次消去可能ブロックIとなる。次 論理ブロックのデータはこの消去可能ブロ クに書き込まれるため、新たにFATが書き込 れたブロックの次の物理ブロックから順に 去可能ブロックIの位置がずれていく。図2 (a)で示す状態は半分の容量を記録したシー ンス5の後のメモリカードにおける物理ブロ クの状態を示す。ライトコマンドが発行さ なかった論理ブロックに対応する物理ブロ クWは更新されないままである。

 さらに、シーケンス6で内部コンテンツを サーバにアップロードする。次いで、シーケ ンス7により再論理フォーマットする。ここ 新たに記録した領域は、以前に記録した領 と区別するためW2と記す。図2に(a)で示すメ リの状態において、シーケンス7で消去可能 ロックIに新たなFATが記録され、書き込み済 ブロックW2となる。元のFATを記録していた物 ブロックは不要なので、消去可能ブロックI になる。図2(b)はシーケンス7後のメモリカー における物理ブロックの状態を示す。

 シーケンス8では、図2に(b)で示す消去済 ブロックIから順番に全容量の半分まで記録 れ、図2に(c)で示す状態となる。記録された 同一論理ブロックに対する旧データを保持し ていた物理ブロックは、旧データが不要なの で消去済みブロックIとなる。図2に(c)で示さ るように、半分の容量しか記録しないので ライトコマンドが発行されなかった論理ブ ックに対応する物理ブロックWは更新されな いままである。

 このように、最初に全容量分記録した後 、論理フォーマット(FAT部の初期化)を行い 半分の容量まで記録するタスクを繰り返し 行う場合、ファイルシステムで発行される 理アドレスは最初のアドレスから全論理ア レスの内半分の論理アドレスしか発行され い。よって、残り半分の論理アドレスに対 する物理ブロックは更新されないままであ 。

 例えば、全容量を記録した後に、半導体 モリを論理フォーマットし、半分の容量ま の記録を1万回繰り返したとすると、書き換 え回数が1回の物理ブロックと1万回の物理ブ ックとが混在することになる。従来の特許 献2によるメモリカードで書き換え回数を求 めた場合は、約5000回となり、実際の書き換 回数と大きな誤差が発生する。

 また、FAT部を初期化する論理フォーマッ ではなく、全論理ブロックを消去する物理 ォーマットを実行した場合は、上記の課題 解決することができる。しかしながら物理 ォーマットでは全ブロックの消去にかかる 間が大きくなってしまうといった課題があ た。

 本発明は、上記問題を解決するものであ 、メモリの書き込みの状態に関係なく、物 ブロックの書き換え回数を均等に保ち、か 高速にフォーマット可能な半導体記録装置 らびに半導体記録システムを提供すること 目的とする。

 この課題を解決するために、本発明の半 体記録装置は、複数の物理ブロックによっ 構成される半導体メモリを含み、前記半導 メモリにホスト機器から書き込まれるデー を記録し、記録されたデータを読み出す半 体記録装置であって、前記半導体メモリの 理アドレスと前記ホスト機器が発行するコ ンドに含まれる論理アドレスとの対応を示 論物変換テーブルを前記半導体メモリに記 し、前記ホスト機器から発行されるコマン における論理ブロックに対応する物理ブロ クを、前記論物変換テーブルを参照して選 すると共に、データを書き込んだときに前 論物変換テーブルを更新してアドレス管理 行うブロック管理部と、前記半導体メモリ 論理フォーマットが実行されたことを検出 る論理フォーマット検出部と、前記論理フ ーマット検出部により論理フォーマットを 出した直後に、前記論物変換テーブルの各 理アドレスに対応する物理アドレスを無効 ドレスに更新する論物変換テーブル初期化 と、を具備するものである。

 ここで前記ブロック管理部は、前記論物 換テーブルを前記半導体メモリの所定の物 ブロックにページ番号順に追記することに って更新するものであり、前記論物変換テ ブル初期化部は、前記論理フォーマット検 部により論理フォーマット終了を検出した 後に、少なくとも一部の論理アドレスに対 する物理アドレスを無効アドレスに更新し 更新した論物変換テーブルを前記物理ブロ クのページに追記するようにしてもよい。

 ここで前記論物変換テーブルはK個(Kは2以 上の自然数)の部分領域に分割されたもので り、前記論物変換テーブル初期化部は、論 フォーマットの実行時には、前記K個の部分 域のうち少なくとも1つの部分領域を選択し て論物変換テーブルを初期化するようにして もよい。

 この課題を解決するために、本発明の半 体記録装置は、複数の物理ブロックによっ 構成される半導体メモリを含み、前記半導 メモリにホスト機器から書き込まれるデー を記録し、記録されたデータを読み出す半 体記録装置であって、前記半導体メモリの 理アドレスと前記ホスト機器が発行するコ ンドに含まれる論理アドレスとの対応を示 論物変換テーブルを前記半導体メモリに記 し、前記ホスト機器から発行されるコマン における論理ブロックに対応する物理ブロ クを、前記論物変換テーブルを参照して選 すると共に、データを書き込んだときに前 論物変換テーブルを更新してアドレス管理 行うブロック管理部と、前記ホスト機器か 論物変換テーブル初期化コマンドが発行さ たとき、前記論物変換テーブルの少なくと 一部の論理アドレスに対応する物理アドレ を無効アドレスに更新する論物変換テーブ 初期化部と、を具備するものである。

 ここで前記ブロック管理部は、前記論物 換テーブルを前記半導体メモリの所定の物 ブロックにページ番号順に追記することに って更新するものであり、前記論物変換テ ブル初期化部は、前記論物変換テーブルの 期化時に、少なくとも一部の論理アドレス 対応する物理アドレスを無効アドレスに更 し、更新した論物変換テーブルを前記物理 ロックのページに追記するようにしてもよ 。

 ここで前記論物変換テーブルはK個(Kは2以 上の自然数)の部分領域に分割されたもので り、前記論物変換テーブル初期化部は、論 フォーマットの実行時には、前記K個の部分 域のうち少なくとも1つの部分領域を選択し て論物変換テーブルを初期化するようにして もよい。

 この課題を解決するために、本発明の半 体記録システムは、ホスト機器と、前記ホ ト機器に接続された半導体記録装置と、を 備する半導体記録システムであって、前記 導体記録装置は、複数の物理ブロックによ て構成される半導体メモリと、前記半導体 モリの物理アドレスと前記ホスト機器が発 するコマンドに含まれる論理アドレスとの 応を示す論物変換テーブルを前記半導体メ リに記録し、前記ホスト機器から発行され コマンドにおける論理ブロックに対応する 理ブロックを、前記論物変換テーブルを参 して選択すると共に、データを書き込んだ きに前記論物変換テーブルを更新してアド ス管理を行うブロック管理部と、前記ホス 機器から論物変換テーブル初期化コマンド 発行されたとき、前記論物変換テーブルの なくとも一部の論理アドレスに対応する物 アドレスを無効アドレスに更新する論物変 テーブル初期化部と、を具備し、前記半導 メモリにホスト機器から書き込まれるデー を記録し、記録されたデータを読み出すも であり、前記ホスト機器は、前記半導体記 装置にコマンドを転送すると共に、そのフ イルシステムを初期化する場合には、ファ ルシステム初期化コマンドに加えて論物変 テーブル初期化コマンドを発行するもので る。

 本発明の半導体記録装置によれば、論理 ォーマット時に論理アドレスと物理アドレ との対応関係を解放することができる。そ ため、例えば、全容量を記録した後に、論 フォーマットと一部の記録容量までの記録 を繰り返し実施した場合であっても、一部 物理ブロックに書き換えが集中することは く、半導体メモリの物理ブロックの書き換 回数を均等にすることができる。

 また、特許文献2に示す従来の半導体記録 装置で書き換え回数を求めた場合の書き換え 回数の誤差を大幅に削減することができる。

 更に本発明では、論理フォーマットによ て全ブロックを消去する物理フォーマット 同等の効果が得られ、物理フォーマットに べて実行する時間を短くすることができる

図1は従来の半導体記録装置において、 先頭から半分の論理ブロックを記録した場合 のフラッシュメモリの状態図である。 図2は従来の半導体記録装置において、 さらに、先頭から半分の論理ブロックを記録 した場合のフラッシュメモリの状態図である 。 図3は本発明の実施の形態における半導 体記録装置の構成図である。 図4は本実施の形態のフラッシュメモリ におけるメモリ領域の説明図である。 図5は本実施の形態のフラッシュメモリ を構成する物理ブロックの構成図である。 図6は本実施の形態の論物変換テーブル の説明図である。 図7は本実施の形態の無効ブロック管理 テーブル116の説明図である。 図8Aは本実施の形態の論物変換テーブ の遷移図である。 図8Bは本実施の形態の論物変換テーブ の遷移図である。 図8Cは本実施の形態の論物変換テーブ の遷移図である。 図9Aは本実施の形態の論物変換テーブ を格納している物理ブロックの遷移図であ 。 図9Bは本実施の形態の論物変換テーブ を格納している物理ブロックの遷移図であ 。 図10Aは本実施の形態の初期化後の論 変換テーブルの説明図である。 図10Bは本実施の形態の初期化後の格 物理ブロックの説明図である。 図11は本実施の形態において全論理ブ ックを記録する場合の半導体記録装置のフ ッシュメモリの遷移図である。 図12は本実施の形態において、先頭か 半分の論理ブロックを記録した場合のフラ シュメモリの状態図である。 図13は本実施の形態において、さらに 先頭から半分の論理ブロックを記録した場 のフラッシュメモリの状態図である。

符号の説明

 100 半導体記録装置
 110 メモリコントローラ
 111 外部インターフェース
 112 コマンド解析部
 113 論理フォーマット検出部
 114 ブロック管理部
 115 論物変換テーブル
 116 無効ブロック管理テーブル
 117 論物変換テーブル初期化部
 120 フラッシュメモリ
 200 ホスト機器

 図3に本発明の実施の形態による半導体記 録システムの構成図を示す。図3において、 導体記録装置100は例えばメモリカードとし 実現され、ホスト機器200に接続されて使用 れる。半導体記録装置100は、フラッシュメ リに対してデータの書き込み及び読み出し 制御するメモリコントローラ110と、不揮発 メモリであるフラッシュメモリ120を含んで 成されている。

 メモリコントローラ110は外部インターフ ース111、コマンド解析部112、ブロック管理 114、論物変換テーブル115、無効ブロック管 テーブル116、論物変換テーブル初期化部117 びフラッシュ制御部118を含んでいる。

 次にメモリコントローラ110について詳細 説明する。外部インターフェース111は、ホ ト機器200からのコマンドを受信し、データ 転送を行うインターフェースである。

 コマンド解析部112は、外部インターフェ ス111によって受信されたリードコマンドや イトコマンドなどのコマンドを解析するも である。コマンド解析部112内にはコマンド の論理フォーマットを検出する論理フォー ット検出部113が設けられている。論理フォ マット検出部113は、所定の論理ブロックにF ATデータが書き込まれることによって、論理 ォーマットがなされたことを検出するもの ある。

 論物変換テーブル115は、ホスト機器200か 発行される論理ブロック番号とフラッシュ モリ120に記録されている物理ブロック番号 の対応を示す論物変換テーブルである。こ テーブルはメモリコントローラ110の揮発性 モリに記録され、同時にフラッシュメモリ1 20のいずれかの物理ブロックの1ページに記録 される。

 無効ブロック管理テーブル116は、フラッ ュメモリ120の物理ブロックが使用済みか無 ブロックかを示す情報を記録したテーブル あり、揮発性メモリで構成される。このテ ブル116は後述するように、電源供給時に論 変換テーブル115に基づいて生成される。

 次にブロック管理部114は、論物変換テー ル115と無効ブロック管理テーブル116とを管 するものである。ブロック管理部114は、ホ ト機器200よりライトコマンドが発行され新 の物理ブロックが論理ブロックに割り当て れた場合に、論物変換テーブル115を更新し フラッシュメモリ120内の論物変換テーブル 記録も更新する。

 論物変換テーブル初期化部117は、論理フ ーマット検出部113が論理フォーマットを検 したときに、論物変換テーブル115の初期化 行うものである。この初期化は後述するよ に、論理ブロックに対応する物理ブロック アドレスを無効ブロックに設定することに って行われる。

 フラッシュ制御部118は、コマンド解析に いフラッシュメモリ120へのデータの書き込 、及びフラッシュメモリ120からのデータの み出しを行うブロックである。

 次にフラッシュメモリ120について説明す 。フラッシュメモリ120は図4に示すようにA (Aは自然数)の物理ブロックより構成される 物理ブロックは消去の単位であり、本実施 形態では、A個の物理ブロックに対して0~(A-1) の物理ブロック番号PBNを付している。物理ブ ロック番号0~B-1(Bは、B<Aを満たす自然数)のB 個の物理ブロックをメモリの第1領域120-1、物 理ブロック番号B~(A-1)の(A-B)個の物理ブロック をメモリの第2領域120-2とする。そしてフラッ シュメモリ120の第1領域120-1に、ホスト機器200 から転送されるユーザデータを記録し、第2 域120-2に論物変換テーブル115等のシステムデ ータを記録する。FAT等のファイルシステムは 、ユーザデータと共に第1領域120-1に書き込ま れる。

 フラッシュメモリは、記録済みのページ 上書きすることはできず、書き換え回数の 限があるといった特徴がある。ホスト機器2 00から与えられる論理ブロック番号は0~(B-m)(m 1以上の自然数)とし、論理ブロック数より 理ブロックに対応するメモリの第1領域120-1 物理ブロック数を多く割り当てる。これに り、記録済みの論理ブロックを書き換える 合において、当該論理ブロックに対応して 録されている物理ブロックとは別の物理ブ ックに記録することが可能となる。よって ホスト機器から同一の論理ブロックに集中 てライトコマンドが発行された場合におい も、論物変換テーブルによって論理ブロッ 番号と物理ブロック番号を対応づけること より、書き換えが同一の物理ブロックに集 することを防止している。

 また図5に示すように、各物理ブロックは N個(Nは自然数)のページによって構成され、 ページには0~(N-1)のページ番号PPNが付される ページはデータ記録の単位であり、物理ブ ックには各ページ毎にデータを記録するこ ができる。例えば、論物変換テーブル115の ータサイズが1ページに相当する場合は、同 一物理ブロックにN回論物変換テーブルを記 することができる。

 図6は論物変換テーブル115の一例であり、 論理ブロック番号0の論理ブロックが物理ブ ック番号3の物理ブロックに、論理ブロック 号1の論理ブロックが物理ブロック番号6の 理ブロックにマッピングされていることを している。また論理ブロック番号L及び(L+1) 論理ブロックは、無効の番号Aが記録されて り、データが書かれていないことを示して る。

 図7は無効ブロック管理テーブル116の一例 であり、各物理ブロックの使用状態を示す。 使用状態が1の物理ブロックは使用中であっ 、有効なデータが書き込まれていることを す。又使用状態が0の物理ブロックは無効ブ ックであり、無効のデータが書き込まれて る場合、及び消去済みブロックの場合があ が、いずれであっても新たに記録に用いる とができるブロックである。

 以下、ブロック管理部114の動作について詳 に説明する。ブロック管理部114は、論物変 テーブル115と、無効ブロック管理テーブル1 16を更新しながら半導体記録装置全体のブロ ク管理を実施している。ブロック管理部114 、無効ブロック管理テーブル116を以下のよ に制御する。
(ステップ1)電源が供給されると、テーブル116 の全ブロックを無効状態に初期化する。
(ステップ2)不良ブロックをテーブル116上で使 用済みに更新する。不良ブロックの管理は発 明の本質から外れるので詳細な説明はしない が、フラッシュメモリの固定位置に記録して おく。
(ステップ3)論物変換テーブル115を読み取り、 使用されている物理ブロックをテーブル116上 で使用済みに更新する。
(ステップ4)記録済みの論理ブロックを書き換 えるときは、テーブル116より無効ブロックを 選択し、選択された無効ブロックにデータを 記録する。そして選択されたブロックを使用 済みブロックに、当該論理ブロックに対応し ていた直前の物理ブロックを無効ブロックに 更新する。

 上記のように、ブロック管理部114は電源 給時に無効ブロック管理テーブル116を作成 る。そして新たな物理ブロックに記録する 合は、テーブル116より直前に記録されたブ ックのポインタから順番に消去可能なブロ クを新規ブロックとして割り当てるととも 、テーブル116を更新する。

 図8Aはある時点での論物変換テーブル115 図8Bは図8Aの状態からL番の論理ブロックにデ ータを記録した後のテーブル115、図8Cは図8B 状態から(L+1)番の論理ブロックにデータを記 録した後のテーブル115を示す。

 次に論物変換テーブル115を格納する物理 ロックについて説明する。図9A,図9Bは論物 換テーブル115を格納する物理ブロックの状 遷移を示す図であり、ハッチングが施され ページは記録済みのページを示している。

 本実施の形態では、論物変換テーブルは フラッシュメモリの第2領域120-2の最終、即 物理ブロック番号(A-1)の物理ブロックの先 ページから順番に1ページごとに記録される する。図9Aの(a)は物理ブロック番号(A-1)の物 理ブロックに、ページ0~ページ(N-2)までの(N-1) 個の論物変換テーブルが記録済みであり、最 新の論物変換テーブルが(N-2)番のページに格 されていることを示している。又ページ(N-1 )は未記録である。図8Aに図示した論物変換テ ーブル115はページ(N-2)に記録されているもの する。

 この状態で、ホスト機器200がL番の論理ブ ロックに対してライトコマンドを発行した場 合の動作について、図8A~図10A,図10Bを参照し 説明する。現在の論物変換テーブルは図8Aで あり、L番の論理ブロックには無効を示す「A が書かれており、物理ブロックは割り当て れていない。よって、ブロック管理部114は 効ブロック管理テーブル116を参照して無効 ロックサーチを行う。現在の無効ブロック 理テーブル116は図7に示す状態であり、(B-1) の物理番号の物理ブロックがサーチされた する。ブロック管理部114は、論理ブロック 号Lの論理ブロックに、物理ブロック番号(B- 1)番の物理ブロックを割り当て、論物変換テ ブル115を図8Bに示すように更新する。フラ シュ制御部118は更新された論物変換テーブ 115を物理ブロック番号(A-1)番の物理ブロック の(N-1)番のページに記録する。この記録によ 、図9Aの状態(b)に遷移する。

 さらにホスト機器200が(L+1)番の論理ブロ クにライトコマンドを発行した場合につい 説明する。図8Bに示す現在の論物変換テーブ ル115は、(L+1)番の論理ブロックには無効を示 Aが書かれており、物理ブロックが割り当て られていない。よって、ブロック管理部114は 無効ブロックサーチを行う。無効ブロックサ ーチにより物理ブロック番号1がサーチされ と、論理ブロック番号(L+1)の論理ブロックに 、物理ブロック番号1の物理ブロックを割り て、論物変換テーブル115を図8Cに示すように 更新する。フラッシュ制御部118は更新された 論物変換テーブルをフラッシュメモリ120に書 き込む。図9Aに(b)で示すように、論物変換テ ブルに割り当てられた物理ブロック番号(A-1 )の物理ブロックは全てのページが記録済み ある。この場合、ブロック管理部114は、フ ッシュメモリ120の第2領域において、(現物理 ブロック番号-1)の物理ブロックを新物理ブロ ックとして抽出する。この場合は図9Bに示す うに、物理ブロック番号(A-2)の物理ブロッ のページ0に、図8Cで示す最新の論物変換テ ブルを記録する。こうすれば少なくとも最 の論物変換テーブルとその直前まで有効で った論物変換テーブルがフラッシュメモリ12 0に保持されているため、必要であればその 前の状態に戻ることができる。

 次に論理フォーマットと、その後の論物 換テーブルの初期化について説明する。FAT ステムの論理フォーマットは、ホスト機器2 00より新たなFATテーブルを半導体記録装置100 記録することによって実施される。FATテー ルの論理アドレス上の記録位置は例えば論 ブロック番号0のようにあらかじめ定められ ている。

 ホスト機器において、FATテーブルの位置 論理ブロックの0番に割り当てられている場 合、コマンド解析部112内の論理フォーマット 検出部113は、論理ブロックの0番にFATテーブ であることを示す所定のデータが記録され いることを検出する。論理フォーマット検 部113は論理フォーマットがなされたことを 出すると、検出信号が論物変換テーブル初 化部117に与えられる。

 次に、論物変換テーブル初期化部117の動 について説明する。論物変換テーブル115の 期化は、FATテーブルが記録された論理ブロ ク番号の0番を除いて全論理ブロックに対応 する物理ブロックを無効ブロックAとするこ により実行する。図8Cに示すテーブル115が図 9Bに示すように書き込まれている状態で初期 されたとする。この場合の論物変換テーブ 115を図10Aに、この論物変換テーブルが記録 れる物理ブロック番号(A-2)の状態を図10Bに す。

 図10Aに示すように、初期化後の論物変換 ーブル115は、FATテーブルを記録した論理ブ ック番号0を除く全ての論理ブロックに対応 する物理ブロック番号はA(無効ブロック)にな る。このように、フラッシュメモリの第1領 のFATテーブルを保持したブロック以外の全 理ブロックに対応する物理ブロックを無効 ロックにすることによって、無効ブロック 理テーブル116で管理しているフラッシュメ リ120の第1領域のほぼ全ての物理ブロックは 不良ブロックを除いて使用可能状態になる こうして初期化された論物変換テーブルは 直前に論物変換テーブルを格納していた物 ブロックの次のページの位置に、図10Bに矢 で示すように記録される。

 次に、論理フォーマット直後に論物変換テ ブルを初期化し、全論理ブロックに記録し 後に、論理フォーマットと、先頭の論理ブ ックから最大の論理ブロック番号の半分の 理ブロック番号までの記録とを繰り返し実 した場合の動作について、説明する。本動 は、発明が解決しようとする課題で説明し ように、以下のシーケンスで実施される。
  シーケンス0 初期状態
  シーケンス1 メモリカードを論理フォー ット
  シーケンス2 論物変換テーブルの初期化
  シーケンス3 メモリカードの全容量分を 録
  シーケンス4 メモリカードに記録された ンテンツをサーバにアップロード
  シーケンス5 メモリカードを再論理フォ マット
  シーケンス6 論物変換テーブルの初期化
  シーケンス7 メモリカードの半分の容量 だけ記録
  シーケンス8 メモリカードに記録された ンテンツをサーバにアップロード
  シーケンス9 メモリカードを再論理フォ マット
  シーケンス10 論物変換テーブルの初期化
  シーケンス11 メモリカードの半分の容量 だけ記録
  シーケンス12 メモリカードに記録された ンテンツをサーバにアップロード
以下、シーケンス9~シーケンス12を繰り返す

 次に各シーケンスが実行されたときの半導 メモリの物理ブロックの状態について説明 る。ここでも物理ブロックの状態を
 E 消去済みブロック
 W 書き込み済みであり、消去不可であるブ ック
 I 書き込み済みであるが、消去可能なブロ ク
で分類している。

 シーケンス0におけるメモリカードのフラ ッシュメモリ120の状態を図11に(a)で示す。シ ケンス1において、図11に(b)で示すように最 の物理ブロックにFATテーブルを書き込み、 き込み済ブロックWとする。論理フォーマッ トした後には、シーケンス2において論物変 テーブルを初期化する。最初の状態では全 は消去されているので変化はない。その後 ーケンス3においてメモリカードの全容量分 記録したときには、図11に(c)で示すように 1領域のうち転送された全ての論理ブロック 対する物理ブロックが書き込み済みWとなる 。

 シーケンス4によって記録されたデータを サーバにアップロードする。次いでシーケン ス5では、ホスト機器200は再フォーマットの め新たなFATを転送する。半導体記録装置100 FATを図11に(c)で示す消去済みブロックEに記 する。この記録された物理ブロックを以前 記録した領域と区別するためW1とする。以前 に記録されていたFATは不要なので、FATを記録 していた物理ブロックは消去可能ブロックI する。図11に(d)で示す状態はシーケンス5の の状態を示す。図11に(a)から(d)に示す物理ブ ロックの状態は、第2領域120-2が加わっている こと以外は従来の場合と同一である。

 シーケンス6ではコマンド解析部112の論理 フォーマット検出部113は論理ブロック0に対 るFATが再び記録されたことを検出し、論物 換テーブル初期化部117に検出信号を出力す 。これによって論物変換テーブル初期化部11 7は論物変換テーブル115を初期化する。初期 された論物変換テーブルはフラッシュ制御 118を介してフラッシュメモリ120に書き込ま る。この論物変換テーブルの初期化により 図12に(a)で示すように、物理ブロックWの領 は消去可能な物理ブロックIとなる。

 シーケンス7では、半導体記録装置100は図 12に(a)で示す消去ブロックEと消去可能なブロ ックIにデータを記録する。本実施の形態に いて、データを書き込むべき新物理ブロッ の選択は、直前に選択された物理ブロック ポインタを1個ずつ増加させることによって 施する。シーケンス6の終了時に、FATを記録 した物理ブロックを示すポインタの次の物理 ブロックから順番に新ブロックを選択してい く。上記のアルゴリズムで、データを記録す る論理ブロックに順番に空き物理ブロックを 対応づけていきながら書き込み、全容量の半 分まで記録する。ここで記録された領域もW1 表す。これによりフラッシュメモリ120は図1 2に(b)で示す状態となる。

 シーケンス8では記録した内部コンテンツ をサーバにアップロードする。次いでシーケ ンス9ではFATを書き込むため、図12に(b)で示す 消去可能ブロックIから記録する物理ブロッ を選択する。選択のアルゴリズムは、シー ンス5と同様である。よって、シーケンス7で 最後に記録されたブロックの次のブロックか ら順次FATが記録される。新たに記録した領域 の物理ブロックは、以前に記録した領域と区 別するため物理ブロックをW2と記す。以前にF ATが記録されていた物理ブロックは消去可能 ロックIとなる。FATの記録後の状態を図12に( c)で示す。

 シーケンス10では、コマンド解析部112の 理フォーマット検出部113は論理ブロック0に するFATが再び記録されたことを検出し、論 変換テーブル初期化部117に検出信号を出力 る。これによって論物変換テーブル初期化 117は論物変換テーブル115を初期化する。初 化された論物変換テーブルはフラッシュ制 部118を介してフラッシュメモリ120に書き込 れる。図12に(c)で示す状態において書き込 済みであった物理ブロックW1は、消去可能な 物理ブロックIとなる。この状態を図12に(d)で 示す。

 シーケンス11では、図12に(d)で示す消去可 能なブロックIにデータが記録される。この 合も半導体記録装置100はシーケンス10の終了 時に、FATを記録した物理ブロックを示すポイ ンタの次の物理ブロックから順番に新ブロッ クを選択し、データを記録する論理ブロック に順番に空き物理ブロックを対応づけていき ながら書き込み、全容量の半分まで記録する 。これによりフラッシュメモリ120は図13に(a) 示す状態となる。

 シーケンス12では記録した内部コンテン をサーバにアップロードする。次いでシー ンス9ではFATを書き込むため、図13に(a)で示 消去可能ブロックIから記録する物理ブロッ を順次選択する。よって、シーケンス11で 後に記録されたブロックの次のブロックか 順次FATが記録される。新たに記録した領域 物理ブロックは、以前に記録した領域と区 するため物理ブロックをW3と記す。以前に記 録されていたFATは消去可能ブロックIとなる FATの記録後の状態を図13に(b)で示す。論理ブ ロックの記録は、シーケンス9における最終 録ブロックの次のブロックから順番に割り てられ記録される。こうしてシーケンス9~12 処理を繰り返す。

 このように、最初に全容量分記録した後 、論理フォーマット、即ちFAT部の初期化に え、論物変換テーブルの初期化を行い、半 の容量まで記録するタスクを繰り返して行 た場合、ファイルシステムで発行されるア レスは全論理アドレスの内半分の論理アド スしか発行されなくても、半導体記録装置 第1領域の全物理ブロックに均等に書き込む ことができる。

 尚、上記説明では、論理ブロックに対す 物理ブロックの割当ては、直前に記録され ブロックのポインタから順番に消去可能ブ ックを選択する方式で説明したが、消去可 なブロック及び消去済みブロックを記録す 順番はランダムであっても同様の効果が得 れることはいうまでもない。

 また、大容量の半導体記録装置において 論物変換テーブルのデータ量が多い場合は 論物変換テーブルの初期化も無視できない 間を要する。そこで論物変換テーブルをK個 (Kは2以上の自然数)の部分領域に分割しても い。そして論理フォーマットを実行すると に、論物変換テーブル初期化部が少なくと 1個の部分領域の論物変換テーブルを初期化 、物理ブロックの一部を無効ブロックとす ようにしてもよい。こうすれば論物変換テ ブルの初期化にかかる時間を短縮すること できる。

 このとき、K個の論物変換テーブルのうち 初期化する論物変換テーブルの選択法は、順 番であってもランダムであっても、同様の効 果が得られることはいうまでもない。

 尚前述した実施の形態においては、コマ ド解析部112内に論理フォーマットのコマン が与えられ、論理フォーマットが実行され ことを検出する論理フォーマット検出部113 設けている。これに代えて、ホスト機器か 論理フォーマットのコマンドを送出した後 又はこのコマンドの送出に先立って、論物 換テーブルの初期化コマンドをホスト機器 ら発行するようにしてもよい。例えばホス 機器が論理フォーマットする場合には、FAT ーブルを初期化する直前または直後に論物 換テーブル初期化コマンドをホスト機器か 発行し、論物変換テーブルの初期化を実施 る。この場合には、ホスト機器に論物変換 ーブルの初期化コマンドを発行する機能が 要となるが、コマンド解析部内に論理フォ マット検出部を設ける必要はなくなる。

 以上、説明したように、本実施の形態の 導体記録装置、半導体記録装置システムに れば、全容量を記録した後に、論理フォー ットと一部の記録容量までの記録を繰り返 実施した場合、一部の物理ブロックしか更 されないため、書き換え回数が一部の物理 ロックに集中するという従来の課題を解決 ることができる。

 また、特許文献2に示す従来の半導体記録 装置で書き換え回数を求めた場合の書き換え 回数の誤差を大幅に削減できる。さらに、全 ブロックを消去する物理フォーマットと同等 の効果が得られ、実行する時間が長いという 物理フォーマットの課題を解決することがで きる。

 尚この実施の形態では半導体メモリとし フラッシュメモリについて説明しているが 本発明は書き換え回数が制限されている種 の半導体メモリに適用することができる。

 本発明の半導体記録装置、半導体記録装 システムは、不揮発性メモリのブロックの き換え回数が略均等に制御できるので、書 換え回数の少ない多値フラッシュメモリを 用し、頻繁に大容量のデータを記録する映 記録分野の使用に特に好適である。