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Title:
APPARATUS FOR EVALUATING THE OUTPUT CHARACTERISTIC OF A SOLAR BATTERY AND METHOD FOR EVALUATING THE OUTPUT CHARACTERISTIC OF A SOLAR BATTERY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145144
Kind Code:
A2
Abstract:
Disclosed is apparatus for evaluating the output characteristic of a solar battery and a method therefor, in which the open-circuit voltage (Voc) can be precisely measured by applying a forward biasing current with minimum power consumption, without requiring a bipolar power source that emits large current, which raises costs. The apparatus for evaluating the output characteristic of a solar battery comprises: a solar battery; a voltmeter that measures the voltage of the solar battery; an ammeter that measures the current flowing in the solar battery; a variable resistor connected to the solar battery; a forward biasing circuit connected to the solar battery; and a reverse biasing circuit connected to the solar battery.

Inventors:
HASHIMOTO TORU (JP)
TOGAWA YOSHIMASA (JP)
ITO TOMOAKI (JP)
NAKANISHI HIROHARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059528
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 25, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NPC INC (JP)
HASHIMOTO TORU (JP)
TOGAWA YOSHIMASA (JP)
ITO TOMOAKI (JP)
NAKANISHI HIROHARU (JP)
International Classes:
H01L31/04; G01J1/00; G01M11/00
Foreign References:
JPH02159588A1990-06-19
Attorney, Agent or Firm:
HAGIWARA, Yasushi et al. (JP)
Yasushi Hagiwara (JP)
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Claims:
太陽電池の出力特性を測定する太陽電池出力特性評価装置であって、
太陽電池と、
前記太陽電池の電圧を測定する電圧計と、
前記太陽電池に流れる電流値を測定する電流計と、
前記太陽電池に接続される可変抵抗部と、
前記太陽電池に接続される順バイアス回路と、
前記太陽電池に接続される逆バイアス回路とを備える、太陽電池出力特性評価装置。
前記可変抵抗部は、電子負荷制御回路と、負荷用電力半導体によって構成される、請求項1に記載の太陽電池出力特性評価装置。
前記順バイアス回路は、順バイアス用抵抗と、順バイアス電源と、順バイアス寄生電流補償回路によって構成される、請求項1に記載の太陽電池出力特性評価装置。
前記可変抵抗部および前記逆バイアス回路は逆バイアス付電換回路に包含され、前記逆バイアス付電換回路は、スイッチングトランスと、逆流防止ダイオードと、逆バイアス安定用コンデンサと、負荷用回路によって構成される、請求項1に記載の太陽電池出力特性評価装置。
太陽電池に電圧計および電流計および可変抵抗である電子負荷を接続し、電子負荷を変化させることによって太陽電池の電流-電圧特性を得る太陽電池の出力特性評価方法において、
前記太陽電池の出力と逆に逆バイアス電圧を印加し、
前記太陽電池に順バイアス電圧を印加し、
前記太陽電池の短絡電流および開放電圧を測定する、太陽電池の出力特性評価方法。
前記順バイアス電圧の印加において、順バイアス電源に最大出力電圧を制限する機能を設ける、請求項5に記載の太陽電池の出力特性評価方法。
前記可変抵抗としてスイッチング方式を用いた大容量電子負荷装置を使用する、請求項6に記載の太陽電池の出力特性評価方法。
既知特性を用いて、前記太陽電池から得られた出力電圧、出力電流、モニターセルの実測値からノイズ成分を除去する、請求項5に記載の太陽電池の出力特性評価方法。
Description:
太陽電池出力特性評価装置およ 太陽電池出力特性評価方法

 本発明は、太陽電池出力特性測定用の電 負荷装置に供給する順バイアス電源を備え 太陽電池出力特性評価装置および太陽電池 力特性評価方法に関する。

 近年、太陽電池は、大型化・大容量化が実 され、出力電流が10A以上であり出力電圧が2 00V以上の太陽電池が製造されてきている。太 陽光を受光した際の太陽電池の性能は、その 太陽電池のI-V特性によって評価される。
 太陽電池のI-V特性を評価する測定装置およ 方法としては、可変抵抗を用いるものが一 的であり、可変抵抗としてコンデンサ負荷 バイアス電源、電子負荷を用いるものが知 れている(非特許文献1参照)。

 しかし、上記各太陽電池のI-V特性評価方 においては、接続配線抵抗等によって、短 電流Iscが正確には測定できないといった問 や、上記電子負荷を用いる方式においては トランジスタの遮断電流などの影響により 放電圧Vocが正確に測定できないといった問 がある。

 そこで、本発明者らは特許文献1において 、太陽電池の出力と逆極性の電位を印加する 逆バイアス回路を設けたコンデンサ負荷方式 太陽電池I・Vカーブトレーサーを創案した。

太陽電池測定システム(英弘精機株式会 ホームページ)

特開平2-159588号公報

 しかしながら、上記特許文献1に記載のコン デンサ負荷方式太陽電池I・Vカーブトレーサ を用いて、太陽電池のI-V特性評価を行う場 、逆バイアス回路が設けられていることに り短絡電流Iscについては正確に測定するこ が可能であるが、順バイアス機能がないた 開放電圧Vocについては正確に測定すること できないという問題があった。
また、上記バイアス電源方式による太陽電池 のI-V特性評価においては、バイポーラ電源と 通称される電源が用いられ、電流・電圧とも に両極性の印加が可能である。しかし、太陽 電池のI-V特性評価で用いられる電源には、被 測定太陽電池の電力に耐える供受給電力容量 が必要とされ、大電流を吐き出す大容量のバ イポーラ電源では、大型化による高コスト化 が問題となっていた。

 そこで、上記問題点に鑑み、本発明の目 は、高コスト化の要因となる大電流を吐き し/吸い込むバイポーラ電源を必要とせず、 最小限の消費電力で順バイアス電流を印加す ることで開放電圧Vocを正確に測定することが できる太陽電池出力特性評価装置およびその 方法を提供することにある。

 本発明によれば、太陽電池の出力特性を 定する太陽電池出力特性評価装置であって 太陽電池と、前記太陽電池の電圧を測定す 電圧計と、前記太陽電池に流れる電流値を 定する電流計と、前記太陽電池に接続され 可変抵抗部と、前記太陽電池に接続される バイアス回路と、前記太陽電池に接続され 逆バイアス回路とを備える、太陽電池出力 性評価装置が提供される。

前記可変抵抗部は、電子負荷制御回路と、 負荷用電力半導体によって構成されてもよい 。

 前記順バイアス回路は、順バイアス用抵 と、順バイアス電源と、順バイアス寄生電 補償回路によって構成されてもよい。

 前記可変抵抗部および前記逆バイアス回 は逆バイアス付電換回路に包含され、前記 バイアス付電換回路は、スイッチングトラ スと、逆流防止ダイオードと、逆バイアス 定用コンデンサと、負荷用回路によって構 されてもよい。

 また、別の観点からの本発明によれば、 陽電池に電圧計および電流計および可変抵 である電子負荷を接続し、電子負荷を変化 せることによって太陽電池の電流-電圧特性 を得る太陽電池の出力特性評価方法において 、前記太陽電池の出力と逆に逆バイアス電圧 を印加し、前記太陽電池に順バイアス電圧を 印加し、前記太陽電池の短絡電流および開放 電圧を測定する、太陽電池の出力特性評価方 法が提供される。

 前記順バイアス電圧の印加において、順 イアス電源に最大出力電圧を制限する機能 設けてもよい。

 前記可変抵抗としてスイッチング方式を いた大容量電子負荷装置を使用してもよい

 既知特性を用いて、前記太陽電池から得 れた出力電圧、出力電流、モニターセルの 測値からノイズ成分を除去することとして よい。

 本発明によれば、高コスト化の要因とな 大電流を吐き出し/吸い込むバイポーラ電源 を必要とせず、最小限の消費電力で順バイア ス電流を印加することで開放電圧Vocを正確に 測定することができる太陽電池出力特性評価 装置および方法が提供される。

従来の太陽電池I-Vカーブトレーサー100 説明図である。 太陽電池1がある一定の放射照度である 場合の太陽電池I-Vカーブトレーサー100の測定 結果であるI-V特性のグラフである。 太陽電池出力特性評価装置50の説明図 ある。 太陽電池出力特性評価装置50を用いてI- V特性測定を行う際の、短絡電流Iscを求める 程である。 太陽電池出力特性評価装置50を用いてI- V特性測定を行う際の、開放電圧Vocを求める 程についての説明図である。 順バイアス動作時の電流の流れ図であ 。 スイッチング方式を用いた大容量電子 荷装置90の説明図である。

 1…太陽電池
2…電圧計
3…電流計
10…逆バイアス回路
20…逆バイアス電源
30…可変抵抗部
50…太陽電池出力特性評価装置
60…順バイアス回路
80…逆バイアス付電換回路
90…大容量電子負荷装置
100…逆バイアス付き太陽電池I-Vカーブトレー サー原理図

 以下、本発明の実施の形態を、図面を参 にして説明する。なお、本明細書及び図面 おいて、実質的に同一の機能構成を有する 成要素については、同一の符号を付するこ により重複説明を省略する。

 まず、以下に従来の太陽電池I-Vカーブトレ サーについて説明する。
 図1は、本発明者らが創案した従来の太陽電 池I-Vカーブトレーサー100の説明図である。太 陽電池1には、その出力電圧を測定する電圧 2と出力電流を測定する電流計3が接続されて いる。また、電流計3の上流には逆バイアス 源20、逆流防止ダイオード22、逆バイアス安 用コンデンサ24の並列配置によって構成さ る逆バイアス回路10が設けられている。また 、太陽電池1の可変抵抗部30が太陽電池1の下 (逆バイアス回路10の上流)に設けられている 電圧計2および電流計3には太陽電池出力測 を行う高速コンバータ5およびデータ処理可 抵抗制御装置7が接続される。

 また、図2は太陽電池1がある一定の放射 度である場合の太陽電池I-Vカーブトレーサ 100の測定結果であるI-V特性のグラフである I-V特性の測定においては、可変抵抗部の負 抵抗値を0~∞の範囲で動作させ、そのときの I-V特性を測定しグラフ化することで特性評価 を行う。なお、負荷抵抗値が小さい状態、す なわち太陽電池1の出力電圧を0Vにしたときの 出力電流は短絡電流Iscとされ、最も負荷抵抗 値が大きい状態、すなわち太陽電池1の出力 流を0Aにしたときの出力電圧は開放電圧Vocと される。

 図1に示す太陽電池I-Vカーブトレーサー100に おいて、逆バイアス回路10のない状態でI-V特 を測定する場合に、太陽電池1の出力電圧を 0Vにしようとしても、実際には接続配線抵抗 によって太陽電池1の出力電圧は0Vになるこ はなく、ある一定の電圧(図2における点bま しか下げることができず、短絡電流Iscを正 に測定することはできない。
 そこで、図1に示す逆バイアス回路10を設け 太陽電池1の出力電圧と逆の電圧を印加する ことにより出力電圧を0V以下(例えば図2にお る点aまで下げることが可能となる。その結 、短絡電流Iscの測定が正確に行えることと る。

 一方、図1に示す太陽電池I-Vカーブトレー サー100を用いる場合において、太陽電池1の 力電流を0Aにしようとしても、可変抵抗部30 特性によって太陽電池1の出力電流が0Aにな ことはなく、ある一定の電流(図2における cまでしか下げることができず、開放電圧Voc 正確に測定することはできない。

そこで、以下に説明する本発明の実施の形態 にかかる太陽電池出力特性評価装置50が提案 れる。
 図3は本発明の実施の形態にかかる太陽電池 出力特性評価装置50の説明図である。太陽電 1にはその出力電圧を測定する電圧計2と出 電流を測定する電流計3が接続されている。 た、電流計3の下流には、上記太陽電池I-Vカ ーブトレーサー100同様に、可変抵抗部30およ 逆バイアス回路10が接続されている。ここ 、可変抵抗部30は、例えばHFET(Hetero structure  Field Effect Transistor)である負荷用電力半導体3 3と電子負荷制御回路35によって構成される。 さらに、電流計3の下流には、太陽電池1に対 可変抵抗部30および逆バイアス回路10と並列 になるように順バイアス回路60が接続されて る。ここで、逆バイアス回路10の構成につ ては上記I-Vカーブトレーサーと同様である 順バイアス回路60の構成は、回路上流から順 バイアス用抵抗62、順バイアス電源64、順バ アス寄生電流補償回路66が接続される構成と なっており、順バイアス回路60の下流は、逆 イアス回路10に接続され、また、順バイア 回路60内の順バイアス電源64-順バイアス寄生 電流補償回路66間と、可変抵抗30-逆バイアス 路10間は接続されている。

 以下に図3のように構成される第1の実施 形態にかかる太陽電池出力特性評価装置50を 用いて、I-V特性を測定する工程について、図 面を参照して説明する。

 図4は太陽電池出力特性評価装置50を用いてI -V特性測定を行う際の、短絡電流Iscを求める 程についての説明図である。
 図4における各部の構成については上記同様 なので省略する。また、太陽電池1から出力 れる電流を72(実線矢印72)、順バイアス電源64 から出力される順バイアス電流を74(実線矢印 74)として図4中に示す。

 I-V特性測定が行われる直前には、図4の破線 70に示されるように、逆バイアス回路10では 逆バイアス電源20により逆バイアス安定用コ ンデンサ24に太陽電池1の出力と逆の極性で充 電が行われる。
 そして、I-V特性測定が開始されると、逆バ アス安定用コンデンサ24に充電された電荷 圧により、太陽電池1に逆バイアス電圧がか る。このとき、電圧計2では、図2における aの値が観測される。なお、このときの太陽 池出力電流72は、負荷用電力半導体33および 逆バイアス安定用コンデンサ24を経由して流 る。

 その後、電子負荷制御回路35によって制 される負荷用電力半導体33によって、太陽電 池1の負荷抵抗値が大きくなるような制御が われ、逆バイアス安定用コンデンサ24に充電 された電圧は急速に放電されることとなる。 その際、逆バイアス安定用コンデンサ24には 方向の電圧がかかることになるが、逆流防 ダイオード22の効果により該ダイオード22の 順方向電圧にクランプされ、逆バイアス安定 用コンデンサ24には逆方向に電圧がかかるこ はない。

 上述してきた過程において、電圧計2の値 は、点aから点bに変化することとなる。この 圧計2の値の変化に伴う電流計3の値の変化 計測することにより、太陽電池1の電圧を0V したときの電流計3の値である短絡電流Iscを 確に求めることができる。なお、このとき 順バイアス回路60からの順バイアス電流74は 、負荷抵抗30の抵抗値が小さいため、太陽電 1に向かって流れ込むことはなく、負荷用電 力半導体33に向かって流れることとなる。そ て、順バイアス電流74は、負荷用電力半導 33を経由して順バイアス電源64へ戻る。

 また、図5は太陽電池出力特性評価装置50を いてI-V特性測定を行う際の、開放電圧Vocを める工程についての説明図である。
 図5における各部の構成については上記同様 なので省略する。また、太陽電池1から出力 れる電流を72(実線矢印72)、順バイアス電源64 から出力される順バイアス電流を74(実線矢印 74)として図5中に示す。

 電子負荷制御回路35によって制御される 荷用電力半導体33により太陽電池1の負荷抵 値が大きくなるような制御が行われ、負荷 電力半導体33に向かって電流が流れなくなる 。このとき、太陽電池1の負荷抵抗値が大き なるにつれ、電流計3で計測される電流は、 2における点cから点dへと変化する。この過 における電圧計2の値を計測することにより 、太陽電池1の出力電流を0Aにしたときの開放 電圧Vocを正確に求めることができる。なお、 開放電圧Vocをこえて、図2の点dに近づくよう 太陽電池1の負荷抵抗値になるとき、順バイ アス電流74は、順バイアス電源64に戻る。

 また、図6は順バイアス動作時の電流の流れ 図である。
 ここで、I-V特性測定が行われる前、太陽電 1に光が供給されていない状態において負荷 用電力半導体33の負荷抵抗値が最大となる場 に、順バイアス電流74は、図6に示すように 太陽電池1に流れ込み、逆バイアス安定用コ ンデンサ24に蓄電される。そこで、順バイア 寄生電流補償回路66を設け、順バイアス電 74を図6中の矢印75に示すように順バイアス寄 生電流補償回路66に経由させるようにした。 れは、順バイアス寄生電流補償回路66がな 場合、順バイアス電流74は逆バイアス安定用 コンデンサ24に供給、充電されることとなり その結果逆バイアス安定用コンデンサ24の 電圧を超えて充電が行われ、破壊してしま 危険性があるからである。

 以上述べた太陽電池出力特性評価装置50 用いて、I-V特性を測定する工程によって短 電流Iscおよび開放電圧Vocを正確に測定する とにより、太陽電池1のI-V特性についてより 確な評価を行うことが可能となる。

 以上、本発明の実施の形態の一例を説明 たが、本発明は図示の形態に限定されない 当業者であれば、特許請求の範囲に記載さ た思想の範疇内において、各種の変更例ま は修正例に想到し得ることは明らかであり それらについても当然に本発明の技術的範 に属するものと了解される。

例えば、様々な太陽電池を同一の太陽電池出 力特性評価装置するために、順バイアス回路 60おける順バイアス電源64の最大出力電圧を 限できるような制限機能をもたせることが ましい。
太陽電池の大型化・大容量化が達成されつつ ある中、一方では小型化・小容量のものも製 造されている。このような小型太陽電池にお いて上記実施の形態に述べた太陽電池出力評 価装置50によってI-V特性測定を行う場合、順 イアス回路60内の順バイアス電源64からの電 圧によって太陽電池1に過電圧がかかり、太 電池1が壊れてしまう可能性がある。そこで 順バイアス電源64からの出力電圧を小型太 電池等に見合った適切な電圧になるように 大出力電圧を制御できるようにすることが えられる。

 また、太陽電池1から出力される出力電圧 および出力電流が電圧計2および電流計3の定 以上に出力された場合には、電圧計2、電流 計3および負荷用電力半導体33の故障等につな がる。そこで、電子負荷制御回路35において 電圧計2および電流計3の観測値を監視し、 観測値と電圧計2および電流計3の定格値との 比較を行い、その比較において観測値が定格 値を越えている場合に、負荷用電力半導体33 制御することで電圧計2および電流計3の観 値が定格値を越えないようにすることも考 られる。

 また、短絡電流Iscを正確に求めるための上 実施の形態における逆バイアス回路として スイッチング方式を用いた大容量電子負荷 置を用いることも考えられる。
 そこで、以下にスイッチング方式を用いた 容量電子負荷装置90について図面を参照し 説明する。

 図7は本発明にかかるスイッチング方式を 用いた大容量電子負荷装置90の説明図である 大容量電子負荷装置90の構成としては、逆 イアス回路10および可変抵抗部30を除く各部 については、上記実施の形態と同様の構成 とるため説明は省略する。図7に示すように 、大容量電子負荷装置90において電流計3の下 流には、逆バイアス付電換回路80が設けられ いる。逆バイアス付電換回路80は、負荷用 イッチング回路85、スイッチングトランス82 逆流防止ダイオード89および逆バイアス安 用コンデンサ87から構成される。

 スイッチング方式とは電子スイッチのON/O FFの比率を効率的に変えることで、負荷への 力を制御するものである。このスイッチン 方式を用いた負荷用スイッチング回路85は 源供給側から見ると負荷であり、このスイ チング電源負荷を電子負荷と見立て、擬似 に太陽電池1の負荷を無限大から下げること できる。しかし、スイッチング方式を用い 負荷用スイッチング回路85のみを用いても 太陽電池1の極めて低い抵抗値は実現できず 短絡電流Iscは正確に測定されない。

 そこで、スイッチング方式に対応する逆 イアス回路を設け、短絡電流Iscを求める。 下にその過程を説明する。

 I-V特性測定が行われる直前には、スイッチ グトランス82に電流が流れていないため、 バイアス安定用コンデンサ87には充電はされ ていない。
 その後、I-V特性測定が開始されると、電子 荷制御回路35により負荷用スイッチング回 85は太陽電池1の負荷抵抗値が無限大から最 になるように制御される。このとき、太陽 池1の負荷抵抗値は無限大から徐々に減少し いくので、太陽電池出力電流72が流れる。 陽電池出力電流72によってスイッチングトラ ンス82に電圧がかかることになり、逆バイア 安定用コンデンサ87に太陽電池1の出力と逆 極性での充電がされることとなる。

 そして、太陽電池1の負荷抵抗値が最小に 近づくと、太陽電池1の出力電圧が0Vに近づき 、逆バイアス安定用コンデンサ87充電された 荷電圧により、太陽電池1に逆バイアスがか かることになる。このとき、電圧計2では、 2における点bの値が観測される。なお、この ときスイッチングトランス82および負荷用ス ッチング回路85には逆バイアス電源89および 逆バイアス安定用コンデンサ87の電圧が印加 れるため、スイッチング回路動作は継続さ る。

 太陽電池1の負荷抵抗値が0になると、逆バ アス安定用コンデンサ87に充電された電荷電 圧により太陽電池1に逆バイアスがかかる。 のため、電圧計2では、図2における点aの値 観測されることとなる。
 以上の過程において、電圧計2の値は図2に ける点bから点aへ変化する。このときの電流 計3の値を観測することにより、太陽電池1の 力電圧を0Vとしたときの短絡電流Iscを正確 求めることができる。

 また、スイッチング方式を用いた大容量 子負荷装置90において、太陽電池1の出力電 を0Aにしたときの開放電圧Vocについては、 記実施の形態と同様の構成をとる順バイア 回路60を利用することで正確に求められる。 その過程については上記実施の形態と同様で あるため省略する。

 一方、太陽電池のI-V特性測定の測定デー には、測定環境によりノイズ成分が含まれ いることは一般的に知られている。そこで 得られた測定データからノイズ成分を除去 る方法を本発明に適応させ、より正確な太 電池のI-V特性測定を行うことも考えられる 太陽電池においては、その特性を表す特性 数が既知であり、得られるべき結果が予想 きる。その予想情報をもとに各測定データ らノイズ成分を除去することができる。以 にノイズ成分の除去について説明する。

 電子負荷装置により測定される太陽電池I-V 性測定データは、太陽電池の出力電圧、太 電池の出力電流、モニターセルの実測値等 ある。なお、モニターセルとは、予め変換 数が正確に計測され、出力電流と光量との 係が明らかになっているセルである。
 各測定データについて既知関数に最近似す ようにパラメータを決定する。ここで、既 関数は、理論的・原理的妥当性のあるもの 、パラメータ決定は、多項式近似、ニュー コンピュータの学習結果、テーブル検索等 考えられる。

 例えば、既知関数として2次式近似が適用で きる場合には、y=ax 2 +bx+cにおける係数a、b、cを測定データから求 る。そして、求められる係数a、b、cによっ 決まる2次式を用いて太陽電池出力電圧、太 陽電池出力電流を正確に、パラメータにより 求めることが可能となる。

 この方法によれば、求められた係数から 計算によってIsc、Voc、Pmax、Vpm、Ipm、FF、EFF は求めることができる。また、従来は測定 ータの再現のために、あらゆる場合のI-V特 についてのデータを保存しなくてはならな ったが、得られるパラメータのみを保存す ことで足りることとなる。

 また、ノイズ成分が除去された太陽電池の 力について、より正確な光量補正が行われ ことが望ましい。
 太陽電池の特性評価においては、フラッシ ランプを用いた場合、時間と共に光量が減 する。そのため太陽電池の出力には光量補 が必要となる。以下においては、放射照度 1000±50W/m 2 で計測されたように補正することとして説明 する。

 まず、光量補正を行う前に、モニターセル 出力電流により適切な光量が出力されてい 時間帯に測定を行う。ここでは放射照度が1 000±50W/m 2 となる時間帯とする。この時間帯において、 太陽電池のI-V特性測定を行う。この場合、正 しく出力されている時間帯が短いため、I-V特 性測定を開始するタイミングをずらしながら 、複数回測定を行い、適切な光量が出力され ているときに計測されたデータを、順次ショ ート状態から開放電圧Vocに至るまで測定電圧 を増やしていく。

 次に、太陽電池の出力電流の光量補正を う。この場合には、光量の値が±5%以下なの で、比例補正を使用して太陽電池の出力電流 の光量補正を行えばよい。そして、上記測定 により得られたデータに基き、太陽電池I-V特 性を作成する。なお、ここで作成される太陽 電池I-V特性をここでは基準カーブと呼ぶ。

 そして、新たな同一特性の太陽電池を、光 が±20%の範囲において太陽電池I-V特性測定 行う。ここで測定は1回とし、測定されたデ タについて前述したノイズ除去を行う。そ て、得られたデータを用いて太陽電池の出 電流の光量補正を行う。太陽電池の出力電 は下記の式で表されるが、この式は非線型 あり、解析的な光量補正は困難である。
そこで、太陽電池の出力電流の光量補正は、 下記の式に基いて行う。すなわち、太陽電池 の出力電流値inは、直前の電流値in-1を使って 求める。
 さらに、ダイオード因子n b 、太陽電池の直列抵抗r s 、太陽電池の並列抵抗r sh についてはそれぞれに適当な値が設定できる テーブルを予め用意する。そして、そのテー ブルに設定された値に基き、太陽電池のI-V特 性を求める。

 ここで、どのパラメータが適しているか 、前述した、基準カーブと呼ばれる太陽電 I-V特性と整合性が取れる最も整合性のある 陽電池I-V特性を予め決定しておけばよいこ となる。以降は、測定結果に上述したパラ ータを適応して計算すればよい。

 本発明は、太陽電池出力特性測定用の電 負荷装置に供給する順バイアス電源を備え 太陽電池出力特性評価装置および太陽電池 力特性評価方法に適用できる。